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<title>あほのこがゆく</title>
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<description>気まぐれに徒然と。基本的には日常とか。たまにいろいろ感想とか書けたらいいなとか思ってる。思ってるだけ。小話に短編小説もあります。</description>
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<title>ちょっと自分がよくわからなくなってきた。</title>
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<![CDATA[ <p>二年ほど前に放送されたアニメに「ウマ娘プリティーダービー」という作品がありました。</p><p>これ、実在する競走馬の擬人化アニメで、全員女の子とかいう昨今のオタク業界の需要をわかってるなーみたいなアニメでして。</p><p>元々競走馬が好きで知識はそこそこあったものの、ここ数年擬人化もの流行ってたもんなーと私はスルーする構えだったのですが、なんと私が大好きな「ウオッカ」、「ダイワスカーレット」が出るよ、と相方に唆されまして。</p><p>視聴したところ、私がもっとも愛する名馬、「サイレンススズカ」がかなり重要なポジションとして扱われていて。</p><p>もう、観るしかないだろうと視聴。ああ、やっぱりスポ根はいいな。なんて思いつつも、ゲームが出ると情報だけ出てかれこれ二年が経ちました。</p><p>&nbsp;</p><p>そして、今年。1月からアニメの二期が放送され、アプリがリリースされました。二年越し！</p><p>ウマ娘はなんだろうな。走ってないときは本当に、無邪気だしにこにこ笑ってたり悩んだり、女の子っていう描写なんですけど。</p><p>レースだとガチの顔、可愛さとかじゃない真剣勝負になる。</p><p>ちなみにウマ娘の世界だとレースに勝ったらウイニングライブがあります。賭け事じゃない。どっちかというとアイドルみたいな……。</p><p>&nbsp;</p><p>DLしてしまえば嘶くことしか出来ないだろうと思ってアニメの視聴のみに止めていたのですが、いやもうね、展開が熱い。</p><p>往年の名馬である「トウカイテイオー」と「メジロマックイーン」に焦点が当てられた第二期。</p><p>トウカイテイオーとメジロマックイーンといえば、今でも競馬ファンの間では「どちらが強いか」の議論が捲き起こる二頭です。そんな二頭が、まあ美少女になって活躍するわけですが。</p><p>結論から言えば、めっちゃ良かった。</p><p>一期の、本来ならばサイレンススズカが予後不良となってそのまま安楽死になった粉砕骨折からの復活も、展開としてすばらしかったですが、二期。</p><p>骨折から復帰が難しいと言われたトウカイテイオーに檄を飛ばすために勝ち抜くツインターボ、斜行と骨折でもう二度とターフに立てないと言われたメジロマックイーンをもう一度奮起させるために勝つトウカイテイオー。</p><p>スポ根って、いいよな！！！！（二度目）</p><p>とまあ、叶わなかった夢、と言ってしまうと苦しいですが、実際にかなうことのなかった「その先」を見せてくれたアニメでもあります。</p><p>&nbsp;</p><p>そして、ソーシャルゲーム「ウマ娘プリティーダービー」がサービス開始されました。</p><p>JRA公式のCMに、夢の第11Rというものがあります。</p><p>時代を超えた名馬のレース。</p><p><iframe allowfullscreen class="youtube_iframe" frameborder="0" height="274" src="https://www.youtube.com/embed/4AjqSOWuk0g" width="488"></iframe></p><p>簡単に言えば、これを再現できるわけです。</p><p>とにかく熱い。自分が育てて、史実で獲ったレース、奇しくも届かなかったレースに挑戦できる。</p><p>トウカイテイオーとシンボリルドルフの父子対決、アグネスタキオンとダイワスカーレットの父娘対決なんて胸躍るレースができるわけです。</p><p>&nbsp;</p><p>で、まあ。私が一番競馬を観ていた時期、牝馬が強かった時期で、中でもウオッカ、ダイワスカーレットが二強だった時代。</p><p>近年も牝馬が強くていい。アーモンドアイは伝説になったなあ。まあそんな話はいいんだ。</p><p>&nbsp;</p><p>初期実装組にウオッカがいると知ったらもう、いくしかないじゃん？</p><p>でも絶対にやりすぎでおかしくなるじゃん？</p><p>恐怖が勝って、インストールがアニメ最終話の手前くらいだったんですが。</p><p>結論から言えば、ゴールドシップにドロップキック食らった後に胸ぐら掴まれて引き起こされてキスされたいとか異次元の状況に陥りました。なんで？</p><p>&nbsp;</p><p>ゴールドシップといえば稀代の暴れん坊、ゴールドシップを買ったのが悪いしゴールドシップを買わなかったのが悪い、と両極端なことを言われる馬。</p><p>ブリーディングの段階では「ほどほどの大きさで賢い馬」が生まれるだろうと予想されていたにも関わらず、生まれたのは「バカでかくて賢すぎて人を小馬鹿にする芦毛の暴れ馬」でした。</p><p>獲得賞金で言えば歴代上位なんだけどネタ馬扱いされることも多い馬。結果生まれたウマ娘も見た目詐欺のハジケリスト。たのむ、同じ言語で喋ってくれ。</p><p>とかなんとかアニメ観た時もゲームで育成開始時も思っていたのに気づいたらこのざまですわ。100年後に一緒に宇宙に行くんだ。</p><p><br>彼女の魅力を語るには多分ゴルシちゃん語から始めなくてはいけないんですが、自分の破天荒な暴れっぷり、楽しいを追求する時に隣にいれるお前も大概だ、って言われた瞬間に「あ、一緒に宇宙に行こう」ってなるんです。</p><p>ちょっと自分でも何言ってるかよくわかってない。</p><p>あと、メジロマックイーンとの爺孫コンビも可愛くていい。（母の父がメジロマックイーン）</p><p>&nbsp;</p><p>多分しばらくウマ娘ばっかりやってそう。育成ゲームが好きな人間に与えてはいけない類のゲームだ。</p><p>明日はリアル競馬がG１皐月賞とのことなので、ウマ娘の話をしてみました。</p><p>一回どっかで吐き出さないと自分の中のパッションが抑えきれない気がした。</p>
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<pubDate>Sat, 17 Apr 2021 22:35:03 +0900</pubDate>
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<title>恋の罪科</title>
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<![CDATA[ <div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><br></span></div><div style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">※バ！花吐き病パロディ。書きかけ</div><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">※花吐き病→嘔吐中枢花被性疾患。片思いを拗らせると発症する。治す方法は両想いになることだけ。</span></div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><br></span></div><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><br></span></div><div>震える足を折ることもせず、アタシの腕を掴んで-あるいは花に触れることがないように押さえつけながら、紗夜は花を吐き続けた。</div><div>すっかり日の落ちた公園に、積もるように想いの花畑が出来上がる。苦しげに眉を顰める彼女は、どれだけの感情を抱えていたのか。荒い息遣いは止まることがない。ああ、だけど、この花たちは。</div>「日菜、だよね」<br>零してしまった囁きに喉を抑え、うつむきえづき続ける紗夜は何も言わなかったけれど、さすった背中が硬く、強張るのを感じた。</span><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto;">「ぜんぶ、日菜の色じゃん……」</span></div><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto;">アタシが知っている花の数は多くない。けれどその花の色は。</span><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">美しい青、水色、淡い黄色。落ちた花々は、ただ一人の少女を形作る。</span></div><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">「紗夜は、日菜に恋をしてるんでしょ？」<br>「こ、い？」<br>アタシの声に、荒くなった呼吸の合間で、紗夜は小さく呻いた。アタシに縋っていた手が、強く肩を押して、思わずたたらを踏んで後ずさる。<br>「ちょ、紗夜、」<br>「は、こい、ですか」<br>苦しみに歪んでいた口元を、さらに引きつらせながら彼女は嘲笑う。<br>「これは、欲ですよ」<br>拗らせてしまった、薄汚い欲の塊です。紗夜ははら、と口端から溢れた花びらを踏み潰した。淡い水色は、あっという間に土に混ざって、汚れて、消えていく。<br>「手に入れてはいけない、手を伸ばすことも許されない。法も、道徳も、宗教も許さない。薄汚い欲です」<br>それでも、今井さん。<br>「あなたはこんなものを、恋と呼ぶのですね」<br></span><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">それは違うと、言いたかった。けれど視線の鈍い鋭さに、悟る。ああ、ダメだ。アタシの言葉では届かない。</span><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><br></span></div><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">美しい欲を零しながら、彼女は己を責め続けている。</span><br style="font-family: UICTFontTextStyleBody; font-size: 16px;"></div><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><br></span></div><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><br></span></div><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto;">※書きたいところだけ。補足(蛇足)</span></div><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto;">紗夜が吐いている花→青、水色、黄色。誕生花の黄色のチューリップ、黄色のスイートピーも混ざっ</span><span style="-webkit-text-size-adjust: auto;">てる</span></div><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto;">黄色のチューリップの花言葉→望みのない恋</span></div><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto;">黄色のスイートピー→分別(スイートピー自体は永遠の別れ、別離)</span></div><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto;">踏み潰した水色→アネモネ。あなたを愛します、儚い恋。毒草。</span></div><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto;"><br></span></div><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto;">現時点の査読で「氷川紗夜しぬやつ」と言われましたが大丈夫、トゥルーエンドです。</span></div>
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<link>https://ameblo.jp/1-00-6/entry-12454785680.html</link>
<pubDate>Tue, 16 Apr 2019 20:57:41 +0900</pubDate>
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<title>「やがて君になる」に関して</title>
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<![CDATA[ <p>もはや存在を忘れかけていましたが数年ぶりの更新ですお久しぶりのブログ。</p><p>そんな久しぶりで扱っていいものかわからないですが今話題の「やがて君になる」についてぽつぽつと書いていきたいと思います。</p><p>なお、好きなシーンとか言い回しとか表情について延々と述べるので書評とかそういうのではなく魂の叫びとかそういう感じの文章なのでだいぶアレ。</p><p>&nbsp;</p><p>現行コミックス6巻（以下刊行中）、スピンオフ小説1冊、アニメ放送中。</p><p>公式サイトは<a href="http://daioh.dengeki.com/taisho/yagate/" target="_blank">こちら</a>。</p><p>&nbsp;</p><p>今期のアニメとして結構話題になっている本作、題材は百合、ガールズラブ……女の子同士の恋愛作品です。</p><p>個人的には面白ければジャンルは一切関係ない（純文学からライトノベルまですべからく読む）文化の人間なので、今作も作者の方を以前から知っていて（過去に関わっていた作品ジャンルが同じだったので）、この人の書くものならどんなジャンルでも絶対に面白いぞ！　と手に取ったのがきっかけでした。英断。最高。</p><p>以前までは男性向け、かつ小規模市場…だったのが気づけば結構なコンテンツになりつつある…とまあ市場やらなんやらの話は置いておいて、本作について。</p><p>&nbsp;</p><p>とりあえず最初に言っておきたいのが、私がこの作品について話をするときに「意外に思われるかもしれないんだけど、私佐伯沙弥香が好きで…」っていうとみんなして「でしょうね」とか「ああ」とか言ってくるこの理不尽。</p><p>いやだってお前がこんな感情のでかすぎる女好きにならないわけなくない？？？？　って言われると何も言い返せないんですけども。</p><p>ポツポツ書いていくだけで色々と滲んできそうなのでとりあえず先に書いておこうと思った次第です。なお、彼女のスピンオフ小説（後述）を読んで呼吸が止まりかけました。すき。</p><p>&nbsp;</p><p>本作は「特別」がわからない主人公小糸侑が、「特別」を作らない先輩七海燈子と出会い、その意味を知っていく。誰かを「特別」にすることの意味、触れ合うこと、感情の変化、戸惑い、成長、と思春期と青春を詰め込んだ作品です。</p><p>ちなみにこの手の作品に良くある「女子校」という「制限された環境で始まって終わっていく期間限定の恋」とは違った、共学校で同級生の美少年やら告白してくる同級生（それもサッカー部のエースみたいないわゆるモテる人）もいて、その中でも「あなたという女の子」を選ぶ意味、「君じゃなきゃいけない」っていう部分にも今後もっと言及してほしい…いやもう今までもずっと七海先輩は「侑がいい」「君じゃなきゃだめ」って言い続けてきたんですが。ただこれも真っ当な感情か、と言われるとだいぶ歪んでいるんですが、とりあえずざっくり流れなど。</p><p>&nbsp;</p><p>前述の通り、舞台は共学の高校。</p><p>高校に入学したばかりで部活に所属していなかった侑は、担任から生徒会の手伝いを頼まれて、校舎から離れた場所に立つ生徒会つ室を探す途中、告白シーンに遭遇します。男子生徒からの告白を「誰に告白されても付き合うつもりがない」と答えた七海先輩は、侑が手伝うことになっている生徒会の役員でした。これが出会い。</p><p>手伝う中で、同じ役員で七海燈子の友人、佐伯沙弥香とも知り合います。彼女達の会話で、七海先輩が「（告白をされても）どきどきしたことがない」と答えていて、この時点で侑は、自分と同じで「特別」がわからない七海先輩なら、自分の感情を、悩みをわかってくれるのでは、と感じている。</p><p>&nbsp;</p><p>侑の悩みは、中学の卒業式、三年間同じクラスだった男の子に告白されていて、一ヶ月返事を保留してしまっている。</p><p>二人だけで一緒に遊びに行ったり、一緒にいて楽しかったり。好きだとも思っていて、卒業式の後に呼び出されたときだって告白されることもわかっていて。それでもオッケーできなかったのは、今まで憧れていたキラキラした恋を、ふわふわ羽が生えた感情を、抱くことができなかったから。</p><p>彼を「特別」な好き、にできなかった。特別がわからないと悩む侑を、七海先輩は「君はそのままでいいんだよ」と肯定して、その言葉に決意を固めた侑は告白を断る。</p><p>そして、その姿を見ていた七海先輩は、そんな侑に一つの感情を抱きます。誰のことも好きにならない、特別にしない侑を「好きになりそう」と。</p><p>ここまでが冒頭、漫画、アニメの第1話。</p><p>サブタイトルは、「わたしは星に届かない」。このサブタイトル、最高の伏線でしたありがとうございました。ここでBGMにBUMPの「プラネタリウム」をかけ始めるのをお勧めします最高です。</p><p>&nbsp;</p><p>特別がわからない、と侑が話し、最後七海先輩がこの言葉を告げる、ここまでの流れは作者の鳰先生の素晴らしい表情とコマ割で本当にめっちゃくちゃ”良い”としか言えないんですが。侑のモノローグの、先輩の手が汗ばんでる、とかの一文であったり、表情の差であったり。アニメは衣摺れ、表情が感情によって色づいていく過程、もう主演二人の演技、声のトーンの違いもあって。</p><p>明確な温度差、わからないって言ったはずの先輩が、「特別」な熱を抱いているのを見せつけられる。</p><p>この「好き」に関しては、次話冒頭で「気にしないで」って言われたことに関して、侑が女同士だしきにすることないけど、っていいながらも表情の熱に気づいているところが…！</p><p>ちなみに各話のサブタイトルも最高なんですが、2話は「発熱」。恋は病熱だものね、わかる。</p><p>しかしこの感想書いてる人間は語彙がないな。つらい。でも良いものは良いし最高なものは最高だからしょうがない。</p><p>&nbsp;</p><p>２話の掲載時煽り文の話していいですか？</p><p>扉は、友人と歩く侑と七海先輩がすれ違ってて、指先がかすめるように触れて見えるイラスト。一枚絵で美しい。最高。そしてついた煽り文がこちら、</p><p>「好きと言えない、恋のはじまり。」</p><p>なんですけど。なんですけど！！！</p><p>普通に捉えるなら「同性に恋をすることを周りに言えないから」っていうニュアンスだと思うし、掲載時点ではそういう意味だなって思ってたんです。今でも思えていたらよかった。担当編集さん、あなたのつけたのこの煽り、最高にはまってましたありがとうござました。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>2話からは生徒会選挙の話がはじまるんですが、ここで七海先輩の友人である佐伯沙弥香の立ち位置がちょっと見えてきます。立ち位置、というか自分がどこにいたいか、というか。</p><p>生徒会長は目指さないんですか？　と後輩の男の子が聞いてきたとき、「燈子の隣でサポートしていたいのよ、私は」という言葉。この！　言葉！　これ、ほんと、後半の沙弥香の回とか…スピンオフを読むと本当…お前…ってなるので…</p><p>沙弥香は明確な恋愛感情として「七海燈子を好きな女の子」です。彼女は自分が「女性しか好きにならない（なれない）」ということを七海燈子と出会うことによって自覚しています。というか今作で「恋愛対象が同性」と明示されてるのって実は沙弥香だけだったりする。（生徒組では）</p><p>侑と七海先輩に関してはそれ以前の問題だからね、話の中心にあるのはこの二人だけども。だって、恋、恋…？　いや恋なんだけど？　っていう状態なので。しんどい。</p><p>沙弥香は七海燈子の好きなところの中で、燈子の本質に薄々気づいていて、けれどそれに触れないでいる。触れられないでいる、でもいいのかもしれない。</p><p>特別を作らない燈子に踏み込まないのが一番そばに居られるから、ってわかっている。親友、っていう関係はそばにいることができて、頼ってもらうことができて、でも触れることはできない。</p><p>だから3巻の「七海先輩が侑のことを名前で呼び始める」ところとかの動揺がなあ…だってなんで？　とか踏み込めない、後輩を名前で呼ぶくらい普通でしょう？　って返されたら終わりだから。だからこそ侑に仕掛けるけどあっさり流されるからね。ただ七海先輩がすごい顔してみてましたけどね。そっちじゃないんですよ佐伯先輩仕掛けてる側って…</p><p>このあたりから沙弥香回を見ていくと本当に、いやこの女の感情でかいな？？？？　ってなります。</p><p>過去、所謂「閉鎖的な環境の空気と特別への憧れ」に近いもので先輩からの告白を受け入れていて、だからその先輩からの、恋をしていたはずだった人からの「遊びでこういう付き合いをするのはよくない」「一時の気の迷い」ってあっさりと振られてしまった時の独白「こういう私にしたのはあなたのくせに」。</p><p>この先輩、自分から告白してこういう振り方をしていて、本編中高校進学後の沙弥香と駅で偶然出くわすんですが、よりによっていう言葉が「ごめんなさい」「もしも女の子を好きになる人だったら私のせいだから、沙弥香ちゃんが普通の子に戻れてたらいいんだけど」。</p><p>この言葉、最高に傲慢だなって思ってしまって。いやもうね、すごくない？　この人無意識に沙弥香の中に自分の席があること前提なんだぜ？　この人の中で特別だったはずの時間は遊びで、おかしなことで、価値はないことなのに、沙弥香の中ではまだそうかもしれないし、だったら困るな、っていう自分の中の罪悪感を薄めるための言葉だしで、もうとうに受け入れて吹っ切れてるのにこんなこと言われたらイラっ…が顔に出るのもしょうがない。何言ってんだこの女、って顔がこわい。</p><p>だから「今となってはどうして先輩のこと好きになったのか不思議なくらい」でホッとさせてから、この後改札から出てきて声をかけてくる七海先輩に腕を絡ませながらの「それじゃあ、さようなら」コンボがかませる沙弥香、最高の女です。こわい。すき。</p><p>…スピンオフの「佐伯沙弥香について」では先輩との馴れ初めとか、付き合っていく過程とかも書かれていて。別れを告げられたときの沙弥香の苦悩も、悲しみも、ちゃんと見えて。</p><p>その後読み返すとこんな言葉よくないですが…同性への恋なんで一時の気の迷いだ、女の子を好きになるなんておかしいから、って選んだ共学校で一目惚れしてしまったのがよりにもよって七海燈子とか最初の女といい佐伯沙弥香女運悪すぎでは？　いやまじで。よりによって…お前…</p><p>&nbsp;</p><p>さて話が盛大にそれたので戻ります。</p><p>&nbsp;</p><p>生徒会選挙のための推薦責任者、選挙活動の手伝いや、選挙のときの応援弁士（で伝わるかな）に先輩は侑を指名して、その活動を引き受ける中で先輩が勢い余って侑にキスして感情を自覚したり、自分と同じだと思っていた先輩が「好き」を知って変わっていくのを「ずるい」と思う侑とか。感情の落差、が描かれていって、この二人は一巻から最新刊までずっと感情に差があり続けてるんですよね。</p><p>この「差」が、「恋」をわからない、っていうもつれだったのが、だんだんと「恋」の質の違いになる、というか…</p><p>&nbsp;</p><p>本編中、「付き合ってとかいわないから」って言うくせにキスしてきたりとか手をつないできたりとかする七海燈子、彼女が侑に望んだのは「そばに居て、でも私を好きにならないで」「私を見て、でも私を特別にしないで」。</p><p>甘えて、優しくされて、そのくせ優しさを使い切るのが怖いからって離れて。それでも許されたらまた触れてしまう、お前本当にそういうところだぞ七海燈子。</p><p>七海燈子が完璧でいようとする、完璧であろうとするのは「七海澪になるため」。過去に亡くしたお姉さんになるために生きている。努力して、あがいていて、奈落につながる細い道を一人で進んでる、だからこそ「好き」が怖い、こういうあなたが好きです、それならそうじゃなくなったら好きじゃなくなるんでしょう？　そうじゃない（七海澪じゃない、内側の七海燈子）を見てしまったら好きじゃなくなるんでしょう？</p><p>そして、侑を見て、「好きを持たない君が世界で一番優しく見えた」から、侑を選んで、好きだって自分は伝えるのに願っているのは「私を好きにならないで」。</p><p>2話の煽り文に言及したのはこれです、「好きと言えない恋」。</p><p>好きを与えてくる好きな人に、好きを返してしまったら拒絶されるのが見えてしまっている恋。</p><p>こちらがファンから「お前そういうところだぞ」と最高に罵倒される女、七海燈子ですよろしくお願いいたします。</p><p>&nbsp;</p><p>…正直にいうと本作、最も感情がわかるというか、移入できてしまうのが七海燈子で、「私は自分が嫌いだから、自分の嫌いなものを好きって言ってくる人なんて好きになれない」っていう言葉があまりにも私の中で落ちてしまって。「私のせいでお姉ちゃんは失われてしまった、意味のない私が残ってしまった、だったら私はあの人にならなくちゃ」っていう一種の強迫観念と破滅思考にしても（全く同じではないにしろ）近しいものがあった時期があったので…もう周りの読者が七海燈子を罵倒するたびに全力で謝り倒したくなるこの、なんでしょうね？</p><p>滅多に感情移入とかしないから読んでてここまでしんどい作品は久々で、だからこそ没入感も強いのかな、などと思ったり。</p><p>ただ同時に、侑の「私のーーなもののこと嫌いって言わないでよ」っていう小さな叫びが本当に、ダメでしょうアニメの演出も…原作だと吹き出しのその部分に意図的に言葉が被せられていて、それが「ばか」「先輩のばーか」で、お前七海本当にそういうところだぞ…！（自戒）</p><p>&nbsp;</p><p>自己肯定が出来ない想い人に、「私の好きな人を悪く言わないで」って伝える、っていう作品は結構あります。親愛、友愛、家族愛、恋愛、色は違ってもたくさん溢れている。</p><p>けれど、冗談じみたニュアンスでさえも、「私はあなたを想っています」って伝えられないからこそ、伝えてはいけないからこそ、この作品はここから一気に回って、回って、そして問題の6巻だよ。しんどい。無理。</p><p>&nbsp;</p><p>生徒会の劇という、お姉さんが出来なかったことをやることで「お姉ちゃんになる」って思ってたけど、侑はその劇に願いを託したタイトル「君しか知らない」をつけます。なおここが「やがて君になる」じゃないの最高のエモ打点。語彙の喪失が著しい。</p><p>不安に駆られた燈子とやってくる屋上のシーン、「お姉さんになろうと努力してきたのは七海先輩だから、あなたに向けられてものまでなかったことにしないで」と手を取りながら伝える場面、これは正しく祈りで、届けられるのは侑しかいなかった。</p><p>「七海燈子」という少女の本質に触れていた彼女だけが伝えられた、伝えることができた言葉で、4巻の沙弥香に許した特別とはまた違う、七海燈子が得た唯一の特別で。</p><p>そして、彼女はゆっくりと、確かに変わります。終わりだと思っていたお姉ちゃんがやりたかった生徒会劇の閉幕。</p><p>「七海燈子」がやりたいことを、私が望まれてるんだって、続けていいんだって思い始める。</p><p>そしてやってくる地獄の始まり。お待たせ。いや今までもだいぶしんどかったけども。</p><p>&nbsp;</p><p>変わったあなたになら、伝えてもいいかもしれない、と。</p><p>侑が思い始めて、けれど燈子が望むのは「変わらない侑がそばにいてくれること」。</p><p>告白する話のタイトルが「零れる」ってもう、ここからもうわかるつらさ。</p><p>でも本当に、作中屈指の好きな場面がこの話中の「すきです」「ごめん」のシーンって言ったらほんと邪神だな！　って言われたんだけどいやそういうことじゃなくてさ？　わかる？　おなじ感情になったはずなのに、同じ熱を抱いたはずなのに、決定的な違いと決裂があって。</p><p>自分は変わっていくくせに、侑を置いてどんどん変わるのに、拒んでしまう（「ごめん」はそういう意味ではなかったんだけど）。七海先輩はお前本当そういうところだぞ。</p><p>なお、拒絶された（と思った）侑が背を向けて離れていくのを追いかけない上に「侑は変わっちゃったんだ…」っていうお前本当にそういうところだぞ！！！！！</p><p>&nbsp;</p><p>ちなみに単行本最新刊の最終話がこの告白のお話で終わっていて、ここで止められるとかやめてほしい、つらい。なお現在進行形で連載が続いておりますのでよろしくお願いいたします。</p><p>私は単行本派なので一番しんどいところで止まってます、しんどい。</p><p>&nbsp;</p><p>感想というほどの感想ではないし言いたいことの半分も伝えられてないし巻数飛んだりもどったりぐちゃぐちゃなんですが、アニメも最高に最高だったので一回吐き出さないとダメになると思って書きました。感情がでかすぎてつらい。面白い。</p><p>そのうち一巻ずつかけていけたらな、などと考えていたり。</p><p>&nbsp;</p><p>というか今回文章長いし語彙がないし読みづらい。数年ぶりなのにこれとか残念すぎでは？　いや今更ですね。</p><p>&nbsp;</p><p>というわけで、今回はここまで。次回は多分そんなに間が空かない予定です（フラグ）</p>
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<link>https://ameblo.jp/1-00-6/entry-12422242993.html</link>
<pubDate>Tue, 19 Feb 2019 22:58:49 +0900</pubDate>
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<title>週一更新とか言ったやつちょっと表でろ</title>
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<![CDATA[ 私です。<br>いやー気づいたら七月になっていました。時間が経つのは早いですね……。二ヶ月近く間があいたって？　なんのことやらまったく聞こえませんねー（棒）<br>今日は最高気温が35度近くまで上がったので、暑さには（比較的）強い私ですがいやあ…流石に参ってしまいました。でも外から聞こえる小学生の声はすごく元気で、きゃあきゃあと楽しそうに登下校するのを眺めるのが最近の楽しみです。なんか元気を貰える気がして！<br><br>さて、今年に入ってから以前よりも映画をたくさん見るようになりました。元から映画自体は好きでたまに借りたり映画館にいったりもしていたんですが、定期的に一定の本数を見ているのは初めてだなー。<br>ジャンルは色々と、国にも拘りなく見ています。ゾンビモノ以外。ゾンビの話はまた後日しますが…一つだけ。<br><font color="#FF0000">動きの速いゾンビは、本当に、こわい。</font><br><br>そもそも見始めたきっかけは、去年教授に「ストーリーや場面の展開の仕方を勉強したい」と話したら「映画見ようよ！」とすすめられたことです。え？　なんで小説の勉強で映画？　って思われるかもしれませんが、見たもの（映像）は描写に生かされます。<br>小説の描写って多くの場合は自分の感覚で切り取って書いた場面ですが、映画の場合は登場人物や監督といった自分とは違う視点で切り取られてるんですよね。特に映画だと監督それぞれの演出や見せ方があるので、自分にはない見せ方の発想…って言ったらいいかな。そういうのを知る事ができてかなり参考になるんです。<br>とかなんとかまじめな事を言っていますが、純粋に見ていて楽しいので見ているんですけどね！<br>ただ色々見ているとは言っても傾向に偏りがあるので、もっと幅広く見ていきたいなーとは思っています。<br>最近だと課題や後期に受けたい講義の関係でスプラッタやホラーを結構見てますが、「ホラーだと思って見始めたらとんだゾンビ映画だった」という手ひどい裏切りを受けたのは割とショックだったな…まあ「貞子3D」なんですが。いや、面白かったですよ？　本当に。ただ<strike>正直貞子が美少女すぎて後半の展開頭から吹っ飛んだのは内緒な！</strike><br>「貞子3D」もよかったですが、個人的に最近の和製ホラーのおすすめは「零」です！　まだ新作だけどね！　面白かったよ！<br><br>おっと話がそれて…というか別方向に長くなりそうなのでここまでにします。<br>見た映画の感想やらまとめられる時にまとめて書いていきたいなーと思っていたり。あと書評を久々に書きたい気分。<br>この二つで早めに更新するかもしれないけど私の事なのでまた数ヶ月ごとかあり得る…いやなんでもないです。ガンバリマス。<br>では今日はここいらで！
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<link>https://ameblo.jp/1-00-6/entry-12050111427.html</link>
<pubDate>Mon, 13 Jul 2015 21:32:44 +0900</pubDate>
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<title>もう電子機器なんて信じない</title>
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<![CDATA[ <font size="4">この子達には裏切りしかないわ！　もう信じてやるものですか！！</font><br><br>…どうもお久しぶりです。新年から更新してないという事実に心底震えております、私です。<br>気づいたら新学期どころかGWも終わって梅雨入り間近。毎年思うけど、季節が巡るのをすごく早く感じるようになりました…まあ山形に梅雨ないけどね！　桜が咲いた後は春をスキップして夏だよ！<br><br>えー…とりあえず、今起きたことをありのままに話しましょう。<br>私は大学で購入した11年製モデルのMacBook Proを使用しています。このパソコンがまあ毎年のように不具合をたたき出してくれてですね。<br>OSを吹っ飛ばしたり（原因不明、おそらく更新の失敗）、ブルースクリーンになったり（ウィルス対策ソフトの暴走）、いきなり電源はいらなくなったり（初期不良）したわけです。<br>でもなんとかご機嫌を伺いながらもがんばってきた訳ですよ。気づいたらCDとか読み込まなくなったけど。USBもまともに読み込んでくれなくなってきてたけど。<br><br>そしてやってきた四月の末。いつものように原稿をしていると、画面にレインボーのくるくる（読み込み中マーク）が出てきました。まあこの位だったらね、たまーにあるなー位ですむのでそのまま待機してたんです。<br>でもしばらくくーるくーるするだけで画面が動かない。トラックパットは反応しないしキーボードもだめ。そのうちくーるくーる回ってたレインボーがピタっ…と動きを止めました。<br><br>おやおや？<br>とりあえずトラックパットを連打。無反応。<br>エンターキー連打。無反応。<br><br>そして決定打は、本体の内側から響きだした「ガリ…ガリガリ…ガリガリガリ」という異様な音。<br>画面、ブラックアウト。<br><br>あっ、これHDD逝ったわー。<br>学校事務に行ったところ、一ヶ月程度の入院となりました。データ？　全部消えたよ！　バックアップ大事だね！！<br><br>そして今週、やっと帰ってきてくれました。<br>修理担当の方曰く、「中身はほぼ新品なので、四年は普通に使えますよ」。<br>いやー、めっちゃスムーズに動く！　すばらしい！　CDのやつ直ったって言われたのに入んなかったけど！　こんだけスルスル動くなら問題ない！<br><br>と、思っていた時期が私にもあったんだ…つい先ほどのことです。<br>いつものように立ち上げて、いつものように原稿をしていると…画面が固まった。<br>あっ、これ嫌な予感するわー、と思った直後、パソコンから部屋中に響き渡る「ビー！　ビー！　ビー！」というビープ音（エラー音）。<br><br>胃からジュワッと胃液がにじみ出たのを感じながら電源長押し！　強制シャットダウン！　さらば途中までの原稿データ！<br><br>…あいひょんさんで調べたところ、三回の音はメモリーの不具合とのこと。はっはっは。はっはっは！！HDDに続き今度はそっちか！！はっはっは！！！！！<br><br>とりあえず再起動してもう一回ビープ音するならまた修理お願いしよう…と思って立ち上げると、普通に立ち上がる。おや？<br>とりあえず本体の確認でメモリーを見てみる。Macには二つ内蔵されてますが、どっちも問題なく使用できるとの表示。<br><br>え？　じゃあさっきのなんだったの？　と思いながら今このブログを書いてます。<br>別に乱暴な扱いはしてないんですけどね…私が何か変な電波を発信してる可能性があるのかな？　そういうことかな？<br><br>ほんとはブログで書きたいこと別にあったんですがあまりにも衝撃的だったでついつい書いてしまいました。電子機器怖い。<br><br><br>…本当はなんか、最近ずーっと落ち込んでる、というか。<br>多分今の気持ちを解剖することができたら、たくさんのことがつもって大きな塊になってるかんじ。夏バテとか、友達にぜんぜん会えないとか、目の前でやらないと行けない卒展のことは行けなかったりとか、形にしたいことがあるのにうまくまとまってくれなかったりとか。<br>なんか、なんだろう。うまく言えないけど、ちょっとだけしんどくなっちゃいました。ちょっとだけ。<br><br>…ってまあなんか暗いこと言ってますが、なんとか折り合い付けていこうと今日のパソコンの反逆で開き直れました。ありがとうMac！　でも今のタイミングでぶっ壊れるのは勘弁してね卒制がOUTになるから！！！！<br>…ブログもね、ちょっとね、定期更新したいよね。流石に半年近く放置は自分ながらないわー。目標週１にしよう！（三日坊主（三周坊主？）フラグ）<br><br>という訳で、気分落ち着かせながらやっていこうかなーと思います。<br>明日はお休みの日にして、ちょっとふらっと散歩しよう。<br>パソコンの話のおかげでかなり長くなってしまいましたが、今日はここいらで！
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<pubDate>Fri, 22 May 2015 21:09:36 +0900</pubDate>
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<title>新年です。</title>
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<![CDATA[ 新年あけましておめでとうございまーす！<br>今年もよろしくお願いします。<br><br>今日は新年初授業で、初ゼミでした。<br>ゼミ長が体調不良でお休みした意外は、吹雪にも関わらず全員出席でした。割と楽しかったです。<br>あと友達の誕生日でもありました。ローソンのお菓子詰め合わせてプレゼントしました。原稿がんばろうな…って二人でげっそりした顔で言い合ってきたよ。わーい人生楽しくない。つらい。<br><br>さて、今年は就活という「俺…就職決まったら旅行行くんだ」的に死亡フラグ乱立イベントが発生する訳ですが、それ以上にまずいものがあるのですな。<br><br>そうです卒業制作です。他大学でいう卒論ってやつですな。<br>私は卒業制作展、卒展に出たいと考えてまして。で、まあ。いちばんやりたいこと、を貫くためにも、目下文章を書いている最中でもあって。<br>去年はずっと何かを書いて、考えてる一年でしたが、今年はもっとそうなる一年のようです。<br><br>卒業制作に出す作品は、うーん。書きたいものはもちろんあって、でもなー。<br>だしてもいいものかなー、どうかなー。なんて。悩んでいるところです。<br>足踏みするには理由がそれなりにあるわけなのですが、今度面談があるのでその時に教授と話してみて改めて考えよう…などと逃げ腰な事を考えています。<br>書ききれる自身なんて今までもって書いた事などほとんどないのですが。実際よく諦めて書きかけの草稿が山積みですしね。書き上げろよ。<br><br>小説を書いていて、実体験って必要ないんですよ。その小説の内容とかそのものを体験する必要って意味で。<br>よく文章を書くために何々を云々、みたいに言いますが、外的な刺激は確かにあったら何かしら物語に置ける転機をつかむ、くらいのもんです。私の場合ですが。<br>ただ、根っこの部分っていうか。育ってきた環境、培われた価値観、っていうのは確かにあって、それが描写だったり自分の描く人物の中にある「常識」に繋がってたりはしますが。<br>だからね、私が書いた小説だからって「私（作者）がそれを望んでる」だとか「私（作者）がそういう考え方である」って考えるのはまたちがうお話なわけですよ。<br>国語の授業では作者の意図がどうのって言いますがね。幼気な少年少女、騙されるな。実作者で某ベストセラー作家曰く「えー、これそういうことなの？はっはー、そうだったんだー、へー！面白い事考えるね！」ですから。<br>考えてるけど、文章を書くための思考ってどっかで自分から切り離してるからね！そういうものなんですよ！どういう意図で、どういう狙いでその描写を入れるかって考えてる時もあるけどすいません、だいたい手癖で書いてるんや…。<br><br>あれ、話がそれてきた。卒制がんばりますって話をしようとしただけだったんだけどな。なぜだ。まあいいや。<br><br>えーと。<br>というわけで、今年もよろしくお願いします。
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<pubDate>Wed, 07 Jan 2015 21:15:05 +0900</pubDate>
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<title>ある書籍について</title>
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<![CDATA[ 感想というよりも四方山話といった感じになりそうですが、おつきあいいただければ幸いです。<br>まず、タイトルはふせて書いていこうと思います。<br>加えて、書籍って言ってますが漫画です。感想カテゴリとジャンルに大いなる矛盾が生じていますが気にせずさくさくいくよー<br><br>主人公たちだけAとBにして他は好きにざっくり書いて行きます。<br>紹介もざっくり<br><br>A 年上　優等生　真面目　大学受験目前<br>B 年下　気まぐれ　人ごみ嫌い<br><br>この物語におけるキーパーソンは、それぞれの人物によって違います。けど物語が始まる火種、一番目の鍵は母親であり、その死。一話から臭わされてますが、結局この死によって始まった家族の不和、あるいは崩壊が最後まで根っこを張り続けてる。<br><br>一話の「母さんが生きていた頃はみんな仲がよかったのに」。<br>AがBから受けたいたずらによって始まる話で、壊れてる様がよくわかる。戻りたいことを臭わせているのに戻るための努力はしてないあたり、今思えばAも壊れてたんだなって。Bのぶっ飛び加減に目が行き過ぎて隠れてたんだなあ……。<br><br>二話は母親のお墓参りの話。<br>母親が生きていたころによく行った公園と、そこにある水族館を「平和の象徴」に例える。そしてその平和に戻る道を潰すような言葉。「昔には戻れない」のに「まだ大丈夫」って言い聞かせるのって皮肉ですよね。だってもう動いていて、動いたって事はどうにだって転がっていくのに。<br>ただ、違和感を持たせないんだよなあ。この時点までは自然な逃避。最後まで読めば、この考えに至ってるのがいかに、いかに不自然かってのが見えてくる。<br><br>三話はBを見てる友人（C）の話。友人っていうかBを好きな人。<br>Bを迎えにきたAを「嫌いな感じ」って言っちゃったの好き。こういう子が好き。この場面のあからさまな嫉妬顔好き。<br><br>四話はちょうど、起承転結で言えば転、かな。<br>大体の登場人物が出そろってくるかんじ。好きなシーンは色々あるけどAの友人（D）に敵意むき出しのB好きです。お前があいつを語るな、って表情すばらしい。<br>で、AがBをお祭りに誘う。これ、Aは「昔に戻る」きっかけの一つに仕様とした、んだろうなあ。まあ一気に崩壊するわけですけども。<br><br>ここらから話数関係なく好きなシーンざくざく。<br><br>「まとったしがらみ全部置いて自分だけ綺麗に生きたいなんて都合のいいこと許さない…！」<br>Aの望むもの全部を真っ向から否定するBの言葉や表情って、笑っててもどこかからっぽっていうか。それが顕著だなあって思ったのがこのあたり。<br>「自分」を否定されて混乱してどうしようもなくなるBを救うのは今も昔もAしかいなくて、「このひとならだいじょうぶ　このひとのそばにいよう」って決めた時からずっと巣食っていた不安の爆発が「私をおいて行かないで」ってすがることになったんだろうなあ。<br>自分以外の誰かを世界の中心にするのってこわいよね。でもそれでしか生きれなかったんだからしょうがない。どうしようもない。<br>ただ、積み重ねた時間を「よどみ」って言ってしまえるBは不安定だけど周りを見てるんだなってのはわかる。Aは積み重ねた時間を普通の、普遍的なものだったってそうとしか思えてない。<br><br>「人を好きになるって何？」って言ってしまうAがわかるわけがない。<br>Aの告白、「人を好きになった事が無い」。好きになる事に対しての怯えも見えるっていうか。<br>「その気持ちが解ったらもう二度とBと元に戻れない気がする」って言葉でいかに、まじめで優等生で常識的な人みたいに書かれてたAがぶっこわれてるかわかるっていう。いや、もう戻れないよ。とっくの昔に賽は投げられて、物語は始まってるのに。それを理解できないで、それこそずっとずっと、離れようって考えるくせに停滞してるのはAなんだよなあ。<br>ただ、本当に人を好きになることを知らないかって聞かされたらそうでもなくて。<br>クラスメイトのこと好きなんだろうなあみたいな。そのクラスメイトもAのこと好きなんだなーみたいな。甘酸っぱい感じの応酬が続くわけですね。<br><br>その頃Bは三話の友人Cと一線超えそうになってるのにね。<br>ここの話がまるまる好きで。BはA自身が気づいてなかった欠けてるものに気づいてたってのが暗示されたり。今まで自分の体を大事にしない、って言われてたBが、全部を正しく理解したのってこの話の時なんだよなあ。好きでいることが、好きってことが、いかに重いかとか。<br>大切な人って言葉を知っていることと、大切な人がいることと、大切な人だからできないことがある、っていうのがきちんと繋がる。大切な人、って言葉は簡単だけど、意味合い色合いが違うことが沢山あるってなんて皮肉。<br>それでも友達続けて最後には背中まで押しちゃうCが最高に好きです。<br><br>「彼女の美しい庭」っていうタイトルから溢れ出る思春期独特の閉鎖的な世界。<br>Aが受けた好きだったクラスメイトからの痛烈すぎる告白が大きすぎて今までの甘酸っぱいやり取りどこいったの！？え？？？ってなる。<br>Aは好きだったクラスメイトに同じ大学に行こうって言われてて、願書を預けてるんですな。そして誰もいない夜の教室、その大学の願書締め切り日の翌日に、目の前で破かれる。この時点でクラスメイトはAが嫌いだったの！？ってなるのにさらに「ずっと言いたかった　好きよ　愛してる」。<br>「これで私のこと忘れられなくなったでしょ」「私はこの一瞬を忘れないわ　だからあなたも一生忘れないでね　さようなら」。彼女の手段を正しいとは絶対に言えないし肯定も出来ない。ただ、一番理解できる……ぶっちゃけると共感できるのって彼女なんですよね。<br>愛は幻想だーとか、いつか終わりが来るとか。誰だってそう思うけど、そこに徹底しちゃうあたりが「あーそうですよねそうなりますよね」ってなる。<br>学校って檻で、箱庭なんですよね。世界がその中で完結している。高校ってその最たるものだと思うんですよ。自分たちがいた時は、気づいてても見ないふりしてたけど。閉鎖的で、絶対的で、けれど何より刹那的。終わりが見えてるのに、永遠にしたいって願うくらいに、居心地の良い世界。<br>だから生まれた恋もその中で完結させる。一生忘れられない一瞬にしてしまう。たくさん積み重ねた世界の終わり。<br>永遠にできない、永遠があった場所の、永遠の終わり。<br><br>そしてここから始まるAのスーパーだだっ子タイム。<br>自分にとっての理想像、理想的な関係、形。そういうものにことごとく裏切られたAは「周りが自分を受け入れなかった」って主張する。けどBに言わせれば、都合のいい関係性の枠を作って受け入れなかったのはAだ。好意の押しつけじゃ本当の友達になんてなれない、って割と身につまされる言葉だと思いました。ええ。<br>Bの「私を見なさいよ」のくだり、絵がギャグテイストなのに泣きそうになるくらいにはここまで重ねられた言葉って強かった。今までも私を見て、って細かな言葉がたくさん、たくさんちりばめられていたけど、この時ほど本当に「見て」って言った時ってなかっただろうなあ。<br>それこそ表面的なものばっかりだったけど、本質に気づいたみたいな。体より心を暴かれる方がよっぽど怖いし恥ずかしいってやつ。<br><br>最後。<br>クラスメイトがいかに、いかにAを好きだったか。どうして傷つけたんだ、って糾弾に「「私も」傷ついたわ」って笑うこの人が作中で一番「自分」を貫いてると思いました。<br>最後はAの卒業旅行にBがついていく。<br>「それじゃ　行こうか」「うん」<br>駅からの出発で終わり。今まであべこべな方向ばっかり向いてたのに、初めて同じ場所を見てる。<br><br>日本語って、同じ音で全く違う言葉があふれているのが面白いところの一つだと思っていて。この作品を呼んでる時に、あ、これは「しゅうちゃく」の話なんだなって思いました。テーマは作者さんが完結巻末で書かれている通り、「家族の再生」だと言っていいんだと思います。ただ、なんていうかな。正しくあるべき形に戻る話、ではないです。<br>執着して終着点に至る、っていうのはまあ、これまた使い古された表現ですが、言い得て妙。ああまた使い古しだ。<br>この物語は、終着点は出発の駅になりました。<br><br>他にもっと選ぶ選択肢はあって、どれか一つを違えたらまったく違う結末になっていたはずで。<br>決して大団円じゃないんです。もっと違う道、もっと違う進み方、もっと良い方向に、もっと、もっと。そう出来たはず、っていう可能性がいっぱいある。<br>実は意図的に、重要なキーマンの存在を無視しています。ただ一ついえるのは、彼との決着だってAもBも違う選択ができた、っていうこと。<br>狭い世界で壊れていた関係が、広い外の世界を知って、新しく結び直して閉じて行く。世界は開いても関係は閉じるって、ずっと先まで続いてくには理想的だなって思ってしまうあたり私もダメなんだな。<br><br>私はこの作品に関してこんな感想、あるいは何かしらの「感情」を持てるようになるまで、一年かかりました。<br><br>大体は読後の勢いそのままでノートにメモを取るんですが、それが全くできなかった。理由は色々ありそうなんですけど、簡単に言うなら登場人物のもつ「感情」に気圧されたってところかな。作者さんは実は以前から知っている方で、昔から言葉の選び方とか、描かれる表情とか、引きこまれる部分が多かったんですが本当に、圧倒されるってあるんだなって。<br>前の雑記のような近況報告で、関係性の変化あるいは他人に対してエネルギーを裂く事、なんてのを書いてますが、今まではそれがどここ遠くにあった。<br>頭で理解している事ではあっても、実際の感覚としては遠かった。だから始めに読んだ時は圧倒されて、あと言ってしまうと怖かったんだと思います。誰かに、何かに執着できることが深く理解できなかったから。今だって解ってるか、自分でも解りませんが。<br><br>感情に対して懐疑的で、執着する事だって理由とか根拠とか求めてしまう。でもなんか、直感みたいな、第六感みたいな、説明できないどっかでその人を求めるってあるんだなって。<br>そういうのを信じてみるのも怖くないことなのかもしれないって思う話でした。<br><br>自分で読んでも何がいいたいんだかよくわかりませんが私自身がやっぱりわからないでいるからしょうがない。<br>あ、これってつまり、惹きつけられることに根拠はいらないってことなのでは？<br>ああ、良い落ちがついてくれたのでここいらで。
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<pubDate>Sun, 14 Dec 2014 23:30:16 +0900</pubDate>
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<title>いつか笑い話になる近況報告</title>
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<![CDATA[ 　気づいたら今年の終わりが近づいてる現実。とてもつらい。<br>　今年はなんだかんだバタバタと過ごしていて、例年よりびっくりするほど忙しい毎日をすごしてます。三年になったらまったり生きる予定だったのにどうしてだ。<br>　今をがんばってる一年生、三年になったらなんとかなる。レポートの〆切とうまく付き合う方法が身に付いて最終的に<font size="4"><font color="#FF0000">「いつまでやらなかったらまずいか」</font></font>がわかるようになるから。駄目な学生への第一歩だって？　違いないです。<br><br>　大学に入ってからこっち、まあ、いろいろとありまして。<br>　人との接し方であったり、関係の変化、っていえばいいのかなあ。そういうのに直面してあがいたり。誰かに対して必死になるってエネルギーの削られ方が半端無いっていうのを、現実の感覚としてがっつり叩き付けられた感じです。<br><br>　私の場合、嫌な言い方だけど自分のことは見限ってしまえる。私なんだから出来るのはここまでだな、って傷つかない予防線を張っちゃう。でもそれって、その向こう側にいる、あるものに対して失礼なんだよって教えてもらったり。だからってすぐに改められる事でもないんですけど。<br>　ある人に言われたのは、「ひとらしくなった」でした。じゃあ今までなんだったんだって話なんですけどね。私は人間をやめないよ、ジョジョ……<br>　悪あがきをかっこわるいと思った事は無いけれど、自分のためにあがくほど自分に対してエネルギーを裂いてなかったんだろうなあ。なんて最近思ったりしています。<br><br>　なんだか内容まとまってない。<br>　ここ最近はやらなきゃなんない事だ、季節の変わり目だって心身ともにわりときっつい感じの毎日送ってたりしてますが、まあ、うん。これもある意味充実ってやつじゃない？<br>　だって楽しいもん。つらくてもやりたいこと出来てるって良い事だなあ、などと思う訳です。<br>　これいうとマゾ？　ってよく言われる。違うよ。ちがうよ！！！<br><br>　まあ、なんとか楽しくやってます、という事です。
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<pubDate>Mon, 17 Nov 2014 12:05:46 +0900</pubDate>
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<title>わたしのいとし子</title>
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<![CDATA[ ※某ブラウザゲームのあれ。海の底に脳みそと心の半分置いてきた鶴のお話。<br><br><br>「君たちが得たのは夢の体だよ」<br>　その言葉を提督から頂いたのは、建造されてから一日たって、執務室へと呼ばれたときでした。<br>「妖精さんが作り上げたものではあるが、確かにそれは唯一無二の、君にだけ与えられた体だ。可能性の塊―なんだって望むことができる」<br>　そういって笑った人ではない、しかしひとである提督に、私はなんと言葉を返したのか、おかしなことに全く覚えていないのです。ですがきっと、何の言葉も返さなかったことでしょう。だって私にはわからなかったのです。<br> この身体を得て、それから改めて望むこと、と言われても。私が本心から望んだことは、まだ鋼鉄の体であったころに、とっくに叶ってしまっているのですから。<br><br><br>　瑞鶴は眩しいほどに快活で、良く笑う子でした。私の手を引いて先を歩きながら、私の心までが沸き立つような笑顔で振り返り、私の名前を呼ぶのです。それはずっと昔、鋼鉄のふねであったころ、生まれたばかりのあの子に私がそうしたように。これではどっちが姉か、まるっきりわかりませんね。<br>「翔鶴姉」<br>　ほら、今も。鍛錬を終えた寮への帰り道、私の手を引くあの子はくるりと振り向いて、ゆるりと笑って見せました。<br>「怪我、本当によくなったみたいでよかった。翔鶴姉すぐ無理するから心配だったんだけど」<br>「もう……きちんと治しました。入渠は時間通り、艤装も修理が終わったわ。今日から戦線に復復帰させると提督もおっしゃっていたし」<br>「本当に？　嘘じゃない？」<br>　少しだけ体を屈めて、私の顔を覗き込んでくる琥珀色を、まっすぐに見返すことができなかったのは不規則に跳ね上がった心臓のせいです。だって、そんな、瑞鶴。あなたに嘘、なんて。<br>「ええ。私が瑞鶴に嘘をつくわけが、ないでしょう？」<br>　もう二度と、つくことなんて許されていないのですから。<br>　私はうまく笑えていたのでしょうか。声がこわばってはいなかったでしょうか。どうしようもなく体に力が入ります。繋いでいるとは名ばかりの、ほとんど包まれていただけの私の手が、少しだけ瑞鶴の手を握ってしまいました。<br>　瑞鶴は何も言わずじいっと私の瞳を覗き込んだ後、ふにゃふにゃと表情を緩めました。二航戦の先輩方に見られたら「瑞鶴がまた溶けてるよ」なんて笑われてしまうような、そんな顔です。やっと私の体から強張りが抜けていくのがわかりました。いやに高鳴っていた鼓動が落ち着いていきます。<br>「ならいいんだ。翔鶴姉、たまにとんでもない無茶するし」<br>　くるりと前に向き直った瑞鶴は二本の弓を肩にかけなおして、いこう、と私の手を引きます。自分で持てるといったのに、優しい瑞鶴は「どうせ帰る場所は同じなんだから」とさっさと私の弓まで担ぎ上げてしまったのです。<br>「でも翔鶴姉、最近は被弾減ったんでしょ？」<br>「ええ……中破の損害は久しぶりだったわ」<br>　私はつい数日前の戦闘で、敵戦艦の砲撃によって中破の損害を受けました。回避運動から攻撃に移ろうとした瞬間、敵戦艦の砲弾が私の飛行甲板と体の一部を抉って行ったのです。それは同行していた方も基地で待機していた方もみんなが口を揃えて「しょうがない被弾だ」と言ってくれることではありました。けれど、どうしても私は納得ができずにいるのです。<br>「不意打ちで中破だもん、ぎりぎりで流したんだよね。やっぱりすごいよ、翔鶴姉は」<br>「そんなことないわ、たまたま。あなたの方が、もっと上手にできたはずだもの」<br>　それにきっと、瑞鶴、あなたなら。前を歩く、私とさほど大きさの変わらない―けれど厚さだけはずっとしっかりとしているその肩口を眺めながら、思うのです。きっと瑞鶴であれば、大きな損害を受けることなくきちんと受け流せたでしょう。砲弾に対して傾けた飛行甲板の角度も立ち位置も、悪くはなかったはずです。むしろあの局面であれば、あの一瞬であったなら、最善の選択をとったという自負もあります。けれどそういった、自分が戦いにおいて行える最良以上に、私には付きまとうものがありますから。<br>「自己評価低すぎだよー……あれ。今日の献立ってなんだっけ」<br>「えっと……旬だから秋刀魚、と鳳翔さんがおっしゃっていたけど」<br>「やった！　すぐいこ、翔鶴姉！」<br>　ぐ、っと私の手を引く瑞鶴は、もう振り返らないでしょう。出撃や演習がなくとも、鍛錬に励めばお腹がすきます。けれど私は、空腹なんてどうでもいいのです。私の前にこの背中がある限り、私は私に通ずるすべてを、自らより遠くへと置くと、そして私の力で得ることのできるすべてを与えるのだと、決めているのですから。<br><br><br>　私の船魂―私たち艦娘という存在の核たるもの、だそうです―をよんだのは他でもない、瑞鶴でした。というのは、私が生まれた（という言い方が正しいのかわかりませんが）後、建造ドックの外で待ち構えていたあの子本人から、そう告げられたのです。<br>「おかえり。おかえりなさい、翔鶴姉！……答えてくれて、ありがとう」<br>　琥珀色の瞳からぽろぽろと滴をこぼしながら私を抱きしめてきたひとの子が、なぜか瑞鶴だと―その昔は鋼鉄でできた軍艦で、空母であった私のたった一隻の同型艦だと気づくことができたのは、おかしなこととも言えますし、必然であったのだとも言えるでしょう。<br>　昔は双子空母と呼ばれたほどに似ていた私たちでしたが、ひととして得た形は全く違うものでした。身長こそさほど変わりませんが、髪も顔立ちも体つきも、私たちは真逆と言っていいほどに遠いのです。唯一繋がりを見受けられるものと言ったら、瞳でしょうか。金をとかした琥珀色の瞳は、私たちがそれぞれ備えていたものでした。<br>　それは私にとっての、最初の不幸だと言えるでしょう―不幸。この身体へと変わる前から私へとついて回っていたその言葉は、また新たな生を得ても変わることなく、繰り返されることとなりました。それはきっと、瑞鶴を瑞鶴だと理解したのと同等の―あるいはそれ以上の、必然だったのでしょう。<br>　遠い昔、あの海で。私が爆撃の雨にさらされたその時、あの子は本当の雨が体を隠し、難を逃れました。繰り返される戦いの果て、あの子は幾度も怪我なく戦い続けたのです。私はそれを、それだけを望んでいました。あの子が傷つかなければいい。戦果をあげられたらいい。ただ、それだけです。そしてその祈りがきっときっと、私の身に降りかかる不幸となったのでしょう。私の幸せは、全部あの子に捧げてしまいましたから。全てはあの子が生まれたとき。自らの命よりも守りたいと願えるような、尊い存在ができたのです。<br>　だからもう、提督のあの問いに、望みは叶ってしまったとしか言うことができません。長い、長い戦いの果てに、私はあの子よりも先に、沈むことができたのですから。<br>　けれど。私はどうしようもない愚か者だったのです。<br>　だって、私が先に沈んでしまうということは。そのあとのあの子は一体だれが、守るというのでしょうか。<br>　正規空母瑞鶴の最後は、囮でした。本命の部隊を敵地へと送るため、自らは爆撃と砲撃の嵐の中で戦い続けました。私はそれを紙の上でしか知ることができませんでしたし、あの海戦に参加した艦に聞くことなんて、もっとできませんでした。<br>　それでも、聞かずともわかることがあります。“それ”が残っているのは、本当に一部の艦娘だけで、どういった理由や経緯を経て残されるのか、全くわかっていません。まことしやかに噂されていたそれは、真実として何人かの艦娘の方たちに残っています。それは制服の緩んだ首元であったり、大浴場や入渠ドックで、目にする機会がありました。<br>　瑞鶴の口から、それの話を聞いたことはありません。ただ、決して私の前では着替えようとせず、入浴することも頑なに避ける彼女の姿には、違和を感じていました。いえ、そんな言葉でごまかすことは許されませんね。ええ。本当はすべて、気づいていたのです。<br><br><br>　私たちはほとんど出撃をともにしたことはありませんでした。きっと提督は気づいていたのでしょう、私たちがともに海に出ることがどうなるのかという、どうしようもない必然に。<br>「しょ、かく、ねえ」<br>　その時、魚雷に足元を掬われ、索敵が散漫になった私は、迫りくる艦載機の爆撃を待つだけでした。けれど。ぼとぼと、私の頬に落ちるのは弾薬でも荒れる波しぶきでも暗い空から落ちる雨水でもなく、赤く生臭い、熱すぎる滴。衝撃に耐えようと閉じていた目を開ければ、そこにあったのは結び紐が千切れ解けた髪と、見る影もなく焼け焦げた艤装。私にとって、もっとも見慣れたものでした。<br>「ずいか、く？」<br>「怪我、してない、よね」<br>　振り返った瑞鶴の頬は煤けていて、飛び散った赤に塗れています。肩と、もしかしたら内臓にも損傷を受けたのでしょうか、口元を血が流れおちていって。けれど瑞鶴は笑って、次の矢を取り出して―「あ、」<br>　はらり、と。かろうじて瑞鶴の上半身を覆っていた布が落ち、背中が、さらされます。そして私は、気づいたのです。彼女がどうして、私の前で頑なに、裸身をさらすことを拒んだのか。<br>「大丈夫、だから。すぐに終わるから」<br>　力強い彼女の言葉は、私の耳には入ってきません。だって、ねえ。その、貴女の体に残されている、ものは。<br>　ごつごつ、ぼこぼこと盛り上がった肉と皮膚は、健康なはずの皮膚までをも歪ませて、瑞鶴の背中を彩っていたのです。それは紛れもない、火傷のあと。<br>「あ、ああ……ああああああ！！！！！」<br>　私の、罪の、あかし。<br><br><br>「っ！」<br>　ほとんど反射で押さえた口からは、叫びは漏れてはいなかったと、思います。いえ、漏れてはいなかったでしょう。隣で眠る瑞鶴は、規則正しい寝息を立てていたから。そうっとその顔を覗き込むと、窓から差し込む月明かりが、瑞鶴の桜色に染まった頬を浮かび上がらせます。子供のような、無垢な顔。今度こそ、護りたいもの。あの時は私の手から、取りこぼってしまったもの。<br>「んぅ……」<br>　小さな声を上げて、瑞鶴が寝返りをうちました。私の前に向けられるのは、背中。私と身長はほとんど変わらないのに、私よりも大きな背中です。そして、その一面に、私の罪のあかしを焼き付けてしまった、背中。その証拠に、はだけた着物の大きく開いた後ろ襟からは、わずかに引き攣れた皮膚が覗きました。<br>ああ。<br>「ぅ、あ」<br>　今度こそこらえきれなかった嗚咽が、喰いしばった歯の隙間から零れ落ちていきます。うめく獣のような声は、幾度も私の喉を震わせました。<br>「ごめん、なさい」<br>　ごめんなさい、ずいかく。あの時私が沈んでいなかったのなら。あなたはこんな痕を抱えずにすんだはずだった。すべては私が。<br>　ずいかく。今度は絶対に間違えないから。大丈夫よ、私が、いるから。あなたは絶対に沈ませない。海の底からやってくる敵艦になんて、絶対に沈ませないから。あなたのことは絶対に、何があっても、幸せに、してみせるから。だから、今だけは。<br>　眠る瑞鶴の背中に、そっと額を押し付けます。寝巻越しに、あたたかな体温と鼓動が伝わって、それは紛れもない、瑞鶴の生きているあかしだから。どうか、このときだけ触れることを赦して下さい。それ以外は私は、何も望まないから。<br>　涙を流し疲れたのでしょう、瞼が重くなっていきます。そして、眠りに落ちる寸前に。かすかな笑う声が、聞こえたような気がしました。<br><br><br><br><br>「はぁ」<br>　背中越しに聞こえていた翔鶴姉の嗚咽が聞こえなくなってから、私はゆっくりと息を吐きだした。翔鶴姉が泣く理由を私は知っている。先に沈んでしまったことと、その結果が私の背中を斑に彩る火傷の痕として残っていることが、翔鶴姉を苛んでいるのだ。<br>「ふふふ」<br>　唇からこらえる切れない笑いがこぼれる。だって、それはなんて、なんて！<br>　背中に小さな力ですがりついてくる翔鶴姉を起こさないように、そっと向き直る。目元は赤く、まだ涙の滴に濡れていた。白銀の髪が頬に貼りついて、月明かりが睫毛をすかしてかすかな陰影を落としていた。作り物じみた精巧さだ。美しい、とてもうつくしいひと。私のためだけに生きて、私のために死ぬことを望んでいる馬鹿なひと。<br>　翔鶴姉が生まれたとき。私のよび声にこたえてくれたとき。迷彩をまとった私を見て、辛そうに口元を歪めたこのひとに感じたのは、まぎれもないくらい愉悦だった。ああ、このひとは。このうつくしいひとは、私が私である限りどこにもいけない。何にもなれない―ただの空母にさえも。<br>　しょうかくねえ、しょうかくねえ。大丈夫、私はどこにもいかない。だって私が瑞鶴として隣にいる限り、あなたは私にありったけを注いでくれる。ありったけの、きっとただうつくしいだけじゃない感情も、私が望んだとしたら、ぜんぶ、くれる。<br>　しょうかくねえ。私が与えようとすればあなたは壊れてしまう。そんなことも知っている。だから私はあなたにずっとずっと、この身体が生き続ける限りあなたに与え続けるんだ―赦しを。あなたの望む贖罪なんて認めない。全部全部私に与えて先に沈むなんて、絶対にゆるしてあげない。<br>　ねえ、しょうかくねえ。この身体はね、夢の体なんだって。なんでもできるし、どこにでもいけるんだって。でもね、でも、しょうかくねえ。私の望みはね、鋼鉄の塊だったあのころから変わらないんだ。最後まであなたといられればそれでいい。だからあんな、深海の奴らになんか殺させない。いつかあなたの心臓に矢を突き立てるのは私だけの権利だ。<br>　だって、翔鶴姉。私はあなたがいなくたったから沈んじゃったんだもの。意味なんて、亡くなったんだもの。<br>　くうくうと小さな寝息を立てる翔鶴姉の頬を撫でる。柔らかく、すべらかな肌の感触は、ひとではなかったころも知っているもののような気がする。<br>　翔鶴姉を起こさないように、そっと額を寄せる。似ていないけれど、細かなパーツは似ているのかもしれない。どうかな。私にはよくわからないけど。私にわかるのはいつだって、私の中のたった一つの本当だ。<br>　しょうかくねえ。<br>「だぁいすき」<br>　囁いた言葉は、みっともなくいびつな形をしていた。<br><br><br>半分ずつあれば、一つにはなれる。それがどんなにおかしくても。<br>たとえ、繋がらなくたって。
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<pubDate>Wed, 24 Sep 2014 23:44:16 +0900</pubDate>
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<title>きみとなつのおわり、</title>
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<![CDATA[ 「あー、落ちた」<br> 　ぽとん、と地面に落ちた赤い毬はぱちぱちと名残惜しそうに火花を飛ばしながら弾んだ後、初めから何もなかったように消えてしまった。ツンとした火薬の臭いがぬるい夏の空気の間を漂っている。<br> 「んじゃ終わりだな。ほら」<br> 　俺がみっしりと色とりどりの花火の残骸がはいったバケツをよせると、夏海はんー、と小さく唸った。線香花火の燃え残りを手の中に握ったまま、捨てる様子はない。変な奴、と内心で思いながら、そのまま地面に寝転がった。そのままの体制で声を張り上げる。<br> 「あー楽しかった！」<br> 「だな！　ほんと、茜にしてはいい提案だった」<br> 「そう思うなら言葉の棘をちょっとくらい減らしてくれよ」<br> 　苦く笑いながらいうと、少し離れたところで立ち上がった夏海は暗がりでもわかるくらいに大げさに唇を吊り上げた。<br> 「お礼ならちゃんとしたよ、火花で」<br> 「両手に持って笑いながら追いかけられんのほんっと怖いからな！」<br> 　開始早々片手に三本、両手で計六本の花火を持った夏海に（「六爪！」とかなんだ叫びながら）散々追い掛け回された俺としては大迷惑極まりない。ゲーマーめ。まあ俺だって「あぶねーよ振り回すな！」とかなんとか言いながら、両手に持った花火をぐるぐる回して「大車輪！」とかなんとか言っていたのだから大差は無いが。<br> 　寝転がる俺の隣に改めて夏海は座りなおすと、そのままぼんやりと夜空を眺めた。さっきまで騒いでいたからか、少し汗をかいてるようだ。<br> 　今日花火をしているのは河原で、周りに民家はない。きちんとゴミを持って帰るという約束の上で花火が許可されていた。ただ、夏ももう終わりかけの時期だからか、俺たち二人以外に人影はない。<br> 「でも、うん。本当に、楽しかったね」<br> 　月の無い夜空を見上げながら、膝を抱えて座る夏海がぽつりと漏らした声は、楽しいという言葉とは真逆の色を帯びていた。楽しい、ならさ。お前はもっと、弾むように喋るはずだろ。その言葉は飲み込んで、ただ事実だけを述べる。<br> 「おー。二人だけだからもっと長く遊べるかと思ったんだけどな。終わるの早かった」<br> 「そ、だね」<br> 　そのままふつりと会話が途切れた。沈黙の中で思うのは、今よりも昔、空と、自分たちの兄弟姉妹を引き連れてここを飛び回るように花火をした日の事だ。親がつけてくれた火を取り合って騒いだり、花火を握って走って怒られたり。隅で一人線香花火をしていた空を引っ張って打ち上げ花火の点火係に任命したこともあった。あの時の空は、火花に触るのを怖がって涙目になっていたんだっけ。でも、それはもう昔の事だ。<br> 　環境が変わって、柔らかくて無邪気なだけだったこころのかたちが変わって。前のように一緒にいるのは、すこしだけ難しくなってしまった。微妙な距離感が、それぞれの間に横たわっている。<br> 　もうすぐ夏が終わって、季節がまた廻っていく。そうしたら、もっと遠くなってしまうだろうか。薄い肌と、少しの空間を挟んだ隣に座る、お互いでさえ。それは、なんだか。<br> 「おい、夏海」<br> 「あー？」<br> 　ぐっと腹筋だけで起き上がると、夏海はなんだか魔の抜けた声を上げながらこっちを向く。視線から逃れるように顔を上げると、暑さに少しだけ歪んだ星々がぱちぱち瞬いて、さっきの火花のようだ。眺めながら、顔を動かしたせいで額を落ちる汗を指先で弾いた。夜空に視線を放ったまま、言葉を紡ぐ。<br> 「来年もさ、一緒にやろうぜ」<br> 「……えぇー」<br> 「ひっでぇ！」<br> 　心底嫌そうな声だ。こいつはいつもこうだ、俺が何か言うと畜生！　でもそうやって憎まれ口を叩く裏に何があるかなんて付き合いの長い俺はもう知っていて、それを指摘してやるほど鈍くもない。だから俺はいつだって、適当で適切なリアクションを飛ばすだけだ。今回も、これが正解だろ、な。ふにゃんと口元を緩める夏海に、そんなことを思う。<br> 「しょーがねーなぁ」<br> 　やれやれまったく。そんな言葉が続きそうな顔でそういうと、夏海は今度こそ綺麗に笑った。さっきまでの、寂しそうな顔を吹き飛ばして、ばちばち輝く最大火力の笑顔だ。<br> 　鼻の奥にはツンとした火薬の臭いが残っている。けどそれもいつか消えて、この瞬間は終わりだ。けど、同じじゃなくても、形をかえても、きっと、終わらないものだってある。この約束は、その証だ。<br> 「じゃあ、来年の今日な！　指切りでもしとく？」<br> 「やだよお前となんか、きもちわりー」<br> 「さっきからひでぇ！」<br> 　ぎゃんぎゃんと吠える俺の横で夏海はさっさと立ち上がると、燃えカスの詰め込まれたバケツに、何かをぽいっと投げ入れた。ひも、のような、糸のような何か。<br> 「なんだそれ。いいのかゴミにして」<br> 「いーんだよ」<br> 　夏海の背中は振り返らない。バケツを片手に帰り支度を始めてしまう。置いてくつもりかよ、なんて叫び返しながら、けれど確かに、その言葉は届いた。<br> 「約束があれば、これはいらないんだ」<br><br>きっときっと、忘れない。<br><br><br>今回はオリジナルの二人です。最近涼しい日が続いているので、夏が終わるお話を。<br>関係のターニングポイントと、季節の変わり目の融和性はとてもいいんですが、やっぱりありきたりになるよなーなんて思わないでもない。卒業、入学、なんていうのも季節の終わりと始まりですよね。地方にもよりますが。
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<link>https://ameblo.jp/1-00-6/entry-11916028171.html</link>
<pubDate>Wed, 27 Aug 2014 17:52:20 +0900</pubDate>
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