<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom">
<channel>
<title>森奏の「つづりかた」</title>
<link>https://ameblo.jp/1242621061/</link>
<atom:link href="https://rssblog.ameba.jp/1242621061/rss20.xml" rel="self" type="application/rss+xml" />
<atom:link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com" />
<description>３０歳を超えて数年。ようやく、自分を探求することから卒業。ゆとり、とか、余裕、ということばがしっくりくるようになってきた。でも、もがいてもがいた過去の「私」を、大事に大事に、抱きしめてやりたいとそう思って、立ち上げた私のブログ。</description>
<language>ja</language>
<item>
<title>班ノート</title>
<description>
<![CDATA[ 田舎に住んでいた中学生の時、担任教師の発案で、<br>「班ノート」というものがつくられた。<br>男女６人程度の班の中で、A３サイズほどの<br>スケッチブックを回し、絵や写真、文章を<br>自由に書くノートだった。<br><br>差し障りのない内容を書いては回す日々。<br><br>ある晩、私は、妙な気分に陥っていた。<br>手元にあった、８センチほどの大きさの<br>キスをする形になった唇の形のシールを<br>ノートのど真ん中に貼り付けた瞬間から、<br>その気分は始まったのだと思う。<br><br>「ぶちゅ」と書いた。<br><br>回りに、小さな唇のシールをペタ、ペタ。<br><br>どんどん興奮の高まっていった私は、<br>「うふーん」<br>「いやん」<br>などと、言葉を継ぎ足して行った。<br>気がする。<br><br>気がする、のは、あまりよく覚えていないから。<br><br>翌日、私は班の、次の人に、手渡した。<br>班の仲間は、少し驚いた顔をして、そして<br>少し困ったような顔をして、私を見た。<br><br>それから数日して、<br>班ノートは何の説明もなく、クラスの中から無くなった。<br><br>初めて恋を知り、<br>初めて死にたいという思いを抱き、<br>友達のトイレの付き合いに疑問を抱き、<br>異性と一緒の保健の授業で顔を赤らめ、<br>そして、班ノートには変態な自分をさらけ出した。<br><br>中学三年間というのは、キラキラした青春の時期であり、<br>同時に、消してしまいたいほどの恥ずかしい時期でもある。<br>班ノートの記憶は、私のその三年間の象徴でもある。
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/1242621061/entry-10824786935.html</link>
<pubDate>Tue, 08 Mar 2011 22:16:33 +0900</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
