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<title>ＣＬＯＵＤ ９</title>
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<title>桐の花</title>
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桐の花とカステラの時季となつた。私は何時も桐の花が咲くと冷たい吹笛（ﾌﾙ-ﾄ）の哀音を思ひ出す。北原白秋『桐の花』より          震災からおよそ二ヶ月が過ぎ桐の花が咲きはじめた。この色鮮やかな季節の到来を今年はどんなにか待ちわびたことだろう｡木の下へ近づくと、すでに地面には花殻が多数落ちていた｡          一見、花殻はどれも同じように見えるが、ひとつひとつ手にとって匂いを嗅いでみると、浅く香るもの、深く香るもの、それぞれの個性があった｡白秋が言うところの「吹笛の哀音」というフレ－
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<dc:date>2011-05-22T11:38:59+09:00</dc:date>
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<title>自選一首</title>
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石なげてひとり遊びき河原の冬かちかちと月の鳴る冬（河原＝かわはら）川辺一穂
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<dc:date>2011-02-01T11:10:10+09:00</dc:date>
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<title>小紺珠</title>
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瑠璃色の珠実をつけし木の枝の小現実を歌にせむかな（珠実＝たまみ）宮柊二『小紺珠』        散歩途中の山林に偶然、ムラサキシキブを見つけた。写真だと大粒に見えるが実際は注意していなければ、気がつかず通り過ぎてしまう位の小さい実だ。秋口のまだ緑の葉を湛えている頃のムラサキシキブの紫の実と葉のコントラストも美しいが、しかしなんと言っても、冬枯れの林の落ち葉や小枝を踏み鳴らしながら見るムラサキシキブの方が一段と美しい。葉をすべて落とした後にに残る紫の実はとても優しい色をしている。掲出歌に「瑠璃色の
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<dc:date>2010-12-20T20:30:31+09:00</dc:date>
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<title>からすうり</title>
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                不動尊へ続く山路をあゆみつつ発見したり烏瓜一群鉄柵にからみつきたるからすうり時をり蝉のぶつかる音す                今夜ひらく花の蕾か見つめればわれの瞳のなかに風ふく                夏木立さやげる影をふかくして日は暮れにけり満月の出づ【いざよひの月はつめたきくだものの匂いをはなち山を出でたり宮沢賢治】十六夜の賢治の歌などを思ひつつ懐中電灯もちて歩めり                急速に白さ増しゆく蕾あり咲くか咲くか息のむわれは   
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<dc:date>2010-08-28T01:41:07+09:00</dc:date>
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<title>眠ってよいか②</title>
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『眠ってよいか』はおそらく生前最後の歌集となるであろうと、竹山さんご自身も考えられいたようだ。タイトルからもそれを計り知る事ができる。この歌集は今から二年前の平成二十年に出版されているが、その前の年にも『空の空』という歌集を竹山さんは出版されている。その間は一年とあまりにも短い。残された命をまるで逆算いたかのようにも思えてくる。燻り続けている思いを全部この歌集に吐き出したかっに違いない。あとがきにはこう書かれていた。【～前歌集、『空の空』を出してまもなく脳に出血があり、さらに二ヶ月後、再出血とい
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<dc:date>2010-08-15T00:51:36+09:00</dc:date>
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<title>眠ってよいか①</title>
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竹山 広さんは長崎で被爆し、その体験をこれまで数多くの歌に残されてこられた。しかし残念な事に、今年亡くなれてしまわれた。二年前に上梓された『眠ってよいか』というタイトルの歌集が生前最後の歌集となった。享年九十歳。崩れたる石塀の下五指ひらきゐし少年よ  しやうがないことか空缶の水飲み干して騒然と顔上げしひとよ  しやうがないことか己が名を叫びつつ山に果てゆきし女子挺身隊員よ  しやうがないことかうち伏しし家より空を蹴上げゐし二本の足よ  しやうがないことか山みづの滴りに身を折り重ねゐし死者たちよ 
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<title>ロンドンの花</title>
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この六月、二＋八年間勤めてきた会社を辞めた。理由は会社の経営の不振、自分自身の体調管理…等、いろいろあるのだけれど、まあ早い話が、僕は妻子もいないし、この先々会社もどうなるか解らない。このまま悪条件のまま働き続けて死んじゃても面白くないなーと思ったのが最大の理由。なにも働くだけが人生じゃない。しばらくの間ぶらぶらしていようと思う。庭に一輪の松葉牡丹が咲いた。眺めていると向こうからも誰かこちらを覗いているようで、なかなか愛しい。もしかして覗いていたのはどこぞやの姫だったのかもしれない。      
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<dc:date>2010-07-16T16:03:01+09:00</dc:date>
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<title>草の絮</title>
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乗馬袴に草の絮つけ帰りきし美しき疲れをわれは妬めり（乗馬袴＝キユロツト）寺山修司わが撃ちし鳥は拾わで帰るなりもはや飛ばざるものは妬まぬ寺山修司                ４月に入ったばかりだというのに、たんぽぽの世界ではもう、さよならを言わなくてはならないのだろうか。地面すれすれに黄色の花を咲かせたあと、絮毛が上手く風に乗れるようにたんぽぽは茎を空へ伸ばしているようだ。
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<dc:date>2010-04-07T20:08:33+09:00</dc:date>
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<title>缶ピース</title>
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わが切りし二十の爪がしんしんとピースの罐に冷えてゆくらし寺山修司切った爪を寺山修司は空いたピースの缶の中へ捨てたのでしょう。アウトローな感じがなんともいえません。愛煙家の減少と共に、缶ピースも最近は見かけなくなりました。                オリーブをくわえた鳩は寺山修司のもとへ飛んでいってしまったのかもしれません。
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<title>よき季節は</title>
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昨年の暮れに発売された河野裕子さんの歌集「葦舟」が先日やっと届いた。去年、発売前に予約していたにもかかわらず、手元に届いたものは初版ではなく、すでに二刷となっていた。この事は、予想を遥かに上回る、河野裕子ファンが出来た証なのではないだろか。白を基調にしたシンプルな装丁の表紙を包み込むむかのように帯文が書かれていた。【五十年ほど歌を作ってきてほんとうによかったと、この頃しみじみ思う。歌が無ければ、たぶんわたしは病気に負けてしまっただろう。これからも今までのように全力で歌を作っていく。これは、誰とで
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<dc:date>2010-02-23T11:37:34+09:00</dc:date>
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