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<title>kazooさんのブログ</title>
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<title>夢の住人　八</title>
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<![CDATA[ <p>片道13kmの帰り道は、後半、家に近づきだすと<br>緩やかな坂が永遠と続き体力は少しずつ奪われていく<br></p><br><p>ゆでカエルのように。<br></p><br><p>ヘトヘトになりながら、毎日帰っていた。<br>行きは降り坂だが帰りは登り坂になる<br>当たり前のことだが嫌気が差す。<br>ジワジワ太腿だけをいじめてくるからだ。<br>いっその事、短い急な坂をいっきに登りきった方が<br>楽な気さえしてしまう。</p><br><p>カルマの法則か?</p><br><p>人は楽な選択ばかりしていくと、自ずと堕落していく。<br>自分でしたことには、責任を負わなければならない。<br>楽をしたら、次は苦しまなければならない。</p><br><p>緩やかな坂の帰り道を何度も恨んだことがあったが<br>そんな事に逆らえずもなく、毎日往復していた。</p><br><p>家につくと必ず夕食は用意されている。<br>母は女ではあるが、母の役割はきちんとこなそうと努力していた。<br>母は低血圧なこともあり、朝は苦手だった。<br>母のチャーハンを半分だけ食べて、二階の部屋にひきこもった。</p><br><p>そう、時刻は20時40分。<br></p><br><p>五分前行動などと小学生の時に担任の先生に教えられたが<br>実行などした記憶はなかった。<br>しかし、今日は別である。<br>決戦の日、宮本武蔵は佐々木小次郎を待たせたというが<br>あれは嘘らしい。なにかのテレビで流れていた。<br>そんなことはどうでもいい!</p><br><p>緊張が限界を超えていた。<br>電話のボタンをゆっくりと押す・・・<br>ゼロ、ニイ、ハチ、ロク、サン・・・だめだ、かけれない。</p><br><p>もう一度、シュミレーションを頭の中で瞬時におこなった。<br></p><p>ゆっくりボタンを押したら、また、かけれなくなると思い、<br>いっきにボタンを押した。</p><br><p>コール・・・コール・・・コール・・・・・コール・・・</p><br><p>「お願いだから、本人が出てくれ」<br></p><br><p>と声に出して願った。</p><br><p>「はい、もしもし・・・」<br></p><br><p>デタッ、本人だ。</p><br><p>「こんばんわ、カズです」</p><br><p>「こんばんわ」<br></p><br><p>優しく癒してくれる声が受話器を伝わって<br>僕の耳へと吸い込まれてゆく。</p><br><p>あれほど、緊張していたのに、予想以上に会話は弾んだ。<br>くだらないテレビの話から学校で起きた出来事まで。<br>ん、待てよ、弾んだというより、意外なことに<br>彼女だけが喋り続けていた。<br>僕のセリフはすべて、うんうん、だけだったような気がする。<br>それでも僕の心は弾んでいた。<br></p><br><br><p>何一つ、彼女から発せられる発言には否定もせず<br>ひたすら、聞き続けた。<br>僕が話をできるのは、彼女が僕に質問した時のみだった。</p><br><p>少しイメージが崩れていた。<br>無口で恥ずかしがり屋なイメージをずっとこの1年<br>思い描きつづけていたのだから、仕方ないが・・・</p><br><p>それにしてもよく喋る。<br>ふと、時計に目をやると、あと少しで22時になるところだった。<br>゛1時間も?゛と思いながら、彼女の話を聞き続けていたが<br>はじめて彼女の話を止めて自分から話した</p><br><p>「時間だいじょうぶですか?もう、10時すぎましたが」</p><br><p>「あっ、大丈夫だよ、それより、敬語やめない」<br></p><br><p>と彼女からまたも予期せぬ言葉が返ってきた。僕は・・</p><br><p>「あっ、はい」<br></p><br><p>と答えた。</p><br><p>「はいってそれも敬語ぽいね」<br></p><br><p>とクスクス年下の僕をからかうように笑った。</p><br><p>うれしかった。<br>からかわれて、うれしいことなど<br>感じた事が今日の今まで感じたことがなかった。</p><br><p>僕はこれはチャンスと思い、たどたどしかったが、タメ口を使い始めた。でも呼び方だけには、さんづけをした。</p><br><p>「ねぇ、なんて呼べばいいかな」</p><br><p>「えっしず子でいいよ」</p><br><p>「いや、それはできないよ、やっぱ、しず子さんって呼ぶわ」</p><br><p>「じゃあ私はカズヒロでいいかな」<br></p><br><p>ドキっとした。女性に呼び捨てで呼ばれることなんて<br>母親ぐらしか、思いつかなかった。<br>新鮮だった・・・<br>大抵はカズくんとか、名字とかだったので</p><br><p>゛カズヒロ゛ってぇぇぇええ!!<br>なにみたいな。</p><br><p>32歳になった今でさえ、母親以外でカズヒロと呼んでいたのは彼女と。<br>上京して18の時に吉祥寺のパスタ屋で働いていた時の先輩ぐらいだ。<br>妻でさえ、カズヒロとは呼んだ記憶はない。</p><br><p>そのあとの会話は学校の授業が終わり、休み時間にでもなったかように。封印は解かれた。<br>ふたりは夢中で喋りつづけた。彼女は授業中でもしゃべっていたが・・</p><br><p>楽しかった?</p><br><p>そんなもんじゃないっすよ。</p><br><p>楽しすぎた。</p><br><p>でも、現実は友達の関係それはこれからも揺らぐことはないだろう。<br>僕は彼女に</p><br><p>「好きな人ってどんな人なの?」<br></p><p>と思い切って聞いてみた。</p><br><p>それまでとても明るく会話をしていた。<br>彼女が少しだけ、声のトーンが下がった気がした。<br></p><p>彼女の話をきくと、その彼は20歳の社会人らしい<br>つい、2ヶ月前までは、付き合っていたのだという<br>デートはもっぱら、ドライブだったそうだ、車種はクレスタ・・・・。<br>それが音信不通になり、自然消滅的になったとゆう。<br>別れといった別れもなしに付き合いが終わったのだといっていた。<br>名前はカサイさんと彼女は呼んでいた。</p><br><p>僕は其の話を聞き終わった後に彼女にこう伝えた。</p><br><p>「きっと、また、付き合えると想うよ、だってまだ<br>　嫌いになったって言われたわけじゃないんだろ?<br>　だったら、もう少し、待ってみたら。<br>　俺でよかったら、応援するよ」</p><br><p>彼女は電話越しで泣いていたのだろう・・・<br></p><p>鼻をすする音がかすかに僕には聞こえていた。</p><br><p>「ありがとう、でもいいの、もう、十分待ったら・・・」</p><br><p>「よくないよ!そんなのぜんぜん、よくないよ!!!」<br>感情的になっていた。</p><br><p>「だって、しず子さん、まだ、好きなんだろ<br>　連絡とかこっちからは、取らないの?」</p><br><p>彼女は自分を取り戻そうと必死だった。</p><br><p>「取れないよ・・・そんなこと、できない・・・・・」</p><p><br>それ以上は僕もなにも言えなかった。<br>20時45分からかけ始めた電話はもう、すでに23時になろうとしていた。<br>初めて、沈黙が訪れた。<br>それでも、僕は沈黙をやぶろうとした。</p><br><p>「でも・・それでも・・・応援してるから。」</p><br><p>そうだ、ただ、彼女の力になりたかった。<br>そこに恋愛感情は存在せずに、どちらかというと<br>博愛的な感情に近かったきがする。<br></p><p>最後になんとか、彼女を笑わせたかった。<br>必死におどけてた会話をした。</p><br><p>「この前さぁ、うちの高校の隣にゴルフの打ちっぱなし、あるじゃん。<br>　そこで友達と、おじさんがうつたんびに、ナイスショット!って<br>　大声で応援してたの」</p><br><p>彼女も沈黙を破った。</p><br><p>「えっなにそれw」</p><br><p>「でさぁ、そうやっておやじからかってたら、マジ切れしちゃってさぁ<br>　追いかけてこようとするんだもん、せっかく、応援してるのに」</p><br><p>彼女の笑い声がきこえてきた。</p><br><p>「ばかみたい、カズヒロって・・」<br>　<br>「あれ、俺バカだよ、知らなかったけ?」<br></p><p>ととぼけて見せて話をなんとか、違う方向へと戻そうとした。<br>必死に、ピエロのように振舞って見せた。</p><br><p>時刻はすでに24時を示そうとしていた。<br>さすがに彼女から</p><br><p>「そろそろ、きるね」<br></p><br><p>といってきた。</p><p>僕も素直に「そうだね」といった。</p><br><p>「じゃ」</p><br><p>「じゃ」<br></p><br><p>僕はいつも彼女が電話を切るまで見届けた。<br>ふたりの会話はそこで途切れた。</p><br><p>正直、体はくたくただった。<br>でも、幸せな気持ちでいっぱいだった。<br>3時間20分も彼女と会話できたのだから。<br></p><p>しかし、よくよく、考えると俺が今日、わざと遅刻して<br>少しでも話題にでもしようとしていたことが<br>まるで彼女の話術にはまった様に<br>喋る必要がなかったことに、きずいた。</p><br><p>まあ、いいか・・・</p><br><p>いったい、今日は彼女に何歩近いたのだろう・・・・<br>いつものように、ベットに横たわり、ラジオをつけた<br>心地よい興奮が今度は僕を追いかけてきていてくれた。</p><p>今度はいつ電話しようかな、なんてことは、考えていなかった<br>僕の中での計画では、もう、決めていたから<br></p><p>でも、その自分の誓いとも近い計画を破りそうで怖かった。<br>僕は一週間に一度だけと決めていたからである。</p><p><br>そう、時間はいうまでもない、あの時間に・・・<br>つづく</p><br><p>今回のテーマ曲</p><p><a href="http://jp.youtube.com/watch?v=58nVzSQh1lk">http://jp.youtube.com/watch?v=58nVzSQh1lk</a> <br><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/19750321/entry-10050713922.html</link>
<pubDate>Fri, 12 Oct 2007 06:49:09 +0900</pubDate>
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<title>夢の住人　七</title>
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<![CDATA[ <p>息づかいを荒げながら、正座し整列、面を取った。<br>一息、深呼吸をつき、心地よい汗を拭った・・・<br></p><p>いつものように、黙想をする・・・<br>ゆっくりと瞳を閉じたが、無の境地に今日はなれなかった。<br></p><p>体は少しずつ静まりつつあったが<br>心ここにあらずとはよく言ったものだ。</p><p>私の脳内メーカーをこの頃、覗けば、きっと゛恋゛一色だっただろう。</p><br><p>時刻はすでに17時をまわろうとしていた。<br>決戦の時刻はすでに決めていた。</p><br><p>20時45分である。</p><br><p>僕なりの意味があった。<br>高校生が考えることである。</p><br><p>当時はゴールデンタイムの番組が終わり<br>全国のほとんどの番組がニュースを報道する<br>あくまで推測だったが、この時間が一番これから<br>なにをしようかなと考える時だと僕は考えていた。<br></p><p>それと今日遅刻したのもわざとである<br>ただ、小さなことでも話題を作りたかった。<br>彼女もその方が警戒心が解ける気がしていた。</p><p>今考えても、普通1ヶ月もの間毎日、あいさつだけとはいえ<br>確実に寸分の狂いもなく、会っていたら、怖がってしまう。</p><br><p>しかも、天秤で僕と彼女の心を乗せたら、僕にすべて傾くであろう。<br>迷惑になりたくなかった、彼女には今好きな人がいる・・・<br>奪ってやるなんてそんな大層なおごりは僕には無かった。<br>今日、そう、今日、彼女と会話ができるそれだけで十分だった<br>下心がなかったのか?</p><br><p>はっきりいえるなかった。</p><br><p>ただ、ひとつ欲をいえば、なんとか、彼女の力になりたかった。<br>かっこつけた言い方に感じるだろうが<br>彼女とその相手をくっ付けるキューピット的存在であれば<br>幸せだとも想っていた。<br></p><p>これが僕の考える計画の第2歩目だ。<br>うまくいくとは限らない、でも、信じきっていた。<br>世の中の迷える子羊たちが教祖をたて、拝む宗教のように。<br></p><p>あと、約3時間後には、すべてがはじまる。<br>1ヶ月前のあの時以来の電話だが、あの時とは違う<br>僕らは、顔、声、体型だけだが、お互いを知った。あとは自転車か。</p><br><p>深夜5時24分の32歳の鬱病の男が<br>あの高校生時代にタイムスリップしている。</p><br><p>そう時刻は当時の20時40分に設定しよう・・・<br>つづく</p><br><p>今回のテーマ曲</p><p><a href="http://jp.youtube.com/watch?v=PP6Dpt5nymw">http://jp.youtube.com/watch?v=PP6Dpt5nymw</a> <br><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/19750321/entry-10050713080.html</link>
<pubDate>Fri, 12 Oct 2007 06:39:36 +0900</pubDate>
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<title>夢の住人　六</title>
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<![CDATA[ <p>もう一度、言おう時計の針は午前8時を示していた。<br>完全に遅刻だ。何ヶ月ぶりの遅刻だろう。<br>僕は珍しく着替えて、玄関には向かわず<br>リビングで朝食でも取ろうと、二階から降りてきた。</p><br><p>父は公務員、朝7時には出かける。<br>土曜日なのに勤勉で真面目な人、しかし<br>土日に酒を飲むと仕事を行った振りをして<br>月曜日はよく帰ってきて、サボっていた。</p><br><p>母はパートに朝7時40分には出かける。しかし<br>母親役をこなしながら、もう、10年、パート先の<br>スーパーの店長と不倫関係にあった。<br>小学校5年生のいつだか記憶はないが<br>突然、母の部屋に呼び出されて</p><br><p>「お母さんには好きな人がいるの」</p><br><p>と告げられた。<br>でも、俺達兄妹が20歳になるまでは、離婚しないといっていた。<br>夜になると我が家では、必ず電話がワンコール鳴ってきれる<br>それと同時に母は二階に走り出す。<br>小学校3年生から、薄々感じていたし、きずいていたことだが<br>改めて、本人の口から聞かされて正直ショックだったのと同時に<br>はじめて母も女なんだと悟った。</p><br><p>妹は勤勉で優秀生だった。朝は父の車に乗って、中学校に通学していた。</p><p>小学校時代はよく比較され、親に怒られたものだった。<br>小5の時、そんな妹にそろばん教室で級を抜かれた。<br>僕のが半年も前に通っているのに、そろばん3級で僕が<br>もたついている間に、妹は2級へと合格した日・・・<br>今思えば、とても悪いことをした。<br>包丁を片手に親がいないことをいいことに、脅した。</p><br><p>「お兄ちゃんやめて!」<br></p><br><p>と叫ぶ妹を無視して、脅し続けて、泣く姿を見て<br>微笑みを浮かべていた。</p><br><br><p>そんな歪んだ家庭の朝食は、昨日の残りものか、食パンが主だった。<br>その日は昨日のカレーが残っていたので<br>電子レンジで温めもせずに、口に運んだ。<br>今この歳になっても、冷たいカレーの方が好きだ。<br></p><br><p>カレーを食べると学校へ向かった。<br>玄関先に猫のミミとハマリーが東の朝日に照らされて<br>気持ちよさそうに、かさなりあうように、寝ていた。<br>僕が近ずくとしゃがれた声でミミだけが、おはようと<br>いっているようにみゃーと鳴いた。</p><br><p>祖母は離れに猫達と一緒に住んでいる。<br>昔から母と仲が悪く、よくののしりあっていた。</p><br><p>゛鬼嫁゛゛くそばばあ゛と。</p><br><p>今は離れに住むようになって、落ち着いている。<br>冷戦状態とでもいおうか。</p><br><p>僕はもう、慣れていたそんな家庭に、今思えば<br>麻痺していたといった方が正解かもしれない。</p><br><p>いつもの赤い自転車に乗って、のろのろと高校へと向かう・・・<br>いつもと違う道で道草を喰いながら<br>ペダルを１回こぐごとに、自転車が止まりそうになるまで<br>ペダルをぎりぎりまでこがなかった。</p><br><p>もう１つの道はあまり、通りたくない道だった・・<br>小学校4年の時に捨て猫を勝手に飼って、その猫が<br>捨てられた場所を通らなければならなかったからである。<br>でも、そこを通らなければならない時はかならず<br>周りを見渡し、あの猫を探してしまう。<br>くせみたいなものになっていた。<br>今も想う、きっといいご主人様に拾われたのだろうと<br>そう願うしか、心の整理がつかなかったのだろう。</p><br><p>ラッキーストライクをくわえタバコしながら<br>上田橋はわたらずに、１つ手前の常盤橋を渡り<br>わざと遠回りをして、向かった。<br>もう、11時6分か正確にはちがうけど<br></p><p>いないことぐらいわかっていたが<br>今日だけ今日だけはしかたなかった。</p><br><p>高校についた時にはすでに、土曜日なので授業は終わっていた<br>友達に</p><p>「社長おはようございます」<br>とからかわれた。</p><br><p>「あれ、千曲のねーちゃんは、今日はあわなかったんか?」<br>と聞かれ</p><br><p>「寝坊しちまってよ」<br>と嘘をついてごまかした。</p><br><p>そのまま教室には向かわず、剣道部の部室に向かった。<br>剣道だけは、サボらなかった。<br>胴衣に着替えて、誰もいない旧体育館で大の字になって寝そべった。<br></p><br><p>防具室から臭う剣道部独特の悪臭が、僕にとっては<br>もう、慣れていて、時々、今日みたいな日は、いい臭いにさえ感じた。</p><br><p>後輩、同世代の仲間たちがぞくぞくと旧体育館に一礼をし、入ってくる。みんなで輪になって準備体操し、防具と竹刀を身に着けて整列する。</p><br><p>そして一礼を互いにする。<br></p><br><p>そう、今日は僕にとって決戦の土曜日。<br>ドリカムの歌ではないが・・・<br>そんなバカらしいことも考えられるぐらいの余裕はあったが・・・</p><br><p>「はじめ!!」<br></p><br><p>部長の掛け声とともに、いつもより力強く竹刀を振りぬいた・・・</p><br><p>そう、決戦は今日なのだから・・・</p><p>つづく</p><br><p>今回のテーマ曲</p><p><a href="http://jp.youtube.com/watch?v=nxpblnsJEWM">http://jp.youtube.com/watch?v=nxpblnsJEWM</a> <br><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/19750321/entry-10050472360.html</link>
<pubDate>Wed, 10 Oct 2007 12:05:13 +0900</pubDate>
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<title>夢の住人　五</title>
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<![CDATA[ <p>゛は゛・・・・・・・・・・・・・・・・・・・</p><p><br></p><br><p>無力だった。</p><br><p>テレビ番組の早押しクイズのような速さで受話器を置いた。<br>いや、そんなものじゃない慌てて置いた受話器はガタガタいっていた。</p><br><p>男の声だった父親?。違う意味でドキドキしていた<br>初めて万引きをした中2の初夏のように罪悪感だけが<br>僕をまだ、追いかけ続けていた。<br>布団に包まり、運命に負けたと思った。</p><br><p>しかし、今思えば、当時、着信リダイヤルなんてものが<br>なくてよかったと思う。あったら、考えただけで、ゾッとする</p><br><p>どれくらいたっただろう・・・・気持ちが少しづつ、落ち着いてきた。<br>もう、僕の中の罪悪感と妄想の彼女の<br>父親は追いかけてこなくなっていた。<br>ラジオを乱暴に消して眠りについた・・・・・・・</p><p><br>「おはようございます」</p><br><p>「おはよう」</p><br><p>何事も無く幸せの朝のひと時は訪れた。<br>時刻8時丁度前後。もう、待ち伏せもなれたものである。<br>彼女は学校に遅刻するような女の子ではない。<br>定時ほぽ、ぴったりにこの道に姿を見せる。</p><br><br><p>　　　　　　　　</p><p><br></p><br><br><br><br><p>「すみません!!」</p><br><br><br><br><br><br><br><br><br><p>僕は突然、あいさつ以外の言葉を彼女に発した<br>さすがに驚いたのだろう彼女は慌てて急ブレーキをかけて<br>キョトンとした眼でこちらを振り返った。</p><br><p>「あのーー、友達として、今度、電話してもいいですか?<br>　迷惑ならしませんけど・・」</p><br><p>今思えば、突然その質問をされて彼女の性格上<br>嫌とはいえなかったのだろう。</p><br><p>「いいよ」</p><br><p>と答えてくれた。<br>うのみにした僕はその場で喜びを隠せずに、ニヤケてしまった。</p><br><p>「ありがとうございます!」</p><br><p>といいながら、なにも言わせないよう<br>隙も与えずに少しその場を離れて、こう言った</p><br><p>「今週の土曜日に電話します!じゃあ!!」</p><br><p>普通なら、彼女を毎日見送る僕が今日は彼女に見送られながら<br>その道を立ち去った。彼女から僕が見えなくなった。</p><br><p>勝った勝った勝った勝った勝った勝った勝った勝った。<br>僕は、運命に勝ったのである。いや、逆らったのである。</p><p><br>ラジオを乱暴に消して眠りについたが・・実は寝れなかった。<br>ここまで来て、引き返すことはできなかった。<br>勇気を120％出した人間がすぐに眠れるはずがなく<br>何気なく、暇つぶしに昔買った本を読みあさっていた。</p><br><p>たしか、中学生1年生の時に一時期、詩を書くことにはまり、<br>自称ポエマーなどと、ぬかしていた時の一冊の本がでてきた。<br>銀色夏生さんのたしか・・</p><p>゛あの夏の空・・゛という題名の本だった気がする。</p><p>何気なくページをめくり、ぼーっと詩とその写真を見ていた・・</p><br><p>「ん?　う・ん・め・い?・・・・」</p><br><p>銀色夏生の詩の中に゛運命゛という作品がある。<br>内容は恥ずかしながら正確には想いだせないが・・・<br>たしか、こんな内容だった気がする</p><br><p>゛占いもだめだった・・・・<br>　<br>　すべて、だめだった・・・<br>　<br>　これが運命なの・・・<br>　<br>　だったら、運命に逆らってみよう・・・゛</p><br><p>駄目だ、すべての文章は思い出せない!!<br>興味がある方は書店にでもいってくれ。<br></p><p>僕には大切なキーワードがこの運命という詩に隠されていた</p><br><p>そうだ、運命に逆らってみようと・・・</p><br><p>そこから、運命に逆らうために僕はある計画を考えた。<br>それは実行しながらお伝えしていこう。</p><br><p>そう、今日がその計画の第一歩だった。</p><p>もののみごとに、成功した。<br>これで堂々と彼女に電話ができる。</p><br><p>おいおい、ちょっとまてよと今はいいたくなる</p><br><p>彼女には好きな人がいるのも忘れて、恋人気分になっていた<br></p><p>今日は金曜日、そう、明日は土曜日。</p><p>゛ふふふふふ・・ニヤケル゛</p><br><p>いよいよ、今日は記念の土曜日となる朝。<br>時計のアラームで眼が覚めた、時刻は8時を示していた。<br>つづく</p><br><p>今回のテーマ曲</p><p><a href="http://jp.youtube.com/watch?v=BR2JPy8j3_g">http://jp.youtube.com/watch?v=BR2JPy8j3_g</a><br><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/19750321/entry-10050470956.html</link>
<pubDate>Wed, 10 Oct 2007 11:49:43 +0900</pubDate>
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<title>夢の住人　四</title>
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<![CDATA[ <p>考えざるえなかった。<br>家路に帰る道のりで、本当に運命ってあるのかなと・・・<br></p><br><p>リアルなアイドルでよかったはずの僕の中の彼女。<br></p><p>朝のひと時の幸せのあいさつだけでよかった彼女。<br></p><br><p>答えはでないまま、時間だけがすぎていく。<br>飯もたべずに、二階の自分の部屋にこもった。<br>ベットに倒れこみ、いつものようにラジオのスイッチをつけ<br>答えなど書かれていない天井を凝視していた。<br></p><br><p>名前も知らないMCのクダラナイ会話だけが、<br>右耳から左耳へと通り過ぎる。<br></p><p>そのうちに、小田和正の゛ラブストーリーは突然に゛が<br>何気なく流れてきた、懐かしいかった。<br>当時2年前ぐらいにヒットしたドラマの主題歌だった。</p><br><p>゛あの日あの時あの場所で君に会えなかったら<br>　僕らはいつまでも、見知らぬふたりのまま゛</p><br><p>当時、ひとり座敷の部屋で釘付けになって見ていた</p><br><p>゛東京ラブストーリー゛</p><br><p>シンクロしていた、いや、正確にいうとシンクロさせたかった<br>のかもしれない。<br></p><p>僕の中の彼女はどんどん大きくなっていたことは<br>ずいぶん前から、わかっていた。</p><br><p>きっかけが必要だった。</p><p>時間はすでに23時を過ぎていた、この時間に電話をかけて<br></p><p>彼女の親が電話口にでたら、どうしよう?</p><br><p>武器を持たない戦士ほど無力な者はない。</p><br><p>運だけが頼り、僕の気が変わらないうちに、必死に電話をかけていた・・</p><p><br>コール・・コール・・コール・・・コール・・・コール・・・</p><p>つづく</p><br><p>今回のテーマ曲</p><p><a href="http://jp.youtube.com/watch?v=01Dbd-Uq2gM&amp;mode=related&amp;search">http://jp.youtube.com/watch?v=01Dbd-Uq2gM&amp;mode=related&amp;search</a> =                            </p>
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<link>https://ameblo.jp/19750321/entry-10050457619.html</link>
<pubDate>Wed, 10 Oct 2007 08:44:04 +0900</pubDate>
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<title>夢の住人　参</title>
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<![CDATA[ <p>いつもと同じ朝がきた。眠りにつくのが遅かったせいか<br>少し胃が痙攣していたのを覚えている。<br>僕は朝食はいつもとらない、今でもそうだ。<br></p><br><p>いつもの赤い自転車にまたがり、約束の場所へとペダルをこぐ。<br>なにも変わらない平凡な月曜日。<br>　　　　　　　　　<br>゛ドキドキしていた。゛</p><br><p>高校までは片道13kmだが、行きは、もう慣れた。<br>上田橋を渡り、二つ目の道に入ると約束の場所だ。<br></p><p>時刻は7時45分を示していた。<br>でも、僕の時計はいつも5分早く示している。<br>正確には7時40分。<br>20分も前に早く着いてしまったようだ。<br></p><p>緊張のオブラートは僕を包んだまま、解放してくれそうにも無い<br>小さな石ころを蹴って時間を潰して待った・・・<br>視線は彼女がいつもくる道を見続けていた。</p><br><p>「キタッ!」</p><br><p>詳しい時間は忘れたが、確実に8時より早い事だけは覚えている。<br>大方の予想よりはやく、彼女はすぐに僕にきずいた。</p><br><p>「ごめーん、写真いいのなかったから、持ってこなかった」</p><br><p>彼女の第一声は過去1年想いつづけていたイメージとは<br>うらはらに気さくに話かけてきた。</p><br><p>「あっ、いいですよ、なければないで」　　　</p><br><p>嘘つき・・・</p><br><p>「あのー、おはようございます、突然なことしてすみませんでした」</p><br><p>彼女は首を横にふって答えてくれた。</p><br><p>「いいのよ、きにしないで、じゃ・・・」</p><br><p>と優しい口調で自転車にまたがる彼女。<br></p><p>もう、いってしまうのかという想いが僕の心を揺さぶっていた。<br>僕に選択権はない。</p><br><p>「ありがとうございました」</p><br><p>彼女は何事もなかったように再び通学路へともどり、学校へと去った。<br>あっという間の出来事とは、このことであろう。<br>緊張のオブラートは甘く溶けていた。<br>それと同時に込み上げるうれしさ。</p><br><p>「やった、やっちまった!」</p><br><p>この出来事を誰かにしゃべりたくて、たまらなかった。</p><br><p>「えええええええ、マジカヨ!」</p><br><p>「う、うん・・・」</p><br><p>すぐに友達に報告した。今までの事をすべて友達にしゃべりまくった。<br>うれしさを誰かと共有したかった。<br></p><p>その後、彼女には</p><p>゛千曲のねーちゃん゛</p><p>というあだ名がついた。<br></p><br><p>幸せの朝は日曜日と祝日以外、ずっと、続いた。<br>ただ、彼女とおはようございますのあいさつをするためだけに<br>早起きに専念し、毎日、彼女をまちぶせた。<br></p><p>心地よかった・・すれ違い様にあいさつをするそれだけなのに。<br>今想えば、゛純粋な白いキャンパス゛とはよくいったものだ。<br>まさにそれだった。疾しい色も汚れた色もなにも<br>書かれていないキャンパスそのものだった。<br></p><br><p>1ヶ月続いていた幸せの朝に、トドメを刺すような出来事が起きた。<br>また、彼女がバイト先に来たのである。<br>その日は4番レジだった。すぐに僕はきづいた。</p><br><p>「こんにちわ」　　「こんにちわ・・」</p><br><p>お互いに軽くあいさつだけした。<br></p><p>運命をまた、勝手に感じていた・・・・　　　<br>つづく</p><br><p>今回のテーマ曲</p><p><a href="http://jp.youtube.com/watch?v=HhCzdjk4P6w">http://jp.youtube.com/watch?v=HhCzdjk4P6w</a> <br></p>
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<pubDate>Wed, 10 Oct 2007 08:35:11 +0900</pubDate>
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<title>夢の住人　弐</title>
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<![CDATA[ <p>部活のない日にスーパーのレジ店員のバイトを高校には内緒で隠れてしていた。<br>私のレジ番号はその日は6番だった。<br></p><p>ベルトコンベアーに流れてくる部品のように、カゴをもった<br>おばさんが無機質に流れてくる。<br>私はバーコードを押し、商品の代金を頂き、笑顔で<br></p><p>「ありがとうございました。」<br></p><p>と言う役をこなし、おこずかいを稼いでいた。<br></p><br><p>たしか、日曜日の夕方の混雑していた時間帯である<br>休憩に裏の茂みで一本のラッキーストライクを吸い終えて<br>6番のレジを開けて<br>「次のお客様どうぞ」と声をかけた瞬間・・・<br></p><p>ベルトコンベアーの流れは停止し、時も停止した感覚に襲われた。</p><br><p>目の前に制服姿ではない、あの彼女が私服で立っていた・・・<br>長袖の縞模様のラフな上着とジーパン・・・・・<br></p><p>信じられない、ドキドキしていた。顔は恥ずかしくてみれん。<br>商品を間違いないようにだけ、心がけて、バーコードを通していた。<br></p><p>覚えてないんだ。あまりにも、突然で、衝撃で、冷静さは<br>動揺へと、ものすごいスピードで脳と体を走りめぐり侵食されてゆく。</p><br><p>代金を顔もみずにもらい、一言小声で</p><p>「ありがとうございました」と発した。</p><br><p>のちに聞いたのだが、彼女は僕にきずいていなかったそうだ。</p><br><p>帰りの道で自転車を必死にこいでいた。<br>なにかエネルギーを発散させたい衝動。<br>こみ上げる、何これぇぇぇええええ!!!!!<br>この灯火が消えてもいいという希望。<br>すべてがうまくいく気がした。</p><br><p>運命を勝手に感じていた。</p><br><p>次の日から選択を決めた後の行動はすべて段取りが<br>組まれていたかのように、早かった。<br></p><br><p>第一中学か、第五中学の方向からいつも、千曲高校に通う彼女。<br>この辺に住んでいるということはわかった第一中学に的を絞る<br></p><p>直感だがたぶん、年上だろう・・・<br></p><p>自分は上田東高校の剣道部だったのだが<br>第一中学の先輩がいなかったので<br>隣の部室のテニス部の先輩に頼んで卒業アルバムを持ってきてもらった。</p><br><p>二日目、卒業アルバムに目を通す。</p><br><p>「いた!」</p><br><p>彼女だ、幼さが残る顔立ち、間違えない・・・</p><br><p>・・し・ず・子・・・</p><br><p>初めて名前を知った。<br></p><p>その日の夜、僕の第六中学の同級生で千曲高校へいった友人に<br>高校の名簿で住所と電話番号を調べた。<br>というより、ここまでくると今ならありえない。<br>ストーカー、個人情報の私用乱用である。<br></p><p>そんな事はさておき、僕は突き進んだ。すぐに電話をしたのである。<br>一年も、もじもじしていた人間が決断、覚悟を決めると二日で<br>ラスボスまでたどり着いてしまう。<br>そんなゲーム存在するのか?</p><br><p>多少、ボタンを押す手は震えていたが、押し寄せる<br>津波のような感情はとめられなかった。</p><p>・・コール・・コール・・コール・・コール・・出ない。</p><p><br>なぜと思った瞬間。彼女が直接電話口にでた。</p><br><p>「はじめまして、上田東高校2年のカズといいます・・・<br>毎朝、千曲川沿いの道ですれ違っているのですが、ご存知ですか?」</p><br><p>思い上がった感情である、目があったからだけで<br>おぼえているはずもなく・・・</p><br><p>素直に好きですと告白をした。</p><br><p>僕にとっては1年越しの告白。<br>彼女にとっては、突然の見知らぬ男からの怪しい電話。</p><br><p>この恋の成功確率はないに等しい・・・わかっていた、そんなこと。<br>それでも救いは、彼女がやさしい断り方をしてくれたこと。<br>突然の電話にもかかわらず・・・・<br>　　<br>今好きな人がいるそうだ・・・・</p><br><p>それでも、津波の勢いは止まらなかった。</p><br><p>「写真をください、あと、もしよろしければ<br>朝、おはようございますとだけいってもよろしいでしょうか?」</p><br><p>書いていて恥ずかしくなる言葉だ。<br>それでも、彼女は快く振る舞い約束をしてくれた</p><br><p>「明日の朝8時にいつもの道で」<br>つづく</p><br><p>今回のテーマ曲</p><p><a href="http://jp.youtube.com/watch?v=ejjkSs3IaGQ">http://jp.youtube.com/watch?v=ejjkSs3IaGQ</a> </p>
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<link>https://ameblo.jp/19750321/entry-10050447311.html</link>
<pubDate>Wed, 10 Oct 2007 06:02:42 +0900</pubDate>
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<title>夢の住人　壱</title>
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<![CDATA[ <p>高校1年の丁度、今と同じ夏が終わり始めた頃</p><br><p>彼女に一目惚れをした。</p><br><p>千曲川沿いの800mの道、突然、目の前に現れた彼女は<br>魂を抜き去る妖怪のように、僕の心を奪っていった。</p><p>キューッと自転車のブレーキの音を発しながら僕は石化したまま。</p><p>僕は彼女を見送った。一瞬の出来事なのに長く時を感じた</p><br><p>その日以来、遅刻魔な僕は消え去り。1時限目がサッカーじゃない日も<br>定時に高校に行くようになった。</p><br><p>餌をまかれた鳩のように・・・・</p><br><p>何度も、彼女の自転車の行き先をさえぎり、声をかけようと<br>思ったことか。<br>時は過ぎるばかり、すでに、そんな生活が1年経とうしていた。</p><p>人間を一年も片思いしたのは、僕にとってはもう、ないだろう<br>なぜなら、女好きだからである</p><br><p>すでに諦めていたのも事実だった。<br>彼女はリアルで会える僕のアイドルと化していたのである。<br>一年も時間はあったのだからいろいろ、考えた。<br>転んでみようか、すみませんと声をかけようか<br>この場で今地震でも起きないだろうか、なにか偶然がおきないだろうか・・・<br>希望だけが先走り、何一つできない。<br>今思えば、馬鹿げた話である。</p><br><p>答えは単純だ。<br>僕は彼女のことが好きなのに、恐怖を感じていた<br>この幸せなひと時の朝が終わることに・・・<br>だから、声をかけないという選択を毎日してきた。<br></p><p>だってそうでしょ?そこで引かれたら、すべてが終わる。</p><br><p>恋とは支配である。彼女の支配の中にまだ、繋がれていたかったから。<br></p><p>だが、運命とは皮肉なもの・・・</p><br><p>大事に大事に消えないように無力な手で<br>守ってきた灯火は・・・・突然、燃え上がる。<br></p><p>つづく</p><br><p>今回のテーマ曲</p><p><a href="http://jp.youtube.com/watch?v=e8ixLvzJoq8">http://jp.youtube.com/watch?v=e8ixLvzJoq8</a><br><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/19750321/entry-10050447044.html</link>
<pubDate>Wed, 10 Oct 2007 05:54:47 +0900</pubDate>
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<title>夢の住人　零</title>
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<![CDATA[ <p>早朝とも深夜とも言える四時十五分にふと、目が覚めた<br>2時間ぐらいは寝れただろうか・・・</p><br><p>私は昼間寝て、深夜おきる。<br>こんな生活から脱却したいと思い描いている<br>仕事にもいけない。<br>部屋は隔離され、今も外にでれずに、ひきこもっている。<br>夏が過ぎたにも関わらず、私の肌の色は真っ白である。</p><br><p>去年の11月に医師から鬱病だと診断された。<br>仕事から離れて、もうすぐで1年が経とうとしている。</p><p>私は32歳の妻子持ちの男である。妻と娘が2人いる。<br>マンションも去年購入したばかりだ。<br>焦る気持ちとは、うらはらに私の体は得体の知れない<br>病に犯され続けている。</p><br><p>今日、ある人の夢を見て起きた<br>久しぶりに耳鳴りと頭痛から解放され心地よかった。</p><br><p>高校時代に一目惚れした女の子</p><br><p>しず子という名前であった。</p><br><p>私にとっての純粋な初恋だった気がする</p><p>彼女との出来事が</p><p>記憶がまだ、脳に残っている。</p><p>しかし、人間は忘れる生き物、特に女は早い。<br>彼女のことだ、血液型診断はあまり、信じてはいないが<br>B型の女・・・・意味はないか</p><br><p>そんなことより、あの日から時はすぎ、もう14年になる。<br>17才の私が32歳の時のこの時間に目が覚めて<br>このパソコンに向かうことも必然だったのだろうか</p><br><p>私の哲学には「すべて繋がっている」と言うキーワードがある<br>人間は゛環境とDNAと人生の選択゛で自己を形成していると<br>考えているからだ。</p><br><p>私は彼女に会うという選択をしてこなかった。<br>今は声だけでも聞いてみたいと思うが、きっと<br>その選択もしないまま時は過ぎるだろう。</p><br><p>彼女も、もう33歳になる結婚して、子供をもうけて<br>きっと幸せに暮らしているに違いない。</p><br><p>しかし、彼女が今日、私の夢の中に現れたのである</p><br><p>偶然か、それとも必然か・・・・</p><br><p>私は眠れずにあの頃の事を想い返しはじめた・・・<br>つづく</p><br><p>今回のテーマ曲</p><p><a href="http://jp.youtube.com/watch?v=e9c3Nwdy0NU">http://jp.youtube.com/watch?v=e9c3Nwdy0NU</a> </p>
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<link>https://ameblo.jp/19750321/entry-10050446432.html</link>
<pubDate>Wed, 10 Oct 2007 05:29:30 +0900</pubDate>
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