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<title>丸次郎　「ショート・ストーリー」</title>
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<description>今日も　ありがとう</description>
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<title>ショートストーリー１２３４『あなたに　　第２話』</title>
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翌日の午後、約束したとおり、茅葺五郎の経営するモデル事務所を訪れた和夫は、名刺に記されていたビルの7階にあるオフィスのドアをノックした。 わりと大きな事務所であった。 事務員らしき女性が対応し、和夫は、すぐに応接室に通された。 待つこと、10分。 スーツ姿の五郎が現れ、手短に用件を話してきた。 「つまり、この私さえ良ければ、この事務所で採用したいってことですか？」 あまりの急な展開に和夫はキョトンとした顔で、そう訊いた。 「まぁ、そういうことだ。ただ、この事務所でというよりも、ゆくゆくは新会社の
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<dc:date>2025-06-04T23:45:46+09:00</dc:date>
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<title>ショートストーリー１２３3『あなたに　　第1話』</title>
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「私と縒りを戻したい？今さら何を言い出すの？」  カフェの2階席で小春日和の陽光を右頬に浴びた法子が、怪訝そうな目つきでそう言った。 「分かっている。俺の身勝手な我儘だと。．．．それでも俺には法子が必要なんだ。法子以外に俺の心を癒す女はいないんだ。」 和夫の言葉に法子はカチンときたが、黙って平静を保って聞いていた。  「私、暇じゃないの。．．．もう行かなくちゃ。．．．お代は、ここに置いておくから。．．私は私の人生を生きたいだけ。あなたも早く私のことは忘れて自分の人生を見つけてね。それじゃ、さよな
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<title>ショートストーリー１２３２</title>
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由美は大学の講義を受け終えると、正門前でタクシーを拾い、赤坂のレストランに向かった。 まだ陽射しは高く、冬にしては風ひとつない穏やかな小春日和の木曜日だった。 向かっているホテルのラウンジには、旧知の仲である真理子が待っている。 真理子は故郷の熊本で高校教師をしているが、今回、夫の単身赴任先である東京にやって来たついでに由美と会うことになった。 かれこれ20年ぶりの再会とあって、互いに少し緊張していた。 いまだ独身を貫いている由美は、故郷の福岡から上京して早30年が経ち、すっかり東京の人間になっ
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<title>ショートストーリー１２３１</title>
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「ねぇ？本当に驚かない？」 助手席の乃梨子は、ストローでシェイクを一口飲んだ後、運転席の恋次郎を見つめ、そう言った。 「驚きませんから勿体ぶらないで、早く言ってくださいよ。」 恋次郎は、にこやかな表情で、そう答えた。 すると乃梨子は、大きくあいた胸元から見えるネックレスを指先で弄びながら、上目遣いで恋次郎を見つめ、口を開いた。 「実は、私ねぇ．．．こう見えて、孫がいるのよ。」 乃梨子は、恋次郎が当然の如く、驚くであろうと思っていた。 しかし、恋次郎の反応は意外なほど冷静であった。 「そうですかぁ
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<title>ショートストーリー１２３０</title>
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「いつまでも若い男に、うつつを抜かしおって！こうしてくれるわい！」 饅次郎は声を荒げて言うと、妻、乃理子の着物の帯をほどき、思いっきり引っ張り始めた。 「おやめくださいまし！饅次郎様～～！あ～～～れ～～！」 あれよあれよという間に帯は引かれ、同時に乃理子の体は、独楽のようにクルクルと回った。　やがて帯が完全に引き抜かれると、乃理子の着物が、はだけて、裸になってしまった。 饅次郎は、にやりと不敵な笑みを浮かべ、胸元を隠しうずくまる乃理子に歩み寄った。 「やめてください！それ以上は！」 哀しい眼差し
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<title>ショートストーリー１２２９</title>
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紀子は大通りでタクシーを拾うと、運転手に空港へ向かうよう言った。 半年ぶりに帰国する恋人、俊也を迎えに行く為だ。 俊也は韓国で輸入雑貨のバイヤーをしており、現地に留まってオリジナルバッグなどの開発も手掛けていた。 予定到着時刻より早く着いた紀子は、スマホを取り出し、メールや明日の会議についてチェックしていた。 すると、友人である杏子からメールが届いた。 「今夜、会えないかしら？話したいことがあるの。」 そう記されたメールに、紀子は、「どうしても外せない用があるから今夜は無理なの。ごめんね！」と返
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<title>ショートストーリー１２２８（2話完結　後編）</title>
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弥恵子は深夜2時頃、私が就寝中だと思い、気を遣って合鍵でドアを開け帰宅した。 私は彼女が帰るまで起きているつもりだったので、寝室で本を読みながら待っていた。 弥恵子は入浴をした後、暫しの間、リビングでくつろいでいた。 私は落ち着かず、寝室から出ると、彼女のもとへ行った。 「おかえり。」 私は、いつも通りの自然な雰囲気を装い、そう声をかけた。 ミネラルウォーターを飲みながら英字新聞を読んでいた弥恵子は、そんな私に顔を向けると、何もなかったかのように、「ただいま～。遅くなってごめんね。」と、優しげな
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<title>ショートストーリー１２２７（2話完結　前編）</title>
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「今夜は少し遅くなるから、外食でもしてきてください。」 外出する間際に、妻の弥恵子が独り言のようにそう言い、玄関ドアを開けた。 「仕事か？それとも君らしくもなく飲み会かね？」 私は妻の言い方が気になって、ちょっとだけ皮肉まじりに言った。 弥恵子は気に留める様子もなく、「仕事の一環」とだけ答えると、「それじゃ行ってきます。」と言い、出ていった。 私は、そんな妻の言動に、いささか戸惑いながらも、心の奥底では彼女を信じていた。  東京近郊の私立大で客員教授をしている弥恵子とは数年前、よく行く週末のカフ
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<title>短編ドラマ「切れない糸」最終回（ショートストーリー１２２６）</title>
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貴子はアクセルを緩めることなく、急な山道を猛スピードで暴走し続けた。 カーブでは、タイヤが滑ってスキール音を立てながら、辛うじて曲がってゆく。 助手席の好次朗は、貴子の腕を掴み、車をどうにかして止めようと懸命に試みていた。 「馬鹿な真似はやめろ！崖から落ちたら終わりだぞ！」 好次朗の叫びも、貴子は一切聞き入れようとはせず走り続けた。 好次朗は車を山側の岩に擦らせ、その摩擦で車を止めようと思いついた。 すると前方のカーブから大型トラックが現れ、脇に止めなければ正面衝突しかねない事態となった。 「危
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<title>短編ドラマ「切れない糸」その㉑（ショートストーリー１２２５）</title>
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翌日、好次朗は時間の合間を見て街へと車を走らせた。 典子にはテーブルクロスを買いに行くと言ってきたが、実際には貴子に会いに行く為であった。 昨晩の電話で、貴子から呼び出された好次朗。 二度と会うまいと心に決めていたのだが、貴子の話しを聞いているうちに、まるで催眠術でもかけられたかのように素直に会うことを決めてしまったのである。 それは、好次朗にも不思議な感覚であった。 再会の場所は店ではなく、なぜか険しい崖にある駐車場を約束の場所に選んだ貴子。 そこは観光地でもなく、地元民も滅多に立ち寄らない寂
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