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<title>秘密の小説文庫</title>
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<description>ある人の短編小説を載せるブログだ。私には用のないものでな。</description>
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<title>九眼　「死を呼ぶ部活（後編）」</title>
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<![CDATA[ 　天咲は早く帰りたい一心で帰宅部へ入ろうとしたが、帰宅部の名を借りた遠距離競走専用の陸上部だった。そしてバスケ部に入ろうとするも、何故かバスケ部員は殺意満々で天咲をズダボロに引き裂いたのだった……。<br>　<font size="4"><strong>一体何の恨みがあるんだぁ～～～～！！！</strong></font><br><br>　肩を落とし深い溜息をつく天咲。腕を組んだまま氷室は、<br>「とりあえず貴様をどっかにやらないと邪魔で仕方ない」<br><font size="3">「テンメッ！！」</font><br>　天咲は怒りマークを一杯頭に浮かばせた。<br>「さっきからいちいち癇に障ることばかり言いやがって！　表出ろ！！　<strong>つーかヤらせろ～～！！</strong>」<br>　指差しながらキーキー怒鳴り散らす天咲に、氷室は耐えかね、<br><font size="4"><strong>「インフィニティ・ブロウ！！」</strong></font><br>　<font size="5"><strong>ズガガガガガ！！！</strong></font><br><strong><font size="1">「ボンバベッ★」</font></strong><br>　一瞬にして小刀による連撃を見舞い、血塗れに伏した。<br>「ここはオードソックスに野球部に行くぞ」<br><br><br>　広いグラウンドに４つのエリアに分けられていた。野球、テニス、サッカー、陸上と言った具合だ。<br><strong>「我が化身･太陽神アポロ！！」</strong><br>　なんと一人の男が背後から巨人を具現化させ、サッカーボールを蹴り上げる。<br>　<strong><font size="4">ドッギュウウウン！！</font>　<font size="5">ズバァン！！</font></strong><br>　オーラを纏ったそれはフィールドをすっ飛び数人を吹き飛ばしてゴールへ突き刺さった。<br><strong>（イナズマイ○ブンっスか～～～！！）</strong><br>　唖然と天咲はサッカー部を眺めていた。<br>「……<strong>根我　唖歩路（ねが　あぽろ）</strong>か。三年生でサッカー部のキャプテン。化身を発生させ<strong>アー○ド</strong>もできる。必殺技は<strong>サンライトロード</strong>と<strong>ライシングサンＶ３</strong>だな。去年初優勝を飾った切っ掛けになった男だ。最近では時を駆け抜けているらしいがな」<br><font size="3"><strong>「もろイナ○レじゃないっすか～～～～！！」</strong></font><br>「ちなみに死者が三桁を越えるほど厳しい部活動だ」<strong><br>「どんな練習してんだ～～！！　ってか部員何人いたんだ～～！！？」</strong><br>　済ました顔で続々と解説をする氷室に、天咲は激しいリアクションで突っ込み続けたのであった。<br><br>　ワーワーと歓声が沸き上がっている方へ振り向いてしまう。<br>　なんと陸上部だ。楕円のコースで芝生が敷かれていて柵で仕切っている。観客が丸めた新聞を手に応援を上げていた。<br>　パカラ、パカラと犇く馬達がコースを駆け抜けている。<br>「<font size="3">一着はリテムユーギオーだ―――ッ！！　二着はゴヒャクガヘリス、三着はチョコット！」</font><br><font size="4"><strong>「陸上って言うか競馬だ～～～～！！！」</strong></font><br>　目玉が数十センチくらい伸ばし、驚愕の声を上げた。<br>「リテムユーギオーは朝日杯、皐月賞、日本ダービー、菊花賞と連勝している重賞馬だ。今年から天皇賞へ挑む予定か」<br><strong>（何でそんなトコまで詳しいんスか～～！！）</strong><br>　こんな所にまで詳しい氷室に、天咲は絶句した。<br><br>「着いたぞ……。ここが野球部だ」<br>　しばらく歩いて後に、野球のグラウンド手前に到着。野球部員はそれぞれ得意なポジションで練習に汗を流していた。<br>　<font size="5">カキーン！</font><br>　甲高い音を響かせ、歓声が沸く。一人の男がホームラン級の打球を飛ばしたようだ。球は彼方へ沈んでいく。<br>「あの男は……」<br>　顔立ちが整っていてキリッとした美男子で髪の毛はさっぱりしたスポーツ狩り。リア充よろしく明るい笑顔を振りまいてホームへ走っていた。<br>　場外で女生徒が数人キャアキャア叫んでいた。<br>　嫉妬を剥き出しに恨み募る天咲は、<br>「あの野郎！！　<strong>三河　誠（みかわ　まこと）</strong>！　小学の頃からオレの同級生でモテモテだった男。オレが好きだった女を彼女にしてしまったんだ！　しかも二人とも文武両道で性格もウマがあって、万年夫婦とさえ言われているほどだ！」<br><font size="1"><strong>「そんな下らない事には詳しいんだな」</strong></font><br>　肩を落とし氷室は呆れた。<br><br><font size="3"><strong>「殴り込みじゃあ！！　道場破りでぇ！！！」</strong></font><br>　なんと全裸状態の天咲（全裸）はバットを両手に、グラウンドへズカズカと踏み入った。<br>　キャーと女生徒が悲鳴を上げ、戸惑う野球部員。だが三河は、<br><font size="5"><strong>「とどん波！！！」</strong></font><br>　<font size="6">ずどん！！</font><br><strong>「ギハァ！！」</strong><br>　三河は指から鋭い光線を放ち、天咲（ＴＨＥ・ＺＥＮＲＡ）の胸を穿ちふっ飛ばす。ぷすぷすと撃沈される天咲（フル○ン）。それを尻目に引き上げていく野球部員。<br><strong><br>「クッ！　野球でも勝てなかったか……！」</strong><br>　と拳を握って悔しがる天咲（裸体）に、<br>（……むしろ桃白白の得意技で迎撃されたようにしか見えんが）<br><br><br>　何をやってもダメだと頭を垂れて落ち込む天咲に、氷室は見かね深い溜息をついた。<br>「しょうがないな。新しい部活動を立ち上げるとするか」<br>「え？」<br>　そんな声に見上げた天咲に、氷室は背中を向ける。ふわりと重量無視のツインテールが舞う。<br>「手続きと準備に時間がかかるが、首を長くして楽しみにしてろ」<br>　歩き去る彼女の背中を、天咲は呆然と見送った。
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<pubDate>Thu, 17 May 2012 21:27:56 +0900</pubDate>
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<title>暴走小説</title>
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<![CDATA[ <center><font style="font-size:20pt;" face="TT-JTCウインS10P">邪気眼伝説　～入学式編～</font></center><br><br><a href="http://ameblo.jp/2syousetu/entry-11238546193.html" target="_self">一眼　「死を呼ぶ邪悪渦巻く高等学校！」</a><br><a href="http://ameblo.jp/2syousetu/entry-11238966821.html" target="_self">二眼　「死を呼ぶ暗殺女子！」</a><br><a href="http://ameblo.jp/2syousetu/entry-11239264012.html" target="_self">三眼　「死を呼ぶ入学式！」</a><br><a href="http://ameblo.jp/2syousetu/entry-11239335968.html" target="_self">四眼　「死を呼ぶ学級」</a><br><a href="http://ameblo.jp/2syousetu/entry-11240825721.html" target="_self">五眼　「死を呼ぶ自己紹介（このシリーズも飽きたな……」</a><br><a href="http://ameblo.jp/2syousetu/entry-11241103941.html" target="_self">六眼　「死を呼ぶ教育システム発表（もういいよｗ」</a><br><a href="http://ameblo.jp/2syousetu/entry-11243068883.html" target="_self">七眼　「死を呼ぶ部活（前編）」</a><br><a href="http://ameblo.jp/2syousetu/entry-11249520787.html" target="_self">八眼　「死を呼ぶ部活（中編）」</a><br><a href="http://ameblo.jp/2syousetu/entry-11253325978.html" target="_self">九眼　「死を呼ぶ部活（後編）」</a><br>
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<pubDate>Wed, 16 May 2012 03:00:00 +0900</pubDate>
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<title>八眼　「死を呼ぶ部活（中編）」</title>
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<![CDATA[ 　天咲と氷室はツーマンセルで組まれていて、同じ寮で嫌々暮らす事になった。そして部活を見回って入部を決める事になったと言う解説をここに印した。<br>　そして読者さんの皆さんに大事な事を伝えたい。<br><br><strong>「はぁ……コメントここに来ないよ……。面白くねーんかな？」</strong><br>　と深い溜息をつき、ミイラのように凄まじく痩せ細った天咲が項垂れていた。<br>（ネガ凄まじいな……。バックに悪霊沸きまくってる…………）<br>　生気すら感じさせない顔に、氷室は青筋を立てた。<br>　なにやら天咲がトンテンカンとハンマーを手に台らしきものを作り、藁を編みこんで太い紐を紡ぎ上げていく。<br>　そのまま台の上に立って、木に吊るしたわっかの紐を手に、<br><strong>「ブログを閉鎖っつーか、人生を閉鎖したい……」</strong><br>　暗い面持ちで首を紐に引っ掛ける所を、<br><font size="5">「ちょ！！　早まるな～～～！！！」</font><br>　流石の氷室も目飛び出させて制止の手を伸ばした。<br><br>「コメントしてくれると嬉しいな～♪」<br>　テヘッと天咲が明るく囁きかけた。そんなギャップに氷室は殺気立てた顔を見せ、怒りマークを浮かばせた。<br>　補足：これ自体がギャグなんでコメしなくていいよ～ｗ　（＾＾；<br><br><br>　古風な洋館が漂う広い廊下を歩きながら、天咲と氷室は生徒とすれ違いながら見渡していた。<br>「帰宅部……入りたいんだったな？」<br>　と、氷室は天咲に視線をよこす。天咲は「うん、まぁ……」と熱気が入らぬ顔で頷く。<br>　帰宅部とかかれたドアの前で天咲は生唾を飲み込み、ノブを手に開く。<br><strong>「帰宅！　帰宅！！　たかが帰宅なれど、その過程こそ努力の汗が輝く！！」</strong><br>　なにやら熱気ムンムン沸きあがっている部室に、数人の部員が「おお！」と気合を張り上げ、主将の怒号に応えた。<br><font size="4"><strong>（なんだ～！？　この熱血漢は～～！！？）</strong></font><br>　たかが帰宅するだけなのに、まるでスポーツに励むが如く暑苦しい様子に天咲は汗タラタラと竦んでしまう。<br><strong>「学校から自宅まで42.195kmもの距離を走り抜く事こそが……」</strong><br>　<strong><font size="1">……バタン！</font></strong><br>　天咲はドアを閉めた。<br>「そもそも帰宅部に部活動があること自体、おかしな話だ」<br>　落ち込む天咲に、氷室は冷静に突っ込む。<br>　イラついたのでアームストロングカノンという大砲をぶっ放して帰宅部の部室ごと木っ端微塵に吹き飛ばしてやった。<br>（何故幕末の兵器！？　しかもどっから……？）<br>　冷や汗タラタラで氷室は、大砲を軽々と肩に乗せて<strong>「ワハハハ」</strong>と哄笑を上げる天咲を眺める。<br><br><br><strong>「バスケ部でも入っかな～？」</strong><br>　と、体育館へ向かった天咲は扉を開けた。精を出してボールの追っかけを繰り返す部員が走り回っている。<br>　ダムダムとボールがバウンドし、弧を描いて飛び跳ね、高い所に設置されている輪へ飛び込む。<br>　正に青春真っ只中の王道派スポーツだ。<br>　ほけーと眺める天咲に、主将が歩み寄る。茶髪ボサボサでキリッとしたハンサムで背が高い。<br>「うん、ここに入部したいのか？　俺は<strong>雨中　閃（うちゅう　せん）</strong>だ。よろしくな」<br>　190台の身長なのか、偉く高く見えて天咲も尻込みそうになる。<br>　しかも爽やかに白い歯が輝いていてイケメンリア充ぶりを見せ付けている。<br><br>「雨中閃、三年生でバスケ部のキャプテン。チームとの団結が厚い。全国で二連覇するほどの功績をあげていて、卒業後プロ入りが約束されている男だ」<br>（やたら詳しいっすね……）<br>　真面目に解説する氷室に天咲は呆然。<br>「はっはっは、それほどでもないさ。入部希望者ならテストしてあげるよ。軽い気持ちで臨むといい」<br>　と、爽やかに笑顔を向けられた。<br>　入部テストと言うことで緊張に強張る天咲。やべぇ……と思うくらい激しく脈打つのが止まらない。<br><br>「さぁさぁ、テストは簡単だよ。ウチの部員を相手にドリブルしてシュートするだけでいいさ」<br>　と、明るく促してくれて安心した天咲はバスケットボールを手に立ち上がった。<br>　部員はそれぞれポジションに配置されていて、手には<strong>フレイル、槍、剣、大剣</strong>を携えていて殺気立つ悪魔の顔で待ち構えていた。<br><strong>「グヘヘ……獲物じゃあ～。獲物じゃあ～～」</strong><br>　ドス黒い声を発しながら涎を零し、飢えたような顔を覗かせた。<br><font size="4"><strong>「殺る気満々だ～～～～！！！」</strong></font><br>　目ン玉飛び出し恐怖に竦み上がる天咲。主将に助けを求めるべき振り向くと、さっきまでとは打って変わって悪魔の顔で見下ろしていた。<br><strong>「ウチはそんなに甘くないよ……」</strong><br>　ニヤリ、と悪魔の笑みを見せた。<br><strong><font size="4">「ぎゃおう～～！！　助けて～～～！！！！」</font></strong><br>　恐怖に立ち竦む天咲に、一斉に部員は獰猛に得物を振るってメチョメチョにフルボッコ。<br><strong>「クラッシュボール！！」「イレイザーガン！！」「オレのスピードは宇宙一だぜ！」「息を止めてザ・ワールド！！」</strong><br>　それに紛れて<strong>ギ○ュー特戦隊</strong>がオーラを纏って苛烈な攻撃を加えていた。<br><br>　沢山の得物を突き立てられボロボロの天咲は血塗れのまま横たわっていた。床に血の絨毯が広がっていく。<br>「うむ、残念だったな。お疲れさま」<br>　腕を組み冷静に労う氷室に、<br><strong><font size="3">「残念ってレベルじゃなかったろ～～！！　三途の川見えたわ～～～～！！！」</font></strong><br>　天咲は血塗れながらも飛び上がって叫び上げた。<br>（……こんなんでもよく死なんな）<br><br>　すると他の生徒が三人来ていて、主将は微笑みながら「入部希望者ですね。歓迎しますよ」とすんなり普通に受け入れられた事に天咲は落差に怒りを感じた。<br><strong>「ちょっと待て～～～～！！！　待遇違うじゃないか～～～～！」</strong><br><strong>「うん、これでトドメだ！！　スペースシャトルダンク！」</strong><br>　主将は巨大な宇宙船を手に、打ち下ろす。<br>　宇宙へ飛び出すほどの推進力に加え、何十トンもの重量を持つ機体が天咲一人にぶち込まれる。<br>　<font size="6"><strong>どご～～～む！！</strong></font><br><strong><font size="3">「ギニャ～～～！！　NASA万歳～～～～～！！」</font></strong><br><br>「うん、これは諦めろ。次行くぞ」<br>　と、ズダボロ瀕死状態の天咲の襟を掴んで引きずりながら体育館を後にした。
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<pubDate>Sun, 13 May 2012 15:27:05 +0900</pubDate>
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<title>七眼　「死を呼ぶ部活（前編）」</title>
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<![CDATA[ 　三日月を伸ばしたかのようなやや曲線を描く煌き。重厚な鉄の厚みが迫力を醸し出す。殺気を漲らせる刃は天へ向かって掲げられていた。<br>　すると重力に従ってドスン！　と畳の上に深くめり込み、綺麗な亀裂を覗かせた。<br>　怯えた様子で天咲は尻餅を付いたまま後退りした。<br><strong>「ちっ」</strong><br>　ドス黒い舌打ち。氷室は長く鋭い大刀を鞘に収め、踵を返そうとする。<br>「テンメ～～～！！　今のガチで殺す気だっただろ！！！」<br><strong>「いや、手元が狂って包丁を取り落としただけでな……」</strong><br>　双眸を隠す影に覆われた沈んだような暗い顔で口を窄めた。<br>「そんな包丁あるか～～～～～！！！」<br>　怒りマーク一杯浮かばせて天咲はめいいっぱい突っ込んだ。<br><strong>「ふう、心の狭い奴だ……」</strong><br>「そんなん許してたら命がいくつあっても足りねーぞ！！　<strong>マリオみたく無限増殖で自機を99に出来たらいいな～</strong>とか思ってるけどなッ！！」<br>　天咲のオレと氷室は同じ屋根下で暮らさなければならなくなっていた。<br>　これもハウロが手配した学生寮で、ツーマンセルの人は一緒に暮らさなければならない。どうせならハ○ポタみたくクラスごとに分けた学生寮の方がよかった。<br><br>　ハウロが言うに「高校は5年な。そんでもって大学が10年。超学が40年……」と何食わぬ言っていた。<br>「卒業させたくないだけじゃないか～～～！！　つーか超学ってなんだ～！」とか突っ込んで十字架にフルボッコされたけどなっ！<br><br>「今日は部活決める日でもある。行くぞ！」<br>　お互い朝飯を済ませ合唱を終えた時、氷室は冷たい視線をよこしてそう告げた。プイと顔を背け、通学の準備に行ってしまう。<br>「あ～だりぃ！　なんでこんな恐ろしい女と5年も付き合わなきゃいけないんだ」<br>　重い腰を上げ、自分の部屋へ戻る。<br>　ゲームや漫画が無造作に散らばっており、ベッドの布団もずり落ちかけている。本棚に雑誌とコミックが並んでいる。<br>　棚の上にはガン○ムやダン○ール戦記のプラモが飾られていた。<br>　机にはカードの束があり、遊戯王やミラクルカードダスなどが積まれていた。ファイルもそこかしこに置かれている。<br>　自作の漫画を書いている分厚い大学ノートが引き出しからはみ出ている。<br>　全く勉強する気ナッシングな趣味全開の部屋だった……。<br><br>　準備を済ませ、氷室が自室から出るのを待つのみ、<br>「あ～おせ～な。化粧でもしてんのかな？」<br>　バツが悪そうに顔を顰める。するとガチャリとドアが開く音が聞こえ振り向くと、<br>「ちと遅くなってな……」<br>　ドアの向こうに仰々しい凶器みたいなものが壁に敷き詰めるように飾られていて、トレーニング器具が置いてある。机には10kgもの鉄アレイ。本棚に五輪書など武道関連の本で一杯だ。<br>（女の子の癖してなんつー物騒な……）<br>　冷や汗タラタラで苦い虫を噛み潰したような顔を見せる。<br>　その中に「天咲を抹殺できる方法10」と言う市販的な本まであった。<br><strong>「わ～～～！！　そんなん本売ってたんか～～～～！！？」</strong><br>　氷室も勉強ナッシングな部屋だった……。幸先不安な彼らは無事学校生活を送れるのだろうか……。<br><br><br>　学生寮を出ると、恐ろしげな雰囲気の魔法学校が見下ろしている。高く聳えていて、空は暗黒の渦を巻いている。ギャーギャーと怪鳥が嘶いている。<br>（いつ見ても夢かと思う……）<br>　青筋を立てる天咲に、氷室は振り返り、<br>「まずは存在している部活をおさらいするぞ」<br>　水色の髪をなびかせる凛とした顔立ち。揺れるツインテール。こうしてみれば美人だなと思ってしまう。<br>「まずは野球部。次にサッカー部。バスケット部、陸上部、剣道部、空手部、バレー部、バトミントン部、ハンドボール部、華道部、美術部、軽音部、陶器部、帰宅部などがある」<br>（部活動はいたって普通っスね……）<br>　トンデモな部活動かと思いきや、どこの学校にもある部活だった。<br><br>「ハウロ先生は全てを見回って、入部を決めろとの事だ」<br>（真っ先に帰宅部を思い浮かべたオレェ……）<br>　真面目に仕切る氷室とは対照的に、天咲は面倒くさくて早くも帰りたい状態だった。
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<pubDate>Sun, 06 May 2012 10:59:34 +0900</pubDate>
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<title>六眼　「死を呼ぶ教育システム発表（もういいよｗ」</title>
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<![CDATA[ 　爆発しろ入学式に、犠牲を呼んだ自己紹介。幾多の視線を潜り抜けた天咲は新たな試練を受けようとしていた……。<br><br>　夕日で窓の風景が赤く染まっている。カァーカァーと３ｍもの巨大カラスが獰猛に吼えていた。<br>　肉食で常に飢えているらしく涎をぶちまけ、窓にビチャビチャと濡れていく。<br>（めっちゃコエ～～～～！）<br>　生徒達は青褪めながら微動だにしなかった。<br>「帰りの時、気をつけるように！」<br>　ハウロが言った側で、校門辺りで巨大カラス達に貪られて犠牲になる生徒たちが数人。<br>　真紅をぶちまけ肉塊が転がる。遠景とは言え、生徒たちが震え上がるのも必然だった。<br>（な、なんちゅー学校だよ……。周辺の一般人は無事なんだろうか）<br>　青褪めながら天咲は周辺の町並みを見渡す。<br>　なんと、屋上にカタパルト機が設置されていて次々と岩石を放り投げ、カラス達を迎撃していた。<br>　日々激闘を重ねる彼らに天咲は、<br>（なんつー逞しい地元の方々だ……。原始的だけど）<br><br>　すると一機のゼロ戦が飛来してきた。低空飛行で屋根上を駆け抜けている。<br>（ゼロ戦！？　いつの時代だ～～！！）<br>　驚愕する天咲を尻目に、ゼロ戦は一つの爆弾を投下。パラシュートが開きゆっくりと降下。<br>　<font size="5">ピカッ　ど～ん！！！</font><br>「ぎゃあ～～～～！！　カラス迎撃の為だけに核落とさんでいいわ～～！！」<br>　町並みを蹴散らし赤々しい爆風が茸雲を象り、天咲は竦みあがった。<br><br><br>「さて部活動については各々が決めなければならぬが、その前に決めたい事がある」<br>　日誌を抱え、ハウロはそう呟いた。<br>「今後、貴様らにはツーマンセルで行動してもらう」<br>　鋭い視線を煌かせ、生徒達に見やる。先生が言うには二人で組んで学校生活を送れとか言うナ○トの暁組織みたいな事を押し付けるつもりらしい。<br>　これにはコミュニケ－ション育成と競争意識などを育む意味でもある。<br>　そして誓約が課され、片方を見捨ててはいけないと言うものがあった。片方がイジメに遭っている時、見て見ぬふりするのを防ぐ為だ。それにぼっちの人も最近の時代では良くある事なので、それを防止する意味でもある。<br>　ハウロ自身が国家権力で学校に働きかけた育成システムであった。<br>　まぁ、校長先生は入学式で殉職しているがなっ。<br>「死んでたんですか～～～～！！！！」<br>　天咲の解説に山田は目玉おっぴろげて突っ込んだ。<br><br>「私がとりあえず適任と二人組みを決めておいた。発表するから各自従うように」<br>　とか言いながら日誌を開く。ドキドキと緊張が走る生徒達。<br>「紅樹と大河」<br>　なんと紅さんと牙さんが組まれた。当の本人は立ち上がってガッツポーズを取る。<br>（生きてたんですか……。牙さん！）<br>「イェアー！！」<br>　とんでもなく嬉しそうに手を叩き合う二人。意気投合してて羨ましいです……。<br><br>「山田と鈴木」<br>　なんとデｂの山田とユータが組まれたのだ。<br>「なんでデブと一緒にいないといけないんだよー！！　美女と一緒にいたｔ……ギハァ！！！」<br>　山田のフルボッコがユータを覆い、ハウロは何事もなかったかのように話を進める。<br><br>「義葉と黒崎」<br>　なんと大介と護空が組まれたのだ。奇妙な縁を感じるのは気のせいか？<br>　微妙に嫌な空気が二人の間に立ち込めている。無言終始で二人は睨み合っている。<br>（共にドラゴンボール小説書いているって自己紹介してたもんね……）<br>　いたたまれずと天咲はウンウン頷いた。<br><br>「佐々木と隆一」<br>「は～～～～～～～いｗ」<br>　崩れた仄々笑顔でエセ剣豪と天才格闘家（笑）の隆一が手を上げて立ち上がった。<br>「テンメ～～帰れ～～～～！！」<br>　明らかに場違いな彼らに天咲は怒りマークを浮かばせ、怒鳴り散らす。<br>　<font size="5">ダブル　ちゅど～ん！！</font><br>「だぁ～～～っ！！　爆発せんでいいわ～～～～！！」<br>　教室真っ只中で二人の大爆発で多大な犠牲者を出しながらも、ハウロは何食わぬ顔で「次は……」と話を進めていた。<br><br>　この後も発表が繰り返され、<br>「最後の一組だ。天咲と氷室」<br>「なっ！！？」<br>　驚いて立ち上がったのは俺だけではなく、氷室も立ち上がった。だがハウロは有無を言わさず、<br>「貴様らが仲が悪い事を知っている。余計なトラブルとならぬよう二人でじっくり話し合え。これから友好的になる事を願おう」<br>「冗談じゃない！　ターゲットと組むなど己の使命がないがしろにされるなど許される事ではありません！」<br>（暗殺者だもんね……。実際オレの命を狙ってたし）<br>　すると威圧が膨れ上がり、後ろの黒板が爆発して隣のクラスメイトが爆風に吹き飛ばされ、恐ろしげな空気がこの場を圧迫した。<br>　死屍累々とした隣の人たちが転がり、グラウンドにも肉塊が散らばっている。ついでにカラスが群がる。<br><br>「これは強制だ。卒業したら結婚して一生を過ごすようにな！　むろん互いの両親にも説得（脅迫）しておいた。安心して子供を100人くらい産め……」<br>「わ～～～！！　何でこっちだけ具体的！！？　しかも無茶な注文までつけないでくれ～～～！！！」<br>　思わず天咲も抗議を上げた。だが、後方の教室が爆発してクラスメイトが爆風に呑まれ、ハウロの威圧が凶悪に映えた。<br>（そんな……あんまりだ……。もう人権とかそう言うのないのか）<br>　ハウロの殺気に晒され、天咲は涙を零しながら立ち尽くすしかなかった。<br>　こうして天咲と暗殺者は組まれる事になった……。<br><br>　隣の両方のクラスメイトが"まるで魔王に滅ぼされた村"のようになっているのは言うまでもなかった。御臨終。
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<pubDate>Fri, 04 May 2012 11:07:05 +0900</pubDate>
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<title>五眼　「死を呼ぶ自己紹介（このシリーズも飽きたな……」</title>
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<![CDATA[ 　ぼく、"天咲　翔（てんさき　しょう）"って言うんだよ。主人公ながらも一般人で普通の人間なんだ～。<br>　ようやく高等学校へ入学したんだけどハードルが高くてね、最初は２億いたのに今では32人しかいないんだぁ。<br>　そしてぼく達の担当教師がさ、ラスボスっぽい最凶な法王だったんだ……。<br><br>　退学する方法教えてください！　（切実）<br>　応募先はこちらにお願い。<br>　あて先　〒500-5566　大阪府沖縄市東京区道産子３３－７－２<br>　　　　　邦弘社『覇王界高等学校　退学し隊』係<br><br>　締め切り　30230年　328月　67日（当日消印有効）<br>　発表　商品の発送を持ってもって代えさせていただきます。<br><br>「募集しますってノリで記述されている～～～～！！！」<br>　山田は目玉飛び出すほど驚愕した。<br>「十年に一人の逸材だな……。よし採用してみるか。暗殺会社に……」<br>　氷室が感心してウンウン頷いているのを、山田は「ブフォォォオッ」と謎のくしゃみを発した。<br><br><br>　教壇の上で日誌をトントン鳴らし、ハウロは厳粛に生徒達を見渡す。<br>「さてと、貴様らの素性も知れん事だし自己紹介しろ。自らの能力と戦闘力も含めてな」<br>（恐ろしげに命令してるよ……。って能力？　戦闘力……？）<br>　32人いる生徒たちは誰もが後頭部に汗を垂らす。<br><br>　席を立つ音にハウロは見やる。砕けたような笑顔で立ち上がった剣豪がそこにいた。<br>「拙者は佐々木　武蔵でござるよ～。ヨロシクでござる～～」<br>「テンメ～～、一眼に出てきた案内者じゃないか～～！！　なんで生きてんだ～～！」<br>　何気なく出てきたエセ剣豪に、天咲は指差して語気を荒くして突っ込んだ。<br>「得意技は"だいばくはつ"です」<br>　<font size="5">ちゅど～～ん！！</font><br>「わ～～～！！　またかよ～～～～！！！！」<br>　派手に肉塊を散らされ、天咲は目玉飛ばして仰天する。<br><br>　それに続いて元気よく立ち上がる男が一人。<br>　金髪に染めた生意気そうな顔をしたリア充っぽい男が手を上げていた。<br>「俺、"義葉　大介（ぎは　だいすけ）"なんだぁ～！　ドラゴンボール小説を書くのが好きだったんだぁ。でも某掲示板の人のせいで書けなくなった……。ぎ……ぎっ……！」<br>（なんかえらい特徴的な口調する人ですなぁ～）<br><br>　大介がブツブツ言いながら座る時、また一人が立ち上がる。<br>　ノッポでボサボサした黒髪。鼻がでかく黒い私服を着ている。背が高いせいか異様に威圧ある。<br>「僕は"黒崎　護空（くろさき　ごくう）"ってんだ。バーロォ。パソでドラゴンボール小説を書いているんだが秘密だ！。」<br>（なんかすげぇ名前の人キタ――――！！）<br><br>　それに続くように一人が立ち上がる。真紅の髪をした背の高い男だ。何故かタバコをくわえている。<br>「俺、"紅樹　零（こうじゅ　ぜろ）"ってんだ。ブーツを具現化して風による威力のあるキックを主体にした戦いを得意とする……とかになりたいです」<br>（願望かよ～～～～！！）<br>「あと悩み事があるんですけど、ことあるごとに削除してしまう悪癖を何とかしたいです……。俺、小説書きたいです……」<br>　深い溜息混じりに沈んだ表情を見せた。<br>（なんか、リアリティありそうです……）<br>　青筋を立てて悲哀な視線を送る。<br><br>「じゃあ俺は"大河　牙（だいが　きば）"だ。得意なのは――ブチン」<br>（わ～～！！　イキナリ舌噛んじゃった～～！！）<br>　大河はおびただしい血を吐いてゆっくりと倒れていく。<br>　血塗れに染まって行く床に騒然とする一同。だがハウロは至って冷静だ。<br>「ハ、ハウロ先生！　回復魔法でも何でもいいから早くお願いしますッ！！」<br>「攻撃は最大の防御だ……」<br>　慌てて対処を法王にお願いするが、うんともすんともせず呟くハウロ。<br>「大法王なんだから、ベホ○とかザ○リクとか出来るじゃないですか？？」<br>「知らぬ！！！」<br>　恐ろしい形相で無関係と突っぱねる。<br>（ええ～～～～～～！！！）<br>　この人、法王の癖に攻撃しか出来ないんだ……。この場にいた生徒達は愕然するしかなかった。<br>　横たわっている牙の屍をそのままに、ハウロは「次」と促した。<br>（大法王とはなんだったのか……？　ゴメンね牙さん……まだ会ったばかりなのに……）<br>　いたたまれない彼に、天咲は黙祷した。<br>　――こうしている間に次々と生徒達の自己紹介が繰り出された。<br><br>「最後はお前だな……」<br>　ハウロに睨まれ、天咲は自分で一人立っているのに気付いた。生徒たちの視線が注がれている。<br>　とてつもない緊張に襲われ動揺が全身を駆け巡っていく。<br>　ただでさえ、ラスボスの風格を醸し出す大物に睨まれている上に生徒達の注目を浴びる。リア充とは無縁の卑屈な性格をしている自分にとっては崖っぷちに立たされているようなものだ。<br>「あの、オレは"天咲　翔（てんさき　しょう）"で、ただの一般人です……」<br>　後頭部を掻きながら、ペコリと会釈。するとハウロは、<br>「見ろ！　こういう奴ほど恐ろしい人はいない。ダ○の大冒険27巻、25ページのポ○プの台詞を髣髴させる。こいつは入学テストで二億人の中で生き残ってきた男だからな……」<br>「ああっ、た、確かに……！」<br>　驚き役の生徒が声を上げる。<br>（ええ～～～～！？　なにこの雰囲気！　つーかみんな納得してるし！）<br>　素知らぬ顔で山田とユータはそっぽを向けている。そんな冷たい対応に天咲は泣きたくなった。<br><br>「むろん私は奴の潜在力に目をつけていた。こいつは……只者ではないぞ！」<br>　ニヤリと嬉しそうに笑みを零すハウロ。氷室は「むう」と唸って見せる。周りもライバル意識を滲ませていた。<br>（ああ～～、リア充じゃなくてもいいから爆発してしまいたい～～…………）<br>　入学初日、天咲は頭を抱えて絶望に苛まされるのであった。
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<link>https://ameblo.jp/2syousetu/entry-11240825721.html</link>
<pubDate>Thu, 03 May 2012 23:53:40 +0900</pubDate>
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<title>四眼　「死を呼ぶ学級」</title>
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<![CDATA[ 　盛大な"爆発しろ入学式"が終わった後、生き残った入学生は一年生として教室へ入っていったのだった。<br><br>　教室へ入ると普通に黒板があって机が並んでて、初々しい新入生で賑わっていた。どこを見ても見慣れたような風景だ。<br>　疑り深く周りを見渡すが、不審な物は一向に見当たらない。<br>「今まで……なんだったんだ」<br>　これまでの理不尽な展開を思い返し、苦い顔をしたまま天咲は途方に暮れる。<br>（悪夢でも見ていたんだろうか……）<br><br>「早々に着席しろ。そろそろ担任の先生が来る」<br>　と、さりげなくツインテール暗殺女が通り過ぎていった。重力を無視したツインテールが靡く。<br>（コイツだけ完璧浮いているよな……）<br>　そこらの生徒達は大した個人差もなく、全てが黒髪。良くても茶髪だった。<br>　その中で水色のツインテール美少女が混じっていったが、誰も気に留める事はなかった。絶対おかしい……。<br><br>　天咲、山田、ユータは一緒になるように後方の空いた机を選び、椅子に腰をかけた。<br>　教室は和気藹々と賑わっていたが、窓越しに見える人影が歩いてくると段々と鳴りを潜めていった。<br>　ガラリとドアが開けられると、どこの学校でも見かけるような風貌の教師が現れる。<br>　教壇の上で学級日誌をトントンと鳴らし、<br>「さて、これからの学級について大事な話をしましょう――――とでも言うと思ったか？　甘いな」<br>「なん……だと……！？」<br>　ただならぬ教師の鋭い視線が煌き、ざわりとクラスメイトに動揺と緊張が走る。<br>　教師が指を鳴らすと、辺りの風景が歪み不気味な洋風の教室へと変貌した。<br><br>　戸惑う間もなく、教師の露わになった正体に誰もが驚きに見開いた。<br>　厳格そうな白いマント、裾が無駄に長い。偉い神官が着るような豪勢な白い衣服。背丈は高く２mはあった。<br>　左右に分けて垂れる白髪、左右に広がる髭と長く伸びる顎鬚が威厳を醸し出していた。<br>「ここの担当を務める"大法王　ハウロ"だ」<br>　厳しい視線で見下ろし重々しく告げる。ピリピリと重い威圧が教室を圧迫し生徒達は竦んでしまう。<br>（なんか凄い怖そうな法王来ちゃった～～！！　下手に突っ込んだら瞬殺されそうだ～！！）<br>　ガクブルで天咲は縮こまる。<br>「あ、あの方は！　エルザイム王国を治めていたと言われる大法王！　その実力は暗雲の妖精王アリエルと同等の到達者。大陸レベルで滅ぼす事が出来るのだと言う。何故ここに……！？」<br>　と、驚き役のツインテール暗殺女が担任の設定を暴露してしまう。<br>（つーかアリエル誰？　こっちが知ってる前提で話を進めないでくれ……）<br>「あらかじめ言っておこう」<br>　ハウロは一旦言葉を区切り、目を伏せる。そして威圧充満させて、<br>「……私の戦闘力は５３万だ。テストに出るから各自ノートに書き留めておくように」<br>「ガフォォォォオッ！！」<br>　ハウロの突然の宣告に天咲は腹に溜め込んであったものを全て吐き出した。その汚物が前方の生徒達に降り注いだのは言うまでもなかった。<br>「テメ～！　ゲロぶちまけんなや！！　ハラワタぶちまけろぉぉぉお！！！」<br>　<font size="5">ドガシッ！　ボカッ！　ズギャン！！</font><br>「ギハガァァァアッ！！！」<br>　怒り心頭の生徒達に天咲はフルボッコされ、それを見守っていた氷室はププ、と含み笑う。<br><br>「へっ、手間が省けたぜ……！！」<br>　どこからか命知らずの声が飛び、振り向くと屈強な傭兵っぽい三人衆が不敵な笑みを見せ、ドンと机に足を乗せた。<br>「あ、あいつ等はA級重犯罪者の"スリースター･オブ･ブラック"！！？　その巧みなコンビネーションでいかなる敵も葬り去る凄腕の傭兵だ！！」<br>（無駄に博識な暗殺者さん……解説ご苦労様です）<br>　真顔で設定を語る暗殺女に、天咲は疲れた顔で労う。<br><br>「……束になってかかれば私を倒せるとでも？　甘いな」<br>　厳粛そうに睨むハウロに対し、三人衆はそれぞれ得物を持ち上げた。太く長い大刀をいとも軽々に肩へ乗せる"田中　一（たなか　はじめ）"。鎖鎌の文鎮を回す"田中　二郎（たなか　じろう）"。最後にバズーカを肩に乗せる"田中　三太夫（たなか　さんだゆう）"。<br>（田中三兄弟の名前が数字で統一されている～～！！）<br>　大刀が素振りされると、離れているはずの壁に亀裂が走り生徒を騒然させた。<br>　文鎮が放たれると向こう側の一軒を粉々に吹き飛ばし、バスーカが吼えるとビルは爆発を起こして瓦解。<br>　恐るべき威力に生徒達は恐怖に包まれ縮こまった。<br>（銃刀法違反なのに、この国どうしちゃったんですか……）と天咲が涙目で向こうの残骸を眺めていた。<br><br>「大法王ハウロ討ち取ったり！！！　ワン･ツー･スリーアタック！！！」（技のネーミングだっせ）<br>　一斉に三人衆は飛び掛る。が、ハウロは手で払う仕草を見せた。<br>　なんと燦然と輝く十字の形をした光が次々と浮かび上がり、三人衆を容赦なく滅多打ちに打ち据えた。尋常ならざる破壊力は教室をも大破させ、派手に破片をぶちまけた。<br>「慈悲を込めて教えてやろう。我が"十字架の三千世界"に弱点など、ない！」<br>　厨二っぽくハウロは静かに呟き、漂う十字架を掻き消していく。<br>　学校周囲に数々のクレーターが抉られ、担任教師の恐るべき威力が誇示された。<br>（いつからこの小説はインフレを兼ねるバトルストーリーになったんだろうか）<br>　巻き添えを食った無関係な生徒達の肉塊があちこち転がっていたが、気にする余裕が天咲達にはなかったのであった……。<br><br>　<strong>生徒人数100→32　学校人数1200→670　周辺の一般人2300→1100</strong><br>　<font size="7"><strong>ド　ン！！</strong></font><br>「ちょ……、遊○王風にしなくても……」<br>　自信満々と人数を提示したナレーターに天咲は唖然とした。
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<link>https://ameblo.jp/2syousetu/entry-11239335968.html</link>
<pubDate>Wed, 02 May 2012 19:51:41 +0900</pubDate>
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<title>三眼　「死を呼ぶ入学式！」</title>
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<![CDATA[ 　入学式の途中、謎の少女が襲ってきたが天咲はこれを容易く退けた。ジャンケンって便利だね。<br><br>「隆一君、公然わいせつ罪で逮捕する！」<br>　ガチャリ、と手錠が手首に嵌められる。フ○チンの隆一はしょぼくれたまま、警察二人に連行されこの場を後にした……。<br>　周囲を記者さんに囲まれカメラのフラッシュがパチパチと点滅しながら後を追っかけて消えていく。<br>「なんか逮捕されちゃった～～～～！！」<br>　天咲と山田は唖然と口を開けたまま、彼らを見送ったのであった。<br>（……天才格闘家（笑）も国家権力に敵わないのか）<br><br>「おっ、オメーらここに入ってたのかよ」<br>　途方に暮れる二人に、気の軽そうなナンパ男が気軽に手を振ってくる。<br>　彼は"鈴木　雄太（すずき　ゆうた）"。女垂らしでよくナンパするが上手くいっていないようだ。<br>「はぁ……ユータか」<br>　気が重い天咲はユータに溜息をついた。当の本人は呑気に優越感っぽくこちらを見ている。<br>「チミ暗いよね～。まぁ彼女イナイ歴＝年齢の童貞＝非リア充だもんな～」<br>　そういった瞬間、山田はいきり立って殺人鬼の表情へと仰々しく変貌。<br>「腹ボン！！！」「ギハァッ！！！」<br>　山田は自らの腹の脂肪を急膨張させてユータを弾く。畳み掛けるように馬乗り状態でボコボコと滅多打ち。<br>　これでもユータは顔が整っているので意外ともてるのだ。<br>　山田が燃え上がった嫉妬でユータをフルボッコするのも日常茶飯事であった。<br><br>　とりあえず二人がいる袋小路を塞ぐようにデカイ爆弾を置いておいた。真っ黒の球体で導火線が短くなっていく。<br>「お、おい……！　それってボンバーｍ」<br>　冷や汗を垂らし青褪める二人に対し、黒い爆弾は脈動する。<br>　<font size="5">ちゅど～ん！！</font><br>「ボンバベッ！」<br>　十字型の爆風が炸裂し、二人を消し炭にした天咲は満足げに額の汗を腕で拭った。<br><br><br>　かくて入学式を行う為に、大広間へ集まったのであった。<br>　柱の代わりにガラス管があちこちあって、気泡を立ち込めさせながら異形のモンスターが中で蹲っていた。<br>　入学生全員がビビって身を竦ませながら、前方の巨大な柱の中のデカイ脳ミソへ対峙していた。<br>「ワシが校長じゃ……」<br>　どこからともなく不気味な声が流れ込んだ。どうやら水槽の脳ミソが脳に語りかけているようだ。<br>「脳ミソが喋った～～！！！　つ～か校長先生だったのか～～！！？」<br>　天咲、山田、ユータは目ン玉飛び出しながら意外な事実に驚いていた。<br>　長ったらしい話を直接脳に語られ始めた時、入学生の何人かが逃げ出すのが見えた。精神的に耐え切れなかったんだと思う。<br>　でもまぁ、取り囲んでいる死神が逃亡者を狩りまくっているのでこちらは大人しくする事にした。<br>（死神め……リア充爆発よろしく、爆発しろ）<br>　チッ、と恨みがましく舌打ちする。<br><br>　<font size="5">ちゅどどどど～～～～ん！！！</font><br>　次々と死神が爆発して全滅した。<br>「わ～～～～！！！　オレ、なんか爆裂呪文使えたのか～～！？」<br>　それにビビった生徒たちが更に逃げ出して、最初の時よりも二十万人ぐらい減ってしまったようだ。多ッ！<br>　ちなみに集まっている入学生の人数は約二億。<br>（日本の人口超えてないですか～～～～！！！？）<br>　気付いてみれば地平線の彼方まで研究室が無駄に広いよな、と。<br>　そして数え切れない柱のモンスターが逆に不気味に感じてしまう。<br><br>「入学テストを行います」<br>「は？」<br>　脳ミソこと校長からイキナリそれを申され、入学生は目を点にした。<br>（ま、まさか柱のモンスターと戦うのか！？）<br>　天咲は見渡し、管の中のモンスターの動きを警戒する。すると、<br>　天井からでっかいプレス機が下降し、地面ごと人々を押し潰す。グチャッと鮮血を撒き散らす。<br>「ぎゃ～～～～！！　スプラッター映画でもこんなトラップないぞ～～！！！」<br>　ズシンズシンとプレス機があちこち下りてきて、大半の入学生をペチャンコに潰しまくっていった。<br>　トラップが止まった頃、入学生はたったの100人程度になっていた。<br>「はぁ、はぁ、もう一生分の運を使い果たした気分だ……」「全くだ……」<br>　命からがら逃げ切った天咲、山田、ユータは膝に手をつけて息を切らしていた。<br><br>「ほう、貴様も生き残るとはな」<br>　声の主に振り向くと、腕を組んでこちらを見ていたツインテール暗殺女が感心していた。<br>　相変わらず重力を無視してツインテールがフワリと舞っていた。<br>（コイツの髪って重力制御とか特殊効果あるんだろうか）<br><br>「チッ、じゃなかった。見事生き残った主らを我が生徒に迎えよう……」<br>（今舌打ちした……）<br>　後頭部に汗を垂らしながら生徒達は立ち尽くした。<br>「ふざけんなてめーら、つーか学校爆発しちまえ～～！！　こんちくしょお～～～～！！！！」<br>　怒り心頭で天咲は怒鳴る。すると途端に静かになってしまう。不気味なほど静寂に包まれ、<br><br>　<font size="6">バゴッ！！！！</font><br><br>　なんと盛大に魔○学校が木っ端微塵に砕け散った。これにて終局じゃ。<br>「こんな終わり方ってあるか～～～～！！！！」<br>　瓦礫から天咲が怒りを漲らせ立ち上がった。無傷の氷室は腕を組んだまま「フフ」と笑んでいた。
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<link>https://ameblo.jp/2syousetu/entry-11239264012.html</link>
<pubDate>Wed, 02 May 2012 12:11:10 +0900</pubDate>
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<title>二眼　「死を呼ぶ暗殺女子！」</title>
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<![CDATA[ 　驚愕するべき魔○学校で入学式を迎える天咲翔は覚悟を決め、立ち向かう事を選んだのであった……。<br><br>　洋風で彩られた豪華な通路を、生徒たちは不安げにぞろぞろと案内者に従って続いていた。<br>　アーチを描く天井には壁画、シャンデリアが煌びやかに灯っている。壁は装飾で刻まれた支柱に壁画が並び奥まで届いている。床は白黒のタイルで反射光を放っていた。<br>　雰囲気としては魔法学校らしくていい感じだ。魔法でも習うのかと錯覚してしまいそうだぜ。<br>　案内者は包丁とランタンを持っていて背丈は低く、緑色でのっぺりした顔面……、<br>「なんかＦＦとかに出るモンスターっぽいだＲＯ！！　ＹＯＵ！！」<br>　指差して突っ込むと、彼は必死に顔をブンブン振って否定する。同情を引くような悲しげな顔で訴えているようだ。<br>「スク○ェアエニッ○スへ帰れ～～！！」<br>　天咲は怒りマークを浮かばせ怒鳴り散らす。<br><br><br>　とりあえずト○ベリを解雇して、サラリーマンスーツを着た普通の先生が案内する事になった……。<br>「お騒がせしてスミマセンでした。これより私が案内しましょう」<br>（ってか、最初っからそうしろよな……）<br>　はぁ、と深い溜息をつく天咲。そんな彼の肩に優しく手が置かれた。振り向けば見慣れた男がいた。<br>　鉢巻を額にボサボサした髪、ふくよかなデｂ……ポッチャリな体格、はちきれんばかりの制服。白い歯をキランと見せ親指を立てた。<br>「おお。億郎、お前もここに！？」<br>　何を隠そう、彼はオレの親友である。デｂもとい気のいい性格をしていて"山田　億郎（やまだ　おくろう）"だ。<br>　いつも一緒で通う学校も同じだったが、まさかここにまで来るとは思わなかった。<br>　なんだか心強く感じてかジ～ンと感激で心が満ちる。<br>「彼女イナイ歴＝年齢の仲間がいないと心細いもんな～ｗ　はぁ～良かった良かったｗ」<br>「テンメ～、デブっ殺す！！」<br>　妙な事で安心する天咲に、山田は怒りのマークを浮かばせて憤った。<br><br>　すると、天井から人影が素早く飛び降り、ふわりと膝を付いて着地。俯いていた顔を上げ鋭い視線を投げかけた。<br>　地毛か染めたか分からんような水色の髪の毛で、重力を無視してクソ長いツインテールがフワフワ舞う。<br>　だが顔は整っていて美人だ。ツンとしたきつめの表情。こちらを睨んでいるようだ。<br>　ゆっくりと立ち上がると、ジャキッとどこからか両手に刀を逆手に構え、切っ先を煌かす。<br>「…………死ね！」<br>　殺気を漲らせた呟き。天咲はぞっと寒気を感じた。<br>「ま、待て！！　なんで俺を狙うんだよ！　まるでＲＰＧでよくあるような強制イベントじゃねーか！！」<br>　余計な突っ込みも加えて制止の掌を向ける天咲に、少女はキッと睨みつけ、<br>「貴様は"黒龍剣"に選ばれし暗黒の血を引く男。その為に"氷室　麗（ひむろ　れい）"は幼少の頃より暗殺術を叩き込まれた！　覚悟しろ！！」<br>　ゲームによくあるような設定を押し付け勝手に敵意を剥き出しする。つーかその設定わざわざ言わんでもいいだろ。<br>　少女が得物を携えて地を蹴ろうとした瞬間、<br><br>「おいおい！　物騒な事起きてやがるな」<br>　生徒達の中から勇敢な男が割り込んで来る。いかにも腕が立ちそうな歴戦の風貌だ。<br>　暗殺者風の少女は振り向く。<br>「……俺は"龍　隆一（たつ　りゅういち）"。数々の格闘を身につけ、いずれも大会優勝を果たしている天才だ……」<br>　そう自負しながら握った拳を鳴らし、足を弾ませてフットワークを取る。<br>　自身ありげに笑みシュッシュッと拳で空を切る。<br><br>（なんか少女の強さを引き立てる為の典型的な噛ませキャラだ～～！！　しかも自分の設定まで紹介しちゃってるし～！）<br>　と、天咲は嫌な予感を確信した。<br>「奴も来ていたか……。アイツは俺らのクラスメイト。全国レベルで敵なしだった。翔、心配はいらねぇぜ……」<br>　隆一の実力を確信してか、山田が生唾を飲み込んで不敵に笑む。<br>（死亡フラグ提供しちゃったよ～～～～！！　隆一オワタ……）<br>　<br>「コイツは挨拶代わりだぜッ！！」<br>　隆一は鋭い拳を壁に打ちつけ風穴を開けた。深い穴に、四方に広がった亀裂と摩擦の煙幕で凄まじい威力を語っていた。<br>　黙りこくったまま少女は鋭い視線を投げかけるのみ。<br>　そんな少女の周囲を、隆一の並ぶ残像が包囲する。<br>　驚き役の山田が「出た！　あの人間離れしたフットワークで何人もの対戦相手を屠ったんだ！　その名も"瞬身拳の隆ちゃん"ッ！！」と聞いてもいない設定を詳しく解説してくれる。<br>（つーか、隆ちゃん！！？　何故ェ！？　しかも死亡フラグ１００％確実じゃないっスか～）<br>　場の状況が出来レース過ぎて驚いていたが、気付いてみれば壁に穴を開けるほどの攻撃力と残像を残せる速度は脅威だ。<br><br>　取り囲んだ隆一は一斉に少女へ拳を振るう。<br>「はぁ～ん瞬身拳よぉ～！！　マジカル隆たん千手観音～！！！」（自分でマジカル隆たん！！？　口調まで！！？　萌えキャラのつもりか～！？）<br>　容赦のない鋭い拳が幾重と分裂し殺到。すると少女は閃光が如く一直線と間をすり抜け、音も立てずピタリと着地。<br>　時が止まったように、互いに背を向け合ったまま動かぬ二人。<br><br>「インフィニティ・ブロウ……！」<br>　少女は呟く。すると隆一は、遅れてやってきた打撃の嵐に見舞われて宙を舞う。<br>「ボンバベッ！」<br>　破けた服が散り、全裸状態の隆一は床に沈んだ。唖然とする生徒達。<br>　あまりにも見事な噛ませっぷりで少女の強さが引き立てられた。しかもバトルストーリーなどでお約束の"異常に丈夫過ぎる下着"が破れたのだ……。恐れるのも仕方がない。<br>　仰向けフル○ンのままピクピクと痙攣する隆一を差し置いて、<br>「次は貴様の番だ！」と少女は天咲を睨み吸えた。<br><br>　すると天咲はおもむろに一歩でて拳を鳴らす。ニヤリと不敵な笑みを見せつけるオレェ。<br>　山田が「あの隆たんがやられたんだぞ！　無謀すぎる！」と捲くし立てているが無視した。<br>「じゃあ真剣勝負だ！　最初はグー、ジャ～ンケン！」<br>　後ろへ引いた拳をブンブン振る天咲の動きに釣られてか、戸惑う少女はそのままジャンケンの仕草を取る。<br>「ポイッ！」<br><br>　天咲はグー。少女はチョキ、次第に震えていく。<br>「イェーア！！　オレの勝ち～～！！！」<br>　満面の笑みで天咲は歓喜して飛び上がる。プルプルと怒りで震えた少女は、<br>「待て！！　こんな勝負などで簡単に終わらせるな！！」<br>「やだなぁ～負け惜しみかいｗ　暴力振るったら負けなｗ　第一、もう一話分の残り少ないし……」<br>　ププと笑い飛ばし、少女との因縁を無理矢理切り上げた天咲だった……。<br><br>「ぐぬぬ……！」少女は肩を上げたまま身を震わす。
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<pubDate>Tue, 01 May 2012 23:25:20 +0900</pubDate>
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<title>一眼　「死を呼ぶ邪悪渦巻く高等学校！」</title>
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<![CDATA[ 　路地を挟んで並ぶ桜が、春を祝福し花弁を散らしている。仄かな香りが初々しい気分にしてくれる。<br>「ようやく高校生か……。このオレ、天咲　翔のアダルトデビューへの通過点だな」<br>　一段と大人へと近づいたと悦に入る青年が空を見上げていた。<br>　前髪を左右に分け、後頭部の辺りはツンツン尖っている。目付きはやや釣り目でクールな風貌を醸し出す。<br>　漆黒の服を纏いし国からの任務で高校へと潜入するべき人間である。<br>　オレの紹介をビシッと決めた所で、さて通う学校をお披露目させてもらうか……。<br><br>　っても、どうせどこにでも建ってあるような白くて真ん中辺りが高く出っ張ってて、側に体育館が備えられているという見飽きた風貌なんだろうがなッ！<br>　せめてそこいらとはレベルが違うって事を見せて欲しいぜ……。<br>　意味ありげに笑み、バシンと掌に拳を叩き込む。<br><br><br>　桜の行列を抜けて姿を現した学校が全貌を現す。<br>　禍々しい暗黒が上空で渦巻き、波が派手に舞う崖の上で洋風の大屋敷が聳えていた。<br>　つまるところ魔法とか習いそうなアレにしか見えない風貌であった。<br><br>「な、なんじゃこら～～～～！！！」<br>　思わず天咲は目玉を飛び出し、大仰にビックリしてみせる。<br>　パンフレットを手に目を凝らす。見出しで大きく普通の学校を白々とアピールしていた。詳細の説明を見ても普通の学校の事しか書かれていない。学校名は『私立　覇王界高等学校』と印されている。<br>　門前に掲げられている看板もそのように刻まれていて間違いはない。ついでに地図も間違っていない。<br>（な、なんつー詐欺だよ。これ全く別の学校じゃね！　つーかこれ学校か～～！！）<br>　門前で佇む黒いフードの男。どう見ても骸骨っぽい顔で手には鎌を……。<br>「つーか死神までいた～～～～！！！！」<br>　ブボッ、と唾を吐き出して死神に驚く。そんな天咲に気付いてか忍び寄る死神。<br><br>「これこれ、早ようしないと冥界……じゃなかった、入学式遅れるよー」<br>（なんか言い直した～～～～～～！！！！）<br>　仰け反ってびびる天咲。意味ありげに死神はフフフと低く笑う。<br>（だ、大丈夫じゃねぇ！　ガチであの世行かされるんじゃないかと不安だー！）<br>　白め引ん剥いてガクブルで、禍々しい学校と門番に腰が抜けたままだった。<br><br>　仕方がないので門を通り、入り口手前に来ると入学生で込み入っていた。玄関前に立つ人影が見えた。<br>　どうやら入学案内の人だろう。<br>　わざわざ、と不安か緊張か生徒たちはうろたえていた。<br>（まぁ、ホグ○ーツ魔法学校っぽいのと死神がいたんだから仕方ないか）<br>　疲れた顔で天咲は溜息をつきながら、人影を見上げた。<br><br>「しばし待たれよ！　入学式へ案内する手前、各々の気持ちを引き締めるがいい。この"佐々木　武蔵"がご案内を承る！」<br>　和風の服と袴で締め、腰には脇差しと刀を差し、頭上にはちょんまげで結って、巨躯の筋肉質を見せ付けている。<br>「なんか昔の剣豪が案内を承っている～～！！　明らかに場違いだ～～～～！！！！」<br>　大きな口を開け、再び目ン玉を伸ばし驚き返る天咲。<br><br>　佐々木小次郎と宮元武蔵の二つの名前を足したような剣豪は腰にさした刀を抜き、鋭い切っ先を煌かす。<br>　思わず生徒達に動揺が走る。<br>「扉を開けるでござる～。アブラカタブラ開けゴマ～～！！」<br>　振り向くなり、軽い調子で呪文を唱えて刀から電撃が解き放たれ、扉に迸る。重々しい音を響かせ扉は開いた。<br>（このインチキ剣豪被れの魔導師……リア充爆発よろしく、爆発しろ！）<br>　半ば放心気味に呆れながら心の中で吐き捨てた。すると、<br><br>　<font size="5">ちゅど～ん！！！</font><br>「わ～～！！　剣豪大爆発した～～！！！」<br>　唐突に剣豪が木っ端微塵に爆発し、天咲は三度目ン玉飛ばして驚き飛び上がった。<br>　突然の爆発でビクついた生徒たちは一層動揺が走り、ざわついた。<br><br>　背徳感からか、最後方にいた天咲は後退る。<br>　後ろへ振り返ると死神が「ザ○キ」とかなんとかの呪いを呟き、後続の入学生をことごとく路地に沈めていた。<br>　死屍累々とする生徒達を見渡し、フフフと死神が怪しげに笑う。<br>「ガチで死神だった～～～～！！！！」<br>　天咲は驚き、逃げ場がない事を悟った。<br><br><br>「マジ・解！！　超・究極アルテマソードォォォォォッ！！！！」<br>　ヤケクソと死装束を着た天咲はカバンを刀に変えて、サクッと死神を切り伏せた。<br>「ガフォッ！！！」<br>　目ン玉飛び出しながら吐血を盛大に吐き出し、死神はその場に付した。<br>　痙攣し「なん……だと……！？　入学生風情……が……」と呟きを残し息絶えた。<br>　ふう、と元の姿に戻った天咲は気分を落ち着かせ学校を見据える。<br><br>「えろう事になったなぁ。もう引き返せねぇで……入学するしかないんやな！」<br>　と、何故か関西弁で決意を固めた天咲は邪気渦巻く学校へと歩みだした。
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<link>https://ameblo.jp/2syousetu/entry-11238546193.html</link>
<pubDate>Tue, 01 May 2012 17:07:18 +0900</pubDate>
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