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<title>書店員まさき　本のきまぐレビュー</title>
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<description>自分の読んできた本を、無節操に紹介していきます。</description>
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<title>宮木あや子　『花宵道中』</title>
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<![CDATA[ <br><p>　時は江戸時代、天保。老中水野忠邦によって、質素・倹約を旨とする天保の改革がなされていた時代。</p><p>　舞台は吉原の小見世山田屋。</p><p>　そこで春をひさぐ花魁達を描いた群像劇です。</p><br><p>　群像劇といっても、互いに独立した話ではなく、合縁奇縁で寄り集った花魁をそれぞれの角度から描いていて、それぞれの物語が合わさって一遍の長編物語になっています。</p><br><p>　著者30歳の若さで書いたとは思えないほど心理描写・情景描写が濃密で、味わい深い一冊でした。</p><p>　自由を奪われ、その身を切り売りするしかない女達。</p><p>　吉原に通い詰める男たちの宿業。</p><p>　そして、間夫が許されぬ身だからこそ燃え上がる男女の逢瀬。</p><br><p>　けれど、悲劇や心中ばかりが描かれているわけではありません。</p><p>　女達の力強く、たくましく生き抜く様。</p><p>　同業者達の絆と縁。</p><p>　</p><p>　それらが強く胸を打つのは、やはり登場する人物達が生き生きと描かれているからでしょう。</p><p>　一人一人が実在の人物だったかのようなリアリティがあり、引き込まれて読みました。</p><p>　特に物語中盤の主人公である三津の生きざまに心打たれました。</p><br><p>　命がけの愛と性のドラマ。</p><p>　男女ともにお勧めの一冊です。</p><dl><dt><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=16732458" alt0="BlogAffiliate" target="_blank" rel="nofollow">花宵道中 (新潮文庫)/宮木 あや子<br><img border="0" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F515XKmADvPL._SL160_.jpg"></a></dt><dd style="MARGIN: 0px">￥580</dd><dd style="MARGIN: 0px">Amazon.co.jp</dd></dl><br>
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<pubDate>Fri, 02 Sep 2011 20:02:35 +0900</pubDate>
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<title>梨木香歩　『西の魔女が死んだ』</title>
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<![CDATA[ <p>　ひねくれた性格なもので。</p><p>　好きな作家の作品でも、一番有名な作品はなんとなく後回しにしてしまうんです。</p><br><p>　けど、やっぱり読んで良かった！</p><p>　</p><p>　後回しにしていた甲斐もあって、この作品が「梨木さんらしさ」がたっぷり詰まった作品であることが分かります。</p><br><p>　少女の成長。深呼吸するような自然な生きざま。そして、魔女の修行。</p><p>　小説なのに、まるでエッセイのようなリアリティ。</p><br><p>　何より印象的だったのは、主人公まいの決断。魔女との生活を打ち切って、新しい街に行くことを決めたこと。</p><p>　</p><p>　人生のなかで、新しいことを始めるために何かを捨てなければならない場面って、必ずあるものです。</p><p>　まいが何を思いこの決断を下したのか。</p><p>　それを考えると、この作品全体の深みがぐっと増す気がします。</p><br><p>　映画も原作に忠実な良作であるとのこと。</p><p>　ぜひ、映画も観てみようと思います。</p><dl><dt><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=16691270" alt0="BlogAffiliate" target="_blank" rel="nofollow">西の魔女が死んだ (新潮文庫)/梨木 香歩<br><img border="0" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51K6B7P3PQL._SL160_.jpg"></a></dt><dd style="MARGIN: 0px">￥420</dd><dd style="MARGIN: 0px">Amazon.co.jp</dd></dl><br>
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<link>https://ameblo.jp/619kenta/entry-11002880519.html</link>
<pubDate>Tue, 30 Aug 2011 23:51:52 +0900</pubDate>
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<title>アルフレッド・ダグラス　『タロット』</title>
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<![CDATA[ <p><strong><font size="2">　探求は終わり、ゴールは達せられた。個我はついに真の統一に達し、分かちがたい存在となる。対立する性的要素は調和された。</font></strong></p><br><p>　タロットカード。</p><p>　その魅力の最大の秘密は、「起源が良く分からない」というところにあるのではないかと思います。</p><p>　カードの絵柄はどれも象徴的で、特に大アルカナの２２枚のカードはあれこれと想像を掻き立てられる魅力が満載ですが、けれどこの正しい解釈というのは今もって分からない。</p><p>　タロットの解説書によって全然違うことを言っているのは、タロットカードに少しでも興味のある方にとっては、周知のことだと思います。</p><br><p>　だからこそ、読み手の解釈の力、そして占いを受ける対象の個性が重要になってくるのだと思います。</p><p>　ある程度「自由」に解釈しうる曖昧さ、それこそがタロットカードの魅力だろうと僕は思っています。</p><br><p>　この本では、タロットの絵柄はユングの心理学を応用して解釈されています。</p><p>　タロットは一人の個人が、その内的探求を繰り広げる旅の姿として考えられています。</p><p>　「愚者」から始まり、「運命の輪」までのカードで、個人は自我を発達させ、成熟していきます。</p><p>　一個の人格として完成された個人は、今度はその自我を危険に晒しながら、無意識の領域へと旅立っていきます。</p><p>　それが「女力士」から「世界」までの過程です。</p><br><p>　この解釈は、２２のカードを連続でとらえ、神秘的でありながら現代にも通じる、かなりお気に入りの解釈法です。</p><p>　ということで、タロットに関する本は幾つか読んでいるのですが、代表でこの著作を紹介しました。</p><dl><dt><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=16633891" alt0="BlogAffiliate" target="_blank" rel="nofollow">タロット(新装版)/アルフレッド・ダグラス<br><img border="0" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51X03NTPZPL._SL160_.jpg"></a></dt><dd style="MARGIN: 0px">￥3,045</dd><dd style="MARGIN: 0px">Amazon.co.jp</dd></dl><br>
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<pubDate>Fri, 26 Aug 2011 22:21:26 +0900</pubDate>
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<title>新宮一成、立木康介編　『フロイト＝ラカン』</title>
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<![CDATA[ <p><strong><font size="2">　抑圧された他者の欲望は「無意識」を構成し、無意識において存続する。</font></strong></p><p>　</p><p>　講談社選書メチエシリーズより、言わずと知れた臨床心理学のフロイト、そのフロイトの研究をすくい取りまとめあげたといわれるラカンについての本を読みました。</p><br><p>　フロイトというと、なんでもかんでも性に帰属させているというイメージばかりが強くて、より神秘主義的なユングの方が好きだなーと今まで思っていたのですが、その食わず嫌いは間違いだったと本書を読んで知りました。</p><p>　やっぱりフロイトも面白い！</p><br><p>　確かに、現代の我々の社会観からすると、違和感を覚える部分も少なくないのですが、フロイトが生まれたのが1856年、日本が明治時代をちょうど迎えた頃だということを考えると、それも当然のことでしょう。</p><p>　むしろ、そのことを考慮に入れると、フロイトの生きていた時代と現代の価値観の差異をフロイトの著述から汲みとることで、現代社会の特質を学ぶこともできるのではないかと思います。</p><br><p>　もう一つ誤解をしていたことですが、心理学というと、精神病患者を治療することだけが目的のように思っていましたが、これも大きな勘違いでした。</p><p>　</p><p>　フロイトの著述は、大枠でいうなら人間の発見、特に「人の心の特異性」についての発見といえるのではないかと思います。</p><p>　人はなぜ社会を作り他者と交わるのか、その中で自分自身の鏡像をどのように作り、受けとめているのか、そしてその中で人の情動はどのような役割を果たすのか。フロイトの示したこれらの考察は、決して精神病うんぬんにとどまることなく、現代に生きる我々にとってもエキサイティングなものでした。</p><br><p>　しかしながら、この講談社選書メチエシリーズ。他の著書もそうですが、大学で心理学を勉強したわけでもないド素人の僕が読むには、かなり難易度が高いものがありました。正直、内容を理解しきったとは言い難いです。</p><p>　けれど、平易な入門書にはない深い面白さがあるのが、このシリーズのよいところ。</p><p>　より理解を深めたのち、もう一度読みなおしてみようかなと思います。</p><dl><dt><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=16587085" alt0="BlogAffiliate" target="_blank" rel="nofollow">知の教科書 フロイト=ラカン (講談社選書メチエ)/著者不明<br><img border="0" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41T3HPCRK4L._SL160_.jpg"></a></dt><dd style="MARGIN: 0px">￥1,680</dd><dd style="MARGIN: 0px">Amazon.co.jp</dd></dl><br>
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<pubDate>Tue, 23 Aug 2011 21:23:18 +0900</pubDate>
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<title>坂本真綾　『アイディ』</title>
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<![CDATA[ <p>　<strong><font size="2">生かされているという奇跡。今ここから、私は遠くの誰かにそれを届けるのだと灯台の横に立っていると、なんとなく手ごたえがあった気がした。</font></strong></p><br><p>　昨日レビューしたテレビアニメ「たまゆら」イベント、そのサプライズゲストは坂本真綾さんでした。</p><p>　ＯＶＡ「たまゆら」の主題歌「やさしさに包まれたなら」（魔女宅の主題歌、ゆーみんの歌っているアレです）と、未公開のテレビアニメーションＯＰを披露してくださいました。</p><br><p>　舞台役者・歌手・ラジオパーソナリティーなど、幅広く活躍されている坂本真綾さん。</p><p>　その歌声を聴いたのは、「ロードス島戦記」の主題歌「奇跡の海」が初めて、確か小学生4年生くらいの時です。</p><p>当時、ＣＤなんてほとんど持っていなかったので、飽きもせず同じ曲を何十回と毎日聴いていたのを覚えています。</p><p>　</p><p>　ずっと昔から好きだった真綾さんに生で会うことができ、その歌を聴けるとは！</p><p>　本当に最高のサプライズでした。</p><br><p>　そして、今月真綾さんのエッセイ集「アイディ」が文庫化されたのが、さっそく購読しました。</p><p>　</p><p>　読み終わって、率直に思ったこと。</p><p>　テレビ等で活躍されているタレントやアーティストの方は、雲の上の人たちのように思ってもいましたが、そんな人達も周りの人との良い出会いに導かれて、今の活動をしているんだなあ、ということ。当たり前のことかもしれませんが。</p><p>　あるいは、周囲との出会いを良い縁にできる人が、成功する人たちなのかもしれません。</p><br><p>　子役時代の先生。役者仲間。プロモーター。そういう人たちとの良き出会いが、真綾さんの素晴らしい楽曲を生みだす源泉になっているんだな、と伝わってきました。</p><p>　そして、改めて、自分も今までの「出会い」と「縁」を大事にしなければと思わされます。</p><br><p>　エッセイは、業界の裏話やらアーティストの話題などではなく、ご本人のパーソナルな部分、特に心情に触れた内容が多かったです。</p><p>　このエッセイを通して、アーティスト「坂本真綾」として光を浴びる存在ではない、一人の等身大の女性の姿を垣間見た気がします。</p><br><p>　そのうえで、アーディスト「坂本真綾」の、さらに深いファンになったことは言うまでもありません。</p><br><dl><dt><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=16508634" rel="nofollow" target="_blank" alt0="BlogAffiliate">アイディ。 (星海社文庫)/坂本 真綾<br><img border="0" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51HGz4ADURL._SL160_.jpg"></a> </dt><dd style="MARGIN: 0px">￥620 </dd><dd style="MARGIN: 0px">Amazon.co.jp </dd></dl><br>
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<link>https://ameblo.jp/619kenta/entry-10989286815.html</link>
<pubDate>Wed, 17 Aug 2011 22:08:47 +0900</pubDate>
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<title>momo 『たまゆら』</title>
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<![CDATA[ <p><strong><font size="2">　みんなの夢もまだまだふわふわ</font></strong></p><p><strong><font size="2">　だけど今はそれでいい</font></strong></p><p><strong><font size="2">　まだまだみんな…　どこへでも行けるんだ－－－</font></strong></p><br><p>　久々の更新になりました。</p><p>　特に何をしていたというわけではないのですが、小説の投稿に向けて引きこもりまくり＆夏バテで更新をさぼっていました。</p><br><p>　さて、昨日はそんな夏バテモードを吹っ飛ばしてくれるイベントに参加してきました。</p><p><strong>　『祝！TVアニメ化記念　たまゆら祭2011 in 汐入 ～始まりの場所なので～』、</strong>です！</p><p>　わー、パチパチ。<br></p><p>　えー、「たまゆら」とは何かと申しますと、「ARIAシリーズ」や「カレイドスターシリーズ」などでおなじみの(両作品とも大好きなアニメーションです)佐藤順一監督による、全四話のオリジナルビデオアニメーションです。</p><p>　</p><p>　写真が大好きな女の子、沢渡楓(さわたりふう）を中心にした四人の女の子の、ふわふわのんびりと深呼吸をするような日常を描いたほのぼのストーリーです。</p><p>　なんといっても、魅力は作品の舞台となる<strong>広島県竹原市の街並みと自然の美しさ</strong>。</p><p>　その温かな風景が、作品の雰囲気にぴったりと合っていて、四人の女の子を包み込んでくれるようです。</p><p>　個人的に、今旅行に行きたい街ナンバーワンです。</p><br><p>　忙しい日々に心が疲れた時、芯から温めるように癒してくれること間違いなしの作品です。</p><p>　僕はこれをツタヤで一巻、二巻、それぞれ4回くらい借りてみました。</p><p>　いっそ買えよ、っていうかどんだけ心疲れてるんだよって話です。</p><br><p>　そしてそして、10月にはこの作品がテレビアニメーション化し放送されます。</p><p>　今回参加したのは、その記念イベントです。</p><br><p>　テレビアニメ第一話の上映会に始まり、メインキャスト四人と佐藤順一監督のトークショー、音楽担当のコンサート、ＥＤを歌う中島愛さんの生ライブ、そしてまさかのシークレットゲスト（これについては明日詳述します）と、盛りだくさんのイベントで、大変心癒されました。</p><br><p>　年齢、性別、趣味趣向に関係なく、どなたにも自身をもってお勧めできる作品です。</p><p>　アニメはあまり趣味じゃないなという方、ＯＶＡを基にしたコミックも発売しています。</p><p>　こちらもアニメーション同様、素晴らしい内容です。</p><p>　ぜひお手に取ってみてください。</p><dl><dt><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=16495889" alt0="BlogAffiliate" target="_blank" rel="nofollow">たまゆら (エデンコミックス)/momo<br><img border="0" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51rE4rPlDyL._SL160_.jpg"></a></dt><dd style="MARGIN: 0px">￥600</dd><dd style="MARGIN: 0px">Amazon.co.jp</dd></dl>
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<pubDate>Tue, 16 Aug 2011 22:56:36 +0900</pubDate>
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<title>筒井康隆　『旅のラゴス』</title>
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<![CDATA[ <p><strong><font size="2">　旅をすることによって人生というもうひとつの旅がはっきりと見えはじめ、そこより立ち去る時期が自覚できるようになったのであろうか。</font></strong></p><br><p>　筒井康隆の本を初めて読みました。</p><p>　</p><p>　人はなぜ、旅をするのか。</p><p>　その一つの答えがこの一冊にあります。</p><br><p>　ラゴスという一人の男の旅の記録。</p><p>　ＳＦでありながら、まるで中世世界のロマンスのようでした。</p><p>　親しい友や恋人と出会い、珍奇なもの、驚嘆すべきできごとに触れ、古代の文明を記した記録に没頭する。</p><p>　旅には無論、苦難もつきもの。奴隷狩りに捕われ、人の諍いに巻き込まれ、親しい人とも別れる。</p><p>　その全てをひっくるめて、旅の魅力が一冊の長編に詰め込まれています。</p><br><p>　まさに、旅に生きることを宿世にしたような男。</p><p>　一か所に定住している時ですら、その心は時代や場所を超え自由に飛翔するようです。</p><br><p>　この本を読むと、人生に対してゆったりとした気持ちになれました。</p><p>　人類の残した膨大な歴史を記した書物に触れた時、ラゴスはこう思います。</p><p><strong>　「人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ」と。</strong></p><p><strong><br></strong></p><p><strong>　</strong>人の一生涯など人類の歴史からしたらたかがしれているもの。</p><p>　そのことを思えば、焦燥にかられることも、こまごまとしたことに思いわずらう必要もないはずです。</p><p>　ただ、自分に適した生き方をすればいい。</p><br><p>　そして、ラゴスが選んだのが旅の生涯。</p><p>　その生きざまにロマンを感じない男はいないでしょう。</p><br><p>　久々に、心から読んでよかったと思える名作に出会いました。</p><dl><dt><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=16448529" alt0="BlogAffiliate" target="_blank" rel="nofollow">旅のラゴス (新潮文庫)/筒井 康隆<br><img border="0" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F519kYTrebML._SL160_.jpg"></a></dt><dd style="MARGIN: 0px">￥460</dd><dd style="MARGIN: 0px">Amazon.co.jp</dd></dl><br>
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<link>https://ameblo.jp/619kenta/entry-10984193678.html</link>
<pubDate>Fri, 12 Aug 2011 22:53:25 +0900</pubDate>
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<title>石田衣良　『４teen』</title>
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<![CDATA[ <p>　<strong><font size="2">ぼくが怖いのは、変わることだ。みんなが変わってしまって、今日ここにこうして四人でいるときの気もちを、いつか忘れてしまうことなんだ。</font></strong></p><br><p>　ここのところ投稿用の原稿執筆と、その参考資料ばかり読んでいたので、久しぶりに小説を読みました。</p><p>　石田衣良の直木賞受賞作、実は石田衣良さんの本は初めてです。</p><br><p>　中学二年生四人の少年、そのみずみずしい情景を八つの物語で綴った連作です。</p><p>　あとがきでこの物語を作った動機を石田さんはこんな風に書いています。</p><br><p>　「自分自身の十代のなかで一番たのしかった年はいくつだったろうか。高校時代は本ばかり読んで暗かった。やはり中学生がいいだろう。それも受験勉強が厳しい三年生でも、まだ中学に慣れていない一年生でもない。やはり底抜けに楽しかったのは、中学二年生十四歳のときだ。」</p><br><p>　僕もまったく同意見です。</p><p>　もし学生時代に戻れるなら、中学二年に戻りたいというくらい、人生で一番楽しい時期だったと思っています。</p><p>　この物語を読んで、その時感じた気持ち、見た景色が色々とよみがえってきました。</p><p>　だから、冒頭に書いたこの一文を読んだ時は胸が詰まって、ちょっと泣きそうでした。</p><br><p>　もう戻ることはできな時代。</p><p>　でも、案外と覚えているものです。</p><p>　「小説を読む」なんていうふとしたきっかけで思い出すのですから。</p><br><p>　そして、あの頃の自分と何かが大きく変わったとは思っていません。</p><p>　もちろん変わってしまったことも、忘れたり失くしたりしたものもたくさんあるのかもしれません。</p><br><p>　けれども、14歳の頃と大して変わらない気持ちで、新しい何かに出会い、仲間達とバカやれる日はこれからも続いていくだろうと信じています。</p><p>　だから、この小説はノスタルジックに過去の感傷に浸るのではなく、ちょっと忘れかけてた感覚を思い出して、また日々を過ごせる、現在の自分を確かめる一冊となりました。</p><dl><dt><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=16398001" alt0="BlogAffiliate" target="_blank" rel="nofollow">4TEEN (新潮文庫)/石田 衣良<br><img border="0" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51NRAVKV82L._SL160_.jpg"></a></dt><dd style="MARGIN: 0px">￥500</dd><dd style="MARGIN: 0px">Amazon.co.jp</dd></dl><br>
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<pubDate>Mon, 08 Aug 2011 23:18:35 +0900</pubDate>
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<title>けいおんライブ　「come with me!」　美人すぎる○○</title>
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<![CDATA[ <p>　待ちに待った、けいおんライブのブルーレイがついに手元に届きました。</p><br><p>　超幸運にもチケットを友人が当ててくれて、一緒に観にいったのが、もう半年近く前。</p><p>　時が経つのは早いです。</p><br><p>　早い、といえば、ライブ当日の時間は本当にあっという間でした。</p><p>　人生で一番短く感じた3時間でした。</p><p>　</p><p>　もうあちらこちらでライブの報告は皆さんがされているので、くどくどしく感想は書きませんが、一点だけ。</p><br><p><strong>　スペシャルゲストで山田尚子監督が登場されたのが</strong>、僕にとって一番嬉しいサプライズでした。</p><p>　僕も、どちらかというと「作り手」側を目指す人間なので、大・大ヒット作けいおんの監督は憧れの存在です。</p><p>　しかも、ネット情報によると監督も僕と同い年の26歳とのこと。</p><br><p>　そして－－－</p><p>　山田尚子監督<strong>美人過ぎ</strong>！</p><p>　</p><p>　美人過ぎる監督の登場に会場でもどよめきが起こってましたが、あらためてブルーレイで見ても本当綺麗な人です。トークを聞いていると、出演者との距離感もすごく近い感じで、和気あいあいとしたアフレコ現場が目に浮かぶようです。(男性陣は肩身が狭かったかもしれませんが…）</p><br><p>　</p><p>　私事ですが、新人賞の締切が一カ月を切り、鬱々とした日々を送っていますが、このブルーレイのパワーで何とか乗り切れそうです。</p><p>　同い年の監督にも気持ちだけは負けないよう、精進していきたいです。</p>
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<link>https://ameblo.jp/619kenta/entry-10974687031.html</link>
<pubDate>Wed, 03 Aug 2011 23:09:04 +0900</pubDate>
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<title>桜井英治　『室町人の精神　(日本の歴史12)』</title>
<description>
<![CDATA[ <p><font size="2">　<strong>私には「いくら頭をひねっても応仁・文明の乱がおきた理由がわからない」と日記に書き記した尋尊のとまどいが痛いほどよく理解できるのである。</strong></font></p><br><p>　講談社学術文庫の「日本の歴史」シリーズを手に取ってみました。</p><p>　まずは、今、個人的に一番興味がある室町時代からスタートしました。</p><p>　</p><p>　僕は大学受験の時は日本史を選択していたのですが、ひたすら暗記させられていた人名や事件名の意味がこの本を読むことで分かり、なかなか面白かったです。点が線になり、面になって、立体感を持った感じです。</p><p>　桜井さんの著述は分かりやすく、包括的で、興味のない箇所には若干退屈したものの、おおむね苦なく読み終えました。</p><br><p>　とりわけ僕が興味があったのが、なぜ室町幕府は百年程度で崩壊したのかということ。</p><p>　元寇や黒船来航のような外的な要因があったわけでもないのに、なぜ戦国時代という日本唯一の群雄割拠の時代を迎えたのか。</p><br><p>　この本を読んでの僕の理解では、どうも室町幕府成立の時から崩壊の火種を含んでいたような気がします。</p><p>　うやむやな南北朝の合体。</p><p>　公武どっちつかずの幕府。</p><p>　形式主義的な官僚政治。</p><p>　各地域に武力と権力を持つ守護や守護代。</p><p>　</p><p>　さらに時代が下ると、</p><p>　乱発する一揆と徳政令。贈与に頼った幕府財政。幕府の要職に魅力を見出せず、京都から去る守護や代官。</p><br><p>　もともと危うい矛盾をはらんだ幕政が、時代が下るにつれてねじれが顕在化していったのであって、6代将軍義教や８代義政の無能にばかり理由を帰することはできない気がします。</p><br><p>　それらの諸要因が絡まり合って、一挙に爆発したのが応仁・文明の乱だったのではないかと思います。</p><br><br><p>　できればシリーズ全巻読みたいのですが、この手の学術書は一冊読み切るのにやたら時間がかかり、その間に他の小説などに手が出せないのが悩みどころです。</p><p>　速読の本とかも読んではみたものの、結局僕は身に付きませんでした。</p><dl><dt><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=16299977" alt0="BlogAffiliate" target="_blank" rel="nofollow">室町人の精神 日本の歴史12 (講談社学術文庫)/桜井 英治<br><img border="0" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51ynYF-DfWL._SL160_.jpg"></a></dt><dd style="MARGIN: 0px">￥1,260</dd><dd style="MARGIN: 0px">Amazon.co.jp</dd></dl><br>
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<pubDate>Mon, 01 Aug 2011 23:35:14 +0900</pubDate>
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