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<title>平和の国のアリス</title>
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<description>※始めに※ここの世界の管理者は解離性同一性障害(多重人格)です社会人､性別不詳｡趣味で書いている小説を投稿しています寛容にご覧頂ければ幸いです多少グロテスクな表現もあることがありますので苦手な方はご遠慮ください</description>
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<title>平和の国のアリスリニューアルについて</title>
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<![CDATA[ 皆様初めまして作者のアリスと申します<div>この度5月の投稿とそれ以前の投稿の遅れの</div><div>ご説明を致します</div><div><br></div><div>当物語では私とは別に</div><div>添削担当者と挿し絵担当者がおりました</div><div>ご夫婦でお手伝い頂いているのですが</div><div>誠に残念なことに5月14日に</div><div>ご夫婦はこの世界から御亡くなりになりました</div><div>とても悲しく思います</div><div><br></div><div>つきましては新な添削担当者が</div><div>現在この世界で誕生しています</div><div>それによって過去のお話と</div><div>これからのお話の違いを懸念しまして</div><div>新に作り直すこととなりました</div><div>内容は過去のお話に手を加えて読みやすく</div><div>文章も少し変えてあります</div><div>今まで御愛読頂いた皆様もそうでない皆様も</div><div>またお楽しみ頂けるかと思います</div><div>どうか今後とも宜しくお願い申し上げます</div><div><br></div><div>挿し絵につきましては当面は無くして</div><div>新に見つかり次第更新していこうと思います</div><div>挿し絵が変わってしまうのは残念ですが</div><div>もっとこの世界に合った挿し絵を</div><div>探していこうと思います</div><div>ご理解のほど宜しくお願い申し上げます</div><div><br></div><div>尚物語の続きをどうしても読みたい方々へ</div><div>お手数ですが公式LINE【@yil7728x】より</div><div>今月中にキリが良いところまで</div><div>連続投稿致します</div><div>挿し絵はありませんがどうか</div><div>宜しくお願い申し上げます</div>
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<pubDate>Sat, 03 Jun 2017 10:25:02 +0900</pubDate>
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<title>平和の国のアリス【第7話】</title>
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<![CDATA[ <div>†団栗講座†</div><div><br></div><div>袋を取りに行った白兎は陪審員と出くわし</div><div>何か案があると一緒に戻ってきた</div><div>そして道すがらくずのつるを集めてきて</div><div>あっという間に籠を編んでくれた</div><div>どうやら編み方は三月兎でくずの使い道は帽子屋に</div><div>知識として教えてもらっていたようだった</div><div>実際やるのは初めてと言うがかなり容量がいい</div><div>｢編んでるのを見たことがあるから真似しただけ｣</div><div>と陪審員は言うがそれでも中々できないものだ</div><div>しかしどんなにやっても隙間はあるもので</div><div>木の実が落ちてしまうような所もいくつかあるが</div><div>そこは大きな葉っぱを敷き詰めて隠している</div><div>お陰でスカートで包んでいた分が楽々はいった</div><div>｢これは三月兎に依頼した方がいいね｣</div><div>私のスカートの破け目を見て陪審員がそういった</div><div>｢でもほつれくらいなら私も自分で縫えるから大丈夫｣</div><div>余り三月兎に迷惑をかけたくない私が言うと</div><div>｢アリス、服縫えるの？これ縫い目以外のとこ破けてるからこの部分だけ布を代えるかしないと綺麗にできないよ｣</div><div>そう淡々と陪審員が続け</div><div>｢評議をするけど三月兎に任せるべきだと思う人は？｣</div><div>その言葉に白兎と影ちゃんが手を挙げた</div><div>｢評決、三月兎に任せるべき｣</div><div>私を見上げ陪審員が告げる</div><div>機械なのかと思うほど</div><div>言葉に感情がほとんど含まれない</div><div>てきぱき淡々というイメージ</div><div>これで十二歳とはとても思えない</div><div>一番最年少が牡蠣ちゃんで六歳だ</div><div>その次が陪審員ので白兎の十六歳で二十歳の眠り鼠</div><div>そして帽子屋の二十二歳と</div><div>チェシャ猫とダイナと影ちゃんの</div><div>三人が二十四歳で王が二十六歳</div><div>三月兎と女王とトゥイードルの双子が二十八歳と続く</div><div>そう考えているといつの間にか</div><div>影ちゃんが同じような籠に木の実をいれて持っている</div><div>籠はひとつしかなかったはずだし</div><div>よく見ると私と同じようにスカートが破けている</div><div>いつ破けたんだろ？と疑問に思っていると</div><div>｢そういえば……陪審員はお庭で…何…していたの？｣</div><div>白兎が陪審員に質問した</div><div>｢女王が白薔薇が多すぎて気に食わないから色を塗れと命令したトランプ兵の様子を見に行ってた帰り｣</div><div>淡々と陪審員が答えてもう歩き始めている</div><div>｢薔薇に色を塗るの？なんだか面白そうだね♪あの広い庭の薔薇にって結構大変だから手伝ってもいい？｣</div><div>｢でもアリス……その前に…着替えないと………｣</div><div>陪審員に話しかけていた私に影ちゃんが言うが</div><div>｢また三月兎の仕事を増やす気？着替えて汚れたら洗濯も大変だよ。それに薔薇の棘で服を傷つけるかもしれない。よって着替えずにするべき｣</div><div>終始淡々と述べられる</div><div>確かにそうだけど言い方がきつい気がする</div><div>勿論陪審員に悪気はなくこういう口調なのだ</div><div>｢次いでに食事の前にはお風呂に入ること、全員｣</div><div>その方が効率がいいが</div><div>いつの間にか全員参加が決まっている</div><div>こういう要領が良いのも陪審員の特長だ</div><div>｢それとその木の実どうするの？大量にあるみたいだけど？｣</div><div>陪審員が二つの籠と白兎の葉っぱの入れ物を見て言う</div><div>｢え～と～……実は特に意味はなく落ちてたから何かに使えるかと思って拾ってきただけなんだよね。胡桃や栗なんかは食べられるけど一番多い団栗って……どうなんだろ……食べられないよね。これ｣</div><div>痛いとこを付かれた感じで私が苦笑しながら</div><div>団栗をひとつ取り上げて見る</div><div>｢団栗も食べられる。炒って食べたり磨り潰して団栗粉としてもいいし。それはクッキーやパンなんかの材料に使えるよ。灰汁抜きが必要な団栗と必要ない団栗があるから中には生で食べられるのもある。色々使い道はあると思う。水につけて選別しなきゃならないけどね。といっても古い物は浮いてきて新しいものだけ下に沈むから簡単だよ｣</div><div>陪審員が淡々と説明してくれる</div><div>その知識に関心する私達</div><div>団栗が食べられるなんて思いもしなかった</div><div>食べるのは栗鼠など動物だけと</div><div>しかし動物が食べられて</div><div>人が食べられないことはないかとも思った</div><div>｢見たところアリス達の拾った団栗は灰汁が少ない種類みたいだからそのままでも食べられるけどほぼ無味だから炒った後に塩をふれば問題ない。刻んで団栗珈琲も作れる｣</div><div>｢ちょっと見ただけで……種類までわかったの……？｣</div><div>陪審員の言葉に影ちゃんが驚いたように尋ねる</div><div>｢そんなこともないけど大抵この森のエリアにあるのは灰汁が出ない団栗が多いからね。それに道すがら聞いてきた範囲で取れる団栗も限られてるし選択肢を絞るのは簡単だよ｣</div><div>と陪審員は簡単そうに説明するが</div><div>つまりは何処に何の種類の団栗があるか</div><div>だいたい覚えている訳であって</div><div>その記憶力に改めて関心する</div><div>｢団栗は栄養価が凄く高いから昔は貴重な食料だったんだ。でも多くが灰汁のある渋い団栗が多いから手間がかかるのかもしれないね。でもここの団栗は比較的に灰汁の無いものが多いからさっき言ったけど炒って食べたり団栗粉にしてクッキー等にするのが一番良い。結論として使い道有り｣</div><div>陪審員らしく最後は結論で纏めてくれた</div><div>そういえばこの間トウィードル不在中に</div><div>チェシャ猫を追いかけた時も</div><div>逃走中のチェシャ猫の行動パターンから</div><div>次の出現場所を予測して帽子屋に教え</div><div>見事に捕まえたことがあったと思う</div><div>分析能力もいいんだなということをを思い出し</div><div>そんなことを考えながら森を進んだ</div><div><br></div><div><div><br></div><span style="font-size: 8px;">(挿絵／Ant-Me)</span></div><div><span style="font-size: 8px;"><br></span></div>
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<pubDate>Fri, 28 Apr 2017 22:38:55 +0900</pubDate>
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<title>平和の国のアリス【第6話】</title>
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<![CDATA[ †お城へ†<br><br>帽子屋特製の果実を思う存分食べて<br>いつの間にか起きて混ざっていた牡蠣ちゃんと共に<br>三月兎と白兎の兎コンビによる1曲だけのつもりが<br>牡蠣ちゃんリクエストで<br>ミニコンサートになった音楽会を堪能して<br>早めに白兎と影ちゃんと共に眠り帽子兎を後にする<br>｢それにしても牡蠣ちゃん大興奮だったね～～｣<br>｢良く……寝たから……じゃない…かな…？｣<br>私の呟きに影ちゃんが答える<br>｢それはあるかもね～～。てか本当にいつ起きてきたんだろ？｣<br>私が続けて独り言のように問いかける<br>｢アリスが…完熟した檸檬を食べて……帽子と…何か話してた時……だと思う｣<br>白兎がそれに答えてくれた<br>｢あぁ～～あの時。ちょっと予想外の出来事があって余り周りを見てなかった時だね｣<br>そう答えながらその時のことを思い出した<br>完熟して良い香りを放っていた檸檬を<br>帽子屋にとってもらって食べたのだ<br>ローズヒップのようなまろやかな酸味は平気だが<br>檸檬のような強い酸味は大の苦手だ<br>そのため普段は口にしない檸檬だが<br>完熟したら甘いのかと思っていた<br>確かに完熟の檸檬は<br>コクのある甘味はあったが酸っぱい<br>普通の柑橘類を食べるように食べた私を<br>本当に平気かと心配して見ていた帽子屋が即座に<br>カモミールティーをくれたからどうにかなった<br>棘の無いまろやかな味で口の中の酸味を消してくれる<br>それでひとつ食べきれたのだ<br>｢そう言えば……白兎のその葉っぱ……どこで拾ったの？｣<br>｢その先の……森……｣<br>影ちゃんと白兎の会話だ<br>こうして聞いていると間の空け方や<br>口調がとてもよく似ている<br>でも白兎は回りをよく見ていて耳もいい<br>影ちゃんはおっとりしていてゆっくりペースだ<br>でも確実に違うのは<br>白兎はだいたいが前向きなことを言うのに比べ<br>影ちゃんは後ろ向きなことを言うのが多い<br>普段の会話にはほとんどでない違いだが<br>何となくそんな気がする<br>そんなことを考えていると<br>白兎が葉っぱを拾った<br>風変わりな生き物達が住む森の入り口がある<br>森はひとつだがいくつかのエリアがあるようで<br>ここもそのひとつ<br>入り口には表札があって<br>何の森と呼び名があるようだが<br>私は英語は苦手で読めない<br>だから個人的に風変わりの森と呼んでいる<br>そこをしばらく歩くと<br>｢あれ…なんの…木の実だろ……？｣<br>密集している木の実を見上げて影ちゃんが言った<br>｢ん～～？どれ？あっあれ団栗じゃないかな？1つの木の実じゃなくて｣<br>私が目を凝らしてみる<br>すると白兎が<br>｢あっち側の……地面に……一杯落ちてる…よ…？｣<br>木の反対側を覗き拾った団栗を見せる<br>｢本当だね。さっきは気がつかな…お…？こっちは胡桃じゃないかな？｣　<br>話の途中で私も違う木の下に落ちていた胡桃を見せる<br>｢こっちにも……あっちにも落ちてる…ね…｣<br>影ちゃんが踏まないように拾い避けながら<br>私と白兎の間に来る<br>｢せっかくだから拾ってこうか？何かに使えるかもしれないし｣<br>私の提案に二人は頷いて<br>私と影ちゃんはスカートを使って<br>白兎は持っていた葉っぱを丸めて筒を作り<br>底を手で押さえてそれぞれ拾い集めながら森を進んだ<br>大分出口に近づいた頃影ちゃんが<br>｢アリス……？スカート……｣<br>｢ん？おぉ？さっき引っ掻けたからかな？｣<br>先程纏めた折り目を枝に引っ掻けたせいか<br>脇が破けてしまっていた<br>そこに木の実で膨らんだ重みも加わり<br>裂け目が酷くなりつつある<br>このまま歩くとますますだ<br>ついつい拾いすぎて容量オーバーしてしまう<br>鞄であってもパンパンになるまで物を入れるのが癖だ<br>｢まぁ大丈夫だよ、多分お城につくまではもつと思う｣<br>｢でも……あの広い…お庭が…途中にあるよ？｣<br>私の言葉に影ちゃんが心配そうに呟く<br>あぁ～～そうだったと私が考え込むと<br>｢なら……私が先に行って…袋を持ってくる…アリス達はここで待ってて……？｣<br>と白兎が提案する<br>｢その方が……いいよ。アリス……｣<br>影ちゃんがそれに同意した<br>｢じゃお言葉に甘えてお願いしようかな｣<br>私がそういうと白兎は頷いて走っていき<br>あっという間に見えなくなった<br><br><span style="font-size: 8px; ">(挿絵／Ant-Me)</span>
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<link>https://ameblo.jp/61ars/entry-12261418819.html</link>
<pubDate>Fri, 31 Mar 2017 21:51:42 +0900</pubDate>
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<title>平和の国のアリス【第5話】</title>
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<![CDATA[ †眠り帽子兎で†<br><br>[――― は単発的になったものだから、多分直ぐ気がつくから大丈夫よ。チェシャ猫直ぐ移動の準備を]<br>薄ぼんやりした意識の中で女王の声がした <br>チェシャ猫が人使いが荒いだのと <br>文句を言う声も聞こえる <br>目の上にかかるよう<br>額に 暖かい何かが置かれていて <br>うっすら開いた視界の中で <br>目を閉じて泣いている影ちゃんと <br>影ちゃんの額に当てられた手が見えた <br>私はいったいどうしたんだろう？ <br>重たい記憶を辿ろうとした次の瞬間 <br>｢アリスさん？お話し聞いてましたか？｣<br>三月兎のはっきりした声ではっとする <br>そこは三月兎達の家で皆でアイスティーを飲んでいた <br>椅子に腰掛けきょとんとしている私<br>手には冷たいハーブティーのコップを握っている <br>戸惑いながらも回りを見ると <br>心配そうにする白兎や影ちゃん <br>そして近づいてきた帽子屋 <br>女王の姿もチェシャ猫の姿もない <br>｢ぁっごめん、聞いてなかった。何？｣<br>私は戸惑いながらも質問に返す <br>｢今、寝てました？大丈夫ですか？やはりお疲れでしょうか？｣<br>三月兎が心配そうにおろおろとしている <br>｢三月兎は手伝わせたお詫びというかお礼に何か弾こうかと聞いてたんだ｣<br>私の様子を伺いながら帽子屋が説明する <br>言われて三月兎を見ると <br>手に愛用のバイオリンを持っていた <br>｢あぁ……そうだっけ？ごめん、大丈夫。でもちょっと寝てたかも……｣<br>少し戸惑いつつも答える私 <br>すると <br>｢アリスの…好きな…曲でどうかな？｣<br>影ちゃんが優しい声で話す <br>｢私の好きな？ん～～……あっこの前お城で弾いてたやつが綺麗で好きだった｣<br>｢あっあれは私のオリジナルですわ。それにします？｣<br>私と三月兎の会話で皆が頷いた <br>｢私も……何か手伝える？｣<br>いつの間にか白兎が愛用のフォルンを手にしている <br>｢では私に合わせて吹いて頂けますか？｣<br>三月兎が嬉しそうに微笑む <br>｢この前…引いてた曲なら……何となく…覚えてるから……多分…大丈夫だと思う｣ <br>自信なさげだがフォルンを見ながら白兎はそう返した <br>｢一回聞いただけで覚えてるって凄いね。私はワンフレーズだけで精一杯だよ｣ <br>｢アリスさんも十分凄いですわ｣<br>私の言葉に三月兎が微笑む <br>そうかな？と私は微笑み返した <br>｢でも折角だから牡蠣ちゃんだけでも起きてからにしない？お城で聞いた時大喜びしてたし｣<br>｢まぁ確かに聞くなら人数多い方が良いかもな｣<br>私の提案に同意する帽子屋 <br>｢では牡蠣ちゃんが起きてからに致しましょう｣<br>少し私を見つめた後微笑む三月兎 <br>｢なら待つ間に俺は裏の菜園に行って次のお茶会のお菓子の材料を収穫してくる｣<br>そういって持っていたコップを片付け始める <br>｢あっ私も見たい！一緒に行っていい？邪魔にならないようにするし手伝うから｣<br>｢………そうだな…確か熟れ過ぎたベリーが大量にあると思う。ジャムにするのも限界があるから余計な分は皆で食べてくれると助かる｣<br>どうだ？と少し考えた後に帽子屋がそう言った <br>その提案にその場にいた全員が<br>待っていたかのように目を輝かせた <br>帽子屋はベリー類やお茶の茶葉を育てていて <br>その他自生した檸檬や林檎や桃も収穫して <br>フルーツティーにしている <br>白兎も小さな菜園を作っていて <br>美味しい人参を育てていて <br>水や肥料等も含め手入れをする必要があるが <br>規模がまるで違う <br>それをほぼ一人で切り盛りしているが <br>主にお茶の葉を摘んだり乾燥させるなど <br>お茶を作る行程は三月兎が <br>木の実の収穫や <br>それを材料にお菓子を作るのは帽子屋だ <br>育てるのと加工するのはお互いに入れ替わっていて <br>なんだか不思議で普通逆に見えるが <br>帽子屋のお菓子は絶品で <br>材料となる果物もそのままでも物凄く美味しい <br>お持ち帰り用などのラッピングも綺麗で <br>いつもトウィードルの双子のために <br>クッキーやベーグル等のパン類を軽食用に<br>作っては持ち帰りしやすいように<br>包んで持たせている<br>代わりに帽子屋は双子から茸等の食材をもらっている <br>三月兎はその他にも洋服や小物などを作っていて <br>私の着ているエプロンワンピースも三月兎のお手製だ <br>牡蠣ちゃんや眠り鼠の服<br>さらには女王や王のドレス等も作っている<br>お茶の加工にはそれなりの待ち時間があるため<br>その間に洋服や小物を作っているという訳だ<br>牡蠣ちゃんもお手伝いをしていて<br>お水をあげたり収穫を手伝ったり<br>軽い裏地の生地を運んだり探すのを手伝ったりを<br>自主的に遊び感覚でしている<br>そして眠り鼠も生地やデザインや<br>お茶会のメニュー等に困っていると<br>いつの間にかにゅっと現れこっちがいいとか<br>これ最近食べてないからこれが食べたい等<br>必要な時に的確な助言をくれるし毛糸を巻く時にも<br>寝ながら両手で持って<br>作業しやすい高さをキープしてくれる<br>こうやって皆役割があって分担して生活している<br>私はそれを微笑ましいなといつも思う<br><br><br><span style="font-size: 8px; ">(挿絵／Ant-Me)</span>
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<link>https://ameblo.jp/61ars/entry-12251495891.html</link>
<pubDate>Sun, 26 Feb 2017 21:02:56 +0900</pubDate>
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<title>平和の国のアリス【第4話】</title>
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<![CDATA[ 【第4話】<br><br>†お茶会トリオの家†<br><br>｢じゃ食事の席で会いましょう。白兎、食事の前にはアリスを城へ。後は各々で出席するかを白兎に伝えなさいな｣<br>そう言って女王は王と陪審員と共に退室する <br>｢三人の家は眠り帽子兎って名前よね？アリス気を付けてね｣<br>退室する間際王が私に言葉をかけた <br>｢眠り帽子兎？家の名前なの？なんだか人の名前みたい｣<br>｢それは眠り鼠ちゃんがつけたんですわ｣<br>私の問いかけに三月兎が答え た <br>｢じゃ俺達も行こう。三月兎は無理しないように交代しながらな｣<br>会話を聞いていた帽子屋が<br>そう言いながら眠り鼠を背負う <br>三月兎も牡蠣ちゃんを背負うが<br>立ち上がり様よろけたので <br>慌てて私と影ちゃんが両脇を支え <br>後ろから白兎が両手で牡蠣ちゃんを支えた <br>本当に大丈夫だろうかといった目で <br>不安げに三月兎を見る帽子屋だったが <br>私が大丈夫と笑うと少し気にしながらも歩き出す <br>広く迷路のようにいりくんだ庭を抜け <br>その先にある木の枝を引っ張ると <br>その木にそのままそっくりくりぬいた出入口ができ <br>その向こうには深い森があって <br>そこを通りしばらく歩くと <br>三月兎達の家がある <br>森には風変わりな生き物が達が大勢いるが <br>言葉は話せないらしい <br>途中何度か小休憩を挟み <br>なんとか交代しながらも三月兎達の家についた <br>元々は離れていた帽子屋と三月兎の家は <br>女王の提案で眠り鼠の部屋と共に合同された <br>そこに牡蠣ちゃんが居候という形で一緒に住んでいる <br>外観はちょっと太ったティーポットの一階に <br>注ぎ口が煙突になっていてその上にちょこんと <br>まるでジャムが乗ったような小さな屋根 <br>そして蓋の代わりに大きな帽子の <br>二階三階をかねた屋根があり <br>間を突っ切るような耳をイメージさせる <br>縦に細長く二つ並んだ窓があって <br>よく見れば間があって四つに別れている <br>個人的には二階の縦の長方形の窓より <br>三階のアーチ型の窓の方が好みだ <br>側面や裏側にある <br>一階は角砂糖で二階と三階はクッキーのような色気の <br>丸や四角の明かり取りの小窓も可愛らしい <br>設計をしたのは陪審員で <br>ここには大地の縛りがないから楽 <br>なんてことをいってらしいことを <br>帽子屋と三月兎の会話できいた <br>中に入るとナチュラルフレンチカントリーの <br>落ち着いた内装になっている <br>一階は共同スペースで二階は帽子屋と三月兎の個室 <br>三階は眠り鼠と牡蠣ちゃんの部屋だ <br>この部屋割りは一番に起床し一番後に就寝するのも <br>だいたい帽子屋か三月兎なので <br>音が響きにくい作りとはいえ物音に配慮するためだ <br>特に三階部分の床や壁には防音設備が整っている <br>何故かというと三月兎はバイオリンを弾くことがあり <br>眠り鼠は四六時中寝ているため練習の時に困るのだ <br>一度ソファーの上に牡蠣ちゃんを寝かせ <br>直ぐそばのロッキングチェアに <br>倒れそうになりながら三月兎が座り込む <br>白兎はパタパタと道中で拾ってきた <br>大きな葉っぱで扇いでいる <br>影ちゃんはハンドタオルを濡らし <br>三月兎のおでこに当てていて <br>そうする間も帽子屋は黙々と眠り鼠を <br>三階の部屋に寝かし <br>休むこと無く牡蠣ちゃんを運びにかかっている <br>私はというと飲み物を皆に持って行こうと<br>コップやトレイを探していた <br>すると<br>｢俺がやるからアリスは座ってろ｣と <br>パッとトレイを出しアイスティーを注ぐ帽子屋 <br>私が椅子に腰かけるとすでに帽子屋は三月兎と <br>その直ぐ傍にある小さな木の丸椅子にちょこんと座り <br>まだ葉っぱで扇いでいる白兎に飲み物を配り <br>私の隣の椅子にやって来た影ちゃんに飲み物を渡す <br>そしてひとつだけ色が全然違う飲み物を私に渡し <br>心配そうに皆を見ながら柱にもたれかかり <br>お疲れさんというように <br>コップを軽く持ち上げる帽子屋 <br>同じく持ち上げて皆で飲む <br>香りからすると皆のはダージリンのレモンティーだ <br>そして私のはルビーのような色の <br>ハイビスカスフラワーだ<br>こちらも酸味が聞いていてよくローズヒップと <br>ブレンドされていることが多い <br>｢んっ、それにしても三月兎大丈夫？｣<br>と私が酸味を味わいながら三月兎をみる と <br>｢ご心配おかけしまして……でも大丈夫ですわ。ずいぶん楽になりましたし。皆さんありがとうございます｣<br>まだ息が上がって辛そうながらも <br>いつものように穏やかに微笑んだ <br>｢無理……しないで？｣<br>心配そうに上目使いでおずおずと話す白兎 <br>｢白兎は…お家に行って……休まないとだよね？ 少し休んだら…移動する…の？｣<br>影ちゃんが白兎を心配した目で見つめる <br>｢女王様に言われたけど……でもここで平気だから……。それとも…ここに居ちゃ駄目…かな……？｣<br>と言って白兎は上目使いでおずおずと皆を見ている <br>｢駄目だとはいってないさ。ただ影は自分の家の方が休めるんじゃないかと心配してるんだろ 。それに女王の指示もあったしな｣<br>帽子屋が淡々と説明する <br>｢でも白兎の家ってさらに遠い森の外れだよね？確かお城が最奥でここが中間より少し外側で…大分遠くない？｣<br>｢確かに同じような距離はありますわね。トゥイードルの所まではさらに距離がありますわ。森の初めですからね｣<br>私の意見に三月兎が付け加える <br>｢なら……ここにいた方が…余計に疲れる事はないんだね………｣<br>納得したように影ちゃん <br>確かにここは距離感がわからなくなりやすい <br>そんな会話を聞きながら <br>アイスティーを飲んでいた <br>そこまではよくある風景 <br>でも突然異質な空間に転送されたように <br>周囲の影が濃くなった <br>瞬間的に防音設備があるため <br>普段は聞こえないはずの三階の物音が聞こえた <br>牡蠣ちゃんが泣き叫ぶ声が <br>白兎は怯え始め影ちゃんは声も出さずに涙を流した <br>そして私の耳にここの誰でもない声で <br>吐き捨てるような言葉が聞こえた <br>『お前キモいよ？死ね！』<br><br><span style="font-size: 8px; ">(挿絵／Ant-Me)</span>
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<pubDate>Wed, 25 Jan 2017 19:18:50 +0900</pubDate>
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<title>平和の国のアリス【第3話】</title>
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<![CDATA[ †応接間で†<br><br>｢それにしても毎回のように良くやるね～～。そして毎回白兎ちゃんの俊足には驚くよ｣<br>ソファーに倒れ込む私<br>あれからかれこれ2時間は走らされてへとへとだ<br>まぁ代わりにお茶もお菓子もいつも以上に美味しく感じた訳で<br>新しく用意されてたケーキスタンドに大好物のガトーショコラがあり<br>通常より小さいとはいえ四つも一気に食べてしまった<br>それに同じく好物のマカロンも六つ……<br>食べ過ぎな気がするし太らないだろうか？<br>でもあれだけ走ったんだからそれでチャラにならないとやってられないぞこれ！！<br>そう思いながら起き上がり女王を見る<br>｢よく非常に速いことの例えに脱兎の如くって言うけど驚くわよねぇ、こんなにおとなしいのに｣<br>女王も疲れたように傍らの白兎に感心の目を向ける<br>｢そ、そうかな……｣<br>白兎はちょっと俯いて上目使いで私達チラチラみて<br>恐縮して答える<br>あれほど速く走ったのに全く疲れが見えない<br>｢まぁでも毎回の如くトゥイードルの双子は見事ね。特にダムは流石だわ｣<br>王が女王の左側後ろの席から<br>壁際の椅子に座る双子を見ながら感心したように言う<br>姿を眩ましながらおちょくるように逃げる<br>チェシャ猫を挟み撃ちにしてダムが捕まえたのだ<br>｢でも、もうちょっと優しく掴んでで欲しかったなぁ～～｣<br>チェシャ猫は私の座るソファーの肘掛けに座り<br>尻尾を撫でながらじと～～っとダムを見ていう<br>唯一の弱点である尻尾を素早く握られ<br>観念したようにおとなしくなり追いかけっこは終わったのだ<br>最も首は切られてはいないが気を改めて開かれたお茶会では<br>王と女王が席を入れ替わり<br>女王の監視のもとお菓子抜きの刑にされた<br>｢優しくすればお前は逃げるだろう｣<br>真ん中の席の陪審員と話していた<br>ダムがスパッと口を挟む<br>まぁその通りだろう<br>ぶぅ～～っというチェシャ猫に<br>｢あぁいうことするからいけないんでしょ？しかもほぼ毎回牡蠣ちゃんのせいにしようとするし｣<br>私は部屋の奥の方で疲れはてて<br>眠り鼠と寝ている牡蠣ちゃんに目を向ける<br>お茶会の途中から牡蠣ちゃんは眠かきを始めていた<br>間には三月兎がいて優しい手付きで二人を撫でている<br>｢好奇心旺盛でからかいがいがあるんだもぉん｣<br>にししっと嗤うチェシャ猫<br>牡蠣ちゃんの子供らしい素直な反応が可愛くてそうしたくなるのはわからなくもないが<br>毎回そうするのはどうなのだろう<br>大抵被害にあうのは牡蠣ちゃんだ<br>それがチェシャ猫なりの可愛がり方だと言えば<br>そうなるのだが限度もあるでは？<br>そう考えていると<br>｢じゃ俺達は持ち場に戻る｣<br>ダムがそう言って双子が同時に席を立った<br>｢あら？もう？ご苦労様ねぇ｣<br>と女王が労う<br>それに二人が軽く目を閉じ出ようとすると<br>ダムが私をじっと見た後帽子屋を見て目配せする<br>それをじっと見て目を閉じ少ししてから開く帽子屋<br>それを確認すると微かに頭を下げ二人は出ていく<br>二人にしかわからない不思議なやり取りで<br>少し興味が湧くがそこには触れずにいる<br>｢じゃあちしも疲れたからおやすみぃ～～｣<br>私の横に居た一番疲れてないはずのチェシャ猫が<br>そう言い残し姿を消していった<br>｢全く迷惑な子ねぇ。でも何かしら考えてる子だからなんとも言えないけど｣<br>女王がぼやくのを私が笑う<br>｢さてと、アタシはこれから王と陪審員で話があるから書斎に行くわ｣<br>女王が立ち上がり王と陪審員も近くに来る<br>｢アリスはこれからどうするのよ？｣<br>｢私は……ん～～どうしよう……｣<br>王の問いかけに困っていると帽子屋が<br>｢なら眠り鼠と牡蠣を運ぶのを手伝ってくれるか？流石に二人は持てないし、眠り鼠は俺が運ぶから三月兎と一緒に牡蠣を頼む｣<br>三月兎だけだと途中で心配だからと付け加える<br>確かに共倒れという悪い状況が想像できたので<br>｢わかった、手伝うよ｣と了承した&nbsp;<br>さっきも考えたが今のところ予定はないので<br>ゆっくり時間をとっても平気だ<br>｢決まったわね。白兎もついてお行きなさいな。流石に疲れてるだろうし家に帰ってゆっくりしてきなさい｣<br>女王の言葉に頷く白兎<br>｢じゃ影ちゃんも手伝ってくれる？｣<br>私が言うと何処からか影が現れ<br>｢勿論。私で役立てるなら｣と答えてくれた<br>｢なら決まりだな、助かる｣<br>帽子屋が安心したような口調でそういった<br>安心したのは人数が増えたらか<br>それとも共倒れの危機を脱したからか<br>とにかく暇な時間を持て余す心配もないし<br>二人の手伝いもできるし良かったと思う<br><br><span style="font-size: 8px; ">(挿絵／Ant-Me)</span>
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<pubDate>Tue, 27 Dec 2016 15:02:49 +0900</pubDate>
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<title>平和の国のアリス【第2話】</title>
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<![CDATA[ †お茶会？†<br><br>お茶会の席に座ると<br>帽子屋がテーブルにクロスを広げる<br>するとティーセットやお菓子などが出てくる<br>席順は正面の席に女王と王そして女王の隣に私<br>私の正面の王の隣はまだ空いている<br>その横でチェシャ猫がいつの間にか<br>始まってもいないのにお菓子を頬張っている<br>その隣にはお利口にしている牡蠣ちゃん<br>お菓子を勧められても我慢し<br>まだ食べちゃ駄目だよ～～と<br>精一杯注意してるがチェシャ猫はお構い無し<br>牡蠣ちゃんの隣にはあらあらと<br>やはり追い付けなかった三月兎が来る<br>走ったせいかほんのり頬が赤く呼吸が少し荒い<br>その後ろには眠そうに目を擦り羊の人形をつれた<br>眠り鼠が手を引かれてくる<br>案の定眠り鼠は席に着くなりテーブルに<br>突っ伏して寝てしまった<br>それを横目でやれやれといった感じで<br>見る帽子屋は私の隣でお茶を注ぐ<br>全員のカップにお茶を注ぎ終わると<br>丁度良く白兎がトゥイードルの双子ともう一人<br>私の影をつれてくる<br>｢あぁ、影ちゃんやっぱり出掛けてたんだ。ありがとう白兎ちゃん｣<br>私が微笑み影を手招きすると私の前の席に座る<br>影といっても平面でも黒塗りでもなく<br>ちゃんと可愛い女の子だ<br>私なんかよりも数倍どころか<br>数十通り越して数百倍は可愛いくおとなしい子だ<br>｢トゥイードルの双子のとこまで、こんな短時間で往復して疲れたろ？｣<br>帽子屋が私の隣に座る白兎に話す<br>白兎は｢平気……慣れてるし……大丈夫……｣と答える<br>見た目にも三月兎のように息切れや疲れはない<br>トゥイードルの双子のとこは一番遠いところにある<br>私は余り近づいては駄目と女王に言われてるが<br>少しくらい話しにいく程度なら大丈夫よと王はいう<br>なのでよほどのことがない限り私からはいかない<br>度々欠席することがあるがお茶会には来るので<br>なるべくその時に話すことにしている<br>とはいっても話題はほとんど無い<br>トゥイードルディーは物静かで余り話さないし<br>メンバーの中で唯一の男の子のトゥイードルダムは<br>いつも眉間に皺を寄せて考えている<br>でも二人とも話すととても親切で優しい<br>ダムと帽子屋はとても仲良しだ<br>いつも話しているが先程の通り<br>ダムは唯一の男の子で帽子屋は女の子だ<br>多少というより多く男っぽいが……<br>白兎の隣に帽子屋でダム、その隣にディーが座る<br>すると部屋の隅で話していた王と小さな陪審員が<br>ディーの近くの壁際でお茶の準備を監督していた<br>女王に呼ばれ席につく<br>陪審員は眠り鼠の隣で少し距離があるが王の向いだ<br>その隣の席が空いているがダイナの席だ<br>そして王が席につき女王が<br>自分の席の近くでカップを持つ<br>｢じゃ乾杯しましょ、何でもない日に｣<br>そう言ってカップを少し持ち上げる<br>『何でもない日に』と全員が続きお茶会が始まる<br>｢って、何よこれ！？｣<br>ようやく座った女王が声を上げた<br>それもそのはずで目の前にある<br>三つのケーキスタンドに<br>ところ狭しと並んでいたお菓子が<br>綺麗さっぱり無くなっている<br>合計で八個のケーキスタンドは<br>三段の物が二個で五段の物が4個あるが<br>女王が居た位置からは端の三つは見えない<br>｢誰がこんなことしたのよ！！正直に言いなさいな！！首を跳ねてやるわ！！｣<br>そんなこと言ったら誰も言わない気がするが……<br>当然犯人はチェシャ猫である<br>｢始まってもいないのに食べるなんていけないよぉ｣<br>と当の本人であるチェシャ猫は<br>知らんぷりをしてあろうことか牡蠣ちゃんを見ている<br>牡蠣ちゃんはこちらを鋭く見た女王とチェシャ猫<br>二人の顔を泣きそうな顔でチラチラ見ている<br>｢ってアンタでしょうがチェシャ猫！！｣怒鳴る女王<br>あちゃバレたと悪戯っぽく嗤い逃げ出そうとする<br>｢逃がすか～～！！｣と注がれていたお茶を飲み干し<br>追いかける女王<br>｢もう、チェシャ猫のおねぇちゃん酷いよ～～！！僕すっごく怖かったんだから～～！！｣<br>急いでお茶を飲んだ牡蠣ちゃんも慌てて追いかける<br>｢また始まった……｣<br>お茶を一口飲み疲れたように帽子屋<br>｢新しいお茶とお菓子を頼む｣<br>ぐいっとお茶を飲み干したダムが席をたつと<br>同じく飲み終ったディーも席をたつ<br>｢トゥイードル！！手伝いなさい！！｣と女王<br>お茶会になるとほぼ毎回このやり取りになるので<br>二人は先に動いていたのだ<br>｢私らもいこうか。いい運動になるし。三月兎は眠り鼠ちゃんを見ながらいかれ帽子屋の手伝いをしてて｣<br>こんな騒ぎでも一向に起きない眠り鼠を見つつ<br>猫舌の私も丁度良く冷めていた<br>ハーブティーを飲み終え<br>同じく飲み終ったみんなを連れてぞろぞろと後を追う<br>多分庭の方まで追いかけっこは続いてるんだろうな<br>私は軽く準備運動して走り出す<br><br><br><span style="font-size: 8px; ">(挿絵／Ant-Me)</span>
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<link>https://ameblo.jp/61ars/entry-12222994088.html</link>
<pubDate>Sat, 26 Nov 2016 07:51:57 +0900</pubDate>
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<title>平和の国のアリス【第1話】</title>
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<![CDATA[ †お城の中のアリス†<br><br>気がついたらそこはお城の中の私の部屋だった<br>ベットに横になっていて酷く頭が重い<br>ハートの女王が傍の椅子から私を見下ろし<br>｢随分うなされてたわねぇ。大丈夫かしら？｣<br>そう聞いた<br>｢覚えてないの…。何があったのか思い出せなくて……｣<br>確か女王と庭でクローケーをしてたはずなのに<br>思い出そうとすると激しい頭痛が私を襲う<br>｢無理に思い出さなくていいんだよ、アリス。今はまだその時じゃないしね｣<br>そう言ってにししっと嗤うのはチェシャ猫だ<br>神出鬼没な彼女は女王の座る<br>椅子の背凭れに座っている<br>｢時が来れば嫌でも思い出せるよ。それよりも今はお客だ｣<br>チェシャ猫は妖しく微笑み扉を指差す<br>次の瞬間扉をノックする音と<br>廊下をドタドタと走る音がして小さな悲鳴と共に<br>勢い良く扉が開けられる<br>｢アリスおねぇちゃん！！大丈夫～～！？｣<br>小さい女の子が心配そうに言いながら走ってくる<br>立て続けにアリス、アリスと四人が入ってきた<br>｢あぁっ牡蠣ちゃんごめんね。もう大丈夫だよ｣<br>私は起き上がり抱き着いてきた<br>牡蠣ちゃんを優しく抱き締める<br>｢アリス……無理しないで？｣と<br>心配そうにおずおず駆け寄ってきたのは白兎だ<br>｢心配してくれてありがとう白兎ちゃん。牡蠣ちゃんもね、ありがとう。三月兎といかれ帽子屋も｣<br>後ろから歩いてきた三月兎と<br>やれやれといった感じで扉を閉めてくるいかれ帽子屋<br>おそらく最初に来たのは白兎と帽子屋と三月兎で<br>後から牡蠣ちゃんが来たのだろう<br>｢本当に大丈夫でしょうか？お顔の色が優れないようですし……美味しい紅茶はいかがですか？｣<br>三月兎が心配そうにしながらも優しく微笑む<br>｢こいつはハーブティーだろう？｣と<br>帽子屋はどこからか取り出した<br>ティーセットを三月兎に渡しお茶を注ぐ<br>｢あっこの香りはローズヒップ♪酸味が効いててスッキリするから大好き♪｣<br>三月兎からカップを受け取り一口飲んだ<br>酸味で幾分か頭の重みが楽になった気がする<br>｢とっても美味しい♪ありがとう｣<br>微笑みながら私がそういうとハートの王が入ってきた<br>｢アリス、もう身体が大丈夫ならお茶会を始めましょう。何でもない日のパーティーよ｣<br>と話しかける<br>王といっても女性だ<br>｢それは良いわね。白兎みんなを呼んできて頂戴｣<br>女王に言われて白兎は頷き扉を開けようとする<br>その後ろ姿にチェシャ猫が<br>｢ダイナは今いないから探さなくていいよぉ｣と言う<br>それに頷いて白兎は部屋を出ていく<br>｢じゃ私も着替えなくちゃ｣<br>飲み干したティーカップを<br>差し出した三月兎の手に預け<br>ベットから少しふらつきながら私は立ち上がる<br>｢焦らなくていいからゆっくり準備なさい。他の者はアタシについておいで！。お茶会の準備をするわよ！｣<br>女王はそう言ってみんなを引き連れていこうとする<br>｢そんじゃあちしは先にいってるよぉ｣<br>声だけを残しチェシャ猫がいつの間にか消えていた<br>すると三月兎がはっとして<br>｢あらっ眠り鼠さんを起こしてこなければ。白兎さんわかるでしょうか？ちょっと見てきますわ｣<br>そう言って女王より先に扉を出て白兎を追いかける<br>｢今更な気もするが……追い付ける訳無いだろうに｣<br>と私を気にしながらも呆れたように<br>帽子屋が扉を出ていく<br>三月兎は同じ兎でものんびりしている性格だ<br>変わって白兎はいつも走り回っている<br>一言で言えば走る早さが違うのだ<br>｢まぁまぁ、あの子のことを言うのも今更じゃない｣<br>そう言って牡蠣ちゃんを連れて王が後に続いた<br>そんな会話を聞きながらベットを整えた私は<br>衣装ケースを開ける<br>いつものシンプルなエプロンワンピースに着替えて<br>みんなの後を追う<br>ふと自分の影がないことに気づく<br>何処かに出掛けているのだろうか？<br>まぁ白兎が探してくれるはずだと思い<br>静かになった部屋を後にする<br><br><br><span style="font-size: 8px; ">(挿絵／Ant-Me)</span>
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<link>https://ameblo.jp/61ars/entry-12213495800.html</link>
<pubDate>Wed, 26 Oct 2016 20:52:56 +0900</pubDate>
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<title>平和の国のアリス【始まり】</title>
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<![CDATA[ †兎の穴に真っ逆さま†<br><br><span style="font-size: 8px; "> &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp; </span><span style="font-size: 8px; ">さけび</span><br>耳をつんざく悲鳴<br>声にならない声が煩かったのはほんの短い間<br>後は急速に遠退いていく<br>まるで奈落の底に落ちたよう<br>私の意識はそれについていくように<br>夢ではそうなるように<br>その声の主にいつの間にか代わっていた<br>もう叫んでいない私の身体は落ちていく<br><br>視界がぼやけはじめ私の意識は身体と共に<br>深い闇に落ちていった<br><br><br><span style="font-size: 8px; ">(挿絵／Ant-Me)</span>
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<link>https://ameblo.jp/61ars/entry-12203835858.html</link>
<pubDate>Mon, 26 Sep 2016 19:33:21 +0900</pubDate>
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