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<title>ドッペるのポエム</title>
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<title>4.【傷跡の反省】</title>
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<![CDATA[ 『時代の流れ』<br><br><br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20121127/08/a-doppelganger/96/d3/j/o0800052712305080747.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20121127/08/a-doppelganger/96/d3/j/t02200145_0800052712305080747.jpg" alt="$ドッペるのポエム" border="0"></a><br><br>----------------------------------------------------------------<br><br>これは謡なので下の曲を流しながら読んで頂けると幸いです。<br><br><br><iframe width="420" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/CEZHqhlVtYk" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br><br><br>4.【傷跡の反省】<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>変わりゆく景色とともに人の心も変わっていくのだろうか。<br><br>電車の窓から眺める景色が好きなりゅうやはふとそんな事を考えていた。<br><br>というのも、毎日遊んで長年慣れ親しんだ団地が二年ぶりに電車で帰って来たら大規模都市計画により見事に生まれ変わったのだ。<br><br>りゅうやとじんたそしてその仲間たちは十六歳の頃、地元でカラーギャングを結成し、つるんでいた。チーム『SMOKER13』。人数は十三人と全国的に弱小。<br><br>当時日本では、テレビでIWGF（池袋ウエストゲートファーム）が放送されていた。IWGFに触発された少年たちの間で、急速にギャングが販促し、若者はギャング時代に突入する。<br><br>規模は違えど、どこの町にも必ずと言っていいほどギャングは存在した。<br><br>カラーはそれぞれ、赤、青、黒、白、など仲間と同じ色のバンダナと呼ばれるハンカチの様な物を身体のどこかに纏うのが定番だ。首に巻いたり、肩にかけたり、パンツから垂らしたり。すべてパクりだ。<br><br>同じ町にギャングが二つあるのは御法度。抗争が起きる。<br><br>りゅうや達の地元には、もともと黒ギャンが存在していた。県内だけに留まらず、隣接する町の三つ、四つにも勢力を伸ばした。リーダー格は、その世界なら全国的に知られていて、テレビ出演なども果たしていた。<br><br>そのギャングの先輩にじんたと幼馴染みのさとるが許可をとり、自分達の同級生のみで結成したのが、赤ギャンである。すぐさまりゅうや達も加入。<br><br>「おまえらいい加減にしないとひき殺すぞコラ！」<br><br>拡声器を使って怒鳴ってくる。まるでヤクザ映画さながらの迫力だ。<br><br>深夜、大学の前の信号待ちをしていた、助手席に妻を、後ろに娘二人を乗せた車の前を横切るように二人乗りのノーヘルバイクが交差点を蛇行運転で通りすぎる。そのすぐ後ろをハトカーが激怒しているかの様なサイレンで追いかけていく。<br><br>りゅうやは後ろに乗り、両手両足を使って大げさにふざけてみせる。運転手は、てるというりゅうや達の仲間。『ドSで短気で命知らず』と不良少年まっしぐら。当時純片思い中。てるは父親がそのスジの権力者なのか、十六歳の時すでに盃を交わし、構成員と成っていた。未成年の団体所属は違法のため、公安にはもちろん内緒だ。が昔から暇があればりゅうや達とつるんでいた。パツキンにアイパー。特にぶっ飛んでいる。<br><br>地元のハトカーは、バイクに車を当てて来ることは無い。ナンバーを上げてケツを振ってあしらっている。<br><br>当時その団地は、E団地からG団地の地区に分かれていた。G団地にG商店街と呼ばれる、建物に囲まれた、どこかの国のフリーマーケットのような場所がある。店が内側に輪を描く様に並んでいる。<br><br>昼間は文房具や駄菓子屋としんみり営業しているが深夜はすべてシャッターが掛かっていて誰もいない。中心にあるムシが集まりやすい弱い茶色の街灯とポツンと自動販売機の薄い明かりが場を照らしている。『SMOKER13』の溜まり場だ。<br><br>街灯の間下のベンチに四～五人で、覚えたてのクサなどと呼ばれる緑色をした葉っぱを吸っている。匂いは強烈。じんたもいる。好きな人には最高な香りだが、吸わない人には公衆便所にも似た臭いに感じる。<br><br>そこへエンジンを切ってバイクを押してくる、てるとりゅうやがやって来た。ハトカーをなんなく巻いてきたらしい。いつもの事だ。<br><br>合流し、覚えたブラックな握手を交わす。てるはいじられ役のやすしに本気のケツキック。仲間と談笑し、りゅうやは煙を吸っている。チルタイム。もくもくもく。<br><br>批評する興味は無いが、法律では違法。しかし、偏見から入らず正しい知識を付け、身体への影響や依存性などを考えてみると、どうも中学校教育の洗脳にしか思えない。見せられたビデオはまるでプロパガンダだ。<br><br>その頃のりゅうや達は酒を飲むより吸う方が身体に合っていたらしい。酒と違い、吸った症状により他人に迷惑をかける事などまずしない。行動が慎重になる。<br><br>知らない人に絡んだり、運転で交通ルールを破るなどの反社会的行動はもってのほか、逆に車では超安全運転になり、スピードをほとんど出さない。飲酒運転による交通事故とぶっ飛び運転による交通事故を比較するとあきらかに後者の方が少ない。<br><br>というより、一説によると実験の結果皆無らしい。<br><br>ttp://www.cannabist.org/database/mmmf/17.html<br><br>交通事故の例をあげると、クサの成分検出とともに『アルコール』成分が検出された。<br><br>ttp://www.cannabist.org/database/mmmf/17.html<br><br>運転前に『脱法ハーブ』を吸ったと証言の事故、自宅で『クサ』が発見された。運転時は使用していない。<br><br>ttp://response.jp/article/2012/05/29/175150.html<br><br>逆に交通事故が減るという。<br><br>ttp://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-1408.html<br><br>しかしこの国の法律では違法。<br><br>コンビニに行っては大笑いなどして楽しんでいた。そんな日常を過ごしていたある日、『SMOKER13』にある情報が入った。<br><br>情報を聞きつけた彼らは商店街に集合し緊急会議。なんとこのすぐ近くで青ギャングを名乗る少年達が騒いでいるとの事だ。この町でギャングを名乗るなんて許されない。<br><br>溜まっているファミレスへすぐさま駆けつけ、逃げ出した内の二人を確保。外に連れ出して歩道橋の上へ行き、土下座をさせる。するとその瞬間、一人が飛び降りて逃げ出した。本当に人間か？<br><br>もう一人に仲間を呼ばせようとしたが、なんと携帯を持っていない。<br><br>その日は手を出さず注意だけして解放する。<br><br>一週間後、コンビニ『ローション』の前でたむろするりゅうや達に一本の電話が入る。<br><br>「もしもーし」じんたが応対。<br><br>「はっ？いつどこで！」なにが何だか分からない様子のじんた。<br><br>「マジで？分かった！すぐ準備する。みんな集めといて」電話を切ったじんたの顔が急にこわばる。<br><br>「たつや達がこないだの奴らに拉致られてボコされてるって。西口公園に来い喧嘩しようぜだって。アイツ等ぜって許さねー」ブチ切れ寸前。たつやの携帯を使ってこちらにコンタクトを取ってきた。<br><br>「ヤバイな…とりあえず集合しようぜ」<br><br>『G商』に集まって作戦会議。しかし急の急に集まって十一人。サッカーの試合でもするのか？<br><br>「うわさによるとアイツ等パイプとか凶器持ってるって」いじられやすしからの重要な情報。<br><br>「よし、俺らも武器集めよう」<br><br>緊急に集められたのは金属バット、木製バット、鉄パイプ、ゴルフクラブ、角材。<br><br>その中で使えるのは金木バットと鉄パイプ。りゅうやは木製バットを持ち、じんたとひでとは金属バットで、てるはなんと素手で行くという。なんと命知らずな。<br><br>てるが団体のアニキからもらった日産のプレジデントとバイク三台で西口公園へ集団移動。別行動は危険だからだ。もちろん車は無免許運転。<br><br>一度バレてない車で目の前を素通り。そこには倒れているたつやとその友達なのか関係の無い男が気を失っている。そして三十人程で車四台とバイクが止まっている。青ギャンではない人間も集めていた。<br><br>「ありえない…人数が違いすぎる」ぽろっと車内にこぼれる。後には引けない。だが、やはり慣れ合いが多かったため抗争は心臓バクバクだ。<br><br>合流し、最終作戦会議をしていざ出陣。<br><br>まず、バイク二～三台が相手に近づきゆっくり走行し煽ってみせる。それに気付いた数十人は血相変えて追いかけてきた。<br><br>そして『SMOKER13』のテリトリーの団地内へ誘い込む。<br><br>人の気がなく建物に囲まれた深夜のG商に連れ込み、バイクはスピードを上げて走って追ってくる相手を巻いて消えた。そしてりゅうや達と全員合流して徒歩で移動。移動中言葉を発する人間は一人もいない。<br><br>相手は見覚えのない所に入ってきて立ち往生している。<br><br>そこへ、出入り口の裏手にある夜では暗くて見えない草むらの抜け道から一気に『SMOKER13』が走って雪崩込む。全員大声で<br><br>「ウォラァァァー!!」「シャァァァー!!」<br><br>建物に囲まれているためサッカーイレブンとは思えない程の人数がいるように聞こえる。以前黒ギャングの先輩から、大人数の抗争の時はとにかく大声を出せと教わっていた。それが活きた。<br><br>スキを突かれた青ギャンは反射的に逃げ出す。五～六人は受けて立つ。学校の一クラス分からバスケットチームに様変わり。<br><br>りゅうやは目の前で背中を向けて逃げ出す男の後頭部に木製バットで無我夢中に殴りかかる。<br><br>「バキッ!!」何かが折れる鈍い音。<br><br>しかし相手は倒れず振り向いてきた。痛がる様子も無い。デカい。<br><br>手元には短く折れたバットを握っている事にふと気が付いた。バットが一発で折れたのだ。脆すぎる。喧嘩の時は使ってはいけない道具だ。<br><br>殴り合いになる。全く痛みを感じない。そうアドレナリンが出ている。<br><br>もつれて相手にマウントを取られた。ヤバイッ<br><br>その瞬間、<br><br>「ガン!!」ドスの効いた、コンクリートをバットで殴った様な音がしたと同時に相手がりゅうやの上に倒れ込んだ。<br><br>どかすとじんたがいて金属バットを持って別の相手に殴りかかりに行こうとしている。<br><br>ほんの二、三分の出来事だ。それがやけに長く感じた。<br><br>試合はサッカーイレブンが優勢、青ギャンの大半が逃げて外の道路に並んでこちらを見ているがバスケ仲間を助けに来る気配がない。それはそうだ。とその時、一瞬G商にいる全員の心臓が止まった。<br><br>並ならぬ緊張感がG団地を包んだ。五～六台だろうか、何台ものハトカーのサイレンが遠くの方から近づいてくる。深夜に少年たちが団地内で騒いでいるとでも通報が入ったのか。それにしても嗅ぎつけるのが早すぎる。まるで、見つけていたが騒ぎを起こすまで待っていたかと思えるほどだ。<br><br>数十名は、ハトが一気に飛んでいくかの様に散った。凶器は自分達しか分からない所に隠した。りゅうやは後に証拠になってしまうと思い、少し離れた場所に止めてある自分のバイクを取りに夢中に走る。体力の限界などとうに超えていて、激しい息とともに苦しい声が漏れる。抑えられない。<br><br>バイクに股がり、敷地内の車が入れない歩道を抜けて逃げる。その時すでにサイレンはやんでいたがりゅうやには気付かない。<br><br>「おいっ待て!!」<br><br>敷地内に歩きの軽率官がいた。軽率官が腕を伸ばし服に触られたが間一髪で交わす。<br><br>青ギャンと軽率官の両方どちらもどこで鉢合うか分からない恐怖感は、十六歳の少年にはこたえる。<br><br>感で団地の外に行くための車道への出口から出る。<br><br>「ウゥーーン!!」<br><br>なんと後ろからハトカーがうなって追いかけてきた。すぐ後ろ。感はことごとくハズレた。映画みたくうまくは行かない。<br><br>しかし道は一方通行で一車線の狭さ。バイクを倒してこないハトカーが後ろにいる時は安全だ。<br><br>だが今回ばかしはなんと当ててきた。バイクごと倒れ込む。と同時にハトカーの中から二人の軽率官が降りてきてりゅうやを押さえ込んだ。りゅうやは何が起こったのかほんの一瞬のでき事で分からない。<br><br>ハトカーに乗せられ署まで連れて行かれる。その道中ふと左足に痛みがはしり、目を落とすと膝から大量の血が流れて、靴屋で盗難した白いスニーカーが赤く染まっていた。気付いて初めて痛みに犯された。<br><br>署に着くと、入口のロビーには何人もの軽率官がいた。<br><br>消毒液とガーゼと絆創膏をもらい自分で荒療治。<br><br>落ち着いたあと、取調室で事情聴取。<br><br>「喧嘩してたんだろ～？知ってんだよ、他に捕まったのもいるんだよ」<br><br>「たまたま通りかかっただけだっつーの、喧嘩なんかしらねーよ」少年のりゅうやはトゲが鋭い。言い分はほんとに稚拙だが、やりとりの中ずっと言い通した。<br><br>証拠不十分で釈放された。八～九時間。ロビーに降りるとりゅうやの母親が立っていた。やつれて見える母の顔を見たとき心が槍で突き刺しされた様な感覚がした。<br><br>外に出てみると明るく、日差しが痛い。町は今朝の事がまるで無かったかと思わせるほどいつもと変わらない表情を見せていた。軽率署の目の前の大通りを忙しく車が行き交う。<br><br>母に財布を忘れたから取りに行ったらすぐ帰るから先に家に帰っててくれと伝え、F団地にあるじんたの家にバイクで向かった。どこにいるなど連絡は取っていない。携帯は軽率に没収されてたまま。感だ。<br><br>チャイムを鳴らさずに玄関を開けると、汚らしく数え切れない靴が山積みに脱ぎ捨てられている。今回は感が当たった。<br><br>家に上がるが誰もいない。じんたの部屋の扉を開けると、六畳くらいの広さに九人ほどが雑魚寝やらしている。空気が白い。戸が開くのに気付いたひでと。<br><br>「りゅうや!無事だった!」一斉に振り向く。三人ほど爆睡していて目を閉じたまま。<br><br>「バイクで逃げてる途中おまわりに捕まって取り調べ受けてて証拠不十分で罪状もなく、今解放された。たつや達は？」<br><br>「知ってる!たつや達は救急車が来たって。気を失って覚えてないから大丈夫だろ。やすしは頭バットで殴られて痛むとか言ってたがそれどころでは無く逃げてる途中急に倒れたから家の前に置いてきた。てるは直帰して家から電話してきたけど連絡付かないのはりゅうやだけだったから持ってかれてるなって。でも戻ってくると信じてここで待機してたぜ!やっぱり口割らなかったか。状況はどんな感じ？」仲間を信じる気持ちが軽率官の誘導尋問に勝ったのかもしれない。<br><br>「他に捕まったヤツいるって言ってたけど誰？」<br><br>「こっちは全員いるからって事は相手かもしれない」<br><br>部屋にピリッと緊張が走る。<br><br>「あいつらが今回の件をうたわない事を願うな」<br><br>とその時、<br><br>「プルルルルル…プルルルルル」じんたの携帯が緊張した風船を割るが如く鳴り出す。知ら番（知らない番号）だ。みんなビクつく。<br><br>「もしもし…」沈黙が部屋を包む。<br><br>「進藤だな？分かった。俺はじんただ。こっちは全員無事だ。そっちの奴のケツはおまえが持て、こっちは無関係だいいな？今の言葉、紙に書いて指先の血を付けて持って来い。」どんな会話だ。これが中学を卒業したばかりの少年の発言か。<br><br>「分かった、連絡しろ」そういって電話を切り、じんたが口を開く。<br><br>「進藤とか言う奴が電話してきて、今回の件はこちらが引き二度と騒がない、捕まったやつはいないが一人が病院の集中治療室に入っているがそいつのケツは俺が持つ、お互い何も知らない事にしようと向こうから言ってきた」向こうも捕まりたくないのだ。<br><br>…<br><br>一気に安堵の空気が流れたとともに何か覚悟にも似た感情が湧いた。開き直るわけではないが、もう起こってしまった事は取り返す事ができない。成るようにしか成らない。<br><br>寝ていた三人もいつ気付いたのか口を開き、黙ってりゅうやを見つめ、いつ来のか驚いている。じんたが続けて<br><br>「今日はもう落ち着いただろうから解散しよう、ゆっくり休んで連絡が来たら集まろう」<br><br>そう言ってバラバラに家へ帰った。<br><br>その後何回か同じような事件を起こすが事件化されず。『G商抗争』の件に関して何事も無く過ぎたが二年後、チームを解散して就職など各々が道を歩み始めた矢先に、おはよう逮捕された。<br><br>おはよう逮捕とは、軽率官が深夜から容疑者の自宅の近くに張り込み、早朝四時頃ピンポンを鳴らして三人ほどで押しかけ、逃げられないようにする事。<br><br>そしてりゅうや含めたじんた達数人もおはよう逮捕され刑罰を全うする事になり、改めて反省した。りゅうやとじんたは拘留中検事の取り調べにも最後まで仲間を売る事は無かった。そのため、拘留期間を引き伸ばされた。<br><br>人を傷つける事は決して気持良いものでは無い。些細なことから発生した少年たちによるギャングの抗争事件。当時のニュースでも小さく取り上げられた。<br><br>成長した今となってはりゅうや達には良い思い出となっている。すべての事件が命というものに触れずに済んだからだ。気のせいかもしれないが、経験し親に迷惑をかける痛みを知るからこそ、他人や社会に迷惑をかけず、仲間を思う気持ちを覚えたのかもしれない。<br><br>景色や心が変わっていく中、人間的にも変わって良い方向へ成長していく自分を振り返ったりゅうやの左足には、当時自分で荒療治した膝の傷跡が薄く残って消えることは無い。お腹にもいつしかナイフで切られた後がある。<br><br>どんなに世が変わっても自分が犯した過ちは消すことができないと物語るようだ。<br><br>「過去を受け止め現実見定めこの先の人生変える宿命自という己を信じ行く末掴んでみせる自分の幸せ」<br><br>したことが無いが、波乗りと思わせるような揺れに浸りながらイヤホンから流れるビートに合わせて頭の中でリリックを唱えた。
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<link>https://ameblo.jp/a-doppelganger/entry-11414103595.html</link>
<pubDate>Tue, 27 Nov 2012 08:08:06 +0900</pubDate>
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<title>3.【たまには】</title>
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<![CDATA[ 『かすかに覗く光』<br><br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20121123/03/a-doppelganger/de/1c/j/o0640048012298401871.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20121123/03/a-doppelganger/de/1c/j/t02200165_0640048012298401871.jpg" alt="$ドッペるのポエム" border="0"></a><br><br><br><br>----------------------------------------------------------------<br><br>これは謡なので下の曲を流しながら読んで頂けると幸いです。<br><br><br><iframe width="420" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/CEZHqhlVtYk" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br><br><br><br><br><br><br>【たまには】<br><br><br><br>「今日はお飲みのほういかがでしょうか？それ以外でも」かなりあやしい。<br><br>「いやっ結構です」<br><br>りゅうやとじんた、今日は珍しく池袋を散策中。<br><br>お互いこの日は仕事が早く終わり、そのまま池袋集合したため時間がまだ二十一時半と二人にとってはまだまだ夕方だ。嫌でもテンションが上がってしまう。<br><br>前方にガラが悪く無精髭げを生やしたスーツ姿で、右耳にインカムを付けた男がこちらをジッと見ている。<br><br>また来たと思い、無視して男の前を通りすぎようとした瞬間。<br><br>「そこをなんとかっ！」<br><br>こちらは何も言っていない。行動に対しての一言目でこれだ。<br><br>(カンカンカンカンカン！)うまい。二人は見事に一言でノックアウト。試合開始一秒でワンパンダウン。<br><br>右手を漫才のツッコミかの様に絶妙の間でコンタクトしてきた。とにかく間がうまい。今までで一番間をうまく使ってのキャッチだと思った。<br><br>人と付き合いをしていく中で、この「間」を使いこなせる人はとくにスキルが高い。<br><br>目に見えないが、時を生きる人類にとっては言葉と同じくらい大切なマストアイテムであろう。<br><br>生きる上でも睡眠という「間」は必ず必要だ。睡眠を一日五時間にしている人と一日十三時間取っている人とでは確実に経験値が違う。間をうまく使うのだ。成功への確率が飛躍的に上がる。<br><br>言葉の職業である落語、歌も間の使い方がうまい人はダントツだ。リスナーは知らずうちに感銘を受ける。<br><br>大通り沿いに面して、前面がガラス貼りの派手なお店。ガールズバー「J」。<br><br>入口付近ではキャストの女の子二人がビラを配っている。結構可愛い。別の男子スタッフが店内へ案内してくれた。<br><br>席は十八名ほど座れる広さで、縦長にバーカウンターがある。カウンターの中にはそれぞれの客に尽き、これでもかってくらいのビジネススマイルをかますキャストの子。客は十名ほど入っており、池袋ガールズバー平均だとまあまあ盛況している。いつも客がいるイメージ。<br><br>前面がガラス貼りのため外から丸見えなので、入口に背中を向ける形で座る二人。はて、丸見えを気にしない彼らは昼間の人間だな。<br><br>「とりあえずビール二つ下さい！」<br><br>女の子がいる場では必ず無理をして酒を飲むりゅうや。『とりあえずビール』と言えば男らしく見えると本気で思っている。バカだ。なんになる。なぜ気付かない！失礼。個人的感情が入りすぎた。<br><br>じんたは意外と飲める。二人とも多少飲めるくちなのだが好んで飲まない。<br><br>酒は人格を変えてしまう覚せい剤だ。向精神薬。さらに少なからず依存性がある。覚せい剤と言っても過言ではない。だが、身体に負担が大きいとは必ずしも言えない。適量は健康の元と聞く。<br><br>体質に合わない人は頭が痛くなりやすい。<br><br>社会では、もはや酒は必要不可欠。できるだけ飲みたくないりゅうやは人付き合いの時断れずいつも飲み過ぎる。結果は見えている。トイレジャックばりにトイレで便器を人質に、立てこもりする。マーライオン状態だ。悪酔いすると、絡みぐせがあるどっちにしろ超最低野郎だ。<br><br>奥の壁側に、接客していないキャストが並んでいる。<br><br>可愛い子いるかな～と並ぶ子をみてドキドキしているりゅうや。<br>じんたも目線は一緒だ。所詮男なのである。<br><br>ビールを片手に二人の女の子が近づいてきた。<br><br>…(おっ右可愛いじゃん。左はビミョ～。頼むこっち来い！神様)<br><br>日本という島国で育ち、宗教戦争にうといりゅうや。普段無宗教で御祈りは好みではないが、つい都合の良い時だけ神を拝む。救いようが無い。<br><br>「こんばんは～りおんです♪」(神様！！本当にあざす！！)<br><br>こんなんじゃ神様も手など差し伸ばしてくれないだろう。<br><br>「こんばんは～あきなですお願いします♪」(うわ～取られたー我慢するか、べつにこっちでもヤレるしな。)りゅうやの拝み勝ちだったのか。<br><br>客目線のじんたが上から見てしまうのは無理もない。お金が発生している。<br><br>「おつかれ～」定番だ。　　<br><br>チンっ<br><br>「プはぁーうますぎる！」<br><br>お酒が苦手とはいえ、仕事終わりのビールはヤバイ。効く。<br><br>りゅうやもじんたも鼻の下が数ミリ伸び始めている。<br><br>「何歳なの～？」まずはりゅうやジョブ。<br><br>「二十歳です！おいくつなんですか～？」マニュアル化されそうな返し文句。<br><br>「ハタチなんだー俺いくつに見える？」絶対初対面での決まり文句。あきれるほどみんな使う。<br><br>「え～…」(若く見えるけど男って年上に見られたいんでしょ？。本当は二十前半だろうから…)<br><br>「二十八、九♪」どう転んでもあたりさわりない数字。<br><br>「お～惜しい！良く言われんだよね～本当は二十三。」まんざらでもなさそうだ。<br><br>「えー見えない！大人っぽーい♪落ち着いてますね～りおん大人っぽい人好きー」(やっぱ当たってた。笑)<br><br>「マジっ！？俺と付き合っちゃう？」(ぷっ。調子に乗ってきたーいるいるこういうの笑)<br><br>「付き合っちゃいますか～エヘ♪でも本当に付き合ったら優しそ～う」<br><br>うまい！<br><br>「俺優しいよ～好きになるともうグッって真っ直ぐ一本になっちゃうんだよね～でも束縛とかしないよ」<br><br>りゅうや、出会って速攻重いぞ。本当に付き合えると思っているのか？しかも『束縛しない』は男のくさり文句だが、そういう男は八十％嫉妬のかたまり。本性はある時から始まる。本当に好きな人なら誰もが自分だけでいてほしいと思うはずだ。<br><br>『束縛とか絶対に嫌だ～！あれっ？今日は二人だけで来てるんですかー？』<br><br>美しすぎる回避術。<br><br>『そうだよ！じんたで～す宜しく』りおんに挨拶。<br><br>『じんたさんは彼女いないんですか～？』すかさずりおん。間もうまい。先ほどと近い話題でありながらりゅうやの発言を綺麗さっぱり流した。酒が回っているりゅうやには全く気付かない。さすが百戦錬磨だ。<br><br>『俺彼女いるんだよね～』(うっ嘘はつけない…)真面目だ。<br><br>じんたは彼女がいることを絶対に隠せない。昔、若気の至りで浮気を一度だけした事がある。だが別の女性と行為中どうしても彼女の顔が浮かび罪悪感においやられ、中倒れしたのである。男として最上級に情けない。一番タブーな結果だ。それ以来、二度としない。<br><br>「えらーい！彼女幸せなんだろうな～」りおんがおどけてみせる。<br><br>「どのくらい付き合ってるんですか～？」聞いた以上広げなければならない。会話スキルはかなりのものだ。<br><br>「今で一年半くらいかな～」目線を右上に逸らすじんた。<br><br>じんたは彼女を大切にする。どんなに忙しくても、彼女に連絡だけはマメにする。休日は彼女ともっぱらデートだ。いい彼氏である。<br><br>「りゅうやさんは彼女いないんですか？」(あきな…それは地雷だよーバカ！)りおんの内心が聞こえてきそうだ。<br><br>「俺もう三年くらいいないんだ～だからもう寂しくて…」甘えるりゅうや。やっぱりエグい。<br><br>「えー意外！モテそうなのに～じゃあいっぱい遊んでるんだー」聴いてるこっちが恥ずかしくなる。<br><br>「全然モテないよ～俺遊んだことないし。誰か紹介してよー」何回全然モテないよーって言った事か。<br><br>りゅうやは彼女がいない期間の方が圧倒的に長い。それもあるためか生まれてこの方、一度も浮気というものをしたことがない。仲間うちでも硬派と言ったらりゅうやだ。<br><br>だがしたことがないと言ったら嘘になる。したくても決して出来ないのだ。<br><br>ナンパすらしたことが無く、声をかけるなんてなおさらのこと。好きになった人には強引に行けるのに好きな人が出来るのが極端に少ない。普通の女の子にがっつく事ができない。ビビりだ。手が当たっただけで緊張する。<br><br>男は誰でも、したい願望はあるだろう。例外はない。仕方ない。そういう生物なのだ。本脳でメスを追いかけてしまう。理性というブレーキをどれだけ踏めるかで結果は変わる。女には理解できない。<br>道を歩いていてもヒールで歩く色っぽい音が聞こえた瞬間、無意識に視線を持っていかれてしまう。<br><br>そう、無意識なのだ。だから許して欲しい。できれば見たくない。その行動が恥ずかしい。しかし、物心ついた頃には感性で女の人という存在を理解しているのが男だ。<br><br>一時間ほどお店の定番メニューの会話と酒をたしなみ、会計は九千二百五十円。<br><br>女の前だと見栄を張ってしまう男は、お金を自分が出そうとする。今回はじんたのおごりになった。<br><br>「ありがとうございました～お気をつけて下さい♪また飲みに来てくださーい♪」チクショー！なんだかんだやっぱり可愛い！あっ失礼。<br><br>「ありがとうございました！」<br><br>りおんとあきなが店前までお見送り。少しばかり周りの目が恥ずかしい。満面の百戦錬磨スマイルで二の腕についたイヤラシイ肉を震わせながら手を振っている。男のスタッフは深々とお辞儀。<br><br>「いや～まあまあ可愛かったな～レベルは中の上くらいかな」本当に腐りきった根性のりゅうやである。幸せな野郎だ。<br><br>「俺に尽いてた娘、べつにやろうと思えばやれるかな～」じんたも同類だ。勇気ないくせに。しかも男は本当に何様なのだ。<br><br>「おっまだ二十三時じゃん、いいね～とりあえずプラつきますか」<br><br>ほんの一時間前に比べ、二人ともチンパンジーの様に鼻の下が長くなっていた。さすが野生の男だ。<br><br>二人は仲良くカラオケに入り、即興ラップで遊んでから帰った。<br><br>「いろんな表情魅せられた衝動思い立ったらすぐにでも行動まるで病気もどる小僧に君の手の上さ俺はただのギョーニン♪」りゅうやのフリースタイルライム参照。<br><br>ガールズバーで鼻下伸ばしたせいか、どうしてもそんなチョコ甘な言葉をたまには口にしたくなったのだった。
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<link>https://ameblo.jp/a-doppelganger/entry-11410843756.html</link>
<pubDate>Fri, 23 Nov 2012 03:53:16 +0900</pubDate>
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<title>2.【Hunters’】</title>
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<![CDATA[ 『様々な心境』<br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20121123/02/a-doppelganger/fb/3c/j/o0800050012298386030.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20121123/02/a-doppelganger/fb/3c/j/t02200138_0800050012298386030.jpg" alt="$ドッペるのポエム-様々な心境" border="0"></a><br><br><br><br><br>----------------------------------------------------------------<br><br><br>これは謡なので下の曲を流しながら読んで頂けると幸いです。<br><br><br><iframe width="420" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/CEZHqhlVtYk" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br><br><br><br><br><br>【Hunters’】<br><br><br>この二人は、もう一人よくつるむ仲間がいる。<br><br>りゅうやとじんたの同級生、ひでと。<br><br>この三人も、よく一緒に悪さをした仲だ。<br><br>『人見知りで繊細で気遣いさん』と気難しそうだが決してそんな事は無いいい人間だ。人の繊細な気持ちを考える事ができる。既婚子供なし。<br><br>りゅうやとじんたがつるむ仲間の中で一番真面目で唯一、煙草や葉巻などの嗜好品は一切手をつけないひでと。<br><br>一つ下の嫁さんとは、十五歳から六年交際のまま結婚して現在三年目の超が付く一途。信じられない。<br><br>実はこの三人、見ために反して滅法お酒が弱いトリオである。<br><br>りゅうやとじんたは二人以外の時は必ず出かけるようにしている。<br><br>三人の遊びは高確率でチャラいの代名詞『クラブ』か地元の居酒屋オラオラで飲む。<br><br>八月も後半の火曜の夜。<br><br>この日は三人で渋谷のクラブ『アコム』のとなりにあるクラブ『バーべル』へ。<br><br>入口で顔写真付き身分証確認と持ちもの、ボディーチェック。かなり雑で何も見つける気は無さそうだ。<br><br>近代、一般営業のクラブで立っているセキュリティーは黒人がほとんど。<br><br>なぜなのだろうか。桁外れのガタイによる威圧が目的なのか、外国人客の集客のためなのか。<br><br>階段をのぼる。<br><br>「俺だったら女の子のボディチェック、イヤらしい手つきで興奮させられるな」とりゅうや。<br><br>「間違いない」と相づちを打つじんた。何様だしどこから来る自信だというのだこいつらは。<br><br>『みんな荷物入れようよ、無くさないように』としっかり者のひでとが言う。<br><br>フロアまでの途中にロッカーがあり、貴重品を入れておけるのだ。<br><br>都内のクラブのロッカーは高い。一回三百円。<br><br>一見たったそれだけと思われがちだが、ロッカーごときで三百円は高い。<br><br>地元の市が運営する、温水プールがあるトレーニングジムのロッカーではたったの百円。<br><br>さらに鍵をさして開けるとなんとその百円が戻ってくる。キャッシュバックキャンペーン!!<br><br>それを基準にすると鍵をさしても扉が開くだけのこのロッカーはバカ高い。高利貸しよりたちが悪い。<br><br>三階まである長い階段を上り終えるとようやくフロア。<br><br>入ってすぐ右を見るとここにもロッカーがある。ロッカーの目の前ではギャルがしゃがみこんで床にケツを付けバックの中身を探っている。汚らしい。目の前はトイレがありそのトイレの周りには、もう酔いすぎてダルそうにうつむき気味の男女が座り込んだり壁に寄っかかったりしている。無理して飲まなければいいのに。<br><br>彼らと目が合うが相手は目をすぐ逸らす。三人は中途半端に見た目が悪い。<br><br>「こいつブサイクだな～良く生きてられるな」<br><br>りゅうやの負けず嫌いの内心がポロリと漏れたが、ここはクラブ。鼓膜がどうかしてしまいそうな爆音で流れているアメリカのビルボードどころの音楽にかき消されて誰にも聞こえない。<br><br>左に進むと何やらと人が並んでいる。バーカウンターだ。いかにもチャラそうなスタッフが忙しくお酒を作っている。<br><br>りゅうやとじんたとひでとは並んで酒を買おうとしている。<br><br>三人の目の前のチョット田舎臭いB‐BOYと抱くだけなら十分だと思える女の男女四人組がテキーラショットで<br><br>「おつかれーかんぱーい!!」<br><br>と一気に飲み干す。そのままこの後、はす前のホテルで盃交わすのか？<br><br>「くわぁーッ!キッツー!!」とBOY。だったら飲むな<br><br>「チョーヤバい～」だったら飲むなよ<br><br>…その場をどく気が無い。<br><br>「買ったらどけよおめーら!!俺らが見えねーのか？」<br><br>ここは気が短いりゅうや。弱そうな相手だと普段トレーニングしているせいか、なぜか気が大きくなる。どれだけ体を鍛えても心が弱さすぎる。<br><br>「すいませんね～次いいっすか？」とすかさずひでとがフォローする。じんたは冷めた目で見る。三人の役割はいつのまにかできている。<br><br>カウンターの先頭に行き、じんたが<br><br>「ジンバック三つ下さい。」と注文。こういううるさい所では、お互い何飲むのか確認などせず勝手に全部同じ物を頼む。<br><br>男のスタッフは聞こえたのか聞こえてないのか無愛想に酒を作り始める。<br><br>こいつしばいてやろうかといつも思う。が、できる大人はどんな時でも笑顔でいると背伸びするりゅうや達。それほどどのスタッフも男性客には愛想が無い。<br><br>「おつかれー!!!」<br><br>あまり疲れていないが若者の決まり文句である。<br><br>乾杯をしたらもう各自別行動だ。<br><br>「じゃあ適当に。女の子捕まえたら読んでね」<br><br>りゅうやはそう言って踊り場のフロアへ消えていく。<br><br>じんたもひでとに<br><br>「可愛い子いたら声かけて、楽しもうぜ」<br><br>と言って三人は散らけた。散り方だけはまるでモテモテの映画スター主人公三人組のように潔くイケてる。<br><br>一時間もない内に、じんたがフロアから入口付近に戻って来た。右手に持つのはコーラだ。そう、大の大人がクラブに来てソフドリである。なんとみっともない。しかも額には少し汗だ。さすがに夏の終わりとはいえ、肥満気味の身体には暑すぎる。<br><br>じんたのすぐ後にりゅうやが戻って来た。<br><br>りゅうやもやはり右手にはそう、コーラだ。情けない。<br><br>「ういッ」とコーラでの乾杯。<br><br>「じんた可愛い子いた～？」<br><br>「いたんだけどもうどれもち○コ付きだぜ」<br><br>「間違いない！」りゅうやの相づち。<br><br>本当か？確かに時は三時三十三分。朝五時閉店の箱では遅い時間だ。だが、二人だけで来ている女の子や五人くらいでワイワイきゃっきゃやっているグループはまだいる。<br><br>この二人、口では<br>「ナンパは強引に行けば百パーイケるっしょ」とか<br>「誰でもやれればよくね？持ち帰ろうぜ」とかほざいていながら、知らない女の子に声をかける勇気など全く持ち合わせていないダメ男達だったのだ。心が傷つくのを恐れる乙女な野郎なのである。<br><br>「もう帰りたくなってきたな～」<br><br>「間違いない」<br><br>りゅうやはふと周りを見渡した。それを見て感ずいたじんたも周りを見渡すが平日の夜なのに大盛況のおかげで全く見えない。<br><br>「りゅうや、ひでとどこで見た？」<br><br>「見てないんだな～探してくるよ」<br><br>そう言ってりゅうやはまたフロアへ姿を消す。<br><br>じんたはもう暑さでフロアに行く気力など残されていない。<br><br>十分ほどでりゅうやが戻って来た。今度は左手に緑茶だ。さっきのコーラよりさらにナチュラルになっている。<br><br>「ひでと、女の子とラブトラみたいな事してた！マジかよやるな！自分だけせこくね？」<br><br>何もせこくない。まぎれもない彼の勝利なのだ。<br><br>しかし困ったものだ。ラブトラというのは一昔前、日本ギャル界でサイバートランスが一斉を風靡した時、男女がクラブで抱き合いながら一緒に踊る行為を自分たちはそう呼んでいた。<br><br>見た目は楽しそうで羨ましいが、実際男がラブトラ慣れしていないと踊りづらくてしょうがない。相手にすぐ下手くそがバレる。りゅうやは経験済みだが、できればしたく無いと考えている。本当はウブなのだ。<br><br>その一昔前の言葉を平気で人様の前で言うりゅうやは、さすが少し年を取りすぎた頑張り屋さんの今時なイケてる男なのだ。見事にダサい。<br><br>だがそれでもじんたには通じてしまう。<br><br>「うわ～やっぱひでとか。上手いな～」お前たちがビビりなだけだ。<br><br>しばらくしてやっとひでとが帰還。野郎だけのクラブほどつまらないものはない。りゅうやとじんたは檻の中にも似たほどの時間の流れを過ごしていた。<br><br>「うわっガメ男だ！相変わらずチャラいな～自分だけ」とりゅうやは負け犬の遠吠え。ダサい。<br><br>じんたも<br><br>「声かけてっつったじゃん、いつもそうなんだよな～」<br><br>このパターンもいつもらしい。<br><br>りゅうやはソコソコモテる見た目肉食系だが、中身はガラスのハートで女々しいアスパラベーコン男子。自分からがっつけず、いつになっても彼女ができないダメ男。<br><br>じんたは見た目地味だが頭の良さと女心を理解する能力は長けている。彼女が途切れた事がなくいつの間にか変わっている。ピーマンの肉詰め男子。<br><br>ひでとは服装は派手。でもバーバリーの生地の様にジェントルメン。ガンガン攻める。クラブでは必ずひでとだけが女を捕まえる。嫁もいて、遊びも何人も。だが九年間とこれからも気持ちは絶対に嫁さんを裏切らない。ステーキ男子だ。<br><br>ちなみにガメ男とは、がめつい(がっつきが凄い)男だ。この場合、自分だけ女にがっつく男の意味。ひでとがガメ男ならりゅうやはダサ男そのまんま。じんたはじんた。<br><br>二時間も経たない内に三人はクラブから出て、ダメンズは今日も収穫無し。<br><br>この日はお酒を飲むと決めていたため、電車で来たことを後悔する三人。<br><br>明るくなった帰路の電車はこたえる。ヨレヨレダメンズには、朝早くから素面ですいすい通勤する人達が若干羨ましく見える。<br><br>メスを狙う『ハンター』達の長いようで短い夜が終り、それぞれの巣に帰った。
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<link>https://ameblo.jp/a-doppelganger/entry-11410834744.html</link>
<pubDate>Fri, 23 Nov 2012 02:53:21 +0900</pubDate>
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<title>1.【車内トラベル】</title>
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<![CDATA[ 『綺麗な自分と濁った自分』<br><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20121122/01/a-doppelganger/41/36/j/o0150015512296972669.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20121122/01/a-doppelganger/41/36/j/t01500155_0150015512296972669.jpg" alt="$ドッペるのブログ-綺麗な自分と濁った自分" width="150" height="155" border="0"></a></div><br><br><br><br>----------------------------------------------------------------<br><br>これは謡なので下の曲を流しながら読んで頂けると幸いです。<br><br><br><iframe width="420" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/CEZHqhlVtYk" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br><br><br><br><br>［車内トラベル］<br><br>雨が降る夜の田舎町。季節は夏の終わり。<br><br>キャップを深くかぶる二人組。駆け出しの二十三歳。<br><br>旧と付いた古い国道を目立たぬ車で走っている。<br><br>晴れの日が好きだが、雨の日も好きだ。<br><br>雨の日は外に漏れずに普段より音を大きく流せる所が魅力の一つだ。カークラブ。<br><br>あいも変わらずいい年こいて車でドライブ。<br><br>遊ぶときのほとんどが車内トラベルだ。<br><br>たまに<br><br>「何処か行かね？クラブとか、」<br><br>『お洒落で派手好きで女好き』とテッカテカのチャラい男。りゅうや。彼女なし。<br><br>「行っちゃいます？ギロッポン！」<br><br>『地味で頭がキレてド変態』とかなりムッツリのちゃっかり者。じんた。彼女あり。<br><br>なぜか何かと意気投合する二人なのである。<br><br>パーキングに車を止め、いざエンジンを切り車から降りる。<br><br>「パラパラパラパラパラ…」<br><br>「雨ダルッ!一旦、車で!!」　<br><br>ヴァンッヴァンッッ<br><br>外との空間を遮る雨の音が響く。<br><br>一旦作戦会議。<br><br>「やっぱ行くの辞めね？」<br><br>「辞めますか。プラつこうよ！」<br><br>わざわざ田舎から何時間もかけて向かったのに目前に諦める。いつもの事だ。<br><br>プライベートでは究極にめんどくさがりなりゅうやとじんた。<br><br>もはや結末を分かっているから言い出す事も少ないのである。<br><br>いつも仕事で、週一の休みの前夜に野郎二人で遊ぶのが定番になりつつある。それが車内トラベル。<br><br>この二人、若いながら会社ではそこそこの優れもの。<br><br>りゅうやは広告代理店に勤めているが、二十歳で初めて店長になって以来三年半評価はうなぎのぼりである。今年から二店舗を見ている。<br><br>じんたは昨年より晴れて大手不動産会社のエリアマネージャーに昇進した。<br><br>そんなしっかり者なのに、オフの時は完全にド阿保だ。<br><br>ワイパーが動くそれ以上の速さで頭を縦に振る二人。<br><br>i podの音楽をラジオに飛ばし、大きめの音量と声量で日本語の即興ラップをして遊んでいる。<br><br>雨の日は好きだ。<br><br>制服を来たヤクザにしか見えない良く絡んでくるヒトのおまわりさんも雨の日はあまり外で見回りはしていない。<br><br>雨の日は三割増安心だ。<br><br>そんな安心のもと、自分で巻いた一本の葉巻を二人交互に吸う。そしてフリースタイルの繰り返し。<br><br>遊ぶのはほとんどが深夜。<br><br>昼間の運転は景色も良く見え日差しも心地良いが夜の運転も好きだ。<br><br>夜は、車のライトの逆光と街の街灯で車内が見えづらい。<br><br>「あッ!おまわりだ!目障りだ帰っておナりな!!」とりゅうや。<br><br>反対車線の信号の向こうにパトロール中のハトカー。<br><br>「どこぞの悪さのおまわりさん、俺らも回るさおあいこさん」フリースタイルラップで返しながらも目が泳ぐじんた。ビビっている。<br><br>この人類は二種類の人間がいると良く聞く。この場合、警察官を見た時何もしてないのに身体に一瞬電気ショックを受ける人とキャーかっこいいと感じる人の二種類。<br><br>りゅうやとじんた、思いっきり前者なのである。いつかショック死しそうだ。<br><br>そんなこんなを考えていると信号が青に変わり、少し車を出してハトカーを気にかけながら相手が通りすぎるのを待つ。<br><br>刹那。…<br><br>普段生活をしている中で、肉眼であれほどのスローモーションになる瞬間は無い。<br><br>すれ違いざまの軽率官がこちらを見る眼力は世界一の迫力だ。<br><br>何事もなく超安全運転で右折を終え、緊張がほどけた二人。<br><br>夜の雨の日はとくに、車内がほぼ見えない。さらに五割増し安心。<br><br>りゅうやとじんたは雨の日の深夜のドライブが大好きなのである。<br><br>気持ちが落ちる雨でも気の持ち方や考えかた次第で虹がかかる気持ちになれるのだ。<br><br>ハトカーの戦場をくぐり抜けた二人は、さっきの緊張でバットに入る寸前。<br><br>車内は沈黙を保つ。<br><br>無言の蓄積。<br><br>ラップをいっぱいして思考をかなり使い、疲れている。<br><br>そんな空間でも、気の知れた仲間なら心地良かったりもする。<br><br>行くあてもなくただひたすら町を流す。<br><br>「帰りますか」とじんたが打破。<br><br>「けーってケツ吹いてけつまづいてうつむいてそのままご就寝ってことでOKですか」<br><br>さっきのなごりでむやみに韻を踏んでしまうりゅうや。ラップをしない人には、ただの痛すぎるオヤジギャグに聞こえてしまう。<br><br>「ありがとう。また来週！」<br><br>「また来週！」<br><br>とブラックな握手を交わし、帰宅したのだった。<br><br><br><br>----------------------------------------------------------------<br><br><br><br>『One's  heart』<br><br>自分の解釈：己の心。本当の自分。気持ち。<br><br>雨の日は正直ブルーだ。でもそんな日だって気持ち次第で楽しい一日になるはずだ。<br><br>好きな人にフラれた。でもその人をこの世で見つけ知ることができ、誰かを好きになるという大切な気持ちを教えてくれたんだと思えれば。<br><br>そう思えたのなら、どんなに小さな事にでも幸せを感じる事ができるだろう。<br><br>そう思える人になれたらどれだけ幸せな人生を歩めるのだろうか。
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<pubDate>Thu, 22 Nov 2012 01:35:03 +0900</pubDate>
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<title>One's self</title>
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<![CDATA[ 第二現実世界での自分に模したもしくは表現した存在としてみよう。<br><br>自分の中に存在するもう一人の自分をここで誕生させ育んでみようと思う。<br><br>実在する表面上の自分は、全く真逆の人間で<br><br>自賛ではなくコミュニケーション能力には自信があり打ち解けやすく見られる。<br><br>明るい性格で発言の大半が冗談ばかりでふざけた一般庶民だが、何考えているか分からないと言われる。<br><br>その通り!<br><br>自分でも自身が何考えているのか分からない上にその事に重点を置いていない。<br><br><br><br>この世は不思議と曖昧な物事で埋め尽くされている。<br><br>その中で洗脳による常識という固定概念が形成されている。<br><br>すこし常識はずれな行動をしただけで注目される。<br><br>言い換えれば、目立ちたければ非常識な行動をすればいい。<br><br>『ギャップ』も一つの手段。<br><br>例を挙げてみる。<br><br>一般社会場の場合。<br><br>-----------------------------------------------<br><br>電車の優先席。<br><br>年齢は二十二、三。上は首まで手は指先までタトゥーがビッシリ入っている一人の強面の男。かなり眠そうだ。<br><br>それだけで日本では非社会的光景で目立つ。<br><br>その両脇にはイヤホンから爆音が漏れる眠そうな高校生と<br><br>読書して少し背伸びしているのが丸見えな二十代前半女性。<br><br>ある駅に止まり、地面のゴミを拾う様な猫背で歩く女性のお年寄りが買い物車を押しながら入ってきた。<br><br>高校生は目をつぶり気付かない。女性は見たもののその視線を気まずそうに自然に本へ戻し途中を探し目がしきりに動く。<br><br>老人は席が空いていないのを確認し、出入り口ドア脇へと歩み寄る。<br><br>その瞬間タトゥーと老人の目が合った。<br><br>「自分は次で降りるんで良かったら座って下さい。」<br><br>一瞬で周囲の空気が変わる。<br><br>窓に書かれた<br><br>「譲り合いのココロが温かい車両を作ります」<br><br>という「温かい」空気とは大層違う。<br><br>高校生は少しいびきをかいている。<br><br>「ありがとう。」<br><br>笑顔で老人が礼をのべながら狭そうに高校生と女性の真ん中に座り込む。<br><br>女性は右側の文章に手こずっているのか視線が同じページから動かない。横目だ。<br><br>常識を守り、老人に席を譲った社会主義寄りなタトゥーは次の次の駅でも降りない。<br><br>周囲の人がぽつぽつと降りていく。<br><br>その一部始終を見ていた経済新聞を広げた背広の中年男性の目はタトゥーという人間性が気になってしょうがないようだ。<br><br>-----------------------------------------------<br><br>この通り、ここでのタトゥーはかなり目立つ。<br><br>反社会的外見とは裏腹に自分を犠牲にして老人に席を譲る好青年。<br><br>『ギャップ』。<br><br>常識の枠から外れた行動･光景は良くも悪くも目立つのだ。<br><br>その『目立ち』を有効に使える人は素晴らしい。<br><br><br><br>非社会場の場合。<br><br>-----------------------------------------------<br><br>ズシンズシンズシン、、。<br><br>まるで壁が悲鳴を上げている様な音がエレベーター内にも聞こえてくる。<br><br>「チーン」<br><br>十三階。<br><br>一回の受け付けで渡されたチケットをいかにもな黒人のスタッフに渡す。<br><br>桁外れなガタイだ。<br><br>「何名ですか？」<br><br>流暢とまではいかないが方言の様にも聞こえる日本語。<br><br>「男四名で」<br><br>「こちらはドリンクチケットです、再入場は出来ませんので。」<br><br>とスマートに着こなした上品なグレーのストライプスーツに黒ブチメガネをかけたエロ教師風の綺麗な女性。<br><br>フロアに行くと薄暗い照明にストロボと激しいカラフルな点滅の照明効果。<br><br>この『クラブ』では、非日常を楽しむことができる。<br><br>光景も異様だ。<br><br>青年実業家の様なスーツな男性もいればアメカジ系の自称イケメンであろう青年もいる。<br><br>すれ違う女の子は99％目が合う。そして中には腕をわざとつかみながら通り過ぎる。<br><br>いい男がいないかという肉食じみた目だ。<br><br>すぐヤレそうだな…<br><br>側面は全面ガラス貼りで都心ビル十三階からの夜景は絶景と言っても過言ではない。<br><br>九十年代では想像し得ない景色がそこにはある。<br><br>そんな高条件な場所で鼓膜に傷が付きそうな四つ打ち音楽に合わせてはしゃぎ踊りまくるオーディエンス。<br><br>「かんぱーい!!」<br><br>テキーラショットで無理に乾杯する若者達。いつかそのまま死ぬぞ？<br><br>一般の常識人からしたらここの光景は本当に異様だ。<br><br>みんな周りを気にすることなく欲望のままに酒をかっくらい踊りまくる。<br><br>そんな場所でわざと踊らず、仁王立ちでフロアの真ん中に立つ。<br><br>周りの頭が薄暗い照明に合わせ仕切りなく動く中、一つだけ動かない。<br><br>右足だけでリズムをとる。<br><br>そこら辺の女子と目が合う。<br><br>「イェーイ↑↑↑」<br><br>両手の人差し指を上に差しながら厚化粧の笑顔が踊りながら近づいてきた。<br><br>真っ赤なワンピースを着て、見るからに自分に自信がありそうな女の子。<br><br>確かに可愛い。<br><br>こんな子が知らない男に酔っ払いながら声をかけてくる…<br><br>-----------------------------------------------<br><br><br><br>酒に飲まれ音に踊らされるのが「常識」となるクラブでは<br><br>逆に酒に飲まれず踊らず仁王立ちしている男はかなり目立つ。<br><br>他の男とは違う雰囲気を醸し出すことができる。<br><br>この様に、非常識な行動をうまく操り人間関係を有効にする手段がある。<br><br>曖昧な事柄を認識できる人間特有能力を<br><br>『ゲシュタルト』<br><br>と呼ぶ。<br><br>これはサルだ、これは人間だと定義できずとも認識する能力。<br><br>そのゲシュタルトに『違和感』を与えればいい。<br><br>握手しようと手を出しながら相手が手を出してきた所でフェイントをし握手せず一言。<br><br>有名な手法だが効果は抜群だ。<br><br><br><br><br><br><br>人間第一印象で七～八割決まるという。<br><br>それは外見や雰囲気。そこはギャップを作り、残り二～三割でゲシュタルトに違和感を与える。<br><br>是非人間関係に有効に使いたい物だ。
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<pubDate>Tue, 20 Nov 2012 05:19:09 +0900</pubDate>
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