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<title>高岡啓次郎のブログ</title>
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<title>エッセイ　　不安（1）</title>
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（1）　不安　不安はよく雲にたとえられる。暗雲がたれこめていたといえば、そのあとにはたいてい問題が起きる。あるいは湖面に生じる小波も不安の比喩になるし、突然ざわざわと葉を揺らす風なんかもそうだろう。　鬼才と言われた寺山修司は血管の中に機関車が走っていると言った。それがもうすぐ心臓を通過すると。その機関車は不安だけではないだろうが、彼の複雑な内面に生じていた何かをさすと考えられる。　不安になると体に変化が起きる。脈拍は必ず鼓動を速めるし、血圧は上昇していく。交感神経が働いて睡眠は奪われる。つまりこ
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<dc:date>2026-06-08T13:51:52+09:00</dc:date>
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<title>エッセイ　見る目がない（3）</title>
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 （3）　　４９４円の男 　こんな副題を付けたら、いったい何のこっちゃと、知らずに関西弁が出てしまう人もいるかもしれない。この男性はれっきとした高校教師であり、たぶん真面目に勤めていて生徒たちからも慕われているに違いないと思われる。　我が家から５０メートルも離れていない場所にきれいな奥さんと暮らしている人だが、この方の第一印象は失礼ながら俗に言うコワモテという部類に入る。顔色が浅黒く、あごが角ばっていて、太い眉に、しっかりと結ばれた意思の強そうな唇は、がっしりとした大柄の体格ともつりあっていて、
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<dc:date>2026-06-01T18:25:53+09:00</dc:date>
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<title>エッセイ　見る目がない（2）</title>
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 　こうした面での判断の誤りは加齢によって生じたとすればまだ救われるのだが、ぼくの場合は生来の性質らしい。もう30年以上も前のことだが、あるボランティア団体に加わっていて敬老の日に関するキャンペーンで個別訪問していたときのことは我ながら恥ずかしくて忘れない。　一軒ずつまわり、老齢にともなう問題、例えば孤独とか老人性のうつ病、貧困などの問題に立ち向かう方法が書かれているパンフレットを配っていた。　メゾネットタイプの建物がずっと並んでいる公営住宅を訪問していて、ある家の玄関チャイムを鳴らすと40歳く
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<dc:date>2026-05-27T06:30:06+09:00</dc:date>
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<title>エッセイ　見る目がない（1）</title>
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 エッセイ　　　見る目がない　　　　　　　ぼくは人の年齢を当てるのがすこぶるへただ。つまりその点では人を見る目がないのである。とりわけ男性の年齢に関してはまったくずれている。買い物や用足しで出会う年寄りがいるとする。髪は白くシワだらけで背中も曲がっている。「転ぶなよ。ゆっくり歩け」とつぶやく。　ところが横にいる妻がつっこみを入れる。「おまえもなって向こうも言ってるよ」「あはは。同じ歳くらいかもな。自分のことを棚に上げる癖がついている」「あの方はたぶんあなたより若いわよ」「えー、そうなのか。いつま
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<dc:date>2026-05-22T20:42:48+09:00</dc:date>
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<title>エッセイ　スタンプ（4）</title>
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 　　（4）　話題を戻して結びにボディスタンプについて話そう。印鑑はますます衰退していく時代だが、メーカーが目をつけたのがこの分野なのだ。ハロウィーンで体じゅうに面白い模様を入れて行く人を見たことがあると思う。今は結婚式やちょっとしたパーティーなんかにも顔や腕、背中やお腹にスタンプで模様をつけていく人が少なくない。タトゥーがカジュアルなおしゃれの一部になり、そこで活躍するのがボディースタンプなのだ。あらゆるデザインのものがあるから試してみたら楽しいかもしれない。　会社内であなたが普段は堅物の上司
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<dc:date>2026-05-17T07:47:43+09:00</dc:date>
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<title>エッセイ　スタンプ（3）</title>
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 ビリージョエルの歌に『オネスティ』という大ヒット曲がある。誠実と訳しているものや正直と訳しているものもあるが、歌詞の一部はこうだ。　オネスティ　なんて寂しい言葉だろう。誰もが不正直なんだ。　オネスティ　ほとんど耳にしない。　オネスティ　それはほぼ君に求めたいことなんだ。　けっこう勝手なことを言っていると思わないだろうか。自分を含めてだれもが不正直だと言いながら、それを相手に求めてしまう。確かにそうだろう。会社でも結婚相手でも不正直な人を選ぼうとは思わない。ようするに１００パーセントの嘘つきは存
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<dc:date>2026-05-13T20:06:46+09:00</dc:date>
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<title>エッセイ　スタンプ（2）</title>
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　しかし私がこれから書こうとしているのはまったく別のことで、死の商人が発行している悪魔のスタンプのことなのだ。憎み合う両者に殺傷兵器を提供し、血で血を洗う泥沼の争いが長引けば長引くほど巨万の富を得て、贅沢三昧の生活に酔いしれる者たち。これこそが死の商人という許せないやからだが、実は間接的に多くの人がそれに加担していることを考えると、人間でいることがいやになってくることはないだろうか。　死の商人の利益の恩恵にあずかっている数えきれない人たち。流されている血が薄められているにすぎないわけだが、遠くに
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<dc:date>2026-05-10T19:42:50+09:00</dc:date>
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<title>エッセイ　　スタンプ</title>
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スタンプ　　(1)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　昔からスタンプは名所などを巡るたびに押して記念にするものだった。手軽に印字したり絵や図を紙に写したりできるから学校や会社でも手軽に使われている。誰しもが持っている思い出には、ラジオ体操に参加したときや何かのイベントに出た証拠や記念に押されることもあったのではないだろうか。その用途は時代とともに衰退していくかに思われたがそうではなかった。今やスタンプは巨大市場になっている。とりわけスマートフォンアプリにラインが誕生して
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<dc:date>2026-05-09T17:50:08+09:00</dc:date>
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<title>エッセイ　むかっときた（6）</title>
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（６）あれは何年前だったろう。ざっと二十年としておこう。それだけの歳月が過ぎてもしっかりと記憶に焼き付いている。誰かの不注意や、ちょっとしたいいかげんさが連鎖的なむかつきをもたらした事例を記したいと思う。　場所はスイスのルツェルンという美しい街だ。カペルブリュッケという木製の歩行者用の橋が有名だ。ロイス川に架けられた通路は回廊のように風景と調和していて観光客の誰もがここをいちどは歩くと言われている。そのときのツアーガイドの名前は今でも忘れない。「皆さん。私は矢戸美恵子と申します。やっと見えたと覚
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<dc:date>2026-05-01T13:33:32+09:00</dc:date>
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<title>エッセイ　むかっときた（5）</title>
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５）イツマデモという変わったネーミングの有料駐車場がある。それは苫小牧市内から新千歳空港に向かう途中にある旅行者専用の駐車場の一つなのだ。そこを通ると空港まではあと三、四キロで着く位置にあるが、ぼくはそこを通るたびにむかっときたエピソードを思い出す。　今の車に乗り換える前のことだから七、八年にはなる。中古の青いシビックは十年くらい乗ったが一度もパンクしたこともなく故障もほとんどなかったが、よりによって一番大事なときにパンクしてしまった。　娘婿の妹がシドニーで結婚するということで、家族を代表して妻
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<dc:date>2026-04-25T19:29:13+09:00</dc:date>
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