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<title>やすべえの昔話</title>
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<title>女性(ひと)は愛に生きる　９</title>
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僕は当時、二か月に一度は愛知県にある実家に帰っていた。僕だけでなく寮生のみんなそれぐらいのペースで地元に帰っていた。それは会社が毎月申請すれば新幹線の往復の代金を払ってくれたからだった。これはいい制度だと思った。だいたいは高校時代や大学時代の友達に会って遊んだり、食べたり、飲んだりする為だった。その日はゴールデンウィークの連休で実家に帰っていた。前日に友人と酒を飲んで、昼近くに起きて新聞を読んでいた。今の会社を辞めて実家に近い会社を見つけたいと思っていた僕は、新聞のある求人広告に目が釘付けになっ
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<dc:date>2023-08-30T18:50:41+09:00</dc:date>
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<title>女性(ひと)は愛に生きる　８</title>
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その頃僕は、仕事を辞めたいと思っていた。辞めたい理由はいろいろあった。小売店を回る営業にやり甲斐を感じることができないとか、自分の性格がいまの仕事に向かないとか、自分は長男で、いずれは両親の面倒を見ないといけないのに、この仕事は北海道から九州までの営業所にいつ転勤になるか分からないとか、だった。だったら、初めからうちの会社なんか受けなければ良かったのだが、沢山の会社を回ってこの会社を選んだのは、この会社に魅力を感じたからだった。こうした事は全く予想していなかった訳ではなかった。むしろ自分にとって
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<dc:date>2023-06-20T17:38:06+09:00</dc:date>
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<title>女性(ひと)は愛に生きる　７</title>
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季節は巡り冬になった。出張から大阪に帰るとケイちゃんのいる「ダンボ」や「樹海」を交互に行くような感じに変わっていた。「ダンボ」の行き帰りはタクシーを使って行った。いつも４人ではなく、僕と中井さん、僕と小野田さんという組み合わせが多くなった。「ダンボ」はケイちゃんの他にもう一人若い女の子と陽気なマスターがいた。繁華街に店を出すだけあって、マスターの会話は洗練されていて盛り上げ上手だった。１月の終わりに小野田さんと「ダンボ」に行った時に小野田さんが「寮の中が寒くって、電気ストーブを買おうと思ってるん
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<dc:date>2023-06-01T11:00:05+09:00</dc:date>
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<title>女性(ひと)は愛に生きる　６</title>
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「オマケちゃん、この前借りた本な。凄く面白かったわ。まだ途中なんやけど、ええ本やな。なんや、こういう考え方もあるんやな、と思ったわ。ありがとうな。」しばらくして、いつものメンバーで「樹海」に行った時にケイちゃんにそう言われた。「それなら良かった。あの本は物の見方を広げてくれるとてもいい本だから最後までしっかり読んで欲しいな。」そんな話をしながらいつものようにカラオケで歌った。だんだんと僕のレパートリーも増えてきて、その場の雰囲気に合った歌も歌えるようになってきた。その頃よく歌ったのが「さすらい未
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<dc:date>2023-05-27T15:03:14+09:00</dc:date>
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<title>女性(ひと)は愛に生きる　５</title>
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僕が大阪にいる一週間は、仕事が終わるとほぼ毎日先輩達に「樹海」に誘われた。 僕はもともと外交的なタイプではなく、お酒もあまり好きではなかった。　なのでたまには寮の部屋でのんびり読書したり、テレビを見たいと思っていた。 しかし、寮での夕食が終わるといつも中井さんが右手で飲むジェスチャーをして、「そろそろ行こうか？」と誘われるのだった。  「はい。行きましょうか！」 と心にもない笑顔でいつも僕は答えた。 それは毎月の４分の３は大阪にいないからだった。少しでも会社の人との信頼関係を作っておきたかったの
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<dc:date>2023-05-20T12:20:18+09:00</dc:date>
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<title>女性(ひと)は愛に生きる　４　</title>
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酔っ払ってしまった二人をなんとか起こして寮に帰ろうと思ったが、どちらも起きてくれなかった。「ええやん、無理に起こさんでも。少し寝かせてあげれば、そのうち起きるで。」ケイちゃんはあまり気にせずにそう言った。細井さんも諦めてケイちゃんの持っていたゲームをやり始めた。「二人とも、コーヒー入れようか？」ケイちゃんの入れてくれたコーヒーを飲んでしばらく様子を見ることにした。「ケイちゃんの叔母さん、いい人だね。」僕が呟いた。「せやろ、うち、叔母さん大好きやねん。一番頼りにしてるねん。」「ケイちゃん…家族は？
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<dc:date>2023-05-17T07:05:15+09:00</dc:date>
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<title>女性(ひと)は愛に生きる　３</title>
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翌日、僕ら寮生4人はケイちゃんの引越しの手伝いに出かけた。引越し業者を使わずに引っ越すという。段ボールに荷物は詰めてあったので次々と荷物をトラックに積んでいった。ケイちゃんの引越し先はうちの営業所から歩いて３分ほどのマンションだった。エレベーターで何往復もして荷物を運んだ。ずいぶんと重い荷物を何度も運んだのでクタクタに疲れてしまった。翌日、寮生の人達とゴルフの打ちっぱなしに行って、夕方から招待されていたケイちゃんの新居にお邪魔した。まだまだ荷物は積み上げられていたが、リビングはなんとか片付けられ
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<dc:date>2023-05-07T11:11:53+09:00</dc:date>
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<title>女性( ひと )は愛に生きる　２</title>
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僕の勤務地は四国だった。月末と月始めの一週間だけは大阪の営業所にいて、月の始め頃に営業車に乗って大阪南港からフェリーに乗り四国に渡り、残り三週間は四国の薬局や化粧品店を回わり営業するという仕事だった。四国を回っている時はビジネスホテルや旅館で泊まって外食をした。初めは好きなものを食べれると喜んでいたが、ハンバーグとか唐揚げなどは何度も食べるのですぐに飽きてしまった。四国を担当する上司は二人いたが30代の人と40代の人で、やはり気を使うので疲れた。だから月末に大阪に帰るとホッとした。大阪営業所に帰
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<dc:date>2023-05-03T16:43:57+09:00</dc:date>
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<title>女性( ひと )は愛に生きる　１</title>
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まだスマホも無かった時代の事だ、僕は大学を卒業すると大阪で営業の仕事をする事になった。僕がお世話になった大阪営業所は、５階建ての自社ビルで、３階部分が寮になっていて、２年先輩の中井さんと、１年先輩の小野田さんと細井さんが寮生で寝泊まりしていた。夕食は食事係の人がいて、寮生には食事を用意してくれていた。寮生の先輩はみんな優しい人で、右も左も分からない僕のことを気にかけてくれて、困っている時はよく相談に乗ってくれた。仕事が終わって食堂で夕食を済ますと、先輩達はよく飲みに誘ってくれた。「 ○○ちゃん、
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<dc:date>2023-04-19T18:45:35+09:00</dc:date>
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<title>アフターWBC</title>
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日本中を興奮させたWBCが終わり、ペナントレースが始まった。僕のひいきの中日ドラゴンズは、開幕から６試合を消化して、２勝４敗。開幕戦は若きエース候補の小笠原の熱投に応えるように巨人に逆転勝ち。これは今年のドラゴンズは違うぞ！と鼻息を荒くしたものの、涌井、福谷で敗れ、ホーム開催のヤクルト戦で、大野、柳のダブルエースで敗れ、早くも４連敗。崖っぷちのチームを救ったのはWBCでも輝きを見せた高橋宏斗だった。いきなり２番の浜田に自慢のストレートをホームランされたものの、その後は目が覚めたように立ち直り、終
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<dc:date>2023-04-07T14:58:38+09:00</dc:date>
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