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<title>Air Silky</title>
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<description>写真家とＤＪのコラボレーション番組（Air Silky＠CROSS FM）のBlogバージョン。木寺兄弟【FU】が撮りおろした写真に木本和久【SIDECAR】が短文を添えます。ラジオ番組は、かなりアンビエント色濃厚だけどココはどんな方向に行くのか僕らにも不明…。</description>
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<title>Sitting On The Fence</title>
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破れかけたマフラーが、後方に白煙を撒き散らすのがミラー越しに見える。助手席側の足許に開いている穴から、断末魔の呻き声のような騒音が、不快な排気ガスの匂いと共に容赦なく車内に入ってくる。それでも僕は、アクセルを目一杯に踏み込む。　14歳まで過ごしたこの町に、僕は25年ぶりにやってきた。　全てが変わってしまったようにも見えるし、何一つ変わってないようなにも見える。ただ、25年という歳月のことを思うと、僕にとってこの町は、近くて遠い場所だったのだろう。　　僕は、響灘（ひびきなだ）と呼ばれる海をのぞむ町
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<dc:date>2009-01-22T17:54:23+09:00</dc:date>
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<title>AIR SILKY 02 発売</title>
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やっとやっと、“０２”がリリースされます。今春に発売する予定が、この時期になってしまいました。理由は、僕らがルーズだからです。すみません・・・。戒めを込めて、スケジュール帳機能をつけました。来年のスケジュール帳としてもいかがですか？初版は200部ですが、お蔭様で150部くらいは行く先が決まってしまいました。残り50部・・・せかすわけじゃないけど、お早めにｗ。北九州市小倉周辺に住んでいる方は、クエストにて販売予定ですので足を運んでみてください。採算度外視の1000円（文庫本サイズ/モノクロ/100
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<dc:date>2008-10-10T09:33:32+09:00</dc:date>
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<title>ふたつの夜を見つめる早朝（加筆・修正版）</title>
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夜食用のサンドウィッチと缶コーヒーを近所のコンビニで購入した後、僕は家族が眠る自宅に歩いて向かっている。なだらかな坂に映る僕の長い影は、道路の凹凸に合わせて時々歪む。平均年齢６０歳をはるかに超えている我が町内の深夜４時過ぎは、これから来る朝を待つのでなく、そのまま世の中の終わりに向かっているような深遠な静けさに満ちている。24時間営業のコンビニがいくら増えようとも、今も昔も変わらず、間違いなく夜は来る。毎晩訪れる夜であるが、金曜日の夜だけは、他と違った意味を持っている。夜明け前、二つの世界に切り
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<dc:date>2008-10-04T11:35:20+09:00</dc:date>
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<title>ステレオ　３</title>
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「あのな、お前が言っているマイは病気なんだよ。病気。」「もしかして、君はマイさんが昨日言っていた妹さんですか？」「違うよ、バカ。マイに妹なんかいねぇよ。」「でも、昨日、たしかに妹の話をしていたんだけど・・・。」彼女は何かを迷っているようだった。底なしに暗い湖の水面を見るような目で僕を見た。それは、さっきまでの攻撃的な彼女とはあまりに違った。「“解離性同一性障害”って分かるか？」「カイリセイ・・・ドウイツセイ・・・ショウガイ・・・・。」「分かんねぇよな。じゃあ、“多重人格”なら分かるか？」「ビリー
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<dc:date>2008-09-29T00:49:13+09:00</dc:date>
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<title>ステレオ　２</title>
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奇妙な夜の感触を残したまま、石鹸の梱包作業をいつも通りこなした。この日のアルバイトは、いつにも増していつも通りに進み、終わった。僕が中心の世界で何が起ころうとも、僕が中心でない世界には何も影響を及ぼさない。まあ、そんなもんだ。世の中にとって、僕の役割とは何なんだろう？うとうとと帰りのバスの中で考えてみたけど、１ミリも答えに近づくこともないまま、いつも通り、きっかり15分で自宅近くのバス停に到着した。　バス停の目の前が僕の住むアパートだ。異性が待つ自分の部屋に帰るのは、はじめての経験で、少しばかり
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<dc:date>2008-09-29T00:46:53+09:00</dc:date>
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<title>ステレオ　１</title>
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市街地を戦車が列をなして整然と進んで行く。舗装された道路には、幾筋ものキャタピラの跡が走り、それはまるで頬を伝う涙のようだ。初秋を彩るはずの色彩などどこにも見えず、窓の外の光景は、古いモノクロ映画のようにノイズ混じりで暗いトーンに沈んでいる。ここはどこだろう。石造りの古ビルの３階・・・窓際に立ち、カーテンの隙間から道行く戦車を眺めている。ひときわ大きな戦車がビルの正面で止まった。音というより振動に近い微弱な低音とともに砲台が動きだした。身を隠しているこの部屋で、砲口の先が静止した。戦車砲の先で何
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<dc:date>2008-09-29T00:45:47+09:00</dc:date>
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<title>満月前夜のプレイボール　後編</title>
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わたしたちは、１０年前まで通っていた高校に向かうなだらかな坂道を歩いている。胸の鼓動は、１０年前のあの日と同じく痛いくらい鳴っている。はじめて彼と手をつないだあの夜と同じように。「結婚してるのか？」「してないよ。」「付き合っている人は？」「いないよ。」「なぜ？」「こんな田舎にいい人いないもん。」「そっか。じゃあ、失礼します。」そう言うと彼は、わたしの左手を握った。身体中のすべての器官が彼の右手に覆われたような心地よさ・・・あのひんやりと柔らかな手は、１０年前といっしょだった。頬を流れる夜風に乗っ
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<dc:date>2008-09-10T17:43:53+09:00</dc:date>
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<title>満月前夜のプレイボール　中編</title>
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「もしもし・・・分かる？」彼に連絡するもっともらしい理由を考えたが、思いつくはずもなかった。１０年間という時間は、そういったものだ。残酷な１０年間は、甘美な１０年後となるのだろうか。意を決して、わたしは教えられた彼の携帯番号をコールした。1回半のコールで忘れようのない彼の声が飛び込んできた。ベッドサイドの小さな窓から見えるほんの少しだけ不完全な満月に語りかける。「・・・もしもし。」「ひさしぶりだね・・・元気？」「まあまあ元気。トウマくんは？」「元気だよ。元気です。」「ホームページ見たよ。」「ホー
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<title>満月前夜のプレイボール　前編</title>
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わたしたちは、１０年前まで通っていた高校に向かうなだらかな坂道を歩いている。胸の鼓動は、１０年前のあの日と同じく痛いくらい鳴っている。はじめて彼と手をつないだあの夜と同じように。10年前の彼は春夏連覇の偉業を達成した甲子園のスター、我が母校のエースだった。わたしは、その野球部のマネージャーで彼の彼女。空を見上げると、満月前夜の月が申し訳なさそうに鎮座している。 「オーケー、オーケー！ドンマイ、ドンマイ！」炎天下のグランド、泥だらけのユニフォーム、真っ白なボールと真っ黒な日焼け。高校生活のすべてだ
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<title>タナベの夕べ</title>
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　大学に入ってはじめての夏休みは、アルバイトに明け暮れている。来る日のため・・・それは、禁欲の日々との別離の日、まあ世間で言うところの『デビュー』の日・・・分かるかなぁ、分かりにくいかなぁ、単刀直入に言うと彼女が出来る日のために準備しておこうと思っているんだ。大学で学んでいる『企業広告戦略概論』で言うところの『費用対効果』の項目における『ゲルベウス理論を軸とした分かりやすいアイコン主義』に準じた行動だ。分かるかなぁ、分かりにくいかなぁ、単刀直入に言えば、免許と車が欲しいのだ。それはモテたことのな
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<dc:date>2008-09-04T23:00:27+09:00</dc:date>
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