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<title>alcohol-2020のブログ</title>
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<title>変身してもヒーローにはなれない</title>
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<![CDATA[ <p><br><br>私の母はアルコール依存症だ。<br><br>いつからかわからないけど、<br>母は私が小さい頃からお酒を飲んでいたし、<br>そもそも小さい私と弟はそれが悪いことだとは思っていなかった。　<br><br>"お酒は大人が飲むもの"<br><br>その程度の認識だった。<br><br><br>今思い返せばお酒を買いに行くお駄賃が異様に高かった。<br>いつもなら50円100円程度。<br>なぜかお酒を買いに行くときだけは500円もらえた。<br><br>それが嬉しくていつも喜んで買いに行っていた。<br><br>お酒を飲む→酔っ払う<br><br>それがわかっていなくて、<br>今日のお母さんはなんだか変だ。<br>と、弟と少し話すだけ。<br><br>父は気づかない。<br>母はほろ酔いのままキッチンに立ち、夕飯を用意する。<br>父はいつも文句を言っていた。<br>またお惣菜か？本当に料理ができないな。<br>これが日常茶飯事。<br>ひどい時はご飯をゴミ箱に捨てたりしていた。<br>父は手を出したりはしないけれど、<br>物に当たったりはよくあった。<br>その時は怖いぐらいにしか思っていなかったけど、<br>今思えば完全なるモラハラだ。<br><br>うちは4人兄弟で私の上に二人いる。<br>上の二人はほとんど見て見ぬふりで<br>たまに手伝ってくれる程度。<br>私と弟でいつも酔っ払う母を布団まで連れて行き、<br>父のご飯を用意した。<br>お母さん体調悪いんだって。と、父に嘘をついて。<br><br><br>私が中学生になる頃、<br>母はもう完全にアルコール依存症だった。<br>母はお酒を隠すようになった。<br>私と弟が捨てるからだ。<br>その頃には気付いていた。<br>目がおかしかったり、呂律が回らないのを見たら、<br>見つけ出してすぐに捨てる。<br>どこにあるか家中探す。<br>イタチごっこだった。<br>洗濯機の裏に隠してあったり、ベランダに隠してあったり。<br>探し出して捨てるのも一苦労。<br><br>弟が母を押さえて私が捨てる。<br>大声を出すし、包丁を突きつけてくることもあった。<br>私も弟も腕には母の歯形ばかり。<br>弟は学校で虐待を疑われたこともあった。　　　<br><br>けれど、これは私達にとって虐待なんかじゃない。<br><br>母はお酒を飲んでいなかったらとっても優しい母だった<br>いつも子供想いで自分のことは全部後回し。<br>友達も周りに居なく、孤独だった。<br>すがりどころもない中で酒に逃げるのは当然だと<br>今は理解できる。<br>その中で子供4人を育てた母は本当に立派だ。<br><br>こんな事を思えるようになったのは、<br>私が二十歳を超えてお酒を嗜むようになってから。<br><br>私が14歳の頃だったか、<br>半ば強引に病院へ連れて行き、<br>アルコール依存症と診断され、<br>アルコールによる肝硬変などもわかった。<br><br>ここからが大変なのだ。<br>治って欲しい子供と酒に逃げたい母との戦い。<br><br>朝起きて、元気な母に会いたい。<br>その気持ちで部屋から<br>"お母さーん"<br>と呼んだ。<br><br>"はぁーいー"<br><br>この声だけでわかる。<br>お酒を飲んでるか飲んでいないか。<br><br>たくさん戦った。<br>幾度となく折れそうになった。<br>だが、アルコール依存症に終わりはない。<br>65歳になる私の母は今でもお酒を飲む。<br>もちろん医者には止められているし、<br>酔ってる母を見るとどうしようもないく嫌になる。<br><br>飲酒は違法でもなんでもない。<br>ドラッグや大麻などと違って、その辺りですぐに買える。<br>誘惑が多すぎるんだ。<br>手に入れる苦労もなければ、罪悪感もない。<br>だからこそ怖い病気なんだ。<br><br>私自身、お酒を飲むようになって気付いたことがある。<br><br>"お酒を飲んで本性が出る"<br>とよく聞くけれど、<br><br>お酒を飲んでいる時は強くなって、<br>思ってないことすら口から出る。<br>いつもの自分じゃなく、偽りの自分。<br><br>少しだけその力を借りたい時があるんだ。<br><br>山口達也さんは、借りっぱなしなだけ。<br>戦隊もののヒーローでいう、変身しっぱなしなだけ。<br><br>これから先、<br>TOKIOのみなさんや友達、家族が手を離してしまった時、<br>変身してもしても強くはなれなくて、<br>本当の意味での孤独になり、<br>これまで以上に酒に頼って生きていくことになる。<br><br>完全に断酒させるなんて、オリンピックで全種目日本が優勝を飾るだとか、年末ジャンボの一等を10年連続当てるぐらい難しいことだと私は思う。<br><br>そんな事を一人で背負わせるなんて想像もしたくない。<br><br>自分の意思などで解決できる問題でもないし、<br>完治する方法がない病気だからだ。<br><br>世の中には<br>-お酒に依存した本人が悪い<br>-もっと他に方法がなかったのか<br>そんな事を言う人がほとんどだと思う。<br><br>そうじゃない。<br>その人の悩み、弱さ、我慢強さ、プライド、優しさ。<br>それを理解出来ていなくて、<br>ただただ一緒にいて頼ってばかりの<br>私達周りの責任でもあるのだ。<br>気付いてあげられてたらもっと変わったのだから。<br><br><br>なってしまったものはしょうがない。<br>向き合う努力をして、その人を大事にする。<br><br>もちろんそんなに優しくはできないが、<br>それよりも苦しいのは本人なのだ。<br>周りを苦しめるから飲みたくない。<br>でも気付いたら飲んでいる。<br>それはどうしようも無い事実で、変えられない現実なのだ。<br><br>母は少し前に余命宣告を受けた。<br>なにがあっても私は母が大好きだ。<br><br>それからというもの<br>母が死ぬのを想像して怖くなる。<br>悲しいのはもちろん寂しくて辛い。<br>そして、ほんの少しだけ安堵してしまいそうだから。</p>
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<pubDate>Wed, 25 Nov 2020 02:30:48 +0900</pubDate>
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