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<title>あぬきちの妄想トラベル　～はれときどきゾウ～</title>
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<description>現実と妄想をいったりきたり。たまにゾウ。</description>
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<title>それもまた人生</title>
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<![CDATA[ <div id="diary_body" class="FANCYURL_EMBED" data-widget-namespace="jp.mixi.home.pc.page.diary.embed.renderer">土曜日の朝、午前九時。 <br>僕は、自転車で駅へと向かっていた。お腹が痛くて、やや遅刻ぎみ。 <br>いつもよりペダルを漕ぐ足に力をこめる。 <br><br>道路の向かい側には、ママチャリのオバサン。 <br>僕は、左右を確認して道路を横断する。 <br>オバサンは、荷物を満載したチャリで角を曲がっていった。 <br>そのときだった。 <br>何か硬質の物が、アスファルトの上に落ちるような音が聞こえた。 <br>ケータイの落ちる音だった。 <br><br>僕は、一瞬ペダルを漕ぐ足を弛めたものの、そのまま自転車を走らせ続けた。後ろを振り返ることもなく。 <br>僕は何も知らない。何も見なかった。急いでるし。オバサンもすぐ気づくさ･･･誰か拾ってくれるだろう･･･ <br><br>50メートルほど進んだころだろうか。僕は急ブレーキをかけた。 <br>自転車を方向転換し、もと来た道を全速力で引き返した。 <br>チェーンが引きちぎれんばかりにペダルを漕いだ。 <br>困っているオバサンと家族の情景が、走馬燈のように脳裏を流れた。 <br>今ならまだ間に合う！追いつける！ <br><br><br>現場に戻った僕が目にしたのは、道路の真ん中に落ちている、つぶれた空き缶だった。 <br><br><br>それ以来、僕はこう思うんだ。 <br>人生って、つぶれた空き缶のようなものだってね。<br></div>
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<pubDate>Sun, 03 Mar 2013 11:08:55 +0900</pubDate>
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<title>僕はなぜ激しく後悔したか</title>
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<![CDATA[ ホテル前に広がるプライベートビーチでのんびりしてると、 <br>４０歳くらいの日本人のおっさんが話しかけてきた。 <br><br>「ボディクリーム貸してくれない？」 <br><br>いいですよ、と僕はロクシタンのボディクリームを差し出した。 <br><br>「しばらくここら辺にいるんで適当に返してください」 <br><br>ありがとう、とおっさんは言い、ホテルのプールへと入っていった。 <br><br>しかし、夕方になってもおっさんは出てこなかった。 <br><br>僕はあきらめて帰ろうかと思ったけど、 <br>ロクシタンのボディクリームはやっぱり惜しい気がした。 <br><br>おっさんはただ返し忘れたのかもしれない。 <br>プールの中に置き忘れたのかもしれない。 <br><br>ダメもとで、僕はホテルのフロントへ行って事情を説明した。 <br><br>でも英語だからなかなかニュアンスが伝わらない。 <br><br>ようやく、ボーイが数人プールの方へと向かってくれた。 <br>何とか意思は伝わったようだ。 <br><br>しばらくして、スーツを着た支配人らしき紳士が近づいてきた。 <br><br>「従業員一同探し回りましたが、お客様のボディクリームは見つかりませんでした。申し訳ありません。」 <br><br>やっぱないよね。 <br>お手数をかけてこちらこそ申し訳ない。 <br><br>「…ですが、お客様がロクシタンを非常に愛しているという気持ちに私共は感銘を受けました。お詫びといっては難ですが、こちらをお受け取り下さい」 <br><br>何だろうと思いつつ渡された袋の中を見ると、 <br>ロクシタンのアメニティグッズがぎっしりと詰まっていた。 <br><br>「たまたまですが、当ホテルのアメニティはロクシタンを使用しております」 <br><br>僕は驚きと感動と恥ずかしさで、お辞儀を何度もしながらそそくさと後ずさってホテルを出た。 <br><br>ああ、こんなときにチップをはずむべきなんだ！ <br>僕は激しく後悔したが、またホテルに入っていく勇気はなかった。 <br><br><br><br>というハートウォーミングな夢を見た。 <br>なんなんだ。 <br>
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<link>https://ameblo.jp/anukichi/entry-11474762822.html</link>
<pubDate>Wed, 20 Feb 2013 19:41:25 +0900</pubDate>
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<title>仙人の話</title>
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<![CDATA[ <div id="diary_body" class="FANCYURL_EMBED" data-widget-namespace="jp.mixi.home.pc.page.diary.embed.renderer">あれは午後9時過ぎくらいのことだっただろうか。 <br>僕は、台北駅へと向かうMRT(地下鉄)のホームに立っていたと思う。 <br><br><br>「青年よ」 <br><br>突然、老人に話しかけられた。 <br>老人は擦り切れた野球帽をかぶり、紺だか黒だかのウインドブレーカーのようなものを <br>羽織り、元が何色だかわからないズボンを穿いていた。 <br>ひび割れだらけの手は、洗っても二度と落ちないであろう何色かに染まっていて、 <br>爪はボロボロだった。 <br><br>「青年よ、早く寝ろ」 <br><br>「え？」 <br><br>「早く寝るんだ」 <br><br>唐突にそんなこと言われても、なんと答えればいいのだ。 <br><br>「…あなたは何者ですか？」 <br><br>「私かね。まあ待ちたまえ。」 <br><br>僕は首をかしげた。黙っていると、 <br><br>「お前は答えを急ぎすぎる。現代人の悪い癖だ」 <br><br>こう言われては、ますますなんと言えばいいのだろう。 <br><br>「では、お前は何者かね？」 <br><br>まずい、老人のペースだ。 <br>僕は警戒心を強めながらも、なんだか中国故事みたいだなと思った。 <br>この老人はもしや仙人だろうか？ <br>僕は杜子春だろうか？ <br><br>「答えられないだろう。私は何者でもない、お前と同じようにな」 <br><br>台北行きの電車がホームに入ってきた。 <br>僕が乗ろうとすると、老人が止めに入った。 <br><br>「次の電車にするんだ。それまでおれがいいことを教えてやろう」 <br><br>「何です？」 <br><br>「君の健康のことだ。夜は早く寝るんだ。」 <br><br>「はあ」 <br><br>「今は肺と血液が良くない。早く寝れば良くなる」 <br><br>「はあ」 <br><br>「ところでおぬし、暖かそうなものを持っているな」 <br><br>ギクッとした。 <br>僕はかばんの中にヒートテックのタイツを防寒用で持っていた。 <br>この老人はかばんが透けて見えるのか？ <br>仙人だからだろうか？ <br><br>「それじゃよ、それ。褒美はそれでよいぞ」 <br><br>「…」 <br><br><br>この日は、朝から台北市内、故宮博物館、淡水、西門町と歩き回っていて、 <br>僕は心身ともに疲れきっていた。 <br>だから、これが実際に起きた本当の出来事であったのか、まどろみの中に <br>一瞬訪れた絵空事であったのかどうか、僕にはいまだにわからない。 <br><br>ただ事実として、僕の荷物からヒートテックタイツがなくなっているのだ。 <br>そして翌々日、熱が出て会社を休んだ。 <br><br><br>僕は何者なのだ？<br></div>
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<link>https://ameblo.jp/anukichi/entry-11469282925.html</link>
<pubDate>Tue, 12 Feb 2013 22:10:28 +0900</pubDate>
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<title>夕暮れ</title>
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<![CDATA[ <p>知らない街に行くこと。</p><br><p>小さいころ、それはまさに冒険だった。<br></p><br><p>自転車に乗って、あてもなく彷徨う。まるでドラクエの勇者にでもなった気分だ。</p><p><br>大きな橋を渡る。川を越えて未知の土地へと足を踏み入れる。</p><p><br>見慣れない風景、家並み、鳥のさえずり、木々のざわめき、街に佇む匂い。</p><br><p>大きな坂道、小学校、どことなく寂しげな公園、静かに遊ぶ子供たち。</p><p><br>そこには別世界が広がっていて、全てが新しくもあり冷たくもあり、どこかで見たことがあるようで、</p><br><p>その奇妙さと混乱の入り交じった感覚が、少しずつ僕を不安げな気持ちに駆り立てる。</p><br><p>そしていつしか、方向感覚を失っている自分に気づく。背中を冷たいものが流れ、胸の鼓動が早くなる。</p><br><p>キメラの翼は持ち物が一杯で捨ててしまった。</p><p><br>思い切っておじさんに道を聞いてみるも、３人とも違う方向を指差す。</p><br><p>そうだ、このうち２人は嘘つきオヤジで、そっちに行くと人喰いワニに食べられちゃうんだ。</p><br><p>そう考えながら、半ば勘を頼りに道を突き進む。</p><br><p>ふと目をやったごみ箱に書かれた管理地区の名。</p><br><p>全く逆の方向に来たことに気づいて絶望的な気分になるのだった…。<br><br></p><p>ふらふらと彷徨った末にようやく見えた、対岸の見慣れた街並み。</p><br><p>一日の小さな武勇伝を、誰かに話したくてしかたなかった。</p><br><p>朝と同じ街なのに、どことなく懐かしくて、小さくて、僕に微笑んでるように見えたのは、</p><br><p>夕暮れどきのせいだけではないだろう、きっと。</p>
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<link>https://ameblo.jp/anukichi/entry-11466836636.html</link>
<pubDate>Sat, 09 Feb 2013 12:36:48 +0900</pubDate>
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<title>海と月</title>
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<![CDATA[ 少年はひとり、海を眺めている。<br>いや正確には、海のある方を見つめているというべきかもしれない。<br>辺りには灯かりのようなものは何もなく、自分の掌さえ見えないほどの<br>漆黒の闇に包まれているのだから。<br><br>少年は、身じろぎもせず海のほうをじっと見つめている。<br>何のために？<br>死ぬために。いや、生きるために。<br>きっと少年は、どちらも正解で、どちらも不正解だと答えるだろう。<br>そんなことはどうだっていいのだ。少なくとも彼にとっては。<br><br>突然雲間から月が現れ、少年を優しく包みこむ。<br>少年は、おもむろに靴を脱ぐ。裸足になる。<br>月に照らされた少年の顔。<br>彼は眼を瞑っていた。<br>今まで少年は、海を見ていたのではなく、海を感じていたのだ。<br>波の砕ける音を。冷たく吹きつける風を。海から伝わる鼓動を。<br><br>そして少年は歩き出す。眼を瞑ったまま、導かれるようにゆっくりと。<br>僕の方を振り返る様子は微塵もなく、確乎たる足どりで進んでゆく。<br><br>少年の体は、何時しか黒塗りの液体と同化し、やがて波間に消えていった。<br>
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<link>https://ameblo.jp/anukichi/entry-11465241470.html</link>
<pubDate>Wed, 06 Feb 2013 23:35:48 +0900</pubDate>
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<title>冬はどうして寒いのか</title>
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<![CDATA[ 男「いや～毎日サミュエルソンだね」 <br><br>女「…ねえ、冬ってどうして寒いのかしら」 <br><br>男「それはね、世界中の悲しみや憎しみが大気中に昇華されて、冷たい雨となって地上に降り注ぐからさ」 <br><br>女「まじめに答えて。あなたっていつもそう茶化すのよ」 <br><br>男「その質問に答えるには、少しばかり宇宙の歴史を遡るけれど準備はいいかい？」 <br><br>女「いいから早くしてよ」 <br><br>男「遠い遠いむかし、地球にはゾウとウサギが仲良く暮らしていたんだ」 <br><br>女「カメは？」 <br><br>男「カメはいないよ。ある日、ゾウはものすごいごう音で目が覚めた。ウサギの家があったあたりの地面がぱっくり割れて、空高く吹き飛んでしまっていたんだ。 <br>ゾウは大きな耳を一生懸命羽ばたかせて空を飛んだ。高く高く、ウサギの姿をさがしながら」 <br><br>女「ゾウさんやさしいね」 <br><br>男「そうさ。でもさすがにもう限界だった。ウサギのいた吹き飛んだ地面は遠くのほうに見えたけれど、そこまで体力がもたなかったんだ。 <br>やがてゾウは地球にまっさかさまに落ちていって、どう、という鈍い音を立てて動かなくなった。」 <br><br>女「かわいそうなゾウさん。ウサギさんには会えなかったのね」 <br><br>男「ウサギのいた地面は今では月となって、僕たちを天から見守っているよ。そして地球は、ゾウのぶつかった衝撃によって地軸が傾いてしまったんだ」 <br><br>女「ゾウさん、おおきいものね」 <br><br>男「そのおかげで、地球には太陽が長く高く当たる時期と短く低く当たる時期ができたんだ。 <br>日が短くて低い時期、それが冬なんだよ。だから寒いのさ」 <br><br>女「…すてき。あなたってすてき」 <br><br>男「君は僕の太陽さ。そんな君と僕は互いに見つめ合ってる。 <br>決して地球のように傾かずに。だから僕らの愛は冷めることがないんだ」 <br><br>女「…寒い、そんな寒いセリフやめて。ゾウの話をして」 <br><br>男「ぱおぱおー」<br>
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<link>https://ameblo.jp/anukichi/entry-11463853554.html</link>
<pubDate>Mon, 04 Feb 2013 22:47:34 +0900</pubDate>
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<title>Elephant Stone</title>
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<![CDATA[ 大学の頃、体育の授業はほぼ１限にしかなかった。 <br>出席していれば単位は確実であるのだが、前途明るい大学生にとって１限への出席は辛く険しい道のりであり、安眠の妨害、ひいては健康に悪影響がある可能性が高い。 <br>さらに、片道１時間半という通学時間を考慮すると、小さな体の少年には１限に出席するのは酷であるとの反発意見も内部には根強く存在した。 <br>しかし、少年は持ち前の明るさと高いモチベーションで周囲も驚く成長を見せ、体育の授業に出席し続けた。 <br><br>ある日のことだった。 <br>いつものように遅れて(！)コートに入っていくと、すでに他の学生たちはペアを組んで練習をしており、僕は一人で適当にボール遊びを始めた。 <br>ふとコートのすみに目をやると、真っ黒な髪の女の子が一人座っていた。授業で何度か見かけたことのある子だが、言葉を交わしたことはなかった。 <br>一瞬気をとられた僕はミスをしてしまい、ボールはその子の近くへと転がっていった。 <br>ボールを拾いにいくと、座っていた女の子が拾ってくれた。 <br>彼女は、僕の眼を真っ直ぐに見て「一緒にやります？」と言った。 <br>黒髪が揺れていた。 <br><br>黙々とボールを打ち合う。 <br>声をかけ合ったり、笑い合ったりすることはないのだが、お互いに相手を気づかっているのがわかる。 <br>ぎくしゃくとは少し違う沈黙が、二人だけを包み込んでいるように思えた。 <br>打ち返すボールを通じて、何かを伝え合っている。 <br>そんな気持ちさえした。 <br>しかし、気のきかないチャイムが、僕のサイレントハピネスに終わりを告げた。 <br><br>「２限あるの？」と僕は初めて口を開いた。 <br>僕は物理の授業があったような気がするが、気のせいだろう。 <br>「ううん」 <br>彼女はそう言うと、ゆっくりと歩き始めた。 <br>僕はどうすればいいかわからず、彼女のあとに続いた。 <br>どこへ向かうのかわからないが、僕がついて行ってもいい歩調に思えた。 <br>２メートルの間隔を空けて、僕らは銀杏並木を歩いた。 <br>僕は、歩きながら彼女の黒髪を後ろから見つめていた。 <br>図書館の前に来ると、彼女は僕の方を振り返った。 <br>僕の顔を見て、少しだけ小首をかしげ、微かにはにかんだ。 <br>そして、黒髪を揺らしながら図書館の中に消えていった。 <br>僕は２限をさぼった。 <br><br>The Stone RosesのElephant Stone。 <br>この曲を聴くと、このような実際にはなかった思い出までもが頭に浮かんでくるから不思議だ。
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<link>https://ameblo.jp/anukichi/entry-11462051116.html</link>
<pubDate>Sat, 02 Feb 2013 15:24:54 +0900</pubDate>
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<title>みんなゾウがおしえてくれた</title>
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<![CDATA[ <div class="FANCYURL_EMBED" data-widget-namespace="jp.mixi.home.pc.page.diary.embed.renderer">いつのまにか、 <br>ごみ箱からあふれるほどの人ごみは <br>シャーベットのように溶けてしまって <br>歩行者天国だった道路にも車が行き交いはじめていた。 </div><div class="FANCYURL_EMBED" data-widget-namespace="jp.mixi.home.pc.page.diary.embed.renderer"><br>なんだか突然、 <br>クーラーをきんきんに効かせて <br>黒光りしながら走り去るあの機械連中が <br>疲れ切った甚平姿の僕をあざ笑っている気がして <br>プロレタリアートという言葉が <br>なぜかぴろんと脳裏に浮かんできて <br>スクリーンセーバーのようにくるくると回りだした。 <br><br>祭りの終わりを告げるアナウンスは <br>相変わらず馬鹿みたいに流れ続けていて <br>なんだかもう、僕はうんざりして道端に座り込んだ。 <br>でもほんとはうんざりなんてしていなくて <br>うんざりって言葉そもそも何なんだ？ <br>と急に思って座ってみただけで <br>足元の蟻を追いかけてるうちにそれも忘れてしまった。 <br>そんなふうにして <br>コンクリート上にも蟻地獄がいるということを <br>冷酷にも知らしめた僕がふと顔を上げてみると <br>気づいていなかった道の向こう側には <br>両手を広げ、鼻をほっこり持ち上げた君がいて <br>にっこりと笑って僕を見てた。 <br><br>それで、僕は救われたんだ。<br></div>
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<link>https://ameblo.jp/anukichi/entry-11460991543.html</link>
<pubDate>Thu, 31 Jan 2013 23:20:28 +0900</pubDate>
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