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<title>ソウルハウス</title>
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<description>ここでは主人公アーサーの物語を描いて行きます。物語の舞台は魔法世界、そこで起きることは魔獣や悪人との戦いが繰り広げられる物語である</description>
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<title>第9話 真っ赤なドレスに怒りを込めて</title>
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<![CDATA[ 浅黒い肌と赤髪が特徴的な剛拳使いのお陰でアーサーは1人になることができた。そして、今ミッションのターゲット…盗賊達と対峙している。向こうは始めから三人を監視してたようでアーサーが1人になると待っていたと言わんばかりに飛び出してきた。アーサーはホムラと華の事を意識の外へ追いやり、背中に背負った長剣の柄を握った。<div>「あぁ？なんだコイツ、1人で俺たち5人を相手にする気か？」</div><div>「五人係でようやく倒せるって思ってるんだ。いいよ、まとめて相手してやるよ。」</div><div>「チッ、調子に乗りやがって！行くぞお前ら！」アーサーの安い挑発に乗り、盗賊は金髪の青年を囲むように襲ってきた。</div><div>碧色の目で盗賊の動きを一人一人捉え、飛びかかってくると剣を持っている手と逆の手で盗賊を投げ飛ばし、別の盗賊にぶつけ、ナイフで切りかかってきたところを剣でナイフを弾き、蹴り飛ばし、残った2人の盗賊は左右に回り込み同時に切りかかってきた。が、いとも簡単に避けられ、盗賊の曲刀が火花を散らした。その隙に1人は顔面に蹴りを入れ、もう1人は鞘でうなじを強く叩いた。たった一人で五人の盗賊をいとも簡単に倒してしまった。</div><div>ふぅと一息入れて約二秒、耳障りな声が少年の過去を抉り、掘り起こした。</div><div>「あらあら、五人の盗賊をこんなに簡単に倒しちゃって、強くなったんだね、金髪のキミ」真紅のドレスと髪の毛、透き通るような白い肌に浮かぶ蒼く鋭い瞳ー。忘れもしないその姿を一目見ただけでアーサーは激怒した。</div><div>「貴様…！」</div><div>「でも、また君は同じことを繰り返すんだね。…ほら、"お仲間"のご登場よ？」真紅のドレスを見にまとった少女は視線だけを左に向けた。瓦礫の陰から紅い髪を後ろで束ね、浅黒い肌ときりりとした目が特徴的な少年ホムラと、薄桃色のショートヘアーと翡翠色のつぶらな瞳の少女華が息を切らせながらアーサーめがけて走り出した。</div><div>「アーサー！」</div><div>「アーサァー！」</div><div>2人はアーサーの隣に立ち、武器を構えた。</div><div>「なんだかよく知らねぇが、やらなきゃいけねぇみたいだな！」</div><div>「アーサー、手伝うよ！」</div><div>「…やめろ、こいつに関わるな！」</div><div>アーサーの声は2人の耳を通り空に吸い込まれていった。</div><div>「…もう目の前で誰かが死ぬのは見たくないんだ、だから…だからこいつから離れてくれ！」後半はもうアーサーの声は震えていた。自分の所属していたギルドのメンバー全員を殺した彼女に、独りで戦う恐怖、真紅の少女に対しての明らかな怒りを華は感じ取った。</div><div>「悪りぃが、ここでぼーっと見てられねぇタチなんだ。それに、俺は、俺たちは死なねぇ！」ホムラはアーサーの隣まで歩き紅く巨大な剛拳を腕にはめた。</div><div>「こんなこと言うとアーサーに失礼になるけど、私たち、目の前で仲間が死ぬ姿なんて見たくないの！」華は腰からは細くすき通る様に輝くレイピアを抜いた。</div><div>「…勝手にしろ」アーサーも背中から身の丈程ある長剣を引き抜いた。</div><div>「あら、3人で戦うのね？いいわよ、まとめて遊んであげる！」真紅のドレスの少女は口を三日月の様に歪め笑った。</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/applehiro0528/entry-11737189452.html</link>
<pubDate>Thu, 02 Jan 2014 21:48:23 +0900</pubDate>
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<title>第5.6話 追憶</title>
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<![CDATA[ <div><br></div><div>ソウルハウス2階宿屋の一室、アーサーはポツンと一人、暗い部屋のソファでうなだれ、目を閉じていた。</div><div>ー消えていい命なんて無いんだよ！</div><div>アーサーの頭の中で何度も何度も同じ言葉がリピートされる。</div><div>その言葉に呼び寄せられるように、アーサーの記憶が徐々に鮮明に蘇ってくる。</div><div><br></div><div><br></div><div>今から少し前の話だ、俺はあるギルドに所属していた。そのギルドはじめはただ自由を求める人の集まりだったがいつの間にか大移動型ギルド《アベリア》になるまで発展していた。アベリアとは、次々と楽しい事が実現するようにと願いを込め、植える植物のことだ。</div><div>その植物のように俺たちは次々にと楽しいことが起こるようにと願い、旅をしていた。そんなある日、俺はギルドの荷物が入った馬車の中で前に住んでいた村をゆっくりと眺めながら思い出に浸っていた。</div><div>突然、首筋に冷たい物を押し付けられ、思わず身をびくりと縮こませた。すぐさま振り向くと、両手によく冷えてそうなジュース瓶を二つ手にした、ポニーテールにするには、まだ短い黒い髪を後頭部でくくる茶色の少し垂れ目なメガネをかけた少女がこちらを見てニッコリ笑っていた。</div><div>「また思い出に浸ってたのかな？」</div><div>少女は左手に持っていたジュース瓶を手渡し、俺の隣に座り込んだ。シズだ。彼女もまた、俺と同じように自由を求めてアベリアに入団した1人だ。</div><div>「別にいいだろ、俺の自由だ、俺は」</div><div>「俺は自由を求めてこのギルドに入ったんだ、でしょ？」</div><div>「まぁ、そうだが…」</div><div>俺が言おうとしたことを先に言われ、少々調子を狂わせながらジュース瓶の栓を開けた。</div><div>「次の目的地、ドルマン村だってさ。」</div><div>シズがジュース瓶の栓を開けるのに手こずっているのを俺は一瞥し、無言でシズのジュース瓶の栓を開けてあげた。</div><div>シズは小さくありがと、と言うとジュースをくいっと煽った。</div><div>「また聞いたことのない村だな、ほんと、団長はそういうのよく知ってるよな。」</div><div>団長とは、アベリアのギルドマスターのことだ。団長は飄々とした性格の持ち主で思いついたらすぐに行動に出る人だ。そのためかギルドメンバーは皆、団長に振り回されっぱなしだ。それでも俺たちは団長について行く、彼の行く先々にはとても面白いものが待ち受けているからだ。</div><div>見たことのない怪鳥、村の雰囲気は貧しいのに村の住人は皆大金持ちだったりと、俺は団長と旅をすることでいつも面白いものを沢山観てきた。</div><div>「次は何があるんだろうな。」俺は視線を左にやり、華を見た。</div><div>「きっと何かあるよね。」</div><div>華をそれに応じるようにこちらを見た。</div><div>だが、俺たちは知らなかった。あの村に行くことで絶望を味わうことになるだなんて…</div><div><br></div><div><br></div><div><div>ドルマン村に着いて3日が経ち、俺達は村の近くにある森を探索することにした。</div><div>ドルマン村の周りはほとんどが砂漠だが唯一森がある、村長の話だとその森が村の生命線だが最近盗賊が訪れ独占されていて村に来る食料が不足しているとの事だ。</div><div>俺たちは全員で向かい、盗賊を撃退しようとした。</div><div>俺たちは索敵を始めた。メンバーは全員で12人程で、一人一人の実力は中の上程だろう。</div><div>その中で俺の実力は頭一個分上だと言われたので単独で、森の中を索敵した。</div><div>……俺があの時助けを求めていなければ俺以外の全員の命は救われたはずだった。</div><div>俺は単独で行動し、盗賊に遭遇した。</div><div>すぐに戦闘に入ったが、敵の多さにすぐに気付いた。</div><div>5人、10人、いや、それ以上だったはずだ。</div><div>俺は1人でさばきき切れないと確信し、全員を招集した。皆はすぐに駆けつけてくれたが、全員が招集された時…</div><div>突然、俺以外は特殊捕獲魔法で拘束されてしまった。何が起こったのか俺には理解できないまま、拘束された仲間を守るのに必死だった。</div><div>「あひゃひゃひゃ！無様だねぇ！」</div><div>突然、耳障りな笑い声が俺の脳内に侵入し、俺は声がする方に目を向けた。そこには1人の少女が立っていた。真紅に染まる髪を腰まで垂らし、肌は透き通るほど白く、蒼い瞳は細く切れ長い。髪の毛より強い赤のドレスを身に纏う少女は盗賊の群れの中から現れた。その瞬間、盗賊達は次々と倒れていき、血の気が引いて行った。</div><div>俺は少女に剣を向けたが、気が付いた時には俺は地に横たわっていた。</div><div>何が起こったのか全く理解できないまま俺は目の前で一人、また一人と解体される仲間を目にした。</div><div>必死に手を伸ばしたが手は届かない。声を絞り出そうとしても声が出ない。俺はただひたすら目の前の惨状を眺めることしかできなかった。そして、真紅に染まった少女は俺を見て三日月のように口を歪め俺にこう言った。</div><div>「人の命はあまりにも儚く脆いんだよ。</div><div>それなのにこんなにたくさんの命があるんだ、命の一つや二つ世界から消えたってこの世は変わらないんだよ。だから、そんな顔しないで」</div><div>この時、俺は命の一つや二つなんて考え方はある意味正しいのではないのかと思ってしまった。俺がシズ達を助けられなかった罪から逃げるために、自ら誤った道に進み、罪から逃れようとしてた。</div><div>その後少女は姿を消し、俺はようやく動けるようになった体を起こし、村へは帰らず、当てもなく歩き、さまよった。</div><div><br></div><div><br></div><div>アーサーはふと目を開いた。体のだるさが自分が先ほどまで寝ていたことを教えてくれた。</div><div>アーサーはうなだれた姿勢から起き上がる時に、頬に冷たいものを感じた。</div><div>いつの間にか涙を流していた。</div></div><div><br></div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/applehiro0528/entry-11735359282.html</link>
<pubDate>Tue, 24 Dec 2013 15:27:58 +0900</pubDate>
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<title>第8話 不安なチーム</title>
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<![CDATA[ <div>今回の依頼の現場はここ、荒廃した街だ。</div><div>民家は倒壊し、ビルは崩れ足元は瓦礫で埋まっている。凸凹した足元を気にしながらホムラは3人の先頭を走っていた。</div><div>きりりとした目には一瞬、黒い影写った。赤髪を後ろで束ねた少年ははそれを逃すまいと追いかけた。影の正体は盗賊…ではなく異形だった。赤い皮膚の塊にぎょろりとした巨大な目が印象的で羽もないのに宙を浮いている。重力を完全に無視した異形…デーモンアイだ。デーモンアンクルと同種族なのだからか、赤い皮膚と大きな目玉がとても印象深いモンスターだ。</div><div>ホムラは腰に取り付けた緋色の胴体ほどある大きさの金属の塊を両腕に装着した。</div><div>最近接武器ー剛拳だ。</div><div>「目標討伐外だが、他のデーモン属と融合したら迷惑だ、狩っちまうぞ！。」さもリーダーのような口ぶりで2人に指示を出し、ホムラはお得意のラッシュステップで一気に零距離まで間合いを詰め、浮いている赤い鬼の目玉を叩き落とし、拳を下に落下した。そのまま落ちて身動きが取れない赤い肉塊が地面と赤い巨大な拳に挟まれた直後に断末魔が響き、モンスターは霧散した。</div><div>「おっしゃぁ！まず1匹だ！…いだぁ！」突然の鈍痛で振り向くと華がにこやかに、そして深い怒りを向けているのは鈍いホムラでもすぐに理解した。</div><div>「ホムラがどんどん進んで戦闘始めちゃうから、アーサー君がどっか行っちゃったじゃないの！」赤い束ねた髪を左右に振りな</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>がら見回すと…華以外誰もいなかった。</div><div>「あーあ、迷子だ迷子」</div><div>「ホムラがすぐに進むからだよ！…まったく、アーサーは私達と一緒に戦いたくないからどこか行っちゃったよぉ…」</div><div>「まったく、仕方のない新入りだな！」</div><div>「絶対反省してないでしょ！」</div><div>そんな会話をしていると突然ー</div><div>『…！』2人はほぼ同時に西側から途轍もないほど大きく、黒い気配を感じた。</div><div>華はアーサーの事が心配になり自分の胸ぐらを握りしめた。</div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/applehiro0528/entry-11735358533.html</link>
<pubDate>Tue, 24 Dec 2013 15:27:06 +0900</pubDate>
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<title>第7話 独りより…</title>
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<![CDATA[ <div>アーサーが目を覚ましてから10分程が立ち、そろそろ部屋を出る時にアーサーの目の前に突然ウィンドウ画面に似たものが出てきた。魔法メールだ。魔法メールは紙に書いた内容を送りたい相手を想像しながら魔力を込めながら燃やす事で相手にその内容が届くという作りだそうだ。</div><div>文を読んでみるとエントランスに集合してくれという事だ。送信主は…華からだ。</div><div><br></div><div>エントランスに着いた頃には俺以外に華ともう一人、赤い髪で後ろ髪を束ねたきりりとしたは肌が浅黒い少年が居た。黒い服の袖には少し太めな赤いラインが入ったライダージャケットのジッパーは全開にし、中から黒目のシャツが見える。</div><div>「よぉ、あんたがアーサーか！」</div><div>赤髪少年の明るく威勢のいい声がアーサーの耳に響いた。アーサーは黙ったままこくりと頷くと、少年は興味津々にアーサーの顔を除く。アーサーの顔と赤髪少年の顔の距離がどんどん狭まっていく。</div><div>「…近い。」</div><div>「おっと、悪い悪い。…そういや自己紹介がまだだったな。」</div><div>赤髪少年はわざとらしく1度咳払いしてから「俺の名前はホムラだ！よろしくな！」赤髪少年/ホムラはニッと笑って手を差し出した。</div><div>「……」</div><div>アーサーはホムラの差し出した手を凝視するだけだった。華がアーサーの腕を掴み、半ば無理やりホムラと握手させた。</div><div>…誰とも関わりたくない。関わって仲良くなった矢先にまた仲間が目の前で死ぬのなんで見たくない。</div><div>「俺はお前らと組む気なんて無い。」</div><div>「なんなんだよ！俺らはもうチームなんだぞ！だだこねるんじゃねぇ！」</div><div>「じゃあ、死にたいのか？」</div><div>「…っ！」</div><div>「ほらほら、チームを組むのはギルドの決まりなんだし、何よりも1人より2人、2人より3人でしょ！」</div><div>アーサーの冷酷な表情にホムラは思わず後ずさったのとほぼ同時に華は会話に割り込んだ。アーサーはため息交じりに好きにしろと言いい、掲示板を見ながら次の依頼について聞いたところ、盗賊の撃退だそうだ。全員はすぐに支度を終え、現地に向かった。</div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/applehiro0528/entry-11735358173.html</link>
<pubDate>Tue, 24 Dec 2013 15:26:16 +0900</pubDate>
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<title>第4話 命なんか</title>
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<![CDATA[ <div>荒廃した街の中、華とアーサーが並んでいた。華は何か頷きながら「なるほどねぇ、アーサーはそうやって戦うんだ～。」と、のんきな声のトーンで話している。</div><div>「何が言いたいんだ？」</div><div>「いやー、特に言うことはないけど、立派な戦い方だなぁーってね」</div><div>「どこがだ？」</div><div>「うーん、なんていうか、まるで相手の動きを完全に見切って無駄なく戦う…そんな感じかな」</div><div>アーサーはその言葉を聞いて、一瞬だけ眉間にシワが寄った。一瞬の表示を華は見逃さなかったが、あえて何も言わなかった。</div><div>ー誰かに言われるほど立派な戦い方してない。</div><div>アーサーは自分にそう言い聞かせた。</div><div>今回の依頼は民間人の子供の捜索、急ぎの依頼だったので華が相談せずに受注していた。</div><div>華は辺りを背伸びし、キョロキョロと見回しながら</div><div>「それにしても、いないねぇー…」</div><div>「民間人が迷って死ぬ確率は半分を越しているんだぞ。」</div><div>「それでも、見つけなきゃ！何処かに隠れてるかもよー？」</div><div>いつの間にか華は崩れかけた家の屋根まで登っていた。</div><div>「所詮、人っ子1人の命だ、死んだって変わりな…」</div><div>「バカ！その子だって生きてるんだよ？</div><div>消えていい命なんかないんだよ！」</div><div>突然、怒鳴られた。</div><div>この時、アーサーの中で引っかかっていた"あるもの"がほどけた。</div><div>「そうだよな…すまん。」</div><div>「うん、わかってくれればいいよん！」</div><div>ーそうだ、この世界には消えていい命なんかどこにもないんだ、だから俺は、行き続ける！</div><div>アーサーは胸にそう誓い、子供を探すため、走り出した。</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「…パパ、ママ、どこ？帰りたいよぉ～…」</div><div>崩れた瓦礫で壁が一つ吹き抜けた家の影からひどい嗚咽と共に親を呼ぶ声が聞こえる。</div><div>「もう、やだよ…助けて…」</div><div>そんな泣き言を言っていたら民家の外に人影が見えた。</div><div>「…パパ！」</div><div>子供は勢い良く外に出ると、子供の父親が佇んでいた。</div><div>"一般人は入れない区域の中"で。</div><div>子供はそんなことに気付かずそのまま走り続け、父目の前まで来た瞬間ー視界が闇に覆われた。</div><div>次の瞬間、闇は消え、目の前に金髪の少年と薄桃色の少女が剣を振りかざしていた。</div><div>「大丈夫⁉︎」華が子供の肩を軽く叩いた。</div><div>そこで少年は父と思われた状態を理解した瞬間、大声で泣きわめいた。</div><div>相手の望むものに姿を変え、"餌"をおびき寄せるアンコウ型モンスター、フロッグフィッシュマン…その異形な姿はアンコウに近い顔、胴体は人のそれに近いが、手足はカエルに酷似し、皮膚の色はウシガエルの様な化け物だ。体長は小型トラック程のサイズだ。</div><div>「その子を死守するぞ！」アーサーは剣をフロッグフィッシュマンに突きつけたまま、顔を華に向けた。</div><div>華は子供を家の中に隠れるよう促し、剣を抜いた。</div><div>華の剣はとても細く、刃元は紅く、切っ先は白のグラデーションで彩られた、とても武器として扱う様な見た目の剣ではなかった。</div><div>華はそれを掌で軽く握り、フロッグフィッシュマンの懐まで一気に距離を縮めた。</div><div>そのまま腹部に一瞬で3回、バックステップし、右前足に2回、跳んで背中に6回…次々に突き入れた。</div><div>あまりにも流れるような剣戟に敵は対応することも出来ず、華から遠ざけようと大きく跳んだが、着地点にはアーサーが待ち構え、腹部を鞘に収めたままの剣でなぎ飛ばした。</div><div>敵は口から強い酸性の水球を飛ばしたが、どれも虚しく2人からそれた場所に落下し、地面を大きく抉った。</div><div>否、抉ったのではない、溶かしたのだ。</div><div>アーサーは溶けて穴が空いた地面を一瞥し、走り込んだ。敵は前足でアーサーをなぎ払ったがそれ程ダメージはなかった。だが、軽く吹き飛ばされたことにより、先程出来た穴に落ちてしまった。</div><div>穴の中で体制を立て直そうとした直後、上空は先程の酸性の水球がアーサーの視界を覆った。</div><div>アーサーの入った穴の中に水球が飛び込むとジュワーっと、音を立て蒸発した。</div><div>肌がチリチリと焼け焦げた様な感覚に見舞われたが、倒れるわけにはいかない、子供を助けるという指名、それを糧にアーサーは穴から這い上がり、敵の横腹部に回り込んだ。それを見計らうように前足を振りかざす、その瞬間ー</div><div>「華！今だ‼︎」</div><div>アーサーが大声で叫ぶと、華は敵の背後から連続で何度も切り裂き、突き入れた。</div><div>フロッグフィッシュマンは苦悶の咆哮を上げ、黒い塵となり霧散した。</div><div>「華、助かった。」</div><div>「もう！なんであんな無茶な戦い方したの！」</div><div>「華を信じてみたんだ、すまなかったな」</div><div>苦笑しながらアーサーは言った。</div><div><br></div><div><br></div><div>子供とギルドに無事戻り、民間人の母にこれでもかというほど感謝された。</div><div>本人達はそんなに謝らなくてもいいと何度も言っているのに、母は満足するまで謝らせて欲しいと言う。</div><div>アーサーは苦笑しながらもふと、空を仰ぎ見た。</div><div>ーシズ、俺は誰でも生きている価値はあるってことが今日わかったよ。</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>次回予告</div><div>次回、アーサーの過去が語られる。</div><div>何故アーサーの力はあれほどなのか</div><div>シズとは誰なのか</div><div>心を閉じた理由は…！</div><div>呼応ご期待下さい。</div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/applehiro0528/entry-11735357811.html</link>
<pubDate>Tue, 24 Dec 2013 15:25:19 +0900</pubDate>
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<title>第３話 仲間</title>
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<![CDATA[ <div>ソウルハウス二階宿屋__そこにアーサーの部屋はあった。その名の通り、ソウルハウスのメンバー達が生活を送る空間である。</div><div>それぞれ個室があてがわれており、依頼を受けない時はギルドのメンバー同士が交流をはかったりなどしている。が、アーサーだけは例外であった。</div><div>あの初陣の1件はあっという間にギルド中に広がった。</div><div>以来、ギルドのメンバーはアーサーを尊敬の眼差しで見るものや、嫌悪や嫉妬の眼差しで見てくる者のみとなり、アーサーもまたその状況を当たり前のように受け入れていた。そのせいか、ギルドマスターから、どこの部隊に入れとも何も言われないままだ。</div><div>そうして、アーサーは1人で外に出てトレーニングをする日々だった。本来なら1人で任務に行きたいところだが、新人1人で任務には行かせてもらえないようだ。</div><div>仕方なくアーサーは剣術の練習をしていた時だった「アーサー君や」しゃがれた声がギルドの入り口付近から聞こえた。</div><div>振り返ると、ビリーが扉の前で杖をつきながらヒゲを弄んでいた。</div><div>「ちょっと、こっちへ来なさいな。」</div><div>ビリーはしおれた手で招くとギルドの中に入って行った。</div><div><br></div><div>ギルド内は相変わらず人が多いため、アーサーを見ては興味深そうに見る者、あからさまにこちらを憎んでいる目をしている人。だが、アーサーはそんなことを気に留めず、ビリーが座るカウンターまで歩いて行った。</div><div>よく見ると受付嬢意外に1人、薄桃色の髪をした、顔立ちからすると、アーサーと同年代と思わせる少女がビリーと並んでいた。</div><div>コホン、と少女は咳払いをする。そして、両腕を体の前で束ねて、</div><div>「改めて、ソウルハウスへようこそ、これからアーサーとチームを組む華です、よろしくね。」</div><div>ニコッと可愛らしい、まさに"華"のような笑顔をアーサーに向けたが、アーサーは一瞥し、ビリーに対してわずかに声を荒げる。</div><div>「どういうことですか、マスター？ 俺はチームではなく、"部隊"__最前線を志願したはずです。」</div><div>「ああ、聞いているぞ。じゃがねぇ、悪いけどおまえさんじゃまだまだ経験不足じゃ。」</div><div>「そんなことはありません。俺がそこらの人よりも上手くやれます。」</div><div>アーサーの不遜な態度に明らかにギルド内の空気が硬直する。ビリーはどうしたものかと肩をすくめる。華だけは、なにか、子供のわがままを楽しんでいるようなそんな顔をしていたが。</div><div>&nbsp;ソウルハウスでは、チームと部隊に分かれて活動している。</div><div>部隊は索敵部隊、討伐部隊の2つに分かれている、討伐部隊は強大な"モンスター"の討伐を任務とする、いわば最前線の部隊である。強大な"モンスター"を索敵部隊が発見次第、速やかに討伐するのが役目だ。</div><div>そして、チームはそれらの部隊に引っかからないほどの比較的非力な"モンスター"を狩る__それでも一般人からすれば恐怖以外の何物でもないが__で、新人はまずチームを組み、腕を磨くのが通例なのだ。</div><div>野生動物たちの親が、弱らせた獲物を子供に与えて狩りの練習をさせるようなものである。</div><div>&nbsp;だが、アーサーにはそれが不満だった。</div><div>自分はこのギルドの新人では1番強いという自負もある。</div><div>「まあまあそんなことは言わないで、早速任務があるから、いこ？」</div><div>華はアーサーの肩を軽く叩いて、クエストボードに向かった。</div><div>アーサーは初対面の人になだめられるという、ぎこちないな感覚を味わいながら渋々と華の後に着いて行った。</div><div><br></div>
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<pubDate>Tue, 24 Dec 2013 15:24:45 +0900</pubDate>
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<title>第2話 初陣</title>
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<![CDATA[ <div>荒廃した街…</div><div>かつては賑わっていた街。モンスター達が暴れ、その街を破壊し尽くしてしまった。</div><div>ここを住処としているモンスターも多い為、今では危険区域だ。</div><div>そんな街中の倒れたビルの上に、アーサーとレインが並んでいた。</div><div>「今日はお前の初陣だ、俺は基本手を出さないから自分の思うようにやってみろ。」</div><div>レインの視線の先には鬼の足首から下を切り取ったかの様な姿の化物、デーモンアンクルが足の甲に付いたギョロっとした1つ目でこちらの様子を伺っていた。</div><div>アーサーは黙って頷き、デーモンアンクルに向かって走り込み、差が1m程で背負っていた直剣を引き抜き、縦に振り下ろした。</div><div>「ぐぅおおおお…」</div><div>口など見当たらないのに、どこからともなく苦悶の声を上げた。だが、アーサーは気に留めず2撃目を繰り出そうとした時、デーモンアンクルは中に浮き、なぎ払おうとした。アーサーは回避し、距離を取ると、デーモンアンクルから黒い魔力球を作り出し、蹴飛ばした。アーサーは脚に力を込め、跳躍して回避した。そのまま、デーモンアンクルの真上まで飛び、剣を逆手持ちにして急降下した。アーサーはそのまま流れに身をまかせ、デーモンアンクルの足の甲に剣を突き刺した。</div><div>「ぐぅぅ…おおぉぉぉ…」</div><div>デーモンアンクルは断末魔と共に肌から色味が消えてゆき、塵となり霧散した。アーサーは地面に突き刺さった剣を引き抜き、剣を鞘に収めた。</div><div>「…なるほど、君の実力は見せてもらった」アーサーの後方からレインが腕を組みながらこちらに向かってきた。</div><div>「君はここに入団する前に他のギルドの一員だったのか？」</div><div>「…いや、別に…」</div><div>アーサーが口ごもるのを見て、レインはそれ以上聞くのをやめ、今回の依頼完了した時間に再度目を通した。</div><div>ーーそれにしても…この記録、只者じゃないな。</div><div>今回の依頼は新人1人だと5分が無難なところだが、アーサーはそれをたった30秒で終えた。立ち回りも妙に手慣れていて、新人を見ていないと思わず錯覚するほどだった。</div><div><br></div>
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<pubDate>Tue, 24 Dec 2013 15:23:55 +0900</pubDate>
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<title>第1話 入団</title>
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<![CDATA[ <div>ソウルハウスの前に1人、金髪の碧眼の少年が立っていた。少年の手元には、何やら招待券の様なものが握られていた。</div><div>ソウルハウスに加入することが決まった人に送られるチケットだ。これが無ければソウルハウスに入団することは出来ない。</div><div>少年はゆっくりと、ドアを開いた。中は宴会場の様な広々とした空間、階段がある限り二階建てのようだ。更に依頼書がずらりと貼ってある掲示板、まるで宿屋を思わせる空間だった。</div><div>少年はカウンターに佇んでいる女性オペレーターに声を掛けた。「今日から参加する予定のアーサーだ、ギルドマスターはどこにいるんだ？」</div><div>少年_アーサーはカウンターに招待券を置きながら聞いた。</div><div>「マスターですね、少々お待ちを」</div><div>オペレーターが受話器を取ろうとした時、「おぉ、よく来たねぇ、アーサー君」部屋の奥から老人が歩いてきた。</div><div>身長は小学生程だが、白いヒゲと顔のシワが年齢を物語っていた。</div><div>「あなたがギルドマスターですか？」</div><div>アーサーが問いただすと「以下にも、ワシこそが"ソウルハウス"の4代目ギルドマスターのビリーじゃ、これから、よろしく頼むぞ。」ビリーは手を差し出した。マスターの掌はシワと傷が有り、これまで数多の修羅場をくぐってきたことを物語っていた。アーサーはその掌を一瞥して、ビリーに見習うように手を差し出し、握手を交わした。</div><div>「さて、早速じゃが、彼と共に任務に出てもらおうかの」ビリーが指差した先には長めの黒髪の青年が近づいてきた。</div><div>「始めまして、入団おめでとう、アーサー君」</div><div>「彼はレイン、実質上、おぬしの上官じゃ」ビリーは軽くレインの紹介をし、掲示板から紙を一枚剥がして来た。</div><div>紙には『デーモンアンクル一体の討伐』と書いてあった。</div><div>「おぬしにはこれに行ってもらう。準備が出来次第、レインと出撃してくれ」そう言い残し、ビリーは去った。</div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/applehiro0528/entry-11735356750.html</link>
<pubDate>Tue, 24 Dec 2013 15:23:26 +0900</pubDate>
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<title>プロローグ</title>
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<![CDATA[ <div>794年、ゴスペル街はここら辺では最も賑わう街だ。そんな中、一際目立つ建物がある。ギルド、「ソウルハウス」だ。</div><div>そこに所属している薄桃色の髪の少女…華は退屈そうに大きくあくびをし、退屈そうに椅子に座っていた。</div><div>「よっ！どうしたんだよそんなつまらないって顔してさ。」</div><div>ギルドの外から1人、赤髪の元気な少年が華に話しかけてきた。</div><div>「ん？あぁ、ホムラか。どうしたの？」</div><div>「いやぁ、華が退屈そうにしてるから話しかけてみただけだよ」</div><div>またそんなくだらない理由で…と華はため息混じりに言いながら立ち上がろうとすると、ホムラはふと、何かを思い出したように「あ、そうだった。華に伝えておかなくちゃいけないことがあるんだ！…実はな、ここに新しいメンバーが加入するんだってさ！」</div><div>「ああ、そういえば明日来るらしいな」</div><div>「なんだよー、知ってたんか。いいやつだったら一緒に戦いたいな」</div><div>「そうだね、出来ればかわいい女の子だったらいいなぁ」</div><div>そんな他愛のない話を続けながら、新入りの事をずっと考えていた。</div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/applehiro0528/entry-11735356495.html</link>
<pubDate>Tue, 24 Dec 2013 15:22:13 +0900</pubDate>
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