<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom">
<channel>
<title>ARIAのブログ</title>
<link>https://ameblo.jp/ariathejd/</link>
<atom:link href="https://rssblog.ameba.jp/ariathejd/rss20.xml" rel="self" type="application/rss+xml" />
<atom:link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com" />
<description>ブログの説明を入力します。</description>
<language>ja</language>
<item>
<title>life1⃣3⃣</title>
<description>
<![CDATA[ <div>アンドレはあの後すぐに家を出てネックレスを握りしめたまま墓地まで歩いた。街の端にある教会の隣の広い墓地にジェナの墓がある。真新しくて芝も青く、ピンクと白のユリの花束が置いてある。見つけるのはすごく簡単だ。アンドレは彼女の墓の前に膝を抱えて座った。Apr 18 1996~May 27 2012 という数字をずっと見ていた。たった16年と1ヶ月の人生だ。</div><div>ジェナはアンドレが墓の前にいるのを見つけた。彼の表情はまるで幽霊のようだ。顔は青くて目は曇っている。今すぐそばに行きたかった。</div><div>アンドレは手を開いてネックレスを見た。これをあげた時、ジェナはすごく喜んでいた。ネックレスは留め金が捻れている。無理やり取られたんだろう。目の奥が熱くなり、ゆっくりと涙が流れた。こんな終わり方だと思わなかった。彼女と仲直りして、また楽しい日々を過ごすと思っていた。</div><div>「ジェナ…」アンドレはつぶやいた。</div><div>「ごめんな…こんなことになるなんて…。まさか…こんなことになるなんて。守ってやれなくてごめん。…君があんな風に殺されるなんて悔しいよ」アンドレは嗚咽まじりに言った。</div><div>ジェナは拳を握りながら涙を流した。あなたのせいじゃない、そう言いたくても彼には聞こえない。</div><div>「上手く出来なかったから不機嫌になって喧嘩するなんて最低だったよな。辛い思いさせたよな。ごめんな…。君との2年間は最高だったよ。本当に愛してるし、これからもそうだ…」アンドレは泣きながらうつむいた。</div><div>「だけど…俺にはもう耐えられない。君から離れないと壊れそうなんだ…。ごめん…」アンドレは両手で顔を覆った。</div><div>ジェナは体を丸めて泣いた。私は死んで、彼は生きてる。彼には未来があって私にはない。彼の選択は正しい。それでも辛かった。ジェナは受け入れることしかできない。アンドレを失いたくない。そばにいてほしい。</div><div>アンドレはよろよろと立ち上がるとジェナの墓に背を向けて墓地から出た。涙を止めて、ジェナとの思い出を一つずつ思い出しながら心の奥底にしまっていった。</div><div>橋の途中で止まると、彼は柵から川を眺めた。ずっとずっと遠くまで続いている。手の中のネックレスは暖かく湿っている。もう一度ネックレスを見てみた。主を失ってボロボロになったネックレス。もう誰にも必要ない。アンドレは手を伸ばしてネックレスを離した。ネックレスはポトンと音をたてて川の中に落ちた。</div><div>しばらく落ちた辺りを見つめてから、アンドレは家を目指して歩きだした。</div><div>ジェナは川の中に沈んだネックレスを見た。もう2度とそれを身につけることはない。私はもうアンドレのものじゃない。私は彼を解放して、彼の人生を歩ませるべきだ。いつか彼は誰かを見つけて恋に落ちるだろう。私にはもう関係ない。もう見守る必要はない。ジェナはアンドレの後ろ姿を目に焼き付けた。彼の全てが恋しくてたまらない。でも恋しがるのはこの時まで。</div><div>ジェナは目を閉じて、アンドレを見るのをやめた。</div>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/ariathejd/entry-11911230511.html</link>
<pubDate>Sun, 17 Aug 2014 17:51:51 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>life1⃣2⃣</title>
<description>
<![CDATA[ <div>ジェナはセスが終点の駅で逮捕されるのを見ていた。彼は歯をむき出して唸りながらもがいていた。あまりにも暴れるので皮肉なことに警官にスタンガンを当てられていた。ジェナはニヤリと笑ってしまった。ぐったりしたセスはパトカーに乗せられた。</div><div>「誰を見てるの？」近くで寝っ転がって砂をいじっていたライアンが言った。</div><div>「私を殺した男」</div><div>ライアンは起き上がってジェナを見た。</div><div>「やめとけ」</div><div>「逮捕されたの。私を捕まえた時みたいだったわ」</div><div>「なら、もうそいつを見るのはよせ。見張る必要もないだろ？」</div><div>「このまま死ぬまで刑務所に入ればいいけど。悪い人は死んだらどこに行くの？」</div><div>「さあ…。何をしたら悪人になるかって決まりはないんじゃない？インベルに聞いてみなよ」ライアンはまた横になった。</div><div>「インベルって何者なの？」</div><div>「うーん…俺たちと同じ者じゃない。あのマントの中には翼があるって聞いたことあるよ」</div><div><br></div><div>アンドレは家に帰ると呆然とソファに座った。母親が急いで仕事から帰っているが、家には彼しかいなかった。住み慣れた家なのに自分だけ異物に思えた。ジェナはこの家に何度も来ている。このソファでゆっくり過ごしたことも…。アンドレは急いでソファから離れた。どこに行こうか迷っているとインターホンが鳴った。アンドレは玄関を開けた。バーンズ刑事がポケットに手を突っ込んで立っていた。</div><div>「エリックは犯人じゃなくて俺をまた尋問するの？」</div><div>「いや、彼とセス・ゴードンが犯人だった。2人とも正式に逮捕された。君の容疑は晴れたよ」</div><div>「それでも彼女は戻らない」</div><div>バーンズ刑事はうつむいて頷き、またアンドレを見た。</div><div>「君にあんな写真を見せるべきじゃなかった。悪かったな。…これを持ってきた」バーンズ刑事はポケットから何かを出した。</div><div>アンドレは受け取ってそれを見てみた。付き合って1年の記念に彼女にあげたネックレスだ。ANDREとアルファベットを並べたもので、ジェナはそれからずっと着けていた。これを着けたまま殺されたはずだ。</div><div>「廃墟の隅に落ちていた。焼けて劣化しているが…」</div><div>「証拠品だろ？」アンドレはネックレスを見たまま震えていた。</div><div>「証拠品は消えるものだ」バーンズ刑事は肩をすくめた。</div><div>アンドレはネックレスを握りしめた。</div><div>「アンドレ、この職は…キツくてね。何のために仕事してるのかわからなくなる。犯罪はなくなることはない。毎日どこかで人が死ぬ。ジェナはまだ16歳だった。俺の姪と同じ年だ。…犯人探しに必死になってやり過ぎてしまうことがあるんだ」</div><div>「…いいんだ…。ありがとう」アンドレはバーンズ刑事を見て、頷いた。</div>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/ariathejd/entry-11910801447.html</link>
<pubDate>Sat, 16 Aug 2014 19:29:39 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>life1⃣1⃣</title>
<description>
<![CDATA[ <div>セスはエリックが逮捕されたとSNSから知った。自首だとわかり、さらに怒りが湧いた。共犯だと口を割るのも時間の問題だ。もう言ったかもしれない。セスは怖くなった。ジェナを殺してからずっと幸福だったのに、幸せな世界を壊された気分だ。彼はバックパックに荷物をまとめると数年ぶりに家を出た。フードを被って、霧雨の中駅を目指して歩いた。セスは地面を睨みながら早足で歩いた。彼は外が嫌いだし、空気が多すぎると感じた。行く当ても金もない。逃げるのは無駄だとわかっていた。</div><div>途中で、ほぼ2日ぶりに留置所から出れたアンドレがいた。頭はボサボサで、目の下にはクマがあってショックを受けた顔をしている。少しの間目があった。あいつは俺が誰だか知ってるのか？セスは目をそらすと黙々と駅まで歩いた。</div><div>切符を買って電車が来るのを待った。できる限り遠くに行けばなんとかなる。そう思うしかなかった。</div><div><br></div><div>ベロニカの心臓は波打ち、呼吸は荒くなった。エリックがジェナを殺した。彼女が死んだのは私のせい…？ベロニカは自分で自分を抱きしめながら部屋を歩き回った。</div><div>本当はジェナを狙って私を誘ってたんだとしたら？彼女に何をしたんだろう？嫌、知りたくない。</div><div>ベロニカはジェナの死が自分のせいだと決めつけた。体が震えて、涙が頬を伝った。彼女がいないと生きていけない。あの笑顔がないと苦しい。ベロニカはガックリと膝をついて声をあげて泣いた。</div><div>大学生の姉が部屋に入ってきた。彼女は何も言わずにサッとベロニカのそばに跪いて肩を抱きしめた。</div><div>「彼女を…愛してたの…大好きだったのに…」ベロニカは嗚咽混じりにつぶやいた。</div>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/ariathejd/entry-11910342083.html</link>
<pubDate>Fri, 15 Aug 2014 19:47:46 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>life1⃣0⃣</title>
<description>
<![CDATA[ <div>「友達を紹介するよ。もう集まってる」ライアンはジェナを連れて一本だけ木がはえてる丘に行った。</div><div>丘の上には同い年くらいの女性と小さな女の子が座っていた。</div><div>「来てくれてありがと」ライアンは2人に言った。</div><div>「あなたがジェナね」同い年くらいの女性が言った。</div><div>ジェナは頷いてライアンの隣に座った。</div><div>「私はペイジ。14年前に出産中に死んだの」</div><div>「あたしはベスよ。50年前に窓から落ちたの」</div><div>ジェナは2人が見た目よりずっと昔に死んでることに驚いた。</div><div>「私は…焼死よ」ジェナはつぶやいた。</div><div>「ここの世界はどう？」ペイジが言った。</div><div>「家族が恋しい」</div><div>「みんなそうよ。私もベスもライアンも家族から離れられない」</div><div>「時間が経っても変わらない？」</div><div>「生きてる人が忘れない限りね」ベスが言った。</div><div>「ただ見ることしかできないの？」</div><div>「できない。私は赤ちゃんを残して死んだの。あの子のそばにいたくて仕方なかった。だけど彼らを信じて赤ちゃんを見守ることにしたの」</div><div>「全部夢ならいいのにって思う…。せめて、私を殺した犯人たちに仕返ししたい」</div><div>「いつか必ずあなたの思いは報われるよ」ベスはジェナの手を握った。</div><div><br></div><div>ベロニカはエリカの家に行った。彼女は髪を染めて、メイクも変えた。ジェナが死ぬ前とは別人で気が弱そうな子には見えない。</div><div>「久しぶり。元気？」ベロニカは言った。</div><div>「元気。入る？」エリカはベロニカを連れて奥の自分の部屋に行った。</div><div>「それで…なんか変わったね」</div><div>「うん。いい機会かなと思って。彼女が死んでから、色々変わったでしょ」エリカはサラリと言った。</div><div>ベロニカは唇を噛んで頷いた。</div><div>「なんかね、アンドレが疑われてるみたい。でも違うと思うの」</div><div>「へえ」</div><div>「喧嘩してたけど…彼はそんなことしない」</div><div>「でも、真犯人が見つからないとどうにもならないじゃない？私たち、忘れなきゃ。彼女は戻ってこない」</div><div>「そうだけど…」</div><div>「なんていうか…少し安心したの。ジェナは私たちの中で1番だった。可愛くて、家族も素敵で、彼氏もいて、頭もいい。だから自分がミジメだった。だけどジェナは死んだ。もうミジメじゃないわ。これでよかったのよ」エリカは微笑んだ。</div><div>ベロニカは目を見開いて彼女を見つめた。</div><div>「本気で言ってるの？」ベロニカは震える声で言った。</div><div>エリカは黙っているので、ベロニカは彼女をビンタした。エリカは頬を押さえてベロニカを睨んだ。</div><div>「彼女は死んだの」</div><div>「やめて」</div><div>「私、あなたがジェナの事好きだったって知ってるんだからね」エリカは囁いた。</div><div>ベロニカは立ち上がると、エリカの腕を殴って部屋から走って出た。彼女の家から離れて住宅街を走った。</div><div>ベロニカはジェナが好きだった。彼女がアンドレと付き合う前から好きだった。気持ちに気づいてほしかったのかわからない。でも、自分はアンドレには敵わないとわかっていた。誰にも言わなかったのに。</div><div>誰も気づいてないと思ったのに。</div><div><br></div>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/ariathejd/entry-11908356135.html</link>
<pubDate>Mon, 11 Aug 2014 18:03:38 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>life9⃣</title>
<description>
<![CDATA[ <div>「さっさと皿を洗え！」酒臭い継父が頭を叩いてきた。</div><div>セスは皿を早く綺麗に洗おうと頑張った。継父は冷蔵庫からビール瓶を取ると肘掛け椅子に戻ってテレビを見た。セスは皿洗いを手早く終わらせると、密かに継父を睨んで部屋に行った。彼は継父が大嫌いだ。はっきり言えば我慢ならない。母親が滅多に帰って来なくなってから彼はセスに暴力的だった。でも彼はあの動画を撮って以来いい気分だった。部屋に鍵をかけて机の前に座るとパソコンの電源を入れた。動画を開いて、編集済みの動画をクリックした。セスは最近ジェナを思い出すと興奮して自慰行為をしてしまう。悲鳴や温かい血の感触や、ワナワナ震える体や白目になった顔を思い出すだけで興奮が止まらなかった。</div><div><br></div><div>「それで、君はジェナ・ウェッジウッドと付き合っていたそうだな？」ハゲかかった頭のバーンズ刑事が言った。</div><div>アンドレは自分が何で警察署の取調室にいるのかわからなかった。呆然と刑事を見つめて、コクリと頷いた。</div><div>「君は容疑者の1人だ」刑事は身を乗り出して言った。</div><div>「容疑者？」</div><div>「君がジェナを殺した証拠を探している。自白してくれるか？」</div><div>アンドレは頭を振った。</div><div>「俺は殺してない」</div><div>「だが、君にはアリバイがない。それに君たちはずっと喧嘩していたと多くの証言が」</div><div>「それは…」</div><div>「喧嘩の理由は？」</div><div>「誰かに話すことじゃない。俺はジェナを殺したりしない！ここで時間を無駄にしてないでさっさと犯人見つけろよ！」</div><div>「君が犯人じゃないと証明できるまで聞き続ける。喧嘩の理由は？」</div><div>アンドレは歯を食いしばった。ジェナを殺してなんかいないのに。</div><div>「ただ…初めてヤった時に…お互いに初めてだったから上手くいかなくて…」</div><div>「だからジェナを監禁し、暴行して殺害したのか？」</div><div>「違う、俺はジェナを探してたんだ！殺したりできるわけないだろ！」アンドレは目の奥が熱くなってきた。</div><div>バーンズ刑事はファイルを机に投げて乱暴に開いた。</div><div>「ここまでした人間が許されると思うか？」刑事は写真を1枚アンドレによこした。</div><div>写真には真っ黒苔の人間の頭が写っていた。頭の輪郭しかわからず、それがジェナだと気づくまでに時間がかかった。アンドレは飛び退くと部屋の隅まで後ずさりした。呼吸が早くなり、目の前が白くなっていった。</div>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/ariathejd/entry-11906794980.html</link>
<pubDate>Fri, 08 Aug 2014 17:40:10 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>life8⃣</title>
<description>
<![CDATA[ <div>ジェナは家族の姿を見てみた。恋しい家で、みんな学校や会社を休んでぐったりしていた。とくにシェリーは何もかもを放棄しているように見えた。部屋に引きこもって、ジェナの写真を抱きしめてずっと嘆いている。ジョセフは玄関の窓から外をずっと見つめて座っている。マイクは部屋で、これまでジェナにしてきたことを思い出して後悔していた。イザベルはジェナのベッドや机を完璧な状態にした。ジェナならまず出来ないことをして、彼女の存在を部屋から消そうとしていた。トニーは葬式が済むとさっさと大学に帰ってしまっていた。彼とは大学に行く前までは仲が良かったのに、今は面倒な出来事で片付けられてしまう。</div><div>ジェナは悲しくなった。死んでからの方が家族の考えてることがよくわかった。みんなの本心がわかるのは辛いことだった。</div><div>友だちのベロニカとエリカを見てみた。ベロニカもソファに横になって泣いていた。彼女の母親が慰めてもまったく効果はなく、犯人を許さないと言っていた。ジェナはエリックがしつこくベロニカを誘って、本当はあの日も狙っていたのはベロニカだと思い出した。そして初めて、死んだのが自分で良かったと思えた。誰にもあんな死に方をして欲しくない。</div><div>エリカはみんなとは違って学校に行っていた。ジェナのことはきっぱり忘れようとしているのか、ロッカーに貼った写真も部屋の写真も全て捨ててしまっていた。彼女はいつものように生活していて、ジェナの死は関係ないようだった。少しショックを受け、ジェナは見るのをやめた。</div><div>アンドレはベッドに横になっていた。彼の家族が何を言っても、彼には聞こえなかった。どこにいてもジェナのことを思い出してしまう。2年間も付き合って、2人でいろんなことをしてきた。お互いにジェナが死ぬとは思っていなかった。アンドレはジェナと最後に会った時傷つけたんじゃないかと思っていた。それに、彼はジェナが行方不明になった日の彼女からの留守電をまだ聞けずにいた。一体何を言われるんだろう？もしもっと早く留守電を聞いてたら彼女は助かった？</div>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/ariathejd/entry-11906245271.html</link>
<pubDate>Thu, 07 Aug 2014 15:51:05 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>life7⃣</title>
<description>
<![CDATA[ <div>ジェナの葬式が行われた。マイクは呆然としながらジェナの遺体が入った棺が地面の中に入っていくのを見た。</div><div>彼女はもう生き返らない。生命的活動はなくなって、ただ焼け焦げた肉の塊でしかない。</div><div>土が棺を埋めていった。棺に当たる重い音がマイクの耳に響いた。16歳の妹が殺されて棺の中に入ってる。どうしてあんなに喧嘩ばかりしてたんだろう？ジェナが嫌いだったわけじゃないのに。もう謝ることすらできない。マイクは泣き出した。涙が止まらなくて体もガクガクした。イザベルがびっくりした顔で見てきたが気にする余裕もなかった。</div><div><br></div><div>ジェナは起き上がると赤いワンピースを着て外に出た。砂浜に出て当てもなくただ歩いた。砂はサラサラして温かい。遠くで誰かが座って海を見ていた。ゆっくり近づいて行くとライアンだとわかった。彼はジェナに気づくと海を見るのをやめた。</div><div>「おはよう」</div><div>「おはよう。座る？」ライアンは砂を叩いた。</div><div>ジェナは彼の隣に座って海を見た。霧が立ち込めている。</div><div>「お気に入りの場所？」</div><div>「…生きてる家族とか、友達を見てたんだ」</div><div>「そんなことできるの？」ジェナはライアンを見つめた。</div><div>「ああ、できるよ。ただ見るだけならね。この場所じゃなくても、好きな所でできる」</div><div>「やってみようかな…。ねえ、ライアン？」</div><div>「うん？」ライアンはジェナを見た。</div><div>「あなたはどうして死んだの？」</div><div>「車に轢かれた。友だちの目の前でね」</div><div>「痛かった？」</div><div>「全然。俺はよく見ずに道を飛び出したんだ。運転してた彼は俺を避けきれなくてさ…。彼には2人の子供と妊娠中の奥さんがいた。仕事もキツくて全然寝れてなかったのに刑務所送りだ」ライアンは少し怒りながら言った。</div><div>「今も刑務所？」</div><div>「もう出所した。だけど職が見つからなくて借金まみれだ。それに…母さんとあの頃の彼女も気になる。母さんはまだ立ち直ってない。彼女は俺をまだ愛してくれてる」</div><div>「忘れてほしいの？」</div><div>「わからない」ライアンは下を向いた。</div><div>「私にも…彼氏がいたの。だけど喧嘩ばかりしてたから…」ジェナは目を閉じて涙を抑えた。</div><div>「愛する人を失って平気な人なんていない。だけど、ここはいい場所だ。友だちを紹介するよ。小さなベスとか、ペイジとか、たくさんいるからさ」</div><div>「ありがとう」</div><div>「俺はもう行くよ。君は家族の姿を見るといいよ」</div>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/ariathejd/entry-11905882424.html</link>
<pubDate>Wed, 06 Aug 2014 21:22:25 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>life6⃣</title>
<description>
<![CDATA[ <div>焼死体はジェナのものだった。行方不明捜索から犯人捜索へ変わり、</div><div>ウェッジウッド家が誰かに恨まれていなかったかなど調べられた。</div><div>警察が毎日のように家に来るのでイザベルは居場所を無くしたように感じていた。リビングにはいつも警察や刑事が家族の誰かと話していて、部屋はジェナとの共同部屋だった。</div><div>家族はジェナが行方不明になってから少し変わった。丸一日どこにいるかわからなくなった時から母親のシェリーは笑わなくなり、父親のジョセフは怒っているように見えた。焼死体がジェナだとわかってからは兄のマイクはものすごく落ち込んでいた。イザベルにはそれが意外で驚いていた。マイクとジェナはずっと仲が良くなくていつも言い合いをしていた。大学寮に住んでるコナーも家に帰ってきた。彼はずっと真顔で、ジョセフと少し似ていた。</div><div>イザベルは、怒りを感じていた。それは姉を殺した犯人にではなく、ジェナ自身に対してだった。イザベルに言わせれば、彼女はいつも家の話題の中心にいた。頭も容姿も性格も良くて、ずっと付き合う彼氏までいる。イザベルは彼女に嫉妬して、いつの間にか嫌いになっていた。ジェナはそのことを知らない。イザベルがどんなに冷たく接してもジェナは優しかった。嫌いなのに、イザベルは彼女がいなくなってさみしかった。もう2度と会えないことがわかって、怒りとさみしさに葛藤していた。</div><div><br></div><div>エリックは毎晩悪夢にうなされていた。傷だらけでボロボロの彼女がはって追いかけてきたり、焼き殺される時の悶絶した悲鳴が頭から離れなかった。あれからセスと会ってないが、エリックはもう会いたくないと思った。彼はジェナを痛めつけて殺すことを楽しんでいた。街には警察がいっぱいいて犯人捜しが行われている。エリックは毎日怯えることに耐えられなくなった。俺は一体何をしてしまったんだろう？と何度も後悔した。</div><div><br></div><div>ジェナはライアンに教えられて家を建てた。建てると言ってもただ想い描くだけだ。小さくて温かみのある家を海の近くに建てた。</div><div>「じゃあ俺は帰るから。またね」ライアンはジェナに手を振った。</div><div>ジェナは中に入った。想像通りのカントリーな家具が置いてある。奥の寝室に行ってベッドに潜り込むと、家を思い出さずにいられなかった。もう2度とあの家に帰れない。まさか自分がこんなに早く死ぬとは思っていなかった。未来が続くと思っていたし、約束も果たせると思っていた。部屋の掃除をするとシェリーに言った小さな約束や、これからもずっとアンドレだけのものだという約束まで。</div><div>ジェナはブランケットを握りしめて涙を流した。</div>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/ariathejd/entry-11904794999.html</link>
<pubDate>Mon, 04 Aug 2014 18:46:21 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>life5⃣</title>
<description>
<![CDATA[ <div>ジェナは真っ白なシミひとつない部屋で目を覚ました。インベルが近くに座って彼女を見つめていた。</div><div>「私は本当に死んだの？」ジェナはインベルをすがるように見つめた。</div><div>「死んだ。遺体も発見された」</div><div>ジェナは顔を手で覆った。</div><div>「もうみんなに会えないの？」</div><div>「彼らが死ねば会えるかもしれない」</div><div>私があの時一人で歩かなければ…。違う道を歩いてればこんなことにならなかったのに…。</div><div>「自己嫌悪に浸るのはやめろ」インベルはジェナの顔を上げさせて彼女の足先を指差した。</div><div>両足の足首から下が黒や緑になって溶けていく。</div><div>「何なの？！」ジェナはインベルにしがみついた。</div><div>「ここは自己嫌悪に浸れる場所じゃない。もしそれを続ければ、お前はまた違う場所に連れて行かれるだろう」</div><div>ジェナは元に戻ってきている足を見つめた。自己嫌悪に浸る事は許されないのに、ここには苦痛がある。</div><div>「外の世界に出るか？」インベルが言った。</div><div>ジェナは頷いて、彼女に着いてドアから外に出た。</div><div>外の世界は、空は雲が夕焼けの始まりのように薄いピンクや黄色で、低い建物がずらっと通りを挟んで建っていていろんな人が道を歩いていた。</div><div>「ここが天国？」</div><div>「…生きる者が想像するのとは少し違う。私は他に仕事があるから、誰かに案内させよう」</div><div>「え…」</div><div>インベルは通りにいた背の高い青年を呼び寄せた。</div><div>「ライアン、彼女を案内して」</div><div>「いいよ」ライアンはジェナを見た。</div><div>「私…」</div><div>「彼は優しい青年だ。怖がる必要はない」インベルは2人から離れて行った。</div><div>「君名前は？」ライアンはジェナに言った。</div><div>「…ジェナ」</div><div>「来たばっか？」</div><div>ジェナは頷いた。</div><div>「ここも悪い場所じゃないって。アイスは好き？」</div><div>ジェナはまた頷いた。</div><div>「来いよ、美味いアイス食べさせてやる」ライアンはジェナを連れて通りを歩いた。</div><div>「あなたも死んだの？」ジェナはライアンを見た。</div><div>ライアンは笑った。「まあね」</div><div>「何歳なの？」</div><div>「17」</div><div>「死んでからは？」</div><div>「…7年」</div><div>「成長しないのね」</div><div>「死んでるからね。でも退化はできる。若い頃の姿に戻るとかね。ほら、あそこの店のアイスは最高だ」ライアンはジェナにアイスを持って来てくれた。</div><div>「お金は？」</div><div>「この世界にはない」</div><div>ジェナはアイスを食べてみた。今まで食べたどのオレンジアイスよりも美味しい。</div><div>「何味？」ライアンが言った。</div><div>「オレンジ」</div><div>「へえ、オレンジが好きなんだ？」</div><div>「うん。…好きな味になるの？」</div><div>「そう。だから美味いんだ」ライアンはニッと笑った。</div>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/ariathejd/entry-11904320605.html</link>
<pubDate>Sun, 03 Aug 2014 20:24:04 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>life4⃣</title>
<description>
<![CDATA[ <div>ジェナが行方不明になってから3日が経った。家族は警察に行方不明届けを出したが状況はあまり変わらなかった。父親のジョセフや兄のマイクは心配で彼女を探したりしたが見つからずにいた。</div><div>ベロニカは、ジェナが行方不明になってからエリックが誘ってこなくなったことが気になっていた。偶然かもしれないが彼が何か知っている気がした。でも話しかける気にならなかった。</div><div>アンドレはジョセフたちと同じようにジェナを探していた。喧嘩したままなのを後悔した。いなくなったのが俺のせいだったら？見つかったら仲直りしよう。彼女に優しくしよう。</div><div>車で走っていると携帯がなった。アンドレは勢いよく携帯をつかんで電話に出た。</div><div>「ジェナ⁈」</div><div>「アンドレ、俺だよ」友だちが申し訳なさそうに言った。</div><div>「ああ…いいんだ」</div><div>「川の近くの廃墟覚えてるか？肉屋の近くの」</div><div>「うん、それが？」</div><div>「今そこが火事なんだ。マジ、めっちゃ燃えてる！見にこいよ」</div><div>「そうだな…行くよ」</div><div>アンドレは5分車を飛ばしてそこに行った。300m先からでももくもくと上がる煙が見えた。見物人が何人もいて、消防隊が火を消していた。アンドレは友だちの近くに行った。</div><div>「放火だろうな」友だちは携帯で動画を撮っていた。</div><div>消火されて廃墟は骨組だけになった。誰も怪我をしていないのに救急車とパトカーが到着した。救急隊員が担架を運んで来て廃墟に入った。アンドレは気持ち悪くなってきた。あそこに誰かいたんだ。死体を燃やすために火事を起こしたのか？</div><div>「撮影はやめるんだ」友だちは警察に注意された。</div><div>担架には人が乗せられたが白い布で覆われていた。大きさは大人だ。アンドレは、あれがジェナなんじゃないかと思ってしまった。もし彼女だったらどうしよう。頭からステーキの端の焦げた部分みたいにカリカリになったジェナの姿が離れなくなった。アンドレは見物人から離れて垣根の脇に行くと思いっきり吐いてしまった。</div><div>「おいマジかよ？大丈夫か？」友だちは笑いながらアンドレの動画を撮った。</div><div>「やめろ」アンドレは携帯手でよけた。</div>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/ariathejd/entry-11903193494.html</link>
<pubDate>Fri, 01 Aug 2014 16:04:55 +0900</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
