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<title>文学よみっパナシ</title>
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<description>ものゴコロついた時から本を読み，今日もやっぱり本を読み，きっと5年後も10年後もヨミヨミしている本好き会社員の読みっぱなし日記。独断と偏見のきまぐれれ書評デス。ときどき本と関係ないことも書きます。ユルシテ‥。</description>
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<title>かえってきました♪</title>
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<![CDATA[ <b>かえってきました♪</b>あ！気がついたら春だ！なんかあったかいし。ずーっとブログをサボりまくっていました。な～んでかというとわたし実は会社で働くのと同時に劇団で芝居などやっていてこの2月がちょうどその公演の準備だったりしたわけです。はっきりいって寝る時間も乏しく，こののままわたしは死ぬのか‥無念じゃ‥とか思いながら会社と稽古場の行き来をしていました。そういうわけで1月2月の記憶がほとんどありません。さらに本も読めませんでした。すいませんでした。しかし今月入ってからいろいろと読み始めています。斎藤孝さんと桐野夏生さんの二本立て現在乱読中です。でわでわまた！
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<pubDate>Sat, 12 Mar 2005 14:28:26 +0900</pubDate>
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<title>『4Ｕ』（よんゆー）/山田　詠美　（幻灯舎/1400）</title>
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<![CDATA[ 　いや～久しぶりだ～！さぼりすぎだっつーの。スミマセン。過去の精算をしていたものでへへへ。というわけで，恋が終わったとき読みたい一冊はコレ。「4Ｕ」であります。 <br>　全部で9編の小説がつまった短編集なので，通勤電車の中でもサクサクいけます。でも，ページをめくっている途中でぐっと胸にささる言葉をみつけてしまうんで，一駅のりすごしちゃうかもよ。<br><br>特に「血止め草式」というお話はイチオシ。アパートに住んでる独身女性がとなりの旦那と浮気する～という平凡な題材が山田詠美のてにかかるとあら不思議！！ここまで面白くなるの。うるさい奥さんとの日常からにげるために若い女を利用するズルイ中年ともっとズルイ女。これを恋と呼べるかは知らんが，一時的に彼らはお互いが必要で，関係を結んだ。しかし男が引っ越していってこの二人の中は終わる。もちろん女はくそ～あの野郎とは思う。思うが，詠美の世界の主人公は悲劇のヒロインにはなりません。 <br><br>＝＝＝＝＝以下引用＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝私は，いつも，自分の内にある亀裂や隙間のようなものを他者を使って塞ごうとしているのだ。そんなの恋愛だなんで呼べない。おこがましくて。しかし，私が必要としているものは，まさにその恋愛とは呼べないものなのだ。<br>＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br><br>彼女もまたとなりの旦那をうまく利用していたわけなのであります。<br>こんな男女をあなたは嫌いですか？？<br>私は好きです。断然好きです！<br><br> 常にそれが終わることを忘れず，だからこそめいっぱい相手に夢中になる。恋をしているときは誰しも，自分と相手のしていることがこの世でもっとも価値ある行為のように思っているが，なんのことはない。これはエゴだぜと言い切ってくれる。セックスに人間性などいらん！なんてなかなかいえないセリフである。自己陶酔できない人間の寂しさも，これで悪いかよ！と言い切るキップのよさもいい。 <br>「人生に対して，いかに尻軽でいられるか」というオビも◎。<br>永遠の愛なんて怖いからいらない。人生の中で今この瞬間，楽しくお互いを利用しあえる相手，私が欲しいのはソレだななんて思いました。<br><br><br>
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<pubDate>Sun, 12 Dec 2004 21:11:39 +0900</pubDate>
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<title>「何の印象もない女」/原田宗典　角川文庫</title>
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<![CDATA[ すげータイトルですねっ‥。本屋で思わず立ち止まってしまいました。<br>「ブス」なんていわれてもへへ～んだってなもんですが，何の印象もない女！とか言われたらスゴく悔しいなあ。首根っこひっつかまえて「いやいや私はね‥」っていいたくなりますね。ハイ。<br>原田宗典さんはエッセイや短編なんかが人気の作家さんですが，どっちかてーと男の子向きなイメージがあって手をつけていませんでした。しかしこのショーゲキ的なタイトルに引かれ思わず立ち読み。<br>「何の印象もない女」はこの本の中に収められている詩のタイトルなんですが，なかなかリズミカルで粋な詩？（散文なのかな？）なんです。<br>あるところにものすごーく平凡で，地味な女がいます。あんまり印象のない顔なので写真にとってもブレってうつっちゃうほど！の女。この女があるとき酒場で酔っ払った男にナンパされて酒の勢いでいい雰囲気になっちゃいます。男は酒ばっかり飲んでいる男なので，女の顔なんかよく確かめもせず「かわいいヤツ！」とかいっていちゃいちゃします。女は初めての恋にぼーっとなり男に夢中になる。<br>ところが男は船乗りだったので，突然船に乗ってでかけていってしまいます。律儀な女は彼の帰りを待ちます。そんなある日彼がまた港に帰ってきた！女は真っ赤なドレスを着て彼を迎えに行きます。ところが彼の方は彼女のことなんかちーとも覚えていない‥。素通りされてしまう。が～んなわけです。こっからがイイ。<br><br>以下引用<br><br>しかし彼女は未だ気づいていない。<br>恋を失ったせいで自分が，<br>何の印象もない女から<br>可哀そうな女に変わったことを。<br>その証拠に桟橋のたもとに立つ<br>一人の青年が<br>泣いている彼女を見て<br>「ああ，何て印象的な女だろう」<br>と思っていることを。<br><br>ああ宗典いいこと書くじゃん！<br>そう女は恋をするたび自分の顔をつくっていくんだわね。<br>ウキウキしたり哀しくなったり，そーゆー感情が表情とか印象とか魅力になっていくんだわな。<br><br>んで自分の顔をふっとみると，げ！あごに吹き出ものが～とりあえず，仕事に疲れた女の顔があるのでありました。早く寝よう‥。<br><br><br><br>
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<pubDate>Tue, 09 Nov 2004 01:31:06 +0900</pubDate>
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<title>「ウェルカム・ホーム」/鷺沢　萌</title>
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<![CDATA[ 今朝の朝日新聞を見て，ビックリした。<br>なにやらダンディな男性の写真がでてるな～と思ったら彼はフランスの市長。ベルトラン・ドラノエ氏54歳。彼は同性愛者で40歳のとき養子を迎えて家庭を築こうと決めたとのこと。結果的に仕事と家事の両立が難しく，子供を持つことを断念したらしいのですが。いや，フランス人！！君たちはスゴイ！差別がないわけじゃあないけれど，ベルトランさんは同性愛者であることをオープンにして市長のお仕事をしてるんだから。日本だとイロモノ扱いされて潰されてしまうんだろうなあ。パリ市長っていったら東京都知事くらいの位置づけなんだろうし。<br>なんてハナシをしたのは，人間にひとりひとりに個性や性格といったものがあるように家庭や家族にも，独自性があっていいんじゃないの？と言いたかったからであります。保険会社のＣＭに出てくる，仕事のできるパパ，美人で明るいママ，聡明そうな僕と妹そして庭には白い犬が‥みたいな形の家族だけが家族じゃないぜ！ということを。<br> 「ウエルカム・ホーム！」はちょっと個性的な家族の物語。<br>　仕事に失敗し，妻に去られた毅と，妻に先立たれ幼い子供を抱えていきていかなければならなくなった英弘。親友の二人は共同生活を始める。会社員として激務をこなす英弘は育児や家事に裂く時間がない。そこでフリーのフードコーディネーターの毅が家事と育児を取り仕切る主夫役をこなすことに。なんだかんだで三人の生活はうまくいくのだが，毅はこのちょっと普通じゃない家族への世間の眼が気になる。しかも最近恋人もできたし，男としての見栄やプライドだってあるのだ‥。なんて感じのストーリであります。三人にとっては自然なスタイルも世間からみるとヘンな家庭。旦那さんはなぜ再婚しないのか，あの居候みたいな男はなんなのか，お母さんのいない子供はかわいそう‥そういう偏見は現にあるし，何よりも私たち自身が，世間というものをすごーく気にしてしまう。<br>例えば，結婚をする/しないは個人の自由じゃん！なんて思う私ではありますが，やっぱ30までには結婚しないとダメかなあと悩んだり，まわりが結婚していくとあせったりもします。頭でそう思うことと，感情が矛盾してしまう。別に40歳くらいで結婚なんてのもアリなはずなのに，「やっぱり～，30までに，それなりに誠実で経済力のある男性と結婚して」なんて自分らしからぬ固定観念に縛られてしまいます。<br><br>でもね，この本にあるように，いわゆるフツーの家族だけが家族なのじゃなくて，家に帰ってきたとき「おかえりなさい」って言ってくれる人，それが家族なんだと私も思います。世間が描く理想に家族を求めて結婚するよりも，自分にとって家族と呼べる人と仲良く暮らせたらこれほど幸せなことってないだろーなー。<br><br>  <br> <br>
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<link>https://ameblo.jp/ayaco/entry-10000133725.html</link>
<pubDate>Sun, 07 Nov 2004 23:57:59 +0900</pubDate>
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<title>『百年の誤読』/『文学賞メッタ斬り！』</title>
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<![CDATA[ 『百年の誤読』ぴあ株式会社/岡野宏文・豊崎由美『文学賞メッタ斬り！」パルコ出版/大森望・豊崎由美 <br> 文学よみっぱなし‥ブログほっときっぱなし～みたいになっていた。いやあいかんいかん。しかし，言い訳をするとですね，ちゃんと本も読んでましたし，文学から離れていたわけじゃないんす。　ええ，さらに！去る１０月３０日，ジュンク堂新宿店のオープン記念イベントに行ってきました。ジュンク堂といえばやはり池袋ですけど，新宿店もなかなかグッド。池袋店のスペースの広さには負けるけど，やっぱり本の並べ方とか客に親切～。見やすいし，分類の仕方もスマート。本好きには嬉しい本屋さん（回し者？）  さらにジュンク堂ではよく作家を呼んでミニ講演会みたいなイベントをやってるので憧れの作家の話を聞きにいくのも楽しい。<br>　今回はお茶目な文芸評論家　豊崎　由美氏と大森望氏がきてトークセッションをやりました～。トヨザキ氏は『ダ・ヴィンチ』などの連載で活躍中のライター（演劇や競馬などにも詳しいのです），大森さんは編集者で翻訳家（海外ＳＦなどがメインみたい）でもあります。なのにこのふたりったらほんとにきどらない気さくキャラ。小難しそうに思える「文学評論」，「ぶんがくひょーろん」って感じで楽しく語ってくれます。客層は伊勢丹内ということもあってやや年齢層高い感じだったけどおじさま・おばさまのハートもつかんでいました。<br>トークセッションのあとにはもちろんサイン会（この表現ふるっ）もありましたが，このときに販売されたのが新刊の『百年の誤読』と２００４年３月に発売された『文学賞メッタ斬り』。※『百年の誤読』は岡野宏文/豊崎由美著），『文学賞‥』は大森望/豊崎由美著）『百年の誤読』は文学史上に輝く？大作から，昨今のベストセラー小説までを，言いたい放題しまくる豪快な一冊。（しかしこの読書量にはほんとびっくりします）そう！みんながスゴイと言ってるアノ作品やら，アノ作家をざっくざっくときっていきます。例えば『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラは自分勝手だしぜんぜん考えて行動しないし，はっきりいって共感できない！なんてくだりは思わず，そうそう！なんて唸ってしまったですよ。ほんとスカーレット性格悪いし，逞しいというより図々しいんだもん。文学なんてもんはそうしゃっちょこばって読まなくていいんだ！って気分にさせてくれます。『金色夜叉』，『城の崎にて』，『それから』なんて文学の香高そうな作品をかな～りネタにして笑ってますが，なああんだ本ってそなん感じで読めばいいのねって気持ちにさせてくれます。かなりこき下ろされる作品だってちょっと読んでみたいなあっと不思議と思わせてくれる本であります。そしてこの二人けしてこきおろしてばかりいるわけじゃありません。ちゃんと評価だってします。いやみな感じなく作家や本に対する愛情が伝わってくる一冊。<br> 本読みの幸せは読書もさることながら，読んだ本について友達と語り合うことでもあります。そんな基本的な読書の幸せがこの本には実はつまってるよーに思えます。 <br> さらにあわせて『文学賞メッタギリ』（パルコ出版）もオススメです。敷居の高かった文学賞選考委員たちの世界が急に卑近になるスゴイ本です。○○賞ってけっこーいい加減に選ばれてるんだな～とか，エ！あの都知事のおじさんが選考委員なの！とか‥しらなかった文学賞の世界が分かります。<br>しかし２冊ともいわゆる文芸が１８番の出版社からではなくエンタメ系の出版元からでている理由は‥やっぱり作家先生たちが，失礼である！とかいって怒るからなのかな。 
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<link>https://ameblo.jp/ayaco/entry-10000121933.html</link>
<pubDate>Fri, 05 Nov 2004 00:44:35 +0900</pubDate>
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<title>「ダーリンは外国人」/小栗佐多里</title>
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<![CDATA[ 「ダーリンは外国人」1.2小栗佐多里　メディアファクトリー　 　<br>　今回は漫画です。文学と漫画は厳密には違いますが，かなり面白い本だったので紹介してしまいます！およそ，よそのカップルの話や夫婦の話なんて他人にはどーでもいいことだったりします。友達が「私の彼はね‥」とか「うちの旦那さあ‥」なんていいだしたら，もうただただ聞いてあげるという姿勢に徹するしかありません。なんでかというとそれは当事者たちの世界であり，聞いている自分に結びつけることが難しいからです。特にのろけ話なんかはそうです。<br>「ダーリンは外国人」は漫画家さおりがハンガリーとイタリアのハーフである夫トニーとの日常を描いた作品です。なんて書くと「わあ地味‥」，「国際結婚は多分しないしなあ」という感じですが，いやいやこれは予想に反してそうとう面白かったな～。というのはいわゆる「国際結婚」や「夫婦」というテーマーを飛び越えて，『価値観の違う二人の人間がいかに楽しく生活していくか』という問題がテンポよく展開していくからであります。 <br>たとえば，さおりは食器のあらい方から洗濯物の干し方まで，几帳面にこなさなければ気のすまないタイプ。ある日トニーに食器あらいを任せると，洗った包丁をすぐに拭いて，戸棚にしまった‥。これがさおりには気に食わない。包丁は完全に乾くまで食器トレイに置いておかないと嫌！！なのだ。 <br>さおりいわく，乾いていないものしまうと戸棚に水滴が落ちて衛生的ではないから。トニーいわく，包丁をいつまでもだしておくと怪我をしそうで危ないじゃないか！ どっちも間違ってはいないわけです。何を重要視しているかの違い。<br>清潔か安全か。 結局，トニーは「自分にかたづけを頼んだのなら，自分にまかせて欲しい。でもさおりのいいぶんもいかせるよう努力する」という結論をだします。さおりはそれに対し，しょうがねえ，まあいいかと許容しようとなります。内心はちょっとイライラはしているわけですが。 こんな考え方，感じ方の違いに驚き，面白がったり，けんかしたりしながら二人はルールをつくっていきます。 <br>　恋人同士でなくても，二人以上の人間が集まるとどうしたって価値観の違いってあらわれてきます。そして真面目なヤツほど相手のやり方を気に入らなかったり，はたまた相手を無理に変えようとしてしまったりするのです。たとえば仕事をだれかに頼んだのに，やり方はダメだ！こうしろ！とか，ああもうこっちでやるからいいよなんて人に振っておいて結局自分でやってしまったり‥。これとは反対に相手に嫌われたくないと思うあまり，言いたいことも言えず我慢してある日突然キレちゃったり。 え～つまるところ，「言わなくても分かるでしょ？」と相手に甘えてもダメだし，「私の言い分が正しいんだから，私のこと好きなら，私と同じ考えでやって！！」というのもダメダメなんですね。 お互いに対して分からないことは聞く，そして話し合う，話し合って最後は個人の判断にまかせる‥そういうことが自然にできちゃうさおり・トニーカップルはとってもステキだな～と思うわけです。<br> そんなの疲れるから嫌！って人もいるかな。でも人間関係でやっかいなものだから，それを承知でやってみるしかないよなーと思います。そしてそれが好きな人とならきっと楽しいハズですよね。 外国人と結婚する予定なんかなくても楽しめます。だってすべての他人はある程度，自分にとっては「外国人」なんですから。 <br><br>（あ，あとこれはそうとう笑える漫画ですんで電車の中で読むときは気をつけてください。）<br><br> <br> <br>
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<link>https://ameblo.jp/ayaco/entry-10000082413.html</link>
<pubDate>Sun, 24 Oct 2004 15:59:44 +0900</pubDate>
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<title>バルザック/『幻滅』</title>
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<![CDATA[ 『幻滅』上・下　バルザック　東京創元社（おそらくこれは絶版，藤原書店からもでています） <br>　職場のことでゴタゴタしているうちに日にちが経ってしまった～。<br>会社という場所は実にいろんな人がいて面白いものです。我がままで，暴君な上司，真面目でいい人なのにいつも損をしている人，ニコニコしていても何を考えているかわからない人，いろいろな趣味をもっている人‥こんなにも性格の違う人がひとつビルの屋根の下で生きているわけです。そりゃあ毎日事件も起こるわけです。なんてことを考えていたらバルザックを思い出してしまった。ウーンこれは人間喜劇だ。保身を図る人，お人よしな人，かなりのワル，調子のいいヤツ，あ～いるいるこんな人。ああ～あるあるこんな悲劇！って感じのハナシが満載なので，若いときにバルザックよんでおくと社会にでてからちょっとやそっとじゃ驚かなくなるかも！<br>　バルザックは約100編もの作品を書いたそうなので，とても全部よめないだろうし，たぶん日本で出版されている翻訳ものは一部でしょうが，とりあえず『幻滅』は面白い。有名な『ゴリオ爺さん』よりも私はこっちが好き。<br>アングレームという田舎町すむ，リュシアンという美青年が主人公。彼のキャラクター設定はかなりツボ。ちょっとばかり詩を書くのがうまかったので田舎で注目され，貴族の夫人の後押しで一躍注目を浴びる。自分には才能がある！と確信した彼はパリに進出。ところがパリの出版界は野望渦巻く危険な世界。地味な詩よりも売れるもの，センセーショナルなものがもてはやされる時代。文学は消耗品の世界。そこへのこのことやってきたリュシアンはほとんど鴨。さんざん騙され利用されて，落ちぶれていく。苦労知らずなうえにな上，にへたに女にもててしまい，さらに周りが甘やかすので始末が悪い。後悔しても学習しない主人公に，イライラしてきますが，「自分は何がしかのものだ」とか思ってしまうところや「夢はかなえたいけど努力や遠回りは嫌」というキャラは読んでて耳が痛くなってきます。あれれ？これって本当に１９世紀のハナシ？なんだか今とあんまりかわらなくないか？と思えてきます。と同時に印刷機が進歩してメディアの影響力がどーんと膨れ上がっていった当時の風俗描写もかなり面白いです。風俗描写が多くて話がすすまない‥などと腹をたてずに19世紀の空気を満喫しましょう。<br><br>作中人物に似た人がきっとあなたに周りにもいるはず。あああいつに似てる～なんて楽しむのもアリですが，自分に似ているヤツもいてドキリとします。ハイ。 <br>
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<link>https://ameblo.jp/ayaco/entry-10000059538.html</link>
<pubDate>Sun, 17 Oct 2004 02:41:20 +0900</pubDate>
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<title>『パレード』　吉田　修一</title>
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<![CDATA[ 『パレード』吉田　修一　幻冬社　　定価１６００円　第15回山本周五郎賞受賞<br>　<br>　読みやすい文章。さらに都会的でおしゃれ‥JJに連載なんかしちゃってさ～というのが私の吉田修一への偏見でしたが，いやはや（死語）この『パレード』には驚かれされたのなんのって。ええええ？これってこういう話だったの！！という大きな衝撃をうけました。裏切られた～。<br>吉田修一はおしゃれなお兄さんではありませんね。デコレーションはキレイだけどけっこう怖いことを考えるお兄さんです。<br><br>　都心のマンションで共同生活する5人の若者。メキシコ料理屋でバイト中の大学生・良介，人気俳優とこっそり交際中の琴ちゃん，酒乱のイラストレーター未来，売春で生活する18歳のサトル，映画配給会社で働く直輝。5人それぞれの眼からみた日常がスマートに展開していく。それぞれの恋や過去，共同生活を始めた経緯，隣近所で起こる事件などが描かれ，サクサクと楽しく読めます。が，しかしこの5人イマドキのおしゃれな20代って感じの顔をしながら，よーく読んでみるとけっこう危ない。いやかなり危ない。もちろん，どんな人間にだって影の部分はあるのだけど。かれらの一番怖い部分は，自分に心地よい現実しかみようとしないところだったりする。<br>お互いの影を彼らは見ない。見えないのじゃなく，あえて当たりさわりのない仲良し生活を送る。相手のダメな部分を受け入れるということではない。自分にとって心地よい部分だけ共有し，めんどうな部分は黙殺する。特に最終章のストーリーは背筋がぞっ～とするくらいその黙殺っぷりがコワイ。<br>って読む前の人にあんまりこういう勧めかたはちしゃいけないのかな。まあ推理小説ではないので許してくだされ。<br><br><br><br>
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<pubDate>Wed, 13 Oct 2004 00:38:17 +0900</pubDate>
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<title>『A2Z』　山田詠美</title>
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<![CDATA[  <b>『Ａ2Z』山田詠美　講談社文庫　定価467円　読売文学賞受賞 </b>　ご存知，大人気作家・山田詠美先生の『Ａ2Ｚ』です。詠美センセイには根強いファンが多いのでまだ一冊しか読んだことのない私は，あまり生意気いえないなのですが‥。　<br>　恋のせつなさを描きながらなんともユーモラスで元気のいいエネルギッシュな小説です。ウジウジした男子なんかえいやーと蹴飛ばしてしまうそうな感じ。爽快！ <br>主人公・夏美も何者にもとらわれないまっすぐな性格。こういうキャラ大好きです。男性作家に描く小説には人物は登場しないですね。<br> 文芸編集者の夏美には，やはりやりての編集者の夫がいる。スマートで仕事のできる夫とは趣味は違うけど，同士でありライバルでもあり一番身近な人間でもある。そんな夫は実は浮気をしているんだけど，その事実を隠すどころか<br>－恋人がいる。でも夏美とは離れたくない。夏美ほど俺を分かってくれる女はいないから－<br>というようなことをぬけぬけと言う。しかーし，この夫にしてこの妻あり。夏美もまた年下の郵便局員・成生と恋に落ちる。じめじめを不倫をするのではなく。恋をして，ときめいてウキウキしまくる。さてこの夫婦が最後どうなるかは，本を読むのが一番なので，書かないけれど，ふ～んこういう男女関係もありかあと妙に納得して読んでしました。そして結婚に対してのイメージがポジティヴなものに変わったかも。恋愛感情は永久に続くものではないし，一人の人をずうっと好きでい続けるなんて不可能だ。だから自分には結婚なんざ無理無理と決めておりました。<br>結婚は恋愛の完成形を求めてするもんじゃない。生活のため？世間体のため？それも違う。この本をを読んでいると，恋愛感情が消えてもなんだか離れないられない相手，最後はコイツのとこに帰ってくるんだと思える相手，そういう相手と一緒になる方法としての結婚ってなんだかステキ～と思ってしまった。まあちょっと理想の世界ではあるけれども。と27歳の私は思いました。でもこの夫は魅力的なんだけどちょっとずるくてニクイの。そして成生君，ちょっとかわいそう。<br>もし万が一私が結婚するような事故がおきたら，改めて読み直してみたい作品であります。  <br> <br>
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<link>https://ameblo.jp/ayaco/entry-10000045642.html</link>
<pubDate>Tue, 12 Oct 2004 00:33:36 +0900</pubDate>
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<title>『溺レる』　川上弘美</title>
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<![CDATA[ <b>『溺レる』川上弘美　文春文庫　定価400円　伊藤整文学賞受賞</b> <br>　ここのところちょっと，ブログをサボりがちでした。読むのが楽しくて，書くのがメンドーくさくなっていました～。<br>まさに，読みっぱなし状態。そろそろ書かなきゃ。<br> <br>濫読した中でインパクトが強かったのが川上弘美。なんといっても文章がキレイです。丁寧です。計算してます。文体を見れば誰かが書いたか分かる。そういう作家。本を読む楽しみとはストーリーを負うことだけではなく，文章自体を味わうことでもあるんだな～と感じさせてくれマス。<br> <br>「モウリさんわたしばかかもしれないけどモウリさんのことすごく好きだよ」<br>「ばかだねぇ，まったく」モウリさんは答えた。<br>「ばかですか」<br>「だって，これ，ミチユキだよ。アイヨクのオボレた末のミチユキなんだよ。ほんとにさ 」<br>（『溺レる』より引用）<br><br> 上の文章は，駆け落ち中の男女の会話。「愛欲に溺れる」のではなく「アイヨクに溺レる」。ここがミソです。<br>生きることへの不安から性愛に溺れる男女をそのまま描けば，もうあまりベタベタで『失楽園』みたいに陳腐になってしまう危険性が大ですが，ふわりふわりと死への憧れを口にする，あぶなっかしさが生きることの哀しさや滑稽さを感じさせるんだな。エロティックで，どこか物悲しく，そして背中がうすら寒くなるような不安な感じ。それをあくまでさりげなく読ませるところがなんともニクイです。こういう恋愛小説っていいですな。相手を思って胸が苦しくなる～みたいなお話で喜べるのは中学生くらいまでですもん。 <br>それにしても川上ワールドの男女ってなんだか古風で素っ頓狂で面白い。<br>「ばかだなあ」<br>「ばかですか」<br>そんなカップルイマドキいませんものね。明日から使ってみよっかな。無理か。  <br> <br>
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<link>https://ameblo.jp/ayaco/entry-10000043424.html</link>
<pubDate>Mon, 11 Oct 2004 02:21:00 +0900</pubDate>
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