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<title>ゲームの世界でも俺は主人公になれない</title>
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<description>ネット小説を書いています。ゆるーくふざけているように見えるけどとても熱いラノベを書いてみたいと思っています。ここだけの話、顔は斉藤工に似ています。</description>
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<title>0章　チュートリアル(2)</title>
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<![CDATA[ <p>ぶおおおん！ぶおおおん！</p><p>&nbsp;</p><p>原付エンジンの激しい音が鳴り響く。</p><p>&nbsp;</p><p>「速いじゃないかコラァァ。その調子で走れやコラァァ！！」</p><p>&nbsp;</p><p>「は？まだスキル使ってないんですが。というかまだ歩いてるんですが。だいたいお前遅くない？原付使ってるのに、歩いてる俺と同じスピードって」</p><p>&nbsp;</p><p>「うるせえ！！チュートリアルではプレイヤー抜けない設定なんだよコラァァ。</p><p>早くスキル使えやコラァァ」</p><p>&nbsp;</p><p>このまま長い時間このフランスパン頭に付き合ってるわけにはいかない。</p><p>このスピードアップスキルを使って早く緑の国まで行こう。</p><p>もともとカイトは足が速いほうだ。このスキルを使うとどれだけ足が速くなるんだろう。</p><p>&nbsp;</p><p>命令に従うのはしゃくだなと思いながらも、カイトは「暴走運転」と書いてあるスキルを人差し指でひょいっと上にフリックする。</p><p>&nbsp;</p><p>ぼうぅぅん！</p><p>&nbsp;</p><p>目の前に突如煙があふれ出した。</p><p>&nbsp;</p><p>煙が完全に消えると、目の前に小さなものが置いてあるのにカイトは気づいた。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>原付だった。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>「まさか・・・これに乗るってこと？」</p><p>&nbsp;</p><p>「そうだコラァァ。超絶スピードアップできるぞコラァァ」</p><p>&nbsp;</p><p>もうなんでもいいや。従おう。何から何まで自分の思考の斜め上からやってくる事象に対して、カイトは考えることをやめた。</p><p>&nbsp;</p><p>少し錆付いた原付にまたがる。</p><p>&nbsp;</p><p>ぶおおおん！</p><p>&nbsp;</p><p>エンジンが自動でかかった。</p><p>&nbsp;</p><p>「いくぜー！フランスパン職人！！俺はこう見えてなあ、無免許なんだよ四露死苦！！」</p><p>&nbsp;</p><p>右手のアクセルを引き、一気に加速する。</p><p>&nbsp;</p><p>「いいじゃねえか！！それでこそ勝負のし甲斐があるぜコラァァ！！」</p><p>&nbsp;</p><p>「お前、俺に勝てないんだろ！？おとなしくチュートリアル報酬用意しとけコラァァ！」</p><p>&nbsp;</p><p>平野を抜け、山に入りかかる。</p><p>ものすごいスピードで駆け抜けているにもかかわらず、フランスパンくそ野郎もものすごいスピードで走りしっかりとついてくる。</p><p>というか、スピードを多少落としても同じスピードで並走してくる。</p><p>&nbsp;</p><p>そうこうしているうちに、もうすぐ山頂だ。</p><p>&nbsp;</p><p>「山頂は俺の生きている証！！　絶対に獲るぜコラァァ！」</p><p>&nbsp;</p><p>フランスパンは叫ぶ。</p><p>カイトも負けじと声を荒げる。</p><p>&nbsp;</p><p>「僕にできることは一つしかない！ジャージを・・・みんなに託されたこのジャージを・・・精一杯ゴールに届けることしかできないんです！！」</p><p>&nbsp;</p><p>青春スポ根漫画で聞きそうなフレーズを叫びながら、馬鹿2人はゴールまで一直線に駆け上がる。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>ごーーーーーーる！！</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>優勝は新人プレイヤー！！山頂を制したのは、新人プレイヤー・カイト！！</p><p>&nbsp;</p><p>2人は汗だくで息をするのも困難なくらい呼吸が乱れている。</p><p>アクセルを握るだけなのに・・・</p><p>それくらいの熱戦を繰り広げていたのだろう。</p><p>&nbsp;</p><p>ゴール後も助走しながら、フランスパン絶滅危惧種はうつむき加減でつぶやく。</p><p>&nbsp;</p><p>「やるじゃねえか。俺の完敗だコノヤロウ」</p><p>&nbsp;</p><p>「うるせえ。お前もいい走りだったぜ。お前のこと、見直したぜ。」</p><p>&nbsp;</p><p>「いまさら何言ってんだ。行け、チュートリアルはこれで終わりだ。</p><p>チュートリアル突破報酬として、そのスキルはもうお前のものだ」</p><p>&nbsp;</p><p>「ありがとうフランスパンマン。このスキルは一生大事にするぜ」</p><p>&nbsp;</p><p>謎の友情が生まれた馬鹿2人だったが、いつまでもチュートリアルをやっているわけにはいかない。</p><p>&nbsp;</p><p>カイトはフランスパンマンに別れを告げ、原付を加速させ一気に山を駆け降りた。</p><p>&nbsp;</p><p>山を降りたとき、原付が「ぼううううん」という音をたてて消えた。</p><p>スキルには制限時間があるようだ。昔やっていたゲームと同じ設定だ。</p><p>同じ設定であるならば、一度使用したスキルは一定時間使用できないはずだ。</p><p>ブレスレットをそっと触り、目の前に現れたスキル発動画面を見ると、やはり「暴走運転」のカードはグレーアウトしていてフリックできない状態となっていた。</p><p>&nbsp;</p><p>「ありがとう、フランスパンナちゃん」</p><p>&nbsp;</p><p>もう一度ブレスレットに触れ画面を消して、ふと前方の風景に目をやる。</p><p>&nbsp;</p><p>カイトは唖然とした。</p><p>&nbsp;</p><p>目の前は開けた平野となっており、激しい砂煙が竜巻のように巻き上がっている。</p><p>&nbsp;</p><p>その中で何十人もの人たちが激しい戦闘を繰り広げていた。</p><p>ゲームだとはわかっていても、それはまるで昔の戦争の映像を見ているかのようだ。</p><p>&nbsp;</p><p>激しい爆発音や叫び声が辺り一面に響き続けている。</p><p>あまりの光景にカイトはその場を動けなくなった。</p><p>&nbsp;</p><p>カイトはチュートリアルを突破してすぐに、緑の国と赤の国の交戦に巻き込まれることになったのである。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/b7m73ypc1/entry-12297895120.html</link>
<pubDate>Tue, 01 Aug 2017 23:11:01 +0900</pubDate>
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<title>0章　チュートリアル（1）</title>
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<![CDATA[ <p>カイトはこの異様な状況に困惑しながらも、森の中を歩き続けていた。</p><p>&nbsp;</p><p>いつものようにフットサルサークルを終えて大学から帰って、ふっかふかのベッドで寝て、目が覚めたらなんとそこは昔はまっていたゲームの世界の中だったのだ。</p><p>&nbsp;</p><p>薄暗い森の中をひたすら進む。辺り一面樹木で、枝や葉の間から見える空はどんよりと曇っている。もはや昼なのか夜なのかすらわからない。</p><p>ひんやりとした空気が肌を刺す。</p><p>&nbsp;</p><p>小学生のときにゲーム機でプレイしていたゲームの世界を、</p><p>カイトは今肌で感じているのだ。</p><p>&nbsp;</p><p>足を踏み入れたのはもちろん初めてだが、カイトが小学生の時にあれだけやり込んだゲームなのだ。</p><p>目が覚めた瞬間、目の前に広がった見慣れた光景を見てすぐにこれが昔やり込んだゲームの世界だと確信した。</p><p>&nbsp;</p><p>確かこっちに歩き続ければ、緑の国の領土があるはずだ。</p><p>カイトは緑の国の領土を目指していた。</p><p>&nbsp;</p><p>理由は単純明白だ。</p><p>目が覚めるとカイトの右腕には身に覚えのない緑のブレスレットがついていたのだ。</p><p>&nbsp;</p><p>カイトの昔の記憶によると、このゲームは緑の国、青の国、赤の国の三国に分かれて領土を争い、相手の本陣を取り合うゲームだ。本陣をとられるとその国のプレイヤーはゲームオーバーになり、消える。最後まで残った国のプレイヤーたちが勝利となる。</p><p>一国辺り100人以上の規模で、自国の生き残りをかけて戦うリアルタイム戦闘ゲームだ。</p><p>&nbsp;</p><p>緑のブレスレットがなんなのかその時は全くわからなかったが、</p><p>カイトは緑の国のプレイヤーなのだろうと確信していた。</p><p>&nbsp;</p><p>ゲームの中で起こる事象は絶対に何かの伏線だ。</p><p>この緑色に全く意味がなかったとしたら、このリアルゲームをつくった人間をダメプロデューサーとして2ちゃんねるにさらしてやりたい。</p><p>&nbsp;</p><p>歩き続けて30分くらい経っただろうか。やがて少し開けたところに出てきた。</p><p>正面に誰かがいる。</p><p>&nbsp;</p><p>その男はやたらと長い学生服を着ていた。おそらくはるか昔に絶滅したと言われている「長ラン」というものだろう。</p><p>その男のおデコ辺りに何やら黒いフランスパンみたいなものがついている。これもまたはるか昔に絶滅したと言われている「リーゼント」というものだろう。</p><p>&nbsp;</p><p>どこからどう見てもいかつい顔つきなのだが、なぜかこちらを見てニコニコしている。</p><p>&nbsp;</p><p>怪しい、ゲームの世界でこれは怪しすぎる。</p><p>&nbsp;</p><p>リーゼント野郎がカイトに向かって話しかけてきた。</p><p>&nbsp;</p><p>「やあ！ゲームの世界へようこそ！チュートリアルを開始するよ♪」</p><p>&nbsp;</p><p>その姿でこのしゃべり方。怪しすぎる。</p><p>カイトは無視して素通りした。</p><p>&nbsp;</p><p>「待てやコラァァ。聞こえなかったのかコラァァ」</p><p>&nbsp;</p><p>後ろから罵声が聞こえたが、カイトは振り返らずに歩く。</p><p>&nbsp;</p><p>ぶおおおおおん</p><p>&nbsp;</p><p>原付に乗ったリーゼントくろ野郎がカイトを追い越して、前方で止まった。</p><p>&nbsp;</p><p>「やあ！ゲームの世界へようこそ！チュートリアルを開始するよ！」</p><p>&nbsp;</p><p>チュートリアルを突破しないとゲームが開始しないということはゲームにおける当たり前のシステムだ。</p><p>このリーゼントと話すのは面倒だが、やむをえずカイトは話しかけた。</p><p>&nbsp;</p><p>「あの、すいません。チュートリアルのスキップボタンはどこにありますか？」</p><p>&nbsp;</p><p>「あああ？俺の言うこと一言一句聞かないとチュートリアルクリアにならねーんだよコラァァ。黙って俺の言うこと聞いとけコラァァ」</p><p>&nbsp;</p><p>カイトは観念した。</p><p>&nbsp;</p><p>「わかったわコラァァ。早くチュートリアル始めろやコラァァ」</p><p>&nbsp;</p><p>「同じしゃべり方すんじゃねえコラァァ。どっちが喋ってるかわかんなくなるだろうがコラァァ」</p><p>&nbsp;</p><p>「二度言わせんなやコラァァ。早く始めろ四露死苦ゥ！」</p><p>&nbsp;</p><p>「じゃあ始めるぞコラァァ。</p><p>&nbsp;</p><p>・・・</p><p>では、チュートリアルを開始するね！まずは君の右腕についているブレスレットをさっと触ってみて♪」</p><p>&nbsp;</p><p>説明時の急なキャラチェンを突っ込みたい気持ちはあったが、早くチュートリアルを完了してチュートリアル報酬をGETしたかったので、指示に従ってさっとブレスレットに触れる。</p><p>&nbsp;</p><p>触れた瞬間、ブレスレットから光があふれ出し、その光が自分の目の前で何かを形作り始め、やがて文字や図形のようなものが目の前にできあがった。</p><p>&nbsp;</p><p>「それはスキル発動画面だよ！君にしか見えていないよ！</p><p>&nbsp;</p><p>君は今スキルを何も持っていないけど、特別に１つスキルを貸しちゃおうかな！」</p><p>&nbsp;</p><p>目の前には４つの枠のようなものがあり、その中の一番左の枠にはカードのようなものがはまっている。他は空欄状態だ。</p><p>&nbsp;</p><p>暴走運転</p><p>&nbsp;</p><p>カードのようなものにはそう書かれていて、背景には原付のような絵が書かれている。</p><p>&nbsp;</p><p>「それを上フリックするとスキルが発動するよ！そのスキルはスピードアップのスキルだよ♪</p><p>そのスキルを使って僕とかけっこしてみよう！前方に見える山の上がゴールだよ！</p><p>&nbsp;</p><p>それじゃあ、レディ・・・ゴーー！！！」</p>
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<link>https://ameblo.jp/b7m73ypc1/entry-12297893152.html</link>
<pubDate>Tue, 01 Aug 2017 23:05:17 +0900</pubDate>
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