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<title>happy end*　～INSOMNIA～</title>
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<description>迷子にならないための、小さな目印。</description>
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<title>貴方の寝顔が見たいのです</title>
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小さい頃からそうだった。いくら私が頑張って起きていようとしても、いつも私の方が先に寝てしまう。魔法にかけられたみたいに、貴方とふたりで横になると、すーっと眠りに落ちていく。私が目覚めたときには、必ず貴方はもう起きていて、そっと私を見ていた。私は毎日、貴方の寝顔を見たいと願ったわ。それは、今も変わらない。変わらない、はずだった。私たちは、物心ついた頃から一緒にいて、それが当たり前で、気付けば数十年が過ぎていた。その間にはもちろん、言い尽くせないほどいろんなことがあって、想い出があって、気持ちがあっ
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<dc:date>2010-01-13T11:54:59+09:00</dc:date>
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<title>みんな、ふたりぼっち</title>
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愛している人がいた。もう、この人だけだと思っていた。一生この人と、生きていけるのだと思っていた。なのに。子どもが出来た。あの人は、いなくなった。私は、捨てられたのだ。あの人と私、ふたりきりではなくなったから。あの人は消えてしまった。私は、またひとりぼっちに戻ろうと思った。「ひとりに戻って、あの人を探そう」でも、出来なかったの。ふたりになった私は、勝手にひとりに戻ることは出来ない。涙が出た。ひとりになろうとしたことが哀しくて、ひとりに戻れないことが悔しくて。もう二度と、あの人に会うことは出来ない。
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<title>奪われた月明かりと君の声</title>
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僕がここに来てから、何日が経ったんだろう。そう思い始めてからも、すでに数日が経過しているはず。僕は、暗いトンネルの中を歩いているようで、何も見ることは出来なかった。見上げても、真っ黒。星さえも、月の光さえも目に入ってこない。でも、掌に感じるのは、きっと君の温かい手なんだろう。「君恵」名前を呼んでみた。愛しい、君の名前。返事はなかった。じゃぁ、今僕の手に感じているのは、一体なに？「君恵、返事してよ。いつもみたいにさぁ」君恵は返事をしない。手を伸ばそうとしたけれど、うまく動かなかった。暗闇の中で、ど
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<title>黒く染まる自由なわたし</title>
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とうとう、30歳になった。学生の頃は自分が三十路になるなんて、想像したこともなかったけど。なーんにもなかった20代。ただ周りに惑わされまいと、一生懸命壁を高く厚く塗り上げた。そして30になった今、自分に何が残ったかと言えば、どこまでも高く分厚い壁と、私だけが入れる小さい空間。ここは狭くて、息が詰まる。これを作ったのは私だから、きっと壊せるのも私だけ。分かってはいるけど、壊せなかった。壊せないまま、30になった。壊したら、きっと私には新しい未来が待っていて、明るい明日がやってきて、違う自分になれる
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<dc:date>2008-12-24T15:56:36+09:00</dc:date>
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<title>溺死寸前</title>
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愛している人が、実は姉の旦那様だなんて、一体誰に言えよう。これは、あたしの中での深い深い秘密であり、そして大きな強みだ。愛している人がいるというだけで、あたしは強くなれる。姉よりも。誰よりも。人一倍輝く自信だって持っている。それはあたしが、彼を愛しているからだ。彼が力をくれる。この、あたしの心に。姉夫婦が実家に帰ってきてから、3ヶ月が経った。義兄の転勤でこちらに帰ってきたのだが、当初は賃貸マンションを借りる予定だったのに、義兄の仕事があまりに忙しく、不動産屋に行く暇がないのと、姉の実家に対する甘
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<title>朽ちて生きながら空を見た</title>
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自分が一体何をしているのか、分からなくなる瞬間がある。そんなとき、貴方が傍にいてくれたらどんなに良いだろうって思うけれど、貴方はもう、ここにはいない。分かっているのに貴方を探してしまうのは、きっと私が今でも、貴方を愛しているからだろう。何もいらないと言ったら、嘘になる。満足していると言っても、正しくはない。幸せでも、不幸せでもない。私はただ息をして、貴方の面影を探して、今も尚、彷徨っているだけ。生きながらに死んでいる。そういうことかもしれない。そろそろ、貴方のところに行きたいな、と思った。貴方に
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<title>神さまのいないところで</title>
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僕には、小さな妹がいた。僕とは父親の違う、歳の離れた妹だ。母が再婚するまで、僕と母はふたりきりだった。若くして僕を産んだ母と僕は、まるで姉弟みたいに仲が良かった。そこに新しい父が来て、妹が出来て。父と、何か問題があったわけじゃない。母の関心が妹だけに向かってしまうことが、悔しかったわけでもない。ただ僕には、3人の笑顔がまぶしすぎただけで。僕は大学進学を機に、慣れ親しんだ地元を出て、独り新しい生活を始めた。今でもこんなことが起こるなんて、おかしいと思ってる。ありえないと思ってるよ。あっちゃいけない
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<title>この愛が始まることに罪はなかった</title>
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どうして貴方があたしを選んでしまったのか、あたしには分かっていた。あたしが、貴方のような人を望んだから。貴方のような人が傍にいてくれることを、強く強く望んだから。だから貴方は振り切れなかったの。あたしの視線を。あたしの想いを。あたしという、醜い女を。貴方には、かわいらしい奥さんと三人の小さな子ども。あたしには、冷え切った狭い狭い部屋と、ただ温かさに飢えた空っぽの心。あたしは、ずっと独りだった。周りにどんなにたくさんの人がいても、あたしは独りでしかなかった。それが当たり前なのだと分かっていたのに、
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<title>人を愛すいつかの日のために</title>
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自分を、殺してしまおうと思った。誰の役にも立たない、ちっぽけな自分は、この世に存在してはいけないんだって。でも、誰かが僕に言ったんだ。「愛する人のために生きなさい」愛する人？そんな人、どこにいる？僕には、愛する人すらいないんだ。それを知ってて言うのなら、あなたはなんて残酷な人だろう。愛することだけじゃなく、愛されることすら知らない僕に、これ以上どうやって生きろと言うの。僕は煌く夜景を見ながら、いつの間にか流れていた涙を拭うと、最初で最後の大いなる一歩を踏み出した。いつか、人を愛せるように。いつか
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<title>変わらない痛み</title>
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数年ぶりに、君に出会った。君は、あたしの知らない彼女を連れて、あたしは、君の知らない彼氏を連れて。同じ街に住んでいながら、今まで会わないのが不思議だった。こんな狭い街なのに、あたしたちは手を離したあの日から、ずっとずっとすれ違って、違う世界を生きてきた。それが今、嘘みたいに一致した。手の届く距離に、君がいる。「久しぶり」たっぷりな時間見つめ合って、やっと君の唇が動いた。「うん、久しぶり」やっとのことで、あたしも答えた。今まで経験したこともない空気が、あたしたちの間を流れる。君と彼女の間。あたしと
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