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<title>バリスタの涙</title>
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<description>体験を基に小説にしています。</description>
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<title>決心</title>
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<![CDATA[ <p>「あ痛てて・・・・」</p><p>昨日、朝方まで飲んだ12時過ぎに目を覚ました。</p><br><p>飲みすぎたナーと思いながら、よろよろと起きて洗顔をする。</p><p>後輩の谷中と三城はまだ、ぐっすり寝ているようだ。</p><br><p>良太は、今日、するべきことを決めていた。</p><p>先日、一気に読破した相葉　数馬のライバル店が高松にも出店していることを知り、一人で行くことに決めていた。高松の一等地とも言える商業区画に鳴り物入りで今月、出店してきた。</p><br><p>ライバル店は、マーメードカフェ。</p><p>ｱﾒﾘｶのｼｱﾄﾙから来ている。</p><p>既に全国に300店舗を出店。</p><br><p>ここまでが良太の知っている情報だった。</p><p>相葉　数馬のチェーン店は、まだ70店舗足らず。</p><p>規模においては、到底かなう相手ではないようだ。</p><br><p>準備をし、愛車のエンジンをかけ向かった。</p><br><p>ついたのは、ちょうど15時くらい。</p><p>そこには、良太の想像を超える行列が出来ていた。</p><br><p>「なんだこれ？？」</p><p>良太の率直な感想だった。</p><p>みれば、年齢層関係なく行列をなしている。</p><p>ただただ、その光景に衝撃を受けた。</p><p>二日酔いの頭痛も感じなくなっていた。</p><br><p>そこまでして、飲みたいコーヒーなのか、いったいどんな味なんだ？？</p><p>良太は最後尾に並び、目を丸くしながら店舗をキョロキョロ見渡していた。</p><br><p>行列はどんどん前に進んでいる。</p><p>「こんにちは！ご注文はお決まりですか？」</p><p>良太の番になったが注文方法がよくわからない。</p><p>「おすすめは何ですか？」</p><p>良太は店員に素直に聞いてみた。</p><p>「おすすめはこちらです！甘くて美味しいですよ！」</p><p>甘いのか・・・と思ったがここは素直にその女性店員に従ってみた。</p><p>「じゃあ、それで」</p><p>「はい！ありがとうございます！」</p><p>「ｻｲｽﾞは如何しますか？」</p><p>「ｻｲｽﾞ？」</p><p>「こちらから、小、中、大とございます」</p><p>「じゃあ、中で。」</p><p>「はい！ありがとうございます！ｷｬﾗﾒﾙﾗﾃのﾄｰﾙｻｲｽﾞで400円です！」</p><p>「あっはい。」</p><p>「オーダー入りまーす！ﾄｰﾙｷｬﾗﾒﾙﾗﾃ！」</p><p>その店員に続いて、作り手のほうが何か言葉を返している。</p><br><p>では、あちらでお待ちください！という店員に促されて、今度は会計が済んでいて、ドリンクを受け取る列で待つ。</p><p>また待つのか～と思っている良太の前には大量のオーダーされた紙ｶｯﾌﾟを前に次々にドリンクを作っていく3名の店員がいた。</p><p>大変お待たせしました～と言う言葉と共に出来上がったドリンクがきちんと順番に渡されていく。</p><br><p>程なく、良太の受け取る順番になり、ドリンクを受け取る。</p><p>席がたまたま空いていたので、座って飲むことにした。</p><br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/baristanonamida/entry-10126915842.html</link>
<pubDate>Wed, 13 Aug 2008 18:30:51 +0900</pubDate>
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<title>決心</title>
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<![CDATA[ <p>あれから数日。</p><p>良太の心には、まだモヤモヤしたものがあった。</p><p>その感覚が何故続いているのか、良太にもよくわからなかった。</p><br><p>週末、一仕事終えた良太はひとまず、気晴らしに出張から帰ってきた後輩二人を連れて、いつもの高松のバーに繰り出した。</p><br><p>この店は、良太が大阪本社から転勤の辞令をもらい、高松に着たが、独身者は良太一人だった。</p><p>夜になると、友達もいない土地で寂しかったので一人高松の繁華街をフラフラしたときに見つけた。</p><p>店員も若く、気さくに接してくれて、転勤の寂しさがかき消された。</p><p>以来、後輩が出来た今も出張帰りや週末には足繁く、通っている。</p><br><p>「出張お疲れやったな」</p><p>3人でビールジョッキを片手に乾杯。</p><p>「いやー今回も大変でした！」</p><p>営業所で一番年下で今年入社の谷中が笑顔で応えた。</p><p>「何が大変やったん？」</p><p>「いやー取引先の社長が曲者でなかなか話が前に進みませんでした！」</p><p>谷中は他の社員なら深刻になる話もケラケラと笑いながら話すところが良太のお気に入りだ。</p><p>「そうか、そうか、まーあの社長だからね。でも、今回は三城がいたから大丈夫だろ」</p><p>「いやいや、谷中も頑張ってましたよ」</p><p>良太の2歳年下で良太と同じ大学出身の三城が先輩らしく後輩を褒めた。</p><p>「そっかー、三城も随分一人で出来るようになってきたね」</p><p>「黒田さんのおかげですよ！ずっと教えてくれたからですわ！」</p><p>三城も随分、世渡りがうまくなってきたなと良太が感じたその時、</p><p>「黒田さんと三城さんに教えてもらった僕はもっと成長します！！」</p><p>谷中は、相変わらず調子がよかった。</p><br><p>この二人の後輩こそ、良太自身が3年間自分が育てたと言い切れる存在であり、</p><p>かわいくてかわいくて仕方の無い存在だった。</p><br><p>「黒田さんは、これからどうなりたいんですか？」</p><p>谷中の唐突な質問がきた。というより、いつものことである。</p><br><p>「これからな～。」</p><p>「もちろん、高松営業所長ですよ！」</p><p>三城もテンションが上がっている。</p><p>「黒田さんなら、営業所長に直ぐになれますよ！」</p><br><p>良太はそれも悪くないのかな・・・とも思った。だが、そこに魅力を感じているわけでもなかった。</p><br><p>「所長になってもお前らが部下かー」</p><p>「いやいやいや！」</p><p>良太の返しに、二人が声を揃えて返す。</p><p>いつもの光景、いつもの楽しい時間だった。</p><br><p>じゃ、2件目いきましょう！という谷中に押されて、これまたいつもの2件目の店に。</p><p>会計はほとんど良太持ち。</p><br><p>このままでいいのか、このままでいけないのか・・・良太は悩んでいた。</p><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/baristanonamida/entry-10123950492.html</link>
<pubDate>Tue, 05 Aug 2008 19:45:01 +0900</pubDate>
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<title>暑い日に</title>
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<![CDATA[ <p>営業所に帰ったが、営業所は無人。</p><p>良太は自分の仕事を片付けて、営業所に鍵をかけた。</p><br><p>良太は、会社の寮住まい。</p><p>３LDKに良太と後輩二人が住んでいる。</p><br><p>その寮と営業所の間に、良太がよく利用する本屋がある。</p><p>良太自身、毎月、2冊以上は本を読んでいて社会人から読書の習慣が身につき始めていた。</p><br><p>良太はいつものごとくビジネス書の新刊コーナーに行く。</p><p>「成功」だの「これから」だの「ビジネスマンが～」だのといつものごとく文字が踊っている。</p><br><p>その中にふと目に高く平積みされている留まる一冊の本。</p><br><p>「俺のコーヒーを飲め！　ひとりの青年が巨大チェーンに挑戦状！！」　　相葉　数馬</p><br><p>なんとも勇ましいタイトルだなー、と思い手に取る。</p><p>いつもなら、パラパラと内容を見るが、何かのインスピレーションが働いたのか、</p><p>良太にしては、珍しくそのままレジへ。</p><br><p>昼の出来事もあり、若干、そういう業態に興味が湧いたのかもしれない。</p><p>でも、それだけではない何かがその本を買わせた。</p><br><p>良太は、寮に帰りいつもはテレビをつけるが、買ったばかりの本を開く。</p><p>幸い後輩の二人は出張中。</p><br><p>そこには、ひとりの青年がカフェチェーン事業を立ち上げ、成功する物語が活き活きと綴られていた。</p><p>良太には、珍しく一気に読み終えた。</p><br><p>「相葉　数馬か～。すごい人がいるなー。年もそんなに違わないのに・・・。」</p><br><p>最初の良太の思いは、そんなものだった。</p><p>だが、徐々に心に積もるものが出来始める。</p><br><p>良太の心で何かが大きく動き始めた。</p><br><br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/baristanonamida/entry-10123847782.html</link>
<pubDate>Tue, 05 Aug 2008 14:14:32 +0900</pubDate>
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<title>暑い日に。</title>
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<![CDATA[ <p>４車線の県道を営業車を走らせると、良太の目に開店したてのカフェレストランが現れた。</p><br><p>「ここでええわ」</p><br><p>良太は営業車を７割くらい埋まっている駐車場にとめた。</p><p>夕方で、やや混んでいたが席は空いていた。</p><br><p>空いている席に座ると、直ぐにウエイトレスがオーダーを取りにきた。</p><p>「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか？」</p><p>メニュー表をみて、アイスコーヒーを頼んだ。</p><br><p>「やけに元気いいな～」</p><br><p>良太は、何気ない接客だったがその中でも笑顔とはきはきした明るい声で注文を取りにきたウエイトレスに興味を引かれた。</p><p>良太の視線がそのウエイトレスから、厨房の方へと移る。</p><br><p>そこには、ウエイトレスやコックにテキパキと指示を出し、お店を円滑に運営している店長の姿があった。</p><p>その指示の元、全員が活き活きと働く姿に、良太は目を奪われた。</p><br><p>「こういう仕事も楽しいのかな」</p><br><p>自分は愚痴をいいながら仕事をしている。</p><p>少し前までは、活き活きしてたのに・・・・</p><p>直ぐに出てきたアイスコーヒーを飲みながら、そんな事をあれこれ考えながらしばらく思いに耽る。</p><br><p>30分ほど経って、営業所に帰ろうと席を立つ良太。</p><p>そういえば、最近読んでいた本が読み終えていた。</p><br><p>仕事の帰りに書店に寄ろうと決める。</p><br><p>営業車に乗り込み、今から営業所に帰る旨の電話を上司に入れて、エンジンをかけた。</p><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/baristanonamida/entry-10117876707.html</link>
<pubDate>Sat, 19 Jul 2008 15:55:19 +0900</pubDate>
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<title>暑い日に。</title>
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<![CDATA[ <p>初夏。</p><p>空は晴れ渡っている午後3時過ぎ。</p><br><p>四国のとある県の少し大きめの公園に人目に隠れるように駐車している『YU-R』という文字の青いステッカーの営業車の中に、運転席のリクライニングを倒し、やや小さめのため息をついている人間がいる。</p><br><p>営業車の中にいるから、当然、営業マン。</p><br><p>だが、営業していない。</p><p>というより、もう既に行くところが無くなっていた。</p><br><p>行くところが無い理由は、リストに挙げられていた訪問先をすべて回り、すべて断られたからだ。</p><br><p>「これから、どうしよう。」</p><br><p>営業マンは、寝転がった視線の先の夏空をぼーっと見ていた。</p><br><p>自分の所属している営業所の上司の顔が浮かび、後輩の顔が浮かぶ。</p><br><p>「みんな、頑張っているんだろうな・・・」</p><br><p>以前、ひとつ下のクラスのその会社でいう、「最前線の営業」では、その営業マンは営業所で一番の成績を残した。しかも、その営業所始まって以来の金字塔を立てるくらいの活躍をしていた。</p><p>後輩を束ね、顧客に販売し、営業成績は群を抜いていた。当然、周りも将来を期待してくれていた。</p><br><p>しかし、その営業マンは昇進と共に何故かモチベーションが無くなっていた。</p><p>昇進すると、販売店探しという一にも二にも地道な作業をし、獲得しなければならない。</p><p>だが、諸先輩方がもう既に何年も前から、渡されているリストの顧客を回っているのだ。</p><br><p>「俺はこの仕事、向いているのかな・・・」</p><br><p>営業マンは将来、仕事自体を続けていくのか、どうか迷っていた。</p><br><p>この営業マンの名前は、黒田　良太。25歳で独身。</p><p>関西の2流大学から、入社したYU-Rという大阪本社の健康食品会社に入社。</p><p>入社したときから、仕事に打ち込み3年たった。</p><br><p>それなりの成果を出してきた。</p><br><p>だが、ここで行き詰っていた。</p><br><p>「こうしてても、しゃーない。気分転換に喫茶店でもいくか」</p><br><p>ひとりでブツブツ言いながら、リクライニングを起こし、エンジンをかけ、公園を後にした。</p><br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/baristanonamida/entry-10116705584.html</link>
<pubDate>Wed, 16 Jul 2008 01:20:05 +0900</pubDate>
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