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<title>バードダディーのブログ</title>
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<title>９ヶ月後の法廷</title>
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<![CDATA[ 今回の法廷では元彼女の証言を聞く舞台だった。弁護士は法廷に向かう途中に車の中で僕にこう説明してくれた。<br><br>『今回はケンジは何も言わなくていいのよ。あなたの元彼女が証言台に立ち、検事や私の質問に答えるだけです。だから、今回はあなたを弁護するのではなく彼女が何を見たかを調査するから、彼女が嘘を付いていても、我々はなにも言えないの。しかし、もし彼女が嘘をついたら裁判の時に我々が有利になるから彼女が嘘を付いてくれた方がいいのよ。だから今日彼女の証言がケンジとのあらすじが同じでなくても気にしないでください。』<br><br>僕は朝早くに弁護士と法廷までつくとすでに元彼女が検事と一緒にいた。彼女は僕を見ずにすがすがしい顔をしたまま法廷に入って行った。一年以上彼女と顔を会わせていなかったが彼女は見違えるように太っていた。<br><br>『清々しい顔をしやがって。どんなにお前のせいで苦しめさせられているのか分かるか？』<br><br>僕は心の中で彼女を恨んだ。<br> <br>彼女は証言台に座った。僕は弁護側の席に弁護士と座った。僕は証言台に座る彼女を見るのがいやで目を合わせないように下を向いていると弁護士は僕に小さな声でささやいた。<br><br>『ケンジ、彼女をしっかり見なさい。下を向いていると裁判官の目にケンジが悪いと写るから堂々と顔をあげて彼女を見なさい。』<br><br>僕は重たい顔を上げると検事が彼女のそばに歩き出す。<br> <br><strong>検事</strong>『あの夜、何があったのか聞かせてください。』<br> <br><strong>元彼女</strong>『あの夜、ケンジから電話があってタクシーで向かっているから会いたいと言われました。』<br> <br><strong>検事</strong>『それであなたは彼にどう答えましたか？』<br><br><strong>元彼女</strong>『喧嘩中だったので会わない方がいいと彼に言いました。』<br> <br><strong>検事</strong>『あなたが彼の電話に出る前、複数のミスコールがあったらしいですね。』<br> <br><strong>元彼女</strong>『はい、私は息子の学校の行事で電話に出られなかったのですが、家に帰ったときに彼から又電話があったのです。』<br><br><strong>検事</strong>『そして彼の電話にでたのですか？』<br><br> <strong>元彼女</strong>『はい、その時に彼はタクシーの中で私の家に向かっていると私にいいました。』<br><br><strong>検事</strong>『その時に彼にはっきりこないようにと伝えたのですね。』<br> <br><strong>元彼女</strong>『はい』<br> <br><strong>検事</strong>『それでしばらく経って彼が家に現れてドアを壊し、あなたに襲いかかったのですね。』<br> <br><strong>元彼女</strong>『はい。そうです。最初はふざけていたと思ってのですが、ドアが壊れたので怖かったです。』<br> <br><strong>検事</strong>『それで、あなたはどうされましたか？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『警察に連絡しましたが携帯をダイアルしていると彼は私の携帯を取りあげ壁に投げつきました。』<br> <br><strong>検事</strong>『それから、彼はどうしましたか？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『彼は怒ってキッチンに行きました。すると突然食器が割れる大きい音がしたんです。』<br> <br><strong>検事</strong>『彼はなにを？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『よくわかりませんが彼の両腕が血だらけでした。』<br> <br><strong>検事</strong>『彼はナイフで両腕を切ったと思われますか？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『私は気が同点していたのですが、彼は自殺をするのかと思いました。』<br> <br><strong>検事</strong>『そして、あなたはどうされましたか？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『私の両手を彼に顔に持って行き、落ち着けさせてタクシーを呼びました。』<br> <br><strong>検事</strong>『彼はその時酔っていましたか？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『いいえ、酔っていませんでした。』<br> <br><strong>検事</strong>『裁判長、佐藤被告は彼女の家のドアに突然押し込み、彼女をレイプする計画的犯罪です。複数の電話の着信はストーカー罪で家に侵入した事で泥棒罪、警察の電話を妨害した罪で彼を１０年の刑務所を視聴します。』<br> <br>眠りかけていた裁判官はこう言った。<br> <br>『ローレル弁護士、あなたの番です。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『はい、裁判長。』<br> <br>僕の弁護士は彼女の近くにゆっくりと歩きだした。<br> <br><strong>弁護士</strong>『ミス、はじめに私が見せるあなたの写真を見たください。』<br> <br><strong>元彼女</strong>『はい。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『これはあなたの家のドアですね。』<br> <br><strong>元彼女</strong>『はい。』<br><br><strong>弁護士</strong>『このドアはもともと壊れていたという事は考えられますか。』<br> <br><strong>元彼女</strong>『いいえ、ちゃんと鍵がかけられました。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『鍵は二つあるのですね。』<br> <br><strong>元彼女</strong>『はい。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『当時あなたのボーイフレンドはこのドアの鍵は持っていたのですか？』<br> <br>彼女は思い出そうと首をかしげる。<br><br><strong>元彼女</strong>『はい。彼に渡したと思います。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『それはなぜですか？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『えーと、当時彼は週に３～４回私の家に寝泊まりしてましたからです。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『それでは彼に自由に出入りする事を許したといる事ですね。』<br> <br><strong>元彼女</strong>『。。。』<br> <br>突然検事が口出しをする。<br> <br><strong>弁護士</strong>『裁判長、その質問は彼女には答える事ではありません。鍵を渡したからといって、アパートは彼女の名前であり、いつ出入りするという事はありません。』<br> <br>裁判長は彼女に弁護士の質問に答えるように命じた。<br> <br><strong>元彼女</strong>『はい、しかし私の許可をとってから彼はいつも家に来ました。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『そうですか。。。彼とは結婚の話とかはされましたか？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『一緒に住む計画は話した事があります。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『それではあの夜、彼はあなたに家に行くからと言う電話をいれましたよね。』<br> <br><strong>元彼女</strong>『はい。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『ではあなたは彼がくる事は分かっていたのですよね。』<br> <br><strong>元彼女</strong>『はい。しかし、こない方がいいと言いました。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『彼はタクシーに中でもうすぐ家に着くといったので、あなたはそれを承知で電話を切ったのではないのでしょうか？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『。。。』<br> <br>検事が又口をはさむ。<br> <br><strong>検事</strong>『裁判長、彼女はあの夜にこないで欲しいと彼に確かい伝えています。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『質問を変えます。先ほどあなたは検事の質問に彼は酔っていないといいましたよね。』<br> <br><strong>元彼女</strong>『はい。そうです。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『それはどうしてそう思われますか？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『彼はちゃんと歩いていたし、ちゃんと話していましたから。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『おかしいですね。当時の警察のレポートによるとあなたは警察に自分の彼氏がすごく酔ったいきよいでドアを怖し、あやまって両手を切ってしまったと書いてありますが、よく覚えていますか？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『。。。』<br> <br>彼女は何も言えずに首をかしげながら返事が出来なかった。<br> <br><strong>弁護士</strong>『それではあの夜、彼は一人で病院にタクシーで乗って行ったのですね。』<br> <br><strong>元彼女</strong>『はい。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『彼が病院にいっている時はあなたはどうされていましたか？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『心細かったので日本にいる家族に連絡しました。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『そうですか。日本にいる家族以外は？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『いいえ。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『病院で手当を受けた後彼は家に戻って来て朝まで一緒にいたとここに書いてありますが、それはどうしてですか？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『はい、夜が遅かったので病院の後に又戻ってきていいかと彼に頼まれたのです。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『それであなたは彼を家に入れたのですか？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『ドアが壊れていたので仕方がなかったのす。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『もし、検事がいうように私のクライエントが危険な人間だと思うのなら、なぜあなたは彼と朝まで一緒にいられたのでしょうか？あなたの友達に連絡をして泊めさせてくれなど頼む事が出来たのではないでしょうか？』<br> <br>『。。。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『それともホテルや違う安全な場所に移動はしなかったのですね？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『私の６歳の息子が寝ていたので、起したくなかったのです。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『そうですか。それで彼は病院の後家に帰って来て朝まで一緒に過ごされたのですよね。』<br> <br><strong>元彼女</strong>『はい。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『彼はどんな感じだったですか？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『落ち着いていました。これからの事や色々話し合いました。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『それでは質問を続けます。この写真を見てください。あなたの寝室ですよね。』<br> <br><strong>元彼女</strong>『はい。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『次に写真です。これはあなたのリビングルームですよね。』<br> <br><strong>元彼女</strong>『はい。』<br> <br><strong>弁護士</strong>『何かなくなっている物は？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『いいえ、何も』<br> <br><strong>弁護士</strong>『ありがとうございます。質問は以上です。』<br> <br>そして、休憩が入った。<br> <br>再び検事からの最後の質問が始まった。<br> <br><strong>検事</strong>『この事件は実に危険でした。ドアを怖し、侵入。彼女に襲いかかりレイプを仕掛けた。そうですね？』<br> <br><strong>元彼女</strong>『はい。』<br> <br>ローレル弁護士はこう言った。<br> <br><strong>弁護士</strong>『ミス、襲いかかったとここに書いてありますが、あなたは以前彼に襲いかけるようなハードセックスを何回も指示したそうですね？』<br> <br>彼女は目を大きくしながら答えられないと検事が彼女を助けるように口をはさんだ。<br> <br><strong>検事</strong>『裁判長、その質問は問題外です！』<br> <br><strong>弁護士</strong>『裁判長、私はただ彼女の日常のセックスが襲いかけるようなハードセックスが好みならこの事件の内容が変わってきます。弁護人は彼女に会いたい事で何度も彼女に連絡して家にいく事を伝え、彼女から渡された鍵でドアを開けようとした所酔っぱらった行きよいでドアが壊れてしましました。それに彼は彼女にレイプなどしていません。彼女と仲直りする為にするふりをしたのです。それに危険なら彼女は友達の家、ホテルなど安全な所にいくと思うのですが彼女はそれを行う事なく朝まで彼と一夜を過ごし何も害はなかった事がここで証言を確認出来ました。』<br><br>法廷は一時ストップした。<br><br><strong>裁判長</strong>色々検討した結果、この証言の段階はその質問はてきしていません。その質問は裁判になってからとっておいてください。<br><br>そして、証言の法廷は終わった。<br><br>弁護士はインベストゲーターを雇い、元彼女のブログやマイスペースを調べた結果、ハードセックスの写真や僕と一緒に移っている写真が外されていなくまだ残っていた事からおかしいと判断したらしい。その資料をまてめて検事や裁判長の資料として渡していたそうだ。そして、彼女の証言で健司は当時酔っていなかったという証言から嘘をついていた事が分かった。<br> <br>
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<link>https://ameblo.jp/birdaddy/entry-10558103513.html</link>
<pubDate>Wed, 09 Jun 2010 09:47:59 +0900</pubDate>
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<title>検事からのいじめ</title>
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<![CDATA[ 僕は決してお金には困りたくはなかった。自立してから、家族からもいっさい金銭的に世話にならず、真面目に働き家賃も自分の収入で払って来た。以前に会社からリストラされた時でもレストランやアルバイトをしながらなんとか生活して来た。当然、金を借りる事も一度もなかったし、貸す事もなかった。世の中で人生は金だけではないと言うが、今回の経験で金の強さを新たに思い知らされた。そして特に僕は金でどう人が人を利用するか、利用されるかをこの目で見て来た。この世の中、すべて金で動いている。<br><br>この事件で僕の保釈金は１０万ドル（一千万円）だった。こんな大金が一度に必要になるとは思わなかった。幸い家族の援助で僕は仮釈放が可能になり、拘置所から出る事が出来た。 保釈金以外に家族がいなければ弁護士、インベスティゲーター、精神科のセラピー専門医、裁判専門コンソルタントなども払えなかっただろう。もし、家族がなければどういう展開になっていたのかも分からない。家族の大切さと有り難みを思い知った。<br><br>しかし、９月の仮釈放から４ヶ月後、弁護士から良くない知らせの電話が来た。次に予定される法廷の日まで、すでに払った十万ドル以外に２４万ドルが必要になると突然言って来たのだった。 検事が僕の保釈金を約３倍、合計３４万ドルに値上げする質用があると法廷で裁判長に要求するそうだ。外国人である僕は危ない人物だと言う理由だった。そんなに僕が危険なら、なぜ事件から半年も待ちすぐに逮捕しにこなかったのか？僕には分からなかった。<br><br>『どうして次々の用にキツい試練が起こるのだろう？』　<br><br>頭の中がまっ白になり、何も言えなく黙っていた僕に電話の向こうで弁護士は励ますようにこう言った。<br><br>『健司、これはすべて裁判長次第だから、必ずあなたの保釈金が上がるとは限らないのよ。だけど、念の為にお金を用意しておいた方がいい。何が起こるか分からないからね。この事をすぐに家族に伝えて、お金を至急に送ってもらえないかしら。』<br><br>『もしお金がなく、払えなかったら僕はどうなってしまうのですか？』<br><br>『そうね。そのまま法廷から直接身側を拘置所に確保されてしまうわね。』<br><br>励ますように話してくれてた弁護士のストレートな答えは冷たく聞こえた。そして、それを知った僕は全身に恐怖が襲いかかった。<br><br>弁護士と話した後にすぐ姉に電話をしたが、この知らせを伝えるとため息の答えしか帰ってこなかった。<br><br>『弁護士も私達をなんだと思っているのかしら。大金持ちでもないのに、そんな簡単にそんな大金出せると思っているのかしら。うちにはもうお金ないよ。１０万ドルでも結構な大金なのに両親もなんでこんなにするかと驚いくわよ。得に父は心臓が弱いんだからお金がもっと必要だと言えないよ。これ以上親に負担かけられない。誰か知らない？貸してくれそうな友達？』<br><br>僕はそれを聞いた時もうお手上げだと思った。なぜなら初めて家族が弱気になっていたからだ。<br><br>僕は必死になって、思い当たる知り合いの社長や経営者の友達に連絡した。海外にも連絡した。こんな大金、友達だからってお願いするのも気まずかった。手が震えてメールを送る事さえ戸惑った。しかし助けを求めなければ何も起きない。申し訳ない気持ちで事情を知らせながら、お金の援助を訴え続けた。<br><br>『保釈金は何もかも終わり次第全額返って来ます。大金なのは分かっていますが、戻り次第すぐにお金をお返します。どうが助けてください。しかし例え助けてくれなくても僕が無理を言っているのは承知しています。今回僕の話を聞いてくれるだけで感謝しています。』<br><br>しかし、返事が帰ってこない。いくら金があったとしても、やはり貸してくれないだろう。僕にはそんな友達を攻めたりはできない。家族以外で助けてくれた人は僕のメンターのグレッグ・チュウ氏だけだった。彼は以前、僕の会社を設立する時にお金の援助してくれた人物だった。彼は五万ドルを貸してくれた。残りは１８万５千ドルだった。まだまだ、目標まで足してなく。ここまでが限度だった。後は裁判官がどういう判断をするか祈るしか方法は残っていなかった。<br><br>僕は逃げだしたい気持ちで一杯だった。<br><br>『いっその事みんなに黙ってメキシコに逃げようか、それとも死んだ方がマシか？いや、死ぬんだったら元彼女や裏切った友達を皆殺してからも遅くはない。』<br><br>２４時間恐怖、憎しみ、緊張、ストレスを抱えながらジェットコースターに乗っている様な感じで眠れない日々が続いた。<br><br>そして、とうとう法廷に行く日になった。その日の朝、外は重い霧で包まれ、道路はビショビショに濡れていた。もしかしたら、今日一杯で拘置所に送られてしまうのではないかと恐怖と不安が頭の中で脳をグチャグチャにかき混ぜているようだった。僕は拘置所の寒さを知っていたので白い靴下と厚めの白いTシャツを二重にして万一の為に準備した。家のドアを閉める前に自分の部屋を見直した。<br><br>『ここにはもう帰ってこれないのだろう。』　<br><br>と思いながらドアをしめた。<br><br>法廷に入る前に家まで迎えに来てくれたイーサンに僕の携帯と家の鍵を渡した。<br><br>『もしもの事があったら、後はよろしくお願いします。』<br><br>法廷に入るとすでに僕の弁護士はすでに僕の事を待っていた。若い女性検事が左側に、我々は右側に座った。裁判官も女性で我々の前に座っている。<br><br>検事から発言が始まった。<br><br>『裁判長、佐藤被告はアメリカで危ない人間です。彼はバハマ島に行き、この国から逃げ出そうとしていたのです。彼は外国人であり、テロリストの恐れもあり、彼は又この国から逃げ出す恐れがあります。我々検事側は彼の保釈金を３４，０００ドルに上げる事をここで要求します。』<br><br>『分かりました。ヘッドリー弁護士、弁護側の意見をいってください。』<br><br>『裁判長、私のクライエント、佐藤氏は当時事件から半年も過ぎているのに逮捕状の事も全く知らされておらず、バハマ島でバケーション中でした。彼は１６年前に日本からアメリカに渡り、アメリカの美術大学に行き、卒業後は大手広告企業につとめ自分を磨き、最終的には自分の会社を設立した真面目な人間です。やっとの思いで作った会社、１５年間の作り続けた友情、思い詰まったアパートなど、全部捨てて逃げると思うでしょうか？そして、彼はバハマ島の後、シスコに戻る予定でした。 彼は外から中に戻って来たのです。もし、逃げるとしたら、戻ってこないと思うのですが、いかがでしょうか？私が提出した証拠資料の中に佐藤氏の旅にプランと彼を親しむアメリカ人の友達の手紙をご覧になってください。彼はテロリストでもなくこの社会に害はいっさいありません。保釈金をあげる必要はないとここで弁護します。』<br><br>弁護士は前もって、僕のアメリカ人の友達や信用するクライエントの手紙や他の証拠を集め裁判官に提出していた。<br><br>裁判間は女性の方で結論をした。<br><br>『保釈金をあげる必要はないです。ここの資料によると佐藤被告が逃げだすという事は信じません。』<br><br>僕は裁判官の判断に目の裏が熱く感じた。<br><br>しかし、検事は裁判官の話の途中に口出しするように言った。<br><br>『しかし裁判長、佐藤被告は確かにバハマにまで逃げ出したんですよ。保釈金と念のために上げるべきです。』<br><br>裁判官は強く検事に答えた。<br><br>『佐藤被告のパスポートだってちゃんと警視庁が確保しているんでしょう。それに私だって算数は出来るわ。どうしてこんな金額まで上げなければならないのかしら。今回は検事側にあきれました。』<br><br>『。。。』<br><br>検事はなにも言え返せなかった。<br><br>裁判官は続けるように言った。<br><br>『次の法廷のスケジュールを考えましょう。６ヶ月後でいいですか？』<br><br>すると弁護士はこう言った。<br><br>『いえ、９ヶ月後にしてください。私はヨーロッパにバケーションがあるので。』<br><br>すると裁判官は彼女をからかうように言った。<br><br>『それではあなたのパスポートも取り上げないとね。』<br><br>法廷で笑いがあった。<br><br>弁護士は確かにベケーションを計画していたが、法廷を延ばせは延ばすほど有利な事を知っていた。<br><br>最終的に保釈金は一銭も上がらなかった。裁判官の人間的な優しさと理解を感じ、長い間強く張られた緊張の糸が　『プツン』　と切れると共に僕の目からはドッと涙が一気にあふれ始めた。ホットした涙だった。<br><br>『今日は家に帰れる。』<br><br>何年ぶりの涙だっただろうか。長い時間だった。<br><br>
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<pubDate>Sat, 05 Jun 2010 06:27:02 +0900</pubDate>
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<title>仮釈放</title>
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<![CDATA[ <strong>旅が終わる</strong><br><br>９月１９日（水）午後３時半<br><br>やっと旅の終点、カリフォルニア州のサンマテオ・カウンティー拘置所に着いた。ヴァンから降りるとジェールの入り口で新たに手続きの為に指紋や写真を採らされた。時計を見ると時刻は午後の４時を切っていた。５時前に手続きが終われば弁護士事務所に仮釈放してくれるように連絡が取れると思った僕は個室に入れられると早速暗記した弁護士事務所にすぐ電話をかけた。イーサンの話では最終地に月次第仮釈放が可能だからと聞いていたからである。そしてコレクトコールは弁護士事務所に繋った。<br> <br>『健司だね。あなたの事は聞いています。しかし担当弁護士のローレルは只今外室しています。彼女に連絡をとっておきますが今日中にあなたを迎えに行けるか分かりません。明日には必ず彼女が迎えに行きますから、もう少しの辛抱ですよ。』<br> <br>『よろしくお願いします。出来れば今日中に釈放してくれればとても助かります。』<br> <br>僕は電話を切った。<br> <br>『もしかしたら明日まで待たなければ行けないかも。』<br> <br>明日まで待つ事を覚悟した僕は個室にあるコンクリートに腰を下ろした。<br> <br>数時間後、僕は刑事に呼び出された。彼はテープレコーダーをテーブルに置いた。<br> <br>『事件の夜、何があったのか詳しく話をしてくれないか。』<br> <br>『。。。』<br> <br>僕は何も言わなかった。<br> <br>すると彼は僕の様子を伺いテープレコーダーを止めた。<br> <br>『君には黙秘権が与えられる。』<br> <br>『はい、僕の弁護士にお話ください。よろしくお願いします。』<br> <br>個室で待たされる事５時間が経った。時計は夜の９時を過ぎようとしている。冷房が２－３倍に上がり始め、寒くなって来た。ケンタッキーの拘置所のように寒くなって来た。こんな寒さの中又明日まで我慢しなければ行けないのかと思うと又不安で一杯だった。他の囚人もこの寒さで言葉が出なくじっとして目をつむるだけだった。すると突然ドアが開き、監視官が僕を見て言った。<br> <br>『そこの君、出なさい。』　<br> <br>僕は恐る恐るその警官に従い個室から出ると一緒に歩き始めると彼は言った。個室の外は温かかった。今度はどこに連れて行かれるのだろうかとちょっと不安を抱えていたが、寒い個室から出られただけよかった。すると警察官はこう僕に優しく言った。<br> <br>『保釈金がたった今、支払われた。君は今から外に出られるよ。３ヶ月後に裁判所に時間どうり行きなさい。いいかい？』　<br> <br>今までの引見な態度ではなくその警官はビニール袋に入っていた僕の持ち物を返してくれた。<br> <br>『そこの通路をまっすぐに行きなさい。出口が見えてくるよ。』<br> <br>『有り難うございます。』<br> <br>信じられなかった。通路を通るとそこには沢山の人がいる待合室に出た。その中からグレイのスーツを着た年配の白人女性が椅子から立ち上がり、僕の方へ寄って来た。<br> <br>『健司よね？私はあなたの担当弁護士のローレルです。メッセージは同僚から聞いたわ。大変な長い旅でしたね。疲れたでしょう。そんなあなたを遅くても今日中に迎えに来ました。健司からの連絡からすぐに来れなくてすみませんでしたね。他のクライエントを法廷まで行ってて時間がとれなくて。』<br> <br>『いいえ、しかし今日来てくれるとは思ってませんでした。個室がとても寒くなって来て、苦しかった時にだしたてくれて助かりました。』<br> <br>『健司のご家族も心配されているだろうし、出来ればもう一日もあなたをこんな場所に入れて置けませんでした。私がそれを知っていて私が今夜ちゃんと眠れませんよ。』<br> <br>彼女の優しい言葉はとても嬉しかった。<br> <br>外に出ると真っ暗で暖かかった。久しぶりに普通の人のように自由に歩けた。<br> <br>『どんな犯罪のチャージがついているか、健司は知っている？』<br> <br>『逮捕された時は性犯罪と言われました。』<br> <br>『そう、でもそれだけではないのよ。』<br> <br>『え？どういう事ですか？』<br> <br>『性犯罪はその一つで、その他に８つの犯罪のチャージがついているのよ。』<br> <br>『８つ？』<br> <br>『それは暴力罪、ストカー罪、泥棒罪、。。。これが全部有罪になると１０年以上は刑務所行きになる可能性があります。』<br> <br>『僕は酔っぱらって彼女のドアをあやまって壊してしまっただけですよ。泥棒？何も盗んでもいない、いや盗むものもないし、ストーカー？いつ僕が当時付き合っていた彼女にストーカー呼ばれしなければ行けないんですか？それに、性犯罪というのも分かりません。あの夜、酔っぱらった行きよいで彼女を抱きしめたのはかすかに覚えていますが、これが性犯罪なのですか？』<br> <br>『落ち着いて、健司。だからこの私が弁護する為にいるのです。しかし、不運だったわ。これがサンフランシスコで起きた事なら事件にならなかったのよ。サンマテオと言う場所はカリフォルニアに第二に厳しい町なのよ。だから検事がこんなに沢山の罪をつけたのよ。』<br><br>『。。。』<br><br>『健司の当時の彼女はどんな子なの？』<br><br>『黒人のハーフの男の子を育てているシングルマザーです。』<br><br>『どうしてつき合うことに？』<br><br>『あっちから誘って来たんです。』<br><br>『誘って来たというと？』<br><br>『セックスです。はじめはそんな関係で会っていたのですが、お互い感情が入って来て真剣につき合うことにありました。彼女は他の女性に比べてとてもセックス好きでした。それも普通のセックスではなくて、いつも彼女の方から僕にレイプをしてくれと頼んで来た方ですよ。』<br><br>『それはいつから？』<br><br>『僕が二月に日本から帰って来た時に口喧嘩になった事がありました。しばらく冷戦状態が続いていたのですが、僕は彼女に積極的に彼女を誘いました。我々はセックスで仲直りが出来たのです。すると彼女は僕にこう言いました。<br> <br>『積極的がなかったら私たち別れていたかもね。次にもっと激しくしてくれたらすぐに仲直りしてあげるから。』<br> <br>その日から彼女はレイプしてくれの、縛ってくれというセックスが続いた。しかし、性犯罪で僕が今こうして何十年間の刑務所行きを前にしているのは不公平にしか聞こえなかった。<br> <br>そしてしばらくすると市内に着き、僕のアパートの角に着いた。何回拘置所でこのシーンを夢見ただろうか？近くにある将軍日本食レストランが見えた。１１時頃だったのか客が少なく、従業人達は片付け始めていたのが外からかすかに見えた。アトランタの拘置所でこのレストランに最初に電話で話したことをよく覚えている。<br><br>すると、ローレルはこう言った。<br> <br>『いい健司、これは重要な事だからしっかり聞いてね。これから私とあなたとの関係は信じ合うパートナーと思って欲しい。私はあなたの家族以上な存在であり、あなたの母親でもあれば奥さんでもあります。私以外の他の人間は絶対に信用しないと誓ってくれる？これから先、お互い色々とやらなきゃ行けないけど今晩は何も考えずにゆっくり休んで下さい。お金はある？何かあればいつでも連絡して下さいね。』<br> <br>ローレルはそう言って、彼女の名刺を僕に差し出した。彼女の言葉にとてもグット来た。僕は車を下ると５８日ぶりの風景の中をみると道路を渡り走り店に近づくと寿司カウンターで座っていた常連の友達が僕の事に気付いた。店に入ると突然の事でみんなが驚いた。<br> <br>『健司！？元気だったか！？大丈夫なの？出られたの？』<br> <br>『ただいま！やっとカリフォルニアに帰ってこれてついさっき弁護士が仮釈放していれたんだ。』<br> <br>オーナーの大川さんは僕にカウンターに座るように嬉しい顔をしながら、肉やらビールやら出して来てくた。久しぶりの白米は美味しかったし、冷たいビールは美味しく感じた。<br> <br> <br>９月２０日（水）朝。タイムードルを大川さんとウエイトレスの花子ちゃんと食べに行く。<br>なんだか、外にいる感覚が不思議。久しぶりに足を動かす足もなんだか痛かった。
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<link>https://ameblo.jp/birdaddy/entry-10528052341.html</link>
<pubDate>Fri, 07 May 2010 09:10:15 +0900</pubDate>
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<title>念願のカリフォルニアに入る</title>
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<![CDATA[ ９月１８日（火）<br><strong>午後　RIVER SIDE, CALIFORNIA 午後２時—３時カリフォルニアに入る。<br></strong><br>昼過ぎファーストフードを食べ終えた後、リバーサイド市 CALIFORNIAにあるCSIの本部で他のヴァンとの乗り継ぎの為に向かった。デイブの上司と待ち合わせているので手錠も鎖も頑丈にしめなければ行けなかった。暑い日差しの中我々はヴァンの中でサウナにいる様な中で他のヴァンを待った。<br><br><strong>１４時間の悪酔い<br>ラスベガスまで</strong><br><br>やっと北カリフォルニアにいくヴァンが一時間後到着した。そのヴァンはこれまでのヴァンとは違っていて、窓の周りに鉄の網がギッシリと張ってあった。まるで野良犬が乗る様な檻がある車だった。中はとても狭く後ろギッシリと男６人と中間に２人、合計８人が詰めながら入った。鉄ベンチは狭い為お尻の半分位しか座れなかったので、座るといっても半分立ったままだった。そして日が落ちると同時にヴァンはラスベガスに向かって高速にのった。運転手は無言状態で何を話しかけてもすべて無視だった。彼はカーブの時もスピードを落とさなく荒い運転で腰を欠けているのが精一杯だった。眠くても眠れなかった。道も荒くて何回か頭をぶつけた。広い砂漠の一本の高速を走らせ６時間後、やっと暗闇から明るい世界が見えて来た。どうやらラスベガスに着いた。<br><br>ラスベガスで３箇所の拘置所に立寄り囚人を降ろして新たに拾った。<br><br>リバーサイドから一緒に乗って来た男性２人をラスベガスで下し、そこで若い女性と中年男を拾った。３つ目の拘置所で若い２人を拾う。その若い奴らは目を大きくしながら信じられない顔をしてヴァンに乗った。<br><br>『え、こんなので行くの？嘘でしょう？』<br><br>僕は彼等に無表情で言った。<br><br>『俺等は１９日間乗って来た。』<br><br>囚人の内中年はなぜラスベガスからサンマテオに行くのかと苦情した。彼はリオ、ネバダ行きだったのでなぜラスベガスからカリフォルニアに行かなければ行けないのかと言った。僕はこの１９日間ジョージア州から乗って来たので僕たちを優先してもらいたかった。<br><br>ラスベガスからサンマテオに向かう途中、一人の男性と会話する。彼と私は同い年だったせいが話がはずんだ。いままでの旅の話、人生の話、これからの話。<br><br><strong>ラス・ヴェガスからサンマテオまで。</strong><br><br>ヴェガスから夜中じゅうカリフォルニア、ベイエリアまで走り続けた。ドライバーは荒い運転を続けた。高速道路もガタガタしていた為、囚人達は何回も左右にふり飛ばされては転げ落ちた。特に鎖や手錠で繋がられているので起き上がれなかった。転げ落ちるたびにお互い助け合った。数時間同じ姿勢でいた僕たちは足腰の疲労で激痛を感じた。そして睡魔が襲うが眠られない。歯を食いしばっていると、なんとか希望の光が見えて来た。左側の窓から日の出が見えて来た。周りが明るくなるとやっと高速の看板表示が見えて来た。<br><br>『サクラメントまで１５０マイル』<br><br>あと３時間位で目的地まで着くと予想した。<br>
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<pubDate>Wed, 05 May 2010 01:59:33 +0900</pubDate>
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<title>ヴァンは走り続ける</title>
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<![CDATA[ <strong>昆虫だらけの休憩所で<br>エンジンをチェック</strong><br><br>周りは辺りも暗くて誰もいない休憩所にたどり着きヴァンを止めた。蛍光灯が眩しく光る所にビートルズの大群が飛び散っていた。ビートルズといってもカブトムシではない。ゴキブリと変わらない形をしている。外も足の踏み場がないくらい一面に虫だらけだった。トイレに行くと大きなトランチェラが壁に２匹もひっついていた。一時間ほどいただろうか。眠たいし、これからヴァンは動くのだろうか？直るのだろうか？<br><br>そして一時間後、動いた。再出発する。しかしヴァンは完全に直ってなく少し進んではパーキング場で休みながら前進していった。その夜、みんなストレスと疲れでお互いにその怒りをぶつけ合っていた。高速を降りると目立たない畑でヴァンを止め朝を待った。<br><br>『ヴァンで寝るのはキツく横になって寝たい。しかし、ジェールよりはずっとマシだ。』<br><br><strong>霧畑で目が覚める<br></strong><br>９月１６日（日）朝<br><br>誰もいなく静かな景色の中目が覚める。外は薄暗くて畑の上に白い霧がのっている。皆無言で目が覚めると、デイブはエンジンをかけた。ロメロを下ろしにニューメキシコに向かった。後、５時間位だ。<br><br>昼、New Mexico<br>ロメロを落とす。<br><br>そして、車は西南に走らせアリゾナに向かった。山の中ヴァンはクネクネ道を走り続ける。しかし、運転手は道に迷ったのかUターンしては行ったり来たりしている。外は嵐で道も暗くてよく見えない。そして、ようやく囚人女性の目的地が分かり、そこで女性を下ろした。デイブは疲れ果てていて、彼は我々皆もそこで下ろしたかった。みんなは心配そうにそこには入りたくなかった。僕たちはヴァンの中で待っているとあいにくその拘置所には余分な部屋は開いていなく、引き返す事になった。みんなホッとする。僕もホットした。<br><br>アリゾナの夜の景色は雷の様にアンテナからなっている。<br><br><strong>野原で一泊<br></strong><br>９月１７日（月）<br><br>朝、野原で目が覚める。今日の予定は未定。不安の中、アリゾナからどこへ向かうのか。せっかくここまで来たのに、ミズーリ州まで逆戻りするという噂を耳にした。カリフォルニアまであと16時間もあれば着くはずなのに。もうちょっとあのに。ヴァンの中で自分を入れてカリフォルニアに行かなければいけないのは３人、（サクラメントに女性一人）、オレゴンに一人、ミズーリに男一人、アリゾナに男一人。西に行く人数は合計４人。流れ的ではカリフォルニアが次だ。しかし、この旅の経験で期待してはいけないと自分に言い聞かせた。僕はもう神様の手に渡すしかないと信じた。<br><br>ミズーリ州が目的地だったジェイソンは９ヶ月間コロラド州で拘置所に入っていたので彼の妻子に会ってないそうだ。彼の事を思うとこれからミズーリ州に向かおうと構わないと思った。今はもう自分より人の事を考えなければ行けないと思ったが高速の表示にサンディエゴまで３１５マイルという表示が出て来た。INTERSTATE 8WESTに向かっている。このまま、ヴァンをまっすぐ西に走らせてほしい。景色が何もない畑からサボテンの並ぶ赤い砂漠に変わった。<br><br>昼過ぎ、YUMAでひとり男を落とす。そして、カリフォルニアに入った。しかし、ヴァンはINTERSTATE8 EASTに逆戻り。話でよるとドライバーのデイブはアリゾナのフェニクスまで行くらしい。そして、僕を入れたカリフォルニアいきの囚人達をフェニックスで刑務所に下して、他の車をそこで待つ予定。そして、デイブはジェイソンを乗せた他の囚人等はミズーリ州にそのまま連れて行くらしい。<br><br>しかし、予定変更でヴァンは95NORTHに走らせ、ユマから３時間ほど北にParker Country Jail Arizonaに一泊する為向かった。そして、そこからもう一台のヴァンが来て、カリフォルニア行きとミズーリ州行きのヴァンと別れる予定だ。<br><br><strong>アリゾナ州の砂漠にある<br>パーカー・カウンティー・ジェール</strong><br><br>僕はガソリンスタンドで買っておいた眠たくなる風邪薬を口に含み拘置所に入った。手続きが終わるとすぐに眠たくなり食事を食べ終えるとグッスリ眠ってしまった。出来るだけジェールの中ではなく、夢の中に居たかった為だった。<br>
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<pubDate>Sat, 01 May 2010 03:04:14 +0900</pubDate>
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<title>手錠なしの水遊び</title>
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<![CDATA[ ９月１２日　（水） 夜 1:30AM トランスポーターの迎えが来る。<br><br><strong>新しいドライバーが来る<br></strong><br>そこにはトランスポーターのダニエル達の姿は無かった。彼等の代わりに違うドライバーが迎えに来た。話によるとダニエル達は旅の進行が全然進んでいなかった為、首にされたそうだ。そして、新しいドライバーはデイブといって品の良さそうな中年の男だった。彼は長い道のりを眠らずヴァンを走らせた。ガソリンを入れれば再び旅を続けた。夜中、ヴァンをネブラスカへ西に走らせ、久しぶりの日の出を見た。太陽はヴァンの左側から上っている。西に向かっていると思うと、気がとても楽だった。<br><br>９月１３日　（木）朝食、マクドナルドにて。<br>マクドナルドのスプライトの炭酸がとても美味しく感じる。<br><br>午後３時、デイブは４５分間の休憩を近くの湖でとった。雲一つもないとてもいい天気だった。彼はみんなの手錠全てを外してくれてヴァンから出ると湖まで散歩しようと言ってくれた。 外を手錠なしに自由に歩けるなんて信じられないほど懐かしたかった。デイブはタバコを吸いながら我々に泳いでもいいと言った。僕たちの３人は泳いだ。何もないアメリカ大陸の真ん中の湖で囚人達の泳ぐ姿が夢を見るのではないかと思った。<br><br>『このまま自由が続いたらいいな。』<br><br>朝明け、コロラドに入った。風景はケビンコスナー主演の映画、『オオカミと踊る』でインディアンが出て来る草原の景色。ネブラスカで飽きる位に見て来たトウモロコシ畑とは違い、そこには何にもない草原が続いている。朝食はバーガーキングで食べ、昼頃コロラドの拘置所で若い青年ジェイソンを拾った。昼はマックドナルド。ジェイソンは１０ヶ月位入っていたので、久しぶりのファーストフードだったらしい。とても美味しくハンバーガーを食べている姿は僕がこの旅の初日に食べた事を思え出せてくれた。そして、ヴァンは休憩所を後にすると、10時間ほどテキサスを南に走り続けた。<br><br>夜1:30頃、ヴァンが故障した。エンジンから煙がでる。このまま旅が続けられるのかが心配される。<br><br>午後、Oklahoma, New Mexico　ガソリンスタンドにて。<br><br><strong>ジェイ・カウンティー・ジェール<br>テキサスで一泊</strong><br><br>夜、Jay County Jail, TX<br><br>僕たち男４人は一つの同じ部屋に入れられた。何日もシャワーを浴びていなかったので、久しぶりに風呂に入りたかった。しかし、そこは汚く、冷たい水しか出なかった。<br><br>クラスティーの長い髪をスコットがそった。<br><br>朝は寒かった。<br><br>９月１４日　（金）９：４０AM <br><br>泊まったジェールで男を拾った。そして、ヴァンはさらにテキサスの南に向かった。<br><br>1２PM　Dallas, TX<br><br><strong>眠れなく暑苦しいヴァンの中<br>休憩所で一泊</strong><br><br>９月１５日　（土）<br><br>朝、休憩所からHoustonに向かい、白人の女性を一人拾いに行く。<br>ヒューストンは真夏でとても暑かった。その新しい囚人女性を待っていたが、車の中はサウナの様だった。刑務所の個室でます事になった。部屋の中はにぎやかだった。男性囚人は僕を合わせて６人になっていた。そして、女性囚人２人。<br><br>『これはいいや。楽しもうぜ。』<br><br>クラスティーという奴が言うと、ロメロと僕は頭に来た。<br><br>『今、何言った？』<br><br>『。。。いや、楽しもうといったんだ。』<br><br>『途中から乗って来たお前を下ろしにテキサスの南部まで行かなきゃ行けないんだぞ！お前のせいで俺等はそんな遠くまで行かなければならない。俺等はジョージアから何日間も旅を続けている。嫌われたくなければ、だまっていろ！』<br><br>『前から言いたかったのだが、お前は臭い。ズボンにうんこを付けてんじゃねえよ。トイレいったらちゃんと拭け。子供じゃあるまいし、もっと周りの人に気を使ってくれよ。』<br><br>女性囚人を広い車はセイント・ビクロリアまで走る。後、４時間位らしい。<br><br>昼食前に目的地に到着すると嫌われ者のクラスティーを拘置所に落とした。<br><br>みんなはホットした顔をした。彼は不潔で汚らしかったのでその匂いで食べる時も気持ちが悪くなる人がほとんどだった。昼食を食べると車は北に走り、今度はロメロの目的地までニューメキシコまで逆戻りした。そして、あっと言う間に暗くなっていた。<br><br>そして突然ヴァンから煙が。車のオイルが漏れているようだ。テキサス州の警察パトロールに止められる。もし、車が故障してしまったら旅を続けられなく近くの拘置所でまた数日間新たに車が直るまで待たなければならない。車を休めながら、前進した。<br>
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<pubDate>Thu, 29 Apr 2010 06:33:34 +0900</pubDate>
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<title>日本人アーティスト・イン・ジェール</title>
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<![CDATA[ St. Clare County Jail, Osceola Mo<br><br>９月１０日　（月）夜中3:30　Holding Cell<br><br>ケンタッキーのジェールで合流したキムさんを彼女の最終目的地セイント・クレエ・カウンティー・ジェールに着いた。夜が遅かった為 残りの僕たち４人はこの拘置所で泊まる事になった。たびたび拘置所で過ごすのはやな事だったが、今回は４人もいたので少しは心強かった。我々は手錠を外され大きめなホールドインセルに２時間ほど入れられた。そこにはトイレもなく、部屋のど真ん中に小さな穴があった。たまたまトイレの用に水が流れた。小便はならいいが、トイレットペーパーもない所で行きたくなったらどうしよう。そんな時にスコットのお腹の具合が悪くなり、彼は必死にブザーと押してトイレに行かせて欲しいと監視室に連絡するが何も応対がなかった。これも苦しめさせるジェールのやり方なのだろうか？<br><br>３０分位経つとドアが開いた。スコットはトイレに行く事ができ、僕らの４人は２つの分けさせられスコットと僕は同じ部屋になった。残りの２人は違う場所に連れて行かれた。予定では明朝に迎えに来るはずだった。翌朝スコットと僕はゆっくりと朝食を食べ終え、トランスポーターの到着を待った。そして、時間になるとドアが開いた。我々は旅の安全を願いながら元気よくドアの外に出た。しかし監視官が思いも思ってなかった事を言った。<br><br>『トランスポーターは来ない。あと２日間は来ないと連絡があった。お前達はPOPLATION（ポプレーション）という長期入所者用の別室に移動だ。』　<br><br>『冗談でしょ？』<br><br>スコットと僕は半分笑いながら監視官に訪ねた。<br><br>『冗談なんて言わない。早く荷物をまとめろ。服を脱いでシャーワーに入りなさい。』<br><br>僕たちは2日後に迎えに来るなんて嘘だと思った。ミズーリ州のリンカーン・カウンティー・ジェールで9日間見捨てられたみたいに、当分は帰って来ないのだろう。運転手のダニエルは約束してくれたのに、こんな状態がいつまでも続いたらカリフォルニアにいつ帰ることが出来るのかまったく分からない。再び絶望的な気持ちになってしまった。<br><br>僕たちはシャワーを終えると監視官が僕たちにこう言った。<br><br>『後ろを向いて腕をあげなさい。』<br><br>するとスプレーで薬の様な物を全身にかけられた。<br><br>『こっちを向いて腕をあげて目を閉じて。』<br><br>真っ裸の僕達はどんな薬をかけれているのか分からないまま言われる通りにした。<br><br>そして我々は毛布や歯ブラシを持ち、指示に従い別の部屋に移動した。中には５人の黒人、３人の白人がいた。このジェールではテレビは朝の６時から夜の１２時まで見ることができ、トランプやチェスなどの遊び道具が沢山おいてあった。おまけに食べ物はこれまでのジェールとは比べ物にならないくらいに美味しかった。ジェールの食べ物が美味しいなんて感じた僕が不思議だった。監視官達もみんなリラックスしており、笑顔があった。今まで訪れたジェールの中で一番生活感を感じることが出来た。<br><br>部屋の中には電話があって速攻イーサンに再び自分の居場所を伝えたく電話をかけた。<br><br>『もしもし、健司です。今オセオラという所にいます。』<br><br>『オセオラ？』<br><br>『スプリングフィールから少し北に行った所です。まだミズーリ州にいます。』<br><br>『え？まだミズーリ州にいるの？全然進んでないよね？』<br><br>『はい、一人をSPRING FIELDにおろして、ケンタッキーで拾った女性をここオセオラでおろして、ここに又泊まるみたいなんですけど、今度は何日間ここで待たなければいけないか分かりません。』<br><br>『そうか。心配していたんだがリンカーン・カウンティー・ジェールの看守の森さんから電話をもらって健司が、9日に移動したことを教えてもらったよ。この間、健司のお姉さんと話して無事に少しづつ旅をしている事を伝えておいたよ。』<br><br>『ありがとうございます。僕から電話があった事を伝えておいてください。家賃の事とかもよろしくお願いします。』<br><br>僕は電話を切った後、前のジェールでの日本人監視官の森さんに会えた事を感謝しながら心の中で微笑んだ。<br><br>『ちゃんと連絡してくれたんだ。。。』<br><br>それから僕はみんなと一緒にテレビを見始めた。夜は静かで、外から涼しい自然の風が入って来る。毛布も暖かく久しぶりによく眠れた。<br><br>９月１１日　（火）　<br><br>朝食は早朝６時。ここでは朝食も他の拘置所と違っていた。飲み物は水だけでなくジュースやミルクもあり、シリアルとトースト、ソーセージにジャム、おまけにデザートまで付いてきた。僕はお腹が一杯になるとみんなと共に掃除をして再び眠った。<br><br>眠りから覚めてテレビを見ながら、ボーとしていると昼食の時間があっという間に来た。昼はハンバーガー２枚、トースト２枚、マッシュポテト、グリーンビーンズ、チョコレートムースだ。食べ終えて一日中、トランプやテレビを見ていると黒人の一人のステイシーが声をかけて来た。絵を書くのが得意と言うと試しに絵を描いてくれといわれたので、みんなの似顔絵を書いた。するとみんなが興味深く自分の周りに集まって来た。みんなはとても気にいってくれたので、それをテープで入り口のガラス張った。アトランタの拘置所だと、怒られるのにここは違った。監視官や他の囚人に見せびらかしみんなはそれを見ながら笑った。そして、一人一人、家族や恋人の写真を持って来てそれを絵にしてくれと頼んできた。僕はやる事もないし絵を書く事なら好きだったので喜んで引き受けた。　<br><br>“You are a good man”　『お前はとても良い奴だ』<br><br>みんなはとても喜んでくれた。誰かに必要とされると言う事は拘置所の中でも幸せな事だと思った。<br><br>ケーシーはその夜僕を呼び、絵を書いた御礼にインスタントラーメンをごちそうすると言って来た。彼はニコニコしながら僕にインスタントラーメンを作ってくれた。絵を描く事でこんなに喜ばれたのは初めてかもしれなかった。ここなら、長い間いても苦ではないと思った。<br><br>夜12時、明かりを消し、眠りに入ろうとする一時間後、息なりドアが開いた。トランスポーターが迎えに来たらしい。僕は急いで自分の物を背負ってドアを出ると中からドンドンドンっとドアを叩くみんながいた。<br><br>『健司！お前に遭えて良かった！絵を描いてくれて有り難う！頑張れよな！』　<br><br>みんなはたったの２日間で自分の名前を覚えてくれた。とても嬉しかった。<br>
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<pubDate>Fri, 23 Apr 2010 02:24:57 +0900</pubDate>
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<title>一睡も出来なかった悲惨な週末</title>
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<![CDATA[ LABOR DAY WEEKEND<br>アメリカの祝日（LABOR DAY WEEKEND)ジェールはアル中で満員だった。<br><br>９月８日（土）<br><br>夜中に騒がしくなったと思い目を開けるとそこには１４才くらいの青年がいた。酒を飲んでトラブルを起こしたらしい。僕が再び眠り目が覚めたときにはその少年はいなくっていて、代わりに３人の酔っ払いがいた。どうやら海軍の兵隊達らしい。全員とても酒臭くてとてもうるさかった。時計を見ると朝の４時半だった。<br><br>『俺達はアメリカ海軍だ！ここから出しやがれ！』<br><br>一人が大きな声で軍がマーチするように歌いだした。<br><br>『俺らは湾岸戦争にいったんだそ！命を掛けてまで戦いに行ったんだぞ！　ここから出しやがれ！！！』<br><br>騒ぎが落ち着かなかったので２人の監視官が電気ショックのガンを持って来た。そして一番うるさかった男に銃を向けた。<br><br>『両手を上げて、壁の方に向けっ！さもないと撃つぞ！』<br><br>彼はフラフラになりながら両手を上げた。２つの赤いレーザー光線が赤い点となり彼の背後を照らした。<br><br>３０００ボルトの電気ショックを打ち込まれるのを僕は見ていられず両耳を手で覆い顔を背けた。本物の銃ではないが自分に飛んでこないかと思い、壁にくっつきながら身をさけた。<br><br>彼はおとなしくなり手錠を手と足にかけられ部屋から連れ出され他の個室に入れさせられた。<br><br>個室から彼の怒鳴り声と叫び声が聞こえる。<br><br>『離してくれ。椅子に手錠をかけやがって！畜生！俺は米国海軍だ！』<br><br>個室のみんなはその弱い声に笑っている。その声が３０分ぐらい続いたがその後、だんだんと苦しく弱々しい声に変っていった。<br><br>『お願いです。離して下さい。苦しい。ごめんなさい。』<br><br>それから１５分後、彼は観念したのか静かに帰って来て、黙って横になった。<br><br>静かになったなと思ったら今度は何か臭う。みんなもこの臭いにおいに反応し始めた。一人の青年がもらしてしまったらしい。<br><br>その夜僕は狭い部屋での騒ぎと酒臭さで一睡も出来なかったが、これでやっと眠むれそうだった。僕はベッドの上にあった聖書を開いてみた。もしかすると今夜の出来事は、自分がひどく酔っ払らった時、友達や周りの人々に迷惑を掛けた罰ではないかと思った。<br><br>９月９日　（日）<br><br>今日も迎えが来ない。もしかしてもう来ないのでは？今日は森さんが働いている日なので又手紙を渡した。彼女は僕がまだいたことにとても驚いていた。<br><br>『まだいたんですか？』<br><br>ケンタッキーから一緒になった女性のキムさんは今夜あたり、迎えが来るという情報を手に入れたと言っているが、本当かどうかも分からない。しかしもうそろそろすぐ来なければおかしい。あまり期待はしたくないが少し気が楽になった。<br><br>夜７時、やっとトランスポーターが迎えに来た。夕食を食べ終え、トランプで遊んでいるとドライバーのダニエルが現れた。９日間目にしてようやくリンコーン・カウンティーでの日々が終わった。<br><br>ヴァンに乗ると、すでに新しい囚人が３人座っていた。その中で明るく僕の事を迎えてくれたのはスコットとビリーだった。<br>『初めまして、健司。』<br><br>『えっ？僕の名前をしっているの？』<br><br>『君のすべてを知っているよ。ダニエルから面白い日本人がいると聞いてね。』<br><br>彼等達はシカゴの拘置所からこのヴァンに乗せられて来たそうだ。<br><br>そしてスコットは僕にこう言った。<br><br>『俺もサンマテオ・カリフォルニアに行くんだ。君と同じ場所さ。』<br><br>スコットは僕が向かっているカリフォルニアのサンマテオ・カウンティーから逮捕状が出ているそうだ。<br>この広いアメリカで同じ拘置所に行くなんてすごい偶然だった。 久しぶりに聞き慣れた彼のカリフォルニア・アクセントに僕は懐かしく感じ彼と話が進んだ。<br><br>ヴァンは２時間ほど真っ暗なクネクネ道を走り、ビリーを彼の収容先であるスプリングフィールドにある田舎の拘置所まで連れて行った。彼を下ろした後、北に１５０キロ進んだ所にある、ミズーリ州のオセオラという小さな町のジェールに泊まる事になった。<br>
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<pubDate>Thu, 22 Apr 2010 01:34:30 +0900</pubDate>
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<title>日本人女性監視官との秘密の文通</title>
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<![CDATA[ 社長さんはここで一人の日本人女性が働いていることを僕に教えてくれた。<br><br>『確か彼女の名前はモーだったと思う。』<br><br>『モー？』<br><br>『え？それは日本人の名前ではないですよ。』<br><br>『いや、確かに日本人だよ。』<br><br>このような田舎の拘置所で日本人女性が働いている訳がない。すると社長さんは監視官にこう叫んだ。<br><br>『ちょっと、来てくれ。モーっていつ働いている？』<br><br>監視官が答えた。<br><br>『彼女は働いていないわ。明日働いているんじゃない？』<br><br>『健司、残念ながら今日は働いてないけど、明日は働いているみたいだよ。必ず健司に紹介してあげるよ。だから元気だしな。』<br><br>９月４日　（火）<br><br>『祝日も終わったはずだし、今日こそダニエル達は迎えに来るだろう。』<br><br>と僕達は期待しながら向かいを待った。相変わらずロメロはとてもイライラしている。<br><br>『ダニエルの野郎、俺達に嘘をつきやがった！奴らの事だ、今日迎えに来なかったら当分の間来ないぞ！もしかすると1ヶ月経っても来ないかもしれない！俺達はここでずっといるんだ！畜生！』<br><br>そして午後になってもロメロが言う通り、ダニエル達は本当に来なかった。もしかしたら長い間迎えに来ないかもしれない。社長さんが僕に励ます様に言った。<br><br>『例の日本人、紹介してあげるよ。だから元気出しなよ。』<br><br>そして、社長さんは窓の近くで叫んだ。<br><br>『モー、いるか？モー！』<br><br>そうするとアジア女性監視官が寄って来る。<br><br>『どうしました、ジェフリーさん？』<br><br>『なあ、君って日本人だったよな？４日前に着いた日本人がここにいて、健司って言うんだ。話してやってくれ。』<br><br>僕は信じられなかった。僕は３段ベットから飛び降りて窓の近くまで近寄った。<br><br>『初めまして。健司といいます。日本の方ですか？！』<br><br>まさかこんな田舎の拘置所で、日本人の囚人に会うだなんて信じられないように驚いた顔をして彼女は答えた。<br><br>『ここで何をしているのですか？』<br><br>『どうか助けてください。ここの看守たちが電話を掛けさせてくれないのです。二日後には僕たちを迎えに来るはずだったトランスポーターが僕たちをここに置いていったまま帰って来ないのです。もう５日も経っています。僕の家族にまだここにいる事や、僕が無事である事を知らせたいのです。』<br><br>『そうですか、ちょっと待って下さいね。』<br><br>彼女はコンピューターで僕のデーターを調べる為に監視室へ戻った。<br><br>久しぶりの日本語を聞いて嬉しかった。最後に日本人にあったのはアトランタで面会に来てくれた日本領事の上杉さんだった。あの頃の事をふと思い出してみると遥かに過去に感じた。<br><br>『ほら、俺達が言ったとおりだろ？よかったな。』<br><br>社長さんと周りの囚人は僕の喜びを見届けながらニコニコを微笑んでいる。<br><br>彼女の名前は森さん。ここではみんなモーと呼んでいるみたいだ。<br><br>今の僕にとって彼女は神様がくれたチャンスだった。同じ日本人の彼女なら僕の家族にここにいる事を連絡してくれると思い、必死の思いで彼女に手紙を書いた。そして次の朝、彼女が朝食を持って来る時にこっそりと渡した。<br><br>『初めまして。僕は佐藤健司と申します。お願いです、助けて下さい。トタンスポーターは我々をここに置きっ放しで迎えに来ず、いつ僕が住んでいるカリフォルニアに帰れるか分からないのです。噂では１ヶ月から３ヶ月かかる事もあるらしいと耳にしました。そんな長く家族と連絡がとれないと、とても不安です。アトランタから出てから数日、家族は僕に居所がハッキリしていません。無事という事や家賃の立て替えてほしい事を家族に知ってもらいたいのです。』<br><br>僕はイーサンの電話番号を手紙に書き、森さんが僕の状況を伝えてくれることを願った。旅中の連絡はルール違反だが、彼女がたった一つの望みだった。<br><br>９月５日　（水）<br><br>今朝は森さんが朝食を運んで来てくれた。二段ベッドの上にいた僕は急いでベットから降り、手を伸ばし朝食のトレイをとると、彼女は笑顔を隠す様に『ポン』っと手紙の返事を渡してくれた。そこには僕を元気付ける言葉で満ちあふれていた。<br><br>『佐藤健司さんへ、<br><br>お手紙わざわざありがとうございます。昨日イーサンさんにお電話しておきました。とても心配されていましたが、弁護士の手続きは万全なので、１日も早くカリフォルニア州に戻れる事を望んでいらっしゃいましたよ。<br><br>いつカリフォルニアに戻れるか分からなくて不安だとおっしゃっていましたよね。そのお気持ちはとても分かります。拘置所はあまり良い所ではありませんからね。<br><br>ジョージア州で８月14日にイクストラディションにサインされていますよね。法律上、移動は９０日以内に行わなければいけません。最悪でも９月１１日頃には迎えに来ると思いますが多分その前に来るはずです。コートサービス（トランスポーター）の人達は、別に嘘の番号を残したというわけではないと思います。ジョージア州のエージェントに電話すれば、すぐに連絡がつくはずなので。私のサージェントが言うには明日には迎えは来るそうです。イーサンにも健司さんが移動されたら電話して知らせる約束をしました。なので、できるだけストレスを溜めないようにしてくださいね。仕事上あまり親切にもできないので態度が悪くて申し訳ありません。私は明日から休みで日曜日まで働きませんが、もしその間に移動されたら、アメリカ横断頑張って下さい。<br><br>ところで私もコマーシャルグラフィックでバチュラーをとりました。私はまだデザインの関係では働いていませんが、楽しい職種ですよね。イミグレーションの問題や法廷での大変面倒くさい書類手続きがあるでしょうが、めげずに頑張って下さい。<br><br>私はシアトルに２ヶ月後に引っ越しをするので、ここにはいなくなりますが良いデザインの仕事でもあったら連絡ください。（なんてね）。頂いたメルアドの方に連絡でも入れますね。本当は手紙とかも書くのは禁止されているので内密のしていただけると助かります。<br><br>森より』<br><br>この手紙を読み終えると僕はとても安心することが出来た。何度も何度も繰り返して読んだ。そしてすぐに手紙の返信を書いた。途中でロメロが睡眠薬をくれた。以前ここにいた大男が一つ残してくれたらしい。その睡眠薬はとても強いらしくロメロと半分ずつ分け飲んだ。森さんに感謝の手紙を書き終える頃、薬が効いてきて眠くなって2日間も眠り続けてしまった。寝ればあっという間に時間が経ち、夢の空間に逃げられる感じがしたからだ。<br><br>９月７日　（金）<br><br>朝の4時20分、睡眠薬で寝すぎてしまった為それからはまったく眠れなかった。ここに来て７日が経ち、ようやくジェール用ズボンを支給された。ここに来てから寝る時もずっとスーツのズボンをはいていたので半分ボロボロになりかけていた。ワイシャツは洗面所で洗っては３段ベットにかけて干した。そして久しぶりにシャワーを使わせてくれた。しかし、シャワールームは汚なく、ゆっくりとは入っていられなかった。酔っぱらいがよくシャワーで漏らしてしまうらしく、底には黒く汚いものが落ちていた。そんな環境でも久しぶりのシャワーは気持ちがよかった。ジェフさんのおかげで約１ヶ月ぶりにシャンプーとリンスーをした。捕まってからずっと石けんで洗っていたからだった。<br><br>２日前にもらった手紙で彼女は迎えは次の日に来るから心配しなくてもいいと言ってくれていたが、まったく音沙汰もなく迎えに来ないトランスポーターの事で不安の気持ちが積もっていった事を森さんにもう一通の手紙を書いた。他の監視官達は、どうして迎えがこないのかは分からないらしい。彼らもトランスポーターに連絡を入れるが通じないらしい。何も分からない状態で絶望的に待っているほど苦しいことは無かった。<br><br>一日も早くカリフォルニアに帰りたい。しかしカリフォルニアはまだまだ遠く感じる。８日前にジョージアから出発して北にテネシー州を通りケンタッキーに行き、そして西に少し進んでやっとの思いでミズーリー州に到着。まだ３つ目の州しか進んでいなかった。<br><br>一刻も早く旅を続けたい。北でもなく南でもなく西に迎えればいいと願っていた。でも今日迎えが来る期待はしていない。逆に期待して来なかった場合のことを考えるともっと辛く感じた。ここでお世話になっているマイク・ジェフリー社長さんにはとても感謝している。<br><br>朝10時、マイクさんが監視官に無理やりどこかへ連れて行かれた。マイクさんはジェールシステムや法律の事をよく知っていて、トランスポーターにムカついていた僕たちに色々なアドバイスをしていた。彼の荷物の中に法律の本もあって、色々とジェール側を訴える手順を教えていた。ジェール側は彼をポピレーションという、黒人の施設に移された。白人だった彼はすごくいやがっていた。とても心配だ。いつも明るくを笑い作ってくれた彼はとても大きな存在だった。そしてたった今知らせが入って来た。トランスポーターが来る予定が確実になった。やっと少し安心出来た。<br>
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<link>https://ameblo.jp/birdaddy/entry-10513804865.html</link>
<pubDate>Wed, 21 Apr 2010 01:45:22 +0900</pubDate>
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<title>見捨てられた9日間</title>
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<![CDATA[ 午後３時頃、我々は次の拘置所に向かう為ケンタッキーから西に走り続け、永遠と続くトウモロコシ畑を抜けてセイントルイスの市内に入った。大きな橋の上から左側に有名なアーチの塔が見える。そして我々はそこから約４５分離れた所にあるリンコーン・カウンティー・ジェールに着いた。<br><br>昨晩の経験から酷いジェール恐怖症になっていた僕は、ロメロと一緒の部屋に入れてくれるように頼んで欲しいと頼んだ。そして、手続きが済むとダニエル達は僕たち３人に二日後には必ず迎えに来る事を約束し、彼らはシカゴまで囚人を迎えに行った。<br><br>『よし、お前からそこの部屋に入りなさい。』<br><br>と、監視官が僕に命じた。そこには６人用の狭い部屋があった。部屋の中は暑く空気の通りが悪かった。天井の換気扇を見上げると黒く汚れて詰まっているらしく日風が入ってこなかった。二人の白人が怖い顔をしながら僕を見ていた。ひとりは大男で上半身裸のスキンヘッド。黒いヒゲが印象的だった。もう一人は中年の男。電気会社の社長だったと言う。大男はすごく怖い顔つきだったが話してみる意外と優しかった。電気会社の社長はすごく頭が良かった。社長は僕に聞いて来た。<br><br>『名前は？どこから来た？シスコに住んでいる日本人？日本はアメリカの見方だ。』<br><br>どうやら僕のことを気に入ってくれたらしい。<br><br>その社長さんはもう１年以上もここにいるらしく、監視官とすごく親しかった。なんだか、特別に良くしてもらっているみたいだ。ここにはラジオがあり、氷が入った冷たい水まであり、粉でつくるアイスティーまでもあった。おまけに時々巻きタバコを隠れて吸っていた。一服すればコロリーンのスプレーでタバコの匂いを消した。居心地はこれまでの拘置所よりはマシだった。しかし、２時間位経つと監視官がやって来て、なぜかロメロと僕はその部屋の隣にあった大きめの１０人用の部屋に移動させられた。そこは何もなく、暗く、汚かったが電話だけがあった。<br><br>『健司、電話があるぞ。俺達が電話をしてはいけない事をこのジェールの監視官達は知らない。今がいいチャンスだ。家族に今どこにいるかを伝えてあげればいいよ！』<br><br>僕たちのように護送されている囚人は外部との連絡を取ってはいけないことになっている。なぜならカージャックの恐れがあるらしい。さっそく僕は監視官に見られない様にこっそりと、暗記したイーサンの電話番号をダイヤルした。電話が繋がってすぐにイーサンは電話に出てくれた。<br><br>『もしもし、健司です。今、Saint Luis のあたりまで来ています。今はリンカーンジェールというところにいます。昨日はケンタッキーのジェールで一夜を過ごしました。トランスポーター達は僕達を2日間後に迎えにくるそうです。』<br><br>『健司、ずっと心配していたよ。アトランタのジェールにいる健司の友達のジョージさんから電話をもらって、３１日にトランスポーターがシンジを迎えが来た事を知らしてくれたよ。彼はいい人みたいだね。何回も電話があったよ。健司の事を心配していたしね。』<br><br>ちゃんと電話してくれたんだ。有り難い。本当に彼に会えてよかった。<br><br>『カリフォルニアに帰るまで、僕たちの居場所が外部に漏れるとカージャックの恐れがあるとのことで、電話の使用は禁じられているのですが、たまたま入れられた部屋に電話があったので、こっそりと電話しています。次はいつ連絡出来るか分かりませが、とりあえず僕が元気だということと、２日後にはまた移動するという報告をしたかったのです。』<br><br>『分かった。電話ありがとう。十分気をつけて！』<br><br>イーサンと話せてホッとした。これで自分が生きている事を伝えられた。電話の向こうにはカリフォルニアがあるんだなと思うと、こんな暗い所から出たい気持ちで一杯になった。<br><br>９月２日（日）<br><br>ケンターキーのジェールとは一転しここはとても暑かった。夜中の２時、いきなり酔っぱらったホームレスが入って来た。真っ赤な顔をした中年の白人の男だった。酔っぱらっていた彼は一晩中叫び続けた。とても寝むれる環境ではない。酒の臭さだけではなく長い間風呂を入ってなかった為か、汗臭さを通りこしていかにも死んだネズミが腐りかけたようなものすごい悪臭が部屋中に充満した。その夜、僕は一睡も出来なかった。<br><br>９月３日（月）Memorial Day<br><br>一日が経ち、アルコールが抜けたホームレスは釈放された。 彼が出て行った昼過ぎ少しの間静かな時間が続いたのでやっと眠ることが出来た。もう一日でトランスポーターが迎えに来るから我慢しなければいけないと我々は気合いを入れた。夕食を終え、明日に備えてベットに横になると突然女性監視官がドアを開けた。<br><br>『あなた達、信じられないわ。昨日来た同じ酔っぱらいのホームレスが戻って来たわ！』<br><br>『え？信じられない。』<br><br>同じ酔っぱらいが叫びながら入って来た。<br><br>昨日と同じようにひどく酔っ払っているホームレスは僕たちを見て、大きな声ではしゃぎ始めた。<br><br>『おー、又お前らか？元気だったか？又会えて嬉しいよ。』　と抱きつくようによって来て、我々は必死に逃げた。汚い体を近づけてほしくはなかった。<br><br>『どうした？なんで逃げるんだ？歓迎してくれないのか？』<br><br>『冗談じゃない。近づいてこないでくれ。』<br><br>ロメロと僕は彼の臭さに耐えられなかく、<br><br>『なんて臭いんだろう？』<br><br>と話していると酔っぱらいが急に起こりだし再び近づいて来た。<br><br>『なんだと？なんか文句あるのか？』<br><br>『静かにしてくれ。一日我慢したが、また捕まりやがって。２度も帰って来るなんて、こっちが迷惑だ。ぶっ殺してやる。』<br><br>すると女性監視官が慌ててドアを開けた。<br><br>『元の隣部屋に俺達を戻してくれ。さもないとこいつを殴り殺す。』<br><br>ロメロは怒りで震えたこぶしを監視官に見せながら言った。<br>女性監視官は我々を最初の部屋に移してくれた。<br>そこには社長と大男が待っていた。<br><br>『大変だったね』<br><br>社長は僕にアイスティーをくれてにっこりと笑顔を見せてくれた。<br><br><br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100421/04/birdaddy/ec/c9/j/o0306021310505172818.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20100421/04/birdaddy/ec/c9/j/t02200153_0306021310505172818.jpg" alt="バードダディーのブログ-ロメロ" border="0"></a><br><br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100421/04/birdaddy/8c/e4/j/o0213030610505174011.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20100421/04/birdaddy/8c/e4/j/t02130306_0213030610505174011.jpg" alt="バードダディーのブログ" border="0"></a><br>
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<pubDate>Tue, 20 Apr 2010 07:40:32 +0900</pubDate>
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