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<title>蒼  空　</title>
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<description>蒼､ピアノ弾きです｡年上の女性に想いを寄せています｡彼女の名は｢凛｣としておきます｡僕には兄がいます｡兄もピアノ弾きです｡僕らは、同じ女性に恋をしています。もう、ずっとずっと、長い夢をみているみたいに。</description>
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<title>道ノ途中</title>
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僕はずっと長い間君のことを想い続けているわけだけれど、本当は諦めようと思ったことがないわけじゃない。この想いが届かないかもしれないと君がいない未来を不安に思ったり君さえ幸せならばいいと言えるか自分を問いただしては諦めるに足る理由を探したり君を想うことが苦しくて苦しくて、この気持ちの行き場を探して。君に出会うまで、恋をしたことがなかった。だから、失う方法なんて分からないままだ。君の笑顔を見るたびにこんなにも温かくなる胸が出会った時からずっと、僕のすべて。失うことなんてできなかった。君を待つ道を選ん
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<dc:date>2020-10-16T23:09:27+09:00</dc:date>
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<title>ハロウィン</title>
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夏を抜けて空気が軽くなり始めた。街が少しずつハロウィンの準備で華やかに彩られ始めている。ジャック·オー·ランタン地獄にも天国にも行けない。いつも、どんな気持ち？少し僕と似ているなぁ。どちらの扉も閉ざされていてでもそれはどちらも選ばなくていいって事。もしいつか、どちらかの扉が開いたら望んだ方じゃなかったとしても迷わず飛び込んで行ける？待つっていうのは、希望を捨てずに済むかわりに少し寂しいのも知ってる。子どもの頃、ハロウィンの夜には未来が見えるそう聞かされていた。未来が見てみたいと思ったら眠る前の枕
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<dc:date>2020-10-08T01:02:35+09:00</dc:date>
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<title>僕ト兄</title>
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子どもの頃の僕と兄はよく似ていたと思う。兄弟だから顔も当たり前のように似ていたけど好き嫌いや、興味、考え方なんかもほとんど同じでだからこそ、いつからか『兄と違う、僕というひとり』になりたくてずいぶんと兄を意識していた。もともと似ている僕らだから、兄も同じように僕の事を意識していたように思う。少しずつ、お互いと違う自分を探し始めた。兄の背中ばかり追いかけていたけど兄ではない人にも目を向けて大人になった時に自分がどういう人で在りたいかいつも考えていた。そうやって過ごしながら少しずつ年をとっていつから
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<dc:date>2020-08-26T22:22:48+09:00</dc:date>
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<title>コドモノ過チ6</title>
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残念ながら、僕の記憶はそこまで。書いているうちにもしかしたら思い出せるかと思ったけど記憶の中の扉は重くてやっぱり思い出せなかった。自分の気持ちもうまく伝えられなかったのに自分に精一杯で自分の事しか覚えていない。あの時、君はどんな顔で、何と答えたのかな。なんて幼くて身勝手なんだろう。中途半端に意味深な事を言って絶対に君を困らせた。でも、その出来事がなければ僕はもしかしたら罪悪感で、君を想い続けることができなかったかもしれない、とも思う。君の気持ちを待つ。あの時の覚悟が今でも時々、過去の君の面影に重
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<dc:date>2020-08-25T21:27:37+09:00</dc:date>
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<title>コドモノ過チ5</title>
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何も知らないフリなんてできるほど器用じゃなかった。だけど君を傷つけたくなくて知ってしまったということも言葉にすることが出来なかった。「僕、言いたい事があって。どう伝えたらいいかわからなくて。ただ、知っていて欲しい。僕は、長い時間でも待てるから。凜さんに必要な時間、全部。だから…」こんなような事を言ったと思う。支離滅裂で、伝えながら涙が出てきた。緊張と、自分の幼さが悔しくて。急に目の前の子どもが泣いて何の前触れもなく変な事を言って君はさぞかし困っただろう。伝えたいこともまとまってないまま自分の気持
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<dc:date>2020-08-24T21:31:42+09:00</dc:date>
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<title>コドモノ過チ4</title>
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答えのないまま彼女に会う機会は思ってたより早く訪れた。ひとりで留守番していたところへ彼女が急に立ち寄って。彼女の顔が見たいのに目も合わせられないままとりあえず家に招き入れてとりあえず母の真似をして紅茶を淹れた。「今日は、どうしたの？」当たり障りなく聞く。「近くに来たから。」当たり障りない君の答えすら深読みしてしまう。ねぇ、ひとりになりたくて遠く来たのにどうしてこんな風に誰かを訪ねたりするの？その隙間に、僕は入ってもいいの？
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<dc:date>2020-08-23T21:01:44+09:00</dc:date>
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<title>コドモノ過チ３</title>
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父から聞いた君が遠くに来た理由。どうして、とかどのくらい時間が経ったのかとか、気になったけれど聞けなかった。君の心の棘を思うと代わりに叫びたいようなそんな苦しい気持ちはあったけど心のどこかで君が他の人のものになる前に出会えて良かったなんてそんな身勝手な気持ちが生まれてそんな自分にイライラしていた。次に君と過ごせる時、前みたいに振る舞えるだろうか？君を心配する気持ちの陰にこんなにも醜い僕がいるのに。
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<dc:date>2020-08-22T22:57:39+09:00</dc:date>
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<title>コドモノ過チ2</title>
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父の予想外の反応に驚いているとそれまで片付けながら話を聞いていた母が口を出した。本人に聞かれてしまうよりは教えてあげたら？二人とも、もう分かると思う。父は、深いため息をついた。僕らはというとただの軽い質問だったはずのものがどうやらそうでもないらしいとなんとなく察して父を見ていた。父は、詳しくは言わないけど。と前置きをして話し始めた。　君が、もうすぐ結婚するはずだったこと。なのに、婚約者を亡くしてしまったこと。彼女はそういう出来事から離れたくていろいろ試して頑張っている。ここに来たのもそう。だから
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<dc:date>2020-07-30T22:11:52+09:00</dc:date>
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<title>コドモノ過チ1</title>
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君を知って恋を知って、間もない頃。僕はとにかく君のことが知りたくてどうしたらいいかと毎日そわそわと過ごしていた。でも、あまり知りようもなくて焦ってもいた。そんな頃、夕食の後に、家族で過ごしていてふと、父に聞いてみようと思いついた。なるべく、僕なりに雑談を装って。ねぇ、凜さんってさ。なんでここに来たの？留学？我ながらいい切り口だと思ったけれど。ん～…そういうわけじゃないよ。情報のない答えが返ってきた。この聞き方じゃダメか…。次の手をどうするか考えてると、あ、俺も聞きたい！思わぬところで兄が援護した
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<title>酔メモ</title>
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酔い潰れそうな夜、夜の静けさに溶けながらなんとなく君を想う。こんな時には君に会ってはいけないんだろうな。残った理性でぼんやりと考える。君と会えてしまったら自分の気持ちを抑えられなくて、いつも飲み込んでいる言葉をきっと君に投げてしまう。君がずっと悩んでいるのは君が優しいから。でも、僕も兄も覚悟なんかとっくにできてるんだよ。選ばれる覚悟も選ばれない覚悟もこのままの覚悟も。だから、もしいつかどちらかの手を離す時が来たらどうか迷わないでほしい。だけど今のうちに伝えておくよ。君の手を離さない覚悟もできてる
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<dc:date>2020-07-06T00:29:41+09:00</dc:date>
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