<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom">
<channel>
<title>blue-orange-darkness</title>
<link>https://ameblo.jp/blue-orange-darkness/</link>
<atom:link href="https://rssblog.ameba.jp/blue-orange-darkness/rss20.xml" rel="self" type="application/rss+xml" />
<atom:link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com" />
<description>映画について</description>
<language>ja</language>
<item>
<title>エターナル・サンシャイン</title>
<description>
<![CDATA[ <p style="text-align: center;"><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20170505/10/blue-orange-darkness/e5/49/j/o0480064013929642332.jpg"><img alt="" height="560" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20170505/10/blue-orange-darkness/e5/49/j/o0480064013929642332.jpg" width="420"></a></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size: 1em;">あまりに胸が痛い日が続くので観たくなった。（恋わずらい笑）。思えばこの作品、20代の頃に初めて観て、一時期大好きで何度も何度も繰り返し観た。ミシェル・ゴンドリーはケミカルブラザーズのＰＶで知っていたし、チャーリー・カウフマンの脚本やスパイク・ジョーンズ監督などが熱かった時代。</span></p><p><span style="font-size: 1em;">久しぶりに観て、こんな映像だったか、こんなシナリオだったかを改めて発見することが多く…。ずっとＤＶＤを持っているのに長い事観ていなかった。なぜかな？胸が痛くなるような恋をしていなかったってことなのかしら。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size: 1em;">個人的には、大好きなマーク・ラファロが重要な役柄で出演していたことに大変驚いてしまった。彼を好きになったのは「ゾディアック（2009）」からなんだが、その都度出演作はとりあえずチェック。(しかしさかの</span><span style="font-size: 1em;">ぼってまでチェックしてなかったのね。てへ。）昨年の「スポットライト（2015）」も作品が好きだしマーク好きだからブルーレイを買った。なんていうかここに、運命的なものを勝手に感じてしまう。いやはや怖い。思えば、私の好む映画には彼が出ていることが多いってことになる。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size: 1em;">さて、お話の内容だが…。</span></p><p><span style="font-size: 1em;">やはり失恋したときなんかに観ると胸が締め付けられる作品。恋の終わりが辛すぎて、恋人との記憶を一切消した人々の物語。「わかるわかる…！」となってしまう。辛くて、涙が止まんなくて、毎日胸が痛くて、忘れられたらどんなにいいだろうかと思う。恋の終わりを経験したことがあればみんな必ず共感できる気がする。</span><span style="font-size: 1em;">だけど素敵な記憶、幸せな気持ちにしてもらったことまで消すの？忘れちゃうの？</span></p><p>&nbsp;</p><p>物語は、医者に記憶消去を依頼した主人公ジョエルが実際に記憶を消す施術を受けていく中で、「やめたい。この手術はキャンセルしたい。」と強く思い、夢（記憶）の中で元カノのクレメンタインと逃げ回る。要は、脳内の別の場所にクレメンタインを隠して、医師たちが消せないようにしようとするのだ。（この辺、医学的ＳＦ的っぽい説明をいっさい省くが）。実はクレメンタインのほうが先にジョエルの記憶を消去していて、忘れている。ジョエルはやっぱり消したくない思い出をたくさん思い出す。</p><p>&nbsp;</p><p>ジョエルは自宅で夜寝ている間に施術を受けるのだが、記憶の中の必死の抵抗によりトラブルが発生して…そんな中で、実は記憶消去術を売りにしているドクターが、受付のメアリーと過去に不倫関係にあり、メアリーに頼まれて記憶を消していたことが判明する。この2人のエピソードも観ていて胸が苦しくなり切なかった。愛した人を忘れたくて（たぶん、苦しい恋だから忘れたくて）忘れたんだけど、思い出してしまうという展開。</p><p>&nbsp;</p><p>そして、ジョエルとクレメンタインは互いの過去を消した後に再会する。</p><p>&nbsp;</p><p>どんなに辛くて、消し去りたいくらいの気持ちでも、忘れるっていうのは…。</p><p>だって、ものすごい幸せな気持ちにしてもらったことも事実なんだもん。もう今死んでもいい、だとか、生きていて一番幸せな瞬間だ、とかそんな風に思ったことも事実なんだもん。あなたがいたから。あなたのおかげで。</p><p>そんな記憶や感情も忘れちゃうの？失った痛みに耐えられなくて、宝物みたいな瞬間も消すの？実際には映画みたいな記憶消去術は存在しないから、私たちは失った恋を忘れることができないし、胸の痛みも自然に消えるまで待つことしかできない。</p><p>ただ、なんべんも胸を痛めても、人はまた恋に落ちる。どんなに辛くても人を好きになる。これなにゆえか？恋をしたことがない人なんて絶対いないと思う。そのくらい、息をするとか眠るとかと同じくらい生理現象な気さえする。</p><p>&nbsp;</p><p>この作品は、別れた恋人同士がどうやって失恋を乗り越えるかという話なのではなくて、どちらかというとなんだかんだと離れられない恋人同士がまたくっつくっていう過程を描いてる感じに近い。</p><p>だけど本当は、二度とくっつかない恋のほうが多いわけで。</p><p>ストーリーは、結局記憶を消しても同じ人を好きになるっていうところに運命的なロマンスを感じるのは確かだが、同じ人を好きにならない未来…てものを描いたらどんなふうになってただろうと思う。ただ悲しいだけのお話だったかな。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size: 1.96em;">【エターナル・サンシャイン】</span></p><p><span style="font-size: 1em;">2005年公開</span></p><p><span style="font-size: 1em;">2004年｜アメリカ｜107分｜カラー｜5.1ｃｈ｜Eternal　Sunshine　of　Spotless　Mind</span></p><p><span style="font-weight: bold;"><span style="font-size: 1em;">≪キャスト≫</span></span></p><p>ジム・キャリー</p><p>ケイト・ウィンスレット</p><p>キルスティン・ダンスト</p><p>イライジャ・ウッド</p><p>マーク・ラファロ</p><p>トム・ウィルキンソン</p><p><span style="font-weight: bold;">≪スタッフ≫</span></p><p>監督　ミシェル・ゴンドリー</p><p>脚本　チャーリー・カウフマン</p><p>製作　スティーヴ・ゴリン　アンソニー・ブレグマン</p><p>音楽　ジョン・ブライオン</p><p>&nbsp;</p><p>一点の汚れもなき心の永遠の陽光</p><p>…思えばこの光が忘れられないから人はまた恋に落ちるのかも</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/blue-orange-darkness/entry-12270916208.html</link>
<pubDate>Tue, 02 May 2017 12:39:37 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>ラ・ラ・ランド</title>
<description>
<![CDATA[ <p style="text-align: center;"><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20170422/12/blue-orange-darkness/fc/bb/j/o1429141113919550623.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="415" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20170422/12/blue-orange-darkness/fc/bb/j/o1429141113919550623.jpg" width="420"></a></p><p>&nbsp;</p><p>歌もダンスもシナリオもＢ級。すべてがどこかで見たことあるような感覚。しかもどこかで見たものよりもクオリティは低い。しかし、愛さずにいられない作品。なぜか再度観たいっていう気持ちになる。そんな種類の作品。</p><p>&nbsp;</p><p>多分、信じたいものがたくさん詰まっているからだと思った。</p><p>&nbsp;</p><p>ストーリーは本当にありがちな…もうまず、劇場に足を運ぶ前にあらすじって色々なところで見るじゃないですか、「あ、こーゆー感じね」みたいな。だいたい想像ついてて。その通りに進むし。歌うだろうなってとこで歌うし。空飛ぶだろうなってとこで空飛ぶし。笑。お互い第一印象悪いところから好きになる的な流れもベタだし。</p><p>&nbsp;</p><p>チャゼル監督、「セッション」を観たけど、あれは本当に面白くて引き込まれて「ブラック・スワン」とは違う狂気じみたところをよく描いたなって思ったんだけど、同じ監督とは思えないテイスト・ノリ・安っぽさ。なんつーか衣料品店にたとえて言うならＨ＆ＭとかＦｏｒｅｖｅｒ２１みたいな感じなんだよな。つい何度も行っちゃう、みたいな。</p><p>&nbsp;</p><p>ちなみに言うと私はミュージカル映画は大好きで往年の有名作品ならばほとんど観ていると思う。「サウンド・オブ・ミュージック」が一番好きだけど、「ラ・ラ・ランド」が手本にしたという「シェルブールの雨傘」や「ロシュフォールの恋人たち」はあまり好きじゃない。（…だが、これから久しぶりにもう一度見てみようと思うが）。「雨に唄えば」や「巴里のアメリカ人」とかのほうが…。</p><p>&nbsp;</p><p>ただこの映画はミュージカルと呼べるか難しいところなんだよ。冒頭も言ったけど歌もダンスもＢ級だし。夜景が見渡せる丘の上でセブとミアが初めて2人で踊るシーンなんて、あれはタップだったのか？みたいな。むしろ音楽の音量大きすぎてタップしていても聞こえないっていう意図的なＭＩＸかもしれないとすら感じた。笑。</p><p>全くテーマもテイストも違うが、観ていて思い出したのが「レ・ミゼラブル」。こちらは全編が歌で観ていて疲れたんだけども、それでも惹き込まれた歌がいくつもあった。なかでもアン・ハサウェイの「夢やぶれて」だね。あれはすごかったし、彼女がオスカーを獲ったこともうなずけたもんだ。</p><p>ああゆう「魂の叫び」的なナンバーは全くなく、全体的に軽快で愛らしくて耳ざわりがいい音楽が並ぶ。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>そういえば、エマ・ストーンのオスカー受賞はかなり納得いかず。他ノミニーズを現時点で観ていないから比べることができないのだが、エマ、特に何もしてないやん。というのが初見の感想。女優魂とか特に感じなかったし（笑！）バードマンの時のメランコリックなオーラのほうが私はシビれたな。</p><p>&nbsp;</p><p>今作の最大の胸キュンポイントは何と言ってもライアン・ゴズリング演じるセバスチャン。</p><p>&nbsp;</p><p>物語中盤、ミアにキャリア最大のチャンスが訪れる。その時ミアは自作自演の一人芝居が大失敗したりセブとすれ違いが続いていたりして傷心でネバダ州の実家にいるんだけど、セブは夜に自宅に押しかけていつものクラクションを鳴らしてミアを呼び出す。（クラクションは、2人の最悪の出会いの時からの”合図”！）ミアにぜひオーディションを受けてほしいという連絡があるエージェントからあったと告げ、行くべきだとセブは言う。でもミアはもういやんなっちゃってるんだよな。疲れちゃって、自分には才能ないし、大学中退して6年間頑張ってきたけどここまでだ、ってあきらめようとしてるんだよな。だから行かないって。そうしたらセブは、何でだよ！？って怒るの。</p><p>ミアの夢、理解して、才能があるって信じてて、可能な限りで支えようとしてくれたセブ。大きなチャンスを前に尻込みするミアの背中を押すセブ。思い切り励まして勇気づける。こんないい男、いるわけないじゃないか！！？？笑。さすがに泣けた。あまりにいい男すぎて、泣けてしまった。</p><p>&nbsp;</p><p>本当に愛している相手なら、その夢を後押しできるんだよね、きっと。その後の2人がどうであれ。成功した彼女のそばにいるのがたとえ自分ではないとしても。ミアの背中を押すセブに心打たれた。胸キュン悶絶でした。</p><p>私の夢や理想に理解を示し、必要とあらばサポートしてくれる…そんな男がいたらどんなにいいだろう。心の底からミアがうらやましかった。</p><p>&nbsp;</p><p>あぁ、そうか。これが自分より相手のことを大切に思うってことなのか。オラフがアナに言ってた、愛ってのはこーゆーもんか。凄いよね。実際にはなかなかそんな人には巡り会えないから。恋なら簡単に出来ても、愛し愛されることって本当に難しいから。だから人は映画を観るんだわ（笑）。</p><p>&nbsp;</p><p>恋をしていると街中でオーケストラが聴こえてくるときがある。道往く人が急にダンスを始めるときがある。（フィッシャー・キング！）そんなロマンスだけで食ってはいけない。人生は長くて、地道で平凡な毎日の積み重ね。これ現実。だけど、その妄想は大事。「ラ・ラ・ランド」は見事にその妄想をビジュアル化していた。最近この手の作品を観ていなかったから気持ちよかった。突き抜けてた。いくつになっても色褪せない、ロマンティックな気持ち。</p><p>&nbsp;</p><p>恋と夢。歌とダンス。運命の人。高揚感に多幸感。人生をキラキラさせるものしかない映画。切ない結末ではあるけど、気が滅入るわけじゃない。悲しくて胸がしめつけられるってほどじゃない。</p><p>&nbsp;</p><p>時代ですかね。こーゆー作品が評価される時代。人々は求めているんだね。舞台裏を想像させない夢物語。</p><p>&nbsp;</p><p>個人的なあらゆる問題に頭を悩ませ気が滅入っていた私は、現に大変ハッピーな気持ちになったし！</p><p><br>ミュージカルアレルギーやハリウッドアレルギーが無い人なら、落ち込んでるとき是非観ると良いのではないだろうか！！</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><a href="http://gaga.ne.jp/lalaland/">http://gaga.ne.jp/lalaland/</a></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size: 1.96em;"><span style="font-weight: bold;">【ラ・ラ・ランド】</span></span></p><p>2017年公開</p><p>2016年｜アメリカ｜128分｜カラー｜シネスコ｜5.1ｃｈ｜LA LA LAND</p><p><span style="font-weight: bold;">≪キャスト≫</span></p><p>ライアン・ゴズリング</p><p>エマ・ストーン</p><p>ジョン・レジェンド</p><p>Ｊ・Ｋ・シモンズ</p><p><span style="font-weight: bold;">≪スタッフ≫</span></p><p>監督・脚本　ディミアン・チャゼル</p><p>製作　フレッド・バーガー　ジョーダン・ホロウィッツ　ゲーリー・ギルバート　マーク・プラット</p><p>エグゼクティブプロデューサー　マイケル・ビューグ</p><p>撮影監督　リヌス・サンドグレン</p><p>編集　トム・クロス</p><p>衣装デザイナー　メアリー・ゾフレス</p><p>音楽・作曲　ジャスティン・ハーウィッツ</p><p>作詞　ベンジ・パセック＆ジャスティン・ポール</p><p>エグゼクティブ音楽プロデューサー　マリウス・デ・ヴリーズ</p><p>音楽監督　スティーヴン・ギジツキ</p><p>振り付け師　マンディ・ムーア　　</p><p>&nbsp;</p><p>陶酔し、ハイになる状態。まさしく夢の国。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/blue-orange-darkness/entry-12267745487.html</link>
<pubDate>Fri, 21 Apr 2017 21:31:44 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>ムーンライト</title>
<description>
<![CDATA[ <p style="text-align: center;"><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20170420/15/blue-orange-darkness/01/c3/j/o0857114313918251894.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="560" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20170420/15/blue-orange-darkness/01/c3/j/o0857114313918251894.jpg" width="420"></a></p><p>&nbsp;</p><p>これはゲイ映画なのか？</p><p>スラム映画なのか？</p><p>青春映画なのか？</p><p>&nbsp;</p><p>まずもってアメリカの黒人×ゲイという主人公のマイノリティ×マイノリティ（社会的に）というキャラクター、ここからしてもう、日本の80年代生まれヘテロセクシャル女子からするとかなり馴染みがないっていうか周囲には存在してこなかった種別の人間。</p><p>&nbsp;</p><p>母親はヤク中、信頼できる兄さんはヤクの売人。”そーゆータイプ”の大人たちに囲まれて育ち”そーゆータイプ”の大人になる主人公。おそらく暴力や狂気が常にそばにある人たち。</p><p>&nbsp;</p><p>私が社会部で記者をやっていた時代、何回か見てきた社会のいち側面。風俗嬢が殺されたなんていう事件で、取材していくと見えていく被害者を取り巻く”そーゆー世界”。被害者の彼女の身近には、暴力や狂気や非常識や不条理が常にあったんだろうと想像させられるような生い立ち、そして事件に至るまでの経緯…。一般的な両親に一般的に育てられ四大まで出させてもらい好きな仕事だけしてきた私なんかは、その浮かび上がってきた情報でいろいろ考えさせられちゃうわけ。世の中にはこういう人たちがいるんだな、と。</p><p>&nbsp;</p><p>いうなれば、そういう種別の人たちの中で育った主人公の話。</p><p>&nbsp;</p><p>映画の話にちゃんと戻ると、主人公の境遇・立場がまず想像or理解できるかによってお話に入っていけるか否か、だいぶ個人差が分かれる作品であろうと思う。黒人のゲイの友人がいたなんていう奴はあまり日本ではいないだろう。翻って私自身はどうかというと、子どもの頃からＲ指定だろうがセックス×バイオレンスだろうがハリウッド映画浸けで育ってきたせいなんだろう、とりあえず違和感なく入っていけた。おまけにゲイ映画（LGBTQモノ）が好きなのでついていける。（好きってのも変だが、そうなんだもの）。</p><p>正直オスカー作品賞受賞には頭をひねる部分もあるが、まぁあれは年によっても色々あるしほっとこう。有名な賞を獲ったか獲らないかは、作品そのものの価値とは違うから。</p><p>&nbsp;</p><p>そう、設定からして馴染みがないキャラクターたちだが、ここはやはりフィルムが持つ性別、国境、立場ってものを超えて訴えてくる力をきちんと感じることができる作品。言い換えれば…人間であるならば誰しも共感できる痛みや悲しみや愛が描かれている作品。</p><p>&nbsp;</p><p>主人公シャロンは母からも愛されず学校ではいじめられている。そこに彼の落ち着ける場所はなくて、そんな子が遅かれ早かれ犯罪者になるのは世界共通の方程式であろう。（もちろん同じ境遇の人間が皆、そうなるわけではない）。</p><p>&nbsp;</p><p>だけど彼の生活に射してる光ってのもあって、それが唯一の友だちケヴィンだったり、冒頭助けてくれたフアンだったりする。フアンに関して言えば、社会が抱える矛盾を体現しているようなキャラクター。彼はシャロンを救い希望を与えもするが、同時にヤクの売人であり彼の母を堕落させる片棒を担いでいる。</p><p>そしてケヴィン。シャロンが唯一愛した人であり、シャロンにとっての”ムーンライト”（暗闇を灯す光）。だけどその愛は希望であると同時に彼を痛めつけもする。ケヴィンと通じ合えても、周りがそれを許すわけもなく、2人を引き裂く事件が起きる。</p><p>&nbsp;</p><p>ガキ大将みたいなムカつく奴に強いられてシャロンを殴るケヴィン。何度も殴らせるシャロン。このシーンはもう涙が止まらなかった。嗚咽した。</p><p>&nbsp;</p><p>通じ合えた大切な人を理不尽にも失わなければならない事態。シャロンのこの時の胸の痛みがスクリーンから私の心臓に全部流れ込んできた。それは私の胸の痛みだった。</p><p>この事件がきっかけでナヨナヨだった彼は変貌するんだよな。強くならなきゃと思うんだよな。</p><p>&nbsp;</p><p>思えば胸の痛み、それも激しい痛みを経験することによって誰しも大人になっていく。それは普遍的なことで。私もそうだったと思う。10代の頃って、痛みや苦しみに意味づけとか落としどころとか見つけらんなくて、感情に支配されて困ってしまったりして、その痛みってシャロン見てたら完璧に思い出せて。</p><p>&nbsp;</p><p>この映画を観ていて感じた胸の痛みは思春期の頃抱えていた胸の痛みと全く同じで。（私はレズでも、いじめられても、大好きな人に殴られてもいないけども）。痛み方はいくつになって変わらないなって。胸が痛む回数は減るかもしれない。年とともに。だけど痛み方は全く変わらないのだと。これが、普遍的なことなのだろう。全く境遇は違えど胸に突き刺さる。揺り動かされる。間違いなく、その種の作品ではある。痛くて悲しくて、それでも人は大人になるし、時間が止まりはしない。</p><p>&nbsp;</p><p>シャロンは大人になってから療養施設に入っている母さんに会いに行く。そこで謝られるわけだ。「愛が必要だったとき、愛してあげられなかった」と。「私みたいなクズにならないで」と。そこでシャロンも涙を流す。人間的なんだよ。ガタイも良くなってて、強面で、売人としてもう偉そうに部下に指図とかしてても、中身は”リトル”のままなわけ。</p><p>&nbsp;</p><p>それでそのままケヴィンに会う。ここでもやっぱりリトルなわけ。それも、もっと、隠して抱えてきた本当の自分を、唯一受け止めてくれる相手だからなおのことで。</p><p>&nbsp;</p><p>物語の後、彼がどうなるのかわからない。多分変わらないだろう。ケヴィンとは会い続けるのかな。わからない。ただ、ケヴィンがシャロンを決して拒絶しないということ。</p><p>&nbsp;</p><p>そのラストが単に「よかった」という感覚は違くて。切ない気持ちがいっぱいのまま、月明りでブルーに光るリトルが映し出されんの。ブルー。なんてきれいなブルー。シャロンそのものがブルー。</p><p>&nbsp;</p><p>映画館を出てからしばらく、放心状態が続いて、自分の心痛なのかシャロンの心痛なのかわからない痛みが胸に疼いてた。自分が泣きすぎて頭がぼーとするのか、映画のせいなのかわからなかった。</p><p>&nbsp;</p><p>美しくて切なくて憂鬱で、シャロンは皆の心の中にいるんじゃないかな。月明りに青く輝く少年は、私の心の中にもいたんだもの。確かに。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><a href="http://moonlight-movie.jp/">http://moonlight-movie.jp/</a></p><p><span style="font-size: 1.96em;"><span style="font-weight: bold;">【ムーンライト】</span></span></p><p>2017年日本公開</p><p>2016｜アメリカ｜111分｜シネマスコープ｜5.1ｃｈ｜Ｒ15＋｜ＭＯＯＮＬＩＧＨＴ</p><p><span style="font-weight: bold;">≪キャスト≫</span></p><p>トレヴァンテ・ローズ</p><p>アンドレ・ホーランド</p><p>ジャネール・モネイ</p><p>アシュトン・サンダース</p><p>ジャハール・ジェローム</p><p>アレックス・ヒバート</p><p>マハーシャラ・アリ</p><p>ナオミ・ハリス</p><p><span style="font-weight: bold;">≪スタッフ≫</span></p><p>監督・脚本 バリー・ジェンキンス</p><p>原案 タレル・アルバン・マクレイニー</p><p>エグゼクティブプロデューサー ブラッド・ピット</p><p>音楽 ニコラス・ブリテル</p><p>&nbsp;</p><p>音楽が、最高に素晴らしい！</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/blue-orange-darkness/entry-12267175718.html</link>
<pubDate>Wed, 19 Apr 2017 22:50:06 +0900</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
