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<title>アポロヘッド</title>
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<description>早起きは三文の得。夜更かしは三両の益。</description>
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<title>『いつかパラソルの下で』　森絵都 著</title>
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<![CDATA[ <p>調子に乗って、もうちょっと更新。</p><br><strong><dl><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048735896/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank"><img height="160" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimages-jp.amazon.com%2Fimages%2FP%2F4048735896.09.MZZZZZZZ.jpg" width="110" border="0"></a></dt><dt>森 絵都</dt><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048735896/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank">いつかパラソルの下で</a></dt></dl></strong><p><font color="#6600cc">柏原野々は雑貨店で働く28歳の独身女性。厳格な父の教育に嫌気がさし、成人を機に家を飛び出した。そんな父も死に49日の法要を迎えようとしていた頃、生前父と関係があったという女性から連絡が入る……。</font></p><p><br></p><p>ロードノベルというのでしょうか。<br>厳格で遠い存在だった亡き父の姿を求め、彼の故郷・佐渡へ兄･妹とともに旅に出た野々。おぼろげながら父の新たな一面を目にすることで、３人の心境も少しづつ変わっていく。 </p><p><br></p><p>子供にとって、親は壁のような存在。<br>外の雨や風から身を守ってくれる強く逞しく優しいものではあるけれど、魅力的な世界に足を踏み出すことを阻む障害ともなる壁。幼い頃は果てしなく感じられたその高さも、成長するにしたがって超えられる高さになる。</p><p>厳格でサイボーグのように思えた父親も、自分たちと同じように小さなことに思い悩み、誤りをおかす人間であって。野々たちは彼を同じ目線で理解することで、父親という壁を越え、子供から大人になっていく。</p><br><p><br>ストーリーに清々しさを覚えました。</p><br><p>父親の姿を求める３人の兄妹はそれぞれコンプレックスを抱え、その原因を少なからず父親の教育に求めていました。<br>けれど、そんなことを言っているうちは成長なんてできないし、コンプレックスからも逃れられないわけで。自分自身のこととしてしっかりと受け止めなくてはいけないんです。親のせいにして逃げてちゃダメなんです。もういい年齢なんだから、大人にならなきゃいけないんです。</p><br><p>父親自身の抱える『出生の悩み』の正体や、野々の抱える問題は、本人にとっては大変なものであっても、客観的にみれば小さなもの。問題の本質はもっと別なところにあるわけで、そんなものにこだわっていても何も始まらない。</p><br><p>３人の兄妹の心境変化がなんとも前向きで、３人が手に入れる将来が大変明るいもので、非常に清々しい読後感なのです。</p><p><br></p><p>素直にポジティブな気持ちになれる作品です。倦怠感に襲われたときに読むと、効果がありそう。</p>
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<pubDate>Mon, 07 Aug 2006 20:28:20 +0900</pubDate>
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<title>約三十の嘘</title>
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<![CDATA[ <br><p>久々にログインしてみると、アメブロの管理ページはかなり新しくなっていました。仰天です。どうしたんだろう、頑張っちゃって。</p><br><br><strong><dl><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00081U4IY/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank"><img height="160" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimages-jp.amazon.com%2Fimages%2FP%2FB00081U4IY.09.MZZZZZZZ.jpg" width="114" border="0"></a> </dt><dt>角川エンタテインメント </dt><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00081U4IY/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank">約三十の嘘 特別版</a> </dt></dl></strong><p><font color="#6633cc" size="2">大阪発・札幌行きの豪華寝台特急トワイライト・エクスプレスに、６人の詐欺師が乗り込んだ。３年前、ある事件から解散していたチームが、札幌での大仕事のために再集結したのだ。しかし新参者や３年前の事件の元凶となったメンバーも参加したため、チームの雰囲気はギクシャク。それでも札幌での仕事を成功させた６人は、同じ特急で帰路につく。ところが車中で迎えた翌朝、事件が起きる。現金7000万の入ったトランクが、忽然と消えていたのだ…。 （Gagaｵﾌｨｼｬﾙ）</font></p><br><p><br>ストーリー展開以上に、構成や音楽、美術に惹かれました。</p><br><p>長く支持されてきた戯曲が原作。構成はその影響をふんだんに受けているようです。<br>詐欺師一行の偽高級ダウン販売ツアーにまつわる人間模様、ということですが販売のシーンは無し。『行き』と『帰り』のみ。舞台はすべてトワイライト･エクスプレス車内。<br>こういう構成はいかにも舞台演劇といったかんじ。舞台を見た経験が少ない私としては、新鮮でした。実際に映像として描かれない部分の残し方が絶妙。行きと帰りで人間関係がだいぶ変わっていたり、３年前の出来事が各メンバーに残したものが徐々に見えてきたり。</p><br><p>トワイライト･エクスプレスの車内がまたものすごくステキなかんじ。<br>広くない部屋に、すっきりしたベッド、高級感漂う食堂車。鉄道特有の振動や窓の外の景色の変化も心地いい。こんな電車、乗ってみたい！<br>とはいっても、もちろん部屋は映画用に作られたもので、振動や窓の外の光の変化はほとんどスタッフが手動（！）で作り出したものだとか。</p><br><p>けれどこの作品で何よりも輝いていたのは音楽でしょう。<br>でしゃばらないのに存在感はしっかり。カッコイイ。気持ち良い。これだけでお腹いっぱいになりそう。<br>音楽はクレイジーケンバンド。こんなにも雰囲気のある音を作る人たちだったとは知りませんでした。</p><br><br><p>ストーリーは、あまりインパクトのあるものではありません。<br>ごく普通の人たちの心の動き。どんでん返しはいくつかありますが、度肝を抜かれる、といった種類のものではなく。ミステリーだと思って見ると、がっかりするかも。<br>けれど私はこの雰囲気の映画には強いインパクトはいらないんじゃないかと思います。柔らかな日差しが入り、のんびりした田園風景をバックに進む寝台特急にキナくささは似合わないか、と。</p><br><br><p>とても気持ちのいい時間を過ごせました。</p><p>のんびり過ごしたい休日の午後によく合う作品だと思います。</p>
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<pubDate>Mon, 07 Aug 2006 19:39:37 +0900</pubDate>
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<title>『続いばらぎじゃなくていばらき』　青木智也 著</title>
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<![CDATA[ <dl><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872731921/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank"><img height="1" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimages-jp.amazon.com%2Fimages%2FP%2F4872731921.09.MZZZZZZZ.jpg" width="1" border="0"></a></dt><dt></dt><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872732103/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank"><img height="160" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimages-jp.amazon.com%2Fimages%2FP%2F4872732103.09.MZZZZZZZ.jpg" width="107" border="0"></a></dt><dt>青木 智也</dt><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872732103/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank">続 いばらぎじゃなくていばらき―極私的「茨城の地域活性化論」</a></dt></dl><br><p>楽しかったです。<br><br>最近多いウェブ発信書籍。内容は地元自嘲系ネタ。<br>ブログは特に茨城の人に人気らしいですが、茨城に縁がない埼玉在住の私でも楽しめました。これはネタ自体が面白かったこともさることながら、埼玉も茨城も大きくくくれば北関東ということで共有するものが多かったことが原因かも。地元にヤンキーが多いとか、近隣の地域に妙なコンプレックスを抱えていたりとか。<br></p><p><br>内容が軽かったこともあり、短時間で読めました。リフレッシュしたいときにいいかも。</p>
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<pubDate>Fri, 12 May 2006 19:53:53 +0900</pubDate>
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<title>『小春日和』　野中 柊 著</title>
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<![CDATA[ <dl><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4899980205/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank"><img height="140" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimages-jp.amazon.com%2Fimages%2FP%2F4899980205.09.MZZZZZZZ.jpg" width="98" border="0"></a> </dt><dt>野中 柊 </dt><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4899980205/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank">小春日和</a> </dt></dl><p>70年代。双子が主人公のハートフルな物語。<br>小春と日和。映画好きの母の影響で、タップダンスを習い始めた幼い双子姉妹に、CM出演のチャンスが舞いこんできて…。70年代の逗子を舞台にしたハートフルな物語。</p><p>以上、オフィシャルな紹介文を借用。</p><br><p><br>あたたかな作品でした。</p><br><p>主人公の双子を優しく見守る大人たちと、彼らの中で素直に育った二人。彼らの日常が双子の妹・日和の視点で描かれます。<br>家や学校での出来事とタップダンスで構成される小学生の生活は、珍しいものではないけれど楽しく輝かしいもの。辛いことや困難がないわけではないのだけれど、そんなものは感じられない。</p><br><p>登場人物がみんな善良で愛にあふれる好人物。作品に描かれる世界は幸せそのもの。私も幸せな気分になれました。</p><br><p><br>ただ、オチはどこにあるんですか？何を伝えたいんですか？</p><br><p>ストーリーに抑揚がなかったような気がします。<br>作品を通して大きな出来事は何も起こりません。タップダンスでＣＭ出演という出来事も、彼女たちの本質を揺るがすようなものではなかったわけで。幸せな日々が坦々と続く、というだけで終わってしまいました。</p><br><p>この点に物足りなさを感じました。</p>
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<pubDate>Tue, 02 May 2006 23:28:07 +0900</pubDate>
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<title>『SPEED』　金城一紀 著</title>
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<![CDATA[ <div><dl><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048736264/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank"><img height="160" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimages-jp.amazon.com%2Fimages%2FP%2F4048736264.09.MZZZZZZZ.jpg" width="110" border="0"></a> </dt><dt>金城 一紀 </dt><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048736264/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank">SPEED</a> </dt></dl><div><pre>家庭教師だった彩子さんの突然の死。本当の死因を知りたいと彼女の身辺を調べていた佳奈子の身も、危険にさらされる。たまたま出会ったゾンビーズのメンバーとともに、佳奈子は強大な敵に立ち向かう。</pre><pre>レボリューションvol.3、ダディ・フライ・ダディに続く、ゾンビーズシリーズ第三弾。今度の主役は女子高生。</pre><pre>楽しかったー！テンポよく進む痛快なストーリー。物語をささえるメッセージ。どことなく少年マンガっぽさをかんじるのは、この２点によるところが大きいと思います。<strong><font color="#0000ff">自分と仲間を信じろ</font></strong>これがゾンビーズシリーズを通して私が感じ取ったメッセージでした。世間でまかり通る常識や慣行をそのまま受け入れるのではなく自分の感覚を大切にする。仲間が困っていたら見返りをもとめず全力で協力する。欲しいものが手に入らないとき指をくわえて眺めているのではなく出来る限りの努力をする。ゾンビーズの姿は、自分と仲間を信じて行動すれば出来ないことなんて何もない、と読者に教えてくれます。“強大な敵”の考えや行動があまりに幼稚で隙だらけだったり、ゾンビーズはやることなすこと上手くいったり、前面にだされるメッセージが鼻についたり、気になるところはあります。けれど物語の展開の早さや文章の読みやすさによって、立ち止まることなくラストまで読めました。読みやすさといい、メッセージといい、ゾンビーズシリーズは小中学生に是非読んでもらいたい本です。推薦図書とかには指定されてないのかな。</pre></div><br></div>
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<pubDate>Mon, 24 Apr 2006 23:53:43 +0900</pubDate>
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<title>『私という病』　中村うさぎ著</title>
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<![CDATA[ <dl><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4104567043/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank"><img height="160" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimages-jp.amazon.com%2Fimages%2FP%2F4104567043.09.MZZZZZZZ.jpg" width="107" border="0"></a> </dt><dt>中村 うさぎ </dt><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4104567043/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank">私という病</a> </dt></dl><p>女としての性的価値を確認したい。そんな目的でデリバリーヘルスに体験入店した中村うさぎのルポタージュ。</p><br><br><p>そんな理由で？ と思いましたが、読んでいくうちに納得。<br></p><p>何年か前に話題になった“東電ＯＬ”に強烈な親近感をいだき、一回り以上年下のホストから受けた手痛い仕打ちから、女性としての価値を取り戻したいという思いを抱く。いくらエッセイが売れても、シャネルのスーツで着飾っても、性的価値を否定されれば人間としての価値を否定さえたも同然。お金を払っても自分とヤリたい男を求めて、デリヘルへ。<br>彼女の切実な気持ちは分からなくもない…かな。</p><br><p>出版に当たっての加筆部分は、男性の性的感覚への批判。この本の主題はデリヘル体験というよりむしろこっち。<br>私はまだ社会の波に揉まれた経験が十分にないので、そういうもんなのか、と思って読むしなかったのですが。</p><br><br><p>本書を読んでいて、気になったことが一つ。彼女、結婚してませんでしたっけ？</p><p><br>ダンナさんはどう思っているんだろう。よく反対しなかったなぁ。きっと彼女の考えをよく理解した素敵な男性なんだろうなぁ。</p><p>ぼんやりと考えていくうちに『ショッピングの女王』かなにかで読んだいくつかの文章を思い出しました。<br></p><p><strong>そうか、そういうことだったか！</strong>　　一人で勝手に納得しました。</p>
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<pubDate>Thu, 20 Apr 2006 23:57:28 +0900</pubDate>
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<title>『包帯クラブ』　天童荒太著</title>
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<![CDATA[ <dl><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480687319/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank"><img height="160" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimages-jp.amazon.com%2Fimages%2FP%2F4480687319.09.MZZZZZZZ.jpg" width="98" border="0"></a> </dt><dt>天童 荒太 </dt><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480687319/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank">包帯クラブ The Bandage Club</a> </dt></dl><p>“戦わずに大切なものを守る”ことにした高校生たちの活動記録。</p><br><br><p>思春期の心を丁寧に描いた作品。</p><br><p>まず、思春期の傾向を冷静に分析し、物語にうまく絡ませていると思いました。<br>アイデンティティが形成されていない思春期には、自分を他人と差別化するために自分が特別であることを主張しようとしがちです。そうした意識が現れるのが、『言葉』と『心の傷の主張』</p><br><p>この作品の主人公、ワラは友人であるタンシオとの会話においてのみ方言を用います。<br>中高生はいつの時代もオリジナルな言葉を使いたがるもの。10年前の中高生はあらゆる言葉について短縮形に変換したコギャル語を生み出し、今の中高生は日本中津々浦々の方言をムチャクチャに使う。<br>ボキャブラリーは違えど、その背景にあるものはどちらも他人との差別化を図りたいという意識だと思います。自分と友達にしか通じない言葉を用いることで、それを理解できない人を排除する。こうして自分たちのグループの境界を明確にすることで、そのカラーをより際立たせアイデンティティとするのです。</p><p><br>この作品に登場する人物は自分の『心の傷』を周囲に打ち明けます。<br>生きていれば誰でも傷つくことはあるもの。そうした傷が自己形成に与える影響は大きなもの。思春期には、特別な自分が形成される基礎の一つである自分の受けた傷も特別なものとして周囲に認めて欲しいという意識があると思います。<br>しかしながら『心の傷』は多くの場合誰もが抱えるありふれたもので、特別だと他人から認められることはない。『心の傷』の特別性への否定は自己の特別性の否定かのように感じられ、思春期の心は痛むのです。</p><p>このようにして痛んだ心を少しでも癒すため、『心の傷』の存在を認め、見えない『心の傷』にかわってそれを受けた場所に包帯を巻くというのが包帯クラブの活動。</p><br><br><p>私にとってはものすごくカユい作品でした。<br>私自身が思春期を通り過ぎたばかりで、そのころの未熟さを清々しい青さとしてではなく単なるイタい思い出としか捉えられていないことが、その原因だと思います。</p><br><p>登場人物は強い自意識を持っています。自分は一人しかいない特別な存在である、という。そしてそれを他人から否定され、自分でも否定するようになることについて『大切なものを失う』かのように感じている。</p><p>けれど自分は他人にとって必ずしも特別な存在ではなく、それは当然なことだと思います。そして自分を特別だと認めてくれる他人の存在は、ものすごく貴重でありがたいもの。<br>自分が特別でないことを受け入れるのは『大切なものを失う』ことではなく、むしろ成長して大切なものを得ることだと思います。</p><p><br>彼女たちの考えや行動には思春期特有の未熟さが含まれているけれど、それがけして大人の目線から否定されることなく彼女たちの視点で描かれていたのがステキでした。</p><p>思春期というものを肯定できるほどに私が大人であったなら、この作品をもっと楽しめたように思います。ちょっと残念。<br></p>
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<pubDate>Tue, 18 Apr 2006 23:45:11 +0900</pubDate>
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<title>『PLUTO 3』 　浦沢直樹</title>
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<![CDATA[ <dl><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091803091/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank"><img height="160" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimages-jp.amazon.com%2Fimages%2FP%2F4091803091.09.MZZZZZZZ.jpg" width="114" border="0"></a></dt><dt>浦沢 直樹</dt><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091803091/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank">PLUTO (3) 【豪華版】</a></dt></dl><br><p> 現在私が継続して購入しているマンガは４作品。ＰＬＵＴＥはそのひとつ。</p><p>新刊が出たので買ってきました。</p><br><p> ３巻なのに、まだ導入部分であるような気がします。</p><p>この作品も『ＭＯＮＳＴＥＲ』ぐらい続くのかな。あと何年・・・と考えると気が遠くなります。私は最後まで読み続けられるのでしょうか。 </p>
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<pubDate>Fri, 14 Apr 2006 23:58:15 +0900</pubDate>
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<title>『見張り塔からずっと』　重松清著</title>
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<![CDATA[ <dl><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101349126/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank"><img height="140" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimages-jp.amazon.com%2Fimages%2FP%2F4101349126.09.MZZZZZZZ.jpg" width="98" border="0"></a> </dt><dt>重松 清 </dt><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101349126/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank">見張り塔からずっと</a> </dt></dl><p>昼間の集合住宅で繰り広げられるイジメ、幼い息子を失った夫婦の混乱、夫と姑と自分の関係を遠いところから見下ろしている主婦。どこにでもいる人たちの心の動きを描いた短編集。</p><br><br><p>怖い話です。</p><br><p>団地に新しく引っ越して来た家族に集団で嫌がらせしたりとか、近所の子供と５年前に死んだ息子とを重ねて区別できなくなったりとか、うまくいかない状況を仮想の自分に押しつけたりとか。<br></p><br><p>全くもって非生産的でかなしい行為なんだけど、そうせざるをえない。私の日常生活でもこういうことはたまにある。<br>もしかしたら私も彼らのようになってしまうのではないかと思ってしまう。それが怖い。</p><br><br><p>私の中で重松清というと、人間の優しさとかあたたかさとか理性に近い部分を描く作風というイメージがありました。けれどこの作品は人が理性を越える状況を描いているように思えます。<br></p><br><p>こういう作品も書いていたのですね。少し驚きました。もちろん嬉しい驚き。</p><br>
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<pubDate>Fri, 14 Apr 2006 23:35:32 +0900</pubDate>
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<title>『しょっぱいドライブ』　大道珠貴著</title>
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<![CDATA[ <dl><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163217606/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank"><img height="140" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimages-jp.amazon.com%2Fimages%2FP%2F4163217606.09.MZZZZZZZ.jpg" width="98" border="0"></a> </dt><dt>大道 珠貴 </dt><dt><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163217606/amebablog-22?dev-t=D3A0EVSPCPV0FK%26camp=2025%26link_code=sp1" target="_blank">しょっぱいドライブ</a> </dt></dl><p>34歳の実穂と60代前半の男性九十九さん。実穂には数年来の憧れの男性がいて、九十九さん妻子もち。そんな親子ほど歳の離れた2人が同棲するに至るまでの奇妙な経緯を抱いた短編。</p><br><p><br>ものすごく暗い気持ちになりました。</p><br><p>妻子に捨てられ、町役場の同僚や近所の人からはバカにされ、誰でもいいから頼りにしてくれる人が欲しい九十九さん。寂れた港町に魅力は感じられず、長いこと憧れていた小劇団の俳優を追いかけるのもいい加減面倒になり、気がつけば夢も仕事も持っていなかった実穂。<br>何もしたくないから、何もしなくていいように、実穂は九十九さんと一緒にいる。九十九さんは衣食住を与えてくれる。実穂からも何かしてあげるべきなのだろうけど、何もしなくていいと言う九十九さんの言葉に甘えることにする。</p><br><p>実穂の抱える虚無感と、九十九さんの抱える孤独。<br>２人はそれを埋めるために、互いの弱味につけこんでいるように見える。とんだ共依存だ。</p><br><p><br>作品は実穂の一人称で進んでいくけれど、実穂には何もない。ただ漫然と生きているように見える。いや、むしろ生きることさえも面倒くさいと感じているように見える。</p><br><p>そんな実穂の姿にリアリティがあるから怖い。<br>私も将来こんな風な生き方をしているかもしれない。それは嫌だ。絶対に嫌だ。</p>
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<pubDate>Tue, 11 Apr 2006 23:29:33 +0900</pubDate>
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