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<title>酩酊のバイトドクター</title>
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<description>医局をドロップアウトし田舎で非常勤医として働く精神科医のブログ。</description>
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<title>「筋肉は全てを解決する」…か？</title>
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<![CDATA[ <div>https://twitter.com/tmr15/status/1105673809175011329?s=21</div><div>某TMの黒ガムテ（歪曲）の人が言っていた、「筋トレすれば薬物なんて不要」というツイート。</div><div><br></div><div>これは割とマジかもしれないと思うところがあって、断酒会とかの活動の半分くらいは実は卓球やストレッチや筋トレや農作業になるべきなんじゃないかと。</div><div>テストステロンがどうたらみたいな運動による生理学的な作用もまああるのかもしれん。だがそういう意味だけではなく、専ら酒や薬物について話し合う、考える、思いや体験を共有するだけじゃ限度があって、何か別のことに鬱滞したエネルギーを消費する必要がある。</div><div>酒もクスリもパチンコも、それで身を壊す人は低学歴低収入で人生うまく行っておらず家庭もない人の方が多いのだ。これは単にその人のアタマの出来が悪いからそうなるのではない。人生酒やクスリやバクチに頼らずとも充実しており生活に困っていなけりゃ、そんなものに惹かれることは少なくなる（あくまで傾向の話）。</div><div><br></div><div>現状でもデイケアや就労支援を組み合わせれば実現はできるが、この二つを同一のメンバーで行う。逆に言うと、単に「酒や薬物で身を壊した人達を矯正するための会」としてではなく、一緒に汗を流した仲間同士で酒や薬物への依存について集まる。調べたところやっている断酒会もいくつかあるようだ。</div><div>「酒や薬物で身を壊した人」が他の人達に混じってデイケアに参加するって、それ自体ハードル高いでしょ。ある意味、うつや統合失調症のような不可抗力によって精神科の世話になった人達より自らの不徳が招いた問題な分、そこに分け入っていくのは難しいかもしれない。だが同じ立場の者同士なら、依存症支援と相補的に参加意欲を高めることができるのではないか。</div><div><br></div><div>さらに言えば、精神医療の場でも作業療法よりも理学療法的アプローチの方がひょっとして重要なのではと思う場面がある。</div><div>現行のOTじゃ部屋から出てこない人にはなかなか手が回らない。そしてそういう人達が「幻覚妄想による逸脱行動は大してないのに、ADL低下が進んじゃって退院できない」という場面はよくある。それ以外の患者さん達も、便秘、メタボリックシンドローム、易転倒性、日内リズム障害による不眠・傾眠、刺激減少による認知機能低下や自閉など、PT的アプローチで改善できる問題は長期入院中の慢性期患者のすべてに存在するといって過言ではない。実はこうした患者さん達に対し、PT的アプローチによって減らせる薬がかなりあるのではないか。</div><div>外に出してもいい人なら外で、作業療法室とかに大人数集めても看れる人は作業療法室で、自閉やADL低下が強く部屋にこもりきりの人はベッドサイドで。ベッドサイドなど個別にやる必要があり、人手に限りがあったとしても、今日はこの人明日はこの人というように、持ち回りでもやる価値はある。</div><div><br></div><div>これからは、精神科病院に一人以上の理学療法士が求められる時代が来るかも。もしくは作業療法士に理学療法的介入が求められるか。</div><div>筋肉は全てを解決すると言うが、一理はあるんじゃないか。動かすべきは頭より先に体、だったりして。</div><div><br></div><div>とりあえず私は便秘がどうにもならない慢性期統合失調症の入院患者さんに、1日2回腹臥位で過ごす時間を設けることにした。</div>
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<pubDate>Wed, 20 Mar 2019 23:04:40 +0900</pubDate>
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<title>「何〜〜なの！？」という表現</title>
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<![CDATA[ <div><font color="#ff1493"><b>「なんで○○するの！？」</b></font></div><div><font color="#ff1493"><b>「何回○○するの！？」</b></font></div><div><br></div><div>ボクはこの言葉がとても嫌いです。</div><div>何で何で言ってるけど、理由知りたいわけじゃないでしょ？</div><div><br></div><div>思えば自分の母親はこういう表現を多用する人だった。</div><div>今は別に仲悪いわけでもないが。よくもないけど。</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>我々日本人はなぜこの「5W1H」で始まる「質問ではないナニカ」の表現を多用するのか。</div><div><br></div><div>この表現には、「非難」と「拒絶」の意味が内包されていると思う。</div><div><br></div><div>「あなたが○○する理由が私にはさっぱり分からないわ」</div><div>「そんなあなたは私とは全く異質な、私の理解の及ばない存在なのね。きっとそうに違いないわ」</div><div>「だから私があなたのその言動を受け入れることができなくても、私は悪くないわよね」</div><div><br></div><div>っていうね。</div><div>自身の（攻撃的）言動の責任を回避しつつ、客体を「行為」にする体で、実は「相手」それ自体を非難・拒絶している。</div><div>相手を理解することを放棄し、それを正当化したい欲求がそこには反映されている。</div><div><br></div><div>そしてもう一つのメカニズムは、表向き疑問という形を取ることで、主体を「私」から切り離し、「あなたと私」という文脈から、「あなたと5W1H=得体の知れないナニカ」の文脈にすり替えることができることだ。</div><div>結果、責任の及ばない、相手のリーチ外の安全圏から相手を一方的に糾弾できるというわけだ。</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>例えば、大声を出したり何かの欲求を繰り返す患者。</div><div>例えば、病的な思考に影響されて問題行動を繰り返す患者。</div><div>例えば、瑣末な事で福祉スタッフに連絡しては要領得ず話し続け、人的時間的リソースを奪う患者。</div><div><br></div><div>そりゃたくさんいるさ。人にも時間にも限りはある。ケアする側も人間だ。それも分かる。</div><div>だからって「そんなに○○する『あなた』が私にはまったく理解できない！」っていう自分の感情を、攻撃欲求を、そのまま商売相手にぶつけていい理由にはならないよな？</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><b><font color="#ff1493">「なんで○○するの！？」</font></b></div><div><b><font color="#ff1493">「何回○○するの！？」</font></b></div><div><br></div><div>もう一度言う。ボクはこの言葉がとても嫌いだ。聞く度にこのセリフをヒステリックに叫ぶ母親の顔が頭に浮かぶ。</div><div>アンタが知りたいのはその人が○○する理由とか頻度とかじゃないよな？</div><div>なら、言いたい事は相手と同じ土俵に立って、ズルせず、正面から伝えようぜ。</div><div>そうやって伝えた言葉は、相手が一定の理解力のある人なら、仮に傷つけたり怒らせたとしてもちゃんと相手の身に留まる。</div><div>理解力がだいぶ失われてる人だとしても、少なくとも見えないところから石を投げつけるだけの「何〜〜！？」よりはずっと有意義だ。刷り込み効果は直球な方がまだ高いだろう。</div><div><br></div><div>甲子園のマウンドに立つピッチャーは、足から腰から文字通り爪の先まで、一球一球おろそかにせず神経を研ぎ澄ませて投げる。一瞬一瞬の体のパーツ一つ一つがパフォーマンスの結晶だ。</div><div>コミュニケーション──ヒトとヒトとの接点を扱うプロフェッショナルとして給料もらうからには、一言一句常にフィードバックを利かせながら放らなきゃいかんのとちゃいますか？</div>
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<pubDate>Wed, 22 Aug 2018 22:52:56 +0900</pubDate>
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<title>嘔吐「後」で発見された長期入院患者</title>
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<![CDATA[ <p>閉鎖病棟にある慢性期統合失調症で長期入院している中年女性の患者さんがいた。</p><p>20前後で発症して入退院を繰り返し、今回はいつからいるのか分からん、もう病院が家みたいな状態になっている方だ。</p><p>慢性期欠陥状態にあり思考は解体しており、疎通は困難。緊張が強くジョッキリ同じ姿勢を取り続けるので着替えや移乗も一苦労。食後しばらくはホールに座っていられるが、じきに「かえるー、かえるー（個人情報保護のため改変）」などと壊れたおもちゃのように大声を上げて帰室を要求し続け、かなり耳につくので他患者にちょっかい出されたり食ってかかられたりすることもある。帰室後は畳の上でほとんど動かず臥床している。褥瘡から骨盤内感染をきたし3次救急病院に緊急転院したこともあり、その時からストーマ造設だ。</p><p>&nbsp;</p><p>自分が主治医ではないので詳しくは分からんが、処方はジプレキサ20mgくらいだったか。</p><p>デパケン、テグレトールくらい試してみりゃいいのにね。あれはまさに思考と情動がショートしちゃってる感じだ。自分ならさらにトピナ、カタプレス、インデラルも候補にするだろう。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>まあそれはさておき。</p><p>その患者さんがある日の未明の巡回時、枕元に緑のゲロを吐いていたところを発見された。その前の晩飯は全量食べたらしいがすべて戻した模様。</p><p>その後も昼までに2回ほど緑色の嘔吐をした。朝食は食べず。排便は今朝軟便中等量あり。</p><p>意識はどうなのかと看護師に聞いてもあまりはっきりした答えが得られない。まあ元々疎通の難しい方ではあるが。呼びかけるとちらりとこちらを見て若干口を動かすが、発語なし。そういえば今日はあのやかましい「かえるー、かえるー」がない。</p><p>従命が全然入らないので四肢麻痺や眼球運動の評価がまともにできないが、明らかな脱力や顔貌左右差、瞳孔不同、眼振はなく、対光反射迅速。（そういえば疼痛刺激で逃避運動するか評価してなかった汗）</p><p>腹部やや膨満でグル音は亢進、明らかな圧痛部位はなさそうだ。</p><p>既往に高血圧とは書いてないが、血圧変動が大きくSBP160台になることが時々ある。低い時は110台。診察時は180なんぼと高値。脈は普通で洞調律、呼吸はroom airで安定している。</p><p>&nbsp;</p><p>当初「緑のゲロ」というワードに引っ張られてそちらばかり気にしていた。緑のゲロねえ。胆汁性ってことか？十二指腸乳頭以下の閉塞機転？いやでも便は出てるしなあ。あとMRSA腸炎だか何だかでも緑色便と習ったような…（うろ覚え）。</p><p>ともかく腹に感染か通過障害か知らんが何かが起こって、それで具合悪いから昏迷になりかけてるのかな？と。元々緊張がちな人だし。</p><p>&nbsp;</p><p>というわけで採血、吐物と便の培養をオーダーしつつ、腹部XPとCTを撮影。どうせ腹撮るならついでに脳卒中の除外のため頭も撮っておこう。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>結果。</p><p>なんと脳出血でした。たぶん左頭頂葉皮質下の。どっひゃ～。</p><p>&nbsp;</p><p>分かりやすく「突然の頭痛、吐き気」とくれば「中ったかな？」と疑うのは難くないが、疎通やADLのよくない患者さんの場合、その瞬間は気付かれず、すでに吐いた後のところを巡回で発見されるということが起こりうる。しかも本人に聞いても頭痛や吐き気の有無やいつからかなどがはっきりしない。</p><p>&nbsp;</p><p>その場合、絶対に精神症状であると断言できない限り、頭蓋内器質性疾患の検索を十分に行わなければならないといえる。</p><p>ある症状が精神症状であるということは、器質性の病態が否定されて初めて言えることだ、という診断学の基本を改めて思い知らされた。</p><p>&nbsp;</p><p>たまたま放射線技師さんがいる日じゃなかったら見落としてたな。</p><p>久々に冷や汗かいたよ…(;´∀｀)</p>
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<link>https://ameblo.jp/brnwmng/entry-12397820860.html</link>
<pubDate>Tue, 14 Aug 2018 17:11:38 +0900</pubDate>
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<title>「薬をちゃんと飲むように指導」に覚える違和感</title>
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<![CDATA[ <p>ある主治医不定で来れる日来れる日に受診している適応障害型うつの若い男性が自分のところに回ってきた。</p><p>初診は半年ほど前でレクサプロ10mgとナウゼリン10mgの処方。本人曰くナウゼリンは「よく分からないけど、薬の副作用を予防するだとか何とか」で出されたとの事。</p><p>その後別の医者に心気症状を訴えセパゾン2mg、意欲低下を訴えサインバルタ20mgを追加されている。</p><p>&nbsp;</p><p>1ヶ月処方だが、前回の受診は1月半ぶり。記載はこうだ。</p><p>「薬を正しく飲めていない。服薬遵守するよう指導。1ヶ月分Do処方。」</p><p>見ればその前も前の前も、受診間隔が空いている事が度々指摘されている。</p><p>&nbsp;</p><p>睡眠は取れている。体重は変わらず。中肉中背。</p><p>繊細な印象でちょっと応答が堅苦しく、まあ根っこASDかな～という印象。</p><p>&nbsp;</p><p><span style="color:#ff007d;">現処方：</span></p><p><span style="color:#ff007d;">レクサプロ (10) 1T / 1x眠前</span></p><p><span style="color:#ff007d;">​ナウゼリン (10) 1T / 1x眠前<br>セパゾン (1) 2T / 2x朝夕<br>サインバルタ (20) 1C / 1x夕</span><br>&nbsp;</p><p>いやいや。ちょっと待ておい。<br>「服薬遵守するよう指導」じゃねえんだよと。</p><p>何で飲めてないのかってことだよと。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>まあこの処方も自分的にはナンセンスなんですけどね。</p><p>まず若者に十分な必要性の評価がされることなく半年も漫然とドーパミンブロッカーが出されているのがいただけない。食思不振があるならともかく。</p><p>&nbsp;</p><p>それでレクサプロとサインバルタの中途半端な併用。</p><p>急を要さないのであればまずレクサプロ増量にトライするべきだし、レクサプロじゃジリ貧だと踏んでノルアド系を足すなら、もっとわかりやすくノルアドをグイっと持ち上げるリフレックス、三環系、四環系にすべきだ。</p><p>SNRIのサインバルタを導入するなら、いつまでもタラタラ中途半端な併用を続けるんじゃなく、さっさとサインバルタ定常量一本に切り替えてしまうべきだ。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>まあこれはこの患者さんが主治医不定でいろんな医者をグルグル回っているためしょうがない部分もありますが。</p><p>問題はその治療薬がちゃんと入ってないことへのアクションがろくにないことだ。</p><p>&nbsp;</p><p>今までの診察医はどこに目エつけてんだ。そう思いつつ一体どういうことか本人に聞いてみたら、<span style="font-weight:bold;">週5で夜勤のバイト（ファーストフード店）をしてるって言うじゃないですか</span>。</p><p>で、「（バイトしてるので）寝ないから」という理由で、バイトの日は律儀に眠前のレクサプロとナウゼリンは飲まず、サインバルタとセパゾンだけ飲んで出勤していたと。医者にどうすればいいか尋ねることもせず。律儀に食後少し時間を置くので飲み忘れることもたまに。うーんこの辺りもASD的。</p><p>それで帰ったら食べずに寝るので朝のセパゾンも飲まず、夕方まで寝たりゴロゴロして過ごし、夕の一食だけ食べる生活。元々小食で朝は食べず、一食になっても日中動かないからか体重は変わらんと。</p><p>&nbsp;</p><p>謎は全て解けた。主因は飲み忘れたんじゃなくて、生活パターン上飲めなかった（飲まなかった、とも）ことにあったのだ。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>結局どうしたか？</p><p>答えは簡単だ。一番確実に飲めるタイミングに集約すればいい。</p><p>&nbsp;</p><p><span style="color:#ff007d;">レクサプロ (10) 1T / 1x夕</span></p><p><span style="color:#ff007d;">サインバルタ (20) 1C / 1x夕</span></p><p><span style="color:#ff007d;">​ナウゼリン (10) 1T / 1x夕<br>セパゾン (1) 2T / 2x朝夕</span><br>&nbsp;</p><p>サインバルタはDI上朝食後投与の薬だが、わが地域ではありがたいことにこれで十分通る。睡眠の質に影響する可能性はあるが、ちゃんと入らないより遥かにマシである。</p><p>バイトから帰宅後のセパゾンは飲んでも飲まなくてもよし。多少は安眠につながるかもだが。</p><p>上述のレクサプロとサインバルタの中途半端な併用と、要るのか分からんナウゼリンが残ってしまってるが、初めましてであれもこれもいじるわけにもいかないので、まずはこれで服薬状況と調子の変化を見て次回以降検討とする。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>臨床やっててしばしば思うのは、問題が発生した時、治療がうまく入っていない時、「なぜなのか」「現実面でどういう手が打てるか」ということに意識を向ける医者が驚くほど少ないってことだ。</p><p>この患者さんの場合、「寝る前の薬は（夜）寝ないなら飲んではいけない」「食後の薬は食べないなら飲んではいけない」と思い込んでいたという問題があった。</p><p>どの薬が寝ないなら飲んではいけないのか、空腹時に飲んではいけないのかということについて、我々が思っている以上に患者さんたちは知らないのだ。そもそもそれが眠剤なのか抗うつ薬なのか知らなかったりする。</p><p>精神疾患を持つ患者さん、知能や心理発達上の問題がある患者さんなら尚更、それが不適切な思い込みや、疑問点を医師に聞くといった適切なコミュニケーションができず、服薬コンプライアンスの問題につながりやすい。</p><p>医療従事者の物差し、健常者（というと語弊があるが）の物差しで患者を見るなってこった。</p><p>&nbsp;</p><p>薬を正しく飲めてないならなぜなのか、どういう環境でどういう生活を送っているのか尋ねる。服薬の確実性を上げられる行動力学上の手だてがないか考える。</p><p>この患者さんの場合は一家揃って確実に食事をとる夕食後にまとめ、食卓のすぐ近くに薬を保管し手元に準備してから食べ、食器を下げる前（もしくは下げた直後）に服薬する。本来「食後」とは食後30分ほど置いてから飲むことを指すが、この際ろくに飲めないよりは（ｒｙ。</p><p>各薬の効能を改めて説明し、空腹時に飲んで胃腸を痛める薬はないが、レクサプロとサインバルタは人により悪心などが出る可能性があり、その場合は極力何か胃に入れた上で飲むよう指導する。</p><p>&nbsp;</p><p>これだけのことじゃんね。</p><p>これだけで一円もかけずに患者の状態をよくすることができるかもしれないってのに。</p><p>頭ごなしに「お医者の言うことをちゃんと聞きなさい！」と押し付ける前に、<span style="font-weight:bold;">「なぜ？」「どうすれば？」を考える</span>。</p><p>その視点、見失わずにいたいよね。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="color:#bfbfbf;">適応障害型うつ病　新型うつ病　服薬アドヒアランス</span></p>
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<link>https://ameblo.jp/brnwmng/entry-12396638306.html</link>
<pubDate>Thu, 09 Aug 2018 09:14:32 +0900</pubDate>
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<title>田舎のジジババでもわかる！猛暑の過ごし方</title>
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<![CDATA[ <p>今年の猛暑ですでに10人以上の死者が出ている。今週、来週もこの猛暑は続くらしい。</p><p>ところが私の勤め先に来る患者さんたち（まあ半分くらい農家のジジババかその子供である）は、みんな口をそろえて家にエアコンなどない、生まれてこの方扇風機だけで過ごしてきたと言うのだ。特にこの地域のご老人は寒がりで、扇風機すらつけたがらず、家族がつけると怒る人もいるくらいだ。</p><p>で、何の疑いもなく今年も同様に、日中は畑仕事に精を出し、午後はその扇風機しかない家で過ごそうというのだ。アホか死にてえのかってな話である。</p><p>&nbsp;</p><p>しかしそんな人たち――田舎の一次産業のジジババとその子供――に今からエアコンつけろと言ったところで聞くはずはなく、お金もない。</p><p>そこで家にエアコンのない患者さんたちに指導しているこの夏の猛暑の過ごし方を、一部修正・追記して以下に示す。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>1. 水分はスポーツドリンクを毎日2杯は飲め。糖尿の人もそれくらいは飲んどけ。OS-1、次にポカリが最適だが、なければとにかく何でもいいから今すぐ買い揃えろ。あれがよくてこれがダメとか細かい噂は気にするな。</p><p>&nbsp;</p><p>2. 1に加えて麦茶1ℓあたり1～2つまみの塩を入れて飲め。とにかく十分飲め。喉が乾いたら飲め。麦茶はミネラル豊富で熱中症予防に効果的とか何とか宣伝されてるが、実は最重要なナトリウムつまり塩分はスポドリとかよりはるかに少ないため単体では不十分。心臓に持病がある人、腎臓病でカリウム制限をしている人は主治医と相談だが、それでも一日5回はトイレに行くことを目標に。</p><p>&nbsp;</p><p>3. カフェイン（麦茶以外の緑茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、栄養ドリンク、魔剤）、酒はなるべく控えろ。利尿作用のため飲めば飲むほど逆効果になりうる（細かい話は置いておく）。麦茶はカフェイン入っていないのでセーフ。ノンカフェインとかなんとか書いてあるものもまあいいでしょう（細かいことはｒｙ）。</p><p>&nbsp;</p><p>4. 無理して動くな。極力涼しい所で過ごせ。デイサービスやショートステイがあるなら行っとけ。とりあえず行ってだるかったら休んどけ。農作業も極力無理するな。今年の稼ぎより今日の命。やるんなら涼しいうちに、日よけとか首濡れタオルとか装備の上、先述の塩麦茶を持っていくこと。携帯…がなけりゃ家族に行き先を告げてから出ること。</p><p>&nbsp;</p><p>5. 梅干しを毎食のメニューに入れろ。あとはとにかく果物でも素麺でも食えるもん食え。塩分控えめとか今は気にするな。普段制限を指示されてる人だけ主治医に聞け。</p><p>&nbsp;</p><p>6. きついと思ったら休め。尋常でなくしんどいと思ったらかかりつけか近くの内科に電話。頭がもうろうとする、動けない、喋れない、何も喉を通らないとなったら119番。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>情報量が多すぎてもダメなのでこのくらいで。</p><p>まあこれだけ言っても毎日緑茶飲んでる人は飲むし、酒飲んでる人は飲むでしょうけど、少しでも節制してくれればそれだけリスクが下がるはず。</p><p>&nbsp;</p><p>しかしほんと、びっくりするくらいのエアコンない率だったよ。今年はうちのお客さんで一人くらい死人が出ても全然おかしくないと思うね。</p><p>言うだけならタダ。せめてノーコストでできる回避策だけは講じておこうと思う。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="color:#bfbfbf;">熱中症　熱射病　日射病　脱水症</span></p>
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<link>https://ameblo.jp/brnwmng/entry-12391988862.html</link>
<pubDate>Fri, 20 Jul 2018 01:11:15 +0900</pubDate>
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<title>「邪魔」という表現</title>
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<![CDATA[ <p>病棟に、状態の悪い統合失調症か認知症の患者さんがいたとする。</p><p>ナースステーションの前あたりにずーっと立ったまま、チラチラと中を見ている。あるいは、何度も繰り返し「ご飯は出ますか」「お薬の時間はまだですか」などと尋ねる。</p><p>そこに食事か申し送りの時間が来て慌ただしくなる。で、看護師さんが一言、</p><p>&nbsp;</p><p><span style="color:#0000ff;"><span style="font-weight:bold;">「そこ邪魔だから云々」</span></span></p><p>&nbsp;</p><p>あるあるな風景。</p><p>いやまあ、そうっちゃそうなんだけどさ。</p><p>アテクシ訳あって元文系人間なもんで、こういう言葉遣いの一つ一つがいちいち気に障っちゃうタイプなのよ。</p><p>&nbsp;</p><p>もちっと他の表現って考えられないわけ？</p><p>病的な思考や体験の最中にいるところに（さらに統合失調症の人の場合は何年何十年とスティグマを味わってきた上でである）、直球で「邪魔」言われたらどう思うよ。</p><p><span style="color:#0000ff;"><span style="font-weight:bold;">「"私は"看護師さんたちから邪魔だと思われているんだ」</span></span></p><p><span style="color:#0000ff;"><span style="font-weight:bold;">「"私は"邪魔な存在なんだ」</span></span></p><p>ってな思考に容易にたどり着いちゃう事が想像できるはずなんだが。</p><p>&nbsp;</p><p>そこに長時間いることの危険性や有害性を説明するなら、「邪魔」みたいな直に自己の存在そのものに向いてしまう恐れのある言葉を避けるとか。</p><p>せめて使うにしても「そこにいると出入りの邪魔になっちゃうから」などとワンフレーズ置いて、あくまで客体が存在じゃなく行為になるように仕向けるとか。</p><p>話す側の「つもり」は言い訳にならんぞ。アウトカムは受け手側にあるのだ。</p><p>0.5秒立ち止まって考えるだけで（つまり忙しいか否かは関係ない）、それ以上何の労力も要らずに患者さんの余計な傷つきリスクを減らせる事なのに。どうしてできないもんかなあ。</p><p>いや、「できない」んじゃなくて「しない」だけかも知れんが。</p><p>&nbsp;</p><p>もちろんそうじゃないスタッフもたくさんいるが、やっぱり田舎の単科病院ゆえか、「一歩踏みとどまって考える」ができてない人が前の大学病院以上に目に付く。看護師だけじゃなく医者もね。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>医者の身だしなみ、態度、言葉遣い、一挙手一投足すべてが治療の構成要素であり、患者さんに影響を与えるものである、的な事を新人の時に医局長から教わった気がする（うろ覚え）。</p><p>極端な話、白衣の胸元から「DEATH」とか書かれたTシャツが統合失調症の患者さんに見えたら、「この人は自分に死ねと言っている！」と思われる場合だってある、みたいな。</p><p>&nbsp;</p><p>医者に限らず、患者さんの五感に触れるものすべてが精神療法と言えるんじゃないかな。</p><p>そう思って治療に臨みたいと自分は思うね。</p>
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<link>https://ameblo.jp/brnwmng/entry-12387220474.html</link>
<pubDate>Fri, 29 Jun 2018 15:11:15 +0900</pubDate>
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<title>プロピタン（ピパンペロン）の受容体結合親和性</title>
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<![CDATA[ <p>とっても気になるお薬、プロピタン（ピパンペロン）。</p><p>第一世代抗精神病薬でありながら5-HT2Aへの結合親和性が相対的に高いため非定型な特性を持ち、どの非定型薬でもうまくいかなかった人に使うとマジックが起きる場合があるとかなんとか。</p><p>&nbsp;</p><p>院外では採用されていたので、セレネースとヒルナミンとアキネトンの粉の3掛けが十何年と見直されることなく出されていた患者さんに一、二度入れてみたけど、いい感じ。</p><p>&nbsp;</p><p>で、候補にしていた難治の統合失調症の入院患者さんが何人かいるのだけど、某Kほにゃらら先生のブログにムスカリン受容体への結合親和性がけっこう高く書かれていたため保留にしていた。</p><p>彼らは例外なく重度の便秘持ちであり、山盛りの便秘薬を飲んでいて、イレウスまたはサブイレウスの既往がある。</p><p>そんな患者さんたちに腸管運動を抑えるような薬をモリっと出すのはおっかない。</p><p>&nbsp;</p><p>…いや待て。</p><p>つーか本当にmAchへの結合能が高いの？ブチロフェノンなのに？</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>調べてみた。</p><p><a href="https://en.wikipedia.org/wiki/Pipamperone" target="_blank">Pipamperone - Wikipedia</a></p><p>&nbsp;</p><p>↑のRef. 7、</p><p><a href="https://books.google.com/books?id=08kGCAAAQBAJ&amp;pg=PA62" target="_blank">Bart A. Ellenbroek; Alexander R. Cools (6 December 2012). Atypical Antipsychotics.</a></p><p>にKi値の記載あり。</p><p>&nbsp;</p><p>これも。</p><p><a href="https://www.researchgate.net/publication/303951752_Dopamine_Targeting_Drugs_for_the_Treatment_of_Schizophrenia_Past_Present_and_Future" target="_blank">Dopamine Targeting Drugs for the Treatment of Schizophrenia: Past, Present and Future</a></p><p>&nbsp;</p><p>これを見る限り、あまりくっつかないということらしい。</p><p>&nbsp;</p><p>IFの便秘の副作用発現頻度もジプレキサが3%前後（調査によりけり）に対し、プロピタンは0.93%。</p><p>なーんだ、ジプレキサより低いじゃん。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>というわけで今度使ってみよう。</p><p>&nbsp;</p><p>ちなみにCP換算は200（セロクエルが66）ということになってるけど、経験的にはどっちも100くらいだと思うのよね。</p><p>セロクエル66mgぽっちでリスパ1mgと同等の馬力なんてありえんでしょ。少なくとも統合失調症に関しては（BPSD、せん妄は別ね）。</p><p>&nbsp;</p><p>けど、仮にリスパの200分の1よりは多少馬力があるとしても、50mg錠と10%散だけってのはいただけない。</p><p>600mg飲まそうと思ったら12錠か粉6gの二択になる。アホか。どこの健康食品か漢方薬だよ。</p><p>これで嫌がる患者さんがいそうなのがなあ。せめて100mgか200mg錠が欲しいものだ。</p><p>&nbsp;</p><p>って、それ以前に販売中止の方がずっと怖いな。頼むからやめてくれよ～(;^ω^)</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="color:#bfbfbf;">ピパンペロン フロロピパミド pipamperon&nbsp;floropipamide 結合特性 結合能 プロファイル プロフィール Ki値 Kd値 阻害定数 解離定数</span></p>
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<link>https://ameblo.jp/brnwmng/entry-12384496904.html</link>
<pubDate>Mon, 18 Jun 2018 01:00:20 +0900</pubDate>
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<title>病棟も持つことになった</title>
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<![CDATA[ <p>この病院に来て、当初は非常勤で週2日くらいしか働かないことにしていた。</p><p>養う家族もなければブランド物にも外車にも開業にも興味ないし、自分一人が明日を生き抜くための趣味と酒と肴があればそれでいいのである。</p><p>&nbsp;</p><p>それまでは主に入院患者を受け持っていたのだが、この病院に来て急に外来オンリーでやることになった。</p><p>初めは戸惑ったが、慣れてくるとこれはこれで面白みがあるものだ。</p><p>&nbsp;</p><p>と思った矢先、今度は事務方から病棟も持ってくれと頼まれた。</p><p>まあ他にやり手がいないのよね。ただでさえろくな医者が足りないところに、この春基礎上がりのジジイ医者が急に飛んだ。</p><p>彼に関して書きたいことは山々あるのだが、それはまた今度。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>労働意欲は皆無であるはずの自分だが、病院の事情も理解はしているし、そこまで言われちゃあしゃーない。</p><p>やっぱ担当外来患者の入院が必要になったとき、病棟持ってないとやりづらいし。大規模な薬剤調整、まだ慣れてない適応外薬物や定型薬の導入は外来じゃちょっと躊躇する場面があるし。</p><p>ジジイが飛んだ原因の一端は自分にもあるし（断じて「責任」ではない笑）。</p><p>&nbsp;</p><p>ってことで出勤日を一日増やし、入院患者も担当することになったのだ。</p><p>まあそれでも前の大学のブラック労働よりは大分マシである。</p><p>せっかくなのでこの機会を利用して応用的な薬物療法のスキルを上げようと思う。</p>
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<link>https://ameblo.jp/brnwmng/entry-12369787886.html</link>
<pubDate>Fri, 20 Apr 2018 10:40:39 +0900</pubDate>
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<title>ラグノスゼリー最高おおおおおう！！！！</title>
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<![CDATA[ <p>ラグノスゼリー分包16.05g（三和科学）<br>一般名：ラクツロース (Lactulose)</p><p>先発医薬品名：モニラック・シロップ65%／ラクツロース・シロップ60%「コーワ」</p><p><a href="http://med.skk-net.com/supplies/generic/products/1006510.html" target="_blank">http://med.skk-net.com/supplies/generic/products/1006510.html</a></p><p>&nbsp;</p><p>昔からある古典的便秘薬ラクツロース、そのゼリータイプ。</p><p>似たようなのでカロリールゼリー（佐藤製薬）ってのもあります。こちらはパックの形が平べったい。</p><p>口に直接注入したり、皿にニュルッと出してからスプーンで食べさせたりのしやすさを考えた結果こちらを選択。</p><p>まずは門前薬局で取り入れてもらって、使えそうな感じだったので病棟でも採用。これがなかなかいい感じ。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>とにかく長期入院中の更年期以降の患者さんたち（≒統合失調症）の慢性便秘率ってのは半端ないわけで。</p><p>向精神薬（主に抗精神病薬）による抗コリン性副作用、原疾患の慢性化による低活動等々によりこの問題は避けられない。</p><p>このような弛緩性便秘（腸管運動自体が低下してしまうことによる便秘）に対し、昔から最も頻用されてきたのがラキソベロン（ピコスルファート）<span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">やセンノサイドetc.（センノシド）、大黄などの大腸刺激性下剤。腸まで届けばすぐ効いてくるので効果が分かりやすい。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">が、これら大腸刺激性下剤は長期連用により耐性ができてしまい（腸管粘膜が刺激に慣れてしまい）、効かなくなってくる。</span></p><p><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">こうなるとジリ貧。そのうち何をやっても排便コントロールがつかず、腹パンパンの状態で大病院の消化器の先生に泣きつくことになる。</span></p><p><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">そうならないためには極力刺激性以外のタイプの下剤を十分に用い、刺激性下剤の長期連用を回避することが肝要。</span></p><p>&nbsp;</p><p>その双璧の一方がパントシン（一般名パンテチン）。</p><p>パントシンはビタミンBの一種でありたくさん飲んでもまず悪いことはないし、中性脂肪を下げたり動脈硬化を抑えたりしてくれる上にただのビタミンなんでめっちゃ安いといいことずくめ。マストアイテム。</p><p>パントシンの最大量600mgはほぼほぼルーチンで、それでも刺激性下剤から脱却できないこともザラ。パントシンがmaxまで行ってからが勝負、みたいな。</p><p>&nbsp;</p><p>もう一方がマグミット（酸化マグネシウム）。</p><p>これは浸透圧下剤のうちの塩類下剤に分類され、あまり吸収されずに腸管内に残ってそこの浸透圧を高め、水分を腸管内に引き込む結果、便が軟らかくなり通過しやすくなるというもの。</p><p>しかしいくらかは吸収されるため、腎機能が正常な人ならまず問題はないが、腎機能が低下している人は高マグネシウム血症をきたし、筋力低下、意識障害、心伝導障害などのリスクがある。</p><p>しかも抗菌薬、ガバペン、高齢者がよく使いそうなPPI、骨粗鬆症治療薬、アーガメイトゼリーとの相性も悪い。厄介。</p><p>したがってクレアチニンが1超えてる高齢者、持病が多く身体科薬たくさん飲んでる高齢者なんかにはバンバン出しづらい。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>そこでこのラクツロース。</p><p>正体はヒトが消化できないが、ある種の細菌たちは利用できる糖分。</p><p>薬理学的には浸透圧下剤のうちの糖類下剤としての作用と、乳酸菌などの善玉菌のエサとなり、彼らが代謝産物として生み出す乳酸などの有機酸による腸管刺激作用の合わせ技になっている。</p><p>大腸刺激性下剤とは異なり、基本的に連用しても耐性はできない。</p><p>&nbsp;</p><p>さらにいいことに、乳酸菌などの善玉菌は、有機酸を生み出して周りを酸性に傾けることで、自分たちにとっては苦じゃないが、他の菌種にとっては生きづらい環境に作り替える。この「他の菌種」ってのがアンモニアを産生するような菌たちであり、人体にとっては「悪玉菌」と呼ばれる連中である。</p><p>結果、悪玉菌の勢力が弱まり、腸管からのアンモニアの吸収が減る。</p><p>これにより、双極性障害はもちろん精神科の様々な領域でよく使うデパケン（バルプロ酸）の副作用である、高アンモニア血症を予防できるので一石二鳥。</p><p>&nbsp;</p><p>マグミットみたいに高マグネシウム血症にビクビクして時々血中Mg測る必要も、飲み合わせを心配する必要もほぼない。</p><p>&nbsp;</p><p>そして安い。</p><p>国際的には慢性便秘に対し最も推奨度が高いのはアミティーザ（ルビプロストン）らしいけど、便秘薬の分際であんなリフレックスばりにクソ高いもんをファーストでは自分は使いません。</p><p>アミティーザは残便感や腹痛などの不快症状が出にくいらしいので、就労している若者でパントシン・ラグノスでどうしてもこういった症状が残る場合や、これらでコントロールできないような便秘の時のあくまで第二選択薬としている。医療経済マジ大事。</p><p>&nbsp;</p><p>欠点は</p><p>・腸内細菌によりガスが溜まる</p><p>→だいたいはガス貯留によるイレウスリスク増加よりも便秘改善によるイレウスリスク減少のメリットの方が大きいが、一応留意。</p><p>・錠剤・散剤に比べればかさばるため、高用量ではこれだけで腹が膨れる</p><p>→実物見ると意外とでかいのね。メン子ちゃんゼリー1個とほぼ同質量。でも刺激性下剤でジリ貧になって食えなくなるよりマシ。</p><p>・数％のガラクトースおよび乳糖を含むため糖尿病コントロール悪化の潜在的リスク</p><p>→ターゲットとなるのはだいたい長期入院だったり、そうでなくてもバリバリ就労して生産的に生きるというよりは、「お迎えが来るまでいかに家族共々穏やかに生きるか」が主題となる患者さんなので、イレウスからの穿孔性腹膜炎とかで致死的になるリスクより多少の血糖値上昇の方が遙かにマシ。</p><p>&nbsp;</p><p><span style="-webkit-text-size-adjust: auto;">と、コスパ★、扱いやすさ◎のラクツロースなのに、わが国での適応は①高アンモニア血症、②産婦人科術後の排便排ガス促進、③小児の便秘、となっており、便秘薬としては妊婦と小児専用みたいな扱い。なんでやねん。</span></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">&nbsp;</span></p><p><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">個人的にラグノスは高アンモニア血症がなくても、デパケンを飲んでいる人の便秘にファーストラインで使ってもいいし、そうでなくてもパントシンで効かなきゃ次にこっちを追加ってマニュアル化してもいいくらいだと思うんだけどね。</span></p><p><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">嚥下が怪しい患者さんでも飲みやすく、いちいち計量する必要がないので看護師さんや本人・家族も楽。わざわざラクツロースの一回量を細かく調整する場面なんかないでしょ。</span></p><p><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">我が県では「高アンモニア血症」と病名登録さえしておけば永久に出せる（ありがたや）。</span></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>あともちろん大建中湯も。</p><p>漢方のお偉～い先生方に言わせれば<span style="font-weight:bold;">「慢性便秘に判で押したように大建中湯を出すなんてけしからん！大建中湯というのはそもそも腹が冷えて痛むものを治療する薬であってどうたらこうたら…ちゃんと証をうんちゃらかんちゃら」</span>ということらしいですが</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1.4em;"><span style="font-weight:bold;">知るか！</span></span></p><p>&nbsp;</p><p>ここは中近世中国じゃなくて21世紀のニッポンですんで。</p><p>大建中湯の薬理作用はまだ詳しく分かっていない部分もあるが、腸管運動促進作用、腸管運動抑制作用などなどであり、弛緩性便秘の人体においては促進的に働く。以上。</p><p>あとは効くなら使うし、悪けりゃやめる。それだけのことだ。</p><p>&nbsp;</p><p>だいたい「大建中湯を長期連用するとかえって胃腸が弱る！」なんて高らかに叫んでるセンセ方は、せめて大規模症例対照研究以上のエビデンスレベルのものを出してからモノ言ったらどうなんですかね？</p><p>&nbsp;</p><p>ただ、よく分からないものをよく分からないまま使うことの潜在的リスクがあるので、自分はパントシン・ラグノス・マグミットよりは優先度は下としている。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>で、これらでダメならリンゼス（リナクロチド）、ガスモチン（モサプリド）、アボビス（アクラトニウム）等の出番。</p><p>リンゼスは割と安全域広そうね。新薬の割に安いので好き。</p><p>アボビス等のコリン作動系は副作用率が高めで特にEPSの潜在的リスク因子。特に下剤多剤併用が必要になる人ってのは昏迷がちな慢性期統合失調症の患者さんが多いので、硬くなっちゃいそうな薬は極力最終手段にしたいところ。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>あ、もちろんパントシンすら導入せず、刺激性下剤の連用を回避する努力を怠り、センノサイド4T/day一包化+ラキソ1mL/dayとかのまんまにして何の問題意識も持たない医者は論外な！んな奴ァヤ○だ！</p><p>いつかいくら下剤入れてもにっちもさっちもいかず途方に暮れてからじゃ遅いんですぜ。</p><p>&nbsp;</p><p>というわけで撥ねられない限り使える人にはじゃんじゃん使おうと思います。ラグノス最高。</p>
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<link>https://ameblo.jp/brnwmng/entry-12369468966.html</link>
<pubDate>Wed, 18 Apr 2018 23:32:48 +0900</pubDate>
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<title>ロヒプノール3mg</title>
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<![CDATA[ <p>ある日ロヒプノール（フルニトラゼパム）を3mg処方されている初老期の男性患者さんが回ってきた。</p><div>薬はそれだけ。もう何年も前からそう処方されているという。</div><div>&nbsp;</div><div>その時自分はロヒプノールは2mgまでしか処方できない（してはいけない）と思っていた。</div><div>よってそう説明し、他の薬を併用して対処するように提案したが、頑として応じない。</div><div>他のも使ってみたが駄目でこれに行き着いた、これじゃないと眠れないと言い張る。</div><div>&nbsp;</div><div>カルテを遡ってみたが、どう見てもこの状態を変えようと努力した痕跡がまったくない。</div><div>ッたくどいつもこいつも。この病院にはまともな医者がおらんのか。そう思いながら説得を試みるが、まあ頑固なこと。</div><div>「この薬は2mgまでしか出せない薬です。それをオーバーして出すということはやってはいけないことであり、違法行為みたいなもんです。今までの医者はそれでもよしとしてきたのかもしれませんが、私は許容できません。私はあなたの健康に責任を負わなければなりませんから。似たような薬は他にもたくさんあるので、ロヒプ1mg分くらいそれで代替できる目は十分にあります。四の五の言わずに今からやってみましょう」</div><div>と、いくら繰り返しても、今までこれで出してもらっていたんです、それで眠れてたんです、だから先生どうかお願いしますよ、の繰り返し。</div><div>&nbsp;</div><div>きっと彼はASDの気があるのだろう。こだわりが強く、一度こうと思ったら自論を頑なに曲げようとしないタイプだ。まず間違いなく理工系だ。笑</div><div>&nbsp;</div><div>こちらも意地でも折れなかったので、結局向こうが根負けして、その日は確かロヒプ2mgとベンザリン5mg2錠/day（自己調節）だかで手打ちにした気がする（うろ覚え）。</div><div>だいぶ耐性できてそうだしベルソムラを勧めたかったが、高いの嫌だってんで。</div><div>&nbsp;</div><div>え？高齢者は1mgまででしょ。エラソーに言っといて徹底してないじゃん。と突っ込まれそうだが、まあそこはゴニョゴニョ…</div><div>うちの県ではチェックが緩いのかそれでケチつけられたことがないので、高齢者でも2mg出ている人はそのまま出しちゃうことがままある。本当はダメなんだろうけどね…</div><div>&nbsp;</div><div>ともかく最低限すべきことはした。彼には悪いが自分の身を危うくすることは意地でもしない主義だし、これは彼のためでもある。そう思っていた。</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>ところが。</div><div>&nbsp;</div><div>用法及び用量<br>通常成人1回、フルニトラゼパムとして、0.5〜2mgを就寝前又は手術前に経口投与する。<br>なお、年齢・症状により適宜増減するが、高齢者には1回1mgまでとする。</div><div>（ロヒプノール添付文書より）</div><div>&nbsp;</div><div>通常0.5～2mgで、適宜増減。</div><div>&nbsp;</div><div>この表現は異なる解釈ができてしまう。すなわち、</div><div>・「0.5～2mgの間」で適宜増減なのか。</div><div>・通常0.5～2mgだが、通常でない場合は「そのレンジ含めて」適宜増減なのか。</div><div>&nbsp;</div><div>後者の解釈があり得るので、最後に「なお、最大○○までとする」と但し書きされていない薬は、最大用量の倍くらいまでは通るらしい。例えばセレネース12mg、デパケン1500mgとかの処方はたまに見かける。</div><div>反対に、ジプレキサなんかは「ただし、1日量は20mgを超えない。」と書いてある。だから30mgとか出したら撥ねられるはずだ。</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>で、このルール（？）を適用すると問題のロヒプノール、「適宜増減」の後に「高齢者には1回1mgまで」と書いてある。しかしこの文言はわが県ではおそらくノータッチだ。</div><div>…となると、「通常」の最大用量である2mgの倍、4mgまでならケチがつかずに出せていたのかもしれない。少なくともこれまでは。</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div><div>なおこの「倍」というのは某kほにゃらら先生がそう書いていたのの受け売りだけど、きっとどこかに根拠があるわけでなく、地域差があるんじゃないかな。</div></div><div>&nbsp;</div><div>きっとうちの県はチェックが緩い方なのだろう。</div><div>レンドルミン（ブロチゾラム）も何の注釈も要らず普通に0.5mg出せる。本来不眠症には0.25mgまでで、0.5mg出していいのは麻酔前投薬の時だけだ。従って外来で0.5mgはありえないはずである。</div><div>&nbsp;</div><div>アリセプトやメマリーもきちっとDI通りに出さないと撥ねられるところもあるそうな。通ってもいちいちコメントが必要だったり。恐ろしい。</div><div>アリセプト3mg出して1～2週間以内に来れない人のことは知らんぷりかよ。メマリー10mgだとうまくいくけど、20に上げたらグデグデになる人や爆発する人もいるでしょうに。ふざけてるぜ。</div><div>（注：NMDA受容体のすべてが興奮性ニューロンに存在するわけではなく、抑制性ニューロンにも存在する。また、NMDA受容体ブロッカーのメマリーはアマンタジンにメチル基が2個付いただけで実は非常に似た構造をしており、弱いドーパミン放出促進作用を持つ）</div><div>&nbsp;</div><div>さらにうつ病の病名がついてて抗うつ薬を出している人、統合失調症の病名がついてて抗精神病薬を出している人にマイスリーを出しても何も言われない。</div><div>マイスリーってのは意外とおっかない薬で、中途覚醒時の異常行動とかがわりかし多い。多分一因には血中（脳内）濃度があまりに乱高下しすぎることがあるんだと思う。</div><div>自分はこういう重たい病気の患者さんに極力マイスリーを出さず、（超）短時間型ではアモバン、ルネスタ、レンドルミンを優先する主義だが、ルネスタでも苦みがひどくて忍容できない人にこれはありがたい。特にトラウマか発達系の何かが絡んだ若い女子。</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>とういうわけで、冒頭の患者さんがその後どうなったのかは知らないが、患者さんの人生に関わるようなことがその地域地域の監査する側のさじ加減次第で違うってのはどうなのよ？と思った次第。</div><div>&nbsp;</div><div>ま、その人がまたロヒプ3mgくれって来ても断るけどね～</div><div>（初老期にロヒプ2mgやレンドルミン2Tはいいのにか。我ながら矛盾してるぜ。笑）</div>
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<link>https://ameblo.jp/brnwmng/entry-12366662575.html</link>
<pubDate>Sat, 07 Apr 2018 22:48:01 +0900</pubDate>
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