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<title>何時厨小説館</title>
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<description>完結を目指さない思い付いた時に思い付いた文を綴る場所</description>
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<title>2011/07/16</title>
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<![CDATA[ <br>「ちょっと!!聞いてんの!?」<br><br>マリナの黄色い声で現実に引き戻された僕は服の上から鳩尾あたりを撫でた。<br>あの時、アユムにもらった石。<br>あれから肌身離さず持ち歩き、人目に触れないようにしてきた。マリナでも知らない、僕と彼女の約束。<br>それが有る限り、繋がっているのだと、そう信じていた。<br>でも、あれから3年。本当にあれは気休めのさようならだったのだろうか…。<br><br>「もー。アタシ帰る」<br><br>「帰れよ」<br><br>「アンタに伝言があるんだけど。やっぱ教えない」<br><br>「え？」<br><br>「アンタのお母さんからよ」<br><br>「なんだよ」<br><br>「聞きたいの？」<br>
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<link>https://ameblo.jp/c-sver/entry-10955293888.html</link>
<pubDate>Sat, 16 Jul 2011 15:00:41 +0900</pubDate>
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<title>2011/07/16</title>
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<![CDATA[ 「明日、この島を発つわ」<br><br>振り返らずにアユムはそう言った。<br>紺碧の長い髪が風に遊ばれ左右に靡くのを見ながら僕は呆然とした。<br><br>そうだ。アユムは冒険者なのだ。こんなにも長くこの島にいたのが不思議なくらい。<br><br>「盗賊団、見つかったの？」<br><br>「うん」<br><br>「そっか…」<br><br>夕日に染まる景色と染まらないアユム。<br>そこだけ光が当たってるかのように、アユムはアユムで碧いままだった。<br><br>「必ず、また会おうね。必ず」<br><br>そう言って僕の首に革紐に繋がった薄青色の石をかけてくれた。<br><br>「それまで、持ってて。誰にも内緒で」<br><br>そして、状況を把握しきれていない僕を置いてアユムは去っていってしまった。<br>
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<link>https://ameblo.jp/c-sver/entry-10955293607.html</link>
<pubDate>Sat, 16 Jul 2011 15:00:21 +0900</pubDate>
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<title>2011/07/16</title>
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<![CDATA[ 彼女はアユムと言う名前のハンターだった。<br><br>あれから毎日の様に北の岬で僕らは会い、時には狩りを教わって過ごした。<br>アユムはイシュタールという街の生まれで、両親は交易商を営んでいたらしい。<br>当然自分もその後を継ぐと思っていた矢先に、彼女の家の家宝とも言われていた宝石が盗賊の手によって盗まれてしまったのだそうだ。<br>両親はすぐにギルドに調査を依頼したが、盗賊の消息は掴めず、捜査は打ち切りになった。ひどく落胆した父親は病に倒れ他界、そしてすぐに後を追い、母親は自らの命を絶った。<br>残されたアユムはギルドに引き取られ、年月を経る毎に盗賊団への復讐心が強く芽生えたのだとか。<br><br>「でもね、虐殺とかは考えてないの。だってどんなに悪人でも死んじゃったら悲しむ人がいるよね…。だから、盗り返すことにしたの」<br><br>悪戯っ子のように片方の唇の端だけ上げて笑うアユム。<br><br>「でもお父さんとお母さんは…」<br><br>「違うのよ。お父さんもお母さんも、盗賊に殺されたわけじゃなくて、自分が自分を殺したの。弱い人だったのよ」<br><br>3代続く交易商だったアユムの父親は、親から莫大な財産と会社を受け継ぎ、苦もなく地位を手に入れた。そして、仕事は部下に任せ、左団扇だったのだそうだ。<br><br>「ヒダリウチワって？」<br><br>「楽してたってことよ」<br><br>「じゃあミギウチワは忙しいの？」<br><br>「知ーらない」<br><br>日を追う毎に僕らは仲良くなっていった。<br><br>僕はアユムからたくさんの事を聞き、僕はアユムに島のことを教えた。<br><br>僕の好きな場所や時々アイテムを拾う場所、隣町のフランソワ婦人のペット『マロン』の隠れ家とか。そんな些細な情報を、アユムは好んで聞いてくれた。<br><br>そしてある夕方。<br><br>僕は彼女に呼び出されて岬へと行った。<br>
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<link>https://ameblo.jp/c-sver/entry-10955293305.html</link>
<pubDate>Sat, 16 Jul 2011 15:00:01 +0900</pubDate>
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<title>2011/07/16</title>
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<![CDATA[ 「風の、声…？」<br><br>「そう。この島の風はとても優しい声をしているの。貴方には聞こえる？」<br><br>まだ7歳だった僕の背丈は彼女の腰くらいで、彼女は屈んで僕を覗き込んだ。<br><br>その顔が、あまりにも綺麗で。<br>僕が知っている母さんや島の人なんて、同じ生き物じゃないんじゃないかって思えるくらいに一度見たら忘れられないくらいに整っていた。<br><br>呆気に取られて動かなかった僕を見て答えを「NO」と判断したのか、彼女は自分にしていたように僕の耳に手をあて、もう片方の手で唇を押さえた。<br><br>「静かにしてて」<br><br>目を閉じた彼女に倣って、僕も同じようにすると、今まで気にしてもいなかった自然の音が頭に直接響いてくるように感じた。<br><br>遠くで波が岩にぶつかって弾ける音。楽しそうな鳥の囀り。梢が触れ合う音。そして、風の音。<br><br>意識しなければ通りすぎていってしまう音の魂が僕に囁いているような、そんな不思議な感覚すらある。<br><br>「聞こえた？」<br><br>しばらくの沈黙を柔らかい声で破った彼女は、「私もこの島に生まれたかった」と呟き、僕の頭を撫でた。<br><br>「なんで？退屈だよ。こんな小さい島」<br><br>「そうね。でもお姉さん、退屈が好きみたい」<br><br>「変なの」<br><br>「冒険者なんて、みんな変よ」<br><br>「そうなの？なんで？」<br><br>最後の僕の問いは、空に吸い込まれたかのように宙に消えた。<br><br>言葉は確かに発したのに、彼女の耳には届いていないようで、そして何故だか少し寂しそうに笑う彼女の笑顔で、僕はそれ以上何も言えなくなった。<br><br>「明日も来る？」<br><br>立ち上がり、背伸びをして彼女は歩き始める。<br><br>「………たぶんっ!!」<br><br>少し遅れて返した僕は、多分じゃなくて絶対来ると心に誓った。<br>
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<link>https://ameblo.jp/c-sver/entry-10955293072.html</link>
<pubDate>Sat, 16 Jul 2011 14:59:41 +0900</pubDate>
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<title>MAO物語(仮</title>
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<![CDATA[ 僕の大切な女性(ひと)が死んだ。<br><br>あの人の髪の色ような澄んだ青空の下、コスタから帰って来た母さんがくしゃくしゃになって汚れた手紙を僕に渡してくれた。<br>母さんの顔も涙でぐしゃぐしゃで、僕は差出人の名前を見た時にだいたいの事態を無言で把握した。<br><br>「必ず帰ってくるからね」<br><br>そう僕の目をまっすぐに見つめて頷いたあの日、僕はまだ7つで、でもなんとなく、それが最後になると悟っていた。<br>
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<link>https://ameblo.jp/c-sver/entry-10955292711.html</link>
<pubDate>Sat, 16 Jul 2011 14:59:12 +0900</pubDate>
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<title>タイトルなし</title>
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<![CDATA[ 花は咲き乱れる<br>むせ返る香りの中<br>腐敗してゆく君の<br>匂いだけは隠せぬまま<br><br>「愛してくれれば<br>よかったのにね…」<br>紺碧の闇に放つ<br>言葉は意味を持たず<br>「愛していたのに<br>届かないから…」<br>ねぇ貴方の温かい命で<br>この白い手を紅に染めて…<br><br>見えなかった虚空の世界から花びらが落ち<br>その色とりどりの魂が繋ぎ合わさり虹になるでしょう<br>私の中に生きるのは滴る蜜を吸いつくす蝶<br>醜い火傷を負った<br>
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<link>https://ameblo.jp/c-sver/entry-10953027310.html</link>
<pubDate>Thu, 14 Jul 2011 08:11:24 +0900</pubDate>
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<title>タイトルなし</title>
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<![CDATA[ 君に伝えたい事が<br>あと一つだけあるよ<br>遠回りしていつも<br>言えないでいるけど...<br><br>よく晴れた朝焼け<br>紫に染まる空に<br>何故かふと寂しさを覚える<br><br>それは隣にいない君が<br>他の誰かと知らない何処かで<br>同じ朝焼けを見ていると<br>そう思うから？<br><br>それとも君が隣にいない今が<br>自然と不自然になっている<br>幸せな空間に慣れてしまっているからかな<br><br>君は笑う<br>愛していると笑う<br>君は泣く<br>愛していると泣く<br>
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<link>https://ameblo.jp/c-sver/entry-10952999045.html</link>
<pubDate>Thu, 14 Jul 2011 07:16:24 +0900</pubDate>
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<title>三人兄弟と</title>
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<![CDATA[ 二重に閉められた分厚いガラスの窓を開けると、既に春の匂いがして。<br><br>胸いっぱいに吸い込んだら何だか少しだけ暖かい気持ちになった。<br><br>「さてと」<br><br>誰もいない図書室。夕暮れ時の今、窓から見えるグラウンドには運動部の生徒が点在していて、それぞれの活動に精を出しているのを見ると、高校の図書室にしては少し広いこの場所にいる私は何だか取り残されたような気分になっていた。<br><br>窓際の一番奥の机に座っていた私は、形だけ開いていた本を静かに閉じる。<br><br>太陽も西に沈みかけている。家に帰るにはいい頃合だろう。<br><br>去年の誕生日に父親に買ってもらった腕時計を見ると長針が6に届きそうな時間。<br><br>そろそろ帰らないと一昨日のような騒ぎになられても困る。<br><br>全く興味のない『薬草大全』という分厚い本を棚にしまい、胸ポケットに入れてあった鍵を取り出す。ここ一週間、私の安らぎの時間を与えてくれている図書室の鍵。<br><br>白いペンキが所々剥げている木製の扉を閉め、燻された銅色の鍵をノブに差し込むとカチリという手ごたえを感じた。<br><br>振り返って廊下の先を見ると、日が当たらない方角にしか窓がないせいかとても薄暗く、ただでさえ重い気分に重圧が加算されたよう。それでも立ち止まっているわけにいかないので重たさを吹き飛ばすように大きく息を吐いて職員室までの廊下を進む。<br><br>「失礼しまぁす」<br><br>軽くノックをしながらドアを開けると、担任であり図書委員の担当である吉沢先生がちょうど席を立ったところだった。<br><br>「鍵、ありがとうございました」<br><br>「お前まだいたのか」<br><br>鍵を返していないのだからいるに決まっているだろう。とは口に出さず、愛想笑いと会釈をして鍵を渡す。<br><br>吉沢先生は本人によると年齢よりも若く見える血筋らしく、40歳近いはずなのに女子生徒から未だ絶大な人気を誇っている。気さくで話しやすい性格は男子生徒からも友達のように慕われているそう。私はその「グレートティーチャー」な感じが少しだけ苦手なのだけれど。<br><br>「そういえばなぁ」<br><br>職員室を出ようと思ってドアを開けた時に吉沢先生が鍵板の前からこちらを振り返った。<br><br>「お前の新しい兄貴、ええと髪が短い奴な。あー、坊主の方じゃなくて、あの無造作ヘアー作ってます！みたいなやつ。あいつがさっき探しに来てたぞ」<br><br>「え」<br><br>「どうも隠れたいみたいだから、知らんとは言っておいたがな。校門で待ってるって伝えてとか言ってたような気がする」<br><br>「そう、ですか。わざわざありがとうございます」<br>
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<link>https://ameblo.jp/c-sver/entry-10952104154.html</link>
<pubDate>Wed, 13 Jul 2011 10:34:51 +0900</pubDate>
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<title>題名なし</title>
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<![CDATA[ 人は誰しもが個々の物語りを生きている。そしてそれは大概が悲劇で覆われ、観客席で見ている自分はその悲惨さに恍惚の表情で微笑むのだ。この世で１番可哀相なのは自分だと。<br><br>朝方に降った雨を連れて来た重苦しい限りなく白に近いグレーの空。なんでも南から台風が接近しているらしく空気中に澱む湿気が肌に纏わり付いて気持ちが悪い。深夜の仕事を終えてベージュのソファーに横たわり、煙草の煙を気怠く吸い込む私は見つめてくる二つの小さな真っ黒い瞳と対峙している。時間を忘れて見返していると、不意に毛むくじゃらな小さな獣がソファーに上がり口付けをねだる。どんなに疲れて柔らかなベッドの海に沈んでいる時も、この小さな分身は休息をすぐには許してくれない。私が21年間巧妙に隠し続けて来た寂しがり屋で甘えん坊な部分をそっくりそのまま受け継いだ我が家の同居人は愛らしく尻尾を振り、自慢の真っ白い胸毛を見せ付けてくる。まだ短い付き合いだけれど、それが撫でて欲しい時の合図だと知っている。そして一通り満足したらお気に入りの場所に帰って行くのだ。全く自由奔放な彼女は、友人から譲り受けた犬で一緒に生活を初めてからもう8ヶ月が経とうとしている。<br>
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<link>https://ameblo.jp/c-sver/entry-10952102713.html</link>
<pubDate>Wed, 13 Jul 2011 10:32:32 +0900</pubDate>
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<title>トラウマ</title>
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<![CDATA[ ねぇ 行かないで<br>置いて行かないで<br>叫ぶ声を聞いて<br>暖かい腕で抱きしめて<br>お願い<br><br>真っ暗な部屋の中<br>小さな箱で踊る白黒の犬<br>彼女の幼き子供達は純粋な眼差しで犬を追う。<br>何も疑わず何も疑わず。<br>最後の別れとも知らずに光を放つ箱を見つめる。<br><br>「私は買い物に行く」<br>そう言って彼女は家を出た。<br>もう二度と戻る事のない家を出た。<br>もう二度と会うことのない子供達を振り返る事もせずに。<br><br>ねぇ行かないで<br>置いて行かないで<br>私が悪い子だから？<br>私がいらない子だから？<br>私は生まれて来なければよかったの？<br>私がいなければお父さんとお兄ちゃんは不幸になることはなかったの？<br><br>聖なる雪の日。<br>真実を告げる電話のベル。<br>彼女は残酷な言葉を言った。<br>「息子だけなら育てるわ」<br>少女は聞いた。<br>その言葉を聞いてしまった。<br>少女は尋ねた。<br>「私は必要ない子供なの？」<br>沈黙がケーキの前に落ちる。<br>誰もその問いには答えなかった。<br><br>あぁ 神様。<br>私が生まれてしまったからこんなに悲しい世界になってしまったの？<br>私が幸せの空間を壊してしまったの？<br>ごめんなさい。<br>ごめんなさい。<br><br>ねぇ 行かないで。<br>置いて行かないで。<br>いい子になるから。<br>我が儘も泣き虫も全部封印するから。<br>だから背中を向けないで。<br><br>叫びは誰にも届かない。<br>いつまでも少女は恐怖に怯えている。<br>暗闇の中で自分を責めながら。<br>「ごめんなさい」<br>そう呟き、泣きながら。<br>
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<link>https://ameblo.jp/c-sver/entry-10952101250.html</link>
<pubDate>Wed, 13 Jul 2011 10:30:12 +0900</pubDate>
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