<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom">
<channel>
<title>チアリーダーズ</title>
<link>https://ameblo.jp/cheerleaders/</link>
<atom:link href="https://rssblog.ameba.jp/cheerleaders/rss20.xml" rel="self" type="application/rss+xml" />
<atom:link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com" />
<description>大学３年、就職活動。友達が内定をもらっていく中で、あせるジュン。毎日９時に出社して仕事して、それがずーっと続くなんて想像できなかった。あることをきっかけにジュンの人生が大きく動き出す。</description>
<language>ja</language>
<item>
<title>起業４</title>
<description>
<![CDATA[ <p>マンガ喫茶を出るともう外は暗くなっていた。読んだマンガ本５冊。雑誌が１冊。どうりで暗くもなるわけだ、一人ジュンは納得した。ひさしぶりにずいぶん読んだなぁ。昔読んでいた懐かしいマンガだった。こういうときの時間の経つのはやけに早い。問題集とか会社説明会なんかだと時計を見る感覚が短くなって、まださっきから２０分しか経っていないことに愕然としたりする。</p><br><p>家路に着く。そのとき携帯電話が鳴った。家からだった。</p><br><p>「今日帰ってくるの？」</p><p>母からだ。</p><p>「ごはんある？」</p><p>かみ合わない会話だ。母は帰ってくるならごはんを用意する必要があるし、私からすればごはんがなければどこかで食べて帰ろうと考えている。どっちもごはんについて知りたいのに会話はかみ合わなかった。</p><p>「どこにいるの？」</p><p>帰れる範囲か計算されている。</p><p>「ごはんあるなら帰るけど、なければ食べて帰る。」</p><p>これで相手の出方次第と伝わるだろう。</p><p>「帰ってくるなら残しとくし、食べてくるなら好きなの食べてらっしゃい。」</p><p>どっちでもいいのね。私が決めるのかぁ。</p><p>「じゃあ、帰るから残しといてね。もう家の近くに来てるから。」</p><p>「あ、そう。じゃあ、待ってるわ。」</p><p>「はい、はい。じゃあね。」</p><p>ガチャっと電話は切られた。</p><br><p>「ただいまー。」</p><p>「あら、早かったのね。じゃあ、支度するから手伝って。」</p><p>「荷物部屋に置いたらね。」</p><p>帰ってくるなり人使いが荒い。やれやれ、どうやら一息つく暇もなさそうだ。</p><br><p>そして、いつもの平和の団欒の時。父のパチンコ報告。どうやら今日は勝ったらしい。ビールを飲んでいる。発泡酒ではない。いつもは発泡酒であと少しで勝てそうだったとか次こそは、とチビチビ発泡酒を飲んでるのに。おめでとう！パチンコで得た幸せの証であるビールを飲みながら満足気だ。そんな姿を見ていると人間、深く考えないほうが幸せだと思う。</p><br><p>母は近所にできたレストランの話。お昼を早速食べに行ったらしい。あたしはカップラーメンだったのに。。。まぁ、いいけどね。オープン記念とやらで次回の割引券を持って帰ってきた。量は少ないけど、デザートとコーヒーまでセットになったランチで、味は良かったらしい。ターゲットは完全に女性だろう。見事に一人、ファンを獲得したよ。割引券を使って家族で行こうかと話を持ちかけてるもの。こちらもあまり深く考えないタイプかも。</p><br><p>というわけで、パチンコとビールで幸せを感じる父、新しくできたレストランと割引券で幸せを感じる母。それをちょっと覚めた目で見ている私。進路が決まらなくても、まぁいいか、と思えてくる。もういいか？ダメダメ、流されてはいけない、そう思い直して一線を引いた。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/cheerleaders/entry-10050137145.html</link>
<pubDate>Sun, 07 Oct 2007 22:00:05 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>起業３</title>
<description>
<![CDATA[ <p>３０ページは就職用筆記試験対策本の問題を片付けただろうか。気付くともうお昼の時間になっていた。休みなのに朝から散歩、問題集とは。遊びに行きたい。でも、周りはそれぞれ進路を決めてそれに向かって取り組んでいる。それに比べて、自分はまだ何をしようかなんて進路は考えても何も浮かんでいない。周りから離されていく不安で押しつぶされそうになる。そんな不安を打ち消そうと何か就職に向けてやっていなければいけないというある種の強迫観念にジュンは捕らわれていた。</p><br><p>問題集を閉じ、ダイニングへ向かうと、テーブルにはラーメンが置いてあった。これでも食べろという意味らしい。母は近所のおばさんとどこかに出かけたようだ。父はおそらく駅前のパチンコだろう。いつもと変わらぬ休日。ポットのお湯を注いで立ち上る湯気を見ながら体中の力が抜けていくのを感じた。イスに座りながらボーっとしていたらいつしか５分も経っていた。ちょっぴり伸びたラーメンをすすると体が温まってくるのがわかった。じわじわ汗がにじんでくる。食べ終わることには額に玉のような汗が浮かんでいた。これからどうしよう？そんなことを考えた。</p><br><p>食べ終えて、一息つくと自然と休日の朝から仲間とワイワイやっていたおじさん達が浮かんだ。楽しそうだったなぁ。自分は休みに一人かぁ。えらい差をつけられてしまったものだ。自分も社会人になったら多くの仲間を作ろう。そして、今の大学の仲間も大切にしよう。ジュンはそう考えた。</p><br><p>不思議なもので、急激な眠気に襲われたジュンは部屋に戻ってベットで昼寝をすることにした。これも休みならではの醍醐味のひとつ。早起きしてウロウロと歩き回った後だったから余計に疲れていたのかもしれない。もっと問題集をこなそうなんて思いは何処へやらである。眠気には勝てない。ベットに横になるやすぐに眠りについていた。</p><br><p>目が覚めると３時を回っていた。今日は午前中は活動的に動いた気がするが、午後はダラダラである。３時という時間もどうも中途半端だ。もうこうなったら近所のマンガ喫茶で好きなマンガをひたすら読むことにする。とにかく何かに集中した状態を作って終わりたかった。そのほうが明日に繋がる気がした。ダラダラの延長で明日があるよりも集中した延長で明日を迎えたかった。わかってもらえるだろうか？でも、単にダラダラとマンガ読むんでしょ、と言われるとつらいところだ。</p><br><p>マンガ喫茶は、半分くらい席が埋まっていた。みんな黙々とマンガを読んでいる。話し声もない。飲食可能な図書館といった感じだ。適当にマンガを見繕って５冊ばかりテーブルにおいて、コーラを用意し、イスはリクライニングを倒した。これで準備ＯＫだ。そして、全てを忘れ、ジュンはマンガの世界にトリップしていった。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/cheerleaders/entry-10049211917.html</link>
<pubDate>Sun, 30 Sep 2007 21:26:05 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>起業２</title>
<description>
<![CDATA[ <p>就職したら今のようにみんなと毎日顔を合わせることもなくなる。授業をサボって遊びに行ったり、夜通し語り合ったりなんて日々は消えてなくなる。Ｂカフェに行けば誰かいるなんてありえなくなる。失われていく日々をいとおしく思った。たぶん、しばらくは週末に集まってワイワイやるだろう。会社に入ってお互い新入社員としてがんばっていく同士という関係だ。でも、そのうち、仕事が忙しくなったり、仕事上の付き合いとかで会う頻度は減っていくことだろう。別れの予感がしてる。</p><br><p>仕事も一段録すると、会社での付き合いだけでなく、趣味とかでつながっていく人たちができて、仕事抜きで楽しむ日が来ることだろう。ちょうど、野球をしていたおじさん達のように。</p><br><p>散歩の途中でいろいろと考えているうちに家の近所まで来ていた。朝早くから散歩したのなんていつ以来だろう。米屋のおじさんが野球をしていることがわかったのも散歩のおかげだ。就職のこともしばらく頭からすっかり消えて、いい気分転換になった。</p><br><p>「ただいまー。」とジュンは大きな声で言った。いくら休みでもいい加減に起きたらとでも言いたそうに。もう９時だ。</p><p>「あら、おかえりなさい。朝から元気じゃない。」</p><p>さすがに母は起きていた。</p><p>「うん。散歩行ってきちゃった。お米屋のおじさんに会っちゃった。」</p><p>「へぇ。休みなのに配達は大変ね。」</p><p>「そうじゃなくて。野球してたんだよ。」</p><p>「野球？そういえば、巨人ファンだったっけ。お店にカレンダー飾ってたわ。」</p><p>「ふーん。それで、私、来週おじさん達に野球の後におにぎりを作ってくことになってさ。」</p><p>ジュンは事の顛末を説明した。マックで偶然おじさんに会ったこと、野球の試合の後は空いてるお店がなくてよくマックになること、川原でおにぎりとビールの朝ごはんになること。</p><p>「ま、がんばってね。」</p><br><p>返ってきたのは、そっけない反応だった。まぁ、女子大生がちょっと顔見知りなおじさんのためにわざわざ休みの朝からおにぎりを大量に作って持っていくというのは確かに奇妙だ。彼氏でもないのに。おにぎり２０個も。ツッコミどころは尽きないだろう。そっけない反応も当たり前か。</p><br><p>部屋に戻って、今度は就職の筆記試験対策をした。問題集を開き、時間を計りながら解いていく。前回は時間配分がうまくできず、あせってしまい自爆。今回は気をつけなければと対応できるように準備している。ときどき、こんな試験で何がわかるんだ？と疑問に思うこともあるが、そう言ったところで何の解決にもならないこともわかってた。自分が何を言おうが筆記試験は実施され、受験者は選別されていく。欲しい人材、そうでない人材と。</p><br><p>なんで赤信号で止まらなければならないのか？と聞かれたらルールだからと答えるだろう。結果として、みんながルールを守ることによって、こうなればこうなると予測可能になってくる。それによって、安心と秩序が生まれる。安心と秩序は、みんなが欲求した結果だ。</p><br><p>採用の筆記試験も会社側からすれば、優秀な人材を確保したい、でも、何も根拠なく判断できないから基準が必要だろう。面接は全員を同じ人が見るとしても、やはり人のやることである。そして、万が一、優秀な人材でないと判明したときでも、筆記試験では優秀でしたと試験のせいにできるから自分に被害が及ばない。お前がきちんと選ばないからだろう！と怒られることもない。だから、そのための筆記試験。ジュンは憂鬱になりながら、問題を解いていった。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/cheerleaders/entry-10048119718.html</link>
<pubDate>Sat, 22 Sep 2007 10:46:00 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>起業</title>
<description>
<![CDATA[ <p>コーヒーも冷めてきて、そろそろ店を出ようかと思ったジュンの視界に先ほどの野球帰りの集団があった。米屋のおじちゃんがいる。アレ？</p><br><p>「おじちゃん？」と思わず声を掛けると、みんなの視線が一斉にこちらを向くのがわかった。野球メンバーだから１０人はいようかという大人数がこちらを見つめる。おじちゃんもこちらを向いて、驚いた顔して挨拶を交わす。</p><p>「あれ、ジュンちゃんじゃないの。こんな朝早くからめずらしいね。」</p><p>やっぱり、小さい頃からお米を運んでもらっていたお米屋のおじちゃんだ。地元の同級生のお父さんでもある。野球をしていたなんて、意外な気がした。</p><p>「ちょっと散歩です。」</p><p>「散歩かぁ。おじさんたちの野球の試合でも見てるほうが楽しいよ。今度は試合見においで。」</p><p>「野球とかよくわからないですし。よくこの辺で野球されてるんですか。」ジュンはおじさんたちの心象を悪くすることなくやんわりとお断りすべく話題を少しづつ逸らそうとした。</p><p>「練習とか試合とかでなんだかんだ言っても殆ど毎週野球だよ。」</p><p>黙って二人のやり取りを聞いていた他の野球メンバーの一人が口を開いた。</p><p>「おじさんたちは、今日の試合の勝利をみんなでお祝いしてたんだ。休みの日の朝早くからやっているお店なんてそうそうないからいつもここに来ることになっちゃうんだけどね。」</p><p>「そうそう。嫁さんもこっちの趣味にまで付き合いきれないって寝てる中、こっそり家を出るんだ。帰る前にはご飯食べてさ。結構、気を遣いながらやってるよ。」と今度は別の人が言った。</p><p>「たまには試合の後なんかでもせっかく川原で野球してるんだから、あそこで手作りのおにぎりとか食べたいねぇ。」</p><p>「いいねぇ。バーベキューなんかしながらビールっていう手もある。」ここで一同大きく頷いている。</p><p>ジュンはバーベキューは川原で火を使うから禁止だろうと思った。しかし、おにぎりとビールがあれば合格点というのはなんとも単純だ。他のおじさん野球チームも同じような発想なんだろうなぁ。</p><p>「楽しそうですね。でも、バーベキューは決められたところ以外は市が禁止してるんじゃないですか？」とジュンは早々とおじさんたちの夢を打ち砕いてしまった。</p><p>「そうかぁ。」と明らかに落胆した声で誰かが言った。</p><p>何とかその場を取り繕おうとジュンは頭をフル回転させ、何かいい案はないかと考えた。</p><p>「バーベキューは準備とかも時間かかりますし、試合終わったらすぐ食べたいのに待ちきれませんよ。おにぎりにビール、おつまみがあればすぐに始められるからそっちのほうがきっといいですよ。」</p><p>「そうだね。俺たちバーベキューセットとか持ってきたり、前日から材料かって持ってくるなんて面倒なことやる奴いないもんな。」と米屋のおじさんがフォローしてくれたので、みんなも納得してくれた。</p><p>「一回、おにぎりなら作ってあげようか？おじさんのとこのお米使って。」とジュンは罪滅ぼしのつもりで言ってしまった。</p><p>「悪いよ。朝早いし。」とおじさんは言ってくれたが、もう引っ込みがつかないジュンは起きれたら来週作ることを約束していた。</p><br><p>マックでの約束。来週の早朝からおにぎりを作って野球の試合に持っていく。</p><br><p>なんでこんな流れになってしまったんだろう。成り行きとはいえ、来週は大変だ。おじさんの分だけだと他の人たちがかわいそうだから、やっぱり、この場合は全員分おにぎりを作らなければならないのか。まるで罰ゲームだ。おにぎり２０個。一人２個として１０人で２０個。マックでハンバーガーとビックマック、ポテトを一人で食べていた人もいたことから考えれば、足りないかもしれない。でも、まぁ、一人２個、と決めた。そして、ジュンは罰ゲームではなく、ボランティアなんだと自分自身に言い聞かせた。一度やったら終わり。</p><br><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/cheerleaders/entry-10047956813.html</link>
<pubDate>Thu, 20 Sep 2007 23:44:38 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>大学生活１２</title>
<description>
<![CDATA[ <p>ジュンはその日、なかなか寝付けなかった。漠然とした将来の不安は頭から離れることはなかった。日経新聞を読むようになり、就職活動をする中で会社訪問や情報交換をするようになった。会社の人事の人のようなサラリーマンと話をする機会をもつようになった。生活は一変した。そして、今までとは別の見方をするようになった。つまり、商品やサービスを提供してくれる主体というだけだったものが、自分が労働する場所としての視点だ。そんなことを考えているうちにいつしか眠っていた。</p><br><p>朝起きると、休日ということもあり、散歩でもして気分転換をしたい気分だった。雲量５、くもり。青空が半分、白い雲が半分の曇りだ。簡単に食事を済ませ、ラフな格好で家を出た。朝の街並みを抜けて、行き先も決めずに歩いていった。</p><br><p>犬を連れて散歩をする人、ジョギングをしている人、休みの朝の町に似つかわしくないサラリーマン風の男性、ねぐせを気にせずタバコを買いに出る人。どことなくのんびりした雰囲気。しばらく歩くと、多摩川が右手に見えてきた。野球をしている人たち。朝早くから大変だ。一チーム９人とすると、試合をするときは１８人集まるんだぁ。休みなのに、そんなことを思った。</p><br><p>ずいぶん歩いた。もう４，５０分は歩いただろうか。街並みも商店街から住宅街、川原とずいぶんと変わっている。昔よくいった本屋、スーパー、洋服屋、ケーキ屋も以前と変わらず存在していた。まだ早い時間だったので、どこもオープンしていなかったが、懐かしさが蘇る。ここでこんなことがあったっけ、としばし就職活動の悩みなど忘れることができた。</p><br><p>ずいぶん遠くまで来ているようだ。もう知っている風景は通り越し、知らないエリアに入っていた。疲れてもきた。</p><p>マックが見えたので、ジュンはコーヒーでも飲もうと立ち寄った。人もまばら。スポーツ新聞を読んでいるおじさん、朝ごはんの家族連れ、本を読む人。そして、コーヒーをすすりながらボーっとするジュン。ふとしたときにはどうしても就職活動のことが頭に浮かんでしまう。今日は息抜きと心に決めて、別のことを考えようとした。</p><br><p>店内が一気に騒がしくなったと周囲を見ると野球の帰りだろうか、大きな荷物を持った大人が１０人くらい一斉に店内に入り、列を作っていた。話題は、先ほどまでやっていた試合の話らしい。</p><br><p>「３回の盗塁はまずかっただろう。」</p><p>「キャッチャーが良かったんだ。でも、あれがあったから次からは盗塁しても刺されるってわかっただろう。最初はわからないから仕方ないよ。あれは敵をほめるべきで俺を非難するべきじゃないだろう。」</p><p>「お前の足もさほど速くないからもあるんじゃない？」</p><p>「ほっとけ。」</p><p>「おいおい。反省会は後だ。何食べる？」</p><br><p>騒がしいなぁ、と思ったが、おなかが出た人も、頭が薄くなってる人も少年のような無邪気な笑顔を作っていた。普段はみんなサラリーマンとか自営業とかで仕事をしてる人なんだろうと考えた。ジュンは、こんなに楽しそうに仲間とワイワイできる人たちをうらやましく眺めていた。一見、年齢も仕事もバラバラに見える人たちは野球という共通の趣味を通じて集まって、野球して、一緒にご飯を食べながらアレコレ話をするのが好きなんだろう。話題は野球の話ばかりでジュンにはわからないことが多かったが、声のトーンからみんなが楽しんでいることは伝わってきていた。</p><br><p>休みの日の朝早くから野球をしていてお腹も空いているのだろう。テーブルには大量のハンバーガーやポテト、ドリンクが所狭しと置かれていた。他に空いているお店が近くになかったから、マックは大繁盛だ。しかも、大人の男の人が１０人くらい、お腹を減らしてくるのだから相当なものだ。こういうときにレストランとかが営業すればいいのになぁ、と思った。しかし、このときにはまだ自分が野球をする人たち向けに朝ごはんを届けるビジネスを始めようとはジュンは想像もしていなかった。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/cheerleaders/entry-10047357543.html</link>
<pubDate>Sun, 16 Sep 2007 10:12:18 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>大学生活１１</title>
<description>
<![CDATA[ <p>就職活動をしていて思ったことは、未だに何がやりたいのかがわからないということだ。みんなは、業界は決めていて、その中でどの会社がいいという話をしているのに。。。ずいぶんと取り残されている自分を感じていた。</p><br><p>そして、会社に入社したとして、その後、どうなる？転職？独立？いずれにせよ、仕事をしてお金を稼ぐしかないように思えた。</p><br><p>転職の場合は、会社での職歴が重要になると転職サイトで情報を得ている。要するに、最初に配属された部署が営業なら営業の経験、経理なら経理の経験に基づいて次の会社を決めるのであれば、経験が給与に反映される。経験がなければ、専門性がなく、アピールしづらい、転職しづらい。そんな構図が出来上がっている。</p><br><p>最初にどこに配属されて何を担当するかで今後が決まってくる。ちょっとゾッとした。自分の将来が会社に、人事部に握られるのは嫌だった。自分の将来は自分で決めたい。しかし、ジュンは何をやりたいかもわからないような自分が将来を決められるのか不安でいっぱいだった。いっそ、会社のために何でも言われたことをやりますよ、だから、自分の将来の生活も保障してね、という日本の古き良き時代が脳裏を掠めた。</p><br><p>独立について考えてみると、何も浮かばなかった。会社を創業して何か事業をやって成功する人がどれだけ少数派なのかは想像がつく。同級生はサラリーマン家庭が多かったし、そうでない場合は大概が商店の経営者であったりする、いわゆる零細事業者だった。そして、親から子へと引き継がれるファミリービジネスだった。魚屋さんも親子であれば、八百屋さんもまた親子で経営されていた。たぶん、自営業の家の子達は継ぐんだろうと思う。</p><br><p>新しく商店街にオープンしたお店はつぶれたところをいくつも見ている。そんなときは決まって、お客さんが入らなくて大変だったのだろうと想像した。こうした出来事は、ジュンの中でただでさえ少ないチャレンジャー、ずっとお店が残っていくのはむずかしい、という２つの現実を突きつけてくる。そう考えると、どうしても臆病になってしまう。自分には特別なものは何もないんだから、ますますハードルが高いと思っていた。</p><br><p>ジュン自身、自分がこれから会社を創業することになるとは、思いもしなかった。</p><br><p>一方で仕事をしないで、投資家になるのはどうか。株式投資から資産形成できるほどの才覚はないだろう。経済が拡大発展しているのであればどこの株を買っても上がるだろう。バブルがそうだ。今は拡大発展というよりも、ようやくデフレを脱却したかな？ぐらいの位置という認識が広まっている。上向くか下向くかは予想が立てづらい。つまり、投資のリスクが大きい。不動産投資なら投資の費用すら賄えないだろう。多くの人にとって、家を買うのは一生に一度あるかないか。しかも、ローンを３５年とか組んでだ。これは問題外だ。他の金融商品にしてもよくわからないし、投資の才能が自分にあるとは思えなかった。せいぜい、ファンドを買ってその道のプロに委ねるかどうかの判断だ。</p><br><p>結局いつもの堂々巡り。何度繰り返せばいいのか。ため息ばかり。好きだったお笑いをたまにテレビで見ていても、コマーシャルのときに一気に現実に引き戻される。いつまで続くんだろうとジュンの不安は大きくなるばかりだった。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/cheerleaders/entry-10047047419.html</link>
<pubDate>Thu, 13 Sep 2007 20:52:46 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>大学生活１０</title>
<description>
<![CDATA[ <p>Ｂカフェに着くとマリ、タカシ、カズがいつもの場所に陣取っていた。入って奥のベンチシート席が指定席だった。話題は業界研究本や面接対策本で得た知識が役立ったとか役立たなかったというもの。随分盛り上がっているようで、広いＢカフェに３人の声が響き渡っていた。</p><br><p>「どうだった、初めての会社説明会は？」</p><p>カズはジュンが席に着く前に聞いた。</p><p>「うーん。まぁ、雰囲気はわかったよ。でも、筆記で通らないと思う。」</p><p>「そうかぁ。これからだね。慣れてくるとペースも上がるし、勘所みたいなのがわかるようになるから。」</p><p>「私も一番最初の説明会は緊張したわぁ。」とマリ。</p><p>「だよね。ミリオン社なんてすごい強気なの。説明会で興味がなければ帰れって。帰りたい人はどうぞなんて言われて帰れるわけないじゃんねぇ。みんな筆記を受けに行ってるのにさぁ。それなのに会社概要とか最初に３時間も説明するんだもん。それだけで疲れたよ。」</p><p>「３時間は長いね。オレならこっそりマンガ読んじゃうよ。」</p><p>「マンガなんて読んでる人いなかったよ。読んでたらそりゃ相当だよ。」</p><p>「大物ってことでしょ。オレ、大物なんだな。」</p><p>「働いてる人とか雰囲気とか伝わってきた？」</p><p>タカシが脇に逸れた話題を戻すように聞いた。</p><p>「あぁ、この人が採用選考やってるんだ、とか。それから、会社の経営理念って言ったかな。なんか会社はオープンでフェアにやってるって。でも、聞いていて、ふーんって感じ。別に何が嫌だとかは思わなかった。」</p><p>「もし、ミリオン社に入社したらどう思う？」</p><p>「まぁ、いいかなとは思うけど、逆にミリオン社でなければダメっていう気持ちにはなれなかった。」</p><p>「そうかぁ。でも、まぁ、いいかなレベルの会社で良かったじゃん。それに嫌だって会社に入って思うことがあれば、転職という手段もあるから。」</p><p>ジュンは転職という何気なくタカシが言った言葉が気になった。</p><br><p>ジュンは自分の選択肢を整理してみた。まず、就職。社長になって何か仕事をするという道もあるのはわかっていたが、何をするかも何も頭には浮かばないし、自分が稼げる自信はなかった。だからこそ就職は絶対に思えた。お金を得る手段として会社に就職しなければならないと考えていた。そこで、就職した後の選択肢を考えた。嫌になったら辞める、もしくは我慢する。</p><br><p>転職するのであれば、もう今の会社選びもあまり関係ないのではないか？という疑問が大きくなった。</p><p>「ねえ。あのさー。もし、就職した会社がイメージと全く違って転職するとしたら、また就職活動するの？」</p><p>「そうだね。就職活動はあるんじゃない。詳しいことはわからないけど、新卒とは別でやってるよ。即戦力として働ける人を企業は欲しいんじゃないかな。新卒で入ってからも企業でいろいろＯＪＴみたいな実務研修みたいなのやるでしょ。だから、最初は戦力って思われてないんだよ。そこで、中途で転職したい人を採用するんじゃない。」</p><p>やっぱり、転職できるんなら今そこまで真剣にここの会社と決める意味がないように思えた。</p><br><p>その日の夜、ジュンは気が早いのは承知で転職サイトを見てみた。未経験でも全く違った業界にいけることもあるようだが、その場合は給与を抑えられていた。経験があれば、経験に応じて給与を決定するとある。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/cheerleaders/entry-10046309563.html</link>
<pubDate>Fri, 07 Sep 2007 23:00:38 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>大学生活９</title>
<description>
<![CDATA[ <p>会社説明会から一日明け、マリとタカシから会社説明会の手応えを尋ねるメールがきていることに気付いた。昨日は気疲れしてしまい、すぐに寝てしまったのだ。マリのメールには、説明会の感想を聞くもので、今日学校に行くから学校で話そうとあった。タカシのメールには、雰囲気が掴めれば慣れてくるから結果より回数をこなすことを考えればいいとあった。そんなものなのか？でも、既に何度も会社説明会に足を運んだ人の言うことにはそれなりの説得力というものがあった。</p><br><p>「昨日説明会に行ったって言ってたミリオンの株価は下がっていたな。」と教えてくれたのは父だった。そして、株式欄を見せてくれた。</p><p>「株は売りたい人と買いたい人が証券会社に仲介をお願いして売りと買いをマッチングさせるんだ。それが市場でそこで取引された価格がここに出ている株価なんだよ。」</p><p>「そうなんだ。いつも数字がたくさん出てるけど見難いから飛ばしてたよ。」</p><p>「まぁ、こうして取引される会社なんて４，０００社くらいあるからなぁ。それでも日本にある会社の１％にも遠く及ばない数だけど、その４，０００社が日本をリードしていることは間違いない。そして、市場で取引されるには会社の信用が必要なんだ。まぁ、偏差値が高いっていうのと近いかな。」</p><p>「大学で言うと東大みたいなもんってこと？」</p><p>「そうそう。市場で取引されるには、きちんと決算情報をみんなに公開したり、何か経営に重大な影響を及ぼすような出来事が発生したらすぐにみんなに知らせたりしなくちゃいけないんだ。それができる会社でないと市場では取引されない。ハードルが高いんだ。特に東証一部の会社は会社の東大だ。トヨタとかソニーとか名前を知ってるような会社は東証一部にたくさんあるはずだよ。」</p><p>「そうなんだぁ。」</p><p>東証一部の会社を早速チェックしてみると確かに知っている会社がたくさんあった。会社の東大という言葉を反芻しながら、ジュンは東証一部の会社を眺めていた。</p><br><p>今日は普通のトーストとハムエッグだ。メリハリが効いている。東証一部の会社の株価を眺めながらパンくずをボロボロと新聞に落としながらコーヒーを啜った。<br></p><p>ゆっくりと身支度を済ませ、学校へ向かう。学校へは何も就職活動の予定がないときに情報収集にいくといいと聞いていたからだ。大学の就職課で求人を見たり、情報を得たりすることができる。そして校内をウロウロしていると知り合いがいるから情報交換ができるし、何よりも気晴らしになる。</p><br><p>ジュンはいつものＢカフェに向かった。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/cheerleaders/entry-10046240586.html</link>
<pubDate>Fri, 07 Sep 2007 13:49:46 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>大学生活８</title>
<description>
<![CDATA[ <p>筆記試験は思ったほどできなかった。問題集で解答と一緒に見ている分には簡単そうに見えた問題もなぜだかできなかったりした。実際に時間を計って一通り問題集を自分で解いておくべきだったとジュンは後悔した。</p><br><p>会社説明会会場を後にし、まっすぐ駅に向かい、電車に乗り込んだ。一刻も早く立ち去りたかった。</p><br><p>家に帰る前にスターバックスでアイスラテを飲みながら一人で会社説明会の反省をした。会社側の説明は聞いていて至極当たり前だと思えた。オープンとフェアがキーワードだった。逆だったら大変だ。オープンじゃない会社。秘密だらけの会社だったら会社で何が起こっているのかわからなくなってしまうではないか。自分のことだけ。会社の意味はないように思えた。それから、アンフェアな会社。えこひいきが蔓延している会社。ひいきされる側ならいいが、そうでなければたまらない。いや、ひいきされる側でも妬まれて大変かもしれない。オープンでフェアは、共有できる価値観であった。</p><br><p>”社員を大切にします。”とか”株主利益を第一に考え云々・・・”とかいう会社もある。両者には、一番大事なのが社員か株主かという考え方の違いがある。社員を大事にしますという会社は、大事にされた社員は会社に対して愛着を感じ、顧客に対して良い対応をしてくれると考えているようだ。一方、株主重視の会社は、まず、事業を始めるに当たりお金を出してもらわなければ始まらない。だから、株主が一番という。また、法律上の会社のオーナーは株主であるということも株主を上位に位置づけている理由のようだ。どちらを優先するにせよ、それぞれの理屈は通っていると思った。おかしくはない。</p><br><p>でも、明らかにおかしい価値観を持った会社などあるのだろうか？ないような気がした。そうなると、会社説明会での説明はどんな意味があるのだろう。</p><br><p>今度は筆記試験について考えた。これは準備不足だった。問題をパラパラめくって解答を見たからできそうな気になっていただけ。実際には時間が足りなかったし、それによって焦ってしまい、ますますどつぼにはまっていった。今度はもっと問題を自分で解いて臨もう。まだまだ会社はいくらでもある、とジュンは自分を励ました。</p><br><p>反省が終わった頃には、アイスラテの氷はすっかり溶け、カップの下に落ちた水滴が溜まっていた。</p><br><p>家に帰ると母は電話をしながら目を合わせてきた。ゆっくり首を左右に振って応えると母は再び電話に戻った。ジュンは部屋に入り、リクルートスーツをクローゼットに戻しながらトーストにジャムで描かれたＶサインを思い出した。そして、応援してもらったのにそれに応えられなかった自分を責めた。この次は同じ失敗はしないと誓った。</p><br><p>食事をしながら会社説明会の話を聞いてくる両親は、子供が自立する機会をうれしく思っているのだろうし、何とか希望する会社に入れるようにアドバイスをしていこうと考えているのだろう。</p><br><p>父はビールのペースが速かった。会社であったうれしかったことを中心に話を聞かせてくれた。特に、転勤にあたり担当してきた取引先に異動を告げると送別会を開いてもらったこと、なんで異動なんだと会社の上司に詰め寄る取引先の担当者もいたこと、いまでも当時の取引先の方々と年賀状のやり取りが続いていることは、父の自慢だ。母は、ただただ大丈夫だと根拠のない自信を示し、安心させてくれた。会社説明会がどんなものだかわかったんだからそれだけでも収穫じゃないかと励ましてくれた。その言葉を聞いていると本当に大丈夫と思えるくらいだった。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/cheerleaders/entry-10046179367.html</link>
<pubDate>Thu, 06 Sep 2007 23:09:24 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>大学生活７</title>
<description>
<![CDATA[ <p>休憩時間に入ると暇つぶしに会社の資料をパラパラめくる者、携帯を取り出してメールをする者、トイレ休憩に立つ者とまちまちに時間を使っていた。ジュンが周りをゆっくり見回しながら長時間座っていて固くなった背中を伸ばすとパキパキと音がした。</p><br><p>すぐに休憩時間は終わり、紀藤氏が着席を促した。いよいよ筆記試験が始まる。</p><br><p>「はい。では、これより筆記試験を始めます。まず最初に確認ですが、ここに残られたみなさんは弊社への受験意思がある方ということでよろしいでしょうか。」と紀藤氏は周りを見渡した。</p><p>「大丈夫ですか？・・・・大丈夫のようですので、これから試験問題を配布します。指示があるまでは中身を見ないで、問題を裏返しにしておいてください。」と言って問題が次々と渡される。</p><br><p>一通り注意事項の説明があった後、試験が開始された。ザーッと問題に目を通すと問題集で見たものと大差ないことにジュンは安心した。</p><br><p>問題を一問解くごとに回答を記入していく。７問目の問題はちょっとややこしかったので、時間をとられてしまった。そして、１３問目にも時間がかかった。気が付くとペースが遅れている。急ぐ気持ちばかりでなかなか進まなかった。残り１０分になったところで、ジュンは残りの回答を全てＢと記入した。ＡからＤまでの中から答えを選ばせる問題だから確率的には１／４は正解することになる。間違いは減点をされると聞いていた。だが、そのままでは正解数が少ないだろうからダメだろうと思ったジュンは、ある種賭けに出たのだ。</p><br><p>残る問題の全てにＢと回答し終えると、今度は後ろから問題を解いて、Ｂ以外の答えとなったものに関しては解答を変更していった。いくつかの問題を解き、顔を上げて時計を見ると紀藤氏も時計に目をやっていた。ほどなくして、「はい。終了です。鉛筆を置いてください。」の合図で試験は終了した。ジュンは一気に体から力が抜けていくのを感じた。</p><br><p>「皆さん、お疲れ様でした。これで本日の日程は全て終了です。最後にアンケートを書いた方からこちらに提出ください。それから、本日の試験結果につきましては合格者にのみ１、２週間以内にお知らせします。どうもありがとうございました。」</p><p>一斉にイスを引く音がしたかと思うと荷物を持って立ち上がり、帰っていく人たちで出口はごった返した。これが会社説明会。<br></p><p>初めての会社説明会を終えたジュンも荷物をまとめて帰り支度をし、他の会社説明会も同じような進め方なのだろうかと考えながら会社を後にした。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/cheerleaders/entry-10046161641.html</link>
<pubDate>Thu, 06 Sep 2007 21:25:58 +0900</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
