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<title>普通の子供と、アダルトチルドレン</title>
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<description>この話は、事実に基づいたフィクションです。私にとっての、過去の清算の意味があり、過去は今更変えられることでもなくご意見は必ずしも反映はされないことをご了承ください。なお、無断転載、無断リンクその他これに準ずる行為を一切禁じます。</description>
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<title>確信。</title>
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<![CDATA[ <p>この話は、事実に基づいたフィクションである。</p><p><br></p><p>もし、なんらかの理由で予期せずこのページを開いてしまった方には、</p><p>申し訳ないが、即座に閲覧をやめることをおすすめする。</p><p><br></p><p>これは、私の過去の清算の意味以外になく、</p><p>誰かに不要な感情を持たせるつもりはない。</p><p><br></p><p>ここで公表するに自分自身が救われるだけだ、</p><p><br></p><p>繰り返す、これは事実ではない。</p><p><br></p><p>私の話では、ない</p><br><br><br><p>ずいぶんと間が空いてしまったもので、</p><p>過去に随伴して思い出すには、それなりの時間を消費するようだ、</p><p>１２歳から１９歳まで、その１９歳の一年をここのところずっと思い返しては解釈しなおし、</p><p>また新しい目で、と思いながら何度も反芻しながら</p><p>そのころの私の感情をまた経験し、何度でも同じ答えになる、と諦観するにいたる。</p><br><br><br><br><br><p>兄が救急車を呼んだのは、経験によるものだと思う。<br></p><p>以前に、兄が殴ったとき、ちょうど私はタンスの横にあった雑誌置きに激突し、</p><p>目を強く打った。</p><p>目の前が真っ赤になり、ただただ涙があふれた。</p><p>帰ってきた父が見たのは、両手で目を押さえて痛みに泣き叫ぶ私と、</p><p>呆然とした母と兄だった。</p><br><p>母は、「大丈夫よ、きっと」と言い、</p><p>自身も呆然としながら、事の重大さに震えていた兄を庇っていたところだった。</p><p>「女の子なのに・・・あとに残ったら・・・」</p><p>と同情するように私を見ていたところだった。</p><br><p>父は無言でその場を離れ、電話のある台所に行った。</p><br><p>私はその間、助かったような、このまま発見されずにいて欲しかったような、</p><p>複雑な気分でいた。</p><p>母は、呆然と「あなた、あなた、娘が」と突然半狂乱になったようにわめき始め、</p><p>兄は、黙って涙をこぼす。</p><p>白々しい、と当時の私が言葉を知っていたなら、そうはき捨てたものを。</p><br><p>彼らは、呆然と私を見ていたのだ、</p><p>父が来たとたん、慌てて取り繕うように、騒ぎ始めた。</p><p>私は血の色に染まっている半目の視界と、まともな視界とで、彼らを見ていた。</p><br><br><p>兄が呼んだ救急車に乗せられるところから、</p><p>私の記憶は非常にあいまいだった。</p><p>胃洗浄しますからね、と言われうなずいたが、余りの苦しさに、理不尽なものを感じた。</p><p>放っておいてくれればよかったのに。</p><br><p>白い、と印象に残っている部屋で、母は、神経質そうに眉を寄せていた。</p><p>何かに怒っているときに必ず見せる表情だった。</p><p>「このことは、」</p><p>母はいい、一瞬舌を噛むように見せ（これも怒ったとき特有の母の癖である）</p><p>「お父さんには、言わないから」</p><br><p>私は黙っていた。</p><p>この母の、一部のからくりがわかったような気がした。</p><p>恩着せがましく娘を育て、娘を否定してでしか、持てない母親という自覚。</p><p>母であるからには、娘を支配する立場でなければ彼女自身自分の価値を認められなかったか、</p><p>あるいは、何がしかのストレス、今の私のような柔らかな不幸に、彼女自身方向を見失っていただけかもしれない</p><br><br><p>ただ、それこそ私の不幸だった。</p><p>抜け出せる、と人はいう。</p><p>考え方を変えれば、見方を変えれば。</p><br><p>母は、私にとって母だったのだ。</p><p>他の人が言う、愛してやまない母像ではない、それが私の母だった。</p><br><p>愛してやまない母でないのは、ただひとえに「いけない子」だからだ、</p><p>と思ってすごした二十何年かを、</p><p>ずっとすべてだと思ってきた視界を、簡単に塗り替えられるものだろうか？</p><br><p>今でも思い出す、</p><p>半面が血の色で、半面が、兄を庇う母だった。</p><br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/children35/entry-10041072536.html</link>
<pubDate>Thu, 26 Jul 2007 00:03:10 +0900</pubDate>
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<title>核心</title>
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<![CDATA[ <p>この話は、事実に基づいたフィクションである。</p><p><br></p><p>もし、なんらかの理由で予期せずこのページを開いてしまった方には、</p><p>申し訳ないが、即座に閲覧をやめることをおすすめする。</p><p><br></p><p>これは、私の過去の清算の意味以外になく、</p><p>誰かに不要な感情を持たせるつもりはない。</p><p><br></p><p>ここで公表するに自分自身が救われるだけだ、</p><p><br></p><p>繰り返す、これは事実ではない。</p><p><br></p><p>私の話では、ない</p><br><br><br><br><br><br><p>書いていながら、一つ思い出すごとに、わたしは改めて傷つくことに気がついた。</p><p>ここ何回か、飲んで、神経を麻痺させながら書いている。</p><br><p>幸せだ、と人は言うのだ、私のことを。</p><p>わがままだ、と。</p><br><p>けれど、わたしはそうは思わない。</p><p>幸せだと感じられない自分は、</p><p>何が幸せなのかもわからない自分は、</p><p>なにをどうしたらそう感じるのかを知らないわたしは、</p><br><p>不幸なのかもしれない、と思う。</p><br><br><br><p>五体満足が幸せの術だとは思わない。</p><p>そうでなくても、幸せはきっとあるのだから。</p><br><p>むしろ、困らぬ程度に持っていながら、それを持て余している方が</p><p>場合によっては、解決できない。</p><br><br><p>人からは恵まれていると言われ、</p><p>誰から見ても困ることない生活。</p><br><p>これが不幸であると？</p><br><br><br><p>わかっている、</p><p>自分がきっと甘えているのだ、</p><p>わかっている。</p><br><p>けれどわたしは辛い。</p><br><p>辛くて仕方ない。</p><br><br><p>こんなのが幸せだと言われるくらいなら。</p><br><br><br><p>そう言う目に合ったことがないからだ、</p><p>とよく言われる。</p><p>あなたの捨て身な態度は、なくしたことがない故だ、と。</p><br><p>違う。</p><br><br><p>そう思われることが、一番に辛い。</p><p>むしろ、無くしてしまいたい。</p><br><br><br><p>兄が亡くなったとき、</p><p>当時家を出ていた私が一番に思ったのは、</p><p>「ああ、とうとうやったか」とそれだけだった。</p><br><br><p>兄は苦しんだと聞く。</p><p>最後の最後、ベッドの上で、腰が痛い腰が痛い、とうめいたそうだ。</p><p>母は、「変な格好で寝ているからよ」と叱った、と言っていた。</p><p>そのままじゃ汗で汚いから、お風呂に入りなさい、とも。</p><br><p>兄はお風呂場で、ピンク色の嘔吐をし、</p><p>ダイニングの椅子に激突し、</p><p>それでも、救急車を拒んだ、と言う。</p><br><br><br><p>これにはわたしは覚えがある。</p><p>私が以前大量の安定剤を飲んだとき、吐いて吐いて止まらなかったとき、</p><p>母は、もうろうとする意識の中でただ叫んでいた。</p><br><p>「どうするの、仕事行くの？！休めるの？！いいの？！仕事は？！」</p><p>その声がわんわんと頭の中で響き、</p><p>病院に着き、胃洗浄をされているときも、何度もこだました。</p><br><p>救急車を呼んだのは、兄だったらしい。</p><p>母は、最後まで、「単なる食中毒かもしれないから！」ととめていた、と</p><br><p>あとで兄は笑った。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/children35/entry-10030005296.html</link>
<pubDate>Fri, 06 Apr 2007 01:29:08 +0900</pubDate>
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<title>認めて</title>
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<![CDATA[ <p>この話は、事実に基づいたフィクションである。</p><p><br></p><p>もし、なんらかの理由で予期せずこのページを開いてしまった方には、</p><p>申し訳ないが、即座に閲覧をやめることをおすすめする。</p><p><br></p><p>これは、私の過去の清算の意味以外になく、</p><p>誰かに不要な感情を持たせるつもりはない。</p><p><br></p><p>ここで公表するに自分自身が救われるだけだ、</p><p><br></p><p>繰り返す、これは事実ではない。</p><p><br></p><p>私の話では、ない</p><br><br><br><p>話は戻る。</p><br><p>兄に殴られる、これは日常茶飯事で、</p><p>彼は妹であるわたしを、人だとは思ってなかったんじゃないだろうか？</p><p>小学校に入って2年めに、引っ越したとき、</p><p>彼は中学校で、体も大きくとても対抗できるような相手ではない、とわたしは思っていた。</p><br><p>母は、見て見ぬ振りをしていた。</p><p>多分、自分にとばっちりを食らうのがいやだったのではないかと思う。</p><p>兄に嫌われるのがこの母にとっては何よりも避けたいことだったのかと思う。</p><br><p>殴られて、泣いて逃げ回る私を見ないかのように、</p><p>母はアイロンをかけていた。</p><p>掛け終わると、丁寧にそれをしまい、長いことタンスのほうを向いたまま、</p><p>振り向きはしなかった。</p><p>父が帰るまで、わたしは自分の部屋とされたところに逃げ込んで、引きづり出され、</p><p>兄の気の済むまで殴られ続けた。</p><br><p>正直、殴られることは、当たり前のように思ってしまっており、</p><p>母親が怒らない＝なにかどこかに原因があるのだと思っていた、</p><p>母は一度も私を庇わなかった。</p><br><p>そうは考えながら、どこかでこの兄を殺してやりたい、と思い、</p><br><p>ある日、部屋の前に画鋲を撒いておいた。</p><p>兄が入ってきたら、これで進めないだろうと、思ったのだ。</p><br><p>結果、兄は病院に行き、</p><p>母は、わたしをカウンセリングに連れて行った。</p>
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<link>https://ameblo.jp/children35/entry-10029800999.html</link>
<pubDate>Tue, 03 Apr 2007 23:35:42 +0900</pubDate>
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<title>拘束。</title>
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<![CDATA[ <p>地震の災害に遭われた皆様に、心からお見舞い申し上げます。</p><p>一日も早いご復興を、願っております。</p><br><br><br><br><br><br><br><p>この話は、事実に基づいたフィクションである。</p><p><br></p><p>もし、なんらかの理由で予期せずこのページを開いてしまった方には、</p><p>申し訳ないが、即座に閲覧をやめることをおすすめする。</p><p><br></p><p>これは、私の過去の清算の意味以外になく、</p><p>誰かに不要な感情を持たせるつもりはない。</p><p><br></p><p>ここで公表するに自分自身が救われるだけだ、</p><p><br></p><p>繰り返す、これは事実ではない。</p><p><br></p><p>私の話では、ない</p><p><br></p><br><br><br><p>たまに、何か（例えば料理とか）をしていると、母の言葉が蘇って止まないときがある。</p><br><p>「本当にいい加減ねえ」</p><p>「食中毒になりそう」</p><p>「あなた、向いてないわ」</p><p>「でたらめなんだから」</p><p>「適当ですぐ済ませるんだから」</p><br><p>「ほら、ちゃんとやらないと」</p><br><br><p>「ちゃんと」</p><p>「ちゃんと」</p><p>「ちゃんと」</p><br><br><p>こういった言葉が反芻され、</p><br><p>わたしは投げ出したくなる。</p><br><p>「ほら、ちゃんとしなさい」</p><p>「ほら、ちゃんと・・・・・」</p><br><p>「なんで、ちゃんとできないの」</p><br><br><p>母の使う「ちゃんと」はとても都合のよい言葉だ。</p><br><p>「私の気に入るように」を全て代弁してくれるのだから。</p><br><br><p>そう理解しながらも、それでも、</p><br><p>「ちゃんと」</p><br><p>「ちゃんと」</p><br><br><p>「ちゃんと」</p><br><br><br><br><br><p>脱いだ服、食べ終わった食器。</p><br><p>「ちゃんと」</p><br><p>「ちゃんと」</p><br><p>「それじゃ、はあ・・・・」</p><br><p>「ちゃんとしないと、困るの自分よ」</p><br><br><p>ちゃんとしてないわたしは、</p><br><p>いまだ、何もいえない。</p><br><p>そして、困っている。</p>
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<link>https://ameblo.jp/children35/entry-10029502934.html</link>
<pubDate>Sat, 31 Mar 2007 21:30:53 +0900</pubDate>
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<title>泣くな、と言う男。</title>
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<![CDATA[ <p>この話は、事実に基づいたフィクションである。</p><br><p>もし、なんらかの理由で予期せずこのページを開いてしまった方には、</p><p>申し訳ないが、即座に閲覧をやめることをおすすめする。</p><br><p>これは、私の過去の清算の意味以外になく、</p><p>誰かに不要な感情を持たせるつもりはない。</p><br><p>ここで公表するに自分自身が救われるだけだ、</p><br><p>繰り返す、これは事実ではない。</p><br><p>私の話では、ない</p><br><br><br><br><p>母は、わたしの交際関係に過敏だった。</p><p>最初に帰りが遅くなったとき、それがバイトと知れていない日で、</p><p>母はわざわざバイト先に電話したらしい。</p><p>「お休みですよ」ここから母の闘争心を煽ったらしい、</p><p>このわたしは騙せないわよ？とでもいうような体勢だった。</p><br><p>暗闇の中ぽつぽつと歩いてくるわたしに、数十メートル先から母は怒鳴った。</p><br><p>「あんた、いままで何してたの？！」</p><br><p>「友達とお茶してた・・」</p><br><p>「嘘じゃない！！バイト休みでしょ？」</p><br><p>バイト休み＝・・・・・・？</p><br><p>わたしが、バイトを休んで他の友達と遊ぶことはこの母の考えになかったのだろうか？</p><p>バイトを休む、確かにバイトは面白かった、けれど何があっても休まないわけではない。</p><p>そして、「お仕事？」と言って笑ったのは母自身だ。</p><br><p>「男の人と会ってたんでしょ？！」</p><br><p>「違うよ」</p><br><p>「会ってたんでしょ？わかるのよ？！」</p><br><br><br><p>何言っても無駄。</p><br><p>わたしはそう思う。</p><br><p>それにしても、母の態度は尋常ではなかった。</p><p>「あんたまだ子供なのに、男と付き合ってどうするの！！わかってるの？</p><p>わかってんのあんた？」</p><br><p>「会ってません」</p><br><p>「うそでしょ？今言ったら怒んないわよ？お母さんはねあんたのためを思ってるからいうの、</p><p>わかんないなんておかしいわよ、で、会ってたのね？」</p><br><p>「会ってません」</p><br><p>「・・・・言いたくないならいいわよ、恥かしい付き合いしてるって思われんのよ？</p><p>いいのね？お母さん、知らないから！！」</p><br><br><p>それでも黙っていると、</p><br><p>「ただあんたが心配なのに・・・」母は、そういって、泣いて見せた。</p>
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<link>https://ameblo.jp/children35/entry-10028868825.html</link>
<pubDate>Sat, 24 Mar 2007 22:38:23 +0900</pubDate>
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<title>泣くな、と言う男。</title>
<description>
<![CDATA[ <p>この話は、事実に基づいたフィクションである。</p><br><p>もし、なんらかの理由で予期せずこのページを開いてしまった方には、</p><p>申し訳ないが、即座に閲覧をやめることをおすすめする。</p><br><p>これは、私の過去の清算の意味以外になく、</p><p>誰かに不要な感情を持たせるつもりはない。</p><br><p>ここで公表するに自分自身が救われるだけだ、</p><br><p>繰り返す、これは事実ではない。</p><br><p>私の話では、ない</p><p><br></p><br><br><p>思い出して、順序だてて書いていくつもりだった、</p><p>けれどお許しいただきたい。</p><p>花火のようにいきなり上がってきて消えるまで、記憶は途切れない。</p><p>一つ思い出すと、次から次へと上がってきて、</p><p>一瞬で消える。</p><p>普段は思い出さない過去が、いきなり暗い中にぱあっと光る。</p><p>一つ上がると止まらなくなる。このピークが終わるまで、お付き合いいただきたい。</p><br><br><p>高校を卒業する前、友達の彼氏、と言う人がわたしに挨拶をした。</p><p>「こいつがお世話になってまして。こいつ、わがまま言ってるんじゃない？」</p><p>その友達は照れながら、やあだやあだ、と彼に甘えた。</p><p>彼は、優しげで、愛情たっぷりに皮肉る。</p><p>これがわたしにとって、たまらなく羨ましかった。</p><br><p>母はいつも他人に、「このこ、こうでしょう？ねえ・・」と嫌そうに、</p><p>自分も被害者だ、と言わんばかりの言い方をした。</p><p>そんなことないですよ、お嬢さん、いい子ですよ？と言われるまで、</p><p>母のわたしに対する卑下は続いた。</p><br><p>それに慣れていたわたしにとって、彼の言動は、とてもとても願うものだった。</p><p>わたしも、そう、言われたい。</p><br><p>今までのことを、愛情を裏にした照れ隠し、と全て記憶を塗り替えてもらえるんじゃないか、と思った。</p><p>そうだと思わせてくれるんじゃないか、と思った。</p><p>こんな人と付き合えたら。</p><br><br><br><p>「羨ましいです」と正直に言った。</p><p>彼は、友達に絡ませる腕をなだめながら、「そうかな？」</p><br><p>「ほんと、羨ましいな、わたしもそういわれて見たい」</p><p>「言われるでしょ？・・・・彼氏とか？」</p><p>ここでわたしはにこっとして黙った。</p><br><p>あの子が愛される理由がわからない。</p><p>わたしだって、愛されたっていいはずだし、なのに足りないのに、どうして、何でも持っている子に？</p><p>これ以上、いらないじゃない。</p><p>わたしには、あるべき愛情がない。その分、この子より愛されたっていいんじゃないの？</p><p>当時、わたしは本気でそう思っていた。</p><br><br><br><p>しばらくして、彼は、わたしのことを好きになった、と言った。</p><br><p>「あいつみたいに、愛されるのが当たり前っての、苦手なんだよね」</p><p>そういった。</p><br><p>けれど、けどわたしは思っている。</p><p>愛されるのは当たり前なんじゃないのか？それを与えられることが普通で、</p><p>与えられないわたしこそが不幸なのだ、と思っている。</p><br><p>あなたは、わたしのその不幸を埋めてくれるのではなかったの？</p><p>「当たり前には、好きになってくれないよね？」</p><br><br><p>「やっぱさ、努力って必要なんだよね、お互い」</p><br><p>彼は瞳をきらきらとしていった。</p><br><br><p>この人も、わたしに努力を求める。</p><p>このままのわたしを、愛してくれてない。そう思うと、彼に母の影が重なった。</p><br><p>どれだけ愛してくれているのか、わたしは無意識に確かめた。</p><p>例えば、電話に出ない。</p><p>例えば、「これをしてくれないから、あなたはわたしを愛してない」と問い詰めた。</p><br><p>初めて、好きだ、と言ってくれた彼にわたしは「好き」の意味を確かめ続けた。</p><p>この人は、母とは違う。</p><p>違う、絶対に違う。</p><p>母がおかしいのだ、きっと母がおかしいのだ。</p><br><p>だから、この人はわたしを満足させてくれなきゃいけない。</p><p>それが、「好き」だと言うことだ。</p><br><p>彼は、壊れていった。</p>
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<link>https://ameblo.jp/children35/entry-10028784109.html</link>
<pubDate>Fri, 23 Mar 2007 23:05:30 +0900</pubDate>
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<title>泣くな、と言う男。</title>
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<![CDATA[ <p>この話は、事実に基づいたフィクションである。</p><br><p>もし、なんらかの理由で予期せずこのページを開いてしまった方には、</p><p>申し訳ないが、即座に閲覧をやめることをおすすめする。</p><br><p>これは、私の過去の清算の意味以外になく、</p><p>誰かに不要な感情を持たせるつもりはない。</p><br><p>ここで公表するに自分自身が救われるだけだ、</p><br><p>繰り返す、これは事実ではない。</p><br><p>私の話では、ない</p><br><br><br><br><br><p>今、思い出すままに書いている。</p><p>何がどうでこうなった、と言うより、こう言うことがあった、と</p><p>無制限に吐き散らしたい気分だ。</p><br><p>高校のとき、バイトをはじめた、</p><p>この頃、わたしは自立しようということに精一杯だった。</p><p>けれど母はバイト先に電話をかけてくる。</p><br><p>最初こそ、重大なことかと思った。</p><p>「お世話になっております、○子の母です」</p><p>それから始まる電話は、「醤油がないから買ってきなさい」とか、「今日はごはんないから、買ってきなさい」</p><p>と言うような内容だった。</p><br><p>「やめてくれ」とわたしは言った。</p><p>「一応仕事してるんだから、くだらないことで電話しないで」</p><br><p>母は、ケラケラと笑い、</p><br><p>「たかがバイトでしょう？お母さんが挨拶しなきゃいけないものなのよ？</p><p>あんたが変なことしてないか、親として聞かなきゃいけないでしょう</p><br><p>それとも何？</p><br><p>聞かれたくないことでもあるの？」</p><br><p>「そうじゃないけど・・・・」</p><br><p>「じゃあ、なに？困るわけでもあるの？」母は笑った。</p><br><p>「でも、お仕事の邪魔・・・・」</p><br><br><p>母は腹を抱えて笑った。</p><br><p>「お仕事！？・・・・・　　</p><p>お仕事！！、</p><p>あんたが言える立場じゃないでしょ？！やあだ、ほんと知ったかぶって・・・</p><p>子供のあんたにわかりっこないくせに！！</p><br><p>なにわかった口きいてんの？</p><p>こっちが恥かしくなるわ～」</p><br><p>母は心からおかしいようだった。</p><br><p>わたしは、</p><br><br><p>何も、いえなかった。</p>
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<link>https://ameblo.jp/children35/entry-10028520246.html</link>
<pubDate>Wed, 21 Mar 2007 00:06:21 +0900</pubDate>
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<title>愛されるとは？</title>
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<![CDATA[ <p>この話は、事実に基づいたフィクションである。</p><br><p>もし、なんらかの理由で予期せずこのページを開いてしまった方には、</p><p>申し訳ないが、即座に閲覧をやめることをおすすめする。</p><br><p>これは、私の過去の清算の意味以外になく、</p><p>誰かに不要な感情を持たせるつもりはない。</p><br><p>ここで公表するに自分自身が救われるだけだ、</p><br><p>繰り返す、これは事実ではない。</p><br><p>私の話では、ない。</p><br><br><br><br><p>またも時系軸が狂う。</p><br><br><br><p>高校を卒業する前に始めたバイトが、思いのほかしっくりと来た。</p><p>このバイトするに、店長と言う人は私を褒め、至らないところを指摘し、直したときにはまた褒めてくれた。</p><p>わたしのために言ってくれている、と思った。</p><br><p>母の言い分は、当時のわたしを混乱させていた。</p><p>例えば、夜遅くなることに母は尋常ではなく、わたしを叱った。</p><p>けれどそれは、彼女のそうしなければならない、という思い込みであったのではないかと思う。</p><p>結局のところ、彼女はわたしが帰ってこなかろうと、面倒くさいと言う前提のまま親としての任務をこなそうとしていただけで、</p><p>彼女の意思ではなかった、と言うことだ。</p><p>要は、心配でたまらないのではなく、こういう場合、そういうのが親であろう、と言う思い込み。</p><p>実際、彼女は心配するでしょう、と言いながらも、帰ると、まことすやすやと眠っていた。</p><br><br><br><p>中学に入る直前から、高校に入る前まで、わたしはテレビを禁止された。</p><p>いわく、兄の大学受験の邪魔になる、と言う理由で。</p><p>特にテレビが好きであった訳ではなかったので、支障はなかったが、</p><p>ただ、周りの子たちにテレビの話題でついていけないのが、悲しかった。</p><br><br><p>父はこの頃、いま考えるに多分、愛人が居たのだと思う。</p><br><p>あまり家にいず、時に母は、わたしに会社へ電話をかけるように言った。</p><p>「父がお世話になっております、っていうのよ、お手数掛けます、っていうの、わかった？！」</p><p>小学校４年になるかならないかの頃。</p><p>わたしはあごを覆うような受話器を抱えて、</p><p>「○○といいます、おとうさん、いますか？」</p><p>母に脇をつねられた。</p><p>「お世話になっています」</p><p>電話に出た人は、微笑ましいように笑い、「お父さん、さっき、かえりましたよ」と言った。</p><p>ありがとうございました、と電話を切ると、母が眉を三角にして怒っていた。</p><p>「おとうさん、じゃないでしょ！？父、でしょ！？ったく恥かしい。</p><p>まともに敬語も使えないなんて・・・・」</p><br><p>母は本当にわたしを憎たらしいように睨んだ。</p><p>敬語も使えないなんて・・</p><br><p>不出来な子で、ごめんなさい、とわたしは思った。</p><br><p>父は、電話をしてから６時間しない頃に帰ってきた。</p><br><br><br><br><p>その週のある日、父が朝から家にいた。</p><p>その頃、まだ粗大ゴミは曜日指定で、予約、費用一切いらなかった。</p><p>わたしは粗大ゴミ、と言う意味を知らず、大体、ゴミ、と言う言葉を何となく聞き流していたころだ。</p><p>なぜなら、母は屑篭、屑、と言い習わしていた。</p><p>わたしは屑=ゴミと即、理解できないでいた。</p><br><p>「今日は粗大ゴミの日だから・・・・、お父さん、これ」</p><br><p>母が言った。</p><br><p>父は面倒くさそうに、</p><br><p>「・・・・」</p><p>寝返りを打った。</p><br><p>母は、ふと笑顔になると、私に用意したカルピスを眺めながら、</p><br><p>「お父さん、起こしてきなさい。粗大ゴミにしちゃうわよって」</p><br><p>わたしは逆らえなかったのもあるが、特に何も考えず、とことこと父のところに行き、</p><br><p>「粗大ゴミにして捨てちゃうよ」</p><p>と囁いた。</p><p>父は私を抱き寄せて、「こらあ！！」と嬉しそうに言った。</p><p>「きゃあ！！」とわたしは喜び、捕まえようとしながら、父は起きた。</p><br><p>母は父に朝食の用意をしながら、</p><p>笑い転げる私を捕まえ、</p><p>「お父さんは、粗大ゴミだって言いなさい、喜ぶのよ」と囁いた。</p><br><p>「お父さん、粗大ゴミ」</p><br><p>わたしは信じて、そう言った。</p><br><p>兄が続けた、</p><p>「お父さん、粗大ゴミだ！」</p><br><p>母は「そうねえ、粗大ゴミね」と微笑んだ。</p><br><p>父はわたしの目をしっかりと見ながら、</p><p>「お父さん、粗大ゴミかな？」と言った。</p><br><p>わたしはその表情に、母の顔をちら、と見た。母は微笑んで頷いた。</p><br><p>「うん」</p><br><br><br><br><p>父は、その日から帰ってこなくなった。</p><p>わたしが会社に電話をすると、</p><p>「お父さんとこ、くるかい？」とばかり言った。</p><p>母は、「会社に行ったって、あんたつまんないだけよ、帰ってきて、といいなさい」と説き伏せた。</p><br><p>「かえってきて」</p><br><p>「帰ってきて欲しいの？」</p><br><p>「うん」</p><br><p>「お母さんは、なんと言っている？」</p><br><p>ここで、今のわたしは、なんと馬鹿なんだろうと思う。</p><p>わたしは正直に、</p><br><p>「そういいなさいって言ってる」</p><br><p>「そうか・・・・・」</p><br><br><br><br><br><p>父は、この後２、３年に及ぶ時間、家に帰ってはこなかった。</p><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/children35/entry-10028436471.html</link>
<pubDate>Mon, 19 Mar 2007 23:51:46 +0900</pubDate>
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<title>母の思う子供。</title>
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<![CDATA[ <p>この話は、事実に基づいたフィクションである。</p><br><p>もし、なんらかの理由で予期せずこのページを開いてしまった方には、</p><p>申し訳ないが、即座に閲覧をやめることをおすすめする。</p><br><p>これは、私の過去の清算の意味以外になく、</p><p>誰かに不要な感情を持たせるつもりはない。</p><br><p>ここで公表するに自分自身が救われるだけだ、</p><br><p>繰り返す、これは事実ではない。</p><br><p>私の話では、ない。</p><br><br><br><p>引っ越して、天候の挨拶も終えた頃、</p><p>簡単なテストがあった、同じ市内での引越しだったからか、同じ教科書で、</p><p>前小学校では履修済みの項目ばかりだった。</p><br><p>ほぼ満点だった。</p><br><p>転校先の担任は、思いっきり褒めてくれた</p><p>(多分一刻も早くクラスに慣れて欲しいと言う配慮もあったと思う。)</p><p>その頃のわたしには、そんなに褒めてくれることが新鮮で、心の底から嬉しかった。</p><p>家に帰って、返してもらった答案をテーブルに置いた。</p><p>この時小学2年生で、兄は中学に入っており、部活だかで家にいない。</p><p>しばらくして、母が帰ってきた。</p><br><p>テーブルの上に置かれた答案を手に取り、ゆっくりとそれをみた。</p><br><p>「ふーん・・すごいじゃない」</p><br><p>母が、わたしの頭をなでた。</p><br><p>わたしは、それがとても嬉しくて、嬉しくて</p><p>べんきょう、しようと思った。</p><br><p>全部でいい点を取れば、母は褒めてくれる、と思った。</p><br><p>わたしの部屋、とされたそこは淋しくて、台所には母がおり、暖房がつけられていた。</p><p>褒めてくれたことで、わたしは有頂天にもなっていた。</p><p>だから、夕飯の用意をする母の横で、教科書を読んでいた。</p><p>「勉強してるの？」と母が聞くのに、笑顔で、一生懸命頷いた。</p><br><p>「もう、ここ、読んだ」</p><br><p>教科書の数十ページを残したところをさすと、</p><p>母は、「そう」とだけ言った。</p><br><p>わたしは続けて読もうとした。</p><p>そこで、母は急に、</p><br><p>「もう、邪魔なのよご飯の用意してるのよお母さんは！！</p><p>そんなところで遊んでられたら、邪魔なのよ！！」</p><br><p>「べんきょう・・・・」</p><br><p>わたしは母に遊び、と言われたことに遊びじゃない、と訴えたかった。</p><br><p>ごめんなさい、今手伝います、と言える子供だったらよかったのだろうか。</p><br><br><p>わたしは、母に褒められたことが重要だった。もっと褒められたかった。</p><br><p>べんきょう、と言ったわたしに母は、</p><br><p>「片付けなさい！！」と言った。</p><br><p>「わざとらしい、ちょっと褒められたくらいで慌てて勉強して見せるところが嫌なのよ！！」</p><br><p>「ほんと、調子がいいんだから、お父さんだってね、そういってたわよ」</p><br><p>母は、見事に憎たらしそうな顔だった。</p><p>困ったような悲しいような、ゆがめた顔だった。</p><br><br><p>わたしは、二度と母の前で勉強することはなかった</p><p>あてつけではなく、ただ単に、母にそう受け取られるのが悲しかっただけだ。</p><br><p>これは後に、大きな理由ともなる。</p>
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<link>https://ameblo.jp/children35/entry-10028341442.html</link>
<pubDate>Sun, 18 Mar 2007 23:22:02 +0900</pubDate>
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<title>引越し</title>
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<![CDATA[ <p>この話は、事実に基づいたフィクションである。</p><br><p>もし、なんらかの理由で予期せずこのページを開いてしまった方には、</p><p>申し訳ないが、即座に閲覧をやめることをおすすめする。</p><br><p>これは、私の過去の清算の意味以外になく、</p><p>誰かに不要な感情を持たせるつもりはない。</p><br><p>ここで公表するに自分自身が救われるだけだ、</p><br><p>繰り返す、これは事実ではない。</p><br><p>私の話では、ない。</p><p><br><br></p><br><p>最近、幼稚園のバスを待つ母親が集まっている時間に、ちょうどわたしは出かける。</p><p>家事の最中に出てきたのか、エプロンをしたまま、または、ジーパン姿でで小さな子を抱えたまま、</p><p>それぞれ思い思いの格好で、歩道の一部を占拠する。</p><p>笑いあいながら、寒そうに、自分の子供を待っている。</p><p>バスが滑り込み、優しそうなお姉さんに手を振られて、子供は慎重にステップを降り、地面についたとき母の元に駆け寄る。</p><p>何のこと無しに、裾に抱きつき、甘え、手をつなぐ。</p><br><p>わたしは、幼稚園のとき、送り迎えをされた記憶がない。</p><p>それはもしかしたら、社宅の前にバスが着き、家まで距離が無かったからかもしれない。</p><p>もしかしたら、記憶の外で、誰かが送り迎えをしてくれていたのかもしれない。</p><p>だが、記憶が無い。</p><p>少なくとも、母の姿を認め、バスから降りた記憶は、全くなく、裾にすがった感触すら、知らない。</p><br><br><p>引越しの準備中は、父はいつになく家におり、</p><p>この間は、母も兄も、わたしに対してやさしかったと思う。</p><p>当時(今もそうなのだろうか)、引っ越す人は、クラス全員に小さなお礼を配り、その代わり</p><p>サイン帳をもらったり、寄せ書きをもらったりした。</p><br><p>わたしは、折り紙をみんなに渡した。</p><p>寄せ書きと、みんなのプロフィールを書いたサイン帳をもらった。</p><br><p>母は新しい家に着いたとき、荷物を片付けつつ、言った。</p><br><p>「もらったもの、大切なものよね？渡しなさい」</p><br><p>わたしはもうちょっと眺めていたくもあり、「もうちょっと」と言った。</p><br><p>けれど母は許さなかった。</p><br><p>「大切なものはしまっておくのよ」</p><br><p>強くわたしを睨んで、それを取り上げた。</p><br><br><p>新しい家は、子供のわたしから見ても、キレイで、広々としていて、</p><p>昨日まで住んでいた社宅に比べれば、本で読んで、憧れた屋敷のようだった。</p><p>母は、家具一切を揃えたらしい。</p><p>同時に祖父母と同居することにもなっていたが、一階と二階にその住居は分かれており、</p><br><p>「お義母さんの趣味、なんとかならないかしら！！せっかく新築なのに、これじゃお客も呼べやしないわよ、</p><p>玄関には手を出すな、ってあなた言ってくださいね？！」</p><br><p>母が父に怒鳴っていた。</p><br><p>わたしの部屋、とされたそこには、見慣れないタンス、机、ベッド、</p><p>全て母の趣味で揃えられていた。</p><br><p>わたしの嫌いな、ピンク。</p><br><p>「もらったの、どこ？」</p><br><p>せめて、何か小さなものでも、知っているものが欲しかった。</p><br><p>ランドセルや筆箱は、まだほどかれていず、だとしたら、さっき渡したサイン帳などだけでも、</p><p>手にとっていたかった。</p><br><br><p>不安だった、全部身に慣れた物ではなく、</p><p>知らないところに放り込まれたような感覚だった。</p><br><br><br><p>母は、</p><br><p>「あんなの飾ったら、お部屋の雰囲気壊れるでしょ？！</p><br><p>これで喜ばないなんて、やっぱり、この子、変なのよね・・・・、はあ、もう、いいわ、</p><p>勝手にしなさい。せっかく揃えてあげたのに、本当、どこかおかしいんじゃないかしら」</p><br><p>そのまま、部屋とされたそこのドアを閉め、行ってしまう。</p><br><p>わたしはもじもじとそこにいた。</p><p>出て行くのも怖かった。自分のうちではないその家を勝手に歩くことが出来なかった。</p><br><p>怖いながら、そこにいた、</p><br><br><p>夕飯の頃、母はわたしの腕をひっぱって部屋からだし、</p><br><p>「おそば取ったから。</p><br><p>何にも手伝わないあんたの分も。</p><br><p>本当なら、あんた食べる資格ないのよ」</p><br><br><p>出されたそばは、わたしの大好きなとろろそばだったが、</p><br><p>母の言葉が引っかかって、わたしは、手をつけることが出来なかった。</p><br><br><p>母は、</p><br><p>「本当にふてぶてしい子ね」</p><br><p>とため息をついて、「いいから食べなさい！」とわたしを叱った。</p>
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<link>https://ameblo.jp/children35/entry-10028258444.html</link>
<pubDate>Sat, 17 Mar 2007 23:42:16 +0900</pubDate>
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