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<title>　　　小説ブログ</title>
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<description>小説なんて…　　書く価値もなく、読む価値もなく…小説なんて…　　所詮は暇つぶし…　　!?　　　　　</description>
<language>ja</language>
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<title>マイナー・ストリート（128）</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>「うんにゃ」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>と言うか言わないうちに、雅男の唇は映子の唇に吸い込まれていた。<br>「男って、生き方なり気性なりが顔に現われるっていうけど」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>映子はキスを交わしたまま後を続けた。雅男は一瞬びっくりして目を丸くしたが、形容しがたい心地よさに酔い痴れるばかりだ。<br>「四国の男は、特にその傾向が強いんじゃないかな、龍馬のように」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>そのままの状態でいたいところだが、映子は弄ぶように唇を離し、結論を導いた。<br>「龍馬のような面構えって、歴代の首相にはいなかったはずだぜ」<br>「それは観察が足りないだけ。その大きな目をガッツリ見開いて調べてみたら、二人がまったく同系統の顔ってことに気づくはずよ」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>雅男はなんとなく、おちょくられているような気がしないでもない。けれども映子の態度は存外、真面目だ。<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>いつの間にか窓外の紅はいよいよきらびやかに、いよいよ純色に塗り込められていた。室内から空の色はまったく望めないが、染め上げられた真向いに壁から容易に想像がつく。そんな落日の狭間で向かい合う二人の影も、すっかり濃くなっていた。<br>「暑さはともかくも、素敵な夕暮れね」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>女が吐息のように呟いた。<br>「ああ」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>頷く男の肩に、女はそっと頭を寄り添えた。<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>二人の視線に見守られながら、モルタル塗りの粗末な壁は次第に闇に被われていった。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/chiyonoyama/entry-12204573242.html</link>
<pubDate>Wed, 28 Sep 2016 23:53:48 +0900</pubDate>
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<title>マイナー・ストリート（127）</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>「どこだと思う？」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>ぶっきら棒な普段とは異なり、雅男は温順に問い返した。<br>「そうね」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>映子も負けず劣らず、甘ったるい声を出した。すでに男女の序章をなし終えたという安堵が、おのずと染み出ているのかもしれない。<br>「色が白いほうだから、北国かな。でも東北訛がないところをみると、ズバリ北海道！」<br>「ブー、残念でした。北は北でも四国の北、香川は高松の産でした」<br>「えっ、四国、信じられなーい。あっちの言葉はどんなだか知らないけど、訛らしい訛はちっとも感じないし、第一その顔、四国の顔じゃないよね」<br>「四国の顔？&nbsp;それって、どんなん？」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>雅男は初めて耳にする表現に、目を瞬かせた。そして三日ほど剃らずにいる顎のあたりの無精髭を撫でまわした。<br>「ひと言ではいえないけど、大昔ウーウーいってたって総理大臣、聞いたこと、ある？」<br>「うんにゃ、聞いたことも学んだこともない」<br>「そのヒト大平さんっていうんだけど、そのヒトに代表されるような逞しい面構えを総称して四国の顔っていうらしいのよ」<br>「よくわからないけど、それ、もしかして、誉めてるんじゃなく、貶してる？」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>雅男は映子に顔を近づけ、唇を尖らせて見せた。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><br>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/chiyonoyama/entry-12202629781.html</link>
<pubDate>Thu, 22 Sep 2016 23:33:17 +0900</pubDate>
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<title>マイナー・ストリート（126）</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>「住人は学生が主体？」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>それまでの語勢とは真逆のトーンで、映子は雅男のぼやきを引き取った。<br>「さあ、どうだろう。満足に顔を合わせたこともないからな」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>雅男は暑さに耐え兼ね、汗ばんだTシャツの胸元を摘まみ上げた。<br>「気楽なもんだねえ。どうこういっても、やっぱり男は得、どんなところにだって住めるんだもの」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>映子は改めて部屋を見回していたが、傷だらけの柱の上方に雑然と封書の束ねられた状差しを見つけた。<br>「クールなコミュニケーションメソッド、見っけ！」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>怜悧な女の眸は、当然冷やかしの趣意を帯びていた。<br>「オカンからのワンウェイさ」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>雅男は、オカンという言葉の響きにある種の照れを感じた。<br>「あまり褒められたものじゃないね」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>映子の口元に、揶揄うような笑みがこぼれた。<br>「平気 ゝ 。返事の無いのは良い便りってえのは、むしろ最先端の言葉だから」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>男は自慢げに嘯いた。<br>「あなたって、どこの産？」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>思えば、映子が雅男に質問らしい質問をしたのは、それが初めてだった。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><br>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/chiyonoyama/entry-12200362755.html</link>
<pubDate>Fri, 16 Sep 2016 00:04:32 +0900</pubDate>
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<title>マイナー・ストリート（125）</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>「マスター夫妻は当初、純粋な意味での大学自治を目指して立ち上がったらしいの。それが折しも抑圧的な政策に対する政治不信や教育現場の荒廃的な状況とぴったり噛み合っちゃって、途轍もない方向へとしかも大規模に飛火してしまった。学生が学生のために結束したつもりが、いつの間にかドロドロと閉塞した世間の渦の中へ引きずり込まれてしまったというワケ。気づいてみると、やれ革マルだやれ赤軍だのと様々のセクトが勝手気儘な論理を振り回してアウトローをやらかしている。もともとはキャンパス内での警察権の不当な行使に反発して自治権獲得の目的で燃え上がった大学紛争なのに、知らず知らずのうちに争議はキャンパスをはみ出しグチャグチャの反政府運動へとすり替えられてしまった。ま、そういう深刻な事態にまで発展したのもある意味歴史の趨勢だったのかもしれないけど、少なくとも相川夫妻の目指していたものとはまったく違ったベクトルをもってしまったのよね」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>またしても階段を駆け上がる音が聞こえた。今度の足音は、日頃女っ気のない部屋から若い女の声が洩れているのに気づいたといわんばかりに、突然静かな歩調に変わってしまった。静まり返った廊下に、好奇的な聴覚の気配が臭う。二人は、黙ったまま顔を見合わせた。足音はしばらく鳴りを潜めていたが、やがて気抜けしたような音を響かせ離れて行った。<br>「けっこう悪趣味なヤツもいるんだな、このアパート」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>雅男はベニヤを貼り付けたようなドアに目をやりながら、溜息混じりにぼやいた。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><br>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/chiyonoyama/entry-12199737468.html</link>
<pubDate>Wed, 14 Sep 2016 00:23:20 +0900</pubDate>
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<title>マイナー・ストリート（124）</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>「私は確かに、ある意図をもってヘディンに出はいりしてるかもしれない。意図っていえばちょっと大袈裟なんだけど、そうだねえ、ひと口でいえば自由の追求ってことかな。自由なんてキザであまり好きじゃないんだけど、体制とか反体制とかああいうしゃっちょこばったものじゃなく、もっと身の回りに転がってるような素朴なものなのね。たとえば私たち学生でいえば、特定の大学の特定の学部学科に縛られて、それで四年間同じところへ通わなきゃ単位は貰えないし卒業だってできないでしょう」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>映子は俄かに饒舌になった。雅男は唖然としたまま、眼前で繰り広げられる弁舌に身を晒すより術を知らなかった。<br>「そんな姑息な慣習に捉われなくても、もっと遠大なカリキュラムに基づいて知的欲求の赴くままに地域全体の大学の講義を分け隔てなく受けれるようにはならないのか、なんて真面目に思ってるワケ。いえ、自分のことまるっきし棚に上げてるっていうのは重々承知なんだけどもね。でも教えるほうにしたって、要請のあるところならどこへでも赴いて講義できるようにする。もちろん教える側だってサラリーマンだから、報酬を受ける母体として一応は特定の大学に籍を置く必要はあるかもしれないけど、他の大学へ行ったからって言葉が通じないわけじゃなし理論が変わるわけでもなし、ほんの少し知恵を絞るだけでもっと気軽に往き来できてダイナミックなプログラムが組めるようになるはずなのよね」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>映子は例えが拙かったかなぁという懸念こそ透けて見えたものの、本質に変わりはないとばかりに胸を張った。雅男は少し冷静さを取り戻しながら、映子の弁に耳を傾けていた。だが頷くだけで、一切意見を挟もうとはしなかった。ヘディン周辺の状況を把握するには、そうすることが最良の方策のように思えたからに他ならない。一方で女の説明に物足りなさを感じたのも、また事実だったが、それはともかくとして告白の端緒を掴んだ映子は、徐々に話を掘り下げていった。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><br>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/chiyonoyama/entry-12199420039.html</link>
<pubDate>Tue, 13 Sep 2016 00:22:37 +0900</pubDate>
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<title>マイナー・ストリート（123）</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>「警察が疑ってるのは、ある意味では当たってるかもしれないけど、それは法律的にどうこういう問題じゃなく、あくまで権力側の偏見に過ぎないと思うの。相川夫妻は確かに一時期を見れば、暴力的手段に訴えたり、非合法な方策を巡らしたりしたこともあったはず。でもそれらの罪は、その時点でおつりがくるほど償っているわけだから、今更後ろ指を差されるようなことなど何も無いはず」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>誰かが無造作に階段を駆け上がってきて、部屋の前の廊下をけたたましく通り過ぎた。それが誰なのかはむろん雅男に分かるべくもないが、日頃聞き慣れている足音の一つであることだけは、いかに他人に無関心な男でも容易に判別できた。</p><p><span style="color:#FFFFFF;">●</span>映子はその足音が近づくと同時に、あたかも自分の存在を掻き消すかのように口を噤んだ。そして息を殺すように雅男の顔を眺めていたが、音が遠ざかりやがて消えてしまうや、翻して本題はこれからといわんばかりに唾を呑み込んだ。<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>一方雅男は、次に発せられるべき映子の言葉を、合否の発表を待つ受験生の心境で忖度していた。その心理状況はつい四ヵ月ほど前に味わったばかりであるにもかかわらず、まったく別の情調が蠢動している。</p><p>&nbsp;</p><p><span style="color:#FFFFFF;">●</span>やけに弁解がましい前置きからすると、思いもよらない高潮が押し寄せてくるかもしれない</p><p>&nbsp;</p><p><span style="color:#FFFFFF;">●</span>雅男は身構えるというよりは、むしろ臆していた。それでも映子を突き放そうとする感情が起こらないのは、とりもなおさず、その女と熱情を共有したという疚しさが作用しているからに他ならなかった。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/chiyonoyama/entry-12198460264.html</link>
<pubDate>Fri, 09 Sep 2016 23:58:46 +0900</pubDate>
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<title>マイナー・ストリート（122）</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1em;"><span style="color:#FFFFFF;">●</span>けれどもその仕種に、わざとがましい気配はなかった。確かにそれまで雅男は、映子という女に一定の観念を植え付けてはいた。それは有り体にいって、けっして小気味よいものではなかった。その感触相応の色眼鏡で、彼は映子を対峙的に眺めていたのだ。とにもかくにも、彼女と一線を越えるまでは。<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>映子の告白を受けるにいたった雅男には、少なからず情を通じた引け目のようなものが働いていた。それは同化という共有の一体験からくる憐憫なのかもしれない。庇護ともいえる。自己規制といったほうがぴったりきそうな気もする。その情の作用で、彼はおのずと口を噤んだ。糾弾という出方をどこかへ放擲し、映子の言葉に傾注するばかりだ。同時に平静でいられない胸中に、一抹のさざ波が過って行く。その不安は、取調室で佐竹刑事が指摘したヘディンに対する容疑と一致している。どういう類いの詮議なのかは幽微なのだが、とにかく正面切って理不尽とはいえない灰色の物体が蠢いているわけだ<br>「どうしてオレだけなのかって、あなたよく訊いていたよね。ヘディンに誘われたのもあなただけなら、サーチがギターを譲ってまで教えてくれるのもあなただけ。あなたならずとも、同じことされたら誰だって首を傾げるでしょうよ。それに対して私は場当たり的な返事を繕ったり、蓋然性に縋ったり、まともな返答を避けてばかりいたけど、正直にいうとそれもこれもすべてあなたの推測通り、言い逃れに違いなかった」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>映子は咄嗟に顔色を変えた雅男に気配りしてか、話を中断した。その裏には、男にどう非難されようと仕方がないといわんばかりの気色がまざまざと窺えた。女はしばらく沈黙することで、男が異論を挟むための余白を与えようとした。しかし男は、一向にそれを埋めようとする素振りを見せなかった。</span></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><br><span style="font-size:1em;">​</span></p>
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<link>https://ameblo.jp/chiyonoyama/entry-12198142059.html</link>
<pubDate>Thu, 08 Sep 2016 23:58:48 +0900</pubDate>
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<title>マイナー・ストリート（121）</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1em;">「どういうこと？」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>雅男は無論、当惑した。彼がサーチの不本意な身の上を聞いたのは、紛れもなくヘディンのカウンターだ。そこには当の映子のほかにマスターが、百合が、それにリハを終えたばかりのロダンもいたはずだ。もし映子の言葉が事実ならば、彼らはこぞって雅男を欺いたことになる。<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>とはいえ仮に欺かれたとして、些細な事なのかもしれない。サーチが十年ぶりにヘディンを訪れようが一年ぶりに立ち寄ろうが、取り立てて騒ぐようなことではないのかもしれない。が、どうしても看過できない道理が雅男にはある。それは、数ヵ月に渡って育んできた信頼関係に他ならない。マスター夫妻とのそれは、雅男にとって根幹に関わる大問題なのだ。もし映子の話が記憶違いによる伝達ミスではなくある種の懺悔的告白なら、雅男は、なにがしかの意図によって彼らから欺かれたことになる。そうなるとマスター夫妻の人格はおろか、警察での取調べの際に生じた懸念そのものが俄然息を吹き返してくるのだ。<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>雅男は焦った。焦って、たった今関係を結んだばかりの女の眼をぎこちなく見つめた。<br>「ごめんなさい。あなたに話したい重要なことって、実は少なからずそのことと関係があるの」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>女は悄然と俯いた。</span></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/chiyonoyama/entry-12197820035.html</link>
<pubDate>Wed, 07 Sep 2016 23:55:16 +0900</pubDate>
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<title>マイナー・ストリート（120）</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>「えっ、言ってなかったっけ？ 挫折したという結論と一緒に、話してたような気がするけど」」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>雅男の内心を読み取っているかのように、映子は婀娜な視線を流した。実際に聞いていないことは明白なのだが、そのときの男にとって関心は、過去の事実のみだった。<br>「で、誰から習ったワケ？」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>雅男は十中八九、映子の口からロダンという答が撥ね返ってくるのを予期していた。<br>「あなたと同じ、サーチよ」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>予測に反して、映子は見込み違いの名を口に出した。<br>「サーチだって!? そりゃおかしいだろ。だって彼は、それこそ十年ぶりにヘディンに戻ってきたんだぜ。ロダンの間違いじゃないのか」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>雅男は訝しげな表情とは裏腹に、不意に口を突いて出た「ロダン」という名にみずから当惑した。ところが当の映子には、その混乱に匹敵するほどの反応などさっぱり見られない。<br>「うんにゃ、間違いなくサーチよ」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>女は明確な意志をもってサーチであることを断言し、反応を窺うかのように上目遣いで相手を睨んだ。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/chiyonoyama/entry-12197194349.html</link>
<pubDate>Tue, 06 Sep 2016 00:30:27 +0900</pubDate>
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<title>マイナー・ストリート（119）</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>「開けてもいい？」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>映子は、それまで見せたことのない親しみのある笑顔で雅男を顧みた。<br>「ああ」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>雅男は足の踏み場を捜しつつギターケースを映子の前に横たえ、女は手慣れた仕種でその金具を引き開けた。<br>「懐かしい、やっぱ、そうだ」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>丁寧にギターを取り出し、女は細い指でネックを撫でた。<br>「それ、どういう意味？」<br>「これ、私が高校のときに使ってたやつ」<br>「高校のとき？ 使ってた？」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>雅男は意味不明の顔を設えた。<br>「私ね、高校一年の夏からヘディンへ通いはじめたの。ちょうどあなたのような感じて通い詰めて、同じようにギターを習ったってワケ」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>映子は感触でも思い出すかのように、スラリと伸びた脚の上にギターのボディを載せた。<br>「そんなに昔から、通ってた。それにギターも、習ってた」<br><span style="color:#FFFFFF;">●</span>雅男は殊更大袈裟に驚きの表情を作って見せた。その面持ちには、目の前の美しい女を知り得たという満足感が滲み出ていた。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/chiyonoyama/entry-12196221729.html</link>
<pubDate>Fri, 02 Sep 2016 23:51:50 +0900</pubDate>
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