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<title>ゆうママ＠チーズのブログ</title>
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<description>自分の記録用にゲームのレポ書いてます♪のんびり更新しています（^^ネタばれ注意です</description>
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<title>カレと甘い一日　４　ＨａｐｐｙＥＮＤ</title>
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<![CDATA[ その夜、私はキッチンを借りて、ナギさんに渡すチョコレートケーキを作り終えた。 <br><br>ユウ（材料、買いに行ってる暇がなかったけど……） <br><br>ユウ（ツムグさんがこっそり分けてくれてよかった） <br><br>リン「ユウさん、できた？」 <br><br>ユウ「リンさん！いま完成したところです！」 <br><br>りん「よかった！」 <br><br>リン「あのね、実は私……ツムグについていくことに決めたの」 <br><br>ユウ「えっ？」 <br><br>リン「ツムグも、そうしてほしいって」 <br><br>ユウ「そうですか……よかったですね！」 <br><br>リン「うん、妻としてツムグを支えていけるように私も頑張るつもり」 <br><br>リン「ユウさんは、これからナギさんにそれを渡すのよね？」 <br><br>ユウ「はい。どこかに呼び出そうと思って」 <br><br>リン「あ！それなら……」 <br><br>ユウ「えっ？」 <br><br>リンさんがさっきまでツムグさんと会っていたという、巨大なかまくらの中で、私はナギさんがやってくるのを待っていた。 <br><br>ユウ（ロッジの外に、こんなのができてたなんて） <br><br>ユウ（バレンタインイベントの一環で作られたっていってたけど） <br><br>ユウ（幻想的な雰囲気……ナギさん、早く来ないかな） <br><br>ナギ「ユウ？」 <br><br>ユウ「あ、ナギさん！呼び出しちゃってすみません」 <br><br>ナギ「……いや、ちょうどお前を探してた」 <br><br>ユウ「私を？」 <br><br>ナギ「ツムグとリンさんの結婚祝いの宴をやるらしい」 <br><br>ナギ「……船長が祝いの宴は久々だって盛り上がってる」 <br><br>ユウ「そうだったんですね」 <br><br>ユウ「っていうか、ナギさん……」 <br><br>ナギ「……？」 <br><br>ユウ（ナギさんの顔、ちょっと赤い……？） <br><br>ユウ「もしかして、もうお酒飲んでます？」 <br><br>ナギ「ああ、ワインを３本くらい」 <br><br>ユウ「ワイン３本！？」 <br><br>ナギ「あいつらに急かされてな…」 <br><br>ナギ「一気にあおったから、珍しく少し酔った……」 <br><br>ユウ（ワイン３本で「少し」なのがすごい……） <br><br>ユウ（普通なら倒れちゃってるよ） <br><br>ナギ「かまくらは、意外に中があったかいんだな」 <br><br>ユウ「はい……でも、ロッジに戻りましょう」 <br><br>ナギ「なんでだ？」 <br><br>ユウ「だって、酔ってるのに外にいたら、風邪ひいちゃいますよ」 <br><br>立ち上がろうとすると、ナギさんが私の手をつかんでそれを止める。 <br><br>ナギ「……もう少し」 <br><br>ナギ「……お前と２人でいたい」 <br><br>ユウ「え……」 <br><br>ユウ（ナギさんがこんなこと言うの、珍しい……） <br><br>ユウ（それに、手が熱い……酔ってるから？それとも……） <br><br>ユウ「あ、あの…私、ナギさんに渡したいものがあって」 <br><br>ナギ「なんだ？」 <br><br>ユウ「バレンタインのプレゼントです」 <br><br>ユウ「ナギさんが作ってくれたケーキの足元にも及びませんけど……」 <br><br>ケーキが入った箱を渡すと、ナギさんが目をみはる。 <br><br>ナギ「わざわざ、俺に？」 <br><br>ユウ「はい……あの、気持ちだけはこもってますから！」 <br><br>ナギ「……ああ」 <br><br>箱の中に入っていたハート形のチョコレートケーキを見て、ナギさんが、優しく微笑んでくれた。 <br><br>ユウ「それじゃ、切りましょうか！ナイフも持ってきたんですよ」 <br><br>ナギ「ちょっと待て」 <br><br>ナイフを取り出すと、なぜかナギさんがそれを止める。 <br><br>ナギ「……切るのがもったいない」 <br><br>ユウ「えっ？」 <br><br>ナギ「目に焼きつけるから、もう少しこのままにしておけ」 <br><br>ユウ「そ、そんな大層なものじゃ……」 <br><br>ナギ「……いいんだ」 <br><br>じっとケーキを見つめるナギさんが、なんだかかわいい。 <br><br>ユウ「それとも、今切るの、やめましょうか？」 <br><br>ユウ「酔いがさめてからでも……」 <br><br>ナギ「……いや、今すぐ食う」 <br><br>ユウ「じゃあ、そろそろ切りますよ」 <br><br>ナギ「ああ……」 <br><br>ユウ「そ、そんな悲しそうな顔しないでください」 <br><br>ナギさんの心なしか寂しそうな表情に心が揺れながらも、ケーキを切る。 <br><br>持ってきたお皿に乗せてナギさんに差し出したけれど、ナギさんはなんとなくぼんやりしていて、心もとない。 <br><br>ユウ「大丈夫ですか？」 <br><br>ナギ「ああ……」 <br><br>ユウ「はい、フォークです。ちゃんと持ってくださいね」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>差し出したフォークを、ナギさんが素直に握りしめる。 <br><br>ユウ（ナギさん、もしかして少しどころか、だいぶ酔ってるんじゃ……） <br><br>ユウ（大丈夫かな……こんなナギさん、初めて見るかも） <br><br>ナギさんの様子が気になりつつ、自分用にもケーキを切り分ける。 <br><br>一口食べてみると、思っていたよりもいい味だった。 <br><br>ユウ「あっ！予想していたよりはおいしくできてるかも！」 <br><br>ユウ「ナギさんも食べてみてください」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>ユウ「……あれ？ナギさん？」 <br><br>ユウ「……食べないんですか？」 <br><br>ナギ「…そうだな」 <br><br>ナギさんは、ケーキに手をつけずにじっと私を見つめている。 <br><br>ナギ「…」 <br><br>ユウ「…？」 <br><br>ユウ（こ、この視線は……） <br><br>ユウ（食べさせたほうがいいのかな……？） <br><br>思い切ってケーキにフォークを刺してナギさんの口元に持って行くと―。 <br><br>ぎゅっ…… <br><br>ユウ「！？」 <br><br>ナギさんは私の腕を、そっとつかまえた。 <br><br>ナギ「今は……」 <br><br>ナギ「……こっちがいい」 <br><br>ユウ「こっちって……」 <br><br>ユウ「……！」 <br><br>ナギ「……」 <br><br>そう問い返した瞬間、ナギさんにキスで唇をふさがれた。 <br><br>深く深く求められて、甘い息苦しさとともに微かに肩が震える。 <br><br>ユウ「っ……ナギさっ……」 <br><br>ナギ「……うまいな」 <br><br>ナギ「……上出来な味だ」 <br><br>ユウ「も、もうっ…」 <br><br>恥ずかしくて慌てて離れようとすると、ナギさんの腕が私を包み込み、それを許さない。 <br><br>ナギ「もっと……」 <br><br>ナギ「……食わせてくれるか？」 <br><br>ユウ「！？」 <br><br>ユウ（い、いつものナギさんじゃない！） <br><br>ユウ（酔ってるせい、だよね……？） <br><br>ユウ（ど、どうしよう……この展開！） <br><br>ユウ（でも……） <br><br>ナギ「……俺が作ったケーキよりも、お前が作った方がうまい」 <br><br>ユウ「……！」 <br><br>耳元で低くささやかれると、熱を帯びたナギさんの視線に貫かれる。 <br><br>身動きが取れない私に、再びナギさんが唇を寄せる…。 <br><br>ユウ（ナギさんにドキドキしなくなる日なんて……） <br><br>ユウ（きっと一生こないんだろうな……） <br><br>ユウ「……ナギさん」 <br><br>ナギ「……なんだ？」 <br><br>ユウ「ドキドキしすぎて……苦しいです」 <br><br>ナギ「……俺もだ」 <br><br>目を閉じて、ナギさんからのキスを待つ。 <br><br>今日のキスはチョコレートよりもケーキよりも甘い、そんな気がした。
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<link>https://ameblo.jp/choco-7238/entry-11773569229.html</link>
<pubDate>Sun, 16 Feb 2014 13:59:55 +0900</pubDate>
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<title>カレと甘い一日　３</title>
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<![CDATA[ あまりの寒さとナギさんへの恋しさで、視界がぼやける。 <br><br>その時、勢いよく小屋のドアが開いた。 <br><br>そこに立っていたのは……。 <br><br>ナギ「ユウ！」 <br><br>ユウ「ナギ、さん……」 <br><br>ナギ「……っ」 <br><br>ユウ「！！」 <br><br>駆け寄ってきたナギさんが、思い切り私の体を抱きしめてくれる。 <br><br>ナギ「無事で、よかった…」 <br><br>ユウ「ナギさん…」 <br><br>ユウ「ナギさんっ……！」 <br><br>ナギ「…ユウ」 <br><br>思わず、私もぎゅっとナギさんに抱きついた。 <br><br>ツムグ「リン！リン！？」 <br><br>リン「ツムグ！」 <br><br>ツムグ「よかった……無事で」 <br><br>リン「ごめんなさい、私……」 <br><br>少し遅れてやってきたツムグさんは、リンさんの無事を確認すると、ナギさんが私にそうしてくれたように、リンさんをぎゅっと抱きしめた。 <br><br>ナギ「……身体が冷たい」 <br><br>ナギ「どのくらい外にいたんだ…」 <br><br>ユウ「……ごめんなさい」 <br><br>ナギさんは心配そうな顔で、私の頬を両手で包み込む。 <br><br>ユウ（あったかい……本当にナギさんだ……） <br><br>ユウ（こんな吹雪の中、助けに来てくれた……） <br><br>ナギ「…どこも怪我してないか？」 <br><br>ユウ「大丈夫です…」 <br><br>ナギ「…そうか」 <br><br>ナギさんは私の頬を何度も包み込んだり、自分の体に私の体を引き寄せてなんとか温めようとしてくれる。 <br><br>ツムグ「ここには暖をとれるものはなさそうだ」 <br><br>ナギ「…なら、早く山を下りた方がいいな」 <br><br>ナギ「このままここにいるよりはマシだ…」 <br><br>ナギさんの言葉に、私たちは急いで山小屋をあとにした。 <br><br>ナギ「…こっちだ」 <br><br>ナギ「…さっき地図で確認した最短ルートだ」 <br><br>ツムグ「よし…急ごう」 <br><br>ツムグ「リン、行こう」 <br><br>リン「うん！」 <br><br>ナギ「ユウ、絶対に俺の手を離すな…」 <br><br>ユウ「はい！」 <br><br>ナギさんの後ろについていこうとした、その時―。 <br><br>ズルっ…… <br><br>ユウ「え……」 <br><br>ナギ「！？」 <br><br>凍った雪道に気づかず、足元が滑った。 <br><br>そのままバランスを崩して、道脇の方へと体が傾く。 <br><br>ユウ（まずい…！） <br><br>ナギ「ユウ！」 <br><br>咄嗟に手を伸ばしたナギさんが、私を抱きしめてかばう。 <br><br>次の瞬間、視界が一転した。 <br><br>ツムグ「！？」 <br><br>リン「ユウさん！ナギさん！」 <br><br>私たちはそのまま、一緒に崖から滑り落ちてしまった。 <br><br>ユウ（っ……いった……） <br><br>ユウ（あ……ナギさん！？） <br><br>ユウ「ナ、ナギさん！大丈夫ですか！？」 <br><br>ナギ「…それはこっちのセリフだ」 <br><br>ナギ「……似たようなこと、さっきもあったな」 <br><br>ユウ（そういえば…さっきも私が転んで、ナギさんを押し倒して…） <br><br>ナギ「…それより、まずいな」 <br><br>ユウ「え……？」 <br><br>リン「ユウさん、ナギさん！大丈夫！？」 <br><br>吹雪で姿は見えないものの、崖の上からリンさんの声が聞こえてくる。 <br><br>ツムグ「待ってろ！すぐに助けを呼んでくる！」 <br><br>ナギ「頼む」 <br><br>２人の声が聞こえてこなくなると、私とナギさんだけが残された。 <br><br>ユウ「ナギさん……ごめんなさい」 <br><br>ナギ「……何がだ」 <br><br>ユウ「私のせいで……ナギさんまでこんな目に」 <br><br>ユウ「本当なら今頃、楽しくスケートしてるはずだったのに……」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>無言で私の話を聞いていたナギさんが、不意にぎゅっと私を抱きしめた。 <br><br>そして、自分の上着で私を包み込むように温めてくれる。 <br><br>ユウ「な、ナギさん……」 <br><br>ナギ「…震えてる」 <br><br>ユウ「え？」 <br><br>ナギ「……寒いだろ」 <br><br>ナギ「…こんなこと聞かれなくても当たり前だろうがな」 <br><br>ナギさんの上着に包まれながら、互いの体温が溶けあうのが分かる。 <br><br>ユウ（今の状況なら、不自然なことじゃないんだけど……） <br><br>ユウ（ナギさんって……こういうこと、意識しないでいきなり出来るんだよね……） <br><br>ユウ（だけど、それが心地よくて、嬉しくて……ドキドキする……） <br><br>ユウ「ナギさん、私……」 <br><br>ナギ「……ん？」 <br><br>ユウ「ナギさんはもう……私と一緒にいても」 <br><br>ユウ「恋人としてドキドキしてくれないんじゃないかって」 <br><br>ユウ「思ったんです」 <br><br>ユウ「最近の私たちって、恋人っていうより家族みたいで……」 <br><br>ユウ「それが、少しだけ不安だったんです」 <br><br>ナギ「……お前なら知ってるだろ」 <br><br>ナギ「……俺は、言葉で気持ちを伝えるのは苦手だ」 <br><br>ナギさんはそう言って、申し訳なさそうに目を伏せる。 <br><br>ユウ「ふふっ、知ってます」 <br><br>ユウ「さっきはナギさんに私のことを意識してもらいたくて……」 <br><br>ユウ「自分から手をつないだり……目を瞑ってみたりしたけど」 <br><br>ユウ「……そんなことで確かめようとした私が間違ってたんです」 <br><br>ナギ「……ユウ」 <br><br>ユウ（私はナギさんといるだけで、こんなに幸せだし） <br><br>ユウ（こんなにドキドキするから……） <br><br>そっと、ナギさんの顔を見上げる。 <br><br>すると、ナギさんはさらに私を抱き寄せた。 <br><br>ナギさんの胸に顔をうずめる格好になり、少しだけ息苦しくなる。 <br><br>ユウ「ナ、ナギさん？」 <br><br>ナギ「……お前を意識してないなんて」 <br><br>ナギ「……そんなこと、あるわけないだろ」 <br><br>ユウ「えっ？」 <br><br>ユウ（あれ……これって、心臓の音？） <br><br>ナギさんの胸からは、ドキドキと心臓の音が聞こえてくる。 <br><br>それは、今の私と同じくらい速く、脈打っているようだった。 <br><br>ナギ「……お前を女として見ていないなんて」 <br><br>ナギ「そんなこと絶対にない……」 <br><br>ナギ「これからも……俺をこんな気持ちにさせるのは、お前だけだ」 <br><br>ユウ「……ナギさん」 <br><br>ユウ（それって……今でもナギさんは私に） <br><br>ユウ（ちゃんとドキドキしてくれてるってこと？） <br><br>ユウ｛ナギさ――」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>ユウ「……っ！」 <br><br>顔を上げると、すぐにナギさんの唇が迫った。 <br><br>少し強引に唇をふさがれ、深く合わさり、息が苦しくなるほどのキス。 <br><br>ユウ「っ……は…」 <br><br>ナギ「……さっきも、本当はこうしたかった」 <br><br>ナギ「けど、あの時は……誰かが近づいてくる気配がした」 <br><br>ナギ「……それで、とっさにお前を離した」 <br><br>ユウ「そう、だったんですか……？」 <br><br>ナギ「悪い……お前のこと、傷つけた」 <br><br>ナギ「正直……さっき、お前から目を閉じた時は驚いた」 <br><br>ナギ「お前からそういう……」 <br><br>ナギ「……そういうことを求めるのは、珍しいからな」 <br><br>ナギ「……自分を抑えるのに、必死だった」 <br><br>ナギ「その……」 <br><br>ナギ「お前のそういうとこを見て、嬉しかった……」 <br><br>ユウ「ナギさん……」 <br><br><br>（選択してください） <br><br><br>Ａ：拒まれたかと思った <br><br>ユウ「私……ナギさんに拒まれたのかと思ったんです」 <br><br>ナギ「……そんなわけないだろ」 <br><br>ナギ「本当は、いつだって……こうしてお前を……」 <br><br>もう一度、ナギさんの唇が近づく。 <br><br><br>Ｂ：自分が情けない <br><br>ユウ「私……自分が情けないです」 <br><br>ユウ「ナギさんの気持ちを疑って、一人で空回りして……」 <br><br>ナギ「……俺が言葉足らずだったせいだ」 <br><br>ナギ「……本当に悪かった」 <br><br>そう言って、ナギさんが再び、唇を寄せる。 <br><br><br>Ｃ：私こそごめんなさい <br><br>ユウ「私こそごめんなさい……」 <br><br>ユウ「一人でやきもきしてナギさんを責めたりして」 <br><br>ナギ「いや……誤解させた俺が悪い……」 <br><br>ナギ「……さっきも迷わず、こうしてればよかった」 <br><br>ユウ「え？」 <br><br>聞き返す前に、ナギさんの顔が再び近づいてきた。 <br><br><br>繰り返される深いキスで、頭の中がぼーっとしてくる。 <br><br>それなのに、身体の芯は熱くナギさんを求めている。 <br><br>ユウ（どっちがどれぐらいドキドキしているとか……） <br><br>ユウ（そんなことどうでもいいって思えるぐらい） <br><br>ユウ（私はナギさんと一緒にいるだけで、こんなに満たされるんだ……） <br><br>ナギ「ユウ……」 <br><br>ユウ「…」 <br><br>唇がふいに離れると、互いに息を整える。 <br><br>ナギさんの瞳が、私の瞳を捕えて離さない。 <br><br>もう一度唇を重ねようとした、その時―。 <br><br><br>？？？「おいおい、雪が溶けるんじゃねーか？」 <br><br>ユウ「へっ！？」 <br><br>トワ「せ、船長！」 <br><br>シン「このまま文字通りの高みの見物も悪くなかったけどな」 <br><br>ソウシ「趣味が悪いよ、シン」 <br><br>ユウ「せ、船長！？みんな！？」 <br><br>声がした方を見上げると、ツムグさんたちと一緒にみんなが立っている。 <br><br>ハヤテ「なんだよ、ナギ兄！助けに来ないほうがよかったか？」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>ユウ「ハ、ハヤテさん……」 <br><br>リュウガ「なんだか、邪魔するみてーで気が引けるが」 <br><br>リュウガ「おーい、縄を垂らせ」 <br><br>トワ「はい！」 <br><br>慌てる私と相変わらず冷静なナギさんを、みんなはニヤニヤしながら見おろしている。 <br><br>ナギ「……ユウ、帰るぞ」 <br><br>ユウ「はい……」 <br><br>みんなによって、私たちは無事に助け出されたのだった。 <br><br><br>ロッジへ戻った私たちは、そのままその日は一泊して、翌日、リンさんたちが言っていたバレンタインイベントに参加した。 <br><br>ユウ（賑やかなイベントだな） <br><br>ユウ（でも、さっきからナギさんがいない……どこに行ったんだろう？） <br><br>ナギさんを探して会場を歩いていると、不意に壇上の方が騒がしくなった。 <br><br>司会者『それではこれより』 <br><br>司会者『ツムグショコラティエよりサプライズがあります！』 <br><br>ユウ「えっ？ツムグさん？」 <br><br>慌てて振り返ると、ツムグさんとリンさんが見えた。 <br><br>ツムグ「これは、婚約中のリンのために作ったものです」 <br><br>ツムグ「いつも俺を支えてくれている彼女に」 <br><br>リン「ツムグ……！」 <br><br>会場から温かい拍手が沸き起こり、みんなが２人の婚約を祝福した。 <br><br>ユウ（よかった……リンさんも幸せそう） <br><br>司会者『それではもう一人、サプライズのプレゼントがあります！』 <br><br>司会者『飛び入り参加のナギさんが』 <br><br>司会者『ユウさんのために作ったケーキです！』 <br><br>ユウ「え！？」 <br><br>突然、名前を呼ばれてその場に立ち尽くしてしまう。 <br><br>慌てて辺りを見回したけれど、ナギさんの姿はどこにもなかった。 <br><br>ユウ（ど、どういうこと！？ナギさんが私のために、って……） <br><br>ハヤテ「いいから早くしろよ！」 <br><br>シン「作った人間がいなければ、格好もつかないだろう」 <br><br>トワ「そうですよ！ユウさんにも気持ちが伝わりませんから！」 <br><br>ナギ「だから、俺は別に……」 <br><br>ユウ「ナギさん！？」 <br><br>壇上の袖から、ナギさんがみんなに引っ張られて現れた。 <br><br>司会者『それでは、ユウさんにもステージに来てもらいましょう！』 <br><br>ユウ（ど、どうしよう！？でもナギさんがあそこで待ってるし） <br><br>リュウガ「ここにいたのか」 <br><br>ユウ「せ、船長！？」 <br><br>ソウシ「ほら、早く行ってあげて」 <br><br>ユウ「ええっ！」 <br><br>２人に背中を押され、壇上へと向かう。 <br><br>ナギ「…」 <br><br>ユウ「ナ、ナギさん……」 <br><br>司会者『ユウさん、どうですか？ナギさんからの愛のプレゼントは！』 <br><br>ユウ「あ、愛！？」 <br><br>司会者『愛する彼からのサプライズは感動ものでしょうね！』 <br><br>司会者『ユウさんはどのくらいナギさんを愛してますか！？』 <br><br>観客１「ひゅー！」 <br><br>観客２「いいぞー！どのぐらいだー？」 <br><br>ユウ「あ、あの……」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>ユウ（なんだか、会場中が盛り上がっちゃってる……！） <br><br>ユウ（ナギさんも困ってるし……でも） <br><br>目の前の、ナギさんが作ってくれた可愛いケーキを見る。 <br><br>ユウ（ナギさん、私のために……） <br><br>ユウ「わっ！私……！！」 <br><br>ユウ「誰にも負けないぐらいナギさんを愛してます！」 <br><br>ナギ「！？」 <br><br>ユウ「ナギさんが大好きです！」 <br><br>ナギ「……お、お前！」 <br><br>私の発言に会場が沸き、ナギさんが驚いたように目をみはる。 <br><br>ユウ（は、恥ずかしい……！けど、これが私の正直な気持ちだから） <br><br>ユウ（ナギさんを想う気持ちは、絶対に誰にも負けない……！） <br><br>司会者『ナギさん、どうですか！？』 <br><br>司会者『愛おしい彼女は堂々と答えてくれましたが、彼氏としては！』 <br><br>ナギ「……！」 <br><br>その発言に、ナギさんがジロリと司会者を睨む。 <br><br>ナギ「……バカにしてるのか」 <br><br>司会者『えっ……』 <br><br>ユウ「ナ、ナギさん？」 <br><br>ユウ（あれ？もしかして怒っちゃった！？） <br><br>ユウ（やりすぎちゃったかな……！ナギさん、こういうの好きじゃないし） <br><br>ナギ「……俺の方が」 <br><br>司会者『え？』 <br><br>ナギ「……俺の方が」 <br><br>ナギ「……愛してるに決まってるだろ」 <br><br>ユウ「！？」 <br><br>顔を真っ赤にしながらナギさんがそう言った瞬間、会場がこれ以上ないほど、沸きに沸いた。 <br><br>ユウ（ま、まさか、ナギさんがそんなこと言ってくれるなんて……！） <br><br>ユウ「ナギさん、私……」 <br><br>観客１「誓いのキスはまだかー！」 <br><br>ユウ「えっ？」 <br><br>観客２「キース！キース！」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>ユウ（これって…ま、まさか！） <br><br>司会者『おっと、会場中からキスコールです！お２人、どうしますか！？』 <br><br>ユウ「ど、どうしますかって……！」 <br><br>ユウ（ほ、本当に……！？みんなの前でキスするの！？） <br><br>ハヤテ「いいぞーナギ兄！男を見せろー！」 <br><br>リュウガ「思いっきりいけー！」 <br><br>ソウシ「船長……」 <br><br>ユウ「ナギさん、ど、どうしましょう……」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>ナギさんはみんなの反応に小さくため息をつく。 <br><br>次の瞬間―。 <br><br>ぐいっ！ <br><br>ユウ「えっ！？」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>ナギさんが私の手を取り、壇上を降りた。 <br><br>ユウ「ど、どうしたんですか！？」 <br><br>ナギ「もういいだろ……行くぞ」 <br><br>司会者『あ――っと、２人が愛の逃避行です！』 <br><br>ナギ「……ほっとけ、逃避行じゃねぇ」 <br><br>文句を言いながら、ナギさんは私を連れて会場をあとにした。 <br><br>会場を抜け出した私たちは、奥のキッチンへやってきた。 <br><br>ユウ「び、びっくりしましたね……」 <br><br>ナギ「……なんか途中で、聞き覚えのある声も聞こえたけどな」 <br><br>ユウ（そういえば、ハヤテさんと船長が観客に混じって） <br><br>ユウ（キスコールしてたような……） <br><br>ユウ「あ、あの……！」 <br><br>ナギ「……なんだ」 <br><br>ナギさんと２人きりになって、先ほどの出来事が今さらになって恥ずかしくなってくる。 <br><br>ユウ「こ、ここであのケーキを作ったんですか？」 <br><br>ナギ「……ああ、ツムグが婚約者にケーキを作るって聞いて」 <br><br>ナギ「俺も、お前に……作ってやりたくなった」 <br><br>ユウ「ありがとうございます……嬉しかったです」 <br><br>ユウ「あ！でもケーキ、会場に置いてきちゃいましたね」 <br><br>ナギ「……戻る頃にはあいつらの胃袋の中だな」 <br><br>ユウ（だけど、作ってくれた、っていうことが嬉しい） <br><br>ユウ（それに、ナギさんのあの言葉も……） <br><br>ユウ「私……さっき、ナギさんにすごくドキドキしちゃいました」 <br><br>ナギ「……驚かせて悪かったな」 <br><br>ユウ「いえ、そういうびっくりじゃなくて」 <br><br>ユウ「もちろん、サプライズもびっくりしたけど……」 <br><br>ユウ「ナギさんが言ってくれた言葉に……」 <br><br>ナギ「……！」 <br><br>ナギさんは改めて自分の発言を思い出したのか、少し頬を赤らめて横を向いてしまった。 <br><br>ナギ「……あれが、俺の本当の気持ちだ」 <br><br>ユウ「ふふっ！私も正直な気持ちを言いました」 <br><br>嬉しさのあまり、思わず自分からナギさんにぎゅっと抱きつく。 <br><br>ナギさんも、私の大好きな優しい手で髪を撫でてくれた。 <br><br>ユウ（私も、ナギさんに手作りのチョコケーキをプレゼントしたい……） <br><br>ユウ（これから頑張って作って、夜にナギさんを呼び出そう！）
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<link>https://ameblo.jp/choco-7238/entry-11773567878.html</link>
<pubDate>Sun, 16 Feb 2014 13:52:36 +0900</pubDate>
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<title>カレと甘い一日　２</title>
<description>
<![CDATA[ 女性「きゃー！どいて～！！！」 <br><br>ユウ「ええ！？」 <br><br>ナギ「ユウ！」 <br><br>ドンっ！！！ <br><br>よける間もなく、女性が私に体当たりでぶつかってきた。 <br><br>ユウ「わわっ！」 <br><br>女性「きゃっ！」 <br><br>身体が当たった拍子に、女性と一緒にリンクに尻もちをつく。 <br><br>ナギさんが慌てて滑ってきて、助け起こしてくれた。 <br><br>ナギ「ユウ！大丈夫か？」 <br><br>ユウ「は、はい……」 <br><br>女性「ご、ごめんなさい！私、スケートってしたことなくて」 <br><br>ツムグ「リン！大丈夫か！？」 <br><br>イオリ「滑れないのに一人で行くからだよ」 <br><br>リン「まさかこんなに滑るものだとは…」 <br><br>リン「本当にごめんなさい！」 <br><br>ユウ「いえ……」 <br><br>ユウ（やっぱりこの人たち、昨日、カフェにいた……） <br><br>深々と頭を下げる女性と、カフェでケーキを酷評していた兄弟を交互に見る。 <br><br>ナギ「……怪我、しなかったか？」 <br><br>ユウ「はい。転んだだけなので」 <br><br>ツムグ「本当にすみませんでした」 <br><br>リン「なんてお詫びしたらいいか……」 <br><br>ユウ「いえ！あの、それより……昨日本島のカフェにいましたよね？」 <br><br>ナギ「カフェ？」 <br><br>ユウ「ナギさん、ほら私たちの後ろに座ってた……」 <br><br>ナギ「……？」 <br><br>ナギさんは私の言葉に、不思議そうな表情を浮かべる。 <br><br>イオリ「あ！そういえばあんたたち、隣の席に座ってたよな」 <br><br>ユウ「はい」 <br><br>イオリ「そのバンダナの人、見覚えある」 <br><br>ナギ「……俺か？」 <br><br>ツムグ「こんな偶然、あるんだね」 <br><br>リン「あの、お詫びと言ってはなんですけど」 <br><br>リン「よかったら向こうのロッジに来ませんか？」 <br><br>リン「私たち、そこに宿を取ってるの」 <br><br>ユウ「いえ、そんな…」 <br><br>イオリ「いいんじゃない？せっかくだし、甘いもんでもごちそうすれば」 <br><br>ユウ「えっ！？甘いもの？」 <br><br>ナギ「……食いたいのか」 <br><br>ユウ「い、いえ！その……」 <br><br>リン「行きましょう！ツムグたちが作るスイーツは絶品なの！」 <br><br>ユウ「お２人で作ってるんですか？」 <br><br>ツムグ「俺たち、ショコラティエなんです」 <br><br>ナギ「…ショコラティエ？」 <br><br>イオリ「チョコレート職人って言えば分かる？」 <br><br>ナギ「…料理人か」 <br><br>ユウ（そっか、だから昨日、あんなにケーキの味に真剣だったんだ） <br><br>ナギさんも２人の職業に興味をもったのか、いつのまにか兄弟と話しこんでいる。 <br><br>私たちはお言葉に甘えて、ロッジへお邪魔することになった。 <br><br>ロッジで、ツムグさんたちが作ったチョコをごちそうになる。 <br><br>ユウ「おいしい……！」 <br><br>ナギ「……舌触りがなめらかだな」 <br><br>イオリ「だろ？」 <br><br>ツムグ「気に入ってもらえてよかった」 <br><br>ユウ「ハヤテさんたちにも教えてあげたいですね！」 <br><br>ナギ「あいつら、スケートに夢中だったからな」 <br><br>イオリ「俺たち、明日の夜にこの辺で開かれる」 <br><br>イオリ「バレンタインイベントのために来たんだ」 <br><br>ユウ「バレンタインイベント？」 <br><br>リン「手作りチョコの味を競ったり、プレゼントの交換をしたりするのよ」 <br><br>ツムグ「……あなたも船で料理人をしているとか」 <br><br>ナギ「……ああ、まあな」 <br><br>イオリ「誰でも参加できるし、出てみれば」 <br><br>ユウ「面白そうですね！」 <br><br>ユウ「もし、ナギさんが参加するなら、私もお手伝いしたいです！」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>ナギ「参加条件はないのか？」 <br><br>イオリ「男でも女でも、友達同士でも夫婦でも何でもＯＫ」 <br><br>ユウ「あっ、そういえばリンさんとツムグさんって」 <br><br>ユウ「恋人同士なんですよね」 <br><br>リン「ふふっ！もうすぐ夫婦になるんだけどね」 <br><br>ユウ「おめでとうございます」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>ユウ（そういえば昨日、婚約指輪の話をしてたよね） <br><br>ユウ（リンさん、すごく嬉しそう……幸せなんだろうな） <br><br>ツムグ「……おいおい、そんなにくっつくな」 <br><br>リン「いいじゃない！これくらい普通だもの」 <br><br>嬉しそうに、リンさんがツムグさんの腕に抱きつく。 <br><br>ユウ（本当に仲が良さそう……） <br><br>ユウ（ナギさんは、こういう２人を見てどう思うんだろう……） <br><br>気になって、ナギさんにちらっと視線を向ける。 <br><br>イオリ「緒子作りはまずテンパリングの技術が必要なんだよね」 <br><br>ナギ「……テンパリングって何だ？」 <br><br>イオリ「それは……」 <br><br>ユウ（あれ？今の私たちの話、ナギさん全然聞いてなかった？） <br><br>ナギさんはイオリさんのチョコ作りの話に真剣に耳を傾けている。 <br><br>そんなナギさんを見て、私は小さくため息をついた。 <br><br>リンさんたちに別れを告げると、私とナギさんはスケート場に戻ってきた。 <br><br>ユウ「ナギさん、イベントに参加するんですか？」 <br><br>ナギ「……いや、材料も何も準備してないからな」 <br><br>ユウ（ああっ！私もまだチョコケーキの材料、買ってない！） <br><br>ナギ「……ん？どうした？」 <br><br>ユウ「えっ！？あ、い、いえ……」 <br><br>内心慌てた時、近くのカップルが手を繋ぎながら滑っていくのが見えた。 <br><br>ユウ「なんか……改めて見るとカップルが多いんですね」 <br><br>ナギ「ああ……冬だからな」 <br><br>ユウ「そうですよね。寒くなるとくっつきたくなるし」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>チラリとナギさんを見たけれど、いつものようにその表情からは何も読み取れない。 <br><br>ユウ（ナギさんとつき合い始めた頃は） <br><br>ユウ（隣にいるだけでドキドキしてたなぁ……） <br><br>ユウ（私は今でも、ナギさんにドキドキすることなんてしょっちゅうだけど……） <br><br>ユウ（ナギさんは、どうなんだろう……） <br><br>ユウ（今でも、私にドキドキしてくれてるのかな……） <br><br>そう思うと、なぜか焦りのような気持ちがわいてくる。 <br><br>ナギ「どうした？滑らないのか？」 <br><br>ユウ「あ……そ、そうですね！」 <br><br>ユウ「…」 <br><br>ナギ「……？」 <br><br>ユウ（手……つないでみようかな……） <br><br>ユウ（いつもはナギさんから自然につないでくれるけど……今日は自分から） <br><br>ユウ（……えいっ！） <br><br>ナギ「……！」 <br><br>緊張を抑えて、そっとナギさんの手を取ってみる。 <br><br>特に驚いた様子もなく、ナギさんが私に向き直った。 <br><br>ナギ「……寒いのか？」 <br><br>ユウ「えっ？」 <br><br>ナギ「……いや」 <br><br>ナギ「あ……転ばないようにか…」 <br><br>ユウ「えっ？い、いや、その…」 <br><br>ナギ「……ちゃんと手、掴んでろよ」 <br><br>ユウ（あれ？だめだ、ナギさん、全然ドキドキしてるように見えない……） <br><br>ナギさんの冷静な反応を見て、また焦りのような気持ちが募った。 <br><br>はやれ「トワ、見ろ！滑れるようになったぞ！」 <br><br>トワ「上手です、ハヤテさん！」 <br><br>シン「生まれたての仔牛くらい不安定だな」 <br><br>ハヤテ「そこまでじゃねーだろ！」 <br><br>みんなが向こうで楽しそうに滑っているのを見つけて、ナギさんはぼんやりと眺めている。 <br><br>ユウ「ナギさん？みんなのところに行きますか？」 <br><br>ナギ「いや……スケートは休憩して、その辺を散歩でもするか」 <br><br>ユウ「でもナギさん、私に教えるばっかりで全然滑れてませんよね？」 <br><br>ナギ「……俺は別にいい」 <br><br>そう言うと、ナギさんは私の手を引いて歩き出した。 <br><br>ユウ（ナギさんの手のつなぎ方って、つき合う前から変わらないな……） <br><br>ユウ（なんていうか、包み込むような…すごく優しい触れ方……） <br><br>ナギ「……ユウ、手を離すなよ？」 <br><br>ナギ「これ以上転んだら、明日身体を動かすのが辛くなる……」 <br><br>ユウ「……はい」 <br><br>ユウ（ナギさん……私のことを心配して、休憩させようとしてくれてる？） <br><br>ナギさんの背中を見つめながらも、周りでぴったりとくっつきながら滑っているカップルがどうしても目に入ってしまう。 <br><br>私は、嬉しいような少し寂しいような気持ちで、ナギさんの背中に再び視線を向けた。 <br><br>のんびり歩いているうちに、私たちはひと気のない場所へとやってきた。 <br><br>ユウ「向こうは結構な人混みだったのに、こっちは全然ですね」 <br><br>ナギ「……何もないからな」 <br><br>ユウ「ナギさん、そろそろスケートに戻りませんか？」 <br><br>ナギ「……まだ、もう少しいいだろ」 <br><br>ユウ「だけど、スケートしに来たのに……」 <br><br>ナギ「……もう少し足を休ませてからだ」 <br><br>ナギ「……疲れた顔をしてる」 <br><br>ユウ「え？」 <br><br>そっと、ナギさんが私の頬に触れる。 <br><br><br>（選択してください） <br><br>Ａ：そうなのかな <br><br>ユウ「そう…なのかな」 <br><br>ナギ「……ああ」 <br><br>ナギ「お前は俺が目を光らせてないと、無茶をするからな……」 <br><br>ユウ「……！」 <br><br>そう言って優しく微笑むナギさんに、思わず胸が高鳴る。 <br><br><br>Ｂ：疲れてないですよ <br><br>ユウ「私なら全然平気です！疲れてないですよ！」 <br><br>ナギ「……だから、困るんだ」 <br><br>ナギ「……自覚してないだろ」 <br><br>ナギ「お前は人のことには気が回るのに、自分のことになると後回しだな」 <br><br>ユウ「……！」 <br><br>困ったような笑顔を向けて、ナギさんが私の頭をくしゃっと撫でた。 <br><br><br>Ｃ：よくわかりましたね <br><br>ユウ「よ、よくわかりましたね」 <br><br>ユウ（確かに、足が鈍く痛んでるような気がしてたんだよね……） <br><br>ユウ（どうして、ナギさんには言わなくても分かっちゃうんだろう……） <br><br>ナギ「……どのくらいの時間、お前を見てると思ってる」 <br><br>ナギ「お前のことは……俺が一番よく知ってる」 <br><br>ユウ「……！」 <br><br>ユウ「そ、そんな風に言われると、ちょっと恥ずかしいです……」 <br><br>ナギ「…そうか？」 <br><br><br>気恥ずかしさになんとなく黙り込むと、２人の間に沈黙が落ちる。 <br><br>沈黙に耐えかねて、私から勢いよく口を開いた。 <br><br>ユウ「……あ！そうだ！みんなに何も言わずに来ちゃいましたね」 <br><br>ナギ「……あいつらのことは　ほっといても問題ないだろ」 <br><br>ユウ「で、でもそろそろご飯の時間だし…」 <br><br>ナギ「……！」 <br><br>ナギ「ユウ、そこ、気を付け――」 <br><br>ユウ「え？」 <br><br>ユウ「……わっ！」 <br><br>ナギ「！？」 <br><br>ぐいっ！ <br><br>ナギさんの言葉を聞き終えないまま、足元の石につまづき、体勢を崩す。 <br><br>咄嗟にナギさんが支えようとしてくれたけれど――。 <br><br>ユウ「あれっ！？」 <br><br>ナギ「……っ！」 <br><br>持ちこたえられずに　そのまま２人で倒れ込んでしまった。 <br><br>ナギ「……っ」 <br><br>ユウ「す、すみません！ナギさん、大丈夫ですか！？」 <br><br>ナギ「……ああ」 <br><br>ユウ「す、すぐにどけますね！」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>ユウ「！？」 <br><br>慌てて身を起こそうとすると、ナギさんの顔がすぐ目の前にあることに気づいた。 <br><br>ユウ（えっ……これって私……） <br><br>ユウ（ナギさんのこと、押し倒してる！？） <br><br>ユウ「あ、あのっ……」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>ナギさんの深い色の瞳が、私を貫く。 <br><br>ユウ（う、動けない……！） <br><br>ユウ（なんか、ナギさんの目にこのまま吸い込まれそう……） <br><br>ナギ「…ユウ？」 <br><br>ユウ「…」 <br><br>ユウ（で、でも、今ってチャンスなのかも…） <br><br>ユウ（ナギさんが今でも私にドキドキしてくれてるのか） <br><br>ユウ（確認するための……） <br><br>ユウ（この雰囲気のまま、ナギさんに……） <br><br>私は思い切って、そっと目を閉じる。 <br><br>ただ息をひそめて、胸の高鳴りを落ち着かせながら、ナギさんの行動を待つ。 <br><br>ナギ「…」 <br><br>ユウ「…」 <br><br>ナギ「…ユウ」 <br><br>ユウ「…」 <br><br>ナギさんの息づかいが微かに聞こえて、妙な緊張に包まれる。 <br><br>すると、ナギさんの指が、ゆっくりと私の唇をなぞった。 <br><br>ユウ「…！」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>少しの沈黙の後、ナギさんが近づく気配がして――。 <br><br>ユウ（……キス…だよね） <br><br>目を閉じていても、ナギさんの気配が近づいてくるのが手に取るように分かる。 <br><br>ユウ（こういう瞬間……ナギさんとキスする瞬間って） <br><br>ユウ（いつも知らず知らずのうちにドキドキしてる……） <br><br>ナギさんの息づかいが近くなる。 <br><br>もう少しで唇が触れるだろうと思った、次の瞬間……。 <br><br>ナギ「…」 <br><br>パッと、ナギさんが私の肩を軽く押し返した。 <br><br>ユウ「え……？」 <br><br>ナギ「…帰るぞ」 <br><br>ユウ「…」 <br><br>ユウ（どうして……？） <br><br>ユウ「ナギさん、どうして……」 <br><br>ナギ「…何がだ」 <br><br>ユウ「…」 <br><br>ユウ（……もしかして、今はキスしたくない気分だったとか？） <br><br>ユウ（だとしても、こんな…） <br><br>ユウ（どうして、ナギさんは冷静でいられるの……？） <br><br>ユウ「……ナギさん、変なこと聞いてもいいですか？」 <br><br>ナギ「……なんだ？」 <br><br>私はナギさんと視線を真っ直ぐに交わすと、静かに口を開いた。 <br><br>ユウ「ナギさんは……今でも私にドキドキしてくれてますか？」 <br><br>ナギ「え？」 <br><br>先に立ちあがったナギさんが、私の言葉に振り返る。 <br><br>ユウ「……私といても、ドキドキしませんか？」 <br><br>ユウ「私じゃ、ナギさんのこと……」 <br><br>ナギ「ユウ……？」 <br><br>ユウ「私じゃ、もうナギさんのこと、ドキドキさせられませんか？」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>ユウ（あんなふうに、私からキスを求めても…） <br><br>ユウ（ナギさんは、なんとも思ってくれない） <br><br>ユウ（これじゃ、恋人っていうより…） <br><br>ユウ（家族みたいだよ……） <br><br>ユウ「……ご、ごめんなさい、私」 <br><br>ユウ「ちょっと……頭冷やしてきます」 <br><br>ナギ「ユウ！」 <br><br>ナギさんの声が追いかけてきたけれど、私は振り切るように走り出した。 <br><br>スケート場には戻らずにロッジまで走ってくると、ロビーで、座り込んでいる見覚えのある姿を見つけた。 <br><br>リン「ううっ……」 <br><br>ユウ「リンさん？」 <br><br>リン「……！」 <br><br>リン「ユウさん……」 <br><br>泣きはらした目で私を見たリンさんに、思わず駆け寄る。 <br><br>ユウ「ど、どうしたんですか？」 <br><br>リン「ツムグが、留学するって……」 <br><br>ユウ「りゅ、留学！？」 <br><br>リン「もっとチョコのことを学ぶために、遠い国に行くことに決めたって」 <br><br>リン「だから、結婚を延期してほしいって言われたの」 <br><br>ユウ「そんな……今までリンさんに内緒にしてたってことですか？」 <br><br>リン「私が結婚をすごく楽しみにしてたから」 <br><br>リン「言えなかったみたい」 <br><br>リン「でも……どうして？」 <br><br>リン「どうして『妻としてついてこい』って言ってくれないの……？」 <br><br>ユウ「……リンさん」 <br><br>リン「私、ツムグにならどこでもついていくのに……」 <br><br>震えるリンさんの肩に手を置いた、その時――。 <br><br>ツムグ「リン！ここにいたのか」 <br><br>ユウ「ツムグさん……」 <br><br>リン「来ないで……私、一人でゆっくり考えたい！」 <br><br>ツムグさんを振り切るように、リンさんが外へと駆け出す。 <br><br>ツムグ「リン！」 <br><br>ユウ「私……追いかけます！」 <br><br>ツムグ「ユウさん！？」 <br><br>リンさんを追って、私も慌ててロッジを出た。 <br><br>ユウ「リンさん、大丈夫ですか！？」 <br><br>リン「う、うん……」 <br><br>リン「ど、どうしよう！どっちに行けばいいの？」 <br><br>ユウ「…」 <br><br>なんとかリンさんには追いついたものの、私たちは吹雪く山の中を彷徨っていた。 <br><br>山に入った途端に天候が崩れ、今では吹雪のせいで右も左もわからない。 <br><br>ユウ（とりあえず、どこかに避難できる場所があれば……） <br><br>その時、少し先に小屋のようなものが見えた気がした。 <br><br>ユウ「リンさん、あそこ！小屋があります！」 <br><br>ユウ「とにかく吹雪を避けられる場所にいましょう！」 <br><br>リン「う、うん！」 <br><br>凍える体を引きずって、私たちは小屋へ急いだ。 <br><br>小屋に避難して吹雪からは逃れたものの、暖を取れるものは何もなかった。 <br><br>ユウ（体が冷えて寒い……このままじゃ凍死しちゃうよ） <br><br>吐きだす息は真っ白で、室内の気温も外と大差ないことが分かる。 <br><br>リン「ごめんなさい……私のせいで」 <br><br>ユウ「そんな……ここでもう少し待てば、きっと助けが来ますよ」 <br><br>ユウ「とりあえず、体を温めるものがないか探しましょう」 <br><br>ユウ（…そうは言ったものの、もしこのまま助けが来なかったら） <br><br>ユウ（私、自分勝手にナギさんを責めて、謝れないままになっちゃうんだ……） <br><br>最悪の展開が頭に浮かび、慌てて首を振る。 <br><br>ユウ（ナギさんに会いたい……顔が見たい……） <br><br>ユウ（このまま会えなくなったら、私……） <br><br>リン「……ツムグに会いたいな」 <br><br>ユウ「リンさん……」 <br><br>リン「どこにいても、何をしてても……隣にいられることが幸せなのに」 <br><br>リン「どうしてこんなのことになっちゃったんだろう……」 <br><br>ユウ（隣にいられることが幸せ……） <br><br>ユウ（そうだ……私だって、ナギさんがいてくれるから） <br><br>ユウ（安らげて、幸せで……） <br><br>ユウ「……私も、ナギさんに会いたいです」 <br><br>リン「ユウさん……」 <br><br>ユウ（たとえ、もうドキドキしてもらえなくても……） <br><br>ユウ（ナギさんが隣にいてくれるだけでよかったのに……） <br><br>ユウ「どうして私……あんなこと言っちゃったんだろう」 <br><br>ユウ「ナギさん……」 <br><br>ナギさんの優しい笑顔が鮮明に頭の中に浮かんでくる。 <br><br>思わず涙ぐみそうになった、その時――。 <br><br>バン！と勢いよく小屋のドアが開いた。 <br><br>ユウ「！！」 <br><br>？？？「ユウ！！」 <br><br>そこに立っていたのは――。
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<link>https://ameblo.jp/choco-7238/entry-11773564413.html</link>
<pubDate>Sun, 16 Feb 2014 13:51:54 +0900</pubDate>
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<title>カレと甘い一日　１</title>
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<![CDATA[ 振り返ると、そこに立っていたのはナギさんだった。 <br><br>ユウ「な……ナギさん！」 <br><br>ナギ「なんだ……その驚きは……」 <br><br>ユウ「え！？い、いえ……」 <br><br>ユウ「お、驚いてませんよ！？」 <br><br>ナギ「あからさまに驚いてるだろ……」 <br><br>ユウ（まさか、ナギさん本人に会っちゃうなんて……！） <br><br>そう考えながらも、無意識のうちに店先に並ぶ製菓用の材料に視線が流れる。 <br><br>ナギ「何か買い物だったのか？」 <br><br>ユウ「い、いえ！ちょっと、その……散歩？というか」 <br><br>ナギ「欲しいものがあるって言ってただろ」 <br><br>ユウ「そうなんですけど……こ、ここにはないみたいで」 <br><br>ユウ（うう……まさに今、目の前にあるのに） <br><br>ナギ「……そうか」 <br><br>ナギ「じゃあ、おれも一緒に探してやる」 <br><br>ユウ「ええっ！？一緒にって……」 <br><br>ナギ「……だから、そんな顔するな」 <br><br>私が落ち込んでいると思ったのか、ナギさんは私の頭を優しく撫でてくれた。 <br><br>優しげなその眼差しに、何も言えなくなってしまう。 <br><br>ユウ（ナギさんの大きな手、温かくてすごく安心する……） <br><br>ユウ（材料は、後で気づかれないようにまた買いに来よう） <br><br>ユウ「そう言えば、ナギさんは買い物、終わったんですか？」 <br><br>ナギ「……ああ、さっきハヤテとトワと別れたところだ」 <br><br>ナギ「お前の探し物がありそうな店を見ながら、散歩して帰るか」 <br><br>ユウ「あ…私のは大丈夫です！今すぐに必要とかじゃないので！」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>慌てて首を振る私を不思議そうに見ながらも、ナギさんが、私の手を取って歩きだした。 <br><br>ナギ「……この街、ずいぶんデカイな」 <br><br>ユウ「そうですね。なにか珍しい食材ありましたか？」 <br><br>ナギ「……ああ、いくつか買っておいた」 <br><br>ナギ「調理方法は店の親父に聞いてきたから、今晩作ってやる……」 <br><br>ユウ「ふふっ。楽しみです」 <br><br>いつものように料理の話をしながら、船に向かって歩く。 <br><br>ユウ（それにしても、さっきの店……いつ来ようかな） <br><br>ユウ（船に戻ってから誰にも見つからないように……） <br><br>ユウ（なんて難しい気がするし） <br><br>トワ「あっ！ナギさん、ユウさーん」 <br><br>ハヤテ「なんだよ、仲良く手ぇつないで買い物か？」 <br><br>ユウ「ハヤテさん、トワくん！」 <br><br>ナギ「…お前ら、まだ買い物済んでなかったのか」 <br><br>ハヤテ「なんだよ、さっきまでナギ兄の買い物につきあってやっただろ！」 <br><br>トワ「買い物は終わったんですけど、ここの前を通りかかっちゃって」 <br><br>見ると2人が立っているのは一軒のお店の前だった。 <br><br>ユウ「カフェ……ですか？」 <br><br>ハヤテ「ここのケーキがうまそうでさ」 <br><br>トワ「いい匂いがしませんか？」 <br><br>ユウ「ほんとだ…甘い香りがする！」 <br><br>ハヤテ「あーケーキ、食いてーな……」 <br><br>ナギ「……入ればいいだろ」 <br><br>ハヤテ「こんな店、男2人で入ったら、普通浮くだろ……」 <br><br>トワ「そうだ！」 <br><br>トワ「良かったら、ユウさんたちも一緒に食べませんか？」 <br><br>ユウ「え！いいの？」 <br><br>ユウ「ナギさんはどうですか？」 <br><br>ナギ「…別に入っても構わない」 <br><br>ハヤテ「よし！決まりだな！」 <br><br>ハヤテ「たまにはこういう店で優雅なティータイムっつーのもいいだろ？」 <br><br>ナギ「……どうでもいいが、お前びっくりするくらい」 <br><br>ナギ「『優雅なティータイム』って言葉が似合わないな」 <br><br>ハヤテ「なっ！なんだよ、ナギ兄！」 <br><br>ハヤテ「もう荷物持ちしねーぞ！」 <br><br>トワ「まあまあ！ハヤテさん落ち着いて下さいよ」 <br><br>ナギ「…仕方ねーな」 <br><br>ナギ「…荷物持ちの為に、俺がおごってやる」 <br><br>ハヤテ「さっすがナギ兄！分かってんな！」 <br><br>トワ「わーい！ナギさん、大好きですー！」 <br><br>ユウ「フフッ！じゃあ、入ろっか」 <br><br>私たちは笑いながら、お店のドアをくぐった。 <br><br>お店に入ると、みんなで違うケーキセットを注文した。 <br><br>ユウ「わあ……このチョコレートケーキ、すごくおいしいです！」 <br><br>ハヤテ「こっちのイチゴケーキもうまい！」 <br><br>トワ「僕のクレープもなかなかですよ」 <br><br>ユウ「甘いものを食べてると、幸せな気分になりますよね～」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>ユウ「あれ？ナギさん？」 <br><br>ナギさんを振り向くと、なぜか自分のケーキには手をつけず、微笑みながら私を見つめている。 <br><br>ユウ「ナギさん、どうかしたんですか？」 <br><br>ナギ「……いや。相変わらずうまそうに食うなと思ってただけだ」 <br><br>ユウ「そんな、見てないでナギさんも食べてみてくださいよ！」 <br><br>ナギさんの前に置かれたケーキの皿をすっと勧めてみる。 <br><br>微笑んでいるナギさんの顔を横目で見ると、ふとみんなと囲む賑やかな食卓が思い浮かんだ。 <br><br>ユウ「このケーキもとってもおいしいですけど」 <br><br>ユウ「でも、やっぱり私はナギさんが作るごはんが一番かも……」 <br><br>ナギ「……そうか」 <br><br>トワ「あれ、ナギさんが珍しく照れてる！」 <br><br>ユウ「え？」 <br><br>ナギ「……そんなことない」 <br><br>ユウ（ナギさん、顔が赤いような気がする……） <br><br>ユウ（ふふっ、本当のこと言ったまでだけど） <br><br>ユウ（なんだかこういう反応って嬉しいな……） <br><br>ユウ「あ、あの…えーと、ナギさんはイチゴタルトですね！」 <br><br>ナギ「……ああ」 <br><br>ユウ「大振りのイチゴがたくさん乗ってておいしそう！」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>私の言葉に、ナギさんが無言でイチゴにフォークを刺す。 <br><br>ユウ「え……」 <br><br>ナギ「ほら……」 <br><br>ユウ「いいんですか？」 <br><br>ナギさんはそれを私の口の前に持ってくると、食べさせてくれた。 <br><br>ユウ「わっ、甘い！」 <br><br>ナギ「……そうだろうな、どのくらい新鮮なイチゴか見れば分かる」 <br><br>ユウ「あ、ナギさんも私のチョコレートケーキどうぞ。甘さ控えめですよ」 <br><br>ナギ「……ああ」 <br><br>フォークで、自分のケーキを一口分に切る。 <br><br>口元に持って行くと、ナギさんがいつものように『あーん』で食べた。 <br><br>ユウ「どうですか？」 <br><br>ナギ「まあまあだな」 <br><br>ハヤテ「おい、お前ら……」 <br><br>ユウ「はい？」 <br><br>トワ「いつ見ても仲良しって感じですよね」 <br><br>ユウ「あっ！」 <br><br>ユウ（2人がいること、すっかり忘れてた……！） <br><br>トワ「なんか、熟年夫婦って感じの落ち着き方ですね」 <br><br>ハヤテ「いや、どっちかっつーと年寄りだろ」 <br><br>ユウ「と、年寄り！？」 <br><br>ハヤテ「普通はもっとこう、若々しいもんなんじゃねーのか」 <br><br>トワ「でも、僕は好きですよ」 <br><br>トワ「ユウさんとナギさんみたいな、落ち着いた雰囲気のカップル」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>ユウ（確かに、ナギさんといると安らぎを感じるし、平和な雰囲気だし……） <br><br>ユウ（付き合い始めた頃のような） <br><br>ユウ（初々しさとかドキドキはないような気はするけど……） <br><br>ユウ「ナギさん、私たちって……」 <br><br>男性客１「なんだよこれ、素材の味が台無しじゃん！」 <br><br>男性客２「無駄に甘すぎないか？シロップが多い……」 <br><br>私の言葉をさえぎるような声に振り返ると、2人の男性客が、食べているケーキを見ながら眉間に皺を寄せている。 <br><br>ハヤテ「うわ、あいつら、男2人でケーキセットかよ。勇者だな」 <br><br>トワ「なんか、ケーキを酷評してますね」 <br><br>ユウ「そんなにひどい味じゃないけど……」 <br><br>ナギ「…」 <br><br>男性客１「あっ！おい、こっちだ」 <br><br>女性「お待たせ！遅くなってごめんね！」 <br><br>思わず2人のテーブルを見ていると、今さっき店内に入ってきた可愛らしい女性が近づいてきた。 <br><br>そして、黒髪の男性の隣に座る。 <br><br>男性客２「遅かったな」 <br><br>女性「やっと指輪ができたの！見て！」 <br><br>男性客１「婚約指輪なんだから、兄貴も一緒に行けばよかったのに」 <br><br>女性「そう言ったんだけど、仕事が優先だって…」 <br><br>男性客２「仕込みで忙しかったからな……」 <br><br>女性「もう、いっつもそうなんだからぁ」 <br><br>ユウ（あの２人、兄弟なんだ……確かに、顔が似てるかも） <br><br>トワ「いま来た女性、あっちの人と婚約中みたいですね」 <br><br>ユウ「うん、幸せそうだね」 <br><br>女性「ねえ！どうかな、この指輪！」 <br><br>男性客２「ああ、お前にすごく似合ってるよ」 <br><br>女性「ホント！？じゃあ、はめ直してくれる？」 <br><br>女性「自分ではめてきたけど、やっぱりツムグにはめてもらいたいじゃない？」 <br><br>ツムグ「そうか？」 <br><br>ツムグ「わかったからそんな顔すんな」 <br><br>女性「変な顔ってなによ！もう……」 <br><br>男性客１「はあ、相変わらずラブラブですね」 <br><br>女性「もう、こんな時までからかわないでよ」 <br><br>女性「イオリったら！」 <br><br>イオリ「はいはい、お姉さま」 <br><br>ちょっと拗ねたようにしながらも、女性は嬉しそうに黒髪の男性に微笑みかけた。 <br><br>男性も、口数は少ないけれど優しい表情で女性を見つめている。 <br><br>ユウ「…」 <br><br>ユウ（ラブラブ、だよね……ああいうのが普通のカップルなのかな） <br><br>ユウ（婚約中だからかな？でも、それなら長くつき合ってるはずだし） <br><br>頭の中がなんだかモヤモヤして、チラリとナギさんに視線を移す。 <br><br>ナギ「なんだ？」 <br><br>ユウ「え！あ、あの…」 <br><br><br><br>（選択してください） <br><br>A：私たちもラブラブ？ <br><br>ユウ「ナギさん、私たちもラブラブですよね！？」 <br><br>ナギ「…？」 <br><br>ナギ「なんの話だ？」 <br><br>ユウ「あ、い、いえ……」 <br><br>ユウ（ナギさん、あの３人の会話、聞いてなかった……？） <br><br><br>B：仲よしカップルですね <br><br>ユウ「……あの２人、仲よしカップルだなって思って」 <br><br>ナギ「あの２人？」 <br><br>ユウ「後ろのテーブルの…」 <br><br>ナギ「……そうか？」 <br><br><br>C：私たちって落ち着きすぎ？ <br><br>ユウ「私たちって、やっぱり落ち着いてるのかなって思って」 <br><br>ナギ「……落ち着いてるだろ」 <br><br>ナギ「…ケーキ食ってるし」 <br><br>トワ「ナギさん、ユウさんが言ってるのはそういう意味じゃ……」 <br><br>ナギ「……？」 <br><br>ハヤテ「ナギ兄ってもしかして俺よりもバ……」 <br><br>トワ「もう、ハヤテさん！」 <br><br>ハヤテ「っうっせーな！わかったよ！」 <br><br><br>ユウ（でもいいな、私たちもちょっと前はあんな感じだったのに） <br><br>ユウ（って、何でこんなこと思うんだろう！） <br><br>ユウ（今のままでも十分幸せなはずなのに……！） <br><br><br>ハヤテ「あ！？おい、見ろよ！」 <br><br>トワ「うわっ、どうしたんですか？急に」 <br><br>ハヤテ「あの壁に貼ってある紙！」 <br><br>ハヤテ「船で海を渡った島で、期間限定のスケート場を開放中、だってよ！」 <br><br>ユウ「スケート場？」 <br><br>ナギ「……行きたいのか？」 <br><br>ハヤテ「スケートと言ったら行くしかねーだろ！」 <br><br>ユウ「そんなにスケート好きなんですか？」 <br><br>トワ「僕、結構得意ですよ」 <br><br>ハヤテ「トワ、そんな大口叩いていいのか？」 <br><br>トワ「いいですよ！本当に得意ですから」 <br><br>ナギ「…お前はスケート行きたいか？」 <br><br>ユウ「スケートってやったことないんですけど」 <br><br>ユウ「面白そうですよね」 <br><br>ナギ「…そうか、じゃあ帰って相談するか」 <br><br>ユウ「はい！」 <br><br>ユウ（みんな上手そうだし、教えてもらえばいいよね） <br><br>結婚話の花を咲かせているカップルを横目に、私はみんなと一緒にお店を出た。 <br><br>リュウガ船長に許可をもらった私たちは、翌日、スケート場直通の船へと乗り込んだ。 <br><br>到着までは各々自由時間で、私とナギさんは甲板に出てみることにした。 <br><br>ユウ「この船でスケート場まで連れて行ってもらえるなんて、画期的ですね」 <br><br>ナギ「…ああ」 <br><br>ユウ「ちゃんと滑れるかな……ちょっと不安です」 <br><br>ナギ「……大丈夫だ、教えてやるから」 <br><br>ユウ「はい！」 <br><br>ぽん、とナギさんが私の頭に手を置く。 <br><br>ユウ（こうして頭を撫でられるのも、いつの間にか当たり前になって） <br><br>ユウ（最初の頃は緊張してたけど、今は安心感の方が強いかも……） <br><br>じゃ性「やだー！もう、変なこと言わないでよ」 <br><br>ユウ「……？」 <br><br>男性「なんだよ、お前だってだろー」 <br><br>振り返ると、初々しく手を繋いでいるカップルがこちらに歩いてくる。 <br><br>ユウ（てか……そういえば最初の頃は、手が触れ合っただけでもドキドキしたよね） <br><br>ナギ「…」 <br><br>じっとナギさんの大きな手を見つめる私に気づかず、ナギさんは、すぐ近くのカップルをぼんやりと眺めていた。 <br><br>ナギ「……若いな」 <br><br>ユウ「えっ？」 <br><br>ナギ「……歳は、俺たちくらいか」 <br><br>ユウ「た…確かに、私たちと同じくらいの年代ですね」 <br><br>ユウ（それなのに私たちの子の落ち着きぶりって……） <br><br>妙な焦りを感じて、何となく胸にもやもやが残ったまま、私はナギさんの横顔を見つめていた。 <br><br><br>船は無事にスケート場のある島につき、私たちは早速、スケートリンクへと繰り出した。 <br><br>ハヤテ「よし、一番乗り―――っと」 <br><br>ハヤテ「うわ！？」 <br><br>リンクに飛び出した瞬間、ハヤテさんが派手に転んだ。 <br><br>シン「……何やってる。邪魔だ」 <br><br>ハヤテ「おい、助けるとかねーのかよ！」 <br><br>トワ「ハヤテさん、体重の乗せ方がダメなんですよ」 <br><br>トワ「それだとへっぴり腰ですから、こうして」 <br><br>トワくんが、スーッとリンクを滑っていく。 <br><br>ハヤテ「くっ！デマカセじゃなかったのかよ…」 <br><br>トワ「言ったじゃないですか」 <br><br>トワ「スケートにはちょっと自信があるんです！」 <br><br>ハヤテ「くそっ、俺だって！」 <br><br>ハヤテ「わぁ！！」 <br><br>立ちあがった途端、ハヤテさんが再びステーン！と転ぶ。 <br><br>リュウガ「おいおい、酔ってんのか？ハヤテ！」 <br><br>ソウシ「ハヤテ、大丈夫かい？」 <br><br>ユウ「ハヤテさん、私と同じで滑れないんですか？」 <br><br>ハヤテ「う、うっせー！悔しかったらお前も滑って転べ！」 <br><br>シン「ハヤテ、俺が直々に教えてやってもいい」 <br><br>シン「土下座して頼むならな」 <br><br>ハヤテ「ぜってーお前にだけは教えてもらわねーから安心しろ！」 <br><br>ユウ（えっと……トワくんが言ってたように、体重を前の方に乗せて） <br><br>ユウ「慎重に……って、わっ！」 <br><br>ナギ「……！」 <br><br>ゆっくりと足を前へ滑り出してみる。 <br><br>――と、すぐに転びそうになってしまった。 <br><br>ナギ「大丈夫か」 <br><br>ユウ「す、すみません……」 <br><br>ナギ「ほら、支えてやるからゆっくり滑れ」 <br><br>ユウ「！？」 <br><br>ユウ（支えてくれるのはありがたいけど、逆に緊張して足が……！） <br><br>ユウ「こ、こうですか？」 <br><br>ナギ「……お前もへっぴり腰になってるぞ」 <br><br>ユウ「スケートって思ったより難しいんですね……」 <br><br>少し先に視線を移すと、トワくんに支えられながらハヤテさんが叫んでいる。 <br><br>ハヤテ「おい！トワ！は、離すな！！」 <br><br>トワ「もう……こんなんじゃ滑れるようになりませんよ？」 <br><br>ユウ「フフッ、トワくんが年上みたいに見えますね」 <br><br>ナギ「……ああ」 <br><br>その時、ふと見覚えのある顔が視界に飛び込んできた。 <br><br>黒髪の男性「……」 <br><br>ユウ「あれ？ナギさん、あの人……昨日、喫茶店で」 <br><br>ナギ「あ？」 <br><br>女性「きゃーっ！どいて～～～！！！」 <br><br>ユウ「え！？」 <br><br>ナギ「！？」 <br><br>大声に繰りかえると、女性がこちらに向かって猛スピードで滑ってくる！ <br><br>ユウ「ええ！？ど、どうしよう！」 <br><br>ナギ「……ユウ！」 <br><br>ユウ（よけられない……！） <br><br>突然のことに身体は石のように固まって動かない。 <br><br>私は、思わずぎゅっと目を瞑った。
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<link>https://ameblo.jp/choco-7238/entry-11773560104.html</link>
<pubDate>Sun, 16 Feb 2014 13:44:05 +0900</pubDate>
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<title>イベ　プロローグ　バレンタイン～カレと甘い一日～</title>
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<![CDATA[ 朝の日差しを浴びながら、シリウス号は予定通り　とある島に停泊した。 <br><br>リュウガ「この島を出港したら、当分陸地には着かない予定だ」 <br><br>リュウガ「物資調達は充分にしておけよ！」 <br><br>リュウガ船長の言葉に皆が頷くと、各自船を降りていく。 <br><br>そんな中、私はある計画を成し遂げるため、ひとり街中へ足を向けようとしていた。 <br><br>ユウ（この島を出港したら、次の島に着くのは） <br><br>ユウ（1ヶ月くらい先って言ってた…） <br><br>ユウ（ということは、材料を買うのはこの島でしか…） <br><br>ナギ「ユウ、お前はどうするんだ？」 <br><br>ユウ「え！？」 <br><br>突然背後から声を掛けられ、後ろを振り返る。 <br><br>トワ「僕とハヤテさんはナギさんのお手伝いで」 <br><br>トワ「食料の調達に行くことになったんですけど…」 <br><br>トワ「ユウさんも一緒に行きませんか？」 <br><br>ユウ「えっと…」 <br><br>ユウ「実は、私も買いたいものがあって…」 <br><br>ハヤテ「買いたいもの？」 <br><br>ハヤテ「何だよ、それ？」 <br><br>ユウ「え！？それは…」 <br><br>言葉に詰まっている私を見て、ハヤテさんが怪訝そうに顔を傾げる。 <br><br>シン「フン、この場で言えないようなものでも買いに行くのか？」 <br><br>ユウ「ち、違います！」 <br><br>ソウシ「シン、あまりユウちゃんをいじめてはいけないよ・・」 <br><br>ソウシ「でも、ひとりで大丈夫？」 <br><br>ソウシ「私も新しい薬剤を買いに行くから、途中まででも…」 <br><br>ユウ「いえ、本当に大丈夫です！」 <br><br>ユウ「用事が済んだら、すぐ戻って皆さんを手伝いますので…！」 <br><br>ハヤテ「あ、おい、ユウ！」 <br><br>私はみんなを振り返ることなく、そのまま街中へ向かって走って行った。 <br><br>ユウ（絶対みんな変に思ったよね…） <br><br>大通りにつくと、私はひとりため息をつく。 <br><br>ユウ（でも、これだけは、知られるわけにはいかない…！） <br><br>グッと拳を握り気合いを入れると、目的のものを探すため街中を歩く。 <br><br>バレンタインが近いこともあり、店先には色とりどりの綺麗なチョコレートがたくさん並んでいた。 <br><br>ユウ（せっかくだから、サプライズで） <br><br>ユウ（手作りのチョコレートを渡そうかと思ったんだけど…） <br><br>ユウ（その為には、どうしても必要な材料があるんだよね…） <br><br>辺りをきょろきょろと見渡すと、通りの奥、とある店先に目が止まった。 <br><br>（あ、あった！見つけられてよかった！） <br><br>（ふふっ、喜んでくれたらいいな…） <br><br>足取り軽く、その店の前へ向かおうとした時、ふいに後ろから肩を叩かれる。 <br><br>振り向いた先にいたのは――
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<link>https://ameblo.jp/choco-7238/entry-11773556207.html</link>
<pubDate>Sun, 16 Feb 2014 13:37:16 +0900</pubDate>
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<title>双子のＢｉｒｔｈｄａｙＰａｒｔｙ　～二人をつなぐキズナ～　４　プレミアEND</title>
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アメンバー限定公開記事です。
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<link>https://ameblo.jp/choco-7238/amemberentry-11763965428.html</link>
<pubDate>Mon, 03 Feb 2014 14:32:52 +0900</pubDate>
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<title>双子のＢｉｒｔｈｄａｙＰａｒｔｙ　～二人をつなぐキズナ～　４　SWEETEND</title>
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アメンバー限定公開記事です。
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<link>https://ameblo.jp/choco-7238/amemberentry-11763964095.html</link>
<pubDate>Mon, 03 Feb 2014 14:29:48 +0900</pubDate>
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<title>双子のＢｉｒｔｈｄａｙＰａｒｔｙ　～二人をつなぐキズナ～　３</title>
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<![CDATA[ アラン「ダンス、付き合わせろ」 <br><br>アランは私の腰を引き寄せると、手に手を合わせ、 <br><br>アラン「いいか、始めるぞ」 <br><br>そう言って、一つ一つ丁寧にダンスを教えてくれた。 <br><br>（アランだって、公務で疲れているはずなのに…） <br><br>改めて優しさを感じ、私は思い切って口を開く。 <br><br>イヴ「あのね、アラン…」 <br><br>アラン「なに」 <br><br>イヴ「やっぱり、レオとちゃんと話をしてほしい」 <br><br>アラン「………」 <br><br>アランは足の動きを止め、困ったように眉を寄せる。 <br><br>（どう言ったら、いいかな…） <br><br>考えながら、でも確かな思いを私は口にする。 <br><br>イヴ「誕生日パーティーをお祝いするのに、主役の２人が喧嘩中だったら」 <br><br>イヴ「みんなも気を遣ってしまうと思うの」 <br><br>イヴ「だから……お願い」 <br><br>アラン「………」 <br><br>アランは何も言わず、黙って僅かに目を細めた…。 <br><br><br><br>ダンスのレッスンを終え、アランは一人部屋へと廊下を歩いている。 <br><br>アラン「………」 <br><br>自室の扉に手を掛けると、ふとイヴのお願いという顔が頭を過ぎった。 <br><br>アラン「…ったく」 <br><br>アランは小さく呟くと、ドアノブから手を離し、部屋とは別の方向へ歩いていき…。 <br><br><br><br>アランが向かった先は、レオの執務室だった。 <br><br>息をつくと、扉を叩き中に入る。 <br><br>レオ「アラン？」 <br><br>扉を閉めるアランの姿を見てレオは驚き、目を開いた。 <br><br>アランは想像通りのレオの反応を怪訝に思いながらも、口を開く。 <br><br>アラン「あいつがうるせえから」 <br><br>レオ「え？」 <br><br>アラン「別に処分が重いと思っただけで」 <br><br>アラン「お前の立場は分かってるって言いに来ただけ」 <br><br>強く優しい物言いに、レオは思わず吹きだすように笑う。 <br><br>レオ「お前、変わったな」 <br><br>アラン「は？」 <br><br>レオ「イヴちゃんが側にいるようになって、丸くなった」 <br><br>レオは、そんなアランを温かな瞳で見つめている。 <br><br>レオ「良かったな」 <br><br>アラン「………」 <br><br>アランは眉を寄せると、視線を逸らすようにして部屋の扉に手をかけた。 <br><br>アラン「じゃ、それだけだから」 <br><br>そう言って退出しようとすると、その背中をレオが静かに呼び止める。 <br><br>レオ「待って、アラン」 <br><br>アランは足を止め、レオの方へ振り返る。 <br><br>レオ「俺も言いたい事がある」 <br><br>アラン「なんだよ」 <br><br>視線を落とすようにして向き合うと、 <br><br>レオ「事後報告は止めてもらいたかったてこと」 <br><br>レオ「ちゃんと報告してくれたら、俺だって行かせる」 <br><br>アラン「………」 <br><br>レオ「そこまで俺も、頭は固くないよ」 <br><br>レオはそう言っていつもの笑顔を見せた。 <br><br>レオ「それだけ、言いたかった」 <br><br>その言葉を聞いてアランは小さく頷きを返すと、そのまま静かに部屋を退出した……。 <br><br><br><br>月夜が明るく部屋の中を照らしている― <br><br>私はベッドにつきながら、明日のことを思った。 <br><br>（明日は誕生日パーティーだけど……） <br><br>（２人とも、仲直りができてるといいな） <br><br>星空に願いを呟くと、私はそっと目を閉じて眠りについた。 <br><br><br><br>……… <br><br><br><br>そうして迎えた、アランとレオのバースデーパーティー当日― <br><br><br><br>私はドレスに身を包み、会場へ向かう仕度を整えていた。 <br><br>ユーリ「イヴ様、準備できたよ」 <br><br>イヴ「ありがとう…！今、行くね」 <br><br>靴のリボンを結び直し、意を決してダンスホールへと向かった。 <br><br>会場につくと、中は多くの人で賑わっていた。 <br><br>（みんな、来てくれたんだ） <br><br>集まってくれた人たちの顔を見て、私は思わず頬を綻ばせる。 <br><br>イヴ「本日はお集まり頂き、ありがとうございます」 <br><br>感謝の気持ちを伝え、改めてアランとレオへ視線を移す。 <br><br>イヴ「レオ、アラン、お誕生日おめでとう」 <br><br>シャンパンを掲げると、皆のおめでとうの声が響き渡った。 <br><br>やがて時間になり、フロアに音楽が流れ始めた。 <br><br>みんながパートナーと踊る姿を微笑ましく見つめていると、ユーリが後ろから声をかける。 <br><br>ユーリ「ほら、イヴ様も踊って」 <br><br>イヴ「う、うん…」 <br><br>ユーリに腕を引かれ、アランとレオの前へ歩みを進める。 <br><br>イヴ「……」 <br><br>流れる沈黙の中…―最初に口を開いたのはレオだった。 <br><br>レオ「せっかくイヴちゃんと踊るチャンスだけど、」 <br><br>レオ「アランに譲るよ。俺は他の子と踊ってくる」 <br><br>するとその言葉を受けたアランがぼそりと呟く。 <br><br>アラン「お前、少しは一人の女に落ちつけよ」 <br><br>レオは目を開くと、すぐに口元を緩めた。 <br><br>レオ「忠告ありがとう」 <br><br>レオはにっこり笑い、その場から立ち去っていく。 <br><br>（あれ…？前よりも２人の中が穏やかになった気がする） <br><br>不思議に思い、アランの顔をじっと見つめると…、 <br><br>アラン「で、踊るんだろ」 <br><br>イヴ「う、うん…」 <br><br>アランはいつもの調子で、ぽんっと頭を撫でて言った。 <br><br>差し伸ばされた手に手を重ね、２人は身体を寄り添わせる…。 <br><br>音楽に乗せ、ドレスの裾を揺らしていると…、 <br><br>イヴ「…っ……！」 <br><br>突然足に痛みが走った。 <br><br>（やっぱり、この靴慣れていないから…） <br><br>（あんなに練習したのに…） <br><br>痛む足をかばうように踊ろうとすると、それに気がついたアランが足を止める。 <br><br>アラン「足、見せろ」 <br><br>そう言って心配そうにしゃがみこんだ。 <br><br>アランに肩を借り、私たちはバルコニーへと向かった。 <br><br>片膝に私の脚を乗せ、ケガの具合を見るアラン。 <br><br>アラン「靴ずれ起こしてんじゃねえか」 <br><br>イヴ「うん…」 <br><br>俯きがちにコクリと頷くと、アランはポケットからハンカチを取り出して靴に挟んでくれた。 <br><br>アラン「これでしばらくは大丈夫だろ」 <br><br>イヴ「ありがとう」 <br><br>アランの優しさを身に染みて感じ、嬉しさが込み上げてくる。 <br><br>（そういえば…） <br><br>イヴ「レオと仲直り、したんだね」 <br><br>アラン「…まあな」 <br><br>短く言葉を返し、アランは私の脚をそっと地面に置いた。 <br><br>アランの肩を借り、立ち上がろうとした次の瞬間。 <br><br>（あっ……） <br><br>バランスを崩し、アランの胸元に手をついてしまった。 <br><br>アランの顔が間近に迫る。 <br><br>イヴ「ごめんっ…」 <br><br>慌てて離れようと肩を押すと、アランは私の顎を引き、口づけようと顔を近づけた。 <br><br>（……！） <br><br>イヴ「待って…みんな、中にいるから……」 <br><br>恥ずかしさを覚え、視線を背けると…、 <br><br>アラン「何かあったら、話聞きたいって言ったのはお前だろ」 <br><br>アラン「今、お前に触れたいんだけど」 <br><br>イヴ「でも…」 <br><br>（誰か来てしまうかもしれない） <br><br>キョロキョロとあたりを見回す私を見つめ、アランは大きく息をついた。 <br><br>アラン「…ったく、しょうがねえな」 <br><br>離れるアランに、私はとっさに思いついた言葉を口にした…―。
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<link>https://ameblo.jp/choco-7238/entry-11763962832.html</link>
<pubDate>Mon, 03 Feb 2014 14:27:47 +0900</pubDate>
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<title>双子のＢｉｒｔｈｄａｙＰａｒｔｙ　～二人をつなぐキズナ～　２</title>
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<![CDATA[ ２つの唇が重なり、わずかな隙間からアランの舌が滑り込んでくる。 <br><br>イヴ「…っ……」 <br><br>甘い刺激に小さく肩を揺らすと、それに気づいたのかアランがそっと身体を離した。 <br><br>（こんなにも、優しく口づけてくれるのに……） <br><br>イヴ「ねえ、アラン…？」 <br><br>アラン「なんだよ」 <br><br>私はアランの瞳をじっと見つめて考える。 <br><br>（喧嘩したことを気にするなって言ったり…） <br><br>（どうして頼ってくれないんだろう） <br><br>イヴ「私…アランに何かあったら話も聞きたいし」 <br><br>イヴ「力になりたい」 <br><br>アラン「………」 <br><br>アランは視線を外さず、静かに私の話を聞いている。 <br><br>イヴ「いつも、気にするばかりだから…」 <br><br>心からまっすぐにそう思いを伝えると、アランはふうっと小さく息をつき…。 <br><br><br><br>アランは小さく息をつくと、事の成り行きを話し始めた。 <br><br>アラン「この前、騎士のひとりが城を抜け出したんだよ」 <br><br>イヴ「え？」 <br><br>聞くと、その騎士は家族の体調が悪くなり、何の報告もなしに突然城を抜け出してしまったのだと言う。 <br><br>アラン「一応、俺には声をかけていったから、すぐに行けって言っただけ」 <br><br>そのことを事後報告したところ、レオがその騎士に対し謹慎処分を言い渡したそうだ。 <br><br>アラン「まあ、官僚って立場もあってあいつは言ったんだろうけど」 <br><br>アラン「謹慎処分は重いだろ」 <br><br>（そんなことがあったんだ…。ただ喧嘩してるだけかと思ったんだけど） <br><br>（ちゃんとレオの立場も理解した上で考えてるんだ） <br><br>私はアランの顔を見上げ、そんな思案を巡らせる。 <br><br>アラン「なんだよ、その目」 <br><br>イヴ「…ううん、別に」 <br><br>（アランとレオって…もっと話し合えばいいのに） <br><br>俯きがちに首を横に振ると、アランはふわりと私の身体を抱き寄せていった。 <br><br>アラン「…だるいな。こんな話お前にするなんて」 <br><br>イヴ「アラン…？」 <br><br>顔を上げようとすると、表情を見せたくないのかアランはさらに腕の力を強める。 <br><br>アラン「そういうこと言われると、調子狂うんだよ」 <br><br>言いながら、心なしかアランの体温が上がっていく。 <br><br>イヴ「そういうこと…？」 <br><br>アラン「力になりたいとか、さっき言ってただろ」 <br><br>ぐっと力を込めるアランの腕に、私はなんとなく悟る。 <br><br>（もしかして、照れているのかな…？） <br><br>耳に響くアランの鼓動が次第に早まるのがわかった。 <br><br>（なんだか、そう思うと少しかわいいな…） <br><br>イヴ「うん、でも本当のことだから」 <br><br>くすりと笑って言葉を返すと、 <br><br>アラン「笑うな」 <br><br>アランは怒ったように語調を強め、もう一度触れるように優しく唇を重ねた。 <br><br><br><br>その夜― <br><br><br><br>私は自室でユーリと一緒にパーティーの準備をしていた。 <br><br>鏡の前に立つ私の姿を見ると、ユーリはぱっと目を瞬かせた。 <br><br>ユーリ「わー、イヴ様きれい」 <br><br>ユーリは嬉しそうに、私を見てにっこりと微笑んだ。 <br><br>イヴ「ありがとう、ユーリ」 <br><br>鏡に映るドレス姿の自分を見つめ、私もにっこり微笑みを返す。 <br><br>（とっても素敵なドレス…間に合って良かった） <br><br>アランとレオの誕生日パーティーで踊るため、以前から、ドレスを仕立ててもらっていたのだ。 <br><br>ユーリ「きっと、アラン様も喜ぶよ」 <br><br>くすっと笑い、ユーリは意味ありげにドレス全体を見渡す。 <br><br>（そうだといいな…） <br><br>ぼんやりとそんなことを考えながら鏡に視線を戻すと…、ふと見慣れない靴を履いている足元に目が止まる。 <br><br>（この靴はヒールが高いから、当日つまづいてしまいそう…） <br><br>微かな不安が頭を過ぎった。 <br><br>（そうだ！今のうちに少し練習しておこう） <br><br>私はドレスを脱いで別のワンピースに着替えると、ヒールのままダンスホールへと向かった。 <br><br>（この時間なら、もう誰もいないよね） <br><br>そう思い、ひとりで練習を始めたその時―― <br><br>？？？「こんな時間に、何してんだよ」 <br><br>見ると、ホールにはアランの姿があった。 <br><br>イヴ「アラン…」 <br><br>（誕生日パーティーで踊ることは内緒なのに…） <br><br>何と答えようか…慌てて考えていると、 <br><br>アラン「言いたくないなら別にいいんだけど」 <br><br>アランはそう言って、そのまま今度は視線を私の胸元へ落とす。 <br><br>アラン「お前さ」 <br><br>一歩距離を縮め、私の首筋にトントンと指をおいた。 <br><br>イヴ「…？」 <br><br>アランは、私の胸元にあるパールネックレスを指差して聞いた。 <br><br>アラン「こんな豪華なネックレス、何で付けてんだよ」 <br><br>イヴ「…！」 <br><br>ミントグリーンに輝くパールが目に入り、私ははっとする。 <br><br>（さっき試着したの、外し忘れていたんだ…） <br><br>イヴ「新しく作ってもらったのが出来上がって……」 <br><br>咄嗟にごまかすと、意外な言葉が返ってきた。 <br><br>アラン「ふーん、似合ってんじゃん」 <br><br>イヴ「え？」 <br><br>褒められて一瞬胸がときめくも、すぐにほっとした心地になる。 <br><br>（良かった…誕生日パーティーで踊ること気づいてないみたい） <br><br>イヴ「ありがとう」 <br><br>アラン「それより…一人でダンスの練習かよ」 <br><br>アランはホールを一周見回すと、床に膝をつき、すっと手を私の方へ差し出した。 <br><br>イヴ「え？」 <br><br>辺りはガランとしていて、他に人の気配はない。 <br><br>アランは顔を上げ、真剣な眼差しで言った。 <br><br>アラン「お前、力になりてえって言ってたよな」 <br><br>イヴ「あ、うん……」 <br><br>アラン「お前にそういうこと言われっぱなしだと、もやもやすんだよ」 <br><br>アラン「…こういうのは、男から言うもんだと思うし」 <br><br>そう小さく呟いたアランは、立ち上がり様に私の腰元をぐっと抱き寄せる。 <br><br>アラン「ダンス、付き合わせろ」
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<link>https://ameblo.jp/choco-7238/entry-11763961422.html</link>
<pubDate>Mon, 03 Feb 2014 14:25:29 +0900</pubDate>
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<title>双子のＢｉｒｔｈｄａｙＰａｒｔｙ　～二人をつなぐキズナ～　１</title>
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<![CDATA[ 僅かに感じる2人の張り詰めた空気に、私は― <br><br><br><br>慌ててアランの背中を追いかけた。 <br><br>イヴ「待って、アラン」 <br><br>アラン「……」 <br><br>私の呼びかけに、アランは静かに足を止める。 <br><br>イヴ「何かあった？」 <br><br>覗き込むようにして尋ねると、アランは少し目を細めた後、口を開いた。 <br><br>アラン「…何でもねえよ」 <br><br>アラン「お前は、気にすんな」 <br><br>心配そうに見つめる私の頭をぽんぽんっと優しく叩く。 <br><br>（気にするなって言われても…） <br><br>先ほどの2人の空気を思い出し、相談してもらえないことに少しだけ寂しさを感じた。 <br><br>（何かあったなら、私にも頼ってほしいのに……） <br><br>そんなことを考えているとアランは顔を寄せ、首を傾げるようにして聞いた。 <br><br>アラン「それより、何か用があって来たんじゃないのかよ」 <br><br>不思議そうに首を傾げ、アランは言った。 <br><br>（そうだった。私、アランに話すことがあって） <br><br>イヴ「あのね、実は…」 <br><br>イヴ「2人の誕生日パーティーのことで、聞きたいことがあって…」 <br><br>その言葉を聞いて、アランは微かに目を細める。 <br><br>アラン「…なんで、あいつと一緒なんだよ」 <br><br>イヴ「え？」 <br><br>上手く聞きとれずにもう一度聞き返すと、 <br><br>アラン「何でもいいって言ったんだよ」 <br><br>アランは口調を強めて、視線を背けるようにして答えた。 <br><br>アラン「レオの好きなもんだけ、聞いとけばいいだろ」 <br><br>いつもと違う様子に、私はそれ以上尋ねることができなくなってしまった。 <br><br>イヴ「うん…分かった」 <br><br>アラン「ああ、じゃあな」 <br><br>そう言って、その場を立ち去るアランに私の胸が微かにざわめく。 <br><br>（…やっぱり、何か様子がおかしい） <br><br>黙って後ろ姿を見送りながら、私の胸には違和感だけが残っていた…。 <br><br><br><br>（結局、アランからは何も聞けなかったな） <br><br>何か別の案を練ろうと本棚で資料を探していると、ふと後ろから声をかけられた。 <br><br>？？？「何、探してるの？」 <br><br>その声に振り返ると……。 <br><br><br><br>レオ「何、探してるの？」 <br><br>聞き覚えのある声に呼ばれ振り返ると、そこにはレオが立っていた。私は、レオの顔を見ると不意に思いつく。 <br><br>（レオにも相談してみるといいかもしれない） <br><br>イヴ「実は、2人の誕生日パーティーのことを考えていて」 <br><br>レオ「ああ、そういえば開いてくれるって言ってたね」 <br><br>イヴ「どんなものを送れば、喜んでもらえるか考えていたの」 <br><br>私はレオに向き直り、素直に胸の内を話した。 <br><br>するとレオは、 <br><br>レオ「アランは甘いものなら、何でもいいと思うよ」 <br><br>いつもの調子で軽く微笑んで答えてくれた。 <br><br>イヴ「ありがとう。…じゃあ、レオは？」 <br><br>レオ「んー、俺は…」 <br><br>レオは、一瞬考える素振りを見せるも、ふっと笑みを口元に浮かべると、私の身体を壁際へと押しやる。 <br><br>そうして、壁に手をつき私の耳元で囁いた。 <br><br>レオ「イヴちゃん、かな」 <br><br>イヴ「…っ！」 <br><br>からかうような言葉の響きに、冗談だとわかっていても、私の頬が恥ずかしさから自然と染まってしまう。 <br><br>レオ「冗談だよ」 <br><br>レオが吹きだすように笑い覗き込んできたその時― <br><br>扉が開かれ、アランの鋭い声が響いた。 <br><br>アラン「おい」 <br><br>その声に、レオはそっと私から距離をとる。 <br><br>レオ「今日はよく会うね、アラン」 <br><br>アラン「ああ、あんまり嬉しくないけどな」 <br><br>いつもとは違う―― <br><br>張り詰めた空気が、部屋の中に流れていった――。 <br><br><br><br>腕を引かれ、私はそのままアランの部屋へとやって来た。 <br><br>（さっきの２人の様子…） <br><br>（やっぱり、いつもとは違う空気だった） <br><br><br><br>アラン「こいつと話があんだけど」 <br><br>レオ「はいはい。そんなに怖い顔しなくても離れるよ」 <br><br>レオ「それとも、さっきのことまだ怒ってるの？」 <br><br><br><br>（あの感じだと…） <br><br>イヴ「もしかして、レオと喧嘩したの…？」 <br><br>私は、感じたままに思ったことを口にする。 <br><br>イヴ「そうだとしたら早く仲直…」 <br><br>言いかけると、アランは言葉を遮るように私の顎をすくい上げて言った。 <br><br>アラン「２人でいるのに、そんな話すんのかよ」 <br><br>イヴ「え？」 <br><br>アラン「いい加減、レオの名前聞き飽きたんだけど」 <br><br>アランは低く呟くと、真っ直ぐな視線を向け、ゆっくりと顔を近づけていった…。 <br><br>アランの顔がゆっくりと近づいてきて… <br><br>鼻先が触れ合うほどの距離でピタリと止まった。 <br><br>イヴ「アラン…？」 <br><br>不思議に思い首を傾げると、 <br><br>アラン「…好きなものは、甘いもん」 <br><br>イヴ「えっ？」 <br><br>アランは躊躇いがちに言葉を重ねた。 <br><br>アラン「さっきの質問の答え。これで充分だろ」 <br><br>彼らしい不器用な物言いに、私は胸の奥がキュンとうずくのを感じる。 <br><br>（さっきは、何でも良いって言ってたのに…） <br><br>イヴ「うん、ありがとう……」 <br><br>そう答えるのと同時に、２人の視線が熱く交わった。 <br><br>そうしてそのまま、アランがゆっくりと顔を傾け、唇が重なった。 <br><br>イヴ「…っ」 <br><br>アランは私の頭を優しく抱き寄せ、重なる唇の隙間から舌を滑り込ませる……。
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<link>https://ameblo.jp/choco-7238/entry-11763960648.html</link>
<pubDate>Mon, 03 Feb 2014 14:23:28 +0900</pubDate>
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