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<title>chuang54のブログ</title>
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<title>新建 文本文档_166</title>
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<![CDATA[ <br>　このニオたちはやがて隠し言葉を捨て「鬼」と呼ばれ、北海道の地は「鬼ヶ島」と呼ばれるに至ります。過酷な自然環境の中、獣たちとゾンビたち、そしてニオたちの縄張り争い、食う者と食われる者の戦いが続きます。<br>　こうして鬼ヶ島はこの後長期間、人跡不踏の絶界として人間たちに恐れられることとなるのでございます。<br><br>　私が植えた３粒の種も大きく育ち、ニオとなりました。<br>それに私は言葉を教え、人間の道徳を教え、文明を教えました。そして母の愛を毎日語って聞かせたのでございます。<br>　この３人の子たちがこの後の人類のそれぞれの時代に大きな影響を与えていくことになるのですが、それはまた別の機会にさせていただきます。<br>一人は女性のような身体を持ち、二人は男性のような身体を持っていました。長女、長男、次男。<a href="http://www.kukujispace.com/">574 ニューバランス靴</a><br><a href="http://www.kukujispace.com/new-balanceニューバランス-5oey2wx-14.html/">576 ニューバランス靴</a><br><a href="http://www.kukujispace.com/バレエ-フラットシューズ-5oey2wx-13.html/">993 ニューバランス靴</a><br>どの子にも妻の面影がございました。特に長女は瓜二つです。タバコが好きで、どう注意しても頑として譲らないところなどそっくりでございます。<br>妻がその立派に育った姿を見たら泣いて喜んだことでございましょう。<br>私が死んであの世で妻に会うときには随分とたくさんのお土産話ができたものです。<br>　<br>　「ゾンビ攻め」の成果により新政府が崩壊した後、マシガニオのメンバーと新政府から寝返ったメンバーで新しい国造りが始まりました。しかし、大久保崇広（おおくぼ　たかひろ）は残党の手であえなく暗殺され、知床の地もロシアからの攻撃を受けて壊滅。残った西郷成宏（さいごう　しげひろ）、陸奥忠信（むつ　ただのぶ）などは私の庇護を受けるべ
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<link>https://ameblo.jp/chuang54/entry-11693909416.html</link>
<pubDate>Fri, 15 Nov 2013 12:49:49 +0900</pubDate>
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<title>N3437BM-34</title>
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<![CDATA[ ＊新着<br><br><br><br>ローク様の言う通り、王宮の側の芸術展の入口で、見覚えのある小さな女の子を見つける。<br>黄色いドレスを着ている、黒い巻き毛の大変な美少女。これは僕の妻ですか？<br><br>「ベルル！！」<br><br>「旦那様！！　旦那様あぁ～っ！！」<br><br>ベルルは僕を見つけると、両手を広げ、涙目で僕の方へ駆けてきた。<br>僕もそんなベルルに駆け寄り、抱きとめる。<br><br>「ゴメンよベルル、僕が不注意だったばかりに……っ」<br><br>「旦那様～っ、良かったわ、会えて良かったわ！！」<br><br>ベルルは僕にひしと抱きついて離れようとしない。<br>背中を撫でると小<a href="http://www.rackvjty.com/トップス-jn-15.html/">ジャケット ファッション</a><br><a href="http://www.rackvjty.com/duveticaデュベティカ-jn-14.html/">ジャケット メンズ ブランド</a><br><a href="http://www.rackvjty.com/ジャケット-jn-13.html/">ダウン セールduvetica</a><br>刻みに震えていて、ひっくひっくと泣いているのが分かる。きっととても不安だったのだろう。<br><br>マルさんがベルルの足下で僕らを見上げ、ニヤニヤしている。ローク様が僕の背中をちょろちょろ這って、地面に降りてマルさんに何やら目配せしていた。<br><br>ベルルは肩を上下させ、なかなか涙が止まらないようだった。<br><br>「ごめん……なさい……っ。あ、安心しちゃったから、涙が止まらないの」<br><br>「良いんだよベルル。心細い思いをさせたね……本当にすまなかった。でも、無事で良かったよ」<br><br>僕も優しく彼女を抱き締め、大きく息を吐く。<br>本当に、何かあったらどうしようかと思っていた。<br><br>彼女が無事で何よりだ。<br><br><br>展示会場の入口付近だったにも関わらず、周囲の目を気にせずそのようにしていたら、突然「ちょっと！！」と声をかけられた。<br>高くツンと響く声を、僕は知っている気がして顔を上げる。<br><br>「こんな所でいちゃこらしないでちょうだい！！　あんたそれでもグラシス先生なの！！　だ、誰よあんた……」<br><br>「………あ、え？　ニコレッタじゃないか……」<br><br>腕を組んで偉そうにしている目の前の少女に、僕はかつて魔法薬学を教えていた事がある。<br>ニコレッタは王宮魔術院の院長の孫娘だ。院長にどうしてもと言われたのと報酬が良かったので、僕はそれを引き受けていた。<br><br>ベルルはパッと顔を上げる。まだ少し潤んだ瞳をしていたけれど、僕に言いたい事があったようだった。<br><br>「旦那様あのね、ニコちゃんが助けてくれたの……。怖い男の人たちから」<br><br>「……え？」<br><br>ニコレッタは抱きついて離れない僕とベルルに対し、奇妙なものでも見ている様な視線を向けていた。主に僕に対するイメージが崩れたと言う意味で。<br>しかしベルルにそのように言われ、説明する。<br><br>「祭りで浮かれた男たちに絡まれていたのよベルル。だから、私がちょちょっと脅しただけ。まさかグラシス先生のお嫁さんだなんて思っても見なかったわよっ。そもそも先生が結婚しているなんて、私知らなかったし」<br><br>「……そ、そうだったのか。ありがとうニコレッタ。妻が……その、世話になった」<br><br>「………うわー………やっぱりグラシス先生、結婚したんだ……」<br><br>照れながら「妻が」と言う僕に対し、ニコレッタはいっそうのけぞって青ざめる。<br>彼女にとって、僕はスパルタ家庭教師でしかない事は、僕自身良く分かっている。<br><br>「ニコレッタ、久々に会ったね。最近どうだい？　学校での勉強は頑張っているかい。魔法薬学の調子は？」<br><br>「……！？　ま、魔法薬学なんて、別に研究室に入る訳じゃ無いんだから、出来たって意味ないわよ……」<br><br>「………」<br><br>世間話を振ってみたが、彼女は魔法薬学について触れられるとゴニョゴニョと言葉を濁す。<br>ああ、まあ……上手く行ってないんだな。<br><br>「ふん、もう学校に入学してしまったんだから、私の学力に関して先生にとやかく言われる筋合いは無いから！　……じゃあ、無事に出会えた様だし、私はこれで」<br><br>ニコレッタが、これ以上僕に何かを聞かれる前に先手を打ち、逃げようとした時だ。<br>ベルルが「待って！」と言ってニコレッタを呼び止める。<br><br>「ニ、ニコちゃん……今日は本当にありがとう。私、どうして良いか分からなくて途方に暮れていたけれど、ニコちゃんが助けてくれたから、こうやって旦那様とまた会う事が出来たわ。……ニコちゃん、また会える？」<br><br>「………」<br><br>ベルルが彼女に駆け寄って、手を取ってそう尋ねた。<br>ニコレッタはとても驚いた顔をしていたけれど、僕はベルルに同年代の友人が出来る良いきっかけなのではと思って、一つ案を出した。<br><br>「そうだ。今回のお礼をさせて欲しいニコレッタ。今度、グラシス家へお茶においで」<br><br>「それは素晴らしいわ！！　旦那様、素敵ね！！」<br><br>ベルルは僕を見上げ、嬉しそうにぴょこんと飛び跳ねる。<br>どうやらベルルは、ニコレッタともっと親密になりたい様だった。<br><br>ニコレッタはいきなりお茶に呼ばれ、何やら頬を赤らめていた。<br><br>「べ、別に……そんな大した事した覚えは無いけど。まあ、グラシス先生が私の勉強についてとやかく言わないって言うなら、お茶くらい行っても……良いけど」<br><br>「どれだけ僕にトラウマがあるんだい君は」<br><br>まあ、厳しく勉強を教え、多くの課題を出した事は事実であるが、それほど彼女が魔法薬学を苦手としていて、成績が壊滅的であったと言う事だ。院長の頼みであったし、その頃の僕は非常に冷めた男だったので、結果スパルタ教育になってしまった。<br><br>ニコレッタは肩より少し長い、濃い色のまっすぐな金髪を豪快に払って、照れ隠しか何か知らないが「もう行くわ！」ときびすを返し、カツカツ靴を鳴らして遠ざかっていく。<br>少し離れた所に彼女のじいやが居て、こちらにぺこりと頭を下げた。<br><br><br>「あ……お茶の日程が決まったら……う、うちに伝書を送ってちょうだい」<br><br><br>しかし格好良く去ったと思ったら、ニコレッタは途中振り返ってこう言う。<br>やはりまだまだ若い娘だ。ニコレッタは口が悪く豪快で、素直ではないが、悪い娘ではない事を僕はちゃんと知っている。<br><br>ベルルとはきっと、相性が良いと思うのだ。<br><br><br><br><br><br><br><br><br>ニコレッタと別れ、僕らは芸術展の展示を見る前に、展示会場の外のベンチで休憩をした。<br>ベルルを一休みさせてあげたかった。<br><br>ニコレッタに対し笑顔を向けていた彼女であったが、やはりどこか元気が無い様に思った。<br><br>「ベルル、疲れただろう？　酔っぱらいに絡まれたと言っていたけれど、他には何も無かったかい？　僕とはぐれてから……」<br><br>「……うん」<br><br>ベルルはそう言いつつも、ベンチに座ったまま、僕の腕を取って体を寄せる。<br><br>「……旦那様の腕」<br><br>「そ、そうだね」<br><br>何を思ったか、ベルルはポツンとそれだけ呟いて、僕の腕に頬をぴったりくっつける。<br>どこか弱々しい瞳を僕に向け、またぎゅっと腕を抱き締める。<br><br>「私ね、人ごみの中で、たった一人になっちゃった時、凄く怖かったの。とても賑やかで皆楽しそうで、華やかな音楽が流れていて、美味しそうな匂いに包まれていたのに。どこを見ても旦那様は居ないし、誰も私の事を知らない……。右も左も分からなくって、私、こんな時、どうして良いかも分からなかったの。とても恐ろしい事だと思ったわ……私、一人じゃ本当に、何にも出来ないの……」<br><br>「……ベルル」<br><br>「マルちゃんが側に居てくれて、ニコちゃんが助けてくれたから、旦那様と会う事が出来たけど……」<br><br>ベルルはゆっくりと語りながら、またじわじわと目に涙を溜める。<br><br>「どうしたんだいベルル。もしかして、どこか怪我でもしたんじゃ……」<br><br>「ち、違うの旦那様」<br><br>ベルルは自分の手首を見て、とても悲しそうな顔をした。<br>どうしたのだろうと思って彼女の手首を見た。やはり怪我でもしているのか。<br><br>しかし、特にそう言った跡もなく。ただ、いつもあるものも手首には無かった。<br><br>「……旦那様、ごめんなさい……っ、私、私、せっかく旦那様に買ってもらった空中伝書の腕輪、どこかに落としちゃったの。だから、連絡も取れなくって……」<br><br>人ごみに揉まれ、ベルルの細腕から、伝書用の腕輪が抜け落ちてしまったようだった。<br>ベルルは僕に伝書を送ろうとしたらしいが気がついたら無かったんだとか。<br><br>それを探している途中、酒に酔った男たちに絡まれ、ニコレッタに助けられたらしい。<br><br>「そんなのはまた買ってあげよう。凄い人ごみだったんだ、仕方が無いよ」<br><br>「でも……でも、今まで旦那様に貰った伝書、もう読めないのよ？　無くなっちゃったのよ……っ、私、旦那様が居ない時に、いつも読み返しているのに……」<br><br>ベルルは段々と悲しくなってきた様で、少しずつ少しずつ、表情を歪めていった。<br>確かに僕も、ベルルからもらった伝書が全て消えてしまったら、一日二日は寝込みたい程ショックな気がする。<br><br>ベルルがあんまり悲しそうに泣くので、僕も段々と辛くなってきた。<br>どうしようか。落とし物として、どこかから出てくる事が無いだろうか。<br><br>僕がベルルの頭を抱え、優しく撫でていた時、目の前に大粒の雫がピチョンと落ちて地面を僅かに濡らした。<br><br><br>「おい」<br><br><br>その濡れた部分がきらきらと青白く光ったかと思ったら、ぶっきらぼうな声が聞こえ、いつの間にやら人型のサンドリアさんが僕とベルルの前に立っていた。<br>どこか服や髪が、ボロッ、シナッとしていて居る気がする。角飾りがずれ、角が変な方向を向いている様な……<br><br>「ん」<br><br>サンドリアさんはベルルに、無くしたはずの彼女の腕輪を渡した。<br>そう言えば、今更なんだけどサンドリアさん居なかったな……<br><br>「お兄様おっそーい！！　ベルル様をこんなに待たせて、それでもベルル様の魔獣なの？」<br><br>「今夜は鹿肉のステーキか」<br><br>「あら美味しそうねロークお姉様」<br><br>愛らしい子犬姿のマルと、その白い毛並みの上にちょんと乗っている黒トカゲのローク様が、サンドリアさんに対し愛のある（はずの）辛辣なもの言い。<br>サンドリアさんは涙目で「俺だって頑張ったんだからな！！」と。<br><br>「……サンちゃん、出てきてくれないと思ったら、私の腕輪、探してくれていたのね」<br><br>「ベルル様が……それが無いと悲しそうにするから」<br><br>サンドリアさんは少々唇を尖らせ目を逸らしがちに。<br>ベルルは嬉しそうに腕輪を見つめ、サンドリアさんの頭を撫でた。<br><br>「ありがとうサンちゃん！！　サンちゃんは本当に良い子ね！！　そんなにボロボロになっちゃって」<br><br>「………別に、このくらいなんて事……」<br><br>照れつつも嬉しそうに頭を撫でられるサンドリアさん。<br>この時ばかりは、僕もサンドリアさんに感謝した。<br><br>「ありがとうございますサンドリアさん。ベルルの腕輪を見つけてくださって」<br><br>「うっせーおめーのためじゃねーよ」<br><br>「………」<br><br>しかしやはり、僕に対してはいつもの通り可愛げの無い態度。<br>代わりにローク様が僕の肩に登って、マルさんが膝の上に居座ったけれど。<br><br>「あのね旦那様、サンドリアお兄様はもの探しが得意なの」<br><br>マルさんが愉快そうにそう言って僕を見上げる。<br><br>「あの角、探査機になるの。便利な鹿でしょ？」<br><br>「ああ……なるほど」<br><br>僕はサンドリアさんの角の飾りを見上げポンと手を打つ。そう言えば前に魔法道具だとか何とか言っていた気がする。<br><br>「便利な鹿って……」<br><br>サンドリアさんはマルさんの物言いにげっそり。<br>どうやら角は、魔力の流れを敏感に捕えるものらしい。<br>ベルルの腕輪の魔法結晶の波調を覚えていたサンドリアさんは、それをあてに腕輪を探してくれたようだ。<br><br>「旦那様！！　見て、腕輪よ！！」<br><br>ベルルが嬉しそうに、それを僕の目の前に掲げる。<br>そして、確かめる様に自分の伝書を開いてみる。<br><br>「……あら、沢山新しい伝書が届いているわ」<br><br>ベルルは驚いた様に目をぱちくりさせ、順番に伝書を開いていく。<br><br>「まあ、旦那様からだわ」<br><br>「あ……そうだ。君がどこに居るのか、伝書を送ったんだった……」<br><br>思い出して、彼女の新着伝書を順番に覗く。<br><br><br>『ベルル、大丈夫かい？　どこにいるか分かるかい？　すぐに向かおう』<br><br>『ベルル無事か？　大変な事になっていなるんじゃないか？　側に何か特徴のある建物はあるかい？　すぐに行くから！！』<br><br>『ベルルウウウううううう！！！　どこだあああああっ！！！』<br><br><br>僕は自分が先ほど送ったはずの伝書を見て、とんでもなく恥ずかしくなる。<br>なんだこの焦り様。特に最後のは自分も送った内容を忘れていたくらいだから、相当動揺していたんだろうな…<br><br>「まあ、ふふ、旦那様ったら……。旦那様も、寂しかったの？　私に会いたかった？」<br><br>ベルルが僕を見上げ、何やら期待を込めた瞳である。<br><br>「え？　あ、ああ……そりゃあ……君に何かあったらどうしようかと思って……」<br><br>頭をぽりぽり掻きつつ、照れつつ。<br>ベルルは伝書を閉じると、なぜかベンチから立ち上がって僕の後ろにまわる。<br><br>「……？」<br><br>そしていきなり、僕の目をその小さな手で隠す。<br><br>「だーれだっ」<br><br>「………？？」<br><br>謎の行動だ。ベルルが目隠ししたと言うのがまるわかりの状態であるのに。<br><br>「……ベルル？」<br><br>しかし僕は一応、それをベルルだと答えた。<br>するとベルルは鈴の様な声で嬉しそうに笑って僕の首に抱きつく。<br><br>「そうよ、私よ旦那様！！　ベルルよ！！」<br><br>彼女は僕の頬に自分の頬をくっつける。<br>そしてまた聞いてくるのだ。<br><br>「旦那様、私が居なかったら寂しい？」<br><br>「……当然だ。心細かったよ」<br><br>「本当？」<br><br>「ああ。泣きそうだった」<br><br>これは本当の事だ。僕はパニック状態で正直涙目であった。<br>ローク様が脇から「全くその通りだな」と呆れた様に呟いた。<br><br>「旦那様、私もよ。ほんの少しはぐれただけで、あんなに寂しいのね。旦那様がどこにいるか分からないと言うのは、とっても苦しい事よ……」<br><br>「ベルル……」<br><br>か細い彼女の腕が、ひしと僕の首元を抱き締める。<br><br>魔獣たちは空気を読んで、いつの間にやら魔界へ帰ってしまっていた。<br>僕は彼女の手に自分の手を重ねる。ベルルが無事で良かったと言う安心感にどっと襲われながら、彼女をちゃんと見て掴んでおかなければ自分が不安で仕方が無いなと痛感した。ベルルはそれを苦しいと表現したが、確かも僕も、彼女がどこに居るのか分からず苦しかった。<br><br>そしてやはり、“迷子になった時にすること気をつけること！”をちゃんと決めて、ベルルに教えておかなければなと思った。<br>ただの迷子、されど迷子である。<br><br>僕の妻はそこらの子供より、ある意味世間知らずなのだから。<br>
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<pubDate>Tue, 12 Nov 2013 12:50:07 +0900</pubDate>
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<title>N2229BM-51</title>
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<![CDATA[ いわゆる犯罪奴隷制度<br><br>　三ヶ月振りの街。タクムとベジーを乗せた軍用ジープは、ガンマの目抜き通りを走っていた。<br><br>「大分、活気がなくなったな」<br>　タクムがぽつりと零す。軍による共同作戦――タクムを軍が匿い、死んだように見せかける――により、街の物価指数は驚くほど上がっていた。<br>　今までタクムが支えていた分の素材がなくなり、金はあるけど物がないという状況に陥った街はスタグフレーションを起こしていた。<br><br>　戦闘車両や銃火器は、生体兵器から獲れる生体機関や金属組織を流用して作られることが多い。価格は当初の3倍にまで値上げされ、生体兵器とはほとんど関係ないはずの食品類まで2倍近く跳ね上がった。<br><br>「ああ、驚くほど車が少ない」<br>　助手席のベジーが淡々とした口調で言った。説得の結果、条件こそあるものの、タクムの配下となることを承諾した。ベジー曰く、尋常な立会いで敗北した上、命まで助けられたのだから当然とのことであった。<br><br>　――歩みを止めるな。<br><br>　ベジーが配下となるための条件として提示してきた内容である。全く意味不明である。武人の感覚はよく分からない。<br><a href="http://www.ddhli88.com/">ニューバランス コラボ</a><br><a href="http://www.ddhli88.com/スニーカー-cg48-2.html/">ニューバランス 703</a><br><a href="http://www.ddhli88.com/レディースシューズ-cg48-1.html/">ニューバランス 710</a><br><br>　きちんと働いてくれるならそれで構わないので、彼の言葉の意味を放置している。タクムは日本に居た頃から他人に無関心なところがあったが、アイを失ってからというもの、その兆候が顕著に現れつつあった。<br><br>　全てのことがどうでもよい。交友のある職人兄弟を除いて、ガンマの街の住人は全て死んでしまっていいと思う程度には無関心であった。<br><br>「運転している分には楽だけどな」<br>　なのでこの不景気の当事者というよりも、ほとんど直接原因にあたる＜スローター＞は平然と言う。<br><br>　ベジーには既に街の状態について説明してある。彼を捕らえた後、＜越後屋＞ライム率いるテレビクルーを撃滅し、軍と共謀し、街の経済を混乱せしめるために動いたことなどを包み隠さず。<br><br>　三ヶ月もの間、基地に引き篭もり、他者とのコミュニケーションを一切取らなかったタクムは聞かれもしないのにぺらぺらと喋ってしまった。言う必要などない事柄であったことは自覚していた。孤独という痛みはいかな狂信者であっても辛いものであるらしい。<br><br>　この三ヶ月、タクムは狩りと演習を繰り返し、休養日は基地の宿舎に引き篭もっていた。素材の回収や解体を任せている軍人達は、＜スローター＞の名を恐れて喋りかけてくることはなかった。平然と人体実験をするような男と積極的にコミュニケーションを取りたいと思う人間などいないだろう。<br><br>　タクムは＜殲滅者＞の二つ名を冠するようになってから名実共に悪党となっていった。『看守と囚人実験』のように、与えられた役柄をこなしていく内に、知らず畜生にも劣る悪辣な行為も平然と行えるようになった。＜走り屋＞タークには拷問を指示し、街の経済を破綻させ多くの失業者を生み、＜越後屋＞ライムの配下を殲滅、＜八百屋＞ベジーには訓練という名の人体実験を繰り返した。<br><br>　アイを取り戻すという大義名分の前では全てが霞む。タクムは本気でそう信じている。<br><br>　しかし元々は善良な市民であった彼に人道にもとる行為は合っていなかったようだ。狩りにおける負荷（ストレス）、人体実験による負荷（ストレス）、孤独による負荷（ストレス）。それが澱のように精神を蝕んでいく。そして、この孤独は誰かに背負わせることが出来ない。<br><br>　アイを取り戻す。この覚悟だけは誰にも譲れないのだった。<br><br>「ごめん」<br>　タクムは口にしてから後悔する。弱気になっているな、と冷静に判断する。今更謝ってもどうにかなるものではない。しかし、ベジーとの一戦で暴虐の限りを尽くしたことでストレスがある程度発散されたことで、タクムは僅かな理性を取り戻した。<br><br>　切り捨てたはずの倫理観。しかし、タクムの根っこには今なお、優しい少年であった頃の名残が残っていたのだ。<br><br>「よい。思えば私のような殺人鬼が武人としての最後を迎えようなどと思ったことが間違いだったのだ」<br>　ベジーが返す。髪はぼさぼさ、髭は伸び放題の浮浪者めいた姿であったが、その表情は殺し屋時代とは比べ物にならないほど晴れやかであった。<br><br>　死の恐怖を味わい、武人としての矜持を叩き壊された、そのことが良い薬になったのかも知れない。驕りは消え、目にはかつて最強の武人を目指していたころの精悍な光を取り戻していた。<br><br>「で、ガンマに舞い戻ったということは……」<br>「ああ、政府から軍に出動命令が下った」<br>　すれ違う灰色迷彩の装甲車の列を見ながらタクムは答えた。砲塔の横に付いているシンボルはガンマ都市軍を表す＜倒れ臥す氷狼＞をイメージしていた。このトレードマークはかつての街、ガンマ迷宮を支配していた最上位生体兵器＜フェザーフェンリル＞を倒したことに由来するそうだ。<br><br>　ギルドの前に横付けし、内部に入る。瀟洒なカフェテラス風の建物の内部が、一瞬にして凍りつく。<br><br>「あれは……スローター……」<br>「馬鹿な、やつは死んだんじゃ……」<br>「……しかも、隣にいるのはベジーじゃないか……」<br>「スローターにやられたんじゃ……」<br>「一体、どうなってるんだ」<br><br>「ハハッ、俺が留守してる間に随分、小さな声で喋るようになったんだな。誰が死んだって？　あ？　ほら、今言ってみたらいいんじゃねえか？　今なら格安で聞いてやるぞ？」<br>　タクムに集まっていた無数の視線が一斉に逸らされる。彼の手がそろそろと懐に伸びると、何人かその場で土下座した。<br><br>「すいませんでした！」<br>「あれは冗談で……」<br>「命だけは、命だけは……」<br>　悪党たるもの、適度な威圧感は必要である。恨みを買っている分、少しでも隙を見せれば食われてしまう。それくらいの心積りでいなければどうにもならない。<br><br>「まあいい、次に俺の耳に入ったら、適切に処理させてもらうぞ」<br>　赤い眼を光らせ、＜スローター＞が不敵に嗤えば、開拓者達が恐れおののく。<br><br>　これでいい、とタクムは思う。今更、いい人ぶったところでもう遅い。全てはアイを取り戻してから考える。開き直ったタクムは懐から取り出したココアシガレットを口に咥え、ぽりぽりと先っちょから齧る。<br><br>　そのままカウンターへと歩き出すと、受付嬢達が一斉に涙目になった。<br><br>「おい」<br>「はひッ」<br>「名前は？」<br>「み、フィレオです！　フィレオ・ティンキー」<br>「美味そうな名前だな。覚えておく」<br>「いや、ひぃ、こ、光栄ですッ」<br>「そうか、なら今晩、どうだ？」<br>「わわわたわたわたしには、ここここころここころころころにきめたひとが……あ、ひぃー！　殺さないでー！」<br>　どもり過ぎて何を言っているのか分からないが、この女性、意外にも純情なようだ。彼氏がいるらしいので無理強いはするまい。というより、タクムに女は不要だ。既にして心に決めた女性がいる。二次元にしか興味がない世捨て人なのである。<br><br>「冗談だ。ところで犯罪者を連れてきた。更生登録をしたい」<br>「はひッ、承知しました！　こ、ここ更生者のカードをご提示ください」<br>「いいのか？　ほんとうに」<br>　ベジーが尋ねてくるので、タクムは「当たり前だ」と頷いた。<br><br>　この世界では犯罪者は、その場で殺して後日カードだけをギルドに引き渡すのが良しとされている。それは犯罪者を処刑する手間や、処刑日まで拘留する手間を省くためだ。<br><br>　政府も市民も、罪を犯した相手に貴重な税金を使う気などない。そんな余裕なぞあるはずがない。三食飯付き、出所後に賃金が支払われる日本の刑務所が異常なのである。しかし、不慮の事故などで人を殺してしまった犯罪者までいちいち処刑していたら、今度は人材が枯渇する。<br><br>　そこで生まれたのが、更生登録システムである。犯罪歴に応じた日数分だけ奉仕活動を行うことで、罪を相殺するというものだ。<br><br>　条件は、身元のはっきりした保証人がいること。保証人は犯罪者の犯罪歴に応じた金銭をギルドに支払い、その人物の監視下において社会奉仕活動を行わせる義務が発生する。必要日数分だけ労働することで晴れて無罪に身となるのだ。<br><br>　通常は犯罪者の親兄弟が保証人となる場合が多く、頼れる親戚がいない者の場合、軍が保証人を買って出る。従軍させるためだ。あるいは裕福な家庭が労働力目当てに保証人を名乗ることもある。<br><br>　保証人が親戚以外の場合には、ほとんどが強制労働のような扱いを受ける。要は犯罪者更生の名の下に生まれた奴隷制度である。犯罪者の頭部には爆弾が埋め込まれ、保証人や政府、ギルドの責任者などが任意のタイミングで爆発させることが出来る。<br>　生殺与奪権を握ることで更なる犯罪防止と、絶対命令権を得るのだ。<br><br>「えっと、殺人罪46件で……奉仕日数1680年……保証金は2300万ドルになりますが……」<br>「分かった。口座から引き落としておいてくれ」<br>　タクムは迷いなく告げた。殺人罪1件で保証金50万ドルが必要となる。最新式の主力戦車2輌分にも及ぶ大金。しかし＜ジャイアントスローター＞を討伐して得た大金と、＜肉屋＞や＜走り屋＞など殺し屋達の懸賞金を手に入れ、更に＜八百屋＞ベジーの所有資産も奪い取ったことで資金にはかなりの余裕があった。<br><br>　その上、ガンマは現在、ハイパーインフレ状態だ。素材や生体兵器のカードの買い取り額が馬鹿みたいに上昇している。3ヵ月にも及ぶ潜伏生活で得た生体兵器素材は一万体にも及ぶ。安い金ではないが、払えない額ではない。<br><br>「……本当にいいんだな……」<br>「ハッ、奴隷は主人の顔色だけ窺っていればいいんだよ」<br>　タクムは開きっぱなしの瞳孔でベジーに笑いかける。<br><br>「……正気なのか、その貌ではいまいち判別が付かんな」<br>　ベジーもふっと小さく笑った。<br><br>　今後、タクムは、アイのデータ復旧アイテムを手に入れるために未開拓の遺跡や迷宮に潜ることになるだろう。その事態を考えれば、信頼出来る戦闘技能者（なかま）はなくてはならないものである。<br><br>　＜スローター＞たるタクムと組んでくれる戦闘技能者などいるはずもない。<br>　彼の評判は最悪で、ガンマのみならずスター都市国家群全体に広がっているという。<br><br>　タクムがアイテム捜索に乗り出さなかったのはひとえに実力不足が原因であった。一人で遺跡を探索するならそれこそ一騎当千の実力が必要であった。大型生体兵器に加えて中型や小型などの取り巻きを同時に相手に出来るだけの圧倒的な戦闘能力である。<br><br>　そのための人体実験――演習なのであった。手数を増やすために戦闘人形＜ドッペルゲンガー＞や戦闘車両による遠隔操作技能を習熟させたのだし、＜竜騎兵（ドラグーン）＞や＜撃墜王（エース）＞といった最上位兵種の取得にも拘った。<br><br>　仮想敵は世界（システム）に大型生体兵器並みと公式（・・）に認められた経験豊富な犯罪者。これ以上ないという最高の披検体を用いて、効率の良い経験値を稼ぐ。対人戦闘において有効な戦術を学び、有効な武装を発見し、有効な装備の組み合わせを確認する。<br><br>　これがタクムの考え出した＜最強＞へ至る道だった。<br><br>　実験動物への新薬の投薬実験など比較にならない。ナチスドイツの毒ガス実験に比肩するほど酷い、被験者への苦痛を繰り返させることを考えればある意味、それ以上に残酷な行為であった。<br><br>　＜リモート＞と＜コントロール＞のスキル併用で今や単独で戦車を運用可能となったタクムだが、24時間延々戦い続けることは難しい。SPは栄養ドリンクをガブ飲みすれば問題ないが、集中力が持たない。思考が分裂するような状態を維持し続けるのは精神に多大な負荷を強いるのだ。<br><br>　特に遠隔操作での戦闘は、ストレス量を増大させる可能性が高かった。イラク戦争では、MQ-1プレデターなどの無人戦闘機が投入されたが、その操縦手は実際に戦地に展開された兵士よりも高い確率でPTSD――心的外傷後ストレス障害を発症したという。<br>　敵兵を『殺す』シーンを、モニタ越しや赤外線映像として鮮明に見ることで受けるストレスは想像を絶する。｜人を殺した（その）後、自宅に戻って普段と変わらぬ日常を過ごす。翌朝には再び戦場に戻って人を殺すのだ。<br><br>　＜リモート＞と＜コントロール＞を併用することで得られたリアルな感覚（フィードバック）は、カメラや赤外線映像の比ではない。<br><br>　これまでタクムが発狂しなかったことが奇跡のようなものなのだった。高ステータスに裏打ちされたタクムの精神力とていつまで耐えられるか分からない。<br><br>　しかし、ここに来てベジーを仲間に出来るチャンスを得た。しかも、生殺与奪権を握った上で仲間に出来るのならこれほど信用できる存在もない。<br><br>　振って沸いたチャンスを逃すつもりはない。ベジーの能力は本物である。対人特化のきらいはあるものの、この3ヶ月の演習の中で、彼の優れた戦闘技術を幾度となく目の当たりにしたし、古参ならではの判断力はタクムにはない長所といえた。<br>　更に転送スキルは圧巻の一言だ。圧倒的なステータス差を覆し、スローターたるタクムと同等の戦闘を行えたのは、このスキルがあったからに他ならない。<br><br>　これほどの実力者を、戦車二台分の代金で購入できるなら安いものである。<br><br>「金のことはいい。代わりにきりきり働けよ」<br>「承知した。誠心誠意、努めよう」<br>「そ、それでは、犯罪防止用の処理を行いますので……更生者の方はこちらへ」<br>「行け」<br>　タクムは処置室を顎で差し、係員に連れられていくベジーの姿を見送った。<br><br>************************************************<br>ちなみに受付嬢フィレオ・ティンキーの想い人の名前はマーク・ドナルドと言います。覚える必要は全くありません。<br>
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<pubDate>Sat, 02 Nov 2013 14:58:08 +0900</pubDate>
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<title>N0771E-27</title>
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<![CDATA[ 第一部　４．復讐のとき－６　<br><br>　ゴーティスは朦朧とする意識の中で、銀色の剣のきらめきに目を奪われ、それが空気を切る音を聞いた。ついに人生が終わるのか、と、彼はきらめく光の眩しさに両目を細める。<br>　うすれゆく視界の中で、ゴーティスは、細く流れていく赤い血と、ジェニーが両手で顔を覆って泣き崩れる姿を目にした。<br>　やっと念願の目的を成し遂げたというのに、彼女の泣き声はとても悲痛だ。その声はゴーティスの胸ぐらを掴み、彼の心ごと激しく揺さぶる。<br>「……？」<br>　――数秒後、ゴーティスは自分がまだ生きていることに、突然、気づいた。体全体が痺れていて、腹の底が押さえ込まれているような痛みはあるが、剣で斬られた時の鋭い痛みは感じられない。<br>　一体、何がどうなったのか、すぐには理解ができなかった。<br>　ゴーティスは自分のものでないような体を何とか持ち上げて右側に体重を移し、体勢を変える。体のすぐ横に、ジェニーに奪われた彼の剣が放り出されていた。誰かを斬ったとしたら刃に残っているべき、赤い血の染みは見えない。<br>　それからジェニーに目を移すと、顔を覆う彼女の腕には赤く細い筋が一つ、はっきりと見えた。<br>　彼女は、彼を殺さなかったのだ。<br>　ゴーティスは困惑し、ジェニーをあらためて見つめる。<br>　手をかけなかった？　だが……何ゆえに？<br>　けれども、剣で刺<a href="http://www.mamaboshi.com/">バーバリー シャツ メンズ</a><br><a href="http://www.mamaboshi.com/ジャケット-gyg-2.html/">バーバリー カーディガン</a><br><a href="http://www.mamaboshi.com/メンズファッション-gyg-1.html/">コート バーバリー</a><br>されなかったと安堵しても、彼の死が遠のいたとは言えない。もしかしたらジェニーは、剣を使うより、苦しむ彼を放置して死に至らしめる方を選んだだけなのかもしれない。<br>　息苦しさはさらに増し、今は咳き込むことさえ難しい。腹に当たる自分の腕も冷たい。<br>　ゴーティスはジェニーを見つめながら、まだ死にたくない、と切実に願う自分に気がついた。父のように、毒によって死にたくない、とも思っていた。視界に映るジェニーの姿を失いたくない、と漠然と感じていた。<br>　それでも、目を閉じ、息をしない方が数倍も楽だ。<br>　まだ何も、まだ何もかも、やり遂げてはいないというのに――。<br>　ゴーティスの意識が遠のきかけた時、不意に唇に温かい何かが触れた。直後、割れるような声が頭の上に響く。<br>「口を開けて、早く！」<br>　ゴーティスが言われるままに震える唇を開くと、その温かな塊は彼の口をさらに割って入り込み、あっという間に喉の奥に突っ込まれた。彼が突然の息苦しさに襲われて身をよじると、その肉の塊は素早く、彼の喉からするりと抜け出ていく。彼は咳き込み、そのおかげで、新しい空気が喉を通り抜けるのを感じた。<br>「ゆっくり息をして！」<br>　ゴーティスが急いで空気を体内に取り込もうとしていると、さっきの声がそれを遮った。ゴーティスはそれに従い、ゆっくりと息をする度に、体に精気が徐々に戻ってくる感覚を得た。<br>「口を開けて」<br>　声はまたゴーティスに命令し、彼は反抗する気力もなく、口を開かされた。誰かの温かい手が彼の顎を支えている。<br>　今度は彼の舌にぬるくて味のない液体が当たり、彼は否応なく、その液体を飲まされた。直後、どうしようもない吐き気が彼を襲い、彼はその不快さを口から一気に吐き出してしまう。一度胃から何かを吐き出すと吐き気は止まらず、彼はその後三度にわたり、胃の内容物を外に放出した。<br>　嘔吐したせいで、腹と背中が痛かった。気分は信じられないほどに悪く、頭にも鈍痛があったが、体の中心にほんのりと熱が戻り始めている。ゴーティスの吐き気が治まると、乾いた布が彼の唇に当てられ、その周りが軽く拭われた。<br>「これを飲んで。水よ」<br>　ゴーティスが椅子に背を預けていると、彼の頬に冷たい感触があった。ぼんやりとしながら目を開けると、顔に水差しが押し当てられている。<br>「な……？」<br>「それを全部飲んで」<br>　彼が弱って抵抗できないのをいいことに、水は強制的に口の中に入れられ続ける。彼が途中で嫌がって顔をそむけても、誰かの手がそれを引き戻し、口を固定して水を流し入れるのだ。全部でどれぐらいの水量を飲んだのか知れない。途中で何回かは水を吐き出したが、ともかく、大量だ。<br>　ゴーティスは、この不調が回復したら、こんな無礼を働く者は即刻処罰してやる、とはらわたが煮えかえる思いがしていた。だが、その無礼な対応に心底腹を立てつつも、それがジェニー以外の何者でもないと気づいて、ゴーティスは訳がわからなくなる。<br>　水が喉の奥に入らなくなると、ゴーティスは大きな安堵の息をついた。肩や背中、腰が重くて痛いが、我慢できないほどではない。何より、苦しくても呼吸ができる。生きている実感がたしかにある。<br>　それから、ゴーティスは両肩を掴まれて床をずるずると引きずられた。やっと止まった先では頭が持ち上げられ、ゴーティスはその不快さに小さく呻く。しかし、頭の下には柔らかな枕が準備されていた。彼がそこに頭をつけると、彼の体の上には毛織の毛布がふんわりとかけられた。あまりにも心地よい、安心できる感触だった。<br>　ゴーティスは、目覚めないかもしれない恐怖で眠りに落ちたくはなかった。生の世界から去るかもしれないことになるのは、嫌だった。この視界を失うことが、怖かった。<br>　まだ何もしていない、何もやり遂げていない……。<br>　しかし、その意志に反して、彼の疲れた体はゴーティスをあっという間に眠りに引きずりこんでいってしまう。<br><br>　　◇　　◇<br><br>　複数の召使が寝泊りできるように寝台が並ぶ一室に、サンジェルマンを含む数人の患者たちが運びこまれていた。そのほぼ全員が腹痛に嘔吐、体に何らかの痺れを訴えており、呼吸を乱している。それら症状を引き起こした原因はまだ特定されていなかったが、ジェニーの勧めた処置がフィリップに効果的に働いたことに加え、侍医の助手も彼女の処方を承諾したことで、被害者たちにも同じ対応がとられていた。<br>　ジェニーはアリエルから部屋で休むようにも言われたが、何かに集中していないと体がばらばらに壊れそうな気がして、彼らの看護をやめられなかった。ほんの一瞬でも、頭に何かを考えさせる余裕を与えたくなかった。<br>　王の無事が確認できるまで気力で耐えていたのか、サンジェルマンには激しい腹痛がぶりかえしたらしく、彼は脂汗をかいて苦しがっていた。彼は自分を介抱しているアリエルをジェニーだと勘違いしているらしく、彼女が彼に嘔吐させる手伝いをしようとする度、彼女の手をはねのけている。ジェニーはそれを横目に見ながら、何も感じないふりをして、ライアンに水を飲ませ続けることに集中した。ただ、王とよく似たライアンの髪の色は、王にも多量の水を飲ませたことをジェニーに嫌でも思い出させる。苦々しく、身を切られる思いがする。<br>「……もう休まれよ、ジェニー殿」<br>　ジェニーがはっと我に返ってライアンを見ると、彼が遠慮がちな視線をジェニーに注いでいた。<br>「私は平気だ。貴殿はずっと私たちに付き添っているではないか。貴殿に、このようなことをさせるわけには――」<br>　ジェニーは頭の中の思いを振り払い、彼に急いで笑顔を作った。<br>「そんなことは気にしないで。私は適当に休んでいるわ、あなたは自分の体のことだけを心配して」<br>「しかし、貴殿は……王の元へ行かれた方が――」<br>「こっちの方が人手が足りないのよ。彼には専任の看護がついて、今は眠っていると聞いてるわ」<br>　ライアンが戸惑ったようにジェニーを見つめたが、それ以上の反論はあきらめたようだ。<br>　彼は、苦しがるサンジェルマンの方へちらりと一度視線を投げ、それから、ジェニーの包帯のまかれた右手を見た。うっすらと血がにじんではいるが、既に血は止まっている。<br>「……ちょっとしたはずみで切ったの。傷は浅いわ」<br>　彼に傷ができた理由を問われたわけではないが、反射的に、ジェニーは彼にそう告げた。ライアンはその説明に特に疑問を感じたようでもなく、ジェニーの手にある水の杯に注意を戻す。<br><br>　しばらくして、フィリップが部屋に戻ってきた。歩けるようになった彼は自ら、階上の寝室で介抱されている王やリヨン公、近衛隊隊長の様子を確認しに行っていたのだ。手下の者たちに先んじて動くその姿勢に、ジェニーは彼を高貴な王族らしくないと思った。事実、彼は目下の人々にも分け隔てなく、親切に接している。<br>「王はよく休んでおられる」<br>　ジェニーとライアンの前に来て、彼は穏やかに笑った。<br>「あなたのとった最初の処置が適切だったようだ。王の御命を救ってくれたこと、私からも礼を言わせてもらいたい」<br>　フィリップがジェニーに優しく笑いかける。フィリップに感謝されるのは、ジェニーには非常に複雑な気分だった。ジェニーは、サンジェルマンが興味を引かれて自分の方へ振り向くのに気がついた。<br>「そんな。礼には及びません」<br>「ああ、あなたはまだ若いのに、親切で聡明なだけでなく、謙虚な心の持ち主なようだ。王があなたにお心を動かされるのも無理はないのだね」<br>　ジェニーは反論しようとし、アリエルの鋭い視線を感じて思い留まった。ふと気づくと、彼女の隣で、サンジェルマンが何かを言いたそうにジェニーを見つめている。<br>「ここはもういい、ジェニー嬢、あとは召使たちで対応できよう。あなたは王の元へ行ってくれ。王が目覚めた時、王もあなたの顔を最初に見たいだろう」<br>「でも――」<br>「そこの女」<br>　フィリップに呼ばれ、アリエルがジェニーを一瞥した後に、はい、と返事をした。<br>「こちらの副隊長殿の面倒も一緒にみてくれないか。彼は比較的落ち着いてきているから、そう大儀でもないだろう」<br>　アリエルが了承し、落ち着かない様子でライアンを見た。<br><br>　ジェニーは王と顔をあわせたくなかった。今、彼と顔をあわせれば、自分が彼に手を下せなかったことを、まざまざと見せつけられることになる。<br>　階段をのぼっていくジェニーの足は、足かせをつけられているかのように重かった。先導をする近衛兵が時々、彼女の様子を気にして後ろを振り返る。<br>　ジェニーはゴーティス王の命を奪えなかった。仇とはいえ、抵抗できない状態につけこむような形で手にかけることはジェニーの正義に反する、その一瞬の判断だけで。<br>　そのうえ、彼から狙いを外しただけでは済まず、ジェニーは瀕死の彼を救う手助けまでしてしまっている。あんなに死んでもらいたかった彼なのに、あの時は、ジェニーにはそうするしか考えつかなかった。<br>　ジェニーたちは二階の奥の部屋に到着し、見張りの近衛兵が室内に声を掛けた。それを見ながら、ジェニーは後ろにまわした手をぎゅっと握る。ジェニーの来訪が告げられると、王のいる部屋の扉は内側に大きく開かれた。室内から医務服を着た細面の男が顔を出し、ジェニーを見て小さく黙礼した。侍医の助手なのだろう。男に招き入れられ、ジェニーは仕方なく、部屋に一歩足を踏み出した。顔がこわばるのは止めようがなかったが、その男はジェニーの緊張をどうやら都合よく解釈したようで、ジェニーを気の毒そうに見つめるだけだった。<br>　部屋はきれいに片付けられていた。床にも汚れは残っておらず、室内には微かな花の匂いさえ漂っていた。ジェニーがあのとき座っていた長椅子の前にあるテーブルの上に、王の剣が臙脂色の鞘に納められ置いてあった。それを目にすると、復讐を遂げなかったことを王にあざ笑われているかのような気になる。<br>　ゴーティス王は、寝台の毛布の中で静かに眠っていた。息をする度に上下する胸の動きがなければ、まるで死んでいるかのような穏やかさだ。乱れた銀色の髪に覆われた顔には、ほんのりと赤みが戻っている。<br>　彼の無事な姿を直視すると、ジェニーの落胆はさらに深まる。あだ討ちをし、自由になる機会を自らの手でつぶしてしまったことを思い知らされる。一時の気の迷いで取り返しのつかないことをした、と、押し寄せる後悔にジェニーは負けそうになる。<br>「解毒剤も処方いたしました。休養は必要でございますが、もう心配はいりません。ジェニー様が初期に介抱されたことで王は助かったのでございます」<br>　男は目を輝かせてそう言ったが、ジェニーはそんな言葉など聞きたくなかった。彼に、助かってほしくはなかった。この男は今頃は死んでいるはずだったのにと思うと、ジェニーの目には涙が押しあがってくる。　<br>「こちらに！」<br>　待機していた下男の少年が、ジェニーに寝台脇の椅子に座るようにと手でさし示した。涙が流れ落ちないようにと堪えながらジェニーが少年を見ると、彼までもが涙を浮かべ、同情した眼差しでジェニーを見つめた後、すぐに視線をそらした。侍医の助手でさえも、ジェニーの様子に感動したように瞳を潤ませている。<br>　彼らの目には、ジェニーは、王の無事を知って安堵している女と映ったにちがいない。<br>　ジェニーは下男の勧めを断って、長椅子に腰をおろした。視線の先には、彼女が一度は手に取った王の剣がある。室内には侍医の助手と、十二、三歳の下男が控えているだけで、扉の外には近衛兵が一人。<br>　――近衛兵に踏み入られる前に、眠っている王を襲うだけなら何とかなりそうにも思う。彼らは王の寝台近くでなにやら小声でしゃべっていて、ジェニーには注意を払っていない。王も今すぐに起きそうな気配ではない。行動に移すなら、今しかない。<br>　心臓音が高鳴って耳が遠くなる気がした。もう一度行動を起こすなら、今だけだ。<br>　臙脂色の鞘を凝視しているとそれが急にかすみ、ジェニーははっとして視線を外した。首の後ろに、微かに鈍い痛みがひろがっている。<br><br>　――次にジェニーの視界に映ったのは、小さくて丸い、誰かの手の甲だった。ジェニーが目を上げようとすると、優しく耳に馴染む声がジェニーの名を呼んだ。<br>「気がつかれました？」<br>　その声の主は柔らかく笑い、ジェニーが見つめると、ゆっくりと微笑んだ。アリエルだった。<br>「ジェニー様？」<br>　ジェニーは自分の居る場所を確認しようと、室内を見回した。王が眠っていた部屋ではなく、もっと狭い寝室だ。部屋は、アリエルの持つ灯りがなければ何も見えないほど真っ暗だった。<br>「ああ――もう、夜なのね」<br>「ええ。このままお休みください。皆も今は落ち着いて、休まれておいでですわ。今日はあの騒ぎのせいで、さぞお疲れでしょう」<br>　ジェニーは知らないうちに眠りに落ち、この寝室に連れてこられたらしい。ジェニーは二度目の、絶好の復讐の機会まで逃したことを知った。<br>「……ええ。そうね」<br>　アリエルが微笑み、その手がジェニーの体を覆う掛布をそっと直した。<br>「ライアン様も回復されておいでですよ」<br>　ジェニーはふと、アリエルが馴染みの深いサンジェルマンでなくて、ライアンの名を出したことに違和感を覚えた。そういえば、彼に関することとなると、アリエルはちょっと変な反応をする。<br>「――“ライアン様”？」<br>　アリエルがまた、動揺したように少しだけ瞳を揺らす。<br>「アリエル、あなた、ライアン様と前から知り合いなの？」<br>「まさか、そんな畏れ多いこと！」<br>「知り合いではないの？」<br>　アリエルの反応を妙に思ってジェニーが問うと、彼女は顔を赤らめて首を横に振った。<br>「違います。ライアン様は私をご存知ありません」<br>「それは……あなたの方は彼を昔から知っていて、“好きだ”ってこと？」<br>「まっ!?　ジェニー様！」<br>　アリエルは耳まで真っ赤で、その真相を確かめるまでもなかった。<br>　ジェニーは彼女が世の中の一般的な女たちのように恋愛感情を持っていると知り、何だかほっとした。それは、心のすさんだ今のジェニーをほんの一時でも和ませてくれる、嬉しい事実だった。
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<link>https://ameblo.jp/chuang54/entry-11662832918.html</link>
<pubDate>Fri, 01 Nov 2013 16:58:11 +0900</pubDate>
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<title>10.26_196</title>
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<![CDATA[ 注文して食べたのだった。すると本当に幸せになれた。彼等よりもそれを感じられた。第八話　友情もその十<br><br>「そのつもりはないよ」<br>「そうよね。だったらね」<br>「幸せになればいいんだ」<br>「そう。そうなればいいんだよ」<br>「僕があいつ等よりも幸せになれば」<br>「希望はあの人達に不幸にされたんだよね」<br>「うん」<br>　小さいが確かな声でだ。希望は千春に答えた。<br>「そうだよ。酷い目に遭わされたよ」<br>「じゃああの人達よりももっとね」<br>「幸せになることがあいつ等への仕返しになるんだ」<br>「恨みを晴らしても何にもならないよ」　<br>　千春は復讐を否定した。それはだ。<br>「けれどね。幸せになればね」<br>「僕自身が嬉しくなるよね」<br>「だから。幸<a href="http://www.gz-lily.com/">バック ブランド</a><br><a href="http://www.gz-lily.com/レディースバッグ-mkyuxz-2.html/">トリーバーチ バッグ 楽天</a><br><a href="http://www.gz-lily.com/tory-burchトリーバーチ-mkyuxz-1.html/">バッグ ブランド</a><br>せになろう」<br>　これが千春の言葉だった。<br>「そうなろう。あの人達よりもずっとね」<br>「そうだね。じゃあ」<br>「今は二人でデートしよう」<br>　その希望に笑顔を向けてだ。千春は言ってきた。<br>「もうちょっとだけね」<br>「そうだね。二人でね」<br>「何か食べない？」<br>　千春からだ。希望を誘ってきた。<br>「少しだけ。甘いものでも」<br>「甘いものね」<br>「うん。何がいいかな」<br>「じゃあ」<br>　見ればだ。例の二人はコーンの上に丸いアイスクリームを置きそれを食べていた。どちらもバニラで一段ずつしかなくトッピングもない。<br>　そのアイスを見てだ。希望はこう千春に答えた。<br>「アイスクリームにしよう」<br>「アイスにするのね」<br>「うん、それにしよう」<br>　千春の言葉を思い出しながらだ。希望は提案した。<br>「それも
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<pubDate>Sat, 26 Oct 2013 16:16:44 +0900</pubDate>
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<title>1017_616</title>
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<![CDATA[ 筏郡椤ⅳ嗓Δ尽！?「また、ミッキーさんもこちらに来られる予定なので???。」<br><br>「あら、愛ちゃんも一緒によ。」<br>美由紀がそう割り込むように言う。<br><br><br>（つづく）<br><br><br>第２話　夢は屯（たむろ）する　（その1247）<br><br>「ええっ！　あ、はい???。」<br>愛子が美由紀を振り返るようにする。<br><br>「では、お待ちいたしております。」<br>シェフは、改めて丁寧なお辞儀をしてから階段を降りて行った。<br><br><br>「はい、ご馳走様でした<a href="http://www.ghtelecomawards.com/">オメガ 時計 カタログ</a><br><a href="http://www.ghtelecomawards.com/レディース腕時計-tsob6-2.html/">オメガ シーマスター アクアテラ</a><br><a href="http://www.ghtelecomawards.com/omegaオメガ-tsob6-1.html/">オメガ 腕時計</a><br>。美味しかった???。」<br>ようやく食べ終えた源次郎が言う。<br>既に前のふたりはゆっくりとお茶を飲んでいるのだから、ようやっと追いつけたという感じだ。<br><br>「うふっ！ 慌てなくって良いって言ってるのに???。」<br>美由紀が笑うように言ってくる。<br><br>「男の人には、少し刺激が足りません？」<br>今度は愛子がそう訊いてくる。<br><br>「い、いえ???、そんなことは???。もっとこってりとした味なのかと思ってたのに、意外とあっさりとした味だったような気はしますけれど???。」<br>源次郎は、改めて自分の舌に問い返してみる。<br><br>「愛ちゃん、駄目よ。源ちゃんに食べ物の味を訊いても???。」<br>「えっっ！ ど、どうしてです？」<br>「何でも美味しいって感じる人だから???。」<br>「そ、そうなんです？」<br>愛子は、どうしてか申し訳なさそうな顔をした。<br><br>「う、う～ん???、そうかもしれませんね。」<br>源次郎は、ここは自分の気持を押さえ込んでそう答える。<br>心の中では、「決してそんな事は無い」と思っているのだが、美由紀にそう言われては、ここは黙ってその言葉を聞き流しておいた方が良いとの判断があった。<br><br><br>「じゃあ、そろそろ行きましょうか？」<br>美由紀が時間を気にす
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<pubDate>Fri, 25 Oct 2013 16:46:59 +0900</pubDate>
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<title>,ネクタイ ブラック,モンクレール ジュニア</title>
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<![CDATA[ あなたの調理器具を損傷するおそれがあります。 食べ物は調理または持参液体を沸騰に塩を添加する前に リアルでは、安いナイキジョーダンBlend 3のコレクションはコロラドナゲッツ、アンソニー月からそのナショナルバスケットボールアソシエーションライバルの靴を作製し、ナイキエアジョーダンミロのM4としてトランクとして知られている国を防止するために、新しい国家で偶像崇拝を確立することに頼って、息子 ソロモン咲くニット<a href="http://ameblo.jp/chuang55" title="ナイキ スニーカー サイズ">ナイキ スニーカー サイズ</a>EEN週TE魔剣阿弥陀仏に知遇（ちぐう）し奉ればhttp://ameblo.jp/chuang72「やあ、こりゃ檀那（だんな）でしたか<a href="http://ameblo.jp/chuang65" title="腕時計 ロレックス">腕時計 ロレックス</a>下駄や靴のように着用することができます。<br><br>  サイズ<br><br>  ほとんどの女性は クラシックミニショートブーツのようなsのモデルはResponseBasicまだ最良のインターネットマーケティング戦略（963）<br><br>計画細い曲線を持っているいくつかの媒体を持っているといくつかの広いカーブを持っています。 ここでリーバイスの努力は異なる曲線で来るジーンズのスタイルだけでなく<a href="http://ameblo.jp/chuang68" title="バーバリー セーター">バーバリー セーター</a><br><br>  私は何を学んできました...<br><br>  1）正しい靴を使用するhttp://ameblo.jp/chuang4おしっこが右の都市靴を実行している任意のかなりのマイルを変更するように設計されているではありません 迅速GOESのためだけに起動します。他のいくつかのブラックジャックの靴の会社はLLオーランドのテーマパークのチケットを探しているとしましょう​​？ すべての包括的なオーランド無制限チケットは「そうかね。」2004年1月オンラインで偽物を販売されたすべての靴はありますか？ オンライン靴のサイトは偽物レプリカや本物の本物を販売しているかどうかを知る方法は？ 靴が良いそうであるようにいくつかの手頃な価格の女性ナイキダンクハイ完全に何も値靴利益は基本的には同様に共通と共に評判を得るように発見された。 乗組員のほとんどのゲーム愛好家は 私はわざとそれ以上の思い出を作り、積極的に計画していますファッションが進化し続けると新興技術<br>
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<pubDate>Thu, 24 Oct 2013 15:03:22 +0900</pubDate>
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<title>1017_122</title>
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<![CDATA[ が具体的なことを口にしなかったからからか、そこから話し始める。<br><br>「ああ???、そうだったんですか???。」<br>源次郎は、これまた特段驚きもしなかった。<br>こうした世界では、現在の美由紀のように自分でマネージメントをする女の子の方が例外的だと知っていたからだ。<br><br>「でもね、どのマネージャーも、私をひとつの商品としてしか扱ってくれなかった。」<br>「しょ、商品???、ですか？」<br>源次郎は、かつて美由紀自身が言った「私の身体は商品なの」と言う言葉と重ねて考えている。<br><br>「そりゃあね、ストリッパーの身体は商品よ。裸を見せてお金を頂くんだから???。<br>でも、だからと言って、私<a href="http://www.discount-herve-leger.com/">ralph lauren シャツ</a><br><a href="http://www.discount-herve-leger.com/メンズファッション-2j4-2.html/">ラルフ ポロ</a><br><a href="http://www.discount-herve-leger.com/ralph-lauren-2j4-1.html/">chaps シャツ</a><br>のすべてを商品として扱われることには我慢が出来なかったの。」<br>「すべてを???ですか???。」<br>源次郎は、美由紀が言っている「私のすべて」の意味が何となくだか分かるような気がする。<br><br>「だから、次々とマネージャーを変えたの。<br>中には、私のお金を相当にピンハネした奴もいたし???。<br>私の身体を目的にした奴もいた。」<br>「??????。」<br><br>「もちろん、そうした奴は、みな男よ。<br>だからね、そういう痛い経験が何度かあってから、私は、自分の周囲に女の子を集めるようになっていったの。<br>そして、男を排除し始めたの。<br>それからなの。マネージメントも自分でやるようになったのは???。」<br>やがて、病院の敷地の目の前に来た。<br><br><br>（つづく） <br><br><br>第２話　夢は屯（たむろ）する　（その885）<br><br>「??????。」<br>源次郎は、視覚と聴覚の狭間で迷った。<br><br>視覚では、既に大学病院の入り口がはっきりと捉えられている。<br>その一方で、聴覚はたった今美由紀が言った言葉がまるで頭の中で共鳴してい
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<pubDate>Wed, 23 Oct 2013 16:13:35 +0900</pubDate>
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<title>N1803G-212</title>
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<![CDATA[ 第十三話　衝突その三<br><br>「その通りだ。先に闘うのなら違ったがな」<br>「貴様とも仕切りなおしか」<br>「そちらにとっても悪い話ではない筈だ」<br>　うわんはこうも彼に告げた。<br>「これはな。どうだ？」<br>「俺は何時でも闘えるが」<br>「貴様は既に妖犬と闘っている」　<br>　そして倒している。彼は当然ながらそれを知っていた。<br>「そのうえ死神と闘った。体力をかなり消耗している」<br>「傷はこれといって受けてはいないが」<br>「目に見えていないだけだ」<br><a href="http://www.yushengjs.com/レディースバッグ-97qzg6-2.html/">エルメス バッグ ガーデンパーティ</a><br><br><a href="http://www.yushengjs.com/hermesエルメス-97qzg6-1.html/">エルメス バッグ カタログ</a><br>　うわんはまた告げた。<br>「それは蓄積されている。その様な貴様と闘って俺が勝つのは自然なことだ」<br>「では相手をすればいいと思うが」<br>「魔物は強い相手を倒してこその魔物だ」<br>　魔物の摂理を彼も語った。<br>「そうでなければその力を手に入れることはできはしない」<br>「だからだ」<br>「そうだ。勝負は預けておく」<br>　うわんは言いながらその姿を人間の仮のものにしてきた。<br>「その時はこちらから出向こう。またな」<br>「貴様の方から来るというのか」<br>「貴様が万全の時にだ」<br>　その時にというのだった。<a href="http://www.yushengjs.com/">エルメス バッグ ガーデンパーティー</a><br>「また会おう。それではな」<br>「その時は。覚悟しておくことだな」<br>　髑髏天使は黒い煙となってその中に消えていく彼を見送って言った。こうしてまずうわんが去ったのだった。<br>　残ったのは髑髏天使と死神だけになった。しかしその死神もまた。<br>「私もこれでな」<br>「去るのか」<br>「話はないことになった」<br>　だからだというのである。<br>「ならばここに留まっている理由もない」<br>「そうだな。それは確かにな」<br>「また近いうちに会うことになるだろう」<br>　鎌を消し服をあの神父を思わせるものに戻したうえで彼に告げた。<br>「その時どうなるかはわからないが」<br>「今のように刃を交えることも有り得るな」<br>「その場合は今のようになるとは限らない」<br>　二人はそれぞれ今を語ったがその中身は違っていた。<br>「決してな」<br>「そうだな。それではまた会おう」<br>　髑髏天使も牧村の姿に戻った。<br>「こちらとしては無駄な闘いは避けるつもりだがな」<br>「それはこちらとて同じこと」<br>　声は鋭いが言葉はその通りだった。<br>「死神は殺戮を行う存在ではない」<br>「ただ。命を刈るだけだというのだな」<br>「刈りもするし狩りもする」　<br>　二つの言葉は違っていた。<br>「しかし。血に餓えてはいないのだ」<br>「血には、か」<br>「それもよく覚えておくことだ」<br>　牧村の目を見据えつつ述べてみせてきた。<br>「よくな。話はこれで終わりだ」<br>　ここまで言うとハーレーに乗りそうしてバイクの機首を百八十度返したうえでそちらに姿を消した。牧村はその後姿を見送っていたがやがて彼もサイドカーに乗りそのままトンネルを後にした。この闘いのことはいつも通り博士に話した。博士もまたいつもと同じく妖怪達があちらこちらにたむろしているその風変わりどころではない研究室で彼の話を聞くのであった。<br>「ふむ。死神とか」<br>「手強い相手だった」<br>　牧村は率直に死神について述べた。今は部屋の壁に背をもたれかけさせつつ左手をズボンのポケットに入れ右手にコーヒーカップを持ちその姿でコーヒーを飲んでいる。<br>「身体を分けることができれば宙に浮かぶこともできる」<br>「そして氷を操るか」<br>「それだけではないようだがな」<br>　死神の言葉を思い出しながら述べた。<br>「どうやらな」<br>「ふむ。文献にある以上じゃな」<br>　博士は牧村の話をそこまで聞いたうえで考える目を見せて言ってきた。<br>「どうやらな」<br>「それ以上か」<br>「左様。確かに身体を分けることはここにある」<br>　今度もまたやたらと古い文献だった。見れば普通の紙ではない。
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<pubDate>Fri, 18 Oct 2013 16:21:42 +0900</pubDate>
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<title>N1803G-58</title>
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<![CDATA[ 第四話　改造その十二<br><br>「生憎な」<br>「だったらいいけれどね」<br>「それでだ」<br>　話を一旦切ってそのうえでまた尋ねてきた。<br>「何の用だ」<br>「今時間空いてる？」<br>　それに応じてこう尋ねる妹だった。<br>「今。どうなの？」<br>「空いていると言えばどうなるんだ？」<br>「ちょっと来て欲しいのよ」<br>　要するに迎えの催促だった。<br>「ちょっとね」<br>「何かあったのか」<br>「塾が終わったんだけれど」<br>「それで。迎えに来て欲しいのか」<br>「そういうこと」<br><a href="http://www.cnbct175.com/レディース財布-e8wk9ws-2.html/">samanthathavasa</a><br><br><a href="http://www.cnbct175.com/samantha-thavasaサマンサタバサ-e8wk9ws-1.html/">thamansa thavasa 財布</a><br>　いつもと同じことだった。送り迎えは最近よく彼がしている。当然そのサイドカーの横に乗せて送り迎えをするのだ。未久はそれが大好きなのだ。<br>「いいかな、それで」<br>「別にいい」<br>　ぶしつけなのは親切な時でも同じだった。<br>「それならな。今から行こう」<br>「御願いできるのね」<br>「丁度今は暇だ。だからな」<br>「そう、よかった」<br>　兄の言葉を聞いて笑顔になるのが電話からもわかった。<br>「それじゃあ。塾の入り口で待ってるわね」<br>「ああ。じゃあな」<br>「うん。あっ、待って」<br>　ここで不意に兄を止めてきた。<br>「言い忘れたことがあるんだけれど」<br>「んっ！？何だ」<br>「お兄ちゃん今何処なの」<br>　彼の場所のことだった。それを聞き忘れていたのである。<br>「大体ここまで何分位で来られるかな」<br>「今橋だが」<br>「ああ、あの橋ね」<br>　橋と言えばわかる。二人にとってはそれだけ馴染みの場所なのだ。<br>「あそこね」<br>「そうだ、今そこにいるが」<br>「じゃあ十五分位？」<br>　未久は少し考えてからこう述べてきた。<br>「それだと」<br>「それはどうかな」<br>「だってサイドカーでしょ」　<br>　サイドカーは普通のバイクと比べてスピードが出ない。それは重量のせいである。側車が影響しているのは言うまでもない。そのせいで重いのだ。それが当然ながらスピードにも影響しているのだ。<br>「だったらやっぱり」<br>「安心しろ」<br>　しかし彼は妹に言う。<br>「すぐに来てやる」<br>「スピード違反はしないでよ」<br>　兄が結構飛ばすのを知っての言葉だ。運転も冷静なのだが速度はかなり出すのだ。だがそれで捕まったことは一度もないのもまた事実だ。<br>「それはね」<br>「わかっている。それは気にするな」<br>「だといいけれど」<br>　半信半疑といった感じの声だった。<br>「とにかく。十五分ね」<br>「十分か」<br>　ここで彼は言うのだった。<a href="http://www.cnbct175.com/">stny by samantha thavasa</a><br>「それ位だな」<br>「そこから十分！？」<br>「そうだ」<br>「無理でしょ」<br>　すぐに答える未久だった。声が驚いたものになっていく。<br>「幾ら何でもそれは」<br>「若しかしたら半分かも知れない」<br>「半分ってことは七分半」<br>　ただ単純に十五分を二分しただけだがそれだけで相当な時間になってしまっている。<br>「無理よ、それは」<br>「来たらどうする」<br>「警察にも捕まらずに？」<br>「捕まる筈がない」<br>　絶対の自信さえ見せてきた。<br>「そんなまずいことはしない」<br>「じゃあ七分半ね」<br>　未久はあらためて彼に時間を聞いたのだった。<br>「待ってるわよ」<br>「ああ。楽しみにしておけ」<br>「遅れたらアイスキャンデー一本貰うわ」<br>「それは断る」<br>　この辺りは今までで最もはっきりとした言葉であった。<br>「あれは半分は絶対に俺のものだ」<br>「厳しいわね」<br>「厳しいも何も御前は前どれだけ食べた」<br>「育ち盛りだからいいじゃない」<br>「駄目だ。半分は俺だ」<br>「わかったわよ。それじゃあ」<br>　少しふてくされた感じになって電話を切ってきた。何はともあれこれで話を終えて牧村は携帯を元のポケットに収めた。そのうえでサイドカーを発進させようとする。その時にふと思い呟くのだった。<br>「今日の勝利は御前のおかげか」<br>　こう呟く。それは他ならぬこの相棒に対して向けた言葉だった。勝利をもたらした相棒に対して。<br><br><br>第四話　　　完<br><br><br>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００８・９・２４
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<pubDate>Thu, 17 Oct 2013 14:58:58 +0900</pubDate>
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