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<title>メモ帳</title>
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<title>わかめちゃんの話し</title>
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<![CDATA[ <p>わかめちゃんですよ。そう皆さんご存知、力雅の看板娘のあのわかめちゃんです。</p><p>&nbsp;</p><p>彼女がした「いい仕事」の話しをね、聞いて欲しいんですよ。少し長くなりますけど時間大丈夫です？え？忙しい？まあそう言わないで。</p><p>&nbsp;</p><hr style="border:none; border-top:dotted 1px #969696;"><p>&nbsp;</p><p>その「いい仕事」っていうのは風○塾現場での出来事なんです。皆さんも名前はご存知ですよね？風男○。もう10年やってますからねえ。そう、男装アイドルの。</p><p>&nbsp;</p><p>彼女を○男塾現場に誘ったのはもう3年前の話で。わかめちゃん、初現場にして一発で推しが決まりまして。涼真くんっていう。雪村涼真くん。ショタ感のある、タメ口の自由奔放年下キャラで。そこいくの？っていう。通だな？って(笑 いや、まあ可愛いんですけどね。涼真くん。</p><p>&nbsp;</p><p>それからというもの、わかめちゃん、足しげく現場に通うようになりまして。誘った自分も軽く引くくらいのハマり方で。接触のあるアイドルにハマるの初めてだったんですよね。レス→認知→私信と順調に、凄い勢いで坂を転げ落ちるように(笑 ええ、皆さんよくご存知のお定まりのヤツです。単独遠征もリリイベでCD積むのも貢ぎ物もきちんとこなして(笑</p><p>&nbsp;</p><p>でも、あの現場にしては距離感を保った良いオタクっぷりで。割とハスに構えたオタクや、活動歴の長さからかもう現場が日常みたいな枯れたオタクも多い中、2Sとか握手で顔赤くして照れ笑いしちゃう感じで、向こうからすると多分チョｒ…やりやすさ満載で、なんというか推されオタク感、ありましたね。ええ。</p><p>&nbsp;</p><p>そうこうしてるうちに風男○恒例の夏の全国ツアーが始まりましてね。</p><p>&nbsp;</p><p>そのツアーの企画がですねえ、なかなかのアレなんですよ。抽選で観客一人をステージに上げるんです。で、ステージ中央の椅子に座らせて。それでメンバーが入れ替わり立ち代り、その人を見つめながら歌を歌うっていう。ラブメッセンジャーっていう歌を。</p><p>&nbsp;</p><p>でもって、サビはその人の推しメンが歌ってくれるんですよ。さらにアドリブで甘いセリフまで、名前も呼んだ上で言ってくれるっていう。「○○○、愛してるよ」的な。相当えげつないヤツです。ええ。</p><p>&nbsp;</p><p>チケットのもぎられた方が箱に入れられて、コーナー冒頭でメンバーがそこから一枚引いて整理番号読み上げるっていう抽選の仕方で、フロアにいる全員にチャンスがあって、わかめちゃんと「当たったらヤバい(笑」とか言ってて。</p><p>&nbsp;</p><p>そういう要素もあって、わかめちゃん、そのツアーを満喫してたんです。ツアー通して半分くらいは行ってたと思います。</p><p>&nbsp;</p><p>ところがですよ。</p><p>&nbsp;</p><p>好事魔多しとはよく言ったもので。</p><p>&nbsp;</p><p>そのツアー中に涼真くんの卒業が発表されてしまったんですよ。</p><p>&nbsp;</p><p>推しが卒業するの初めてということもあって、しかも認知も貰って楽しさ真っ盛りの時期ということもあって、わかめちゃんの取り乱しようと言ったら、それはもう。</p><p>&nbsp;</p><p>とはいえ、その翌日は涼真くんの地元であるところの大阪でのライブだったので、ひとまずそこへ向かうわけですが。</p><p>&nbsp;</p><hr style="border:none; border-top:dotted 1px #969696;"><p>&nbsp;</p><p>そうして迎えた当日、忘れもしない、大阪はBIGCATですよ。</p><p>&nbsp;</p><p>番号悪くて結構後ろの方だったんですけど、知り合い二人とわかめちゃんと、四人でライブ見てたんです。</p><p>&nbsp;</p><p>で、ライブも中盤、例のコーナーが始まりまして。ええ、オタクがステージに上げられる例のえげつないヤツです。</p><p>&nbsp;</p><p>それまでツアー通して涼真くんのオタクが当たったことがなくて。ということはつまり、涼真くんがサビ歌うのも甘いセリフ言うのもこれまでなくて。</p><p>&nbsp;</p><p>え？ああ、涼真くんって通好みなキャラなのでオタクの絶対数が…まあ、ね。そういうことです。はい。</p><p>&nbsp;</p><p>なので地元の大阪で涼真くん推しが当たるといいな、なんてステージ上でもフロア側でもそんなことを話してたんですよ。</p><p>&nbsp;</p><p>で、抽選始まって。チケットを引いたメンバーはまずプレイガイドの名前を言うんですよね。そのときは「ローソンチケット！…ミニストップ？」って。</p><p>&nbsp;</p><p>その瞬間、ピーンと来ましたね。ええ、来たんです。</p><p>&nbsp;</p><p>そう、自分の手元にはミニストップのロッピーで発券した、ローチケなのに緑色の半券が。</p><p>&nbsp;</p><p>わかめちゃんとは連番だったので当然わかめちゃんの手元にもそれがあるわけですよ。</p><p>&nbsp;</p><p>あー、これは来たなと。</p><p>&nbsp;</p><p>ミニストップのロッピー発券とか、おそらく数はそう無いだろうと。</p><p>&nbsp;</p><p>そこまで来たらあとは「どうにか自分じゃない方の番号で！」って祈るばかりで。</p><p>&nbsp;</p><p>え？そりゃそうでしょ。だって、何が悲しくていい歳したオッサンがステージ上で晒し者にならなきゃいけないんですか。しかも涼真くん推しでもないのに。誰一人として得しないヤツですよ。Win-WinならぬLose-Loseですよ。</p><p>&nbsp;</p><p>番号ですか？ええ、無事わかめちゃんのが読み上げられましたね。本人気づいてない様子だったので慌てて肩叩いて。「当たってる！」って声掛けて。</p><p>&nbsp;</p><p>なんですかね、ツアー開始当初から予感はあったんですよ。「ツアー中どこかでアレ当たりますよ。多分」って、わかめちゃんに言ってたんです。まさかこんなドンピシャなタイミングでとは思ってもみなかったですけど。</p><p>&nbsp;</p><p>で、残った三人でハラハラしながらステージを見守ってたんですけどね。これがねえ。良かったんですよ。本当に。</p><p>&nbsp;</p><p>この企画、主旨的に言えば、ステージに上がった女の子がキャーキャー言って、甘いセリフで照れて頬を染める、あわよくば感極まって泣き出しちゃうみたいな感じを狙ってたと思うんです。多分。</p><p>&nbsp;</p><p>ただ、そうそう狙い通りにはいかないもので。例えば初現場の人とか割とリアクション薄くて。その有り難味を理解していないせいなのか、緊張していたせいなのか。それはまだマシな方で、照れが違う方向にいくんですかね、特にどうってことないみたいな感じを装う若い子とかもいて。乗っかれ乗っかれ！って思いながら見てたり、そんなことが割と多くて。</p><p>&nbsp;</p><p>そんな中、わかめちゃんですよ。どうだったと思います？</p><p>&nbsp;</p><p>まずはですね、緊張した様子と状況をまだ飲み込めていないふわふわした感じの足取りでステージに上がって。</p><p>&nbsp;</p><p>そしたら涼真くん、すぐに気が付いて「あー、わかめちゃん！」って。涼真くんカラーの白の推しＴと白のペンラだったので会場もすぐに涼真くん推しって分かって。メンバーも観客も、ああ良かったなって感じで。拍手も起きたりして。</p><p>&nbsp;</p><p>で、メンバーに促されて恐縮した感じで椅子に座って。歌が始まって。各メンバーに見つめられながら歌ってもらうときも、わかめちゃん、挙動不審な感じに照れまくりで。顔真っ赤にして照れ笑いですよ。</p><p>&nbsp;</p><p>そうこうしてるうちに、さあいよいよ、待ちに待った涼真くんのサビですよ。待望のラブメッセンジャーのサビですよ。例のヤツですよ。椅子の脇にヒザをついて歌うんです。涼真くんが。</p><p>&nbsp;</p><p>歌いだしたところで、わかめちゃん、思わず顔を両手で覆ってうつむいてしまって。もうね、会場も貰い泣きですよ。</p><p>&nbsp;</p><p>そこへもってきて涼真くんが言ったセリフが「わかめちゃん、泣かないで。大好きだよ」ですよ。涼真くん、普段は割とぶっきらぼうな口調なのに。この時は優しい声で語りかけるように。言うんです。</p><p>&nbsp;</p><p>それを聞いて顔を両手で覆ったまま小さくうなづくわけですよ。わかめちゃん。</p><p>&nbsp;</p><p><br></p><p><br></p><p>どうですか。</p><p><br></p><p>どうですか、この企画主旨に沿いまくったわかめちゃんのリアクション。一挙手一投足がもれなく100点満点ですよ。企画者の狙い通りですよ。思うツボですよ。してやったりですよ。いや卒業の件も乗っかって、狙い以上ですよ。お値段以上ニトリですよ。最高のお客さんですよ。自分が企画者ならチケット代貰うどころかギャランティ支払いたいくらいですよ。</p><p>ホント、そのくらい良い光景でしたね。<br></p><p>&nbsp;</p><hr style="border:none; border-top:dotted 1px #969696;"><p>&nbsp;</p><p>いやー、2年半前の出来事ですけど、割とはっきり憶えてますね。この時のこと。あの時は本当に、わかめちゃん良い仕事したなって。最高の仕事だったなって。今でも時々思い出すんですよ。ええ。</p>
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<pubDate>Tue, 30 Jan 2018 01:24:04 +0900</pubDate>
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<title>さぼんちゃんの話し</title>
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<![CDATA[ <p>さぼんちゃんってご存知ですか？<br><br>ちょっとね、さぼんちゃんって子について聞いて欲しいんですよ。</p><p><br></p><p>少し長くなりますけど時間大丈夫です？</p><p>え？忙しい？まあそう言わないで。</p><p>&nbsp;</p><hr style="border:none; border-top:dotted 1px #969696;"><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1.96em;"><span style="font-weight: bold;">切っ掛け</span></span></p><p>いきなり話し変わりますけど、TEM○URA K○DZってご存知です？</p><p><br></p><p>ダンスユニットです。男子1名女子4名。当時はメンバー全員中学生で。そうなんです。キッズっていうくらいですから。</p><p>&nbsp;</p><p>当時っていうのは4年前のことで。4年前にね、はじめて観たんですよ。TEM○URA K○DZを。地元のショッピングモールで。</p><p>&nbsp;</p><p>当時はアイドルオタク初めて1年くらいで。アイドルを観はじめて早々にフリコピ派になりまして。</p><p><br></p><p>…フリコピってわかります？アイドルのダンスをね、真似るんです。そう。一緒に踊る。振りのコピー。</p><p><br></p><p>いや、もちろん客席で。あがりませんよ。ステージには。ええ。</p><p><br></p><p>え？いや、そりゃ、オッサンが踊りながらライブ観てるのが端から見て気持ち悪い事くらい指摘されるまでもなく承知の上ですよ。</p><p><br></p><p>ん～。なんていうか、まあとにかく楽しいんです。フリコピ。一体感的な。</p><p>&nbsp;</p><p>まあ、そんなフリコピ派なので、普段からアイドルさんをダンス主体で観てて。ダンス見るの楽しいんですよ。</p><p><br></p><p>とは言いつつ、アイドル以外のプロのダンスを生でちゃんと観るのは、それが初めてで。TEM○URA K○DZ観るのも初めてなら。</p><p><br></p><p>一応YouTubeとかは見てて、ダンスが凄いとは知ってたんですけど。そう、メチャメチャ踊れるんです。その子達。まあ、でもその時はどんなもんかなくらいで観に行って。</p><p><br>それがねえ、そのときのインパクトと言ったらもう。映像で観るより全然凄いんですよ。中学生とは思えないダンスのクオリティと百面相みたいな表情筋。</p><p><br></p><p>表情がね。コロコロ変わるんです。百面相。しかも大きく。ダンスもメリハリが凄くて動きも大きくてスピードもあって。躍動感の体現者って感じですよ。一発でやられちゃって。</p><p><br></p><p>それから足しげくライブを観に行くようになって。</p><p><br><span style="font-size:1.96em;"><span style="font-weight: bold;">売れない…？</span></span></p><p>ただね、全然人気が出ないんですよ、コレが。</p><p><br></p><p>初ワンマンは450人キャパのライブハウスを一杯にして。で、3カ月後に東名阪ツアー。</p><p><br></p><p>ところが名古屋はチケット完売せず。その次の二回目の名古屋でのライブもさらに客入り減って。</p><p>&nbsp;</p><p>観るたびにパフォーマンスレベルは上がる一方なのにですよ。何で売れないんだろう？と不思議に思ってたんです。当時。</p><p><br>でもね、気づいたんですよ。その二回目の名古屋でのライブのあとに。</p><p>&nbsp;</p><p>ライブ後に、一緒に観てた知り合いのオタク達と飲みに行ったんですけどね。ライブ自体の話があんまり盛り上がらないんですよ。いや、ライブ中はみんな凄く楽しそうだったんですよ？</p><p><br></p><p>でも、なんです。</p><p><br></p><p>特に、肝心のダンスについては「凄い」くらいしか言わない。表情くらいですかね。その百面相みたいな。話題に上ったのは。自分も含めて。</p><p>&nbsp;</p><p>何故かって言えば、アイドルさんのそれよりもテクニック的なものが高度すぎて、スピードが有りすぎて、誰も具体的な話に言及出来なかったんです。みんなあまりダンスに詳しくないので。自分も含めて。</p><p>&nbsp;</p><p>愕然としましたよ。</p><p>&nbsp;</p><p>メンバーのパーソナリティや曲やステージ自体は凄くキャッチーなのに、にもかかわらず世間一般の人では「凄い」とか「楽しい」としか表現できない類のパフォーマンスが存在するんだと。</p><p><br></p><p>エンタメ的要素ではなく、純粋なパフォーマンスの魅力を周りに伝えることが出来ないジレンマと言うものが存在するんだと。</p><p>&nbsp;</p><p>ダンスって、歌と違って一般的に通用する褒め言葉がホントに少ないんですよ。極端な話し、「キレキレ」と「キレッキレ」だけみたいな。</p><p><br></p><p>平日は毎日4時間ですよ、レッスン時間が。</p><p><br></p><p>いや、それこそ彼ら練習時間とか特に意識してなくて、移動時間とかでも時間が空けば踊ってるって。ダンスがね、大好きなんですよ。彼ら。</p><p><br>でも当時はもう、ネットやSNSでの口コミが大きな影響を及ぼすようになってて。そんな中、ライブを観に行かないと魅力が伝わらないっていうのは。これはなかなか。</p><p>&nbsp;</p><p>ウィッグと道化師的なフェイスペイントでステージに立つんですけどね、彼ら。なのでビジュアル的な入り口も狭くて。</p><p><br></p><p>そこへ持ってきて肝心のダンスの魅力が伝わらない、伝えられないとなると。</p><p><br></p><p>これは伝播しないなと。</p><p><br></p><p>…これがダンスパフォーマンスの良さを伝える術は何かないものかと。そんなことを考える様になった切っ掛けだったんですよね。</p><p>&nbsp;</p><p>2014年の秋のことです。</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1.96em;"><span style="font-weight: bold;">ジレンマ</span></span><br>その一年後、2015年の秋に、今日現在で最後になった、ライブハウスでのTEM○URAワンマンがあって。</p><p><br></p><p>埋まらなかったんですけどね。悔しくて悔しくて。</p><p><br></p><p>いや、埋まらなかったことにでも、売れてないことにでもなくて。</p><p><br></p><p>そりゃあね、スキルだけじゃ売れないのは常識で。歌が上手いだけじゃ、ダンスが上手いだけじゃ売れない。それはね、さすがに理解出来てるので。</p><p>&nbsp;</p><p>そうじゃなくて、凄く良かったんです。そのライブ。</p><p><br></p><p>彼らのアイコンであるウィッグもフェイスペイントもやめて。</p><p><br></p><p>もっと上を目指すためにって初めて生歌にも挑戦して。</p><p><br></p><p>もちろんダンスもいつも以上に気持ちのこもった素晴らしい出来で。</p><p><br></p><p>本当に最高のライブだったんですよ。</p><p>&nbsp;</p><p>でもね、何度も見てきた彼らのパフォーマンスの良さを語る術を未だ持てていない自分が居たんですよ。そこに。</p><p>&nbsp;</p><p>一体何なんだと。</p><p><br></p><p>アイドルオタクをはじめて4年、Twitterとかでは訳知り顏で何やかんやと能書き垂れてたクセにと。</p><p><br></p><p>そんな自分の現状が悔しくて。<br><br><span style="font-size:1.96em;"><span style="font-weight: bold;">諦め</span></span><br>その後、彼らのライブの頻度は減ってしまったんですけど、他に応援してたアイドルさんには、パフォーマンスの良かったところを出来るだけ具体的に伝えるようにしてたんです。稚拙ながらに。</p><p>稚拙でも、そういうのって、やっぱり喜んで貰えるんですよね。楽しい！とかの一言だけの感想とかよりも。</p><p>&nbsp;</p><p>そういう風に喜んでもらえると、こっちも嬉しくなるんです。なので色々工夫してみたり。試行錯誤で。</p><p><br></p><p>でも、そのアイドルさんが卒業してしまって。一昨年の2016年末に。<br>ちょうど同じ頃に転職と移住の話もあって。すっかりアイドル観に行くこともなくなって。</p><p><br></p><p>なので、そんな気持ちも段々と忘れてしまってたんですよ。</p><p><br></p><p>あ、でもTEM○URA K○DZはこの夏に見てるんですけどね。</p><p><br></p><p>移住先の某有名お祭りの常連なんです。鳴子持って踊る。</p><p><br></p><p>大勢の観衆の中、真夏の日差しを浴びながら汗だくで楽しそうに踊るんです。彼ら。</p><p><br></p><p>そんな様子は、以前と変わらず観てるだけで幸せで。</p><p><br></p><p>でも自分の中の熱はもう失われてて。</p><p><br></p><p>2日間の日程のうちの4分の1位見ただけで、もういいかなと帰ってしまって。やたらと暑かったのもあって。</p><p><br></p><p>もう完全にアイドルオタクとして終わってしまった感しかなくて。</p><p><br></p><p>もちろん当時のそれを思い起こすようなことも無くて。</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1.96em;"><span style="font-weight: bold;">転機</span></span><br>それが、その翌月ですよ。2017年9月。<br><br>百○坂、ってご存知ですかね。百○坂46。</p><p>乃○坂とか欅○っていうA○B系の、今大人気のアイドルがいまして。</p><p><br></p><p>あ、いや、百○坂は本物のアイドルじゃないんです。フリコピユニット。そう、そのフリコピ。好きなアイドルのダンスをステージで踊る。歌無しでダンスだけ。</p><p><br></p><p>え？さっきフリコピはステージじゃなくて客席でって言ったじゃないか？いや、例外的にね、そういうのもあるんです。</p><p><br></p><p>まあまあ、とりあえず聞いてくださいよ。<br>&nbsp;</p><p>で、その百○坂をね、観に行ったんですよ。発表会。</p><p><br></p><p>前回の発表会がねえ、なかなか良かったんですよ。</p><p><br></p><p>さぼんちゃんっていう子がね、踊れる子なんですよ。躍動感がね。良いんです。</p><p>&nbsp;</p><p>最初の良い印象を、なかなか越えられない、ってありますよね？ロッキーもダイハードも1以外認めないみたいな。続編もの、大体面白くないみたいな。<br>その日もね、そんな感じが少しあって。</p><p><br></p><p>いや全然悪くはないんですよ。すごく踊れてるし。</p><p><br></p><p>ただ自分の求めてるものとは少し違ったので、俯瞰的に興味深さという方向でさぼんちゃんのダンスを眺めてたんです。</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1.96em;"><span style="font-weight: bold;">衝撃</span></span></p><p>そんな感じで進んだ発表会だったんですけどね。</p><p><br></p><p>終わりに近づいた頃に急に雰囲気変わったんですよ。さぼんちゃんのダンスが。明らかに。誰の目から見ても、っていうレベルで。</p><p>&nbsp;</p><p>それがねえ、まあ楽しそうに踊るんですよ。表情と言いダンスと言い。</p><p><br></p><p>曲は知らなかったんですけどね。でも、その様子を見てるだけでつられて身体が動いてしまうくらい、と言えば分かっていただけますかね。もう釘付けですよ。&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>で、次の曲がガールズルールっていうんですけどね。ガールズルール。これも初めて聞く曲で。</p><p>&nbsp;</p><p>それがもう大変なんですよ。</p><p><br></p><p>こんなの初めてってくらいに恐ろしく楽しいんです。</p><p><br></p><p>ダンスが。躍動感が。表情が。弾けてるんです。</p><p><br></p><p>本人の、ダンス楽しい！っていう感情がね、受け手にありありと伝わってくるんです。</p><p><br></p><p>楽しさが滲みでてるどころじゃなくて、溢れてるっていうか、いや、もうそんなレベルじゃなくて爆発してるんですよ。爆発。</p><p><br></p><p>わかります？そう、楽しさが。大爆発。</p><p>&nbsp;</p><p>完全に戻ってきたのが自分でもわかるんですよ。あの頃の熱が。</p><p><br></p><p>振りさえ知ってたらフリコピで超楽しいやつですよ。</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1.96em;"><span style="font-weight: bold;">戻ってきたジレンマ</span></span></p><p>それと同時に、あの時の伝えたい気持ちも戻ってきて。</p><p>&nbsp;</p><p>で、さぼんちゃんの凄さを誰かに伝えたくなって。力雅行ったんです。力雅。</p><p><br></p><p>え？ああ、居酒屋です。名古屋にある。アイドルオタクが集まる居酒屋なんです。力雅。大将がアイドルオタクで。なので、そこならと思って。</p><p>&nbsp;</p><p>でもあんまり乗ってきてくれないんです。話しに。みんな。大将も、オカッパの看板娘とその旦那とかも。</p><p><br></p><p>まあでも無理もないんですよ。だって、もともとダンスをうまく語れなかった上に、一年近くブランクあったらねえ、そりゃあ無理ですよ。</p><p><br></p><p>伝わらない。伝えられない。</p><p><br></p><p>そういう悔しい気持ちまで戻ってきて。</p><p><br></p><p>昔、片付けられなかった宿題が戻ってきちゃったんですよ。</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1.96em;"><span style="font-weight: bold;">宿題</span></span><br>でね、結局本人に伝えたんです。感想を。直接。SNSで。</p><p>ええ、もともと同じアイドルさん観に行ったりで知り合いだったので。</p><p><br></p><p>そしたら「感想が的確！」って返ってきて。</p><p><br></p><p>あーそうかと。本人に言うのが一番かもって。</p><p><br></p><p>お互いの興味がマッチするわけで。需要と供給的な。</p><p><br>いや、もちろん社交辞令だって分かってるんですよ。さすがにいい大人ですから。</p><p><br></p><p>でもまあそれよりもとにかく伝えたくて。その子のダンスの良いところ。</p><p><br></p><p>いや、実際良いところ沢山あるんですよ。</p><p><br></p><p>技術的には上を見ればキリがない世界ですけど。</p><p><br></p><p>その子もまだキャリア浅くて、これから伸び代たっぷりって感じではあるんですけど。</p><p><br></p><p>動きの端々にこれは！っていうところが。ええ、各所に。</p><p>&nbsp;</p><p>で、そういうのを色々投げかけて。長文にもきちんきちんと返してくれて。</p><p><br></p><p>そもそも、アイドル見始めて6年、結構な数のアイドルオタクと話してきたんですけどね。</p><p><br></p><p>ダンスについて会話が噛み合うのって初めてで。希少なんです。そういう人。<br>&nbsp;</p><p>ところがそれでもやっぱり伝わらないんです。</p><p><br>大体は伝わるんですけどね。大枠は。具体的な話になると。正確には。なかなか。</p><p>あそこの脚の動きにこういう印象を持ったとか、ここの首の動きにどういう良さを感じたのかとか。そういうところまで掘り下げようとすると。</p><p><br>そんなことがあって、プレゼン作ろうと。パワポで。</p><p><br></p><p>そう、パワポ。ネタ的なのにしようと思って。肝心なところだけ抑えて。まあ照れ隠しですよね。それまでのさぼんちゃんとのやり取りにヒントを得ながら。</p><p>&nbsp;</p><p>で、出来上がってみたら、これが。</p><p><br></p><p>自分が求めていた「楽しいダンス」とは何かがうまく整理出来てて。</p><p><br></p><p>自分で書いておきながらビックリしてしまって。</p><p><br></p><p>ああ、こういうことだったんだと。</p><p><br></p><p>自分の思考が丸裸で恥ずかしさもあったんですけどね。</p><p><br></p><p>見せましたよ。本人に。何の罰ゲームかと思いつつ。</p><p>&nbsp;</p><p>で、その流れで、次はその子が踊ってる動画に直接コメントのせてみたんです。</p><p><br></p><p>伝えたくて。良いところを。ココ！って。</p><p><br></p><p>吹き出しみたいなのをね、動画編集ツールで映像に重ねるんです。</p><p><br></p><p>これもそれまでのさぼんちゃんとのやり取りからヒントを得ながら。</p><p>&nbsp;</p><p>で、出来上がってみたら、これが。</p><p><br></p><p>自分が何を、どこを見てるのか、何を良しとしているのか。一目瞭然なんです。ああ、こういうことだったんだと。</p><p><br></p><p>これも丸裸ですよ。</p><p><br></p><p>見せましたよ。本人に。もう耳まで真っ赤ですよ。</p><p><br></p><p>でも、どちらも出来上がってから気がついたんです。</p><p><br></p><p>例の宿題がようやく、一応であっても片付いたことに。</p><p><br></p><p>ダンスの良さを伝える術を、一応であっても形に出来たことに。</p><p><br></p><p>3年もの間、答えが出なかったのに。</p><p><br></p><p>それがたったの4ヶ月でですよ。ねえ。今までのは一体何だったんだって言う話しですよ。</p><p>&nbsp;</p><p>おまけに9月に戻った熱のおかげで11月にね、TEM○URA K○DZ観に行ったんです。</p><p><br></p><p>でも直前でメンバー一人の休養発表もあって。正直、この件がなかったら気分次第ではパスしてた可能性も十分あって。</p><p><br></p><p>ところがねえ。これが楽しかったんですよ。</p><p><br></p><p>珍しく持ち時間長めで曲数観れて。メンバーも楽しそうで。</p><p><br></p><p>何よりもう一度、熱量を持って彼らを見られるようになった自分がそこに居て。</p><p><br>良かったなあって。しみじみ思ったんです。</p><p>&nbsp;</p><hr style="border:none; border-top:dotted 1px #969696;"><p>&nbsp;</p><p>どうです？さぼんちゃん、凄いでしょ。</p><p><br></p><p>火をつけるところから、それとともに戻ってきた宿題まで一緒に片付けてくれるという。</p><p><br></p><p>アフターケアも万全ですよ。</p><p><br></p><p>おはようからおやすみまで暮らしをみつめるさぼんちゃんですよ。</p><p><br>どうです？さぼんちゃん、見てみたくなったでしょ？</p><p><br></p><p>え？まだわからない？</p><p><br></p><p>そういうこともあろうかと思って、ノートPC持ってきてるんですよね。</p><p><br></p><p>例のプレゼン有りますよ。見ます？そう、パワポのヤツ。え、大丈夫？まあそんなこと言わ(以下略</p>
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<pubDate>Sun, 07 Jan 2018 14:27:18 +0900</pubDate>
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