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<title>ひとり暮らしの風景、時々、マーケティング的映画論</title>
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<description>東京一人生活の退屈な日常風景と、映画論なんておおげさでえらそうな話ではない、映画の感想を、日々淡々と…。</description>
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<title>勝つことにこだわって生きる</title>
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<![CDATA[ <a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/0968fe05.dd35e6e7.0968fe08.d6bc11f9/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2ftennis%2fr_win_004%2f&amp;m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2ftennis%2fi%2f10000483%2f" target="_blank"><img src="https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2ftennis%2fcabinet%2f00493718%2fimg55321148.jpg%3f_ex%3d128x128&amp;m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2ftennis%2fcabinet%2f00493718%2fimg55321148.jpg%3f_ex%3d80x80" border="0"></a> <br><p>全豪オープンテニス、女子ダブルスで杉山愛組は惜しくも準優勝という結果になった。それでも彼女は四大大会のうちの他の三大会では優勝経験がある。すばらしい戦績だと思う。でも残念ながら日本では観戦スポーツとしてのテニスはマイナーな上、シングルスが花形なのでなかなか注目されない。むしろ華々しく登場した錦織選手や、復活しアラフォー世代に勇気を与え、可能性を示したクルム伊達公子選手の方が大きくとり上げられる。</p><br><p>実はダブルスは日本人に向いているらしい。小柄でパワー不足であることを補う小回りの良さや器用さ、コンビネーションやチームワークなど「和」を重視し、トレーニングする国民性…。日本人がなかなか上位に食い込めないテニスという競技だが、ダブルスだけは別ということだ。もっと言えば車椅子テニスの国枝慎吾選手は世界ランキング１位。</p><br><p>テニスだけでなく、北京オリンピックの陸上リレーで初の銅メダルの快挙をあげた４人は、バトンの受け渡しを徹底的に練習したと言われている。テニス以上に歴然としている短距離陸上における他国の強豪との差をチームワークと努力で縮めたことは賞賛され、感動を呼んだ。</p><br><p>リレーもテニスのダブルス同様、陸上競技の花形ではない。でも自分自身や国民性の持ち味を生かして、勝てることで勝てばいいのだと思う。</p><br><p>経済や会社も同じ、アスリートではない一般個人レベルも同じだと思うのだが、日本人はあまり勝ち負けをつけることを好まない性質もある。信じがたいが、学校の短距離走の授業で手をつないでゴールするなんていう話も実しやかに流布したことも。個人単位どころか自治体単位で学力検査の成績を公表しないなんていう話もあった。もっと勝つことにこだわってもいい。ただ、何で勝つかは人ぞれぞれということで。</p><br><p>人からみれば些細なことでも、人より自信の持てることがあってこその適材適所。苦手なことはしなくていいというだけではなく。</p>
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<pubDate>Sat, 31 Jan 2009 13:51:24 +0900</pubDate>
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<title>東京の空気</title>
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<![CDATA[ <p>仕事の途切れ目でここ数日のんびりしています。だから放置していたこのブログも再開しようという話です。</p><br><p>午前中は事務所に出ずに、自宅で頼まれていた原稿を書いていたら、古くからの知人から１本の電話がかかってきました。年賀状を書けなかった理由とお詫び、そして近況報告でした。彼女は１児の母。産休明けで昨年春に復帰していましたが、会社の景気が悪く、不穏な空気になってきたので、リストラされる前にやめて、さっさと次の職場（もちろん正社員）を決めたそうです。何でも少しでも間が空くと、保育園から追い出されるそうで、そういうお母さん方もこのご時世結構いるということです。</p><br><p>しかし女性はたくましいです。別に彼女の場合は、だんなさんは一流企業のエンジニアだし、やめてもたちまち困らないでしょうが、働きたいという意思力が強い。だから産休が明けたあとも、受け入れてくれる保育園のある近くのマンションに引越し、仕事に備えたわけです。こういっては失礼ですが、キャリアだけを表面上なぞると、エリート街道まっしぐらではありません。若いわけでもなく、出産もかなり遅いほうで、本来なら子育てだけで疲れても不思議はない年齢です。でもバイタリティがあるのです。そういう人を受け入れてくれる懐が、まだ日本、少なくとも東京にはまだあります。</p><br><p>ブログを中断している半年くらいの間に、何だかマスコミ報道だけを鵜呑みにすると、日本も世界も空気感がガラッと変わったような気がします。確かに金融危機は現実だし、車は売れていない、円高で輸出産業は打撃を受けています。住宅産業、不動産も厳しいのは確かです。</p><br><p>でもそれをバネにしたとしても、言い訳にしない人たちは、ちゃんと生きています。</p>
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<pubDate>Thu, 29 Jan 2009 16:18:43 +0900</pubDate>
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<title>プリズン・ブレイク</title>
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<![CDATA[ <dl><dt><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=3716775" target="_blank" alt0="BlogAffiliate">プリズン・ブレイク シーズン3 DVDコレクターズBOX （初回生産限定版）<br><img height="160" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51BCXSsQO0L._SL160_.jpg" width="128" border="0"></a> </dt><dt>￥7,718 </dt><dt>Amazon.co.jp </dt></dl><p>先日『プリズン・ブレイク』のシーズン3を観終わりました。</p><br><p>この有名な米ドラマは、主人公であるマイケル・スコフィールド（ウェントワース・ミラー）が無実の罪で死刑判決を受けている兄のリンカーンを脱獄させるために、わざと犯罪を犯して収監されることから始まります。シーズン1は最初の刑務所から脱獄するまでを、シーズン2では脱獄して追われる身を、そしてシーズン3ではパナマの刑務官すらいない醜悪な環境の刑務所SONAからの脱獄を描いています。</p><br><p>彼らの敵は刑務所内の役人たちではなく、政府内などにいて影で暗躍する大物を抱えた組織。でも24-TWENTY FOUR-との違いは、その悪行そのものの内容や人間関係ではなく、脱獄と逃走にスポットを当てているところ。人間関係では主人公の家族関係、恋愛、そして刑務所内の囚人同士や刑務官との関係がメインです。それはそれでスリリングなのですが、シーズン1は暗い刑務所の中が描かれているシーンが多く、主人公の頭脳明晰さや刑務所長との関係などは<a href="http://andy.nobody.jp/" target="_blank">『ショーシャンクの空に』</a> に似てなくもなく、ショーシャンクは素晴らしい映画ですが、こちらはやや安っぽく感じたものです。ところがシーズン2から断然おもしろくなり、シーズン3も再び刑務所に戻るので、どうかなぁ～と思ったのですが、シーズン自体が短くコンパクトにまとめられていたこともあり（ストの影響かもしれませんが）、私的にはスリリングで一番良かったです。ただ、ちょっと描写は端折った感じがしましたが…。</p><br><p>SONAからの脱獄も成功してシーズン3は終わり、シーズン4ではマイケルは、愛するサラを殺された復讐の旅に出るらしいです。舞台はまたアメリカに戻るようですが、国は違うとはいえ2度も刑務所を脱獄して、（追われる前提とはいえ）自由に動き回れるというのは日本的に考えればやや無理があると思いますが、そのあたりはご愛嬌。シーズン4にも期待できます。SONAにはくせ者のティーバッグ、マイケルの代わりに収監されたような感じのスクレもまだいるので、SONAの中のこともなんらか絡んでくるのでしょうか。</p><br><p>ところでアメリカの刑務所モノを見るにつけ、アメリカは個人や自由を末端まで尊重にしている国だなぁ～と思います。日本で別に刑務所に入ったことがあるわけではありませんが、ドキュメンタリーやドラマで観る日本の刑務所は清潔ではあっても、、規則でがんじがらめな感じがします。アメリカでは面会も比較的自由で、電話もできるみたいです（州や刑務所の形態によっても違うようですが）。</p><dl><dt><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=3716774" target="_blank" alt0="BlogAffiliate">プリズン ブレイク　ＤＶＤコレクターズ ボックス１<br><img height="200" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fpics.dmm.com%2Fmono%2Fmovie%2Fn_612fxba33087%2Fn_612fxba33087ps.jpg" width="147" border="0"></a> </dt><dt>￥9,261 </dt><dt></dt></dl><br><dl><dt><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=3716773" target="_blank" alt0="BlogAffiliate">ウェントワース・ミラー／プリズン・ブレイクシーズンＩＩＤＶＤコレクターズＢＯＸ１／FXBA-36163<br><img height="192" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimg.aaaa.co.jp%2Fl00000704024.jpg" width="149" border="0"></a> </dt><dt>￥10,290 </dt><dt></dt></dl><p><br>ちなみに『ショーシャンクの空に』。名作です。</p><dl><dt><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=3716772" target="_blank" alt0="BlogAffiliate">ショーシャンクの空に<br><img height="160" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41FNeINniuL._SL160_.jpg" width="113" border="0"></a> </dt><dt>￥1,395 </dt><dt>Amazon.co.jp </dt></dl>
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<pubDate>Sun, 24 Aug 2008 10:30:07 +0900</pubDate>
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<title>チーム・バチスタの栄光</title>
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<![CDATA[ <dl><dt><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=3705211" alt0="BlogAffiliate" target="_blank">チーム・バチスタの栄光<br><img height="160" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51gCQtegUpL._SL160_.jpg" width="118" border="0"></a></dt><dt>￥3,749</dt><dt>Amazon.co.jp</dt></dl><p>この映画、ベトナムに行く飛行機の中でさんざん観たような気がしますが、途中でうとうとしたり、途切れたりしていて、終盤をまったく観なかったことに気づき、DVDを借りました。</p><br><p>前に原作者である海堂尊さんの作品についてのブログで私が書いているのですが、小説自体、彼の他の作品に比べて小説家という意味では素人がエンターテインメント的技巧に走った感じがして、いまいちだなぁ～というのが感想でした。筋書きは、バチスタという高度心臓手術を高い確率で成功に導いてきた大学病院の医療チームがいるのが、何かのきっかけで死亡事例が続いてしまい、そのなぞの解明を不定愁訴外来の担当医の田口と、厚生労働省から来た白鳥で解決するというものです。原作の中では個々のキャラクター設定は楽しめても、ポイントとなる謎解き（犯人探しと、スター医師2人の秘密という2つの軸がある）の部分が二番煎じぽく、結論となる犯人の動機に後味の悪さだけが残りました。動機自体はありだと思うのですが、そのためには犯人の人間像をしっかり描かないと、エイリアンが常識では考えられない感情の持ちようによって罪を犯した感じしか残らず、それが医療従事者であることに薄気味悪さだけが残ります。</p><br><p>それが映像化されると、せっかくたいした華はないけど個性があった主要登場人物である田口＆白鳥（映画では阿部寛＆竹内結子）がのべっとした心を感じない人形のようになってしまっていて…。竹内結子さんはもともとどうでもいい感じですが、阿部寛さんは割と好きな役者で、作品に恵まれればいい演技をされています。ところがこの映画では、すごく中途半端。ビジュアル的にイイ男であることが既に原作から乖離しているのですが（田口に至っては、男性から女性になっていますし）、そのあたりは映画なのでしょうがないと目をつむったとしても、本来、阿部さんはちょっとかっこ悪い男とかセンスがない男、でも実際は切れ者なんて役を他の作品では巧みにこなされています。ところがこの作品でははまっていません。原作を読んでいるからそう思ってしまうのかもしれませんが…。</p><br><p>医療チームの面々に至っては、2時間の中でキーマンが多すぎて、描かれ方がすべて中途半端に終わり、誰にも感情移入できません。</p><br><p>映画には向かない作品で、もう少しキャラクターに深みを加えることが可能なら、連ドラの方が見ごたえがあるかもしれません。NHKの土曜ドラマの5回連続くらいがちょうどいい。演出や配役も失敗しなさそうです。原作を超える映像作品の誕生もあり得るのではないでしょうか。<br></p>
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<pubDate>Fri, 22 Aug 2008 15:18:20 +0900</pubDate>
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<title>値千金の解説</title>
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<![CDATA[ <p>いつになく熱心に観ていた北京オリンピックでしたが（暇だったのでしょう）、そろそろ終わりです。柔道、競泳などの日本人選手が活躍する個人技が目白押しで、もりだくさんの前半戦に比べ、後半は日本が弱い陸上などが中心で、盛り上がりに欠けます。ところがその後半戦で大感動してしまいました。まさか私的にはまったく注目していなかったソフトボールで涙するとは…。</p><br><p>今日の決勝ももちろんよかったのですが、圧巻は昨日の3位決定戦でしょう。朝からさんざん投げていた上野投手がまた出てきて、またさんざん投げているのですから。</p><br><p>別にプロ野球と比較するのはナンセンスだとわかっているけれど、連投や1日に300球以上投げることが選手の肩を壊し選手生命を縮める過酷なことであることはきっと確かなのでしょう。高校野球やオリンピックのように短期決戦だからできるわざとはいえ、1日2回延長戦、翌日もまた、というのは凄すぎます。</p><br><p>そして何よりも今回のソフトボール中継を楽しくしてくれたのは、前監督の宇津木妙子さんの解説らしくない解説。まるでベンチの中にいるように、選手のプレイの修正点を事細かにマイクに向かって話しているし、危ういプレイをみると、「あっ、ダメダメ」「しまった」みたいにそのとき感じたままが生々しく伝わってきます。歳をとった母親がテレビに向かって、ハラハラどきどきしながら娘のプレイに一喜一憂している風にも感じます。</p><br><p>おそらく金メダルをとらせることができずに代表監督を降りざるを得なった無念さもあるのでしょう。でも本当にソフトボールや選手への愛情の深さが、ちょっとおっかない声と話し方の奥から伝わってきて、選手のプレイ以上に感動を誘います。辛口のコメントばかりでしたが、上野選手の連投にはさすがに気遣っていましたし、何よりも勝利が決まった瞬間、泣かれていました。解説は初めてということで、スポーツ解説の技術としてはいまいちなのでしょうが、そんなものは超えているなぁ～と思った次第です。</p>
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<pubDate>Fri, 22 Aug 2008 02:28:21 +0900</pubDate>
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<title>once ダブリンの街角で</title>
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<![CDATA[ <dl><dt><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=3451092" target="_blank" alt0="BlogAffiliate">ONCE ダブリンの街角で デラックス版<br><img height="160" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51tPoN3XZwL._SL160_.jpg" width="116" border="0"></a> </dt><dt>￥3,152 </dt><dt>Amazon.co.jp </dt></dl><p>この<a href="http://www.oncethemovie.jp/" target="_blank">作品</a> 、最新作をレンタルしておきながら、観ずに返そうかと思ったのです。冒頭、主人公の男性（グレン・ハンサード）が街角で歌っている（ストリートミュージシャンです）シーンから始まるのですが、今ひとつ惹かれるものがなく、地味なヨーロッパ映画を借りてきちゃったな、と思って後悔してしまったのです。</p><br><p>ところが結局最後まで観ました。確かにストーリーに何の技巧もありません。自主映画と言われても、そうかなと思えるほどの低予算感ありありです。シーンのほとんどはダブリンのロケと、男女それぞれの自宅。ロンドン、チェコという地名は、重要なキーワードですが、海外ロケ（アイルランドから見た場合の海外です）は一切ありません。筋書き同様、デモテープを制作するレコーディングスタジオの使用料が、ロケ的にも一番お金がかかったのではないでしょうか。</p><br><p>それでもなんとなくいいのです。うんと幸福そうでも不幸そうでも、リッチな感じも貧しい感じもしない、でも落ち着いた大人の街・ダブリンの風景の中で、不器用な普通の男と女が、音楽の才能に静かに惹かれあっていく様子がいいのです。不器用だけど、子どもっぽくなくて、でも小賢しい大人でもなくて、こんな感じで人と人とがかかわれればいいな、と思えるのです。</p><br><p>アイルランドはここ十数年で急速に経済力をつけて、それまで移民をどちらかといえば出していた国だったのが、受け入れる国になっています。この物語の女性主人公（マルケタ・イルグロヴァ）もチェコからの移民で、花売りをしながら生活しています。男性はアイルランドの人ですが、メジャーなミュージシャンを目指すというと、ロンドンに行くという発想になります。昔の恋人がロンドンにいるということもあるのかもしれませんが、ダブリンという街の微妙で地味なポジションが垣間見えます。移民問題やアイルランドの国柄は、この映画の本筋ではないのですが、そういう事情が落とす微妙な影が、作品全体に単なる素朴なラブストーリーにとどまらない深みを与えているのです。</p><br><p>そして何よりも、この作品の大切なエッセンスである音楽ですが、これが素晴らしい。ヨーロッパ、特に北欧の歌曲はどうしてこれほどまで心に響くのでしょうか。音楽もまた決して技巧的でもなければ、激しく感情を揺さぶるというほどでもない。普通の男と女を描いたラブソングなのですが…。サントラがほしいです。</p><dl><dt><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=3451091" target="_blank" alt0="BlogAffiliate">ワンス ダブリンの街角で オリジナル・サウンドトラック/サントラ<br><img height="159" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51hd0i9YP8L._SL160_.jpg" width="160" border="0"></a> </dt><dt>￥2,344 </dt><dt>Amazon.co.jp </dt></dl><br>
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<pubDate>Sun, 13 Jul 2008 01:01:03 +0900</pubDate>
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<title>潜水服は蝶の夢を見る</title>
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<![CDATA[ <dl><dt><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=3447327" alt0="BlogAffiliate" target="_blank">潜水服は蝶の夢を見る 特別版【初回限定生産】<br><img height="160" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51ws12Pc0aL._SL160_.jpg" width="113" border="0"></a></dt><dt>￥3,652</dt><dt>Amazon.co.jp</dt></dl>美しいタイトルで公開当時から観たかったのですが、見逃し、DVDを待ちました。でもセットするまでは不安でした。結局退屈して、途中でやめてしまうのではないかと。<dl><dt>何しろ、突然の脳梗塞で全身が麻痺し、片方の視力と脳と聴力以外を失った実在の人（ELLE誌編集長だった<a href="http://www.chou-no-yume.com/main.html" target="_blank">ジャン=ドミニク・ボビー</a>）の話ですから、ワクワクする楽しい話やミステリアスな話であるはずはありません。</dt></dl><p>ところが約2時間、画面に釘付けになりました。父親と電話で会話するシーンでは涙がこぼれました。</p><br><p>彼はフランス版ELLE誌編集長で、結婚はしていませんが、子どもが3人いる42歳。未婚の親は、フランスでは珍しくないのでしょうが、自由である種の成功者であることはまちがいありません。そしてかっこいい。もちろん映画は俳優（マチュー・アマルリック）が演じていますから、いい男には違いありませんが、実在の人もきっとかっこよかったのだと思います。そんな彼が突然倒れ、3週間後に意識を取り戻した時には、ほとんどの機能が動かなくなっているわけです。それでも記憶と想像力は残っています。動かない体と比べて、あまりにも鮮明な脳であることが切なくも衝撃的です。最初は絶望し、死を渇望しますが、訪れる見舞い客、家族、そして献身的な言語療法士や彼が書こうとする自伝を筆記する女性編集者たちの愛情と使命に支えられ、彼は静かに生き抜くのです。</p><br><p>片方の目のまばたきだけで会話をし、本を綴る。人間の潜在力の素晴らしさ。でも何より、倒れるまでの過去にどう生きたかが、その後の人生も決めるのだということが身につまされます。彼は成功者だったかもしれませんが、本人にとっては後悔の思い、やり残してきたことが山ほどあったようです。誰でもそうでしょう。でも過去の彼を愛し、身体機能の多くを失った彼の現実を、健康だったとき以上に愛する人の存在はとても大きいと感じました。もし私が同じ目に遭ったとき、そういう人が何人いるだろうか、何よりも愛する人がこういうことになったときに、どんな形で愛することができるのか、そんなことも感じさせます。</p><br><p>映像もとても美しく、映画館のスクリーンで観てもよかったと思える秀作です。</p>
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<pubDate>Sat, 12 Jul 2008 13:54:26 +0900</pubDate>
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<title>ココロの鎖国はもったいない</title>
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<![CDATA[ <p>今朝（10日）の日経新聞に出ていましたが、今の若い、特に男性に海外旅行をする人が減っているらしいです。私が若い頃もだいたい女性の方がさかんに海外に出ていました。男性は仕事で休みが取りにくかったり、ある程度の年齢になると、男同士でパリでお買物っていうのも何だかなぁ～って感じもあり、よほどの趣味人か、一緒に行く彼女がいないと、遊びに海外って行きにくかったような気がします。車やメカ系のものにお金を遣う人も多かったし…。</p><br><p>でも今の男の子の海外に行かない理由は、ちょっとがっかり、を通り越して、不安になります。経済的な要因はまだしも「関心がない」「言葉が通じないのが不安」「治安や感染症が心配」って…。目的もなく、むやみに治安や感染症の心配がある所に行く必要はないですが、日本や超先進国以外はどこも心配じゃ、ある意味引きこもりです。言葉は通じなくて当たり前だし、外に関心がないっていうのも、ちょっと情けない。もしかして、イラクとイランの区別がつかないのは、こういう人ではないかと思うのです。インターネットで、世界の情報が近くなって、リアルに体験することから遠ざかって、視野が狭くなっているとしたら皮肉です。</p><br><p>私は若い頃、１ヶ月くらいホテルも行き当たりばったりの旅行をしました。二十歳そこそこで陸路、米国からカナダへ。たどり着いた街は完全なるフランス語圏ということも（知らずに行ったし、両替もしていかなかった）。モントリオールやケベックのような観光地はともかく、東部の田舎町で英語は通じません。でも旅行はできるのです。どんな小さなホテルでも、フロントで部屋は空いていないかと聞けば、それが何語であっても、泊めてくれるし、お金は銀行に行けば両替してくれます。街角でも困っていれば、声をかけて、親切にしてくれる人はいます。西側の先進国ではそれくらい冒険でも無謀でもなんでもなく、誰でもできることです。都市部なら、いざとなれば日本人にもすぐ出会えます。</p><br><p>若い頃のこんな時間はかけがえがなく、今でも時間があれば少し違った形で、やっぱり外国に行きたいと思いますが、現実的には仕事や日常生活を放り出すわけにいかず、かないません。リアルな体験を通じて、私たちはどこの国に住んでいる人も同じ人間であることを実感するし、言葉が通じなくても豊かなコミュニケーションはできるということを実感できます（言葉は通じるに越したことはありませんが）。そして日本の良さを改めて見直すこともできると思います。</p><br><p>何に関心があってもいいし、海外に行こうが行くまいが自由ですが、せっかく移動の自由でコストも比較的かからない時代に生まれたわけで、好奇心や冒険心を持たないのはもったいないと思います。海外旅行が自由化され、誰でも渡航可能な価格になったのは、ほんのここ20～30年のことです。</p>
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<pubDate>Thu, 10 Jul 2008 23:42:50 +0900</pubDate>
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<title>タイガースの活躍と人事の妙</title>
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<![CDATA[ <a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/015c424e.9b632abb.03a9a875.3747f580/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f3813838%2f&amp;m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fbook%2fi%2f11656447%2f" target="_blank"><img src="https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2fjan_4988001%2f4988001928645.jpg%3f_ex%3d128x128&amp;m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2fjan_4988001%2f4988001928645.jpg%3f_ex%3d80x80" border="0"></a> 　　<a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/0841b920.acabe7a3.0841b921.ad60efa1/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fjoshin-cddvd%2f4988005461483%2f&amp;m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fjoshin-cddvd%2fi%2f10003185%2f" target="_blank"><img src="https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fjoshin-cddvd%2fcabinet%2f483%2fuicz-4167.jpg%3f_ex%3d128x128&amp;m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fjoshin-cddvd%2fcabinet%2f483%2fuicz-4167.jpg%3f_ex%3d80x80" border="0"></a> <br><br><p>映画やドラマのことばかりを書いていますが、実はスポーツも好きです。毎週テニスをしていますし、観るのは野球、バレーボール、フィギュアスケート…サッカーはイマイチよくわからないところが時代とズレている気もしますが、趣味は自由なので、いまやオヤジのスポーツ化したプロ野球を楽しみにしています。ブログで話題にしないのは、特に書くほどの知識も感想も持ちにくいからですが、最近の<a href="http://www.hanshintigers.jp/" target="_blank">阪神タイガース</a> の活躍には思うところがあります。タイガースファンであることで、欲目があることを前提に、ですが、今のあのチームの姿は、ビジネスにも参考になる部分があると思うのです。</p><br><p>もともとタイガースはお家騒動ばかりのダメな「会社」でした。当然業績（勝ち星）もあがりません。でも今でこそ、野球界でもJリーグに刺激され、声高にいわれて成功している「地域密着」を昔から実現し、お客様（ファン）の支持とロイヤリティ（忠誠心）だけは群を抜いていました。しかし以前は阪神が本拠地とする関西は、一地方ではなく、首都圏に対抗できる経済圏だったため、球団数が今より多かったのです。従って、今ほど地域密着型のイメージはつよくありませんでした。東のジャイアンツ対西のタイガースという構図だったのです。</p><br><p>ところが震災などを経て、大阪を中心に関西の経済力と首都圏の差が開き、首都圏のプロ野球人気が希薄になる中、関西における阪神への執着心は深くなりました。なぜなのか、首都圏は豊かさの結果の一つのベクトルとして、市民のエンターテインメントへの興味が細分化します。東京の<a href="http://www.giants.jp/top.html" target="_blank">ジャイアンツ</a> の高額年俸の若いスター選手は、より広い世界（野球の場合はMLB）を目指します。巨人という球団が野球エリートを学生に対するような規則で縛ることも原因の一つでしょう。髭を剃れとか、長髪・茶髪にするなとか、公務員化してしまい、他の球団を知っている中途採用の人たちの多くは、萎縮してしまうのではないでしょうか。</p><br><p>でもわが町のタイガースを実現している関西の球団は、その最大の資産である絶大な人気を軸に、西側やパ・リーグの人気イマイチ球団から、実力はトップレベルだけど目立たない選手を引き抜きます。新井選手はJAPANでの活躍で全国区になりましたが、金本選手も、下柳選手も前の球団にいたときには、今ほど有名ではなかったと思います。しかも中堅から定年寸前の選手ですから、そう簡単に外国に行きたいなどと言い出しませんし、MLBも注目しません。しかも新井さんのように、先輩が球団を移る際の精神的支柱になるといった、昔の日本の人事制度の利点そのままの人間関係が生きています。</p><br><p>個人のスター性や前職の経歴（企業的には資格や学歴、前職の企業ブランド）を重視し、高い待遇をもってむやみやたらに迎え入れることが必ずしも好結果につながっていないことは、今のジャイアンツが物語っています。働くモチベーションとして、もちろん給料の高さも重要な要素です。でもそれ以上にお金では買えないモチベーションや、仕事ができる環境（スタメンでいつも活躍できる）がなければ、本当に心身ともに優れた人材は生かせないのではないでしょうか。一流の選手を格下選手が追いつくべく頑張るのはいいですが、一流同士の競争は、度を越すと潰しあいになります。</p><br><p>それとプロ野球ファンそのものが高齢化しているので、定年間近選手の活躍には格別のシンパシーがあるのでしょう。</p>
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<link>https://ameblo.jp/cool-rose/entry-10114083059.html</link>
<pubDate>Tue, 08 Jul 2008 10:46:30 +0900</pubDate>
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<title>Tomorrowと医療問題の温度差</title>
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<![CDATA[ <p>フジテレビに続いてTBSでも医療ドラマが始まりました。日曜日21時の<a href="http://www.tbs.co.jp/Tomorrow2008/" target="_blank">「Tomorrow－陽はまたのぼる」</a> です。1回目だけ観て判断してはいけないかもしれませんが、連ドラは1回目が勝負なのもまた事実。正直、私的にはCXの圧勝といったところでしょうか。やはり「白い巨塔」（←これは別格か）「Dr. コトー診療所」「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/æå½çæ£24æ" target="_blank">救命病棟24時</a> 」「医龍」に続き、医療ドラマのフジテレビ健在といったところでしょうか。</p><br><p>脚本やテーマの地味さ以前に、簡単に言えば、演出にセンスがないのです。なぜいきなり地方の市民病院がセレブ御用達の儲け優先病院に転換されるのか、また、それを新任の米国（←確か）帰りの若い脳外科医（緒川たまき）が、患者たちが聞いているナースステーションで宣言するのか、主人公である竹野内豊さん演じる以前に医者だった公務員が、救急患者を助けるまではいいとして、そこにある無用に思わせぶりな「間」と演出。テーマはとてもいいし、現代社会の課題に取り組もうとしているのに、内容や演出がちくはぐすぎて、見るに堪えないものになってしまっています。</p><br><p>おそらく静岡県の熱海近辺の市と想定されている海沿いの町の市民病院という設定。赤字3億円を抱えた病院に、市役所を通じて送り込まれたのが経営再建を託された脳外科医。おそらく過去に医療ミスか何かをして、人を死なせてしまったことがトラウマになり、今はマジメが取柄の市役所職員になっているのが竹野内豊さんの役柄です。テーマがシリアスで現実的だからといって、ドラマである以上、何から何までリアリズムを追求するのは確かに無理があります。でも細部の演出やキャスティング、セリフの内容や発する場所には気遣ってほしいものです。それが医療というテーマを扱う最低限のマナーのような気がします。</p><br><p>大枠の設定にしても、赤字の地方病院を高額所得者を受け入れるものにするためには、高度医療を実現するか、あるいは高級ホスピスを指向する必要があります。そうして外部から患者さんを受け入れるわけです。海辺の古い観光地のような背景は正解です。しかし初期投資する資金はどうするのでしょうか。脳外科医が資金を調達するのでしょうか。仮に可能だとしても、それを有能な医師にさせる設定は、観る人に間違った医療感を持たせてしまいます。緒川たまきさん演じる脳外科医も、たくさんの正しいセリフを発しています。しかし善意の看護師役の菅野美穂さんや竹野内豊さんと対立させることで、視聴者の中でステレオタイプな良い医師像と悪い医師像を作ってしまうことになりかねません。病人を分け隔てなく、わが身を犠牲にして診てくれる医師が良い先生だと。今の医療の問題の多くは、患者側にもあるにもかかわらず、です。</p><br><p>さらに看護師長役の設定とエド・はるみさんというキャスティング。菅野美穂演じる看護師の母親の後輩という設定も、余計な気がしますし、毒も中立性も感じられません。本来重要な役柄でなければならないはずですが、手を抜いている感じがありありです。多分他の主要人物よりギャラも安いでしょうし…。</p>
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<link>https://ameblo.jp/cool-rose/entry-10113717076.html</link>
<pubDate>Mon, 07 Jul 2008 10:11:13 +0900</pubDate>
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