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<title>クールタコのブログ</title>
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<title>青空文庫をコピーしてみた。</title>
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<![CDATA[ 私達は予定通り、恰度一時間を費して、インタアナショナルを出た。<br>　真暗な河岸通りに青い街灯が惨めに凍えて、烈しい海の香りをふくんだ夜風が吹きまくっていた。<br>　元町へ抜けて、バンガロオへ寄って、そこで十二時になるのを待った。アレキサンダー君が、このダンス場の看板時間まで踊り度いと云うので、踊の出来ない私は、ぼんやりウイスキーを舐めるばかりで、旺んなホールの光景を見物しながら待っていたわけである。<br>　へべれけに酔っぱらった大そう年をとり過ぎた踊子<a href="http://www.dogterrace.net/" target="_self">バリカン</a><br>ダンサー<br>が、私の傍へ来て、ポートワインをねだるので、振舞ってやると、やがて彼女は、ダンス位出来なくては可哀相だから、教えてやると云って、私の両手を掴んで立ち上がるのであった。<br>　だが、彼女は直ぐに、蝋引きの床の上に滑ってころがった。何度でもころがった。<br>　私は到頭、やっかいな老踊子を、静かに長椅子<br>クッション<a href="http://www.dogterrace.net/" target="_self">犬</a><br>の上に寝かしてやらなければならなかった。<br>　十二時にバンガロオを追い出されて、私達はさて、大方寝てしまった元町通りを、真直に徒歩で大丸谷へ向った。<br>『大丸谷は本牧より半分安いですが、悪い。そして、日本人は好かれませんよ。』と、アレキサンダー君は、私と腕を組ませて歩きながら云った。<br>　草の生えている真暗な坂道を上がって行くと、左側に何々ホテルと記した、軒燈りの見える家が幾軒となく立ち並んでいた。<br>　私達はその中で、一等堂々として見える新九番館<br>ニュウ・ナンバア・ナイン<a href="http://www.dogterrace.net/" target="_self">ペット</a><br>を的にして行ったのだったが、玄関も窓も、すっかり暗くなっていたので、已を得ず、その裏側にある東京ホテルの玄関を敲いた。<br>『何国？――』と云う声と共に、傍の小窓が開いた。<br>　窓明りを背負って現われた黒い女の顔は、玄関の扉にくっ着いているアレキサンダー君よりも、その後に立った私の方を主に窺った。<br>『支那人<br>チャニス<br>。』とアレキサンダー君が咄嗟に答えた。が、『満員！――』そして忽ち、窓は閉まった。<br>『ちえッ！――』アレキサンダー君は、唾を甃石の上へ吐きつけた。<br>『チボリへ行っても寝ています、本牧へ行きましょう。』<br>『オールライト！』<br>　と、私は答へた。
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<pubDate>Mon, 12 Apr 2010 15:50:25 +0900</pubDate>
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