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<title>小説投資</title>
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<description>個人投資家によるオリジナル小説。投資関連の題材を中心とします。</description>
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<title>串カツ</title>
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<![CDATA[ （1万7000円台を回復したか）<br>日経平均先物の値を見ながら三吉は昼からビールを飲んでいた。上野 蓬莱屋で、である。東京物語膳が運ばれて来ると、もう先物どころではない。メンチカツひとつにひと口ヒレカツふたつ、串カツふたつ。<br>自分の家が評判のかつ丼屋といっても、<br>（モノが違う‥‥‥）のだ。
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<link>https://ameblo.jp/d-f2015/entry-12119291407.html</link>
<pubDate>Tue, 19 Jan 2016 18:15:00 +0900</pubDate>
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<title>カツ丼</title>
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<![CDATA[ 自室にて日経平均株価の25日と50日の移動平均線の隙間を目を細くして見つめているのは、三吉である。<br>（突き抜けられなくもないが、間隔が狭まるまで待った方が簡単だ。下げることで間隔を狭めるという手もある‥‥‥）<br>要するにわからないのだが、三吉に言わせると、<br>「俺はデイトレーダーではない」<br>階下では女房のおぬいが忙しく立ち働いている。<br>三吉の家は南千住駅から徒歩十二分、明治通り沿いにある。一階がテーブル二卓、カウンター七席の定食屋になっており、昼時は行列ができる。品書きも豊富だが、客の八割はカツ丼を頼む。<br>おぬいとアルバイトひとりで切り盛りする店なので待ち時間は長い。それでも客はやってくる。近年はバックパッカーたちの栄養補給基地としても機能している。<br>安くてうまいから、というだけではない。店の昔ながらの佇まい、無口だが冬でも汗みずくで働くおぬいを初めて訪れる人でも、<br>（なつかしい‥‥‥）と感じてしまうのだ。<br>
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<pubDate>Fri, 15 Jan 2016 11:58:00 +0900</pubDate>
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<title>エグジット</title>
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<![CDATA[ 日経平均株価、前場引けは647円安の1万7068円。昨日1万7715円でほくそ笑んでいたお玉はどうしたか。<br>14日午前1時、1万7600円で利益確定。寝ている間にストップ値で自動的にポジションは清算されていた。<br>デイトレードにおいて利益確定、損切りいずれにせよ、エグジットの明確な方針なくして生き残ることはできない。三吉の教えである。<br>（所詮短期の反発にすぎぬ‥‥‥）<br>深追いは禁物なのだ。<br>一方の三吉。11日に1万7100円台で買いを入れている。利益確定はしていない。出勤日を抱えるお玉と違って、いつでも相場に気を配れり三吉である。<br>（まだ日足の反発が来る‥‥‥）<br>それを待って、再び買いを入れている。
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<link>https://ameblo.jp/d-f2015/entry-12117270438.html</link>
<pubDate>Thu, 14 Jan 2016 11:46:00 +0900</pubDate>
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<title>お玉</title>
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<![CDATA[ 長谷川というのはもちろん源氏名である。<br>上州屋のお嬢さん、としてお玉は近所で評判の娘であった。透き通るように白い肌と大きな目、そして十六、七の小娘には似合わぬ、妖艶な匂いが、妻子持ちの男にすら、<br>（一度抱いてみたい‥‥‥）<br>と内心思わせるのであった。<br>大店のひとり娘としてのお玉の運命が狂ったのは、父親である上州屋喜平が投機に失敗したことによる。代々の農地も取り上げられ、一家は離散した。<br>お玉は母親とともに、元番頭の三吉の住む南千住に身を寄せることになったのだが、三吉こそが父を失脚させた張本人である、そうお玉は確信しているのである。
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<link>https://ameblo.jp/d-f2015/entry-12117069940.html</link>
<pubDate>Wed, 13 Jan 2016 20:15:00 +0900</pubDate>
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<title>いろは</title>
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<![CDATA[ 1万7690円。前場引けを目前にした日経平均株価の値である。実に前日比470円高。<br>（やはりあの方の言うとおり‥‥‥）<br>火木日しか出勤しない長谷川は、休みの日はデイトレードをしている。<br>「今日はまた下げているらしい。買いどきだよ。1万8000円あたりまでは安全だろう」<br>昨日来た上客に言われていた。<br>長谷川はいまとなってはこの上客に心酔している‥‥‥。支配されていると言っても過言ではない。<br>言われた通り、1万7100円付近で買った日経平均先物は半日で3%値上がりしている。レバレッジは8倍。200万を超える利益だ。<br>ふと、三吉のことが頭に浮かぶ。相場のいろはを長谷川に叩き込んだのは他ならぬ三吉である。<br>（バレたら叱られるだろうな）<br>だからと言って三吉の言うことなど今さら聞く気のない長谷川である。<br>（ようやくわたしの命令を聞く気になったのだ。いつもそうしておればよい‥‥‥）これである。
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<link>https://ameblo.jp/d-f2015/entry-12116923351.html</link>
<pubDate>Wed, 13 Jan 2016 11:39:00 +0900</pubDate>
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<title>寝言</title>
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<![CDATA[ 蓮の花の控え室。NHKの19時のニュースがついている。<br>麻生財務相「日本のファンダメンタルズは全然悪くない」<br>株が続落したことを受けての発言である。<br>（なにを寝言を、バスケット売りに対して‥‥‥）<br>長谷川は帰り支度をしながらテレビの画面を一瞥した。<br>控え室には他に三人。出勤者全員がそろっている。携帯を見ている者、夕食を摂っている者、寝転んでいる者‥‥‥。年齢も二十代前半から三十代後半まで幅広いが、三人に共通しているのは美人であるということと、退屈そうなことだ。<br>四人のなかでひときわ美しい長谷川は年増盛り。今日はトリプルの上客がひとり。それで十八万の稼ぎになる。<br>（三吉のやつ、動いてくれるか）<br>蓑虫の達治からの連絡は、長谷川にとって嬉しい驚きだった。<br>（三吉にはさしてメリットのないこと‥‥‥）だからである。<br>
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<link>https://ameblo.jp/d-f2015/entry-12116727163.html</link>
<pubDate>Tue, 12 Jan 2016 20:38:00 +0900</pubDate>
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<title>蓮の花</title>
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<![CDATA[ 吉原花園通りの蓮の花に在籍する長谷川は毎週火曜の昼に寿司を取る。寿司を店まで届けるのは蓑虫の達治である。<br>（最近はいつも二人前だな。いい客でもついたのか）<br>そう考えるとある種のドス黒い感情が沸き立つ。だが、達治は己の役目を果たすだけである。<br>連絡係‥‥‥。自分も長谷川もそうである。お頭に直接会ったことはない。長谷川にすら、普段はボーイを通じて寿司と金と手紙をやり取りするだけで、めったに顔を合わすことはない。<br>（またあの女を抱いてやりたい‥‥‥）<br>そう考えるだけで、（こたえられぬ‥‥‥）のだ。
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<link>https://ameblo.jp/d-f2015/entry-12116665852.html</link>
<pubDate>Tue, 12 Jan 2016 17:23:00 +0900</pubDate>
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<title>とっつぁん</title>
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<![CDATA[ 12時きっかりに三吉が銀座らん月に到着すると、 待ち合わせの相手はすでにすき焼きを食い始めていた。<br>「とっつぁん、お先にいただいてますよ」<br>三十がらみにしては老け顔の男に、三吉はむ、とあいさつを返した。<br>「世間じゃ暖冬だと言うが、あっしからしてみれば冬は冬。こいつなしには越せません」<br>そう言って猪口に口をつける。<br>「蓑虫の‥‥‥」<br>「うん、ちょっと待ってくれ。たまねぎが食べごろだ。肉も追加しておこう。その方が落ち着いて話もできる」<br>蓑虫の達治にしては無理もない。普段は銀座などと無縁の男である。<br>「お頭から前金は受けております。ですから今日はあっし持ちで」<br>「もう仕掛けは始まっているのかい？」<br>「まだあっしも聞いてはいないんですよ。いくつかの銘柄で掲示板や二次団体は動いているのかもしれませんが、今回のおつとめの標的はまだあっしも‥‥‥。今日は年初のごあいさつということで」<br>手早く食事を済ませ、店を出た三吉は日経平均先物をチェックした。1万7340円。<br>（最大で1万8500までか）<br>そう見当をつけると、凮月堂に向かった。
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<link>https://ameblo.jp/d-f2015/entry-12116243867.html</link>
<pubDate>Mon, 11 Jan 2016 14:49:00 +0900</pubDate>
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<title>チャンス</title>
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<![CDATA[ 2016年1月11日、成人の日。現物株は休場でも先物は動いている。当然、三吉も八時前に起きて市場をチェックしている。<br>（これほどのチャンスはない‥‥‥）<br>前日比600円安の1万7100円台で三吉の手が動いた。買いである。<br>「逆張りの三吉」<br>仲間内ではそう呼ばれているのだ。<br>（今日のおつとめはこれまで）<br>三吉は昼から銀座に出る予定である。
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<link>https://ameblo.jp/d-f2015/entry-12116149271.html</link>
<pubDate>Mon, 11 Jan 2016 09:28:00 +0900</pubDate>
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<title>2016年1月8日</title>
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<![CDATA[ （あのまま上げてもよさそうなものであったが‥‥‥）<br>三吉は前日比69円安の1万7697円で引けた日経平均を見てつぶやいた。年初から5日続落。戦後初である。下げ幅は1335円。<br>新聞に言わせると、中国の景気減速や中東情勢の緊張など弱材料が相次ぎ、投資家の買い意欲がしぼんでいるそうだ。<br>だが、（さすがに急すぎる‥‥‥）これである。8日は、人民元安に歯止めがかかるという期待から一時200円高に転じる場面もあった。<br>（先のことはわからぬし、わかる必要もなし。だが、近々急反発が来る。今年の仕事始めだ。手ぬかりだけはせぬこった）<br>三吉はラップトップの電源を切ると、吉原へと急いだ。
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<link>https://ameblo.jp/d-f2015/entry-12115892259.html</link>
<pubDate>Sun, 10 Jan 2016 15:38:00 +0900</pubDate>
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