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<title>Blade of yours, entweder schwarz glanzend?－業を背負う刃の記憶－</title>
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<description>FFXIに関するブログとか。ノベル風に仕立て上げてハードボイルド感をアピール中。</description>
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<title>勇ましき騎士の夢ーまどろみの中の姉弟ー</title>
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<![CDATA[ 『ゆきはねちゃんいるー？』<br>ベッドサイドの携帯が鳴り、布団に潜り込んだ状態から手だけを音のほうにのばす。携帯を掴むと頭を出し電話に出ると電話口の声は聞き知った低音のエルヴァーン女性のものだった。<br>寝起き様に「あんだ？」と不機嫌な声を漏らしながら、ユキハネはベッド上で上体を起こす。<br>『今暇かしら？』<br>「だとしたらなんだ？」<br>更に不機嫌な声を発しながらベッドサイドにおいたマルボロの箱を取り、一本口に含むと右手の人差し指をその下にあていつもの微弱ファイアを放つ。<br>『あなた、寝てたでしょ？』<br>「悪いか？で、用件はなんだ？」<br>なかなか本題に入らない自らの義姉に苛立ちながら空に昇り立つ煙を睨みつける。<br>『あ、そうそう。暇ならジュノに今すぐいらっしゃい。』丁寧な言葉だが語気に力を感じる。いつものことながらこの女は威圧感を放っていることに気づいているのだろうか？<br>ユキハネは自問し、自答するより早く「なんでだ？」と返した。<br>「どこか行くのか？」<br>『うーうーん。違うけど見せたいものがあるの。』<br>ぼーっとする頭にマルボロのニコチンが染み渡り始めると、体を動かしたほうがいい気がしてきた。<br>「いいだろう。」<br>短く切ると通話を終わり、まだ半分以上残るマルボロを消し炭に変えた。<br>「お出かけクポ？」<br>「ああ。我が愛しの姉君からの召集だ。」<br>言いながら寝巻のヴァンパイアクロークを脱ぎ去ると、水着のベストを羽織る。<br>鏡の前ではネズミ獣人キキルンの頭を模した被り物を被り、リーゼントを撫でるように両手でキキルンの鼻先を前に一度擦りあげた。本能が盾の必要性を感じた気がして、かばんの中の装備をチェックし始めた。<br> <br>ジュノ大公国。<br>ミンダルシアとクォンの二大陸間を結ぶ巨大な橋の上に建つ国で、本来は交通の要衝だった場所が丸ごと国になった都市国家であり、特徴として縦に長い。この縦と言うのは、南北の縦と言うのもではなく上下、つまり上に上にと伸びているものだ。<br>少しずつ違う角度で折り重なる立体交差の３本の橋がかかり、その一番上のプレートが通称庭と呼ばれるル・ルデの庭になっている。上の二つはそれぞれ居住街、商業街として使われている上層と下層。一番下の層はほぼ海に隣接する低空で架かる橋であり、飛空艇の離発着場にされている港と呼ばれていた。<br>下層にあるゴブリンのマックビクスの店に毎回タバコを買い付けにくるユキハネは、飛空挺で乗り入れるのが好きで、帰りにマックビクスのところへ寄ろうかとも考えながら、迫る潮風に紫煙を吐き出した。ジュノが近づいてくる。<br>「間もなくジュノだ。もうすぐつく。」<br>『飛空艇？』<br>「ああ。」<br>『じゃあ港で待ってるわね。』<br>嫌にテンションが高い。軽装ではいけないと脳が警鐘をガンガンに鳴らす。<br>（あのババァ…なにがあった？）<br>疑心が暗鬼を宿しながら、マルボロを燃やし、鞄から鎧類を取り出して着込む。盾はまだ持たない。<br>ジュノ港に入るとタラップを駆け降り、階上の街へ急いだ。姉は待たせると後が面倒なのだ。<br>「ゆきはねちゃーん！」<br>「おう、ねーち…」<br>「ばーーーん！！」<br>なにがあったか理解するまでに数秒の時間を要した。視界がスパークし、脳が揺れ動く。四肢から力が抜け落ち、体が浮遊していることだけを理解して上も下もわからなくなっていく。<br>気付いた時には地面に顔を臥していた。視界が次第に狭まり、白い靄が視界の周りを覆っていくのを脳が知覚している。<br>以前似たような攻撃を受けたことがある。<br>あの時は来ることが分かっていたためかるい痺れを感じただけで済んだのを覚えている。<br>シールドストライク。ＡＡＥＶの技でバッシュよりも強力な盾打だったそれを喰らった記憶を鮮明に呼び覚まし、ユキハネは目を見開いて意識を取り戻した。<br>「このクソババァ！なにしやがる！」<br>跳ね起きたユキハネは激昂しながら目の前の自らの義姉ーエカテリーナーを睨め付けた。<br>「あ、生きてた。」<br>「殺す気だったのか…」<br>エカテリーナの言葉に戦慄しつつ自らを殴り付けた盾を見た。直径８０センチメートルほどのそれは、顔のような意匠を施された金色の大型盾。その名はーー<br>「堅牢なる聖盾ーイージスーか…」<br>伝説の剣ーエクスカリバーーと並ぶナイトの最強の装備。これに並ぶ品はないとさえ言われた至高の輝きは２０年前の大戦で失われたものだ。<br>「すごいでしょー！やっと出来たんだ！」<br>年甲斐もなくはしゃぐエカテリーナは、今にももう一発バッシュをかましそうでユキハネの表情は恐怖にそまり、身を引く。<br>「もう一発撃たせて！」<br>「おい、ババァ！まっ…」<br>待て、とは最後まで言わせてもらえなかった。予備動作の一切ない左腕が弧を描きながらユキハネの顎先を捕らえ、そのままアッパーのように振り上げられる。再度宙を舞ったユキハネの体は行き場を地へ求め、重力の虜となる。石畳へ打ち付けられる前にはすでにユキハネに意識はなかった。<br> <br>目が覚めるとまたいつもの天井があった。<br>（…夢？）<br>上半身を起こすと体に纏ったヴァンパイアクロークがきぬ擦れする。<br>「ご主人様お目ざめクポ？」<br>「…」<br>（糞豚だ。特にいつもと様子は変わらない…）<br>「夢？…か。」<br>つぶやきつつ額に手を当てうなだれる。<br>「嫌な夢でも見たクポ？酷い汗クポ。」<br>ぼんやりと焦点の合わない目を擦りながらモーグリのほうへ顔を向ける。<br>「そう…だな。酷い夢だった。」<br>「おねえさまクポ？」<br>「寝言でも言ったか？俺。」<br>「うなされてたクポ。これでも飲むクポ。」<br>モーグリが差し出した瓶には紫色の液体が入っていた。部屋に酔狂で置いた飲料樽から出るグレープジュースだ。ユキハネは瓶の蓋を外すと渇いた喉に一気に流し込む。冷たい感触が喉を伝うと、入れ違いに口や鼻の方へ甘い香りが抜けていった。<br>「…近い将来実際に起こるんだろうな。」<br>ユキハネの呟きはぬるりとした嫌な感触を孕みながら狭い自室を巡り、暖炉から立ち上る暖かさの中に静かに消えていった。渇いたユキハネの口の中同様、粘ついたシコリのように胸に支えた感情がユキハネから消えるのに、その一日は長かった。<br><br><br><br><br><br>ヴァナ上の義姉Ekaterinaさん応援ブログ。<br>朝の通勤電車で寝てたらこの夢で席から落ちるほどびっくりして飛び起きた。<br>短時間の浅い眠り、特に二度寝のときって夢みるよね。<br>ある意味実話の夢であった。 もちろん俺の扱いにかんしても・・・・ｗ<br>
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<link>https://ameblo.jp/darkknightdeathsythe/entry-10862950847.html</link>
<pubDate>Sat, 16 Apr 2011 07:08:01 +0900</pubDate>
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<title>【最終回】誓い</title>
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<![CDATA[ 　唐突だった。<br>　唐突なのはいつもだったが、今回は内容があまりにひどい。<br><br>　『ユキ！いるか？！』<br>LSを震わせる声は、いつも落ち着きがないドリーネのものである。それはいい。だが様子がおかしかった。<br>『なんだ。』<br>部屋のベッドでごろごろしていたユキハネは上体をおこしつつ、LSへ吹き込む。<br>『大変だ！』<br>『その手にはもうのらねえ。』<br>以前そのために泥酔させられた件についてはまだ記憶にあたらしい。相手がドリーネとあっては、さすがにユキハネも信用できない。<br>『今度はマジだ！』<br>『どうした。まさかまたマスターが暴れてるのか？今度はお芋様も一緒ってか？』<br>『馬鹿野郎！』<br>ドリーネはなおも息を荒げている。その呼吸は、以前のような演技ではないことがLSの空気越しに分かった。そう、この真珠は、無駄に再現音質がいい。ユキハネは立ち上がりながら部屋着のヴァンパイヤクロークを脱ぎ捨てた。<br>『マスターとお芋様が・・・・、くそっ！』<br>『おい！どうした』<br>ユキハネも声を荒げてLSに吹き込む。まるで、なにものかに追われているかのような反応に、戦慄しながらドリーネの言葉をまった。<br>『水道でやらかした。ミノタウロスの相手に三人だけで切り込んで二人はやられて、不覚を取ってナグモラーダの野郎に。』<br>『なんだと？水道だな。ミノはやったのか？』<br>『俺一人じゃ無理だ。来てくれ。』<br>『まってろ。』<br>通信が切れると即座にシックチェーンの鎧を着込み、武器二つをつかんだユキハネはそのまま戸口を蹴った。<br><br>　「はぁはぁ・・・、ちくしょう」<br>息を切らしながらドリーネは水道を走った。爪で斬られ出血した右肩を左手で押さえながらも、右手の曲刀は手放さない。体力的にはもうマジックフルーツを使う余力もない。<br>「なんとか・・・、地下壕まで逃げ切れれば・・・」<br>途中、何度も壁にもたれかかりながら走り続け、何度もタウロスと思われる影が背後の曲がり角に写るのを確認した。かがり火により形作られるその影は、悪魔のそれにしか見えない。<br>「ユキよぉ・・、間に合うか・・・？」<br>かすむ目を何度もこすり進んだ先にようやく、目の前に地下壕へつながるハッチを確認するとドリーネはそのハッチに左肩から倒れこんだ。壁にもたれるように一時座り込むと、すぐに立ち上がり肩を押さえていた左手を離し、両手でハッチのロックに取り付いた。<br>　ハッチの隙間から地下壕の中が覗く瞬間に、ドリーネの視界はなにかに抜き取られ方のように、フっと消えていった。<br><br>　「お前ら・・・。」<br>「おそいぞ。いつまで待たせるんだ。」<br>地下壕に入ってすぐに目に付いたのは、白と青、そして紫だった。<br>「LS、聞いてたよ。」<br>「行くぞ。どりねの様子が気になる。」<br>チハヤとモミモはついたばかりのユキハネを促し、地下壕へ足を進めた。<br>「お前ら、いつついたんだ？」<br>「さっき。どりねの様子はまだ僕たちも確認してない。」<br>「そうか。」<br>進みながら、ユキハネはモミモたちから状況を聞きだす。急ぎ足で下を目指すと、水道前の番兵が近寄ってきた。<br>「お前ら、あの青魔道士の知り合いだろ？」<br>「ドリか。どうした？」<br>「傷が酷かったので、手当てしている。ジャスティニアスさんのところだ。」<br>「お、助かった。いくぞ。」<br>一度下まで降りきったユキハネたちは再度上にいるジャスティニアスのところへ急いだ。無事地下壕までたどりついたドリーネが一番の情報源になることは間違いない。一刻も早く合流しないといけない状況になった。<br><br>　自分が寝ていることが認識できると、ドリーネはすぐに目を開きあわてて飛び起きた。<br>「目が覚めたか。」<br>すぐに聞こえた男の声にドリーネは目を向ける。<br>「・・・、ジャスティニアスか。俺は・・・、どのくらい寝てた？」<br>「まだ半日もたってないぞ。」<br>「そうか・・・、助かった。」<br>ベッドから置きだすとドリーネは自身の武器を返してもらい、すぐに出ようとする。<br>「傷がまだ深いぞ。」<br>ジャスティニアスの言葉には返さずに再び、水道へ足を向ける。<br>「馬鹿野郎。」<br>と、すぐに目の前から黒ずくめの男と見慣れた白いタルタル、ミスラのシーフが見えそこから声が聞こえた。<br>「怪我は？」<br>「たいしたことない。」<br>言いながらユキハネの視線は肩の出血をみやる。モミモはケアルを唱えると、大魔法ケアルVは瞬く間に、ドリーネの出血を止めた。<br>「いけるな。」<br>「まかせろ。」<br>４人はそのまま水道へ走った。<br><br>　「あれか？」<br>壁の影からわずかに顔を出し、ミノタウロスの姿を確認したユキハネはドリーネに目を向けた。<br>「ああ。」<br>言いながらドリーネの両手にはすでに曲刀が握られている。ユキハネもデスサイズに手をかけつつ空蝉の詠唱にかかった。ドリーネとチハヤもそれに倣うと、モミモも範囲強化を行い準備に入る。<br>「俺とドリでフロント、ちははアウトレンジから狙いながらヘイト操作。もみたん援護頼む。」<br>「了解。」<br>「オーケー。」<br>「わかった。」<br>それぞれが声を上げるとユキハネが前に出て「いくぜ！」と叫びながら走り出した。<br>　ユキハネが切り込みに出ると反応したミノタウロスが声を上げながら爪を振り上げ、すぐさま反撃に出てきた。攻撃は見事に残像を切りつけるとすぐに消えてなくなる。<br>「おいおい、こっちにもいるぜ。」<br>ドリーネは開幕一番にヘッドバットを繰り出すとそのまま攻撃態勢に入る。後ろから援護射撃といった感じでアシッドボルトを放つチハヤも同じタイミングで攻勢に出ていた。<br>「このまま押し切るぞ！」<br>その瞬間、言ったユキハネの腹部に鮮烈にボディーブローが入った。<br>「ちっ、くそやろう・・・」<br>きれいに爪を立てたそのボディーブローはホーバークの二重のダークチェーンを食い破り、ユキハネの腹部に大穴を穿つ。<br>「ガハッ！ゲホッゲホッ・・」<br>盛大にむせたユキハネは、血を吐きながら鎌を支えに立ち上がる。<br>「にゃろう・・・」<br>飛んできたケアルはわずかに傷をふさいだだけで、さすがに開いた穴を完全にふさぐにはいたらなかった。腹部を押さえつつも立ち上がるユキハネはミノタウロスをにらみつける。<br>「下衆野郎。だいぶ血が減っちまったじゃねえか・・・。てめえの血で補え・・」<br>その声と同時に放ったドレイン２は確実にミノタウロスの体力を吸い取る。だが、それも付け焼刃程度のものしか奪えなかった。<br>「くそ・・、本気で行くぞ！」<br>言ったドリーネのメッタ打ちが発動するが、それを受けたミノタウロスは今度は盛大にドリーネをなぎ払う。<br>「オウフ・・・！」<br>ユキハネとチハヤの位置まで後退、というか吹き飛ばされたドリーネもすぐに上体を起こし、曲刀を支えに立ち上がる。<br>「おい・・・、ユキよぉ・・・」<br>「・・・あん？」<br>「こいつぁ・・・、やばいかもな・・・」<br>「あぁ・・・。ちはぁ・・・。」<br>「・・・なに？」<br>肩で息をする二人を交互に見た、チハヤは短剣を抜いて走り出す準備をしている。<br>「敵をなるだけひきつけてくれ。・・・俺が切り刻む。」<br>ユキハネは左手で腹部を押さえつけると右手の鎌は地面にたたきつけるように刺し、自立させた。<br>「どうするの？」<br>言いながらユキハネの手には短剣が握られてることを確認する。<br>「こうするんだ・・よっ！！！」<br>邪気を孕んだ殺気がユキハネを取り巻くと、続いてさらに強い殺気を振りまき二振りの短剣を前に構えた。<br>「この一撃にかけるしかない・・・、可能な限り接近する！！」<br>言い切る前に走り出したユキハネは敵の目の前で自身の腕を切り裂き鮮血をミノタウロスに撒き散らした。後ろからチハヤがすぐさまユキハネの敵対心を盗み、自らに敵意を集めるとひたすらにミノタウロスの猛攻を避ける。<br>　ユキハネの猛攻が繰り出され、確実にミノタウロスにダメージを与え続ける。チハヤはその間も不意打ちで敵の視線を集め、最大限にユキハネを援護した。<br>「こいつで・・、トドメだ！！」<br>最後に振りかぶり、毒を孕んだ一撃を見舞った直後、ユキハネはミノタウロスに再びなぎ払われ、空中で二転三転しながら地面に叩き落とされる。かぶったダークアーメットが粉々に散り、ホーバークのチェーンも落下にあわせて何本もちぎれとんだ。<br>「ユキ！」<br>「ゆきはね！」<br>意識をそらした次の瞬間にチハヤも同時にモウの直撃を受けてほかのメンバーと同じ位置まで弾き飛ばされる。<br>「・・・、ここまで、なの？」<br>チハヤが起き上がりながら言うと、ドリーネがその脇を通り過ぎた。<br>「・・・おい、ドリ」<br>「・・おい、ユキ。この化け物は俺が始末する。終わったらマスター達ともども一杯やろうぜ。」<br>「・・・お前、何する、気だ？」<br>「・・・先に、行ってるぜ？」<br>そのままドリーネはミノタウロスに駆け寄る。接近中にモウの直撃を受けて頭に巻かれたターバンがはらり、と落ちるが気にせずにひた走る。<br>「俺はここだ！！かかってきやがれ！！」<br>叫んだドリーネは自らの青魔道士の装束、メガスジュバを自ら破り捨てた。<br>「おお！！！」<br>さらに強く叫んだドリーネは次の瞬間には光につつまれ、見えなくなる。ユキハネはわずかに「・・・、無茶、しやがって・・」とつぶやくと光が収まるまで目を閉じる。<br>　強い光がすぐに色を失うと、ユキハネはゆっくりと目を開ける。そこには先ほどまでのドリーネの姿はすでになかった。<br>「・・・これで終わりだ。なにもかもな。」<br>声さえも異形のものに成り果てたドリーネは盛大に大魔法を撒き散らすと、瞬く間にミノタウロスを片付けた。その様子を見ながらユキハネはチハヤの肩を借りて立ち上がり、自身のデスサイズに手をかけた。<br>「ドリよぉ・・・。」<br>音を立てて引き抜かれたデスサイズはいつも以上に重い。その刃は、自身の気持ちと同時にドリーネの思いさえも引き受けているかのようだ。<br>「ユキ・・・、わかってるだろ？はやく、やってくれ。」<br>辛うじて分かっているであろうドリーネの声は細く、自らの最期を予期しているかのようだった。ソウルフレアの状態を長く維持し続けると自我を失う。その前にユキハネがドリーネを絶命させる、それがドリーネの言おうとしていたことだった。<br>「馬鹿野郎・・・、お前は・・・。できるわけねえだろがよぉ・・・。」<br>「忘れた・・・のか？ユキ。どんな・・ときでも、・・このマスター・・や、みんなが・・・、作るLSを守る。・・・・それが、・・・俺達の誓いだろ？」<br>チハヤの肩を離したユキハネは、砕けたダークアーメットに変わりカオスバーゴネットを深くかぶると「くそ野郎。」と小さくつぶやいた。<br>　ユキハネはドリーネに走りこみ、一気にギロティンを放つと二人同時にその場に倒れこむ。<br>「・・・あばよ。」<br>最後のユキハネの言葉は水道の石造りの中を長くこだますると、ドリーネの命が消える瞬間をあらわしたかのように、何事もなかったかのように消えていった。<br><br><br><br>　目を開けると、いつもの見慣れた天井だった。<br>「ご主人様、おはようございますクポ。」<br>バチバチと焼ける薪の音はいつもの暖炉。挨拶をしてるのはいつもの白い豚。<br>「・・・夢？」<br>上体を起こしながら周りを見渡すが、いつもと変わらない部屋だった。<br>「おい、俺は・・・普通に寝て、普通に起きたのか？」<br>「なにいってるクポ？だいぶうなされてたみたいだったクポ。悪い夢クポ」<br>どうやら夢らしい。いつものようにLSのメンバーリストを開くが、ドリーネもしっかりいる。<br>「・・・あぁ、最高にクソ忌々しい夢をな。」<br>言いながらユキハネはタバコに火をつける。<br>「さーて・・。今日の冒険はなにしようかねえ。」<br>モグハウスに差し込む陽光がまぶしく目を細めながら、本日一本目のタバコはいつもよりうまい気がした。<br><br><br><br><br><br>久々の日記じゃない小説。<br>LSでよくドリが「イカ」の話をしていたのを思い出して、イカになってもらったｗｗｗｗｗｗｗ<br>ちょこっとだけど盛大にネタバレが含まれてますが、それとなくごまかしてますｗｗｗｗ<br>夢オチですがねｗ<br>終盤の俺のブラポンから先がやりたくてつくったようなもので、実際に自分らがやってるPM攻略とは一切関係ありませんｗｗｗｗｗｗ<br>だいたいマスターを誘拐する物好きｇ・・・あれ？誰かキｔ・・・。ぎゃあああああああああああああああああああああああ<br>・・・・・マスター、かわいいよ。LSで一番かわいいよ（ぉ<br><br>あ、ちなみに最終回ってタグですが、うそですｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ<br>最終回っぽかったからつけただけで、最終回じゃないですｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ<br><br>追記<br>いろいろふんだんにネタをちりばめてます。<br>主にロボットアニメネタ。いくつわかるかな？ｗｗ<br><br>追記２<br>「～～～俺たちの近いだろ？」<br>もちろんそんな誓いしてませんｗｗｗｗｗｗｗｗｗ<br>ドリとはこう、先代からの因縁のあるライバル的な立ち位置にいてもらいという設定ｗ<br>フィクションネタに関してはかなりの勢いで美化してる部分が・・・<br>
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<pubDate>Wed, 04 Aug 2010 03:22:05 +0900</pubDate>
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<title>Nitor-その腰留めの名は－</title>
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<![CDATA[ Nitor<br><br><span class="short_text" id="result_box"><span>Arrangement Lyrics</span></span>　：　Yukihane＆Momimo<br><br><br><br>朝　目が覚めて<br>真っ先に思い浮かぶ<br>舌のこと<br>思い切って　縄張りを目指した<br>「どうしたの？」って<br>聞かれたくて<br>赤いスコハネ　ストライクサブリガ<br>はいて　出かけるの<br>今日のあたしゃぁ<br>お値段以上！<br><br>ニトロ　負けてしまいそう<br>強いだなんて絶対に言えない<br>だけど　メテオ<br>目も合わせられない<br>皮に恋なんてしないわ<br>あたし<br>だって黒帯＜きみ＞のことが<br>・・・欲しいの<br><br>POP時間に出遅れた<br>土砂降り＜ブリザド＞の雨が降る<br>カバンに入れたままの<br>ハイポーション　うれしくない<br>ためいきを　ついた<br>そんなとき<br>「しょうがないから誘ってやる」なんて<br>隣にいる　パーティが笑う<br>ゴングの鳴る音がした<br><br>ニトロ　息がつまりそう<br>亀＜やつ＞に触れてる右手が<br>痺れる　高鳴る胸<br>阿修羅夢想拳<br>手を伸ばせば届く距離<br>どうしよう・・・！<br>思いよ届け　黒帯＜きみ＞に<br>お願い　時間をとめて<br>泣きそうなの<br>蝉張れなくて<br>死んでしまうわ<br><br>ニトロ　ハイポつきてしまう<br>もう会えない　近くて<br>遠いよ　だから<br>ニトロ　蝉つないでなぐりたい<br>もうバイバイしなくちゃいけないの？<br>今すぐ　あたしに<br>逆鱗<br>・・・だしてね<br><br><br><br><br>～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～<br><br>初音ミクオリジナル曲替え歌シリーズ第三弾<br>なぜいきなり第三弾なのかというと、１と２がまだ製作途中で、第三弾が先にできてしまったから。<br><br>LSで最初のモンクさんの黒帯への羨望の曲。<br>にとりさん、黒帯取得がんばって！！<br><br><br>ボカロ好きの間ではあまりにも有名な原曲<br>http://www.nicovideo.jp/watch/sm1715919<br><br>歌ってくれる人募集なオケ<br>女性キー<br>http://www.nicovideo.jp/watch/sm3701595<br><br>男性キー<br>http://www.nicovideo.jp/watch/sm3701642<br>
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<pubDate>Fri, 09 Jul 2010 13:59:03 +0900</pubDate>
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<title>【短編ネタ】偽りの師弟関係</title>
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<![CDATA[ 『おはよう』<br>野営とは身体中がいたくなる。<br> ワジャーム樹林にて夜を明かしたらユキハネは伸びをしながらリンクパールに吹き込んだ。<br> 同様に『おはよう』と口々に帰ってくるのを確認しながら、引き出したリンクリストに見た名前に嫌な予感を覚える。<br>（まさか…。そんなはずはない。）<br>落ち着きを装いつつ、鎧類を全て脱ぎ捨て鞄に放り込み、代わりに今一番のお気に入り、過去のバストゥークの門前で売られていたキキルンの被り物を取り出して被った。下着に着込んだ水着と白いサブリガが光る。<br> 取り合えずアトルガンの街に戻る帰路を蹴ると、路地向こうのもう一つの広場に見なれた人物が行き倒れているのが見えた。<br>（やはり…）<br>一度見てない振りで通り過ぎると、すぐさま『おい』と呼び止める声がパールを揺らす。<br>『残念だったな。俺にレイズはできねぇ』<br>『お得意のシャウトがあるだろ。』<br>『へいへい。』<br>行き倒れの竜騎士の死体は憮然とした態度で飽くまでもレイズを要求する。ユキハネはため息混じりに死体の上に腰を降ろした。<br>『おい。座ってんじゃねえよ。』<br>『なんか文句あんのか？帰るぞ』<br>『すんません…。ユキハネさん！お願いします！』<br>腰を降ろしたままひたすらにレイズを要求するシャウトを繰り返す。ユキハネはこんなことで体力を消耗したくはないため、かなり手を抜いたシャウトをし続けた。<br> 五分程度すぎた頃、一人のヴァラーサーコートを着たナイトが足を止めてレイズを詠唱してくれ、死体【ピコマロン】は歓喜した。<br>「あ、ありがとうございます！」<br>起き抜けに声をはりあげ、謝辞を並べるピコマロンをよそに、ユキハネも頭を下げる。<br>「我が師の不甲斐ない窮地をお救い頂き、感謝いたします。」<br>言いながら頭を下げると「が、がんばって下さい。」と言い淀んだナイトの声が気になったが、早々に立ち去ったナイトの背中を見送り踵を返したユキハネは、背後にいたピコマロンに目を向けると、柄にもなく吹き出していた。<br>「いつのまに抜いでいたんだよ」<br>「いやー、やっぱ不甲斐なくても師匠だろ？」<br>「ははっ！なんの師匠かわかっただろうな」<br>久々に見た自らの師のサブリガの白さは、その輝きに憧れたあの日と少しも変わるところはなかった。今は、こうして肩を並べながら白サブリガを履いていられることが、ユキハネにはなによりも嬉しかった。<br> 「キキルン買わねーの？」<br>「俺は俺のやり方でサブリガを輝かせる。」<br>「さすがだ。それでこそ、我が師。」<br> <br>言いながらふたりのサブリメンは、アルザビを目指した。<br> <br> <br> <br> <br>先日のレイズの件について。<br>振り返ったとき、かずにーはぬいでた余りのショックに一本書いた。<br>こうして見ると、間違いなくあのレイズしたナイトさんは後悔してるよなwwwwww <br>
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<link>https://ameblo.jp/darkknightdeathsythe/entry-10580652175.html</link>
<pubDate>Sat, 03 Jul 2010 21:31:25 +0900</pubDate>
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<title>砂漠のに昇る光ー朝焼けの記憶</title>
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<![CDATA[ 「終わったじぇ。」<br>「今日はここまでか。」<br>朝方に迫りつつある夜の終わりのル オンの庭は気味が悪い程静かに静まり返っていた。フィールド オブ ヴァラーの教練に武器スキルの習熟を噛まずた戦闘を一気に終えたユキハネとコウテンカは大きく息を吐き出しながらその場に座り込んだ。ポーチからタバコを取り出し、当たり前のように指を鳴らすと、ジュっという紙が焼ける音と共にユキハネの口から紫煙が立ち昇った。<br>「なにその新技。お前、キモいぞ。」<br>「普通に火つけんの飽きたんだよ。どうせ魔法なんだから触らなくても火つくし。」<br>「指を鳴らす鳴らす必要なんてねーだろ」<br>「うるせーなぁ、ったく。」<br>テンカは毎回この細かいことをついてくる。古い友人ながら、時々うざったいこともあるが、ユキハネはすでにこういう奴なのだと割り切れるようになった。これでなまじっか顔がよくて、派手な戦闘を好むタチなため、やたらモテるのがテンカである。<br> 咥えたタバコがあらかた灰になったのを確認してから残ったフィルターを燃やし尽くして、ユキハネは立ち上がりテンカを見やる。<br>「帰るぞ。」<br>地面に広げた装備をかき集めたちあがったユキハネは教練書に向かった。<br>「じゃ、俺はここで。」<br>教練書に記された特殊なデジョンで自国バストゥークへ去ったテンカを尻目にユキハネは教練書では帰らずに天空から地上へ降りる、さながら光のバベルの塔とでも言うべき神々の間の転移装置へ向かった。<br> 転移装置とは地上とこの天空の庭ル オンとを結ぶためにあるテレポ式のエレベータで、このル オンの庭をそもそも作り出したジラート人たちの遺産だそうだが、今のユキハネにはどうでもいい話だった。昔の人間が何を考えこんな物を空に飛ばそうとしたのか。確かにロマンのある話ではあるが、それ以上に魔法人形の巣のようなところでろくに魔法が扱えないのでは、ストレスの溜まる戦い方になる、とさえ思った。もっとも、一万年もの永い時をただ、天空を彷徨い続けただけの遺跡に人などいるはずがないのは至極当然の話で、命を持たない魔法人形と空を自由に飛ぶ鳥のみが息づく地であれば、極端ではあるが、納得せざるを得ない、というところだった。<br> 古代へそう思いを馳せていたユキハネの視界は、巨大な聖堂へと変容していた。<br> 神々の間と呼ばれる空へと渡るための回廊への地上側の終端地。転移装置を空のル オンへの直通電車に見立てるなら、さながら駅とでも言う場所にあたるこの場は、地上のジラートの遺跡、ロ メーヴの中にある。<br> 直径五メートル程度の円に紫色の光が満たされ、中央から魔力が吹き出し、それにより発せられた同心円状の波動の流れによりプレートを波立たせる。ユキハネはその中心にいた。<br> 今日はここでピバックするつもりで降りてきた場所であり、プレートから降りたユキハネは壁際へと身を寄せ、カバンと武器類を床に下ろした。そのまま腰を下ろしてポーチから更にマルボロを一本取り出し口に咥えると、またパチンと指を鳴らして火をつけた。一息に吸い込んだこの有害な煙を大きく吐き出しながらポーチから更にケータイを取り出してフレンドリストを開くと、この時間には珍しい名前を見つけ、その人物の詳細情報を引き出す。<br> 場所は南グスタベルク。青魔導士の出で立ちで鍛錬を行っている様子だった。ケータイの画面の端に表示される時刻は三時半。<br>『グスタの朝焼けが好き。』<br>不意に知ったタルタルの声が反芻される。<br>『新しいジョブを始める時は、いつもグスタでやる。』<br>昨日話したモミモがそう言っていた。<br>（いい時間だ。久々に見に行ってみるか。）<br>一度降ろした荷物を再度纏めたユキハネは、そのまま一目散に神々の間の外に駆け出した。<br> <br> ロ メーヴに出てすぐ目の前にある教練書から自国バストゥークへデジョンで降り立つと、そのまま門を目指し街の外に出る。駆け出しの頃に何度も出入りした門から出るのも久しく、ユキハネは柄にもなくセンチメンタルに浸っている自分に内心で自嘲した。おまけに海が目の前にある開けたグスタベルクの塩気の混じる砂漠の夜風がそれをあざ笑うかのように追い討ちをかけている気がした。<br> 砂漠をひたすらコンパスと月の方角を頼りに西へ進み、枯れた谷のすぐ近くの温泉地帯につき、目的の人物を探すが見当たらない。ため息混じりに取り出したケータイからその人物へ唐突なダイヤルをして、応答されるやいなやそのまま感情のままに言葉を吐いた。<br>「予想とは常に外れるものだ。特に俺のはな。」<br>『どうした？急に』<br>相手はすぐさま返してきた。唐突な展開に相手も動揺しているのがわかる。<br> 来た道を折り返すようにまた走りながら、ケータイは通話状態を保つ。<br>「女を探す鼻は効くつもりだったが、大したことはないらしい。」<br>『だから、なんた。』<br>走るのを辞めずに相手の苦笑混じりの苛立った声に耳は向く。このあたりでは、特に自分に寄り付く敵はいないため、注意などはなからするつもりはなかった。<br>「そのレベルでグスタと言えば、温泉か山の上だ。温泉に向かった。」<br>『残念。後者でしたー。』<br>嘲笑混じりの声はミスラ特有の高音だ。ミスラは男も、軽く柔らかい高音の声を持つことで有名である。<br>「いま山上るとこ。」<br>良いながらユキハネの眼前には、すでにこのあたりで一番高い山の登山口が開けている。大したことはないので自慢にもならないが、グスタの地理は頭の中に焼き付いていると思っている。地図を開くまでもなくその細い登山口に足を踏み入れ、一息に駆け上がった。<br> 目的の人物は山を登り、すぐにいた。<br>「また、続けるのか？」<br>「いやー。リフレも切れたし、もうあがるとこ。」<br>「そうか。三十分だけ、俺に付き合わないか？ちは。」<br>ユキハネの言葉にチハヤは綺麗に顔に疑問符を並べる。<br>「なにしたの？急に。」<br>そのチハヤの顔を真正面に見たユキハネは山登りで荒れた息を整えるように少しだけ呼吸を深くすると、溜めた言葉をゆっくりと吐き出した。<br>「昨日、もみたんと話した。」<br>「うん。」<br>チハヤは顔を灯した懐疑の色を吹き消すと、ユキハネの言葉に耳を傾けると表した。<br>「駆け出しのころここで鍛錬をして、一息つくころには夜が明ける。若いころは三日程度でも貫徹の鍛錬は苦ではなかった。夜が明けたときの朝日の輝きに、あの時はまだ知らなかった世界に思いを馳せていた。」<br>「そうだね。始まりのときはどこに行くにも冒険だった。」<br>チハヤは先を急かしもせずに、ただユキハネの言葉に相づちを入れる。<br>「そうだな。俺はグスタを始めて出たのは、いきなりウィンダス目指したときだった。」<br>「まだ知らない国に行くのはどこにいくよりも気になるよね。」<br>「そう。リージョンマップの位置関係だけを頼りに、地図もない、全く知らない土地を走った。地図があるコンシュまではよかったが、コンシュを出たときには途方に暮れた。砂丘は全く分からなかった。砂丘の入り口入ったとき、砂の白さは雪とまちがったっけ。」<br>「そっかー。白いよね、あそこ。」<br>「うん。あのコンシュ側の入り口にガードいるだろ？」<br>「うん。」<br>「あいつの脇で座って休憩してたときにさ、目の前であそこのゴブに一パーティ丸々惨殺されててな。」<br>「うわ。それきっついわー。」<br>チハヤは驚きに目を剥いて、ユキハネの顔に食い入るように見つめた。ユキハネは少し上向き加減に、沈む時をまつ月に視線を向けている。<br>「ああ。それを見たときにびっくりした以前に声も出なかったわ。でも、大丈夫だったんだ。」<br>「どうしたの？」<br>表情を目まぐるしく変えるチハヤを視界の端に抑えているユキハネは、少しだけこのときのチハヤが可愛いと思っていた。表情には出さずに、ただ淡々と話すユキハネは完全にカムフラージュしているつもりだった。<br>「そのときは気付かなかったんだけど、隣にいたひとが消えてたんだ。そして代わりにチョコボ跨がった赤い外套の女の人が表れた。表情も、種族も確認する余裕はなかった。鮮やかに惨殺された人達にレイズをして回ると。すぐにその場でまた消えたんだ。最後に残した【気をつけてください】で同じ言葉を話す人だと気付いて、慌てて『日本人ですか？！』って呼び止めた。でもすぐに消えて。天使に見えたなぁ。あの時は。」<br>不意に笑顔を灯した表情で、ユキハネはチハヤに顔を向けた。チハヤはそこに同じような穏やかな笑顔を返し、「そっかー。」と頷いていた。<br>「んで、隣の人が戻ってきて『日本人ですよ。』って笑いながら返してきて。今思えば、あれはリアルに恋だったんだな。もしかすると、マスターより前のマジな初恋かもしれん。」<br>「うっは！」<br>そこで声を荒げで笑ったチハヤにつられ、ユキハネも笑う。なんか昔の自分をネタにしているのにあまりにそれは、それほどまでに可笑しかった。<br>「それで？」<br>仕切り直しの言葉を聞いたユキハネは、可笑しさの余韻をそのままに、また口を開く。<br>「そのままウィンまで連れてってもらったよ。タロンギとかいたあたりで、かずにーが起き出して。『ゆっきーはタロンギでなにしてんだ？』とか突っ込んでさ。『なんか。女の人とデートみたい。ウィンに連れてってもらってる。』って言ったら、『そんな羨ましいやつ知らん！』って、怒っちゃった。」<br>「羨ましいんだ。あの人らしいね。」<br>「だろ？それが俺の始めての冒険、かな。あの頃は楽しかったよ。」<br>最後に笑いかけた時に、そのまま時計へ視線を落としたユキハネは、次にもう一度月を見上げると「そろそろだ。」と口にした。いつもの硬い表情を顔に張り付かせると「行くぞ」とチハヤ促す。チハヤもどこへいくのか悟っているらしく、黙って後に続いた。慣れている、と思っていたのは下だけだったらしく、山の上は何度か道を間違えて曲折を繰り返しその時に間に合わないかと思ったが、山頂についたタイミングはピッタリだった。<br>「くるぞ。」<br>そう言ったユキハネを待っていたかのように、陽光が山をえぐり出し、続いて日の本体が山から確実に顔を見せる。<br>「おおー！」<br>チハヤの歓喜の声を受け更に日は確実に大きくなり、今日という日をもたらし始めている。<br> その陽光が、確実に一日の活力を湧かせ続けていることを感じながら、ユキハネはその光景に見入った。<br>「久々に見た。」<br>次にユキハネが口を開いたのは、日が全てのぼり切った後だった。<br>「付き合ってくれてありがとう。これを君に見せたかった。」<br>「うん！ありがとう。こんなにちゃんと見たのは始めてだよ！すっごいキレイでびっくりした！」<br> <br> チハヤの興奮は激しかった。グスタの朝焼けの色はユキハネの記憶と少しも変わるところはなかった。動き続ける今日と朝焼けの秘めた記憶とを胸に抱き、二人は下山し、街へ戻って行った。<br> <br> <br> <br> <br>以上、俺の昔話デシタ。ワハハ。<br>今回は会話構成での回想シーンという新たな試みをしてみた。<br>文章がくどくならないように注意したが、多分明らかにくどいよね、、、<br>これはまだまだ経験が必要だわねぇ。<br>なんかエロい？wwww<br>気のせいだろ？wwwwwwwwww <br>
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<link>https://ameblo.jp/darkknightdeathsythe/entry-10578510534.html</link>
<pubDate>Thu, 01 Jul 2010 14:14:06 +0900</pubDate>
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<title>出会いー緑の森の少女ー</title>
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<![CDATA[ <p>　「ったく。」<br>粒子の細かい砂がじゃり、と足元で鳴る。真っ白な砂は太陽の光を反射し、放射熱が体を容赦なく炙ると、それだけで体がじとっと汗ばんだ。<br>　バルクルム砂丘はかつて駆け出しの冒険者たちのこぞって集まり、鍛錬の場として賑わった地だったが、今はその時代を見る影もない。教練書と呼ばれる本がアウトポストに設置され、仲間を集いながら行われるパーティによるレベル上げがなりを潜めてしまい、個人による孤独なレベル上げが主流になってしまったためだ。<br>「なんで俺がこんなことしねーとなんねえんだよ。」<br>アウトポストにテレポされたユキハネは、今日は暗黒騎士ではない。茶色いトカゲの皮の鎧は通気性が悪く、体の動きも制限されて気持ちの悪いことこの上なかった。それもこれもノルバレン地方がなかなかバストゥーク勢の手に落ちず、直接ジャグナー森林にテレポできないためだったが、砂丘経由はあまりに時間がかかる。どうにかならないものかと常々思うことだった。一刻も早くこのむさ苦しい砂と熱波から抜け出すため、首から下げた呼び子に口を付ける。甲高い音が鳴り響くと、いつもどこからあらわれるのか訳のわからない愛鳥 ハーモニースノウが主の元へ駆けてきた。<br>「おし。急げよ、鈍足。ラテあたりまで突っ切りゃこのクソ忌々しい暑さともおさらばだ。」<br>鞍に跨ったユキハネはそう口にすると勢いよくチョコボの腹をけり、風になった。<br>　暑さみなぎる砂丘を超え、ラテーヌ高原のホラの塔を過ぎると目的地ジャグナー森林は目の前だった。複雑な森林地形も道を覚えてしまえば、そう迷うことはない。気色悪いキノコのオバケに獰猛そうな牙を携えるトラを追い越し目的地たるジャグナー森林アウトポストを目指し直走る。道の脇は切り立った低い崖になっており、アウトポスト間近のその崖から飛ばない鳥のチョコボを跳ばした時だった。<br>「ちょっ！おい！」<br>崖の下にちょうど人影らしいものが見え慌てて手綱を引いたがチョコボは急には止まれない。バランスを崩したユキハネは盛大にチョコボから振り落とされ顔から地面に突っ込んだ。<br>「おい！そんなとこで寝てんじゃねえ！」<br>足元にいたのはタルタルらしかったが、うつ伏せのまま起きてこない。<br>「おいおい…。マジかよ。チョコボで人身とか免停もんだぜ…」<br>いつものアーメットを被っていない素顔から血を流しながらタルタルに駆け寄る。<br>「まさか…、しっかりしてくれ！」<br>「…」<br>タルタルに反応はない。ユキハネは更に呼びかけ続ける。<br>「頼むぜ…。よし、ここは一つ心臓マッサージを…」<br>「いきてる」<br>タルタルはパチっ、と目を見開きぴょこんと飛び起き出した。突然起き出したこの小人にユキハネは一瞬心臓が跳ね上がり、口から飛び出すかと思ったほどだった。<br>「びびらせんじゃねぇよ。怪我ねぇか？」<br>「踏まれた」<br>「マジかよ！大丈夫か？」<br>「うん。平気」ユキハネはホッと胸を撫で下ろした。<br>「名前は？」<br>「リル」<br>「所属は？」<br>「ウィンダス」<br>「ランクは？」<br>「たしか9だっけ？」<br>「俺に聞くな。ここで何してた？」<br>「fov。忍者上げてる」<br>意識ははっきりしているらしい。仕上げに「この指を見るんだ」と、指を一本差し出してリルの顔の前に持って行く。リルは「わかった」とその指に視線を移したのを確認し、ユキハネは指をぐるぐると円をかくように動かした。リルは暫く指を見ていたがそのうち「おおぉぉーー」と言いながら頭まで揺らし始めた。<br>「目が回る」<br>「問題はないらしい。体調悪くなったら言えよ」<br>「うん、わかった」<br>返事の応対としてもまず問題はないと見て、ユキハネはその場に腰を降ろした。一応少女らしいが、彼女がもしヒュームなら目を回した隙にかっぱらっていたかもしれない。ユキハネはタルタルには興味がないのだ。<br>「あなただれ？」<br>落ち着いた様子のユキハネを見て、リルは口を開いた。<br>「ユキハネ。バストゥークの。」<br>「そか」<br>ユキハネは興味なさげな反応をしてから、ゆっくりと立ち上がり、リルを一瞥してから、「ヴァラーやってたんだろ？」と、再度訊いた。<br>「うん」<br>短く返された、タルタル特有の中高音を聞きながら一度目を逸らして「一緒にやる？…とか、言ってみたりして。」と、訊いていた。なんかの縁なのかもし、見たところLSも見当たらない。一人なんだろうと思い、つい声をかけてしまった、というのが本音だったのかもしれない。<br>「やる」<br>だが帰ってきたのは間髪入れない即答だった。ユキハネは驚き、「マジで？」と聞き返してしまったほどだった。<br>「まあ、ここは危ない。ヴァラーやるにしても本のとこ行かないとだから、アウトポスト移動しよう。」<br>　ユキハネは背後の小人に注意しながらゆっくりと歩き出す。リルがその後ろをぴょこぴょこついてきているのが気配でわかった。アウトポストは目と鼻の先だった。ユキハネは装備を整え少しだけ座り、改めてパーティに誘った。<br>「改めて、よろしく。」<br>「よろしく」<br>短く挨拶を交わし、本を読む。書いてある内容は効率よく敵を撃破すると通常よりも習練が早くなると言ったもので、同時に野戦食や補助魔法の書かれた呪符の配給の案内などが並べられている。ユキハネ早速教練内容の項目を開き、適当な強さの敵を探し始めた。以前戦友のメトロアから最終ページに書かれたキノコとトラの教練は麻痺対策がないと狩りにくいと聞いていたので、トラの代わりにビートルの狩りを記したページを読む。<br>「リル。読まないのか？」<br>教練項目に目を通して、一通り補助を受けたユキハネは動かないリルに目を向けた。<br>「私、終わったばかりだから。未だ次の教練に移行できない。」<br>「そうか。」<br>返しながら本を閉じて、目的地へ足を移動に入る。<br>　キノコ狩りはキノコ広場とメトロアが呼んだキノコの大量発生地で行い、そこに行き着く過程でビートルを終えるのがいい手順。ユキハネはメトロアから聞いた攻略法を反芻し、概要をリルにも説明した。<br>「キノコ広場どこ」<br>「こっち。」<br>　ユキハネは颯爽と先陣を切りかけ出した。が、ユキハネは極度の方向音痴なのだ。右往左往しつつ、もキノコ広場にはかなり迷いつつついた。その間にビートルを攻略しておくことも忘れてはいない。ついでにリルに絡んだトラやゴブリンも倒していたため、多少骨が折れた感はある。<br>　この日、ユキハネは踊り子の鍛練をしていた。それはユキハネがメインに扱う暗黒騎士に踊り子のアビリティーを組み合わせた戦術を習得するためだったが、この日のリルとの動きはその踊り子のスキル習熟にかなり役立つこととなる。<br>　それは、例え忍者だろうがタルタルだろうが女を殴らせることそのものがユキハネのポリシーに反したため、ひたすらリルから敵対心を剥がし続けるためだ。<br>　ユキハネはひっそりとそんな小細工をしながらその日の教練を終え、キャンプに入った。<br>「なぁ、LSしてないのか？」<br>夜にふと聞いてみる。<br>「してない。持ってるけど今誰もいない。」<br>「そうか。うちのやるか？」<br>口をついて出た、そんな風に自然に言ってみる。リルは思案顔を少ししたあとに「うん」と短く答えた。「わかった。少し待って。」<br>『カイナ。いるか？』<br>耳に入れたリンクパールを起動してそこにサックメンバーと呼ばれる一人、旧友の名を呼んだ。<br>『なんだ』<br>本人はいてくれた。エルヴァーン独特のかすれた低音がダルそうに返してきたのが、パールを通して耳孔に直接入ってくる。<br>『今、ジャグでナンパ…じゃなかった、ヴァラーしてるんだが。ご新規加入だ。暇なら来てくれ。』<br>『お前サックだろ？』<br>『マスターの帰還で俺のサック解除されちまったんだよ。』<br>『そういやそうだな。わかった。ジャグだな。すぐ行く。ついでに俺も皇帝消化で居座るわ』<br>『ご自由に。』<br>　一気にそこまで話すとパールの発信を切った。<br>「待たせた。今サックが来る。俺のサック解除されちまってパール作れねーんだ。わりぃ。」<br>LS会話から戻ったユキハネにリルにそういうと、リルが返したのは相づちではなく苦笑だった。<br>「はは。サック解除って。なに悪いことしたんだ。」<br>明らかに馬鹿にしてるのが分かる反応をだったが、ユキハネは自嘲的に笑い返しながら「そうだな。」と真面目な声を漏らした。<br>「俺は悪い男だからな。普段から悪いことばっかしてるんだ。こんなのに捕まったとか、災難だったな。」<br>「うん、災難だった」<br>言いながらリルは尚も笑い続けた。その時、同時に携帯がなりユキハネは謝りつつとった。<br>『誰だ』<br>『ワタシダ』<br>片言のようなふざけた口調に威厳や風格だ漂うドスの効いた中高音のタルタル女の声。ユキハネが最も信頼し尊敬し愛し、そして恐れる者。<br>『マスターか。なんだ』<br>『サックシタ』<br>『了解』<br>手短かに要件を話して切ろうとして、『マテ』と引き止められる。<br>『なんだ、俺は今忙しいんだ』<br>『大丈夫かの？最近マナーのなってないのが多いからのう。』<br>大したトシでもないのに年寄りのような物言いをするのもマスター－アネネという女の特徴である。<br>『テストはしてある。俺はドリのようなへまはしねーよ。』<br>あんたのいる場所、作る場所をつまんねー悲しい場所にしたくねーからな、とは言わない。そんな話し口が裂けても言える訳がなかった。<br>『シンジルカラナ』<br>その言葉を最後に向こうから通話を遮断したのがわかった。<br>「リル。」<br>「なに？」<br>「サックにされた。ほら。」<br>編み上げられたように見えるリンクパールはその名の通り袋になっている。そこからパールを一つ取り、リルに差し出した。<br>「ありがとう。」<br>パールを受け取ったリルはすぐさま耳孔に差し込み、アクティブにするのがわかった。<br>『てめーら。ご新規だ。イケメンの俺様がジャグでナンパした。』<br>八割以上冗談のつもりで先に吹き込んでおき、リルが話しだすのを待つ。<br>『嘘です。チョコボで踏まれたんです。』<br>自己紹介の前にまずそこかっ！と突っ込みたかったが、『そこからこの三択恋愛のプロがここまでフラグを進めたからだろう。天才だからな』と敢えて乗っかっておくのも悪くない。これからうまくやってくれるだろうと期待しつつ、リルという新たな仲間はLSに歓迎された。</p><p><br>ということで。久々にナンパしました。あの出会いが、ここねーも言ってたけどあまりに出来すぎていたのでついカッとなって書いてしまったｗｗｗ<br>反省？してる訳がないｗｗｗｗｗ<br>タイトルは昔あったゼノギアスっつーゲームのエピソードタイトル（シナリオタイトル？っていうのかな）からそれっぽいのでとってみた。他意はない。ゼノギアスのエピソードとは一切関係ない。と、思う</p><p>え？なんか忘れてる？キノセイダヨ</p>
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<link>https://ameblo.jp/darkknightdeathsythe/entry-10479346979.html</link>
<pubDate>Thu, 11 Mar 2010 21:06:57 +0900</pubDate>
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<title>お酒の飲み過ぎに注意2ーバストゥーク宅飲み編ー下</title>
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<![CDATA[ <p>　「おい。客がくるぞ！」<br>自室に戻るなりユキハネは怒声を上げる。モーグリは金庫に頭を突っ込みながら「クポー」と声をあげた。<br>「誰クポ？まさかし…」<br>「阿呆なこと言ってんな！もみたんとドリだ。片付けられるもん早くかたせ！」<br>ユキハネの怒号に一瞬ぽかんと口をあけたモーグリを更に一瞥して「なにしてるー！」と追い打ちを浴びせる。<br>「はいクポー！」<br>と返事を返したモーグリは音を立てて金庫を閉めてパタパタと飛び立った。散乱した衣類に食いかすをそれぞれ一纏めにし、作業台の書籍類に紙類を整頓する。ゴミは隠す場所がないので燃やせるものは片っ端から暖炉にほうりこんだ。うしろでモーグリが「ちょっ！ご主人様！」と諭そうとするが、そんなことを言っている場合ではない。暖炉の火力が心なしか上がったような気がして、逆に好都合とさえ思えた。<br>「よし、こんなもんか。」<br>一息付きながら、玄関脇のモグハウス管理用パールに走る。管理室や機械室、受付ガードなど管理施設への直通リンクシェルである。<br>「ランク6ユキハネです。招待完了です。」<br>手短かに用件を伝え、パールをもとあった場所に置いて、自身のパールにも「オーケーだ。」と吹き込む。<br>　程なく現れるであろう仲間らへの遠慮や猜疑、羞恥などの様々な感情がないまぜになるのを感じながら、扉がなるのを待った。 <br>「おじゃましまーす。」<br>「おじゃましまーす。」<br>二人が声を揃えて室内に入り込む。ユキハネは、二人を迎え入れながらもうすでに、羞恥の念で張り裂けそうな表情をアーメットに隠している。<br>「もみたんは前にきたことあるよな。あまりあの時から変わらんよ。」<br>感情を込めない声でモミモに受け答えしながら、二人の反応を注視する。<br>「寝台スペースに作業台。奥が接待用の宴会エリアだ。収納スペースには鉢置いてるが、今は栽培は止めている。」<br>指差しを加えながら各スペースについて解説していくと、作業台に興味を示したモミモがそちらへ走った。<br>「なんで読譜台がある。」<br>本来はタルタルが魔法書を読むために利用される読譜台はヒュームのユキハネには小さすりぎることがモミモの疑念だったのだろう。<br>「あー、前に言わなかったか？冒険者やる前は、音楽やってたんよ。それは座るとき丁度いいでかさだから、昔から使ってる。」<br>ユキハネはモミモの様子を顧みず、右手奥の樽に向かった。<br>「モグ。金庫にトマトジュースあったか？」<br>「ないクポ。脳筋のご主人様がジュースなんて完備するわけないクポ。」<br>「ほぅ。じゃあ買ってこい。一ダースな。」<br>言いながら樽の上に綺麗に並べたグラスを手にした。ユキハネは普段酒は飲まないのでもっぱらアネネ接待空間の宴会スペースは普段手をつけない。片付けてしまえばあとはその状態がそのまま保管される形になる。<br>「ドリはビールか？ワインもあるが。」<br>「珍しいな。お前が酒？」<br>「マスターんだよ。接待用に常に常備してる。」<br>「接待って…。ビールでいいよ。」<br>苦笑しながら答えるドリーネもまたモミモに歩みよる。<br>「もみたんは後でレッドアイ作ってやるよ。」<br>ユキハネは手早くビールを注ぎ、ビールのグラスを片手に二人のほうへ向かうときに「勇壮なる騎士…の…悲愴歌？」と言ったモミモの声に慄然とする。<br>「おまっ、おい！」<br>「どれどれ。」<br>ユキハネの意に返さず、ドリーネは地べたに腰を下ろしてモミモから楽譜を取り上げた。<br>「こんな歌あったっけ？」<br>「確か、ない」<br>「お前ら！」<br>足早に作業台へ向かい、片手のグラスを台へ置くと、もう片方の手を楽譜に伸ばした。二人が五線譜を読めるかどうかが問題ではない。そんなものを見られることに問題がある。砕けそうなほどに硬直し、痛みさえ覚え出した胸に手をやりながら必死でユキハネは楽譜を追った。<br>「僕は楽譜なんて読めませんので何かいてるかわかりませんよ。」<br>モミモが傍でいっているが、頭の中はパンパンに充血して耳では聞こえていても、意識には入ってこない。ドリーネは無反応に楽譜に目を向け続ける。<br>「よし、わからん。」<br>しばらく楽譜を眺めたドリーネはユキハネの手に楽譜を握らせた。<br>「ふざけんな！読めないんなら最初っから見るんじゃねえ！」<br>奪い取るかの様に乱暴に剥ぎ取った紙を読譜台へ戻すと、息をきらしてその場に倒れこんだ。<br>「ただいまクポー。」<br>それと同時にモーグリがトマトジュースの袋を手に下げて戻った。<br>「わりぃ、そいつでもみたんにレッドアイ入れてやって…」<br>息関きらしながらモーグリに頼むと、モーグリは不思議そうな表情をを一瞬作り、直ぐに樽方向へ飛んだ。<br>「そんなムキにならなくてもいいだろう。」<br>「自分で作ったもん見られんのがどんなに恥ずかしかてめえにわかんのかよ…、からかうのはもうよせ。」<br>呼吸が整いつつある体を少しだけ起こしながら、充血した頭が冷えて冷静な口調を務めた。<br>　とんだ目にあったな、これも楽譜しまってなかったせいか、と自責する。同じ失態をしない為に読譜台の譜面をつかみ取り金庫に突っ込む様にしまった。モミモはそのうしろでモーグリが入れたレッドアイを手渡されて口をつけ、ドリーネもその傍でビールをすすっている。口髭にまとわりついた気泡が少しおかしかったが、笑う気にはなれなかった。<br>「んで、蒸し返すようで悪いが、ありゃいつかいたんだ？」<br>ドリーネがそんな消沈しているユキハネに声をかけた。先程までのからかっている口調ではないのは声色から判断できる。<br>「先週から。今でもたまに思い浮かぶと書き留めるくらいはしてる。」<br>その様子から素直に答える気になったユキハネはそれとなく言う。自身は手にしたグラスにパインジュースを注いでいた。<br>「そうか。聞かせてくれるか？」<br>「やだ。」<br>「なんで？」<br>「まだ出来てないし、弦楽だし。弦楽器ないし。なによりアーティストやめたから人に聞かせる必要ないし。つまりは恥ずかしいし。」<br>「わけわかんねーよ。」<br>「僕は聞いてみたいな。」<br>モミモが口を開いた。一瞬そちらに目をやったユキハネは直ぐ、アーメットを外して床に座り込み、傍らにグラスとアーメットを置いた。一拍入れてから、首を横に振り「弦楽器がないから。機会があればな。」とかえした。<br>「まあ、あれだ。そんなことより飲めよ。マスターも長期不在なんだし、腐らせるのもったいないから、少しでも消費してってくれ。」<br>空気を変えるつもりだったが、どうも不器用な質らしいユキハネはあからさまになってしたまったことを悔いる。こういった根回しや小細工か、必要な局面で自分のような直情的な人間は、なかなかうまく立ち回れない。<br>「よし、お代わりをくれ。」<br>ドリーネはその感じを察したのかもうそのことを口にしようとはしなかった。</p><p>　宴会とは、すすむに連れなにがしかの催しが始まる。<br>「ユキ、お前なんか芸やれ！」<br>「よし、きたっ！」<br>そういうのは慣れてる。ユキハネは立ち上がり、ベット脇の棚に置いていた短剣をふた振り、両手に持った。<br>「四番！ユキハネ！ブラッドウェポンいきます！」<br>ユキハネは構えてドリーネに向き直るとブラッドウェポン発動のフリを始めた。<br>「ブラッドウェポン！さぁ、たっぷり出してもらうわよぉ」<br>・・・。<br>「十五秒経過。まだまだ出せるね！」<br>・・・。<br>「三十秒経過。ブラッドウェポンもう終わり？だらしないのね！」<br>やり終えて短剣を置くと背後からドリーネの大爆笑が弾け、部屋の空気が揺れたのがわかった。やはりこういう場では下ネタに限る。かたやモミモはため息をついて、ついていけてない様子だ。<br>「そのブラポン最高！今度ptでやれよ！」<br>「良いけど、お前責任持てるのか？」<br>「責任持ってお前をキックする。」<br>真顔でこういうふざけたことを抜かすのはもうまさに、ドリーネに正気がないからだと思いたい。<br>「これはもともとかず兄のインビンのマネなんだ。あいつのインビンは俺を超えるからな。」<br>「どんなんだよ！」<br>「自分で確かめろ」<br>もともと、神とさえ思っていたかつての師を反芻し、やつは真に危険な男だったと誰もが口にした。自らが作り上げたLSから人が去り行き、捨てられた感傷から己の命を絶ったかつての師。そして死んだと思わせておいて、ちゃっかり生き伸び再び変態としての名声を欲しいがままにしている男のインビンシブルはまさにその象徴と呼べる名台詞である。<br>　ドリーネにそう言い放ったユキハネはチラとモミモを一瞥した。<br>「明らかに軽蔑しているな。」<br>「LSでやるなよ。」<br>「聞こえねーなぁ。」<br>モミモはまたしてもさらにため息を吐き、侮蔑な意味合いでユキハネから目を逸らした。<br>「クソモグラ。もみたんのグラスが空だぞ。」<br>あえて深追いをしなかったユキハネは、「おい、次はてめーのばんだ。」とドリーネに向かって言い放った。<br>「うはっ。マジかよ！」<br>吹き出しながらなにやら考え込む。この男もこれでなかなか下劣な人間なのはよく知っている。<br>「あーいつもの【ペンタスラスト】はもう聞き飽きたからな。」<br>ペンタスラストはドリーネの得意ネタであり、仕切りにくり返す下ネタである。槍の五連突きの技だが、そこに【腰】の一文字を入れるだけで、下ネタに見えるのが凄い。<br>「じゃあ…。【ミスラ】【手】【ジョブ】【計り知れない強さだ】」<br>「きたっ！」<br>ユキハネ自身ミスラの露出の多さにエロさを禁じ得ないと感じている為、さすがにこのネタは効いた。<br>「ふひひひ。ははは！マジかよ、それっ！【ダブルスラスト】で逝くわっ」<br>腹を抱えて笑えるネタだと心底思った。こいつは下ネタ変換の天才だ。とくに、この日は酒も入っていて、調子が良い。<br>モミモが頭を押さえながら、その日の夜はふけていった。</p><p><br>モグハウスの内装はある意味流行りです<br>もみたんとドリがうちにきた時に赤ＡＦのドリがあまりにも樽と似合いすぎて作ってしまった。<br>会話は概ね実際に話した内容です。しかし、シモいｗｗ</p>
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<link>https://ameblo.jp/darkknightdeathsythe/entry-10479345831.html</link>
<pubDate>Thu, 11 Mar 2010 21:05:32 +0900</pubDate>
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<title>お酒の飲み過ぎに注意2ーバストゥーク宅飲み編ー上</title>
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<![CDATA[ <p>　マルボロの新商品がジュノのマックビクスの店で出て衝動買いしてしまった。モルボル亜種のオチューの葉が実用化したらしい。レンタルハウスでの喫煙は禁止されてるため、一カートンだけ買い、バストゥークの自宅へ帰ったユキハネは早速火をつけた。<br>（相変わらずあの猿、いい仕事しやがる。）<br>想像以上の出来はユキハネの口内を満たし、満足のいく内容に感嘆した。<br>　モーグリが窓を開けて部屋の隅をパタパタと飛ぶと、ユキハネを一瞥した。<br>　たまらずユキハネは「なんだよ？」と返す。<br>「新商品クポ？」<br>「ああ。マックビクスのヤロウが作ったらしい。てめえも吸いてーの？」<br>「クポ～…」<br>「ったく」<br>ユキハネは黒い箱を取るとモーグリに放る。<br>「ご主人様、火を下さいクポ。」<br>モーグリは一本咥えながら声をあげたがユキハネはそちらを見ない。自身微弱なファイアで着火するため、この部屋には着火器具はない、はずだ。<br>「そこにあるだろ。」ユキハネは紫煙の上がるタバコを携えた手で暖炉を指す。<br>「大きすぎるクポ。シガーキスでいいクポ？」<br>「いいわけねぇだろ！」<br>ユキハネは間髪入れずに気色の悪いことをいう豚、もといモグラにファイアを放つ。<br>「クポーーー 」<br>燃え盛る火焔の中でモーグリの悲鳴だけが響き、先ほどまで白かった黒い生き物が煙をあげた。このモグラは無駄に硬い。<br>「てめえもあのクソ亀どもと同じ獣人だろうが！ヒュームの女にでもなってから言えや。」<br>怒声を上げてから無駄に体力を使ったことを後悔する。いつもこのパターンだ。<br>「クポ～。」<br>半分が先ほどのファイアで消し飛んだマルボロを口にするモーグリは、心なしかにやりと口元を歪めている気がする。<br>「ご主人様、そんなこと言って最近ミスラにお熱クポね。モーグリ知ってるクポ。」<br>ユキハネはモーグリの予想外の発言に一瞬ひやりとした。<br>「なんの話だ。」<br>言いながら、壁に立て掛けたデスサイズに手を伸ばす。モーグリは満足そうに新商品を味わい、こちらに気づいていない。<br>「ご主人様、最近し…」<br>モーグリの背後に回り込んだユキハネは一思いにデスサイズを振るう。四度の斬撃が空間そのものから切断され、代わりに柔らかな風があたりに流れたようだった。<br>　紙一重ですべての刃を避けたモーグリはユキハネを睨みつけた。逆恨みも甚しい、とため息とともにデスサイズも放り再び座り込んだ。<br>「死んだらどうするクポーーー！」<br>「殺すつもりだったが。てめえが死んでミスラが代わりにモーグリやってくれりゃ安泰だ。」<br>「意味不明クポー。あの子がここにくるは…」<br>（其の者モーグリより、命の源たる赤き鮮明なる血肉を奪わん。ドレイン！）<br>「ぐぼぉーーー…」<br>命の吸い取られた枯れたモーグリの悲鳴は冬の乾いた空気に触れて溶けた。ユキハネは満足そうに二本目のマルボロに火をつけはじめる。もちろんモーグリの吸っていたほうにはブリザドを飛ばしておく。<br>「寒くなった。閉めてこい。」<br>まさに消し炭のように黒く乾いた体を横たえたモーグリににべもなく放ったユキハネの一言には自身やややりすぎかとも思ったが、まあ気にしない。モグハウスでの魔法にアビリティー、武器の使用も禁止されているが、それも気にしない。<br>　モーグリは「クポ～」とうなだれた声をあげ、天窓へパタパタと飛び、ぱたんという乾いた音を部屋内に立てた。<br>『今いる人～』<br>用のないときはだいたい耳穴に入れっ放しのパールが突如鳴ったのは、窓が閉められ室内が無音になった直後だった。<br>『はい～』<br>甲高い女の子の声がすぐに鳴る。先程のシワがれた中年の声とは異なっていた。<br>『うちの模様替えが終わったんだけど、モミたんくるかい？』<br>『うわーい。行きますー。』<br>そんなやりとりを聞いたユキハネは、部屋着に使っているバンパイアクロークを脱ぎ捨てた。中年の声ードリーネは同じバストゥークにいる。<br>　丁度良いヒマつぶしを見つけたとばかりに口元に皮肉な笑みを作り外着のホーバークをベッドから取った。ホーバークの主装甲たる鎖が一斉にじゃらりと音を立て、室内の陰鬱な空気を緩慢にかき回した。<br>「お出かけクポ？」<br>袖を通したホーバークのチェーンの騒音に混じりモーグリが声を上げる。同じシックチェーンで纏められたマフラとソルレットを身につけながら「ああ。」とだけ返すと、ベッド脇の姿見で自らの容姿を確認したユキハネは、床に転がるダークアーメットを拾いにモーグリに歩み寄る。<br>「俺がいない間にブラック吸うなよ。」<br>モーグリ付近のアーメットを拾いに屈んだ前傾姿勢を戻す間に釘を刺す目でモーグリを一瞥すると、屹立状態に戻ったユキハネはアーメットを被りこむ。<br>　一度部屋の奥にあるデスサイズを手にして背後のラッチに納めるのを待たずにモーグリを振り向かずにユキハネは部屋の戸口を潜っていった。</p><p>「ランク十、ドリーネの部屋にお願いします。」<br>モグハウスには専属ガードがいて、違う人間の部屋にはガードに通してもらう流れがある。ユキハネはバストゥークのモグハウスガードにドリーネの部屋を言い、通してもらう手続きを踏むとドリーネの部屋の前に立った。<br>「は～い。モミたんはやか…」<br>ノックの音に反応したドリーネが息用用と戸をあけると同時に息を呑んだのが表情で分かる。<br>「貴様の首、貰い受けにきた。」<br>　薄暗いモグハウスの廊下に怪しく佇む黒い影は、リアルなまでにリッチに酷似していたことだろう。ドリーネの反応に内心の爆笑を必死に堪えたユキハネは、ドリーネの次の言葉を待った。<br>「……。ちょっ、雪！」<br>汚くも唾を飛ばしながら文字通り吹き出したドリーネは唐突に大笑いを繰り広げだす。<br>「ひでー出方しやがって！いるならいるで、先に言えよ！」<br>言いながら室内に招き入れたドリーネについてドリーネ宅へ足を踏み入れる。<br>「まさか、雪までくるとはな～」<br>と言うドリーネのコメントを半分に聞いて取り敢えず室内を見渡す。室内は自室よりも多色肌寒く感じた。<br>「お前、暖炉潰すなよ。寒いし、大体あの棚燃えるぞ。」<br>暖炉側の壁一面にはアルミラーと呼ばれる棚が敷き詰めてあるのだ。熱効率が下がる上、確かに木製の棚は焼ける危険性を孕む。心なしか、アルミラー上に飾られた金魚鉢の金魚が苦しそうにさえ見える。<br>「そうか？確かに寒いかも…」<br>同意の声を漏らすドリーネに<br>（ばかか、てめえは…）<br>と内心ボヤき、再度辺りを見回した。<br>　整頓された室内は、清潔感を漂わせつつも生活臭は失われていない。雑多な自室よりもシンプルでスッキリとした印象だ。こと、入り口から見て左半分はホテルやレンタルハウスのような高級感を感じる生活空間だ。<br>「ダンディなのは顔だけにしとけ。」<br>精一杯の皮肉を込めて言ってやる。金髪の深いヒゲ面は只でさえ黙っていればダンディに見え、現在纏っている赤魔導師の衣にしても目深に被られて目元が見えず、そのダンディ感に拍車をかけているのも事実だった。このダンディなおっさんにこんな部屋に住まわれては同じ男として廃るとさえ思えてならない。<br>「うはっ、雪に褒められた…」<br>「なんだよ？気にいらねならぶった切ってやってもいいんだぞ。」<br>そんな会話に『どりさん！』と割って入る声が、耳孔に弾けた。モミモだ。<br>『今行きますね！』<br>「お。来た。待ってるよー。」<br>ユキハネはニヤリとして、室内の端に歩き、仁王立で手にした鎌、刃を上にした状態で柄を床に置き両手でそれを支えるポーズを取った。<br>「雪…お前…」<br>「黙っとけ。」<br>ユキハネはそのまま動かずに扉が開くのを待った。期待の戸口が音をたてたのは、間もなくだった。<br>「おじゃましまーす！」<br>モミモが室内に入る。部屋を見渡して「わー」と何度も歓声を上げながら部屋をぐるぐるする。<br>　「暖炉潰すとは、男らしいですね！「パキラー！パキラだーー！僕も欲しいよ、パキラ」などと飽きもせずに嬌声を上げるモミモに対して（早くこい）と内心で要求した。<br>「ユキハネー、いつまでそうしてるんだ？」<br>モミモはそんなユキハネに、侮蔑の一言を吐く。たまらず吹き出したユキハネは「気づいてやがったのかよ…」とのそのそ、もといガチャガチャと動き出した。<br>「驚かそうとおもったんだが。」<br>「だろうと思った。ドリさんのお部屋にそんな鎧の置き物があるわけないだろ。」<br>完全に馬鹿にされ、憎たらしい笑みを浮かべたモミモに「クソっ」と悪態を尽きつつデスサイズを背部に納める。<br>「だが非常にいい部屋だろう。俺んとこみたいに雑多じゃねーし、このスッキリとした感じはヒゲダンディにはよく似合う。」<br>「うはっ、ありがとう。」<br>ドリーネは慌てながらも素直に喜びをあらわしていたのがユキハネにはおかしかった。<br>「まあ、モミたんの部屋にはまだまだかなわないよ。」<br>ドリーネはモミモに対してそう言った。<br>「部屋のエクステリア自体は国の特徴がよくあらわれる。」<br>ユキハネはアーメットに隠れた顔を僅かに俯かせながらベッドの前に座り込む。ドリーネとモミモは揃ってその姿を目で追いかけた。<br>「バストゥークは石造りで頑強な概観に無機質な暖炉。サンドリアは洗練された木造で生活感ある内装が可能。ウィンダスは自然を生かしたあまり人の手を加えないデザインに室内にこがたの噴水を配す。特徴をよく理解し方向性を示した上でないと、美しい部屋にはならないんだと思うな。」<br>モミモとドリーネは顔を見合わせて、ため息をつく。<br>「ユキハネねのくせに、なんだそのキャラ！」<br>「似合わねえよ！」<br>揃って唾を飛ばしながら大笑いをしている。ユキハネはアーメットの中の顔を歪め、さらにはアーメットを外した。<br>「うるせーゴルァー！」<br>怒声の勢いでアーメットを投げ飛ばし、それは見事にドリーネの頭部を目指していった。<br>「ちょっ、それ遠隔じゃ、ぶはっ！」<br>ざまーみろ。内心に歓喜立ったユキハネは投げ飛ばしたアーメットを拾いに立ち上がり、ゆっくりとドリーネにあゆみよっていく。<br>　それは、丁度戸口に立っていた時を彷彿させ、今まさに首を貰い受けにきた、と言ったことを全身で言っているようにさえ見える。アーメットの直撃を受け、倒れこんだドリーネは、よろめきながら体制を上げ、ユキハネに視線を向ける。ユキハネは投げ飛ばしたアーメットを拾いにドリーネに接近していた。<br>「なあ、ユキ。」<br>交差した体勢の一瞬にドリーネが声を上げる。ユキハネは身を硬くしてドリーネへ注意を向ける。先程の仕返しがいつ飛んでくるかわからない。予断を許さない空気に、意識だけ先行してデスサイズに這わせる。ゆっくりと上体を起こしながら、アーメットに隠れる目に僅かに、だが徐々に強く殺気を込めていった。<br>「ユキんちも見せて？」<br>「あ、それいいですね！」<br>拍子抜けした、とはこの事だった。目に込めた殺気が音を立てて瓦解し、霧散してゆくのがわかる。うっかり、そんなことかと、同意しかかったがその声は音となるまえに喉に張り付き消える。<br>　待て、あの肥溜めのような部屋を人に見せるのか？自問すぐさまかたちを成して意識に電撃を走らせた。だが答えは、ここまできてノーというのは、余りにも空気が読めていないだろう。<br>「やむを得ない、のか。ったく、しゃーねぇ。準備してくっから外で待ってろ。」<br>吐き捨てながら、入口ドアにてをかける。乾いた木の擦れ合う、キーという音を皮切りに扉が開いていく。室内は若干肌寒いとはいえ、密閉されている以上は外気のそれよりも暖かく、ユキハネの開いた扉からは身を刺すようなヒリヒリとした寒気が流れ込んでいた。<br>「外のガードのねーちゃんに言えば入れるようにしとくわ。」<br>後ろ手に乱暴に閉めた扉は、風に乗り更に勢いを増しながら閉口される。モミモとドリーネも後を追うようにして部屋を後にした。 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<link>https://ameblo.jp/darkknightdeathsythe/entry-10479344431.html</link>
<pubDate>Thu, 11 Mar 2010 21:03:50 +0900</pubDate>
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<title>雪と涙と、血染めの刃ー星の輝きを手に下編ー</title>
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<![CDATA[ <p>　冬の外気は嫌いだった。体の芯にまでつき通る程の冷たさを放つ低温が、嫌な空気となってユキハネの神経を苛んでいる。だが、このフェ インの外はその嫌な外気がごうと渦巻くボスディン氷河であり、それを思うとこの得体の知れない建造物も愛着が持ててしまうのが苦笑ものに感じる。目の前の文様の通じる先に、倒すべき相手、乗り越えなければならない相手が、手ぐすねをひいてまっている。<br>　これ以上の邂逅は無意味、と腹を括ったユキハネは、自身のトレードマークとも言うべきダークアーメットを剥いだ。一度鳴った風が髪をそよがすと、障害物のない湿気が肺を一瞬で満たす。カバンにダークアーメットを仕舞い込み、代わりに顔の下半分ががら空きになった黒い兜を取り出したユキハネは、すぐさまそれを頭に載せる。銀色のバイザーから反射した薄明かりが、妖しい輝きを放ったのも一瞬、ユキハネにはすぐに戦いの炎が灯った目を、文様に向けた。<br>　文様の上に立つと、それはユキハネを待っていたかのように光りだし、戦いの場へ誘う。<br>　転送された先ク・ビアの闘技場は、先程までいたフェ インと変わるところがない。人外のものに作られたかのような、硬質で冷たい感触のサーメットで出来た回廊があり、途中小部屋に通じる脇道があるものの一本道で袋小路に続く。ユキハネは受信側の文様から動かずに、昏睡薬を飲み込み始めた。メトロアから借りたオポオポネックレスは寝ている間に技を発動するために力をストックしてくれる。四本の昏睡薬を服用し、武器の技、ウェポンスキルをいつでも発動できるようにしたユキハネは続いてカイナが余り物といったタブナジアタコスにかぶり付く。心なしか多少頑丈になった気分をそのままに、回廊を走りだした。<br>『よく逃げずに来たの。それでは、ちいと鍛えてやるか。』<br>相変わらず減らず口を叩く老人を無言で威圧しながら、ダークサイズを抜いたユキハネはその勢いでギロティンを繰り出す。風と空間を裂いた刃は的確にマートを捉えて、その声を塞ぐ。ギロティンの最後の一撃の到達を確認するまえに次にあらかじめポーチに仕込んだイカロスウイングに手を伸ばし、発動、間髪入れずに第二射のギロティンを撃ち込んだ。だいぶ疲弊したマートだったが、ギロティン中に殴られたのはこちらも同じで、背部のポーチに手を伸ばし、ゆびの間に四本のハイポーションを掴むとそれを一気に流し込んだ。体力の回復から間をおかないマートは咳き込みながらも『ちぃとばかし本気でやるか。』とぼやくと、ブラッドウェポンー敵の血を吸収し、ダメージを食らう暗黒騎士の最大の技を発動した。<br>『ヤらせるかよ！寝てやがれ！』<br>（暗き闇が其のものをより深い微睡みへと誘う、スリプル2！）<br>ユキハネの放った魔法は的確にマートを掴むと、老体が音をたてて崩れ落ちた。つかの間の休息でユキハネはハイポーションで傷を早急に癒すと、最後の追い討ちの準備に入る。立て続けにアブゾアキュル、アブゾースト、アブゾデック、アスピルを放ち、暗黒、ラストリゾートを発動させると、ベヒーモスナイフとラムシールドを持ちブラッドウェポンを発動した。<br>『行くぜ。頭クラクラして足元ガクガクさせたって、てめえだけはぜってー許さねえ。』<br>手にした短剣で一撃を見舞いマートを叩き起こすと、あとはなりふり構わずひたすら殴る。反撃に殴られても、ブラッドウェポンが与えたダメージを自身の体力に変換してからだに送り込んでくれる。三十秒後にブラッドウェポンが切れるまでに十発前後を叩き込み、すぐさま鎌に持ち替えを行った。<br>『これで…ラストだ！』<br>（暗黒の力、其のものの体力を喰らい、血肉で我が力を増せ、ドレイン2！）<br>魔力の解放とともに、マートから飛散した真紅が、ユキハネに降り注ぐ。<br>『見事じゃ…。参ったわい。わしの負けじゃ。』<br>『？！』<br>逃げられた。ユキハネの思惟が働くより先にそこはすでにフェ イン側の出口だった。切れ切れの息を整えるためにその場に座り込み、リンクパールをつける。<br>『死んだ。』<br>一言吹き込むとユキハネの帰りを待っていたメンバーの声でパールが満たされて行く。<br>『そかー、残念だったねー』<br>『運が悪かったんだ。また頑張れよ。』<br>『まあ、ユキじゃあしょうがねえな。』<br>ユキハネの息が整い始め、体力が戻ってくると、次の言葉を吐いた。<br>『マートがな！！』<br>『なにぃ！？』<br>『勝ったのか！やったな！』<br>『おめでとー！』<br>『【おめでとう。】』<br>歓喜がわいた。五度目の挑戦で、ようやく手にした勝利は今までにない達成感をもたらした。漆黒の兜ーチェラーターを剥いで足元に放ると、右腰のポーチからマルボロを取り出して咥える。指先で先端をなぞると魔力て発火したタバコが紫煙を吐き出した。その時のマルボロはなぜか塩味がしたのは今でも覚えている。</p><p> 「ご主人様煙いくぽー」<br>うるせーよ、ブタやろう。思っても口にはしない。この豚が、ある日突然ミスラになっていたらどれだけ嬉しいか。いつもながら思うがこれも口にはしない。無論、この豚がいるせいで、素敵なヒュムメスを招待出来ないことも言わない。言えない不満を腹にためつつも、「窓あけとけ。あと暖炉も換気にしとけ。」とだけ紫煙とともに吐く。<br>　ユキハネの声に反応してモーグリは天井近くまで飛ぶと窓を開け放つ。外気が流れ込み肌寒さを感じたが、新鮮な空気が肺に入り込むのは悪い気がしない。溜め込んだ不満とため息を一緒に吐き出すと、フィルター近くまで短くなったタバコを持つ手にほんの少しだけ魔力を加え、微弱なファイアを発生させると残りの吸殻も煙になって消える。<br>「ご主人様、いつか火事になるクポ。」<br>「そうなる前にウォータなりブリザドなり使えばいい。てめえが仕事サボって俺のストックを勝手にフカしてやがったときの火事まではしらねえ。」<br>「ギクックポ。」<br>「ばれてねえと思ったら大間違いだ。箱の数数えてんだからな。」<br>モーグリを睨み付ける視線を投げかけると、足元に放っておいたダークアーメットを拾い上げる。<br>「出かけるクポ？」<br>「ナンパしてくれる。」<br>立ち上がり壁に立てかけておいたデスサイズと、同じくマート撃破の記念にルパンからもらったバルムンクを手にして扉に向かう。玄関脇のサイドボードから、マルボロ二箱取り出すとポーチにもともと入っていた吸いかけはモーグリに投げつけた。<br>「捨てておけ。」<br>「まだ中身入ってるクポ。」<br>「いらね。」<br>玄関を潜り鉱山区へ抜けると、バストゥーク独特の乾いた寒気に肌が触れた。<br>「さーて。今日の冒険はどこいこうかねー。」<br>寒空の下のユキハネは、すこしだけ足取りを軽かった。</p><p><br>仲間ってイイデスヨネ。っていうお話。<br>去年の年末にマートを潰したときをノベル風に脚色してみた。<br>マート戦に関する回想シーンは概ねノンフィクション。<br>イイハナシデショ？ww </p><p>使ったものとか装備とか。<br>ダークサイズ<br>Ｒ.ストラップ＋1<br>シックチェーンメイル<br>ＡＦ頭、足、胴<br>オポオポネックレス（メトロアよりレンタル<br>剣侠の首鎖（ルパンよりレンタル<br>ベヒーモスナイフ（カイナ作<br>ラムシールド<br>スコハネ（ルパンよりレンタル<br>不眠のピアス？だっけ。回避あがるやつ（ルパンよりレンタル<br>タブナジアタコス（カイナよりプレゼント<br> ハイポーション×20（タンク・一部ココットよりプレゼント<br>パイルエリクサー<br>昏睡薬×１Ｄ<br>他</p><p> マクロで/item ハイポーション 〈me〉ってのを作って連打すると、超高速に回復できる。マジでオヌヌメ。</p>
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<link>https://ameblo.jp/darkknightdeathsythe/entry-10450845620.html</link>
<pubDate>Thu, 04 Feb 2010 22:46:05 +0900</pubDate>
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<title>ジュノに降る雪ー星の輝きを手に上編ー</title>
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<![CDATA[ <p>　バストゥークモグハウス。ユキハネは自室の暖炉前でまたしてもゴロゴロしていた。モルボルのつるに生える草から作られるタバコーマルボロを吹かし、窓の外を眺める。上り詰めた先の、また更なる高みの存在。際限なく繰り返された鍛錬に終止符を打った老人の顔が脳のスクリーンに投影される。あの日は、ちょうど今のバストゥークのように、ジュノにも雪が降りしきっていた。</p><p> その老人と最初に出会ったのは、今から一年程前になる。気づいた時にはすでに、一人での鍛錬に限界が来でいた。老人は、ユキハネに自らの壁を超える試練を与えた。答えたユキハネに新たな試練を課す。そして数度目、最後と言った老人の試練は、信じられないものだった。獣人にもまた、 人同様の職がある。同職の獣人のより強力な個体が有している偉大な同職の証を老人に引き渡すことだった。証を引き渡したユキハネに言った老人の言葉は今でも覚えている。<br>『お前さんもなんで今までこんな得体の知れない老いぼれに、かくも困難な試練を与えられねばならんのか不思議だったろうに。まあ一つ、わしと手合わせでもしようかの。わしが得体の知れない老いぼれかどうかはそれから決めなされ。』<br>ふざけるな、と罵りたかったのは山々だったが止む終えない。ここまできたら、このクソ爺をダークサイズで魂をむしり取り骸を手土産にするつもりで老人の誘いに乗った。</p><p> 『ほっほっほっ。また顔洗って出直してくるんじゃな。』<br>六分三十秒後。ク・ビアの闘技場から盛大に叩き出されたのはユキハネだった。胸糞悪いことこの上ない。あのクソ爺、一体何歳なんだと疑いたくなった。あの強さ尋常じゃねえ。並の戦術じゃはが立たない。それから、ユキハネは暗黒騎士の戦術を学び直す日々を続けた。だがその後も老人ーマートと名乗ったーに何度も挑んでは、その度にユキハネは大敗を期していた。何度挑戦しても打ち破れない敵に、いやが応にも焦燥感が芽生えるのは時間の問題でしかなかった。<br> まず、サポートで習得した忍者のアビリティは一切使わせてもらえないのが最大の課題だった。空蝉や、ブラッドウェポン発動時の短剣の両手持ちが封じられる。ブラッドウェポンとセットで発動が常の暗黒も効果がかなり減少する以上は、そのあたりの暗黒騎士らしい戦術も見直さなければならない。<br>『なぁ。ブラッドウェポン発動時の短剣効率ってどうあげりゃいいんだ？』<br>ユキハネは後輩でありながらも今では自身よりもかなりスキルの高いカイナに意見を乞う。カイナもまた、シーフという職で短剣の使い手でもあるからだ。<br>『まず、装備はレベルに合わせた最強のものを。あと空いた片手に盾を持て。』<br>『暗黒は盾スキルないからガードできないぜ？』<br>『身を守るだけが盾じゃねえな。防御率の高さに攻撃面も改善されるものを使えば、一撃の効率が変わるだろ。二発分とまではいかねぇけど、暗黒発動時の攻撃補正で当たりはよくなるはずだ。』<br>ブラッドウェポン発動時の効率はそれで改善する。暗黒騎士らしい戦術で残るは回復手段だ。ドレインは二種類あり使い分けが重要になる。一つはドレイン。対象の体力を直に吸収する暗黒魔法。暗黒魔法スキルがあれば、それなりの吸収量が見込める。もう一つはドレイン2。ドレインより吸収量が多く、自身の体力を上回る超過分は擬似的にストックすることが可能で、一時的に自身の体力を増加することが可能だ。弱点としては、ドレインより魔力消費が激しく連発できないので使いどころが重要になる。その二つと回復アイテムのハイポーションを組み合わせ、敵の攻撃から体力を回復させる。<br>　そして、マートも暗黒騎士として対峙してくる以上は、打撃力はかなり高い。次にユキハネが頼ったのは青魔導師のルパンの元だ。<br>『ヤツはつえーよ。』<br>『分かっている。』<br>『戦術はどうすんの？』<br>『当たったら負ける。一発で体の半分を持っていかれる気分だ。』<br>『避けるのか。』<br>『どこまで耐えられるか分からんけどな。』<br>ルパンは自身の装備から真紅のハーネスを差し出す。<br>『スコーピオハーネスか。』<br>『返せよ。勝って返しにこい。』<br>ルパンという男はこういう物言いをする。無器用なような、男にしか分からないような温かさとは違う硬質な優しさがユキハネは気にいっていた。今思えば、周りの成長から取り残されてゆく自分を一番心配していたのが彼なのかもしれないとさえ思い返せるような感じもする。<br>　古い友人はそれだけ言うと、あとは結果のみを待つ目をユキハネにむけた。<br>　翌日。多くの友人、仲間と呼べるような人達に支えられ、マートを乗り越えることの意味を考える時間を得たユキハネだったが、武器となるものを得た今、会っておきたい人物が二人いた。師であるアネネは長期的に不在としており、挨拶はかなわなかった。アネネは以前からマートを乗り越えたとき、暗黒騎士の象徴とも言える『デスサイズ』を 自らの手で作り出し譲渡すると申し出ていた。すでにこのときはしたためてあるとさえ言っていたアネネはこの日に限りいない。<br>　雪の降りしきるジュノ最上層『ル ルデの庭』に自身の足跡を刻みながらマートの待つ大公宮中庭を目指した。実はこっそりとハイポーションの詰まった黄銅のタンクを寄越し、決して正面切ってはお立てずに影から応援してくれたココット。口では散々悪態をつき徹底的に馬鹿にしつつもオポオポネックレスを差し出したメトロア。沢山の人に応援され、長い間待たせ続けたリンクシェルの仲間達。それぞれの顔を反芻しつつ、ユキハネは宿敵に一歩ずつ近づいていった。<br>　マートを目の前にして最後に脳裏に映った、いけすかない、いつも大事なことをはぐらかす女の顔に苦笑して、拳を握り締め覚悟を決める。目標にしていたのにいつのまにか超えていた壁を脳裏から追い出し、カバンから証を取り出した。<br>『準備はいいかの？』<br>待ちわびた表情の好々爺は、目に力を宿し始めながら、鋭い視線をユキハネに走らせた。<br>『ああ。次は負けねぇ。てめぇをぶったぎる。』<br>『意気込みやよし。では向かうかの。』<br>マートの言葉と共にその手から発した光がユキハネを覆う。その光の中、目を閉じ外気に神経を集中したユキハネは、肌に刺さる冷気に肉の感覚を再び知覚した。<br>　戦いの場、ク・ビアの闘技場の空気はすでに張り詰めていた。</p>
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<link>https://ameblo.jp/darkknightdeathsythe/entry-10450844562.html</link>
<pubDate>Thu, 04 Feb 2010 22:44:44 +0900</pubDate>
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