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<title>ゆっくりスパイクマン</title>
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<description>偉大な国際政治学者のスパイクマンについてゆっくり学んでいきます。</description>
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<title>孤立主義者の主張と現実</title>
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<![CDATA[ <p><span style="font-size:1em;">スパイクマンが本書で主張する主目的は、当時の米国で大きな勢力を持っていた「孤立主義」に反論することにありました。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1em;">彼によると、孤立主義者は、</span></p><p><span style="font-size: 1em;">　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　</span></p><p><span style="font-size: 1em;">①大西洋と太平洋が天然の外堀となって、旧世界からの攻撃から新世界防衛可能。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1em;">②新世界が団結すれば、戦略物資の自給自足は可能。旧世界と関わる必要なし。</span></p><p>&nbsp;</p><p><i style="font-style:italic;"><span style="font-size:1em;">　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　</span></i></p><p><span style="font-size:1em;">しかし、現実は、</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1em;">①大西洋と太平洋は本質的には「高速道路」であり、旧世界から完全防御できる外堀にはならない。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1em;">②南北アメリカ大陸で完全な戦略物資の自給自足は困難。特に天然ゴム等重要な農業生産物の戦略物資の自給自足は多大なコストとマンパワーが必要。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1em;">③戦略物資の自給自足以上に問題なのは、小麦等の農業生産物の輸出先として新世界が欧州に依存していること。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1em;">④特にアルゼンチン等は小麦等の輸出先として欧州に依存しているため、欧州を制覇したドイツの意向に逆らえない。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1em;">⑤南米特に赤道以南の諸国は文化伝統が北米と大きく異なり、また政治体制もファシズム体制に親和性があり、新世界の団結は困難。</span></p><p>&nbsp;</p><p>以上のため、孤立主義は孤立主義でアメリカの安全は担保できない、と主張します。</p><p>&nbsp;</p><p>この現状は、根本的には現在も変わらないと思います。</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/drunk6768/entry-12965117278.html</link>
<pubDate>Mon, 04 May 2026 22:14:52 +0900</pubDate>
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<title>ゆっくりスパイクマン</title>
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<![CDATA[ <p><span style="color:#000000;">　偉大な米国の国際政治学者、ニコラス・Ｊ・スパイクマン(Nicholas John Spykman:1893～1943)が１９４２年に出版した著書</span><a name="_Hlk150448670"></a><a name="_Hlk178020522"><span style="color:#000000;"><i>America‘s Strategy in World Politics</i></span></a><span style="color:#000000;"><i>： The United States and the balance of power</i>（</span><a name="_Hlk190199860"><span style="color:#000000;">『米国を巡る地政学と戦略―スパイクマンの勢力均衡論』（小野圭司訳）</span></a><span style="color:#000000;">、以下<i>America‘s Strategy in World Politics</i>という）について、これからゆっくり学んでいきたいと思います。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="color:#000000;">【スパイクマンについて】</span></p><p><span style="color:#000000;">　最近「地政学」がブームです。このブログを訪問していただいた皆様には先刻承知であると思いますが、英米系地政学の祖としてマッキンダーと並んで、スパイクマンが挙げられています。</span></p><p><span style="color:#000000;">　スパイクマンは、１８９３年１０月１３日、オランダのアムステルダムで生まれ､１９２８年に米国の市民権獲得、イエール大学の国際研究所所長等を歴任しましたが、第二次大戦中の１９４３年６月２６日に４９歳で死去しました。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="color:#000000;">【なぜ</span><a name="_Hlk178022498"><span style="color:#000000;"><i>America‘s Strategy in World Politics</i></span></a><span style="color:#000000;">を学ぶべきなのか】</span></p><p><span style="color:#000000;">　スパイクマンは「リムランド論」の提唱者として一般には知られています。しかし彼の生前最後の著書の<i>America‘s Strategy in World Politics</i>には、リムランド論は全く触れられていません。　</span></p><p><span style="color:#000000;">　彼は同書を１９４２年に出版後、１年足らずで死去しています。同書中、単語としてrimland(s)（リムランド）が３か所ありますが、リムランド論に結び付くような文脈ではなく、リムランド論に関する目次もありません。また、同書のIndex（索引）にもrimlandはありません。第2回目以降で触れますが、一方で本書のキーワードであるBalance of power（勢力均衡）、Hemisphere Encirclement（半球包囲）はIndexに項目があります。なお同書の翻訳の『米国を巡る地政学と戦略―スパイクマンの勢力均衡論』には索引がありません。</span></p><p><span style="color:#000000;">　実は、リムランド論は、<i>The Geography of the Peace</i>（『平和の地政学』（奥山真司訳））で初めて主張されている理論で、スパイクマンの死後に彼の助手が編纂し、スパイクマンの名で出版された著書で初めて主張された論なのです。</span></p><p><span style="color:#000000;">　『平和の地政学』の53頁には、「マッキンダーが最近発表した新しいハートランド理論では、リムランドの重要性や、この地域でドイツの拡大を防ぐためにイギリス・ロシア・アメリカが協力しあうことの必要性が認められる」との記述があり、H.J.Mackinder,”The Round World.”Foreign Affairs,July,1943から引用した旨明記していて、１９４３年７月の論文であることがわかります。</span></p><p><span style="color:#000000;">　ところが、スパイクマンは、１９４３年６月に死去しているのです。すると、スパイクマンは自分の死後発表された論文で重要な自説を展開していることになります。</span></p><p><span style="color:#000000;">　また、８５頁には「１９４３年には連合国軍側のパワーが拡大し、・・・その同盟国であるイタリアは征服された。」とありますが、連合国軍のシチリア島上陸は１９４３年７月１０日であり、スパイクマンの存命中の６月にはイタリア本土はおろか、シチリア島上陸もスパイクマンの死後なのです。</span></p><p><span style="color:#000000;">　以上のことから、スパイクマンを学ぶためには、一義的には<i>America‘s Strategy in World Politics</i>を中心とすることが望ましいと考えます。同書は、スパイクマンの理論の真髄が非常に緻密に書かれており、何度読んでも気づきを与えられる素晴らしい作品です。これから、同書を皆さんと一緒にゆっくり理解を深めていきたいと思います。</span></p>
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<pubDate>Sun, 22 Jun 2025 19:17:57 +0900</pubDate>
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