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<title>この虹をかけてゆく</title>
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<description>今夜もカノジョの面影を求めて、私は一人、新宿へ繰り出す。</description>
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<title>この虹をかけてゆく　第一章　≪２≫　覚める</title>
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<![CDATA[ <p>※　この物語は<font color="#ff0000">フィクション</font>です。</p><br><p>※　年齢などの制限は致しませんが、性描写等も書いていくつもりなので、閲覧はご本人やご家族の判断に委ねます。</p><br><p>※　無断転用等はご遠慮ください。</p><br><br><br><p><strong><font size="5">『この虹をかけてゆく』</font></strong></p><br><p><font size="3"><strong><a href="http://ameblo.jp/ena-akira/day-20090224.html" target="_blank">～　プロローグ　～</a> </strong></font></p><p><br><font size="3"><strong>第一章　さめざめ</strong></font></p><br><p>　　<strong><a href="http://ameblo.jp/ena-akira/day-20090303.html" target="_blank">≪１≫　冷める</a> </strong></p><p>　　</p><p><strong><br></strong></p><p><strong>　　≪２≫　覚める</strong></p><p><strong><br></strong></p><p>　鏡に映る自分の姿を見て、夢から覚めたような気持ちになった。</p><br><p>　用を足す、身なりを整える、汗や汚れを落とす、そんな必要最低限のためだけに作られたような、一人でも窮屈さを感じるユニット式のバスルームで、私は呆然と立ち尽くしていた。</p><p>　バスタブの横には洗面器程度の小さな洗面台があり、その上には洗面台に見合った小さな鏡が備え付けられていた。その、鎖骨から上しか収まらないほどの小さな鏡は、私を現実へと引き戻すには十分すぎる大きさだった。</p><br><p>　この長身のせいで、女性から上目遣いに話しかけられるたびに勘違いしてしまいそうになるが、鏡に映る狭い肩が「お前は男ではない。」と物語っている気がした。</p><p>　その事実に満足していると言ったら嘘になるが、今は現実として受け入れるようにしている。年上の女性に憧れて、男に嫉妬していた頃の私とは違うのだから。</p><br><p>　その記憶は、高校時代に遡る。</p><p>　当時、弾む心を隠すかのように体を大きく揺らしながら異性と会話しているクラスメイトの女子たちを横目に、どうしても異性に興味を持てなかった私は、疎外感にもよく似た寂しさを感じていた。</p><p>　その寂しさの理由を考えないようにするために、高校生だった私は勉強に励んだ。彼女たちの甘さを帯びる甲高い笑い声も、屈託のない笑顔も、同性である私には決して向けてもらえないものだと知っていたから。</p><p>　しかし、やはり私も健康だった。勉強を教えてくれていた、四つ年上の当時大学生だった女性に、憧れという言葉では飾りきれない想いを抱えた。その想いは、二年以上という思春期の子供にとっては永遠のように感じられる長い時間をかけて、私の内側でだけ一方的に純愛へと成長したが、実ることはなかった。抱えていた想いが恋心だと気づいたときには、既に彼女との接点がなくなっていたのだ。仕方がない、初めての恋だったのだから・・・そう自分に言い聞かせることで、行き場をなくした想いは私の涙と一緒に体の外へと溢れ出し、空気中に溶けていった。</p><p>　きっと、この恋心こそ、私の性の“目覚め”だったに違いない。</p><br><p>　あの頃、理由もわからないまま、自分が生まれもってきた性にコンプレックスを抱えていた。当時を振り返り、それを「若さ」所以だと笑うにはまだ早い気がするので、他の言葉で言い換えてみよう。</p><p>　きっと、私も青春を謳歌したかったのだと思う。</p><p>　彼女たちの笑顔を、私にも向けてほしかった。私にも、甘い笑い声を聞かせてほしかった。あの小さな手を取り、繋いでみたかった。柔らかそうな体に、触らせてほしかった。</p><p>　もし自分が男だったら、女の子のことを決して軽率には扱わない。興味本位で遊んでみたりもしない。ただ誠実に、敬って、大切に大切に優しくするのに。笑ってくれるなら、どんなにくだらないことにも全力を尽くしてみせる。そして、生涯をかけて愛する女性を全身全霊で守っていきたい・・・。</p><p>　そんなふうに女性に対してロマンを抱いては、悔しさを噛み締めていた。</p><p>　だから、鏡に映るこの薄い体を、私は決して嫌いではない。</p><br><p>　高校を卒業すると、性に対するコンプレックスは不思議と薄れていった。</p><p>　その理由は、第一に学生服を着なくてよくなったことだろう。元々の長身と薄い体のおかげで、ボーイッシュな服装をしても違和感がなかったのだ。</p><p>　次に、都会の四年制の大学に進学したことだ。都会には服装も考え方も個性的な人が多かったので、私は男でも女でもなく、“個性的な人”の一人として周囲にうまく溶け込めたのだ。</p><p>　選んだ学部もよかった。ずっと同性の輪から浮いてしまう原因となっていた男勝りのサバサバとした性格も学力も体力も、女子が極端に少ない経済学部では、男子学生たちに性別の隔てを感じさせずに済み、まるで同性のように受け入れられたのだ。</p><p>　そうして男性陣に紛れていると、数少ない女性たちも、私に対して異性と接するかのように可愛らしく接してくれた。その行為は、私を通して男性陣に向けられているとわかっていたが、それでも嬉しかった。</p><br><p>　こうしてコンプレックスに悩まされることは少なくなっても、私は依然として異性に対して性的興味を持てないままでいた。恋愛ができない心の隙間を埋めるかのように、私は勉強と趣味とバイトに明け暮れた。</p><p>　そんなある日、都会で生まれ育った好奇心旺盛な同い年の女の子と出会った。彼女は「女の子」と呼ぶに相応しく、甘く柔らかく明るい雰囲気をまとっている女性だった。</p><p>　女性から向けられた甘美な好意は、私に人としての自信を与えてくれた。</p><p>　そして、初めて女性から向けられた恥じらいを帯びた微笑を見た瞬間、私の中で性に対するコンプレックスが音を立てて崩れていった。</p><p>　その音に掻き消されることもなく、彼女の甘く甲高い笑い声は、私の耳から入ってきて体中を駆け巡り脳まで届いた。</p><p>　私は恋に落ちたのだと、はっきりと自覚した。</p><p>　そして、私は初めて女性の体に触れた。彼女の表情から、漏れる声から、体温から、彼女が感じているのだとわかると、受け入れてもらえた充足感と喜びで全身が震えた。彼女の体に触れるたびに愛おしさが増し、私は彼女に夢中になり、何度も何度も体を重ねた。</p><p>　その関係は三年以上も続いたが、私との不毛な関係にヒステリーを起こした彼女から、私が逃げるという形で自然消滅させてしまった。彼女には高校時代から付き合っている男がいると思うと、どうしても私の心が途中からついてこれなくなってしまったのだ。</p><p>　彼女も、私も、彼女の彼氏も、みんな不実の絆で結ばれていた。私は開き直ることも他人を責めることも出来ず、ただ自分を責めた。それでも、「誠意」という言葉を翳してみても、私は彼女の甘い誘惑を拒むことが出来なかった。そして、深い闇へと引きずり込まれていった。</p><p>　その闇から私を救い上げてくれたのが、恵美だった。その恵美とも、関係を持ってから三年が経つ。普通の男女のように積み上げることも寄り添うことも出来ずに、過ぎてゆく時間の中で体を重ねるだけの不毛な関係をもってから。</p><br><br><p>　私は小さなバスタブの中に立ち、蛇口をひねった。冷たい水のしぶきにさえ、敏感に反応することが出来ない自分の体を虚しく感じたが、私がシャワーカーテンを引いているうちに、水はお湯に変わっていた。</p><p>　蛇口をひねり、心地よい水温に調節する。シャワーを浴びながら、体が解されていくのがわかる。</p><br><p>　もし、同じ気持ちで、同じ情熱で心から抱き合えたなら、この心も解されることがあるのだろうか。</p><p><br></p><p><br><a href="http://novel.blogmura.com/novel_literary/"><img height="41" alt="にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へ" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fnovel_literary%2Fimg%2Fnovel_literary125_41_3.gif" width="125" border="0"></a> <br><a href="http://novel.blogmura.com/novel_literary/"><font color="#669900">にほんブログ村</font></a> </p><p><br></p><p><font color="#0000ff">↑　もしよかったら、クリックしてください。よろしくお願いします。</font><br><br></p><p><br></p><p>■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■</p><p><br><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/ena-akira/entry-10246854858.html</link>
<pubDate>Thu, 23 Apr 2009 00:13:33 +0900</pubDate>
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<title>この虹をかけてゆく　第一章　≪１≫　冷める</title>
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<![CDATA[ <p>※　この物語は<font color="#ff0000">フィクション</font>です。</p><br><p>※　年齢などの制限は致しませんが、性描写等も書いていくつもりなので、閲覧はご本人やご家族の判断に委ねます。</p><br><p>※　無断転用等はご遠慮ください。</p><br><br><br><p><strong><font size="5">『この虹をかけてゆく』</font></strong></p><br><p><a href="http://ameblo.jp/ena-akira/day-20090224.html" target="_blank"><font size="3">この虹をかけてゆく　～プロローグ～</font></a> </p><br><p><br></p><p><strong><font size="3">第一章　さめざめ</font></strong></p><p><strong><br></strong></p><p><strong>　≪１≫　冷める</strong></p><br><p>「お願いだから、これで終わって。」</p><p>上ずった声で叫ぶようにそう言うと、私の返事を待たずに、恵美は腰を振り出した。</p><p>本日三回目の、イキたいという合図だ。</p><p>チラリと時計を見ると、我に返るように腕や肩に痺れを感じる。ベッドに入ってから、すでに二時間が経過していた。</p><p>さすがに、これ以上は焦らす気もなくなる。</p><p>ふやけた中指で恵美の急所を細かく擦りながら、息を大きく吐いて、捲ったアレを舌を使いながら吸い上げる。</p><p>「あ・・・あ・・・あっ！」</p><p>叫びながら恵美は、腰を振ったまま大きく浮かせて、私の口に、顔に、強く下半身を押し付けた。</p><p>そして、声でも息でもない、まるで熱いものを触ってしまった瞬間に漏れるような、甘くて悲痛そうな音を口から出すと、恵美はガクッと腰を落とした。</p><p>私の口から、顔から、恵美の下半身が外れた。だけど、私の三本の指は、恵美の中でトロリとアツイ液体に包まれていく。まるで、蜜蝋を塗られているかのようだ。</p><p>私は、血が上って重くなった頭を何とか上げて、凝り固まった肩や背中をほぐすために首を左右に動かし、肩を後ろへ二回ほどまわした。</p><p>大きく深呼吸をすると、少しずつ自分の頭が軽くなっていく気がした。</p><p>恵美の息遣いが、再び聞こえる。さっきまでとは違って、ゆっくりと心がけたような呼吸。</p><p>大分落ち着いたつもりでも、ふやけた唇を閉じられずにいると、恵美が言った。</p><p>「ねぇ、指・・・もう抜いてよ。」</p><p>「ああ、ごめん。」</p><p>反射的に謝りながら、指を抜こうと、いつの間にか両足を閉じていた恵美の下半身を見る。</p><br><p>――　まだ、揺れていた。</p><br><p>腰の辺りに震源地があるかのように、恵美の腰は大きくゆったりと揺れていた。その揺れは恵美の体中を伝って、手足の指先や唇、顔、頭までもが微かに震えていた。</p><br><p>自分が恵美の体に地震を起こしたと思うと、胸が締め付けられるような痛みを覚え、そこから胸全体に温もりが広がっていく。</p><br><p>――　この時、胸の痛みと広がる温もりに名前を付けていたなら、今とは違う未来を歩いていたのだろうか。</p><br><p>恵美から指をゆっくり引き抜きながら、顔を背けて隠そうとした恵美の表情に、殺そうとしていた恵美の息に、離れようとして引いていた恵美の腰と足に、私は再び興奮した。</p><p>人差し指、薬指と、短い指から順に恵美の外に出て、中指の爪の部分だけが残ったとき、私の興奮は更に高まり、頭に血が上り、疲れも吹っ飛び、引き抜こうとしていた三本の指を勢いよく恵美の奥へ戻した。</p><p>「ああっ・・・。」</p><p>息を殺していた恵美の、思わず漏れてしまったかのような叫び声に、私は更に興奮し、三本の指で恵美の内壁を激しく摩った。</p><p>「もう・・・ダメ・・・壊れる・・・。」</p><p>頬を伝う恵美の涙に、ダメだと言いながらも腰を振る恵美に、私は更に刺激を受けて、恵美の足をこじ開けた。</p><p>「泣くほどイイの？」</p><p>私の問いかけに、恵美は「わかんない・・・わかんない・・・。」と言いながら、だけど確かに腰を浮かせていた。</p><p>「ねぇ、自分で足持ってて？」</p><p>恵美は頷き、私の言葉に従った。</p><p>私は恵美の中に入っていない方の手の人差し指と中指を舐めると、その二本で恵美のアレを強引に捲りながら擦った。</p><p>恵美は本当に悲痛そうに、甘い甘い音を口から漏らすと、今度は気絶して動かなくなった。</p><p>「あっ。」という間の出来事だった。</p><br><br><p>指を全部引き抜いても、恵美は動かなかった。</p><p>恵美の口と鼻に手を翳してみる。息をしているのがわかる。</p><p>気絶させてしまったのは初めてではないが、呼吸を確認するまでは妙に落ち着かない。</p><p>しかし、呼吸を確認できて安心したのも束の間、気絶した相手の横に居ると急に冷めてしまう。自分の頭も体も。</p><br><p>恵美の体を拭きながら、「今夜は泊まりになるのかな。」と考え、とりあえず延長することにして、私はシャワーを浴びるためにバスルームに入り、ドアをしっかりと閉め、ホテルに入ってから初めて服を脱ぎ始めた。</p><br><br><p><br><a href="http://novel.blogmura.com/novel_literary/"><img height="41" alt="にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へ" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fnovel_literary%2Fimg%2Fnovel_literary125_41_3.gif" width="125" border="0"></a> <br><a href="http://novel.blogmura.com/novel_literary/">にほんブログ村</a> </p><br><p><font color="#0000ff">↑　もしよかったら、クリックしてください。よろしくお願いします。</font><br><br></p><p><br></p><p>■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■</p><br><br><br>
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<pubDate>Tue, 03 Mar 2009 18:30:00 +0900</pubDate>
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<title>この虹をかけてゆく　～プロローグ～</title>
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<![CDATA[ <p>※　この物語は<font color="#ff0000">フィクション</font>です。</p><br><p>※　年齢などの制限は致しませんが、性描写等も書いていくつもりなので、閲覧はご本人やご家族の判断に委ねます。</p><br><p>※　無断転用等はご遠慮ください。</p><p><br><br><br><font size="3"><strong>『この虹をかけてゆく』</strong></font></p><br><br><p><strong>　～　プロローグ　～</strong><br></p><br><p>小学生の頃、「背が高い」だとか「足が速い」などと言って、“好きな男の子”の話題で盛り上がる級友たちに、どうしても賛同できずにいた。</p><br><p>中学生になっても、自分も周りも子供にしか見えず、ドラマや漫画で見るような恋愛ごとは、ずっと先の未来に起こることだと思い、安心していた。</p><br><p>それなのに。</p><br><br><p>高校に入学したての時、隣のクラスの男子生徒に「好きになったから付き合ってほしい。」と言われた。</p><br><p>――　突然の告白。</p><p>しかし、そう思っていたのは私だけだったのかもしれない。</p><br><p>１６歳になろうとしている健康な男女は、日々生まれ変わる細胞と発達していく体を持て余し、春の陽気と新しい制服に舞い上がり、胸には新しい生活への期待と、異性への興味や憧れをはち切れそうなくらい詰め込んでいたことだろう。</p><p>そして一歩踏み出すごとに、呼吸をするたびに、瞬きのような微かな動きにさえ揺れ動くその繊細な想いを、今にも破けそうなくらい薄い膜で包み、大切に大切に抱えていたことだろう。</p><br><p>だけど私は、突然とはいえ、異性から好意を持たれたということに、トキメキも喜びさえも微塵も感じることができなかった。</p><p>「ありがとう。」も「ごめんなさい。」も他の何も思い浮かばず、ただ一言だけ、私はその場で「嫌だ。」と言った。</p><br><p>「どうして？」と聞かれても、私は何も言えなかった。</p><p>彼は最初から玉砕覚悟だったのか、取り乱すこともなく、「好きな人とか、いるの？」と聞いてきた。</p><p>私は「いない。」と、正直に答えた。何も考えられなかったので、嘘のつきようがなかったから。</p><p>すると彼は、「友達なら、いい？」と、私に笑いかけるかのように言った。</p><p>そんなに優しくされても私は何も考えることが出来ず、つられて笑うことも出来ず、黙って首を左右に振っていた。</p><br><p>その日の放課後、部活動の体験入部のとき、私に告白してくれた彼と同じクラスの女の子から「どうして友達にもなれないの？」と聞かれた。</p><p>「気持ち悪いから。」と答えた私に、彼女は顔を引きつらせた。</p><p>そして、「どうして？背も高いし、水泳の推薦入学だから筋肉もあるし、顔もキレイだし、性格も優しいよ？どこが気持ち悪いの？」と、声を荒げて私を責めた。</p><p>「そういうところ全部が、気持ち悪い。」と、思うより早く、私は言葉に出していた。</p><p>そして、気づいた。彼の何が嫌だったのか。</p><br><p>私は、彼の容姿でも性格でもなく、男ということに抵抗があったのだ。</p><br><p>その後も、年上の先輩や、違う高校の生徒や、中学時代の同級生など、何人からか「好きだ。付き合ってほしい。」と言われた。</p><p>背が高い人からも低い人からも、体格が逞しい人からも華奢な人からも、元気がいい人からも落ち着いた人からも、色んな人から、同じことを言われた。</p><p>だけど私は、“異性から向けられた恋愛感情”には、どうしても嫌悪感しか感じることが出来なかった。</p><br><p><br></p><p>あの頃、私は青春を謳歌できないほど不健全だったのだろうか？</p><br><p>学校で教師から、顔を合わせれば親から、つければテレビからも「不景気・学歴・就職難」と言われた１９９０年代が、私の十代だった。</p><p>ノストラダムスが世界の終わりを予言したことで、世間が不安を抱えて怯えていた世紀末が、私の掛け替えのない十代だった。</p><p>そんな中、高校一年生だった私は、異性にも結婚にも憧れを持てず、一人で何とか生活していかなくてはいけないと、漠然と思った。そして、私は自分の人生のシナリオを作った。</p><br><p>「高学歴を持って、大企業に勤めて、高給取りになって、リストラされないように必死に働いて、貯金と退職金でマンションでも買って、老後は犬を飼って年金生活をする。」</p><br><p>そんな、恋愛ごとを切り離した物語。</p><p>堅実で、つまらなくて、だけど安定のある生活を目指さなくてはいけない気がした。</p><p>どんなに孤独でも、誠実に真っ当に生きていこうと、自分に誓った。</p><br><p>私は、一生誰のことも好きになれないと思っていたから。</p><br><p>あの時、カノジョと出会うまでは。</p><br><br><br><br><a href="http://novel.blogmura.com/novel_literary/"><img height="41" alt="にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へ" src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fnovel_literary%2Fimg%2Fnovel_literary125_41_3.gif" width="125" border="0"></a> <br><a href="http://novel.blogmura.com/novel_literary/">にほんブログ村</a> <p><font color="#0000ff"><br></font></p><p><font color="#0000ff">↑　もしよかったら、クリックしてください。よろしくお願いします。</font><br><br></p><br><p>■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■</p>
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<pubDate>Tue, 24 Feb 2009 17:20:38 +0900</pubDate>
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<title>はじめまして。</title>
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<![CDATA[ <p>ご訪問ありがとうございます！</p><br><p>今日から、自作小説を書いていこうと思います。</p><br><p>未熟者ですが、お付き合い頂けると嬉しいです。</p><br><br><br><p><img height="16" alt="注意" src="https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/301.gif" width="16"><font size="3"><strong>理解して頂きたいこと</strong></font></p><br><p>※　この物語は、<font color="#ff0000">フィクション</font>です。</p><br><p>※　年齢などの制限は致しませんが、性描写等も書いていくつもりなので、閲覧はご本人やご家族の判断に委ねます。</p><br><p>※　何分、ブログ小説は初めてなので、突然コメントなど設定変更することがあるかもしれませんが、ご容赦ください。</p><br><p>※　無断転用等はご遠慮ください。</p><br><br><br><p>■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■</p>
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<pubDate>Mon, 23 Feb 2009 17:43:56 +0900</pubDate>
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