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<title>ANCHOR</title>
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<description>SABOの日誌</description>
<language>ja</language>
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<title>黒いマジック</title>
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<![CDATA[ 私のお守りは黒いマジック。<br>イヤなものがあるとね、マジックでそれを塗りつぶすの。今日も友達とケンカして、友達の顔を真っ黒にしちゃった。もう顔を見ることもないの。すごくスッキリ。<br><br>そう。この黒いマジックは魔法のマジック。<br>見たくないものを塗りつぶすと、私の目にだけうつらないようになる。道ばたに落ちているゴミも、不純な看板も、公園にあるビニールシートも、たむろっている怖いヤンキーも何も見えない。私の世界は、私の好きなものだけが存在する。これほどの幸福はないはずだ。<br><br>今日も学校。教室に入ると『ごめんね』って声がした。昨日ケンカした真美の声。とっさに、『私こそ、ごめんね』って答えたけど、真美の顔は真っ黒。泣いているのか、笑っているのか、怒っているのか、悲しんでいるのか分からない。でも声はやさしい。きっと、やさしい表情をしているんだろうな。<br><br>そう思ったら、真美の顔が見たくなった。目の前にいるのにそれが見れないなんて。もう、あの笑ったときに出来るえくぼや、大きな瞳を見ることが出来ないなんて。わたしはなんて、なんて愚かなことをしてしまったのだろう。<br><br>一瞬の衝動で顔を塗りつぶしたことを後悔した。<br>自然に涙がでてきてこぼれ落ちた。涙はあとからあとから湧いてきた。涙がこぼれた分だけ、インクが落ちていった。サングラスを外したときのように、視界は明るくなった。そして、私の瞳が真美の顔を捉えた。真美は泣いていた。<br>（よかった。また見えるようになって。）<br>今度は嬉しくて泣いた。<br><br>その日から、私は見たくないものについて考えるようになった。<br>今までこの世界にあるものから逃げていたのだ。もし、その見たくないものが助けを求めていても、私には見えない。それで本当にいいのだろうか。<br><br>分からない。分かるのは、好きなもの嫌いなものあっての世界だということ。『世界の全てを知りたい』と思うなら、嫌なことをも受け入れなくてはならない。目をそらしていたら受け入れられない。でも、見ないこともひとつの選択肢だと思う。心がその重みに耐えられないのなら、見ないこともアリだ。そういう生き方も、もちろんある。<br><br>私のお守りは黒いマジック。私にとって大事なものは何か、教えてくれるんだ。<br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/enchants2/entry-11754986926.html</link>
<pubDate>Tue, 21 Jan 2014 20:44:27 +0900</pubDate>
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<title>私と桜の小枝</title>
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<![CDATA[ 散歩をしていたら、桜の木があった。<br>春になる前の伐採で、邪魔な小枝が切られていた。<br>おおきな枝は切られ、粉々にされ、春の木の肥やしにされていた。<br>ちいさな枝は小さすぎるので、そのままほっぽってあった。<br>『やあ、桜の小枝くん』私はいった。<br>『君は切られて悔しくないのかい？』<br>『そりゃ悔しいさ』小枝は言った。<br>『だって、もしこっち側に道さえなけりゃ、僕は切られなかったのだよ。そのうえ、たまたまこっち側に生まれてしまったのだからね。いろいろな条件が重なって、僕は切られてしまった。せっかくここまで大きくなったのに。蕾だってほら。こんなに大きいだろう？』小枝は私に蕾を見せつけた。<br>『こんなに大きくなったのに。あとちょっとだったのに。』小枝は涙をぽろぽろと流した。<br>私はいたたまれない気持ちになり、空を見上げた。<br>そうなんだ。人生はほんの少しのことで大きく変わってしまう。それは小枝のせいじゃなくて、本当にどうしようもないことなんだ。もしかすると、今まだ桜にくっついている小枝よりも、今泣いている小枝の方が美しい花を咲かすかもしれない。でも、運命という大きな流れの中では、そんなことはちっぽけなことにすぎないのだ。<br>『ねえ、小枝くん。』<br>『なんだい？』<br>『もし、君さえよければうちに来ないかい。家は暖かいから、もしかすると花が咲くかもしれない。今ここにいても、君はここで腐ってただの肥やしになるだろう。家に来ても死ぬことにかわりはないが、その前にひと花咲かせてみないかい？』<br>桜は驚いたように身をブルブル震わせたあと、考え込むようにして身をくねらせた。それからぴょん、と飛び跳ねた。<br>『では、よろしく頼むよ。君の家に連れて行ってくれ。』<br>『お安いごようさ。』<br>そうして私は小枝を拾い、寒空の下を歩いて帰った。空は青く、広々としていた。<br><br><br>このあと、小枝は私の家で、２つの良い香りの花を咲かせる。<br>もちろん開かない蕾もあった。だが、その花はどの桜の花とも違う、私のために咲いてくれた、かけがえのない花のようにに思えた。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/enchants2/entry-11742248513.html</link>
<pubDate>Fri, 03 Jan 2014 13:17:18 +0900</pubDate>
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