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<title>KaNaDe#kohakuraのブログ</title>
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<title>『真ん中にて』</title>
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<![CDATA[   街中で空を見た。<br>  蔓延る明かり、見えない星。<br>  隣接して、二、三個ほど一際輝く星があった。<br>  白い吐息、掻き消す喧騒。<br>  でもそれは、ゆっくり動いていて。<br>  人の数、昼的な夜。<br>  結局、数多の人を乗せたアルミの塊だった。<br>＊           ＊            ＊<br><br>  不思議なもので、人は、集まれば集まるほど横の結合が失せていくらしい。<br>  そこは、自分の故郷とはまるで別世界だった。<br>  肩をぶつけても気にしない、むしろ、それが常のような。<br>  でも、それが幼い自分の稚拙な夢の現実であり、かつそれが今のこの国を動かしている都市の形だった。<br>  息苦しい。<br>  生き苦しい。<br>  とにかく、今は自分の住処に帰りたい一心だった。<br>＊          ＊            ＊<br>  私の今住んでいるところは都会から少し離れた郊外にある。<br>  ここまでくると、無機質なコンクリートとガラスの羅列はなくなって、林のようなものも出てくるようだ。<br>  家にはいると、荷物を適当に積み上げて服を脱いだ。<br>  車の煙と人混みの空気を落とすためにシャワーを浴びる。<br>  この爽やかさと暖かさだけは、昔も今も変わらなかった。<br>  汚れと一緒に、いやなことも流れ落ちていくような、そんな感覚。<br>  それが疲れた私には心地よかった。<br>  シャワーをあがると、適当に体を拭いて、タオルを体に巻いたままベランダに出た。<br>  前の道路は、夜中には滅多に人が通らないので、大丈夫なのだ。<br>  真夜中の秋風が、火照った体を撫でる。<br>  何とも言えない、この感覚。<br>  ふと、上を見た。<br>  都会にずっとすんでいる子供は、夜空の写真を眺め、こういったそうだ。<br>「大変だ、お空にたくさん穴があいてるよ」と。<br>  納得した。<br>  確かに、無数の穴があいていて、光が漏れているのだから。<br>  それは、アルミの塊なんかではなかった。<br>「いつ見ても、綺麗だねぇ」<br>  この国も、捨てたもんではなかった。
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<pubDate>Tue, 23 Oct 2012 17:42:06 +0900</pubDate>
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<title>苦い雨は枯れた。</title>
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<![CDATA[   シュークリームのような入道雲が、遠くの真っ青な空に悠然と浮かんでいる。<br>  八月真っ只中の今。<br>  私は、窓辺に座る。<br>  珍しく蒸されるような湿度はなく、からっとはれてた今日。<br>  開け放たれた窓からそよそよと吹いてくる風が、前髪を揺らした。<br>  まぶしさに細めた眼。<br><br>「私は今日、死ぬはずだった」<br><br>  生きる意味。<br>  そんなもの、少し前まではなかった。<br>  静かに訪れる時限爆弾。<br>  解く術がないものは、現状を飲み込むしかない。<br>  赤い線、青い線。<br>  それを見つけ出して、的確に正しい方を切断したというのであれば。<br>  神様の悪戯。<br>  そう、だから私は、その神様と一生をともにすることにした。<br>  悪戯が与えたのは、温度。<br>「おぉティア、ここにいたのか」<br>  私の、名前。<br>  彼の方を向いた。<br>  頭をなでる、大きな手。<br>  あれは、ほんの三ヶ月前のことだった……。<br><br>＊           ＊           ＊<br><br>  しとしとと鬱陶しく降る雨の中、私は一人で立っていた。<br>  ここは、どこなのだろうか。<br>  周りの景色から、公園であるのだろうことは見て取れたが、全く知らない場所だった。<br>  だが、どうやってきたかもわからない。<br>  たぶん、目が覚めたら、ここに居た。<br>  捨てられたのだ、この場所に。<br>  そう思った。<br>  私は泣いた。<br>  泣き続けた。<br>  声が枯れるまで声を上げた。<br>  でも、なにも変わらなかった。<br>  外の道路を走る車。<br>  傘をさして歩く人。<br>  建物から漏れる明かり。<br>  すべてが憎たらしい。<br>  どれもこれも、冷たく冷えた心を切り刻む刃に思えた。<br>  初めて、胸のここが痛くなるということを知った。<br>  こんな事でしか、心の存在を知ることができないようだ。<br>  そして、声は枯渇し、溜まっていた疲労が私を襲った。<br>  近くのベンチに横になる。<br>  喧騒は痛いほど耳に届くのに、こちらからはなにもコンタクトをとれないような世界。<br>  言うなれば、マジックミラー。<br>  それは、それだった。<br>  もう、涙も落ちなくなった。<br>  眠い。<br>  瞼が自然と下がっていく。<br>  広がる闇。<br>  それは、外界よりも幾らかましだった。<br><br>  目が覚めた。<br>  東の空からは元気な太陽。<br>  公園にはいくつものちらちらと輝く水溜まり。<br>  昨日の雨が嘘のようだった。<br>  だが、周りの世界は周りの世界でしかないようだ。<br>  昨日と変わらず、走る車と歩く人は、私を見向きもしなかった。<br>  ただ一人だけ、公園に遊びに来た児童が、そっと近づきにこようとしてくれた。<br>  しかし、その親なのだろうか、汚いからと言って、その子を引っ張っていってしまった。<br>  そんな日々が、数日続いた。<br><br>  ある日のこと。<br>  白いワイシャツを来たおじさんが、私に手を差し伸べた。<br>  脂汗が額ににじんだ顔は、笑っているように見える。<br>  彼は、どんな人間なのか。<br>  敵か、味方か。<br>  私にはわからなかった。<br><br>  その日から、私は施設にはいることになった。<br>  建物は、あの公園と違い涼しかった。<br>  シャワーも浴びることができた。<br>  そして何より嬉しかったことは、なにも気にせずとも、ご飯が食べられることであった。<br>  感動して、久しぶりに泣いた。<br>  あのおじさんは、こちらを見て微笑んでいる。<br>  やっぱり、見方だったのかもしれない。<br>  施設には、たくさんの、同じ身の上の者が居た。<br>  だが、みんなやっていることは違った。<br>  泣きじゃくる者。<br>  怒って部屋をたたく者。<br>  静かに寝ている者。<br>  窓の外をぼーっと見ている者。<br>  ただ、共通して言えることが一つ。<br>  醸し出す雰囲気が、みんな同じだった。<br>  静かに待っているようで、確かな重さを孕んでいる、それ。<br>  何となく息苦しかった。<br>  そんな中で、私には一人友達ができた。<br>  隣の部屋にいる、同い年くらいの女の子。<br>  彼女も、同じ公園で見つけられたということで、親近感もわき、すぐに仲良くなった。<br>  ご飯も一緒に食べた。<br>  夜には、一緒に夜空を見た。<br>  だが、外の空は町の灯りの所為で、星の弱い輝きを消していた。<br>  ここでも、空間を少し遮られてしまうとは。<br>  少し悲しかった。<br><br>  数日後、向かいの部屋と上の部屋の者が居なくなった。<br>  聞くところによると、ワイシャツの男に、どこかへ連れて行かれたのだ。<br>  ただ、私を連れてきた、あの汗かきのおじさんではないようだ。<br>  なんかやる気のなさそうな、めんどくさがりのような感じのする男らしい。<br>  とてもいやな感じがした。<br>  そしてその日。<br>  私の友達とは反対側の隣の部屋にいる者が、うつろに外を見つめ、吐き捨てるように言った。<br>「あ～あ、俺も後二日の命か」<br>「……えっ」<br>  思わず聞き返してしまった。<br>「ん、あ～お嬢ちゃんは最近ここに来たんだったな」<br>「あ、はい。……あの、後二日の命っ」<br>「おーナイーブな質問してくれるじゃねえか」<br>  すべて言葉を発する前に、返されてしまった。<br>  片目を怪我してる上、低めの声だったので、いくらか圧倒される。<br>「ここはな、外でなにもできなくなってる奴を連れてきて、三ヶ月間だけ親代わりを探してくれるっちゅー施設なんだよ」<br>「三ヶ月間……」<br>  心臓が、とくんと、鼓動した。<br>「もし……」<br>  その先は、言ってはならない気がした。<br>  体のどこかから、拒絶的な感覚が出てくる。<br>  しかし、それでも押さえきれなかった。<br>「もし、三ヶ月間で親代わりが見つからなかったら、どうなるんですか？」<br>「へへへっ、そりゃあ……」<br><br>「へっ、安楽死だよ」<br><br>  非常に、あっさりとしていた。<br>  それなのに隣人ときたら、柔らかい笑顔だった。<br>「怖くないんですかっっ」<br>  少し、声が荒くなる。<br>「死ぬんですよ？」<br>「いゃ、今更死ぬって言われてもなぁ。ここに来るまでだって何度もやばくなったときはあったし……。ここに来てうまい飯も食えたし、路上で苦しんでくたばるより、楽に死ねるってんだから良いんじゃないか？ははは」<br>  彼の言葉は、至極当たり前で、途轍もない説得力があった。<br>  しかし私には、どうしても、笑うことはできなかった。<br>  三日後、隣の部屋は空き家になった。<br>  そしてその次の日、隣の友人も居なくなった。<br>  しかし、彼のそれとは違い、彼女は、優しそうな若い女の人に抱かれていったのだ。<br>  私は、最後に友人の顔を見れなかった。<br>  両隣で、運命が違った。<br>  それだけのことなのに。<br>  それを目の当たりにしてしまった私は、やはり、簡単に笑い飛ばすことは出来なかった。<br><br>  この施設に来て、一ヶ月がたった。<br>  両隣は、空室のままだ。<br>  友人を失った私は、毎日、外を見るか寝るかしかしなかった。<br>  後二ヶ月しか自分の命がないと思うと、ご飯ものどを通らなかった。<br>  すっかり、落胆していた。<br>  一種の諦めかもしれない。<br>  だがある日、風が心地よい日があった。<br>  その日だけは、なんだか気分も優れていた。<br>  ベッドに寝そべって、ごろごろするにはちょうどよすぎた。<br>  そんな折り、部屋のドアが開けられた。<br>  逆さまのままドアの外を見ると、あの汗かきのおじさんが立っていた。<br>  訂正、汗かきのおじさんと、格好良さげなお兄さんが立っていた。<br>  汗かきのおじさんは、こちらに手を伸ばした。<br>  その手を、恐る恐るとった。<br>  久しぶりに、誰かにふれられた気がする。<br>  そして、お兄さんに私を抱かせた。<br>  誰かに初めて抱きしめられた気がする。<br>「かわいいなー。ねぇ、俺んとこ来なよっ！」<br>  私には、訳がわからなかった。<br>  汗かきのおじさんは、なんだかにこにこしているし。<br>「良かったな」<br>  おじさんにこんなことも言われたし。<br>｢よし、今日からお前はティアだ｣<br>「じゃあ、よろしくお願いしますね」<br>  おじさんに、頭をなでられた。<br>  何とも微妙な気分になったので、体をよじった。<br>  二人に笑われた。<br><br>  どうやら私に、親代わりができたようだ。<br><br>  周りの者が、全員私を見た。<br>  一ヶ月前の私のような気分なんだろうかと思った。<br>  運命は、刹那的で、そんな運命に、私は生かされた。<br>  嘘。<br>  私は、優しそうな感じのするお兄さんに、拾われたのだ。<br><br>＊           ＊           ＊<br><br>  シュークリームのような入道雲が、遠くの真っ青な空に悠然と浮かんでいる。<br>  八月真っ只中の今。<br>  私は、窓辺に座る。<br>  珍しく蒸されるような湿度はなく、からっとはれてた今日。<br>  開け放たれた窓からそよそよと吹いてくる風が、前髪を揺らした。<br>  まぶしさに細めた眼。<br><br>「私は今日、死ぬはずだった」<br><br>  今日が、私があの建物の中に行ってから、ちょうど三ヶ月だった。<br>  だけど、こうして私は生きている。<br>  生きる意味。<br>  そんなもの、少し前まではなかった。<br><br>  だけど、今はある。<br><br>  静かに訪れる時限爆弾。<br><br>  それを解いてくれた彼が、笑っていられるようにすること。<br>  私を、そうしてくれたように。<br><br>  神様の悪戯。<br><br>  私は、もうあの公園に戻ることはないだろう。<br><br>  あの時舐めた苦々しい雨粒は、もうどこにもなかった。<br><br>  彼がくれた、温度。<br><br>「おぉティア、ここにいたのか」<br><br>  私の、名前。<br><br>  彼の方を向いた。<br><br>  頭をなでる、大きな手。<br><br>「にゃーっ！」<br><br>  あの暗い日とは違った明るい声で鳴いて、私は飛びついた。<br><br>end.
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<pubDate>Mon, 17 Sep 2012 00:27:04 +0900</pubDate>
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<title>柿本人麻呂</title>
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<![CDATA[ 命の紙片<br><br>炉に投げた人形<br><br>白昼夢をみた夜に<br><br>ホントとウソの区別はつかず<br><br>へこんだ部屋にはただ一人<br><br>咎なくて死す<br><br><br><br>塵と誇りと<br><br>倫理と論理と理論<br><br>濡れ衣は晴れない<br><br>瑠璃色空はいつのまにか<br><br>堕ちてしまったんだから<br><br><br><br>湧き水のような涙<br><br>海中の水時計<br><br>夜霧に汽笛を鳴らす船<br><br>足りている存在<br><br>零下の温度計<br><br>その人は中にいた<br><br><br><br>月と太陽と<br><br>眠気と色気とかわいげと<br><br>何もない理由付け<br><br>雷鳴鳴るが知らないうちに<br><br>無意味へと変わっていく<br><br><br><br>海<br><br>イルカ<br><br>ノーマル<br><br>檻の中<br><br>釘と杭と<br><br>野心家のエゴ<br><br>まるで死んだ後<br><br><br><br>権力のみ<br><br>不明瞭<br><br>恋故意<br><br>笑顔<br><br>敵<br><br><br><br>甘い水底<br><br>避けきった氷水<br><br>切り口は鮮やかな赤<br><br>夢と現の回帰点<br><br>目で見たものを区別しないで<br><br>見えないものを見ようとする<br><br>知っている道理<br><br><br><br>冤罪と免罪と<br><br>瞳と独りと一つずつ<br><br>もう尽きた最終章<br><br>先頭切って切り札切り<br><br>全て元々無いくせに<br><br><br><br>ん。
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<pubDate>Mon, 27 Aug 2012 01:48:32 +0900</pubDate>
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<title>『それはもう魅力的すぎて』</title>
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<![CDATA[ 甘い飴からできたビー玉<br><br>落として割れて飛んだ破片は<br><br>肉を切り裂き赤に染まった<br><br>「それもあわせて『甘さ』なんだよ」<br><br>大人になって知ったお話<br><br><br><br>コーヒーに溶かした砂糖<br><br>見えなくなってもそこにいる<br><br>ミルクを入れたカフェオレも苦みは残り<br><br>それがあるから美味しい大人の味<br><br><br><br>甘さも辛さも旨味もえぐみも<br><br>血を薄めてから良い色になる<br><br><br><br>喜び悲しみ感動苦渋<br><br>痛みと混ざり七色になる<br><br><br><br>乱反射<br><br>いい味を出し<br><br>誰かを強く魅了する<br><br>すべての光は三色の組み合わせだから<br><br>美しすぎてまぶしい人間の色<br><br><br><br>耐熱ガラスのきれいな心<br><br>溶けてただれて崩れたそれは<br><br>更に輝き心になった<br><br>「十代よりも強いから」<br><br>後で気づいたそういう話<br><br><br><br>なめていた飴→ガラス玉<br><br>繊細な心→飴細工<br><br>見た目が似てると間違えて<br><br>見た目が似てるが違ってて<br><br>それがあるから尊くて<br><br>それがないから空っぽで<br><br><br><br>甘い飴製耐熱ガラス<br><br>落として割れて溶けてただれて<br><br>肉を切り裂き更に輝く<br><br>━わからなそうで知ってる話━<br><br>もし言うならばそんなお話
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<pubDate>Sun, 24 Jun 2012 21:19:04 +0900</pubDate>
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