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<title>ちか君ブログ</title>
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<title>チョウチョがチュウ・チュウ</title>
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<![CDATA[ <p>　暦の上ではもうすでに秋の季節である。</p><p>&nbsp; でも相変わらずのものすごい暑さと、蒸し暑さをいや増すためにやっているとしか思えないような、これまたものすごい豪雨の繰り返しが続いている。しかしここにきて数日の間晴れや曇りの日が繰り返されて、朝夕はあれっと思えるような涼しさの気配が感じられるようになってきた。</p><p>　今朝もエヴァとの散歩の道すがら数人の犬友さんとすれ違い、その方々から「やっと少し涼しくなってきたね。」と同じように声を掛けられたのである。暦の少し後を追いかけるように、秋の季節が僕とエヴァが歩く坂道をゆっくりとついて来ているように感じられたのでした。</p><p>&nbsp;</p><p>　朝食が済み、いつものようにデッキの階段で僕とエヴァの「お外カフェ」をやりました。朝７時頃のこの場所にはまだ日が差すこともなく、それに今朝は少し涼しいのでコーヒーを飲みながら本を読むことにした。しばらく読み進めていて、僕の右腕に何か付いているのに気付いた。よく見るとチョウチョである。茶系の羽根の中央に白みのまん丸い円が描かれているチョウチョであった。</p><p>　追い払うこともないかと思いそのままにしていたが、ほんのページをめくるために腕を動かしても驚く様子もなくしっかり腕にしがみついていて飛び立とうとしない。よく見ると、吻を伸ばして僕の汗ばんだ腕をあちこちせわしく舐め回している。更によく観察を続けていたら、頻繁に場所を変えながら吻の先は上手に毛穴を攻撃していることが分かってきた。そうか、そこにはきっと塩分濃度の高い汗が残っているのだ！なんとなくこそばゆい思いがする。</p><p>　本のページに目を落としてしばらく読み進めた後、切れのいいところでまた腕に目をやったら、チョウチョは相変わらず夢中になって吻を動かし続けている。「コーヒーも飲み終わったし、部屋に戻るんだけど。」と思いながら腕にフッと息を吹きかけたら、チョウチョは驚いたように飛び立ち、手前の茂みの陰に飛び去って行った。</p><p>&nbsp;</p><p>　</p>
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<link>https://ameblo.jp/eva7sai/entry-12511508018.html</link>
<pubDate>Sun, 25 Aug 2019 10:25:49 +0900</pubDate>
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<title>小さな、かわいい天使・・・鳥界からやって来た（４－３）インコが我が家に来た訳は？</title>
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<![CDATA[ <p>　次の年のやはり夏祭りのときだったと思うが、今度は亀を連れてきた。</p><p>　縁日のお店でよく見るミドリガメのような可愛らしいのではなくて、しっかりと大きくなっていくやつである。亀を飼うのは初めての経験なので僕も結構喜んで、興味を持って取り組んだ。水槽を用意してその中に放り込んでおけば良さそうだし、比較的簡単に思えたからである。</p><p>　大きい容器が必要になり、僕の学校の廃棄処分品置き場を覗いたら丁度いい大きさのデシケーターが捨ててあったので、戴いて来た。その中に、やはり夏祭りですくってきたきた金魚と一緒に入れておいたら、亀も金魚もかなり長い間仲良く動き回り、泳ぎ回り、結構大きく育っていった。</p><p>　そんなある日、「あれっ。」と思った。金魚の数が減っているのである。どうも亀が金魚を捕まえ、エサ代わりに食べてしまっているようである。</p><p>　「これは大変だ。一緒に入れておけないのだ。」</p><p>と気づいて、やむを得ず亀を川に放流することにした。</p><p>　後で気づいたが、縁日などで打っている亀はどうも日本古来のものではなく、外来の亀である可能性が高い。その時はそのようなことに考えも及ばず軽率に放流してしまった。生態系を乱す一因をつくってしまったと反省している。</p><p>　これまでこんなことがあり、娘たちは動物が本当に好きで、また動物との触れ合いは子供の心に計り知れない潤いを与えてくれることが確信できたので、とうとう我が家でも小鳥を飼うことを決心するに至った。小鳥ならば隣近所に迷惑をかけることもなく、大きくなった娘たちには鳥アレルギーの心配もなさそうだったからである。</p><p>　結局、小鳥はこれまで手乗りインコばかりを計四羽飼ったことになる。名前は全部ぴーちゃんだった。</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/eva7sai/entry-12418580924.html</link>
<pubDate>Mon, 12 Nov 2018 19:02:12 +0900</pubDate>
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<title>小さな、かわいい天使・・・鳥界からやって来た　（４－２）インコが我が家に来た訳は？</title>
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<![CDATA[ <p>　我が家は高層住宅のなかにあって、ここでは暗黙のルールで動物類を飼ってはいけないことになっていた。しかし金魚や小鳥ならまだしも、実は犬や猫を飼っている家もあることを皆は知っていた。</p><p>　娘たちは成長するにつれて友達ができ、遊びに行ったその先で、或いはその近所で飼っている犬や猫と遊んできて、</p><p>　「どこ、そこには犬がいた、猫がいた。」</p><p>と訴え、</p><p>　「だからうちでも飼って。」</p><p>と主張し、ねだって親を困らせるのであった。</p><p>　我々両親は田舎育ちで、小さい頃から犬や猫と一緒に生活し、遊びながら成長してきた。だからこれまで動物と一緒の暮らしを楽しい、むしろ好ましい体験として子供たちに語ってきた。</p><p>　その手前、娘たちの言い分を</p><p>　「ここでは飼っちゃいけないの。」</p><p>の一言で片づけることもできず、</p><p>　「犬、猫じゃなければねえ・・？」</p><p>などとその場しのぎの言い訳でお茶を濁してきたのが実情であった。</p><p>　ところが、これが全くのその場しのぎの方便であることを思い知らされた出来事が何度か起こった。</p><p>　いつの年だったか、娘たちが近くの団地の夏祭りに遊びに行って、出店の景品ですごいものが当たったと言ってかわいい兎を連れてきた。顔中をくしゃくしゃにして喜色満面かつ得意満面の笑顔であった。</p><p>　これまで言ってきたことの手前もあり、ダメとは言えず、大声で鳴くこともないからこっそり飼ってみようと飼育を始めた。これは、ぬいぐるみのように小さくてかわいい初めの頃は良かったが、意外と成長が早く、みるみるうちに大きくなって手に余るようになってきた。</p><p>　娘たちもこれは大変だと気付いたのであろう。兎を手放すことに異を唱えなかったのは幸いであった。誰に相談したのであろうか、誰もが傷つかないであろう処方を娘たちが考えてきた。聞くと、小学校で飼っている兎たちの仲間に入れてくれるという。先生からＯＫを貰ったようだ。結局、「兎さん、ごめんね。」と謝りながら、小学校の動物園に引取ってもらって一件落着した。</p>
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<link>https://ameblo.jp/eva7sai/entry-12398096715.html</link>
<pubDate>Wed, 15 Aug 2018 20:58:38 +0900</pubDate>
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<title>小さな、かわいい天使・・・鳥界からやって来た　（４－１）インコが我が家に来た訳は？</title>
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<![CDATA[ <p>　セキセイ・インコの赤ちゃんは、今度もやはり「ピーちゃん」と名付けられた。ピーピー鳴くからピーちゃんで、小鳥の名前としては多分日本で一番多い、ありきたりの名前かもしれない。</p><p>　ところで「今度も」ということについては少し訳があって、実は我が家でインコを買うのは今回で四度目になる。どうして何度もインコを飼うことになったのか。ことの発端は以下のようなことから始まった。</p><p>　最寄りの地下鉄の駅の近くのスーパーに小鳥屋さんがあり、買い物に行くと娘たちと一緒に小鳥さんたちを一通り眺めて帰るのが常であった。</p><p>その小鳥屋さんが店じまいすることになり、売れ残っていた小鳥や金魚を安売りに出したのだ（なぜか小鳥屋さんでは必ずと言って良いほど金魚も売っている。市民が飼える小動物の標準的な組み合わせということか？）。</p><p>　たまたまスーパーにお使いに行っていた娘たちがこれを見て、自分たちの小遣いで一羽買ってきてしまった。もう少し後で飼うことを考えていた僕にとっては予定外の出来事だったが、得意満面・喜色満面の二人の顔を見ると</p><p>　「返しておいで。」</p><p>とは言えず、飼うことになった。</p><p>この小鳥さんはもうかなり大きく育っていたが、どうも来た時からお腹の調子が悪く病気がちであった。色々手を尽くしたが甲斐なく、一か月足らずで亡くなってしまった。僕の掌の上で息を引き取った。</p><p>　娘たちにとっては生き物の死という、初めて経験する出来事であった。娘たちは声を出して泣き、僕も柄にもなく涙を流してしまった。可哀そうな小鳥の遺骸は、直ぐ近くの公園の林の大きな木の根元に埋められた。</p><p>　ワイフはなかなか泣き止もうとしない娘たちに困り果て、</p><p>　「もう、動物を飼うのは止めようね。」</p><p>と諭すように言った。</p><p>　「もう」と言ったのは、実は動物を飼ったのはこれが初めてではなかったからである。</p>
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<link>https://ameblo.jp/eva7sai/entry-12397978738.html</link>
<pubDate>Wed, 15 Aug 2018 10:01:49 +0900</pubDate>
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<title>小さな、かわいい天使・・・鳥界からやって来た（３－３）ようこそ、赤ちゃん小鳥</title>
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<![CDATA[ <p>　赤ちゃん小鳥を掌に載せてしばらく遊んだので、娘たちは満足したようであった。このかわいい生き物が自分たちのものになったことに得心がいって、安心したのであろう。</p><p>　すぐにセキセイ・インコの赤ちゃんは用意されていた別の小箱の中に移された。箱の底には新聞紙を細かく引き裂いた紙片が沢山敷き詰めてあり、とても温かそうであった。</p><p>　早速箱の中で前もって練習していた手順に従って、最初の食餌が行われた。よほどお腹が空いていたのであろう、赤ちゃんはすぐエサにかぶりついてきた。</p><p>　「ピピー、ングング。ピピー、ングング。」</p><p>赤ちゃんはこんな風に鳴き、かつ食べた。甘ったるい声、子供々々した動作である。我々も見ていて胸の内が甘酸っぱい気持ちでいっぱいになり、</p><p>　「よち、よち、はいはい。」</p><p>などと赤ちゃん言葉を発して、ついつい優しく面倒を見てしまうことになるのだ。我々四人全員がこの子の親代わりになった気分であった。特に娘たち二人は競い合うようにして小鳥の世話をするのであった。</p><p>　更にもう一杯のスプーンのスープのお代わりをして満足したのか、赤ちゃんはもうエサに口を近づけようとせず、また箱の隅にうずくまって、体を震わせながらひたすら小さく丸まって眼を閉じた。</p><p>　我々はそのようなインコの赤ちゃんの様子を、それぞれの思いを込めた眼差しで見つめていた。</p><p>　「お休み、インコの赤ちゃん。今日は色々怖い思いをしたんだろうね。でもこれからはここで安心してゆっくりできるよ。」</p><p>これは僕。</p><p>　「こんな小っちゃい内からお母さんと離れ離れになって、かわいそうだわ。でも、明日からはわたしがちゃんと面倒見てあげるね。」</p><p>　「早く大きくなってね。そしたら一緒にうんと遊んであげる。」</p><p>と娘たち。そしてワイフは</p><p>　「さてさて、これからは皆にしっかり世話をして貰わないとね。」</p><p>　しばらくして我々は笑顔で互いを見つめ合い、そして寒くないようにと小箱をタオルで覆って、灯りを消してそっと部屋を離れていった。</p>
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<link>https://ameblo.jp/eva7sai/entry-12397541967.html</link>
<pubDate>Mon, 13 Aug 2018 09:18:26 +0900</pubDate>
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<title>小さな、かわいい天使・・・鳥界からやって来た（３－２）ようこそ、赤ちゃん小鳥</title>
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<![CDATA[ <p>　箱から出されて僕の掌に載せられたインコの赤ちゃんは、周りの騒々しさに驚いたのか、それとも外に出された寒さのせいからなのか、心細げな声でピーピーと鳴き続けた。小さな身体を益々縮こまらせて、隠れる場所もない僕の掌の隙間に身を隠そうとして体をぐいぐい押し付けてきた。</p><p>　僕の手に直に、体の温もりと震えと心臓の規則正しい鼓動とが伝わってきた。体温は温かいというよりはむしろ熱い感じであった。　目は開いていたが、どうもまだよく視線が定まっていないようだ。</p><p>　頭から頸、腹そして脚に至る身体の大部分は、つやつやした柔らかそうな皮膚に覆われているだけだった。手羽根と尾羽根の部分だけに（申し訳程度に）、淡い青色の羽根がその根元を皮膚に埋め込んだような感じで生えていた。身体の他の部分に比べて黄色みを帯びた嘴と両足は異様に大きく、全体としてアンバランスな感じで、その姿はお世辞にもかわいいとはいえないように思えた。</p><p>　鳥というよりは、恐竜図鑑によく描かれている赤ちゃん恐竜にそっくりのように思えた。</p><p>　そういえば最近の古生物学の研究によれば、鳥は絶滅を免れた恐竜の子孫ということらしいから、僕の掌で泣き叫んでいる生き物は鳥になりかかっている恐竜といってもいいのかもしれない。</p><p>　しかし娘たちは僕がこんなふうな冷静な観察をしているとは思いもよらず、</p><p>　「かわいい！！かわいいわね！？」</p><p>を連発し、僕たちに同意を求めてくるのであった。そして</p><p>　「ねえ、ねえ。私にも触らせて。」</p><p>といって、まるでガラス細工のおもちゃを扱うように、おっかなびっくりしながらインコを自分たちの掌に受け取り、うっとりとした表情でこの小さな生命体を見入るのであった。</p>
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<link>https://ameblo.jp/eva7sai/entry-12397431130.html</link>
<pubDate>Sun, 12 Aug 2018 19:41:17 +0900</pubDate>
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<title>小さな、かわいい天使・・・鳥界からやって来た　（３－１）ようこそ、赤ちゃん小鳥</title>
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<![CDATA[ <p>　「ただいまあ～。」</p><p>　玄関のドアをそっと開けて中に向かって声をかけると、声を聞きつけてすぐに娘たちが駆けつけてきた。我が家には、当時中２と小６の娘二人がいた。</p><p>　「お帰りなさい、お父さん。小鳥さん、連れてきた？」</p><p>二人は僕の手許の小箱に視線をくぎ付けにして、目を輝かせながら一斉に口を揃えて訊ねた。僕は笑いながら、両手で抱えていた小箱を二人の前に差し出しながら言った。</p><p>　「はい、ここにいるよ。」</p><p>　「うわあっ！やっぱりこの中にいるの？見せてっ、見ていいっ！？」</p><p>と上の娘が叫ぶと、</p><p>　「お姉ちゃん、早くタオルを取って、早く！」</p><p>と下の娘がもどかし気に急かした。</p><p>　僕がそれではと代わりにタオルを取り払ってやると、二人は箱に顔を付けんがばかりに近づけて中を覗き込んだ。そして箱の片隅にインコの赤ちゃんの姿を認めると</p><p>　「うわあっ、いた！」</p><p>　「ああっ、かわいい！！」</p><p>と歓声を上げ、</p><p>　「ねえ、出して見ていい！？」</p><p>と言った。食事の用意をしていたワイフも途中で切り上げて来て、そんな娘たちの様子をにこにこしながら見守った。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/eva7sai/entry-12397407184.html</link>
<pubDate>Sun, 12 Aug 2018 17:33:23 +0900</pubDate>
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<title>小さな、かわいい天使・・・鳥界からやって来た（２－２）黄昏のドライヴ</title>
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<![CDATA[ <p>　実は車の助手席には、セキセイ・インコを入れたテイッシュ・ペーパーの箱が置いてあった。孵ってまだわずかの雛である。だから、車を大きく揺らして怖がらせないようにとなるべくそっと走ることに神経を使っていたのだ。低速で走ればよかったのだが、後続車があるのであまりスピードを落とすわけにもいかなかった。</p><p>　「ゴットン。」・・「ピッ。」</p><p>　「ゴト、ゴットン。」・・「ピ、ピッ。」</p><p>　でこぼこ道の振動がひどくなった途端、いままで物音一つ立てていなかった助手席の箱の中から、エンジンの騒音に混じって、心細げな、かぼそい鳴き声が僕の耳まで届いてきた。</p><p>　丁度うまい具合に目の前の交差点で信号が赤になったので、僕はブレーキをゆっくりと踏んで車を停め、サイドブレーキを引いた。安全ベルトを緩めて助手席まで身体を伸ばし、そこに置いた箱に被せたタオルをそっと持ち上げ、横目で中を覗き込むと、箱の周辺からなんとなく動物臭い匂いが漂ってきた。</p><p>　取り出し口の狭い隙間から、底に敷き込んだ柔らかいテイッシュの紙に半ば埋もれた、インコの赤ちゃんの頭と背中だけが見えた。この箱が臨時の鳥かごというわけだ。</p><p>　タオルをとられて急に冷たい外気が入り込んだので、寒そうに小刻みに体を震わせている。その様子が一層インコを不安げな風に見せている。</p><p>　「うん、どうやら元気そうだな。」</p><p>僕は安心してまた箱にタオルを被せた。</p><p>　丁度信号が青に変わったのでハンドルを切ってＴ字路の交差点を左に折れ、さらに広い道路に入ってようやくでこぼこ道を抜け出すことができた。さあて、ここまで来れば家までは車であと５，６分のわずかな距離である。</p><p>「娘たちが、僕の帰りを首を長くして待ってるだろうなあ。」</p><p>僕はそうつぶやきながら車の列の途切れた道の遠方に目をやり、アクセル・ペダルを少し踏み込んだ。</p><p>　</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/eva7sai/entry-12397333571.html</link>
<pubDate>Sun, 12 Aug 2018 10:50:48 +0900</pubDate>
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<title>小さな、かわいい天使・・鳥界からやって来た　            （２－１）黄昏のドライヴ</title>
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<![CDATA[ <p>　「ブッ、ブー。」</p><p>二車線道路の左側をノロノロ走っている僕の車を、後続の車両が次々と追い越していった。あまりにも遅いので癪に障るのであろうか、追い越し間際にわざとらしくクラクションを鳴らしていくのもあった。</p><p>　僕は勤め先の学校から帰り道の街道を走っていた。家に帰る途中だった。夕方の丁度せわしい時間帯だったのでこんなにのんびり走るのは気が引けたが、僕はあえてゆっくり運転していたのだ。</p><p>　周りの景色は薄墨色の黄昏の中にすっかり沈み込んでしまい、点在する建物や樹木は僕の目にはまるで切り絵のように映っていた。それらは遠くに散らばっていたので厚さと共に遠近感をも失い、ただのシルエットだけになっていたが、それがかえって自分の存在をモノトーンの情景の中で強く主張しているようにも思えた。</p><p>　黒みを帯びた青空は、遠くまで直線的に続くコンクリートの堤防で下半分を切り取られていた。殺風景な景色の中で唯一色彩のあるものは、対岸にある背の高い煙突のてっぺんで瞬く紅い警告灯だけで、これが否応なしにドライバーたちの注意をひきつけていた。</p><p>　まだ夕方になったばかりなのに、周りに全く人影は認められなかった。日中たまに見かける、土手の上を走る付近の住民のジョギング姿もなかった。動いているものは車だけだった。勤め先の都区内の町はずれを離れた時はまだ西日が電柱に長い影をつけていたというのに、冬のこの時期は本当に日の暮れるのが早い。</p><p>　「ゴットン、ゴトン。・・・キキッ。」</p><p>　道路が首都高の橋脚の下に入り込んだ途端、路面の凹凸がひどくなってきた。この辺は元々湿地帯だったところを埋め立てて居住地にしたところであるが、今走っている道路は舗装して大分経っていると見え、高速の両側の橋脚を地下でつないでいる鉄筋部分を除いて一様に陥没してしまい、逆に鉄筋部が浮き上がっている様に思える。なんとも運転がしづらい。</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/eva7sai/entry-12397227299.html</link>
<pubDate>Sat, 11 Aug 2018 21:13:26 +0900</pubDate>
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<title>ちか君、ＬＰレコードにハマる（３）</title>
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<![CDATA[ <p>・ＬＰレコードの購入</p><p>システムが揃ったので色々なレコードが欲しくなった。Yahoo-オークションで探してみた。</p><p>&nbsp;</p><p>1)そういえば娘が弾いていた曲で、感激したのがあったな。グレン・グールド演奏のバッハのGoldｂerg&nbsp; Variationだ。ＣＤは持っているが、あれをレコードで聴いたらどうだろうか、と思った。オークションで見つけたがこれがやたら高い。諦めることにした。</p><p>２）悔しいので、同じグールドのモーツアルトやベートーベンのピアノソナタ集を購入。これはリーズナブルだった。</p><p>３）僕がカラオケで好きでよく歌う曲に、松島詩子の「喫茶店の片隅で」がある。歌詞の中に「・・聴いたショパンのノクターン・・」とある。そういえばショパンのノクターンは日本人に好まれる作品９くらいしか聴いてない、全部聞いておかなくちゃなと思い、ルービンシュタインのノクターン集を買った。ついでにマズルカ集とポロネーズ集も。名演奏なのにどうしてこんなに安いんだ？</p><p>４）肝心の松島詩子は？あるある。でもこれは後回しにしよう。</p><p>５）レッスンに行った時ジャズヴォーカルの先生にレコードの話をしたら</p><p>「私の持っているレコードをあげるわ。」</p><p>とおっしゃって、レコードを差し出された。なんと、パテイ・ページのレコードではないか。うわっ！！僕のお宝にしよう。先生も捨てられずにずっと持ち続けた一枚なのか？お礼に今度コーヒー豆を持って行かなくては。</p><p>６）ナットキング・コールを探したら色々出てきた。ナットキング・コール　デラックスというのがあった。来日記念盤なのか、２枚組で色々な曲が入っていて安い。何がデラックスなんだろう、曲数の多さか？と思ったが、どうもジャケット内側に素敵な女性のセミヌードが印刷されているためらしい。</p><p>７）いつも一緒にカラオケに行くＴさんに</p><p>「あなたの声はパット・ブーンに似ている。」</p><p>と言われ、それではとレコードを探して買い求めた。なるほど似ているかも。</p><p>８）江利チエミのテネシー・ワルツとカモナ・マイハウスが入ったレコードを探したが、見つかったその一枚はべらぼうに高くて、諦めた。それではと、先生がライヴをなさったワールドレコードにＴさんと立ち寄って探すことにした。しかし置いてあるレコードはかつてのアイドルが出したＢ級盤ばかりで、クラシック盤も同様であった。江利チエミが聴きたいなと言ったら、かけましょうと言ってカモナ・マイハウスが流れてきた。</p><p>「あっ、それが欲しいんだが。」</p><p>と言ったら、これは店用ですと言われた。</p><p>９）用事で東京の新橋まで出かけたら、駅前の広場で古書祭りをやっていて、テントが軒を並べていた。もしやと思い覗いてみたら、あったあった。並びの一角に古レコードが置いてあった。あまり食指が動かないものばかりだったが、きれいな状態の小椋佳の二枚組があったので購入した。</p><p>&nbsp;</p><p>蒐集にあまり熱くなってもいけないと思い、この辺で暫く中断することにした。</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/eva7sai/entry-12384630216.html</link>
<pubDate>Mon, 18 Jun 2018 17:13:51 +0900</pubDate>
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