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<title>フィギュアスケート妄想劇場</title>
<link>https://ameblo.jp/figureskatethetheater/</link>
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<description>フィギュアスケートが大好きです。あまりに好き過ぎて、もしこの選手がフィギュアの選手でなかったら…という妄想に走ってしまいました。おつきあいして頂ける方だけ、おつきあいください。</description>
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<title>夏休みに入ります！</title>
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<![CDATA[ やっと本日<a href="http://ameblo.jp/figureskatethetheater/entry-12055006676.html" target="_blank">「ふりむくな、ショーマ」の最終章</a>を書き終えました。<br><br>そして、本日から一ヶ月夏休みで日本に一時帰国します。<br>その間パソコンにはアクセスできないので、<br>また９月から再スタートをしたいと思います。<br><br>「ふりむくな、ショーマ」の最終章は、けっこう悩みました。<br>ガンダムの名台詞をどこで誰に言ってもらうかが課題だったのですが、<br>セイラさんの「あなたには才能があるわ。」は、<br>当初、美しい金髪のユリア・リプニツカヤ選手に言わせようと思って登場させたのですが、<br>結局、山田満知子コーチに託しました。<br><br>最終章までかなり時間が空いたので、夏休み特にやることがなーいとお嘆きの方は、<br>是非これを機会にパート１から読んでみてください。<br><br><a href="http://ameblo.jp/figureskatethetheater/entry-12038247262.html" target="_blank">「ふりむくな、ショーマ。パート１」</a><br><a href="http://ameblo.jp/figureskatethetheater/entry-12038616600.html" target="_blank">「ふりむくな、ショーマ。パート２」</a><br><a href="http://ameblo.jp/figureskatethetheater/entry-12040576890.html" target="_blank">「ふりむくな、ショーマ。パート３」</a><br><a href="http://ameblo.jp/figureskatethetheater/entry-12049426202.html" target="_blank">「ふりむくな、ショーマ。パート４」</a><br><a href="http://ameblo.jp/figureskatethetheater/entry-12049616506.html" target="_blank">「ふりむくな、ショーマ。休憩編」</a><br><br>日本では名古屋にもちょっと寄ります。本当は中京大学まで足を運んでみたいのですが、<br>多分名古屋城周辺をぼーっと歩いて終わってしまうでしょう。<br><br>皆様も楽しい夏休みを♪<br>
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<link>https://ameblo.jp/figureskatethetheater/entry-12055273106.html</link>
<pubDate>Mon, 27 Jul 2015 21:47:09 +0900</pubDate>
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<title>ふりむくな、ショーマ。（パート５）　最終章</title>
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<![CDATA[ ショーマは控え室でスケート靴の紐を再度結び直しながら、<br>プルシェンコが若い頃ゆえに犯した過ちとは何だったんだろうともう一度考えだしていた。<br>あのビリヤード場で見せたプルシェンコのしんみりとした表情が、とても印象的だったからだ。<br>もうすぐ団体戦が始まるという段階で、<br>本当はそんなことを考える余裕なんてあってはいけないときなのかもしれないけれど、<br>なぜかそのことについて考えだすと、<br>平昌に到着してからずっと感じていた不気味な緊張感からは少し解放されたようで、<br>さっきの６分間練習のときも、体がいつもどおりに動いている感触があった。<br><br>プルシェンコがヤグディンが、お互い顔を見ればつばを吐きかけたいほとの激しいライバル意識を持って対立していたという話はもちろん聞いたことがある。<br>それでも、今は２人とも仲が良さそうにみえるときもあるし、<br>なによりプルシェンコは、数々の輝かしい成績を残しているのだ。<br>スケーターとしてオリンピックで良い成績が残せれば、<br>それで全て相殺されるものじゃないんだろうか…。<br><br>１人目の演技が終わったようで、会場からは大歓声が轟いているのが控え室にも伝わった。<br>ー 今頃こんなことを考えているようじゃ団体戦もまたダメかな。<br>ショーマは耳にイヤホンを付けて、外からの音を遮断するために音量を最大にした。<br>これまでも試合の前に弱気になったときは、普段は聞かないハードロックの曲を最大にして、<br>自分を奮い立たせてきた。<br>でも今日はなぜか、またダメだと思っている自分に笑えてきた。<br><br>自分はもう大舞台で大失態を世界中にさらしている。<br>自分がもっと年をとってベテランの選手になったときに、<br>プルシェンコと同じように、<br>「認めたくないものだな…。自分自身の若さゆえの過ちというものを…」<br>と誰かにつぶやいたとしても、みんなの反応は、<br>「認めろよ！なんだよあのだらしないフリー！金メダル期待してたのに！！」<br>と逆に突っ込まれる事は明白で、<br>「いつも完璧な宇野さんの若さゆえの過ちってなんなんだろう…」<br>と誰かが羨望の目をもって考え込んでくれるなんてことはありえないだろうから。<br><br>ただ今回のオリンピックで自分の最大の過ちはなんだったのかと思うと、<br>やっぱり団体戦に自分が選ばれたときに、大きく動揺して感情的な行動に出たことだった。<br>あの自分の態度はどう考えてもチームのまとまりを乱した行為だったし、<br>何よりも、ライバルの山本草太の心を傷つけた。<br>あのビリヤード場に草太が向かえに来てくれなかったら、今の自分はいなかった。<br>団体戦の選手に選ばれなかった悔しさでいっぱいのくせに、<br>自分のことをまっすぐに見つめて、「団体戦がんばってください」と激励してくれた草太には、<br>もう一生頭があがらないとショーマは思った。<br><br>ショーマの滑走順はプルシェンコの後だった。<br>大歓声の渦のなか、フラワーガール達がせっせとプレゼントや花束を拾っている。<br>さぁ、もう行かなくては…。<br><br>「なんだか今日は落ち着いているみたいね。目の輝きが違う。」<br>リンク際で、満知子先生が笑顔でショーマの頭をなでた。<br>自分ではいつもと変わらないつもりなのだけど、<br>もうこの場で何か言葉を発しても、何も意味しないことをどの選手もコーチも知っていた。<br>それでもコーチは最後の激励に選手へ言葉を続ける。<br>「誰だって自信があってやってるんじゃない。でも、ショーマ。あなたには才能がある。」<br><br>大声援はプルシェンコへのものから、自分へのものへと変わっていた。<br>リンクのスタート地点に付くまでに、数々の日本の旗と、<br>団体戦の出場選手がショーマに声援を送っている日本のブーズが見えた。<br>自分には帰るところがある。こんなに嬉しいことはない、とショーマは思った。<br><br>（了）
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<link>https://ameblo.jp/figureskatethetheater/entry-12055006676.html</link>
<pubDate>Mon, 27 Jul 2015 06:42:59 +0900</pubDate>
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<title>ふりむくな、ショーマ　（休憩）</title>
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<![CDATA[ 長い間ブログを更新できなくて、すいません。<br><br>実はガンダムをまともに見た事がなかったので、<br>『機動戦士ガンダム』を最初からきちんと見始めていて、<br>本日やっと最終話を見終わりました。<br>４０代のおばちゃんが、１０代の若者が活躍する物語を見ると、<br>どうもすんなり入っていけない部分があったのですが、<br>最後はやっぱり涙が…。<br><br>『ガンダム』x『フィギュアスケート』を題材にした私の妄想作品『ふりむくな、ショーマ』も、<br>ガンダムのラストに負けないぐらいの感動を最終話でもってくるぞ（！？）<br>と意気込んでおりますので、更新が遅くてもお待ち頂けると幸いです!! m(_ _;)m<br><br>ところで、アムロ・ショーマこと、宇野昌磨選手ですが、<br>私の妄想では平昌オリンピックで８位というかなり苦い設定にしてしまったのですが、<br>リアルでは必ずこの設定を良い意味で裏切ってくれることを信じております。<br>というのは、彼の今シーズンの新プログラムなのですが…。やっぱり凄いの一言です。<br><br>何がスゴいのかというと、この若さで男性テノールのイタリアオペラ物を滑って違和感がないところがスゴいのです…。<br><iframe frameborder="0" width="480" height="270" src="https://www.dailymotion.com/embed/video/x2uuzsa" allowfullscreen></iframe><br><a href="http://www.dailymotion.com/video/x2uuzsa_%E5%AE%87%E9%87%8E%E6%98%8C%E7%A3%A8-2015-2016-%E6%96%B0fs-doi-2015_sport" target="_blank">宇野昌磨 2015-2016 新FS (DOI 2015)</a> <i>by <a href="http://www.dailymotion.com/japanskate" target="_blank">japanskate</a></i><br><br>あのプルシェンコでも１０代のときにはテンポが早いロシア民謡をやったりと、<br>どちらかというと若さ爆発系の（言葉は悪いですが）チャラチャラした音楽で観衆を魅了したものなんですが、宇野選手はシニア一年目で、男性的で重厚感のある『トゥーランドット』を選んでしまい、アイスショーで見ても十分に楽しめるレベルで滑ってしまうところが…<br>「今までにないニュータイプ？？」と思わせる天才の片鱗を感じるのです。<br><br>私も長い間ことフィギュアスケートを見ていますが、こういう重厚感のある曲に合わせて存在感のある滑りができる選手って、ベテランの選手の中でもほんの一握りで、現役最後のころになってもまだ体得できず、プロ何年目かを経てできる技…と思っていたのです…。<br>プルシェンコ選手でさえ１０代の細い体形の「王子様」の地位から今のどっしりとした「皇帝」の地位を手にいれるまで、身体的な成長期間を経ていますからね。<br><br>もし、シニア一年目の若い選手がこの曲を氷上でモノにできたとするなら、<br>３年後の平昌オリンピックでは、どんなスケーターに成長しているんだろうと<br>今から末恐ろしく感じてしまいます。<br><br>ちなみに、この『トゥーランドット』の有名なアリア『<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%B0%E3%82%82%E5%AF%9D%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%AC#.E6.AD.8C.E8.A9.9E" target="_blank">誰も寝てはならぬ</a>』の最後は、<br>　♪　星よ眠れぇ～、夜明けと共に私は勝つ！私は勝つ～！<img src="https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif" alt="音譜"><br>という勝利への並々ならぬ確信を表現してフィニッシュする、正に「王者の曲」とも言えます。<br><br>オペラの舞台でこの『誰も寝てはならぬ』を歌うのは、<br>現代では想像できないわがままっぷりを見せつけてくれる、<br>正にかぐや姫をグロテスク化したような東洋のお姫様に求婚するカラフ王子です。<br>オペラの世界にもいろんな個性的な男性や女性が登場しますが、<br>このカラフ王子のキャラクターというのは、<br>まだ男女間の色恋沙汰には疎いものの、<br>とりあえず男として自分の知性と能力に絶大な自信を持っている若者像と言えるでしょう。<br><br>オペラの『トゥーランドット』を見たことがない人は、是非このフィギュアオフシーズンに<br>鑑賞してみてください。<br>そして、宇野選手の表現力がどこまで氷上で発揮されるのか、見守ってみたいものです。<br><br>それでは、これから『ふりむくな、ショーマ』の最終章に取り掛かります…！<br>できれば来週中に…またお会いしましょう<img src="https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/106.gif" alt="パー">
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<link>https://ameblo.jp/figureskatethetheater/entry-12049616506.html</link>
<pubDate>Sun, 12 Jul 2015 17:30:22 +0900</pubDate>
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<title>ふりむくな、ショーマ。（パート４）</title>
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<![CDATA[ <div><i>（＊注：エフゲニー・プルシェンコ選手とユリア・リプニツカヤ選手はロシア人ですが、</i></div><div><i>ガンダムの世界と同様、人種が違ってもみんな日本語で話すという設定で読んでください。）<br><br></i></div><div>「ショーマは、どうして僕がここまでオリンピック出場にこだわるか分かるかい？」</div><div>プルシェンコは、ビリヤード台の上にひょいっと腰かけて、ショーマを見下ろした。</div><div><br></div><div>「結局のこところ、スケーターの人生は、</div><div>初めてのオリンピックの結果で決まるといっても過言じゃないよ。」</div><div><br></div><div>ショーマも、それまでリラックスしていたような雰囲気のユリア・リプニツカヤも、</div><div>プルシェンコの言葉にちょっと表情を硬くした。</div><div>初めてのオリンピック…。</div><div><br></div><div>「もし、ソルトレイクで金メダルを取っていたら、</div><div>案外僕はもっと早く引退していたかもしれない。</div><div>トリノで金メダルを取ったときは、</div><div>最初のオリンピックのときの失敗なんて帳消しにされたと思った時もあった。</div><div>でも、不思議なんだな。一度最高の舞台で、最高の演技が出来たと思うと、</div><div>あの興奮と快感は、どんなに大金を払って自分のショーをやったところで、</div><div>埋め合わせができるものではないんだよ。」</div><div><br></div><div>饒舌に語るプルシェンコを見ていると、</div><div>ショーマはいつの間にかプルシェンコがいつもの気さくな彼に戻っているような気がして、</div><div>ちょっと安心した。</div><div>（と言ってもプルシェンコの普段着の姿なんて、アイスショーの舞台裏で数回見たことしかないのだが。）</div><div><br></div><div>『五輪には魔物が住んでいる』と良く言われるが、</div><div>公式練習のときから気になってしまったのは、やはり各選手の表情だった。</div><div>お互いに良く知っている顔で、会えば挨拶をするが、</div><div>なぜか五輪の会場に至っては、その自然なやりとりでさえ、全てが不自然に感じられた。</div><div>プルシェンコもその１人で、彼は個人戦に全力をつぎ込むほかの選手とは緊張感が少し違っていたものの、<br>彼の青い瞳は普段とは違うどんよりとした冷たさで光っていた。</div><div><br></div><div>「それと、僕はやっぱり子どもの頃、旧ソ連時代の教育を受けて来たからね。</div><div>金メダルを取って祖国に報いるという気持ちは、</div><div>君たちの世代よりもずっと強いのかもしれない。」</div><div>「ジェーニャ、もしかしてそれであんなに…」</div><div>「そうだよ。韓国のスケート連盟やらオリンピック実行委員会やらに近づくために、</div><div>オフの期間には韓国で積極的にアイスショーやテレビ番組で顔を売ったよ。</div><div>そして、強く押したんだ。団体戦だけに出場できる選手枠を作るべきだと…。</div><div>団体戦だけだったらなんとかできそうなかな、と僕みたいに思う選手もいるんだよね。</div><div>特に韓国には。」</div><div>「それで、キムヨナ選手が団体戦に出ることになったのね。」</div><div>「開催国の韓国だって、個人戦でパッとしない自国の選手の応援よりも、<br>元女王復活で日本に対抗することで盛り上がりたいというのが本音だからね。<br>君らだって見たいだろ？彼女の演技もそうだけど、<br>国の威信を掛けたライバル競争こそ、五輪における最高のエンターテイメントだからね。」</div><div><br></div><div>ショーマは淡々と語るプルシェンコの姿を見て、ただただ圧倒されてしまった。</div><div>五輪を最高のエンターテイメントだと言い切るベテランとしての余裕。</div><div>また、そうした彼の五輪を盛り上げる作戦はその裏で、<br>団体戦でのロシアに立ちはだかる強敵である日本を、<br>キムヨナ選手を登場させることでゆさぶりをかけさせる伏線があるようにも思えた。</div><div><br></div><div>プルシェンコの『戦略』を聞きながら、<br>ショーマはなんだか自分がこれまで何に悩んでいたのかを忘れかけていた。<br>これがフィギュア界の皇帝といわれる人物なのか…。<br>自分はただオリンピックで自分の演技に集中することだけ考えてきた。<br>ただ、一点に集中するがあまりに、物事の全体を見通す能力を失ってきたのかもしれない。</div><div>プルシェンコと自分を比べると、<br>一度目のオリンピックでちょっと失敗して立ち止まっている自分はなんてちっぽけなのか…。</div><div><br></div><div>「あぁ、僕が若い頃にも団体戦があったらよかったのに！」</div><div>そういうと、プルシェンコはビリヤード台からスタッと床に立ち上がって、またキューをいじり始めた。</div><div><br></div><div>「そうね、そうすれば、ジェーニャもライバルのヤグディンとも骨肉の争いとまではならなかったかも…。」<br>そう一言つぶやいたリプニツカヤに対して、プルシェンコは何の反応も示さなかった。<br>そしてビリヤード台に玉を集めると、無言のままブレイクショットを放った。<br>玉が一つの衝撃から徐々にスピードを失ってそれぞれの場所に落ち着くと、こうつぶやいた。<br>「認めたくないものだな…。自分自身の…若さゆえの過ちというものを。」<br><br>さっきまで自信満々に戦略を語っていたプルシェンコがため息を付きながら吐いた言葉を、<br>ショーマは心の奥の深いところで受け止めた。<br><br>（続く。）<br><br><br></div><div><br></div>
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<pubDate>Sun, 12 Jul 2015 05:23:29 +0900</pubDate>
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<title>ふりむくな、ショーマ。（パート３）</title>
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<![CDATA[ <em>（＊注：エフゲニー・プルシェンコ選手とユリア・リプニツカヤ選手はロシア人ですが、<br>ガンダムの世界と同様、人種が違ってもみんな日本語で話すという設定で読んでください。）<br></em><br>ビリヤードの腕はどうやらプルシェンコ選手のほうが上らしく、<br>なかなかリプニツカヤ選手のほうに打つ順番が回ってこなかった。<br>待っているのに少し飽きてしまったリプニツカヤは、<br>娯楽室の外のソファーから顔を出しているショーマに気づき、<br>にっこりと笑ってショーマに入ってくるように合図した。<br><br>リプニツカヤ「ね、いっしょにやらない？私、弱くって。手伝ってよ。」<br>ショーマ「いや、僕もあんまり…」<br>プル「いやいや、そんなこともないだろ。<br>　どっちにしろ敵状視察なら、あんなソファーから顔を出してるだけより、<br>　こっちでいっしょに楽しむのが正解さ。ほら、君の番だよ。」<br><br>ショーマはプルシェンコ選手の青く光る鋭い視線に逆らえないと思った。<br>でも、本当にビリヤードなんてほとんどやったこともなかったので、<br>キューで手玉を撞くのがやっとで、<br>リプニツカヤの援護にはかなり物足りないショットとなってしまった。<br>すると、リプニツカヤはくすっと吹き出して、こう切り出した。<br><br>リプ「ね、ショーマは団体戦に出るの？」<br>プル「ははっ、ユリア。こりゃ傑作だ。なんだ、敵情視察したいのは君のほうか！<br>　だめだよ、そんな単刀直入に聞いちゃ。君はスパイに向いてないな。」<br>リプ「別にいいじゃない？フィギュアの団体戦の作戦なんて、<br>　他の球技とかに比べたらなんでもないもの。」<br>プル「いやぁ時代は変わったね。僕が君ぐらいの年齢のときには<br>　こんなことを他国の選手に漏らしたら、すぐにKGBが動き出したものだけど…。」<br>リプニツカヤの天真爛漫な態度に、プルシェンコはけらけらと笑い声をたてて笑った。<br>すると、ショーマが感情を押しつぶしたような声で言った。<br>「僕は…。でません…！」<br><br>プルシェンコとリプニツカヤは、ショーマのただならぬ雰囲気に気がつき、<br>笑うのを止めた。２人とももちろん知っていた。<br>ノービス時代から将来の金メダリスト候補と唱われていたショーマが、<br>初の五輪では信じられない凡ミスを繰り返して、表彰台に登れなかったことを。<br><br>ショーマがもたらした沈黙を、プルシェンコはまたビリヤード台で玉を撞くことで<br>静かに少しずつかき乱していった。そして、こう口を開いた。<br>プル「…そうだな。ユリアの言う通りだ。<br>　別に作戦なんてあったところであまりフィギュアの団体戦には関係ないのかもしれない。<br>　それなら、まず僕たち、ロシアの内情からショーマに話そう。<br>　ショーマ、よーく僕の話を聞いてチームに持ち帰るんだよ。<br>　そうすれば、君もチームに大貢献できるって訳さ。」<br><br>ショーマはここで初めて、しまった！と思った。<br>感情にまかせて行動してきたせいで、<br>とんでもないことに巻き込まれている…。<br>たしかにフィギュアに作戦なんて関係ないのかもしれない。<br>でも、やはりここはオリンピックという国の威信を掛けて戦う場所で、<br>相手チームの内情を事前に知るなんて、良心の呵責を感じずにはいられなかった。<br>オリンピック憲章に違反しないのか…。<br><br>ショーマの硬直した態度を横目に、プルシェンコは悠々とした動作で、<br>次々と玉をポケットに落としていった。<br>プル「まぁショーマ、そんなに心配することもないよ。ここで内情を話すと言っても、<br>　僕が本当のことを話すとも限らないからね。<br>　だからこそ、君はよーく僕の話に全身を傾けなくちゃならないのさ。」<br><br>そして最後の８番ボールがガシャンと音を立ててポケットに落ちた音とき、<br>プルシェンコがこうつぶやいた。<br>「個人戦の能力だけが、戦力の決定的差ではないということを教えてやる！」　（続く）<br><br>
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<pubDate>Thu, 25 Jun 2015 22:27:45 +0900</pubDate>
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<title>ふりむくな、ショーマ（パート２）</title>
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<![CDATA[ <em>＜冒頭のナレーションは名声優、故・永井一郎氏の声でお楽しみください。＞<br>2018年、平昌オリンピック。<br>男子個人戦の結果はあまり日本にとって喜ばしい結果とはならなかった。<br>２回連続の金メダルを期待された羽生結弦は銅メダル、<br>また今シーズングランプリファイナルで好成績を収めた宇野ショーマは、<br>初出場でのメダルが期待されていながらもフリーでの失敗が影響して8位。<br>そして同じくオリンピック初出場の山本草太はフリーで大健闘したものの、6位に終わった。<br>そして、5日後に国別の団体戦を控えた各国は、<br>団体戦に出場する選手の選択に頭を悩ませていた。</em>＊（注釈）<br><br>＊＊＊<br>選手村のミーティングルームから、ショーマが周囲を振り切って飛び出してきた。<br>ショーマ「…やっていられない！！僕は出ないぞ、団体戦なんか！」<br>満知子コーチ「ショータ！待ちなさい！！」<br>真央「先生、少しショータを放っておいてあげましょうよ。<br>　　　大丈夫、絶対彼は戻って来ますから。」<br>ミーティングルームの一角では山本ソウタ選手がうなだれたように座っていた。<br>個人戦の順位ではソウタのほうがショーマより上だったが、<br>日本チームの首脳陣は、ショートプログラム(SP)に関しては今回の個人戦を含め、<br>これまでのシーズンを通して一番安定した結果を残して来たショーマを、<br>団体戦のSP代表に選んだのだ。<br><br>前回のソチオリンピックでSP代表だった羽生選手は、<br>今回はフリー代表として団体戦に選出された。<br>羽生選手は、SPにショーマが選ばれることになるのは何となく予想はしていたものの、<br>実際にそれが告知されると、個人戦での日本の成績の名誉挽回のため、<br>団体戦では必ずメダルを取る！という意気込みが首脳陣からもにじみ出ており、<br>個人戦とは違った重圧がまたひしひしと肩にのしかかるのを感じていた。<br><br>選手村のラウンジのソファーで１人になったショーマは、<br>またみんなの前で感情的な行動に出てしまったことに、<br>少し後悔をし始めていた。<br>でも、正直な気持ちとして、もう試合なんて出たくなかった。<br>平昌の選手村に着いたときから、僅かではあるけれど、<br>今までに全く経験したことがない気味の悪い緊張感がずっと体から離れず、<br>一時は試合も全て棄権して、一刻も早くこの場を立ち去りたいと思うこともあった。<br>まだ自分の順位が草太より上であれば、<br>もっと素直に団体戦出場を喜べたのかもしれないが、<br>あのスケート靴の底からゾクゾクとくる不気味な緊張感とまた戦うのかと思うと、<br>今度こそ本当に荷物をまとめて選手村から逃げ出したくなった。<br>個人戦でSPの成績が良かったと言っても、<br>ショーマにとってはSPもフリーもあまり違いはなく、<br>あの得体の知れない緊張とどう戦うかで、初めての五輪は精一杯だったのだ。<br><br>ショーマは、自分がこんな逃げ腰の弱い男なのかと思うと、心底、情けなくなった。<br>団体戦の代表が発表されたとき、ソウタの顔は明らかに『俺が出れば勝てる！』<br>という闘志からくる悔しさが表れていた。<br>自分もソウタの立場だったらそう感じるのは当然だと思うのだが、<br>今のショーマには、何かに立ち向かう気力も、またこのソファーから立ち上がる気力もなかった。<br><br>すると、選手村の娯楽室のほうから、大きな笑い声が聞こえてきた。<br>ショーマは、最初は少しその笑い声にイライラしたものの、<br>ちょうど座っているソファーから少し体を倒せば、<br>誰がいるのかは見えそうだった。<br><br>その笑い声の主は、ロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手と、<br>ユリア・リプニツカヤ選手だった。<br>２人は、楽しそうにビリヤードをしているところだった。<br><br>（続く。）<br><br>＊（注釈）<br>ソチでは団体戦が個人戦より前に行われていましたが、全選手の負担を公平に考えるなら、<br>平昌オリンピックでは、個人戦の後に団体戦をもってきてほしいものです。<br>そうすれば、個人戦で良い成績を残せなかった選手も「頑張るぞ！」という気になるし、<br>見ている方もオリンピック最後で全力を出し切る選手達の演技をより楽しめると思います。
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<pubDate>Thu, 18 Jun 2015 22:07:49 +0900</pubDate>
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<title>ふりむくな、ショーマ。（パート１）</title>
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<![CDATA[ 突然ですが、フィギュアスケートファンで、<br>尚かつガンダムファンという方はいらっしゃいますか？<br><br>ガンダムに思い入れがあると、<br>常に実写版になったとしたら、どの役を誰にするか…<br>という妄想と共に生きているかと思いますが、<br>ガンダムがこの世に誕生してから早３６年…。<br>ついに主人公アムロだったらこの人！という人が表れました。<br>それは宇野昌磨選手です！<br><br>宇野選手には、拙著の<a href="http://ameblo.jp/figureskatethetheater/entry-12031951666.html" target="_blank">『恋に悩む男　パート5』</a>で、<br>ユズル君にエロ雑誌を渡す中学生として登場してもらいましたが、<br>一見彼にはミステリアスな雰囲気が漂っています。<br><br>ただ、彼のルックスもそうですが、シャイな性格、目線、話し方、<br>そして名古屋市出身という経歴も、<br>ガンダムのテレビ版アニメ誕生の場が名古屋テレビだったという事実を考慮すると、<br>宇野昌磨はアムロの生まれ変わり！と思わずにはいられません…。<br><br>じゃあせっかく今のフィギュア界にアムロが登場したのだから、<br>ついでにシャアは…と考えたのですが、<br>うーん。やっぱりシャアのような美形の男性ってリアルだとなかなかいないんですよね…。<br>それをフィギュア界にしぼってしまうと余計に選択肢が狭まる…<br>と思っていたら！これもいた！<br>ルックスは金髪巻き毛の美しいシャアとはちょっと遠いですが、<br>５０歩ほど譲って思いついたのが、<br>やっぱりロシア「皇帝」のエフゲニー・プルシェンコ選手です。<br>（巻き毛じゃないけど、彼も金髪に青い目です。）<br><br>なぜプルシェンコ選手がシャアかと言うと、<br>プルシェンコ選手もシャア少佐も、<br>表向きは人前で華麗な戦い方を披露するけれど、<br>裏では名策略家…というところが似ていると思うのです。<br><br>実際にプルシェンコ選手が策士なのかどうかはわかりませんが、<br><a href="http://http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%B2%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B3" target="_blank">日本版のWiki</a>によると、ソチオリンピックの個人戦で彼が棄権したのは、<br>計画的だったとする見方もあるようで、読んでいてワクワクしてしまいました。<br>一度この手の話が出てくると、<br>プルシェンコがあれほど若手に地位を譲らず現役にこだわるのは、<br>実はロシアのフィギュア界には長年不満を抱いていて、<br>その復讐のために同国からの後輩の芽を先に摘んでいるじゃないかとか、<br>近年日本のバラエティ番組によく顔を出すのも、<br>日本人に甘い顔を売っておいて、<br>実はチーム日本を油断させるためにやっているのではないかとか、<br>私の妄想も芋づる式に膨らみました。<br><br>ということで、役者は揃いました。<br>次回の妄想の舞台は、『2018年、平昌オリンピック』です。<br>アムロ・昌磨 vs. シャア・プルシェンコの戦いをお楽しみください。<br><br>（続く。）
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<pubDate>Sat, 13 Jun 2015 05:24:14 +0900</pubDate>
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<title>夏はいかがお過ごしですか？</title>
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<![CDATA[ 「若い子は完成されていないところがいいんだ。」<br>若いアイドルに熱を上げている日本人男性の一言に、<br>かつては異常なほど拒否反応を示していた私。<br>でも今はこういう意見にも十分頷ける自分がいることに驚いています。<br>（単に私も年をとっただけですが…）<br><br>昔のフィギュアスケートでは、伊藤みどりさんは別として、<br>ジュニアの選手にこれほど注目が集まることはあまりありませんでした。<br>ところが、やはり浅田真央、安藤美姫選手が登場してからは、<br>メディアも常にジュニア層に目を見張るようになり、<br>最近では若いうちからこんなに注目されてしまって大丈夫なのかな、<br>心配になるほどでもあります。<br><br>だからこの妄想劇場のブログでも、<br>あまりジュニアの選手に触れたくはなかったのですが…。<br>やっぱりその魅力に負けてしまいました…。<br><br>そのうちの１人は、樋口新葉選手です。<br>妄想劇場の<a href="http://ameblo.jp/figureskatethetheater/entry-12029150031.html" target="_blank">『恋に悩む男。パート１』</a><a href="http://ameblo.jp/figureskatethetheater/entry-12029150031.html" target="_blank"></a>で、<br>主人公ユズル君に、キツい一言を言ってしまう女子ヒグチさんとして登場してもらいました。<br><br>浅田真央ファンが多い日本という風土で、<br>尊敬する選手にキム・ヨナ選手を堂々と挙げてしまう樋口選手は、<br>周りが言いづらそうなことも自分の意見として、<br>はっきりと言える強い性格の子なんだろうなと思いました。<br><br>今の日本女子フィギュアにはおとなしすぎる大和撫子的な存在が多すぎる…。<br>もっと欧米の選手のように勝ち気さが表にでるような選手がいてもいいと思うのですが、<br>どうも日本の土壌ではそういう女性は叩かれてしまう風潮にあるようで…。<br>でも、はやりスポーツの世界で「女王」のタイトルを手に入れるには、<br>おとなしすぎるだけではなくて、<br>樋口選手のようにふてぶてしくドンと前に出るような存在感を持ち合わせていることもとても重要だと思うのです。<br>だから、彼女には叩かれてもその分だけ大きく成長してほしい、<br>と願ってやみません。<br><br>さて、今回は妄想というより、私の回想に浸りたいと思います。<br>昨年の樋口選手のフリーは、ガーシュインの『ピアノ協奏曲』でした。<br>これはキム・ヨナ選手がバンクーバー五輪のフリーでも使用した曲で、<br>衣装もヨナ選手と同じ青を採用し、世界ジュニアで３位の成績を収めました。<br>樋口選手もヨナ選手のように、<br>スピードにのってトリプルのコンビネーションジャンプを鮮やかに決めるなど、<br>目を見張る演技をしておりましたが、<br>やはり（というか現時点で彼女と比べてしまうのはフェアではないと思うのですが）、<br>ヨナ選手の『ピアノ協奏曲』では、プログラム全体として絶妙の緩急が効いているところが、<br>まだジュニアの選手がまねできない技術かと思われます。<br><br>ところで、このガーシュインの『ピアノ協奏曲』。<br>指揮者の故・岩城宏之さんが言うには、ガーシュインは夏が似合う音楽だということです。<br>曲調が全体的にジャズっぽくて、一般の人にも馴染みやすいせいか、<br>夏、野外でのクラシックコンサートなどが行われると、<br>だいたいガーシュインの曲がプログラムとして選曲されることになるからなんだそうです。<br><br>実は私、夏という季節が大嫌いです。もともとインドア派というのもあるかと思いますが、<br>夏になると「海だ！山だ！祭りだ！花火だ！外へ出て楽しもう～！せっかくの夏だから！」<br>という風潮がたまらなく嫌なのです。<br>大人になった今なら、別に夏でも家に籠っていてもいいじゃないかと思うのですが、<br>夏になるとエネルギーを常に外に発散しなくてはならないというような、<br>一種の強迫観念といかに共存するのかが、常に学生時代の私の夏休みの課題でした。<br><br>この樋口選手の昨年のフリーを見ていると、<br>夏休み前になると「ねぇねぇ、夏休みはどっか行くの～？」<br>と夏が待ちきれないとばかりに、まっすぐな視線の笑顔で聞いてくる、<br>夏が大好きでいつも元気一杯だった中学時代の友達を思い出します。<br><br><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/Prbc8NGdCKk" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br><br>そして、キムヨナ選手のバンクーバーでの演技を見ていると、<br>夏休みが終わった後に、<br>「あ、あの子…。この夏、彼氏とうまいことやっちまったのね<img src="https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/033.gif" alt="恋の矢">」<br>と周囲に微妙な敗北感を味あわせるような、高校時代の大人っぽいクラスメートを思い出します。<br><br><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/noxpvATWzho" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br><br>このように、樋口選手、キムヨナ選手が醸し出す二つの夏のイメージは、<br>私にはどちらも「夏の勝ち組」に見えるのです。<br><br>桑田圭介作詞作曲で『夏をあきらめて』という名曲がありますが、<br>今思えば、別に無理せずに最初から『夏をあきらめちゃおう！』と、<br>開き直ればまだマシだったのかもしれません。<br>でも、若かったために、そういう考えも思い浮かばず、<br>周りに流されて、夏をエンジョイしようともがいたために、<br>余計惨めなことに…。<br><br>こんな夏の思い出に浸っているときに、<br>ふと小沢征爾が指揮するベルリンフィル演奏のガーシュインの『ピアノ協奏曲』の映像を見て、<br>ちょっと涙ぐんでしまいました。<br><br><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/f2VCFm8b-as" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br><br>マーカス・ロバーツ・トリオのジャズ演奏が入っているだけ、<br>正統派の演奏よりも演奏時間がだらだらと長く感じられます。<br>私の夏はこの「だらだら感」なくしては語れないのです。<br>本当は世間と一緒に夏を楽しみたいのに、結局何をすればいいかわからず<br>だらだらと過ごす日々…。<br><br>もしかしたら、夏でもフィギュアの練習一色という頂点を目指す若い選手たちの中には、<br>こうした一般人が体験する夏を羨ましいと思うこともあるのかもしれません。<br>また目標をもってそのために猛練習していても、<br>なかなか思うように上達しなかったりで、<br>私のような「だらだらした夏」をやり過ごす選手もいるかもしれません…。<br><br>でも、私も最初から『夏をあきらめて』いたら、<br>今、このベルリンフィルとマーカス・ロバーツ・トリオの共演を聴いても、<br>泣くほど感動しなかったでしょう。<br><br>もがいても自分の思い通りにならないという状況は、<br>誰にとってもとても苦しい時期ではありますが、<br>その経験を通して、案外私たちは自分でも気がついていない、<br>ほかの何かを受け取っているのかもしれません。<br><br>ということで、今年の夏はみなさんいかがお過ごしでしょうか？<br>もしあなたが『フレンズ・オン・アイス』のチケットを手にしているとしたら、<br>あなたはすでに「夏の勝ち組」です！
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<link>https://ameblo.jp/figureskatethetheater/entry-12036977041.html</link>
<pubDate>Tue, 09 Jun 2015 19:00:32 +0900</pubDate>
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<title>恋に悩む男。（あとがき）</title>
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<![CDATA[ 羽生結弦選手を主役にした『恋に悩む男』はいかがだったでしょうか？<br><br>実はこのお話、元ネタがあります。<br><br>フランス映画の最高傑作と言われる『天井桟敷の人々』からヒントを得て書きました。<br>この映画は近年パリ・オペラ座がバレエ化した舞台もあるので、<br>そのうちフィギュアスケートの振り付け、<br>特にアイスダンスかペアの競技でも取り上げられるかな（？）と期待しているのですが、<br>当時のフランス映画界がアメリカの『風と共に去りぬ』対するフランスからの返事だ！<br>と豪語するだけあって、とても見応えがある映画です。<br><br>映画は１９世紀パリの演劇界が舞台です。<br>そこには声を使わずに体全体で喜怒哀楽を表現するパントマイム俳優のバティストと、<br>演劇の醍醐味はやはり役者のセリフだと野望を抱く俳優フレデリックが、<br>演劇界の人気を二分しております。<br><br>そう、まるで今の男子フィギュアで、<br>羽生選手とフェルナンデス選手が人気を二分しているようにです。<br><br>バティストは、パントマイムで人間の感情の哀愁や繊細な部分を表現し観客の心を掴み、<br>フレデリックは、元来の饒舌ぶりを発揮して、脚本が面白くなければ本番の舞台で<br>即興でセリフを機関銃のように発して喜劇を作り替え、観客を湧かせます。<br><br>２人は役者として、まったく別のところを目指しているけれど、<br>また良きライバル同士でもあり、お互いの才能を尊敬しあってもいる間柄です。<br><br>そして、この２人は奇しくも同じ女性を好きになります。<br>今回の『恋に悩む男』では、この女性に関連する話までは描きませんでしたが、<br>バティストが女性と恋に落ちるシーンを中心に話を組み立てました。<br><br>多分、映画を見た人は、<br>「え、羽生選手が顔面白塗りのパントマイム役者？」と首をかしげることでしょう。<br>私も彼にパントマイムの衣装が似合うとは思っていませんが、<br>この映画のバティストが全身で表現する人間の哀愁とでもいいましょうか、<br>人の心の繊細な部分を表現できるようなスケーターに羽生選手が成長してくれたらなぁ…<br>という願望が入ってしまいました。<br><br>最近羽生選手が日本でアイスショーを行いましたが、<br>その映像を見た限りだと、もう高校生のような感じからはほぼ脱皮して、<br>「男性」の域に一歩足を掛けたという印象を持ちました。<br>（日本で見に行けた方がうらやましい～）<br><br>今後、彼がどんなスケーターに成長していくのかがとても楽しみではありますが、<br>やはり羽生選手の美しさは体の線の細さにあるので、<br>これから演技に男らしさが加わって行くにしても、<br>人の心の繊細な部分もうまく表現できる選手になってくれたらなぁと思います。<br><br>ちなみに、『恋に落ちた男』のもう一つの元ネタは、<br>皇帝プルシェンコの最強のライバルであったアレクセイ・ヤグディンのこの演技です。<br>どうぞ、ご堪能あれ。ではまた妄想の世界でお会いしましょう。<br><br><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/8Mjeq0WVOv8" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>
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<link>https://ameblo.jp/figureskatethetheater/entry-12035923805.html</link>
<pubDate>Sun, 07 Jun 2015 03:34:32 +0900</pubDate>
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<title>恋に悩む男。（パート５…たぶん最終章）</title>
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<![CDATA[ 迷いながらも衝動的に買った赤いカーネーションの行き先が、<br>最終的に自分の左胸のポケットに収まったことに、<br>ユズル君は不思議な巡り合わせを感じました。<br><br>花屋でカーネーションを買ったばかりのときには、<br>その花を見ると、それをあげようと思っていた自分に告白してきた高校の後輩と、<br>中学のときに失恋した女の子のことを考えて、なぜかうんざりとした気分でした。<br>でも、今こうして自分の胸に挿してある同じ花を見ると、<br>その２人のことはすでに頭から消えていました。<br>その代わり、たった今花を挿してくれた子連れの女性のことだけが<br>頭に浮かんできます。<br>そしてその人のことを考えると、<br>さっきまでの暗い気持ちとは違って、<br>なぜかうきうきした気分になっていることに気がつきました。<br><br>花を胸にさしているなんてちょっと恥ずかしい気もしましたが、<br>そのうきうきした気分に浸っていたくて、<br>ユズル君はそのまま家に帰ることにしました。<br><br>ちょうど公園を出たときでした。<br>ユズル君は曲がり角から大急ぎで走っていた中学生とぶつかってしまいました。<br>昔、野球のクラブで一緒だったショーマ君でした。<br>ショーマ君はなにやらあわててとにかく走り去りたいようでしたが、<br>ユズル君の顔をみると少しホッとしたように、<br>「あ、先輩！お久しぶりですっ！<br>あ、あの、すいませんが、これ預かっててもらえませんか？」<br>と言って、ユズル君に茶色の紙袋を渡し、<br>またあっという間に走り去って行きました。<br><br>ユズル君は突然のことで呆然としていたのですが、<br>気を取り直してその場に立ち上がったときに、<br>誰かが「ショーマ！待ちなさいっっ！」と叫びつつ、<br>同じ曲がり角から猛スピードで走ってきました。<br>ショーマ君のお母さんである酒屋の伊藤さんでした。<br><br>伊藤さんは一心不乱にショーマ君を追いかけているように見えましたが、<br>よろよろと立ち上がるユズル君が視界に入ると、<br>はたと足を止めました。<br><br>「あれ、以前うちの子と野球で一緒だったユズル君…だったよね？<br>大丈夫？ちゃんと立てる？」<br>ユズル君は自分の足に付いた埃をはらいながら、<br>自分の胸にさっきの赤いカーネーションがまだあることも確認しました。<br><br>「ねぇ、もしかして、うちの子とぶつかったのかしら？<br>そうだったら、ごめんなさいね～。もう、あの子ったら！」<br>「いえ、大丈夫です…。僕もぼうっとしていたので…」<br>「そうなの？ところでさ、その…」<br>と、伊藤さんは何かを聞きたそうでした。<br>ユズル君は一瞬、胸のカーネションのことを言われるのかと思いましたが、<br>伊藤さんは、<br>「その、手に持ってる紙袋だけど…。それ、ユズル君の？」<br>と聞いて来ました。<br>「え？えーっと…。」<br>ユズル君が言葉に詰まっていると、<br>伊藤さんはその返事を待つまでもなく、<br>「ごめんね、ちょっと見せて！」と言って、<br>紙袋を強引に引っ張りました。<br>すると、紙袋が少し破けてしまい、中身が地面に投げ出されました。<br>中身は数冊の成人向けの雑誌でした。<br>それも表紙はすべて、女性のきわどい下着姿ばかりの。<br><br>「…やっぱり。ね、これ、さっきうちのショーマから預かったんでしょ！？<br>まったくもう、あの子ったら…！<br>図書カードで何買ったの？って聞いたらこれよ！」<br>伊藤さんが地団駄を踏む勢いで嘆いている横で、<br>ユズル君の頭は一瞬にして真っ白になりました。<br><br>「そりゃさ、うちの子だってそういう年ごろだから、<br>こっちのほうに興味が湧くのも仕方がないって思ってるけど、<br>せっかくプレゼントした図書券でこんなもの買うなんて…ねぇ、<br>あれ？ユズル君？大丈夫？」<br><br>ユズル君は呆然としたまま、つぶやくように言いました。<br>「…いや、これ…。僕のです…。」<br>「は？」<br>「あの…。これ僕の雑誌で、ショーマに貸していて…。」<br>「え？何言っちゃんてんの？昔からずーっと優等生の君が？」<br>「はい…。そうなんです。僕のを返してもらっただけですから…。」<br>ユズル君はそう言って、地面に散らばった雑誌をかき集めました。<br>「ちょっと、ユズル君。何うちの子かばってんのよ…！<br>別にそんなウソをつかなくても…」<br>「いいえ。これは僕のです。ウソなんてついてません。」<br>伊藤さんは困惑しながらも、<br>そう言い切るユズル君に何も言い返すこともできず、<br>「そうなの…。それじゃあ…。」と言って、<br>その場を去って行きました。<br><br>雑誌を集めて立ち上がろうとしたとき、<br>左胸のポケットから、赤いカーネーションがポトリと地面に落ちました。<br>ユズル君はそれを拾おうとはしませんでした。<br><br>こんな、くだらない雑誌をわざわざ図書カードで買うなんて、<br>ショーマもバカだなぁと思いました。<br>でも、ユズル君はその雑誌を誰の手にも一切届かないところへ<br>投げ捨てたい気持ちでした。<br><br>くらだらない雑誌の表紙には、<br>うっとりとするような笑みを浮かべた女性が、<br>白い裸体をくねらせていました。<br>その表紙の女性は、ついさっき自分に赤いカーネーションをくれた人でした。<br><br>（終…たぶん続く？）<br>
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<link>https://ameblo.jp/figureskatethetheater/entry-12031951666.html</link>
<pubDate>Thu, 04 Jun 2015 21:42:43 +0900</pubDate>
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