<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom">
<channel>
<title>想い描ける場所として</title>
<link>https://ameblo.jp/freedoolstory/</link>
<atom:link href="https://rssblog.ameba.jp/freedoolstory/rss20.xml" rel="self" type="application/rss+xml" />
<atom:link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com" />
<description>主に、異世界ファンタジーを書いています。</description>
<language>ja</language>
<item>
<title>う～ん・・・</title>
<description>
<![CDATA[ <p>こんばんは。</p><br><br><p>夜な夜な書きたいことをまとたりしているも、箇条書きの段階でなぜか詰まってしまっている・・・</p><br><br><p>やはり、一度でも長く離れてしまうと、だめだったものがさらにだめになりますね。</p><br><br><p>また、日々精進と言うことでがんばろうと思います。</p><br><br><p>できたものを載せれる機会は当分先となりそうな予感がします。</p><br><br><p>では、失礼しました。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/freedoolstory/entry-10981120241.html</link>
<pubDate>Wed, 10 Aug 2011 01:36:40 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>一年ぶりに</title>
<description>
<![CDATA[ <p>こんにちは。</p><br><p>ようやく、色々と長かった用事なども終えまして、物語のほうにも着手できるようになってきました＞＜ﾉ</p><br><p>一年前と違い、色々変な文字を使ったりするかもしれませんが、その辺りは大目に見て、よろしくお願いしますm（_　_）m</p><br><p>また、色々な物語を見てきて影響されたものも変わってきたりで</p><br><p>作品の雰囲気も異なるかもしれません。</p><br><p>とりあえず、途中まで書いていたと思われる作品には一切手を付けず、新しい作品のほう。</p><br><p>そして、なるべく短編に収まる物語にしていきたいと思います。</p><br><p>では、失礼します。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/freedoolstory/entry-10971899809.html</link>
<pubDate>Mon, 01 Aug 2011 12:51:20 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>夏過ぎて</title>
<description>
<![CDATA[ <p>こんにちは。</p><br><p>大分久しぶりの書き込みになりますが、小説のほうは一向に手をつけられておりません・・・。</p><br><p>どんな感じのものだったのかも覚えていないほどに。</p><br><p>でも、また気が向いたら書くつもりですが・・・</p><br><p>ひとまず、長編作品に手をつけることはやめることにします＞＜ﾉ</p><br><p>時間が掛かりすぎるのと、完成まで遠すぎました。</p><br><p>それでは、また書き始めましたらよろしくお願いします。</p><br><p>失礼しました。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/freedoolstory/entry-10646416770.html</link>
<pubDate>Sun, 12 Sep 2010 14:56:07 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>鉱山１</title>
<description>
<![CDATA[ <p>　タバンから北へ足を進めると、肌寒かった街中から心地良い日差しが草原一面を照らし、朝早く出てきたわたしに眠りを誘ってきた。</p><br><p>　前を歩くレックスの後をついていきながらも、こくりこくりと頭が前に動く。</p><br><p>　しかし、それをある臭いが妨げてくれた。</p><br><p>　一瞬で冴えた目を前に向ける。</p><br><p>　青々とした草原を走る土色の道の先、遠くからでも良くわかるほどに茶色と深緑色が混ざったような汚れた湿原が見えていた。</p><br><p>　近づくほどに臭いは強くなるも、鼻を覆うほどではない。でも、鼻にすることは当然嫌だ。</p><br><p>　湿原の姿がはっきりと捉えられる距離に来たところで、周りを見渡す。</p><br><p>　茶色い岩肌に、これから足を踏み入れる地面までもが厚い苔で覆われていた。</p><br><p>　ぬちゃりとした嫌な触感が靴の裏側からでも伝わってくる。また、とても滑りやすい。</p><br><p>　とりあえず、リックが選んでくれた品物の中に動きやすい靴があって、それに変えておいたのは正解だった。</p><br><p>　しかし、いつ足を滑らせてしまうかわからないほどに不安定な足場である。</p><br><p>　それを想像するだけでも背筋が凍りつく。</p><br><p>　と、そのわたしのことを察してか、先行するレックスが足場のしっかりとした場所を教えるような合図を送ってきてくれる。</p><br><p>　最初は戸惑いつつ、進むことをためらったがフィーザに手を引かれ、その場所に足を置く。</p><br><p>　そのおかげで、わたしは想像していた恐れが頭から消え、苦もなく湿原を歩くことができた。</p><br><p>　あと道中では魔物にも遭遇したけど、レックスが自らを盾にするようにわたしの前に立ちはだかり、フィーザも護衛するように立ち回ってくれていたおかげで、わたしは何も苦労することはなく進むことができた。</p><br><p>　レックスは騎士だから、わたしを守るような行動を取ってくれているのだろう。</p><br><p>　しかし、フィーザのほうは、やはり……。</p><br><p>　そう思うと、街を出る時に言っていた彼の言葉が、自然と頭の中に浮かんでくる。</p><br><p>「エリルさん、気にすることはない。どうせ、フィーザの奴は気まぐれで動いているだけですよ」</p><br><p>　前を歩くレックスはフィーザが少し距離を置くように歩いているところで、そう小さく話しかけてきてくれた。</p><br><p>　でも、そう言われるも……。</p><br><p>　だけど、わたしはフィーザのことをよく知らない。</p><br><p>　今はレックスの言葉を信じていればいいのだろう、と自分の内に言い聞かせ、とにかく進むことだけに専念することにした。</p><br><br><p><br>　湿原を抜けると、地面がぬかるんだ場所から硬い場所へと変わり、目の前の光景も茶色一色に変化した。</p><br><p>　気高い山々に囲まれた大地。</p><br><p>　緩やかな傾斜を進むレックスの後を、とことことついていく。</p><br><p>　周りには鉱山跡のような場所が目立ち、見える範囲でも数え切れないほどの穴がある。</p><br><p>　と、わたしがキョロキョロしているとフィーザが話しかけてくる。</p><br><p>「ここはラグナ鉱山と言って、魔石採掘が行われていた場所です」</p><br><p>「魔石……？」</p><br><p>「魔石とは、魔力を帯びた天然の結晶石のことです。ラグナ鉱山ではよく採れたそうですが……。魔女の出現により、この鉱山での魔石採掘が難しくなってしまい、帝国は手を引くしかなくなってしまいました」</p><br><p>　フィーザは訂正に説明をしてくれるも、話し始める直前に小さくため息をついていた。</p><br><p>　わたしの記憶喪失について、少し呆れているのだろうか。</p><br><p>「ですから、今はここは廃鉱となっています」</p><br><p>「"ただ"の廃鉱ならいいがな」</p><br><p>　前を進むレックスが苦く横槍を入れるも、フィーザは軽く同意するようにうなづいていた。</p><br><p><font color="#00bfff" size="1">　（どうもです。お久しぶりです。</font></p><p><font color="#00bfff" size="1"><br></font></p><p><font color="#00bfff" size="1">　　長く書いていなかったもので、訳のわからないことに（・・；</font></p><p><font color="#00bfff" size="1"><br></font></p><p><font color="#00bfff" size="1">　　あとは修正する腕もなくなった気がします。とりあえず、息抜き程度ですが、一応私色の続きになります。</font></p><p><font color="#00bfff" size="1"><br></font></p><p><font color="#00bfff" size="1">　　それでは、失礼しました。）</font></p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/freedoolstory/entry-10484951452.html</link>
<pubDate>Thu, 18 Mar 2010 15:28:11 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>一応の挨拶</title>
<description>
<![CDATA[ <p>どうもです。</p><br><br><p>お久しぶりです＞＜ﾉ</p><br><br><p>なのですが、しばらく長い間、更新することができないと思いますので、休止状態にさせていただきます。</p><br><br><p>一言で言えば、資格のために勉強することになりましたので（－－；作品を考える暇があっても書く時間がない──</p><br><br><p>そのため、更新ができなさそうです＞＜</p><br><br><p>するとしても、日記程度になってしまうかもしれません。</p><br><br><p>まぁ、息抜き程度に書いたりはするかもですが、現在続けている作品に繋がる作品となるかも未定です。</p><br><br><p>と言うことで、楽しみにしてくれていた方がいたら、すいません。</p><br><br><p>では、失礼しました。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/freedoolstory/entry-10450460365.html</link>
<pubDate>Thu, 04 Feb 2010 14:14:04 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>Page.3　表情</title>
<description>
<![CDATA[ <p>　カナの笑い声が治まったところで、扉からコン、コン、と静かに叩く音が聞こえてくる。</p><br><p>　ベットにいるわたしの代わりにカナが扉を開けるも、その瞬間からわたしたちは硬直させられた。</p><br><p>「こんばんは。シルフィーネ、調子のほうはいかがかな？」<br>　白金の髪。青い眼。</p><br><p>「はい、おかげ様で……。わたしのような者を救っていただいて、また任務も果たせずに申し訳ありませんでした……」<br>「そのことなら気にすることはない。今回の失態は、我々のほうにも責任があるからね」<br>　呆然と扉の傍にたたずんでいるカナの横を通り過ぎて、レイルは涼しい顔で近づいてくる。</p><br><p>　頭部の痛みを堪えつつ、身体を起こそうとする。</p><br><p>　だが、そのままで良い、と止められる。</p><br><p>「まさか、シュウガーの罠だったとは……。シルフィーネ、君には悪いことをした。本当に、すまなかった」<br>　レイルも幹部の一人だが、その中でも最上位にいる人物であり、先ほど言ったレスターよりも格上である。</p><br><p>　それなのに、なぜか我々の前に率先して顔を見せに来る。</p><br><p>　とくに用件もなく、必要もないご機嫌を伺いするように、一人一人話しかけては満足そうに帰っていく。</p><br><p>　とにかく、よくわからない不気味な男だ。</p><br><p>「レイル様、シルフの様子を見るために来られたのですか？」<br>　静かに扉を閉めたカナが恐る恐る問いかける。</p><br><p>　すると、レイルは口元を緩めて、カナの見えないところで静かに笑った。</p><br><p>　そして、懐から二通の封筒を取り出す。</p><br><p>「カナだったかな。相変わらず、鋭いですね」<br>「恐れ入ります」<br>「見舞いに来たのもあるけど、一応用件もある。これを君たちに手渡しておく」<br>　カナには振り返って手渡し、わたしの分はベットの横にある小机の上に置かれた。</p><br><p>「中身のほうは、自分の部屋で見るようにしてくれ。なるべく、互いで見合わせないほうが良い」<br>「どういう意味ですか……？」<br>「こちらで、すでに君たちの役割を決めてある。だから、互いに内容を見合って理解されるよりも、一人で理解した行動をしてほしいだけのことです。そうすれば、こちらの計算通りに捕獲することもできると思いますから」<br>　封筒をただ見つめているカナの言葉に返した台詞で、わたしは理解した。</p><br><p>「わたしを襲った人を捕まえるのですね……。それに、今回はあなた方の協力の下で」<br>「その通りだ。ちなみに、その働き次第では、君たちが幹部に昇格される可能性もあるから。気を引き締めて、頼むよ」<br>　そう言い残して、レイルは白いマントをひるがえし、わたしたちの下から去っていった。</p><br><p><br>　部屋に漂う空気から重さが消え、自然と肩の力も抜けていく。</p><br><p>　ふぅー、とカナが大きくため息をついている。</p><br><p>　その様子を見ながら、レイルの言っていた言葉を思い返す。</p><br><p><br>　そもそも、幹部自らが動く任務に、我々は必要ないものとされていた。</p><br><p>　しかし、今回は必要とされた。</p><br><p><br>　そして、その任務はわたしが遭遇した相手の捕獲。</p><br><p>　しかも、わたしを助けた幹部と間違えなく戦闘もしている。</p><br><p>　相手の強さから言って、こちらの幹部に引けを取らない。</p><br><p><br>　そんな相手に対して、我々の出る幕があるのだろうか。</p><br><p><br>　そこで、すぐに頭の中に思い出された言葉は、</p><br><p>　『互いに内容を見合って理解されるよりも、一人で理解した行動をしてほしい──』</p><br><p>　だった。</p><br><p><br>　そして、その言葉と一緒に、自分の立場を再認識させられた。</p><br><p><br>　番犬と言う名の捨て駒。その中でも、わたしは最も適した条件を満たしている。</p><br><p><br>　人間と言うものは、一度見たことのある顔に関しては興味の感情から自然に反応するようにできている。</p><br><p><br>　わたしはその相手に出会い、あっさりと敗れた。</p><br><p>　しかし、生きている。</p><br><p>　だからこそ、格好の餌として使えることだろう。</p><br><p><br>　わたしが街中をうろうろしていれば、間違えなく反応してくる。</p><br><p>　それに続けて、わたしは幹部の手順通りに行動を進め、シュウガーをおびき寄せる。</p><br><p><br>　その結果、わたしは間違えなく……</p><br><p>　また、それで無理だった場合は、カナも犠牲に……</p><br><p><br>　頭部の痛みで小さく唸りながらも体を起こし、カナのほうに視線を送る。</p><br><p>　その彼女は、何かに期待したような眼で封筒に見つめていた。</p><br><p>　惨めだとか、憐れだとか、人に対する感情を持ったことはなかったけれど。</p><br><p>　今は、彼女を助けてあげたいと言う気持ちだけが強かった。</p><br><p>　そして、わたしが目覚めた時と同じように、やさしく笑っていて欲しい。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/freedoolstory/entry-10447002535.html</link>
<pubDate>Sun, 31 Jan 2010 11:45:43 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>Page.2　天井の色</title>
<description>
<![CDATA[ <p>　目の前には、真っ白な天井がある。</p><br><br><p><br>　ああ──</p><br><p>　また戻ってこれたんだな、と。</p><br><p>　実感が湧くと、同時に。</p><br><p>　また戻ってきてしまったんだな、と。</p><br><p>　思ってしまった。</p><br><br><p><br>　視界と感覚が回復するとほぼ同時に、身体の節々が激痛に支配される。</p><br><p>　とくに、頭が後ろに引っ張られるように重たく、枕から動かすこともできない。</p><br><p>「……ここ、は」<br>　頭を動かさずに目だけで周りを確認する。</p><br><p>　真っ白な天井だけでは、本当はどこにいるのか、わからない。</p><br><p><br>　しばらく見渡してから、そっと息を吐く。</p><br><p>　ここは自分の部屋で、自分のベットの上にいる。</p><br><p><br>　そう安堵するも束の間。</p><br><p>　いくつもの、疑問が頭の中に浮かび出す。</p><br><p><br>　まず、わたしはなぜ生きているのだろうか。</p><br><p>　間違えなく、正体不明の相手に両手足の骨を瞬時に折られて、その上でわたしは地面に頭を打ちつけている。</p><br><p>　しかも、今回の任務はわたし一人だけのはずで、他に協力者がいるはずもない。</p><br><p>　とても助かる状況ではなかった。</p><br><br><p>　そして、その状況からわたしを助け出したのは誰なのか。</p><br><p>　また、標的とされていた男は捕まったのだろうか。</p><br><p>　正体不明の男は、どうなったのだろうか。</p><br><p><br>　様々な疑問を考えながら、ぼんやりとした目で天井の一点を見つめる。</p><br><p>　すると、聞き慣れた声が聞こえてきた。</p><br><p>「シルフ、起きたの？」<br>「カナ、さん……」<br>　わたしの視界の届かないところに、同僚のカナはいたようだ。</p><br><p>　ふかふかな枕の死角のおかげで、まったく気付けなかった。</p><br><p>「怪我は大丈夫？」<br>「ちょっと、いたい……」<br>　そう言うと、どれどれとカナはわたしの額に手を当てようとする。</p><br><p>　わたしは今できる限りの制止を試みようとするも、その瞬間、身体が悲鳴をあげる。</p><br><p>「ご、ごめん……。冗談のつもりだったのだけど……」<br>「と、時と場合を、考えてもらえますか……」<br>　カナはわたしの悲痛な表情を見た途端、おろおろと目を泳がせて困り果てていた。</p><br><p>　<br>　こんな可愛らしい女の人であっても、わたしよりはずっと年上だ。</p><br><p>　ちなみに、彼女の名前は本名ではない。</p><br><p>　また、わたし以外、同僚全員は一つの名しか持っていない。</p><br><p><br>　なぜ、わたしだけ二つあるのか、未だにわからないままだ。</p><br><p>　そして、その理由を知っているのは上層の者だけらしい、と言うことから聞こうにも聞くことができないでいる。</p><br><p><br>「ところで、カナさん。わたしを……、あの状況から助けたのは。誰だか、わかりますか」<br>　口を動かす度、頭が痛むため、長く言葉を言うのも正直つらかった。</p><br><p>　だが、その疑問だけは聞いておきたかったわたしはカナに問いかける。</p><br><p>　他のことは、どうせ、報告として知らされることだから。<br>　</p><br><p>　すると、カナの口から、さらりと名前が出された。</p><br><p>　しかし、その名前はありえなかった。</p><br><p>「きこえた？」<br>「……ぅ」<br>　口ごもり、反応することもできないわたしにカナはもう一度はっきりと言ってくる。</p><br><p>「シルフを助けたのは、レスター・ヴァン・シルフィードよ」<br>　そんな馬鹿なことがあるのだろうか。</p><br><p>　しかし、二度とも聞こえた名前も同じだった。</p><br><p>　また、カナが間違えて二度も言うはずはない。</p><br><p>　それに、冗談で使えるような名前でもない。</p><br><br><p>　レスターと言うは、上層に仕える幹部の一人で。</p><br><p>　幹部は我々、番犬の主に当たる存在。</p><br><p><br>　また、その幹部からしたら、我々はただの捨て駒に過ぎない。</p><br><p><br>　不要、不能となった番犬には救いの手を伸ばさず、代わりに刃を向けてくる。</p><br><p>　しかも、その場では逆らえないように我々の内側を改造している、とか。</p><br><p>　同僚から、そういう話しか聞かされないような連中なのに。</p><br><p><br>　なぜ、わたしを助けたのか。</p><br><p><br>　手負いで、しかも、伏せていたわたしを……。</p><br><p>　いくら考えてもわからなかった。</p><br><br><p>　想像をしても、嫌な想像。</p><br><p>　自分の終焉しか思い浮かべることしかできなかった。</p><br><p>「あと、骨折箇所の復元と各所の治療。頭部の緩和は行ってあるから、痛みは多少残ると思うけど、動いても平気だから」<br>　そう聞かされたところで、頭部の痛みだけは普通に感じるのだが、腕や脚に痛みがないことに気付く。</p><br><p>　どうやら、先ほどの激痛は再生治療後に起こる、初動に合わせて関節が一瞬の振動に応えたものだったようだ。</p><br><p>「それと、相手が幹部であっても一応、命を救ってくれたのだから、お礼の一言くらいは言ったほうがいいかもね」<br>「お礼、ですか……」<br>　幹部に顔を合わせるだけでも嫌気がすると言うのに、お礼を言うなんて難儀な注文だ。</p><br><p>　そう思いため息をつくと、カナはにこりと笑う。</p><br><p>「そんな心配しなくても、幹部も人間だから、悪い気はしないと思うし。助けた人からお礼を言われるなら、余計に嬉しいと思うわよ」<br>「こういう時だけ、アーヴァルのような気楽さが欲しいと思う……」<br>　この一言に、カナは柄にもなく大笑いをしてから納得するようにうなづいた。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/freedoolstory/entry-10440058267.html</link>
<pubDate>Fri, 22 Jan 2010 12:01:10 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>Page.1　若き飼い犬</title>
<description>
<![CDATA[ <p>　白い雪が黒色の似合う街並を染め上げていた。</p><br><p>　最も任務の行いづらい状況。</p><br><p>『もうすぐ、クリスマスだが……。相手にそれを祝わせてやるなよ。必ず仕留めろ』<br>「わかっています」<br>『──健闘を祈る』<br>　耳に備え付けられた受信端末から下った命令を厳守するために、逃走を続ける標的を追う。</p><br><p>　しかし、同じ条件で追うことはできないため、ビルの屋上から民家の屋根、またビルの屋上へと音を立てずに移動していくのが精一杯だ。</p><br><p><br>　雪のせいで、着地する度に緊張する。</p><br><p>　でも、標的に対する注意を緩めることはできない。</p><br><p>　少しでも怠れば、見失い兼ねない人通りの多さだった。</p><br><br><p><br>　対象は人ごみをかきわけるように、大通りをずっと逃走している。</p><br><p>　<br>　やがて、追跡するために大通りを飛び越えなければならなくなる。</p><br><p>　その瞬間、大通りの市民に視線を向けてみる。</p><br><p><br>　笑顔に焦った表情、また困った表情をしている者がいた。</p><br><p>　その大半は男女が一緒に歩いたり、わたしと同じくらいの小さな子供を連れた家族の姿だった。</p><br><p>　その子供は愛らしげな表情で親と思える男の人の裾を引っ張り、玩具店のケースを指差す。</p><br><p>　すると、男の人は周りと同じように、ふと困った表情を浮かべた。</p><br><p>　しかし、その表情はただ困っているのとは違って見えた。</p><br><p><br>　近くあるクリスマスと言う日は、特別な日だと教えられている。</p><br><p>　誰もが幸せになれる日だ、と。</p><br><p><br>　でも、わたしには関係のないことなのだろうと、記憶している。</p><br><br><p><br>　追跡していた標的は大通りを避けて、自ら路地へと逃げ込む。</p><br><p>　待ちに待った好機。</p><br><p>　わたしは襟に備え付けられた小型通信機に話しかける。</p><br><p>「路地へ逃げました。これより行動を開始します」<br>　そう告げるとイヤリングの形をした受信端末から、了解、とだけ返答が来る。</p><br><p>　それを聞いた瞬間、わたしが見下ろしていた街並に突風が吹き荒れた。</p><br><br><p><br>　標的の男は白い息を切らしながら、逃げ込んだ路地をひたすらに走り、ある場所で一度足を止めて振り返る。</p><br><p>　何の気配も感じなくなったことに、ほっと胸を撫で下ろし、肩から力を抜く。</p><br><p>　その瞬間、標的の男がいる路地にも突風が吹き荒れた。</p><br><p><br>　一瞬の猛吹雪に、男はたまらず両腕で顔を覆った。</p><br><p>　そして、背後の気配を察知する。</p><br><p><br>　わたしはビルや民家と高さが一定ではない障害が数十軒建ち並んでいる距離であっても、場所さえ把握できれば一秒とかからずに移動することができる。</p><br><p><br>　標的の男は両腕をゆっくりと降ろしながら、おそるおそる振り返ってくる。</p><br><p>　しかし、わたしの姿を見るなり、息を切らしながらも余裕のある表情をする。</p><br><p>「なんだよ、番犬が追ってきているからと慌てていたのだが……。こんなガキだったとはな」<br>　ククク、と薄気味悪い笑みを見せながら、標的の男は懐から鉄の固まりを取り出し、真っ直ぐわたしに向ける。</p><br><p>　銃口を向ける標的の男はさらに饒舌に口を動かし、脅すような言葉も飛び始めた。</p><br><p><br>　そんなもの、意味はないと言うのに。</p><br><p><br>　さくり、さくり、と。</p><br><p>　雪を踏みしめながら私はゆっくりと標的の男に向かって歩み寄る。</p><br><p>　すると、男の態度は急変し、それに応じて言葉も一変した。</p><br><p>「止まれ！　　それ以上、近づくと──？！」<br>「撃つなら、さっさと撃ちなさいよ」<br>　ほんの一瞬、標的の男の視界を一粒の雪が遮った。</p><br><p>　その瞬間、互いの鼻先がぶつかりそうになるほど近くまで接近する。</p><br><p>　また、わたしの小さな拳は男の腹部を捉えていた。</p><br><p><br>　男はわき腹を押さえながら、後ろに飛び退く。</p><br><p>　次の瞬間、路地に響き渡るは甲高い音が二つ。</p><br><p><br>　少し態勢を崩しながらも、確実に捉えた銃口。</p><br><p>　その射程距離。</p><br><p>　それらで男は勝ち誇ったように顔を崩すそうとしたが、目の前にある現実を見て、男は恐怖に顔を歪めることとなった。</p><br><p>「やっぱり、苦手だ……。捕まえるのは」<br>　わたしは拳を打ち込んだほうの手を握り返しながら、再び男のほうに歩みを進める。</p><br><p>　無防備に歩くわたしに、標的の男が何度も何度も銃弾を打ち込んでくる。</p><br><p>　しかし、一発としてわたしには届かない。</p><br><p>　全て、わたしの身体からそれるように外へ流れては建物の外壁へとぶつかっていく。</p><br><p><br>　やがて男の銃は、カチッ、カチッ、と哀しい音を立てる。</p><p><br>　<br>「ま、待ってくれ！」<br>　冷たい白い地面に両膝をついて、男は命乞いのような言葉を並べ始める。</p><br><p>　その瞬間、わたしの中である言葉とあるものが交差する。</p><br><br><p><br>　死にたくない。</p><br><p>　……なぜ。</p><br><p>　『お前たちが、悪い』</p><br><br><p><br>　殺さないでくれ。</p><br><p>　ならば、なぜ牙を向けたの……？</p><br><p>　『全てを治める権利は、我々にある』</p><br><br><p><br>　やめてくれ。</p><br><p>　…………。</p><br><p>　『我々に叛くものには、死を──』</p><br><p><br>　</p><p>　ほんの一瞬の葛藤も、脳裏の残った言葉にかき消される。</p><br><p>　次にわたしの手は慣れたように弧を描き、刀の如く、男の首を打ち払った。</p><br><br><p><br>　──はずだったが、打ち払った感触はなかった。</p><br><p>　空を切り、降り行く雪を裂いただけ。</p><br><p>　また、目の前で両膝をついた情けない男の姿もなかった。</p><br><p><br>　どこへ消えたのかと辺りを探るように見渡していると、背後から何かの気配を感じた。</p><br><p>　気配に加えて、聞き覚えのある情けない男の声も聞こえた。</p><br><p>「た、助かりました……。俺はどうすれば」<br>「邪魔になるから、さっさと消えてくれるか」<br>　振り返った時には、情けない男のほうは走り出していた。</p><br><p>　だからと言って、逃がす訳にはいかない。</p><br><p><br>　私は両足に力を入れ、思い切り踏み込んだ。その瞬間。</p><br><p>　突如、発生した濃霧によって視界を遮られてしまった。</p><br><p><br>　周りの建物すらも一瞬で丸呑みにしてしまうほどの膨大の量。</p><br><p>　異常現象としか言いようのない量に、わたしは完全に男の姿を見失った。</p><br><p>　それに、自分のいる位置も把握できていない。</p><br><p>　ただ、地面に向かって落ちていることだけはわかる。</p><br><p>　<br>　さくり、と両足が地面に着いたところで、わたしの嫌いな臭いがして、急いで振り返る。</p><br><p>　しかし、遅かった。</p><br><p>「番犬にしては、華奢だな。前も出会ったガキよりも、ガキか──！！」<br>　何者か、わからない男の声だけが聞こえ、その次にとても鈍い音が何度か内側から聞こえた。</p><br><br><p><br>　謎の男は煙草を吹かし、霧が晴れるのを待っているようだった。</p><br><p>　そもそも、この霧が発生した原因はなんだ。</p><br><p>　雪に塗れで地面に崩れ落ちながらも、口を動かす。</p><br><p>　これには男は驚いた表情をしていた。</p><br><p>「へぇ……。前のガキは、これだけで堕ちたのだが、意外にも耐えるのか」<br>「こ、この霧は──、お前、が……」<br>　かすれた声で言うも男から返答はなく、ただ意識があることに興味を示しているようだった。</p><br><p>　わたしの長い黒髪を掴み、身体ごとを持ち上げる。</p><br><p>　引き抜かれそうなほどの痛みに、どうしても声がもれてしまう。</p><br><p>　だが、そういう趣味はないのか。</p><br><p>　男は、わたしの悲痛な顔を少し見たところで髪を放し、霧の晴れていく方向に体を向けていた。</p><br><p>　と、髪を放されても力は残っておらず、わたしの頭部は雪の薄い黒い地面へと叩きつけられた。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/freedoolstory/entry-10439356567.html</link>
<pubDate>Thu, 21 Jan 2010 14:00:58 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>クロノス（仮）　目次</title>
<description>
<![CDATA[ <p>+クロノス</p><br><p>　主人公である記憶のない少女と、記憶を失わせた側の兄との異世界ファンタジー。</p><p><br>Act.0.<a href="http://ameblo.jp/freedoolstory/entry-10437455776.html"><font color="#0066cc">プロローグ</font></a> </p><p>Act.1.<a href="http://ameblo.jp/freedoolstory/entry-10439356567.html"><font color="#0066cc">Page.1　若き飼い犬</font></a> -<a href="http://ameblo.jp/freedoolstory/entry-10440058267.html"><font color="#0066cc">Page.2　天井の色</font></a></p><p><font color="#00bfff" size="1">（漠然とした目次で失礼します。）</font></p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/freedoolstory/entry-10437457598.html</link>
<pubDate>Mon, 18 Jan 2010 22:49:29 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>プロローグ</title>
<description>
<![CDATA[ <p>　目の前には、真っ白な天井。</p><br><p>　身体を起こすと、肌を覆っていた白い布が台の上から床へと落ちた。</p><br><p><br>　落ちた布を拾おうと、わたしも台から床へと降りる。</p><br><p>　床も真っ白、周りの壁も真っ白だ。</p><br><p><br>　と、布を拾い上げたところで扉の開く音がした。</p><br><p><br>　起きたのね、とやさしそうな女の人の声が聞こえる。</p><br><p>　白い布を自分の肌にあてがうだけで整えずに立ち上がり、おもむろにその女の人がいるほうへと歩み出す。</p><br><p><br>　向かってくるわたしに対して、女の人はやさしく微笑んで、手を差し出してくる。</p><br><p><br>　部屋の色とは違う、白い手だった。</p><br><p><br>　床と同じ冷たい感触はなく、ただ暖かいものだった。</p><br><p>　その手に引かれて、私は部屋を出る。</p><br><p><br>　そして、真っ白な部屋とは真逆の世界を目にした。</p><br><p><br>　部屋を出たと同時に、もう一人がわたしの傍に歩み寄ってくる。</p><br><p>　窓の外に目が向いていたものの、わたしはすぐに近づいてくる者に気付けた。</p><br><p>　通路一面に絨毯が敷かれている。</p><br><p>　足音は聞こえなかった。</p><br><p>　声をかけられたわけでもない。</p><br><p>　<br>　その男の人に目を向けた瞬間、ひどい寒気を感じた。</p><br><p>　まだ、服を着ていないからではない。</p><br><p><br>　なぜか分からないが、身体が拒絶しているようで近づいてくる男の人に対して退こうとしていた。</p><br><p>　無意識に半歩退いてしまったところで、わたしをかばうように女の人が目の前を塞いだ。</p><br><p><br>　男の人の残念そうな声が聞こえ、女の人の楽しげな声も聞こえた。</p><br><p><br>　少しして、わたしは女の人に導かれて、またも白い部屋に戻された。</p><br><p>　そして、台の上に横にならされて</p><br><p><br>　『もう一度、お眠り』</p><br><p><br>　と、前髪をやさしく撫でながら言う。</p><br><p>　わたしは小さく息を吐き、ゆっくりと目蓋を下げる。</p><br><p><font color="#00bfff" size="1">　（自作の中にある、クロノスと言う物語を本作品に選んでやっております。）</font></p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/freedoolstory/entry-10437455776.html</link>
<pubDate>Mon, 18 Jan 2010 22:47:24 +0900</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
