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<title>hooky pooky</title>
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<description>三年ぶりにかえってきました。</description>
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<title>オケ奏者の話</title>
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<![CDATA[ <div><br></div><div>最近、セカンド、音が取れてない。</div><div><br></div><div><br></div><div>と、深刻な顔をして言ってきた美希は、今日も縫製がきちっとした、質のいい黄緑のワンピースを着ていた。</div><div><br></div><div>「音が取れてないだけじゃない。ボウイングも雑。何度注意してもダメなの。集中してない」</div><div><br></div><div>頭を抱えるようにして机にガン、と肘をついた美希は、カフェラテのコップに浮き出た汗をじっと見てからうう、と唸った。</div><div><br></div><div>「私、もう無理。コンミス降りたい」</div><div>「それ聞いたらコンミスになりたがってた梓が泣くよお」</div><div><br></div><div>コンマス志望だった裕太もね。美希は俯いたまま続け始めた。食べてしまったケーキ皿に視線が写っている。私も、ケーキ食べようかな。どうしよう。でも、最近また太ったしなあ...。</div><div><br></div><div>「この間の指揮トレもしこたま怒られた。終わってから指揮者に呼び出された。ふざけているのかって」</div><div>「まぁ、弦のことはよくわかんないけどさ。バイオリンって大変そう。管は割と能天気だしさー。あはは。いや、うちのホルンだけか？わかんないけどさ。学生の時と、ちょっと感覚が違うしね」</div><div><br></div><div>私は飲み干したレモネードの底のほうの、氷が溶けたのをズズ、と啜った。</div><div>何か頼もうかな。美希何か頼む？そう尋ねると、あーカフェラテなくなってきたから抹茶ラテ頼もうかな、とやつれた顔で美希はぼやいた。牛乳を摂取しすぎではないだろうか。飲み物だけでその摂取カロリーはよくない。せめてソイミルクに変更した方がいい。オールソイ。</div><div><br></div><div>「最近私たちがピリピリしてんのか、ビオラの花ちゃんが慰めてくれるけど。練習始まるとダメ、ドヴォルザークの方とかもう死んでるんだよう。ほら、昨日の練習の、ヤバかったでしょ。学生の時はガツンと言えたけど、社会人になると距離感もつかめなくて」</div><div>「なるほどなるほど」</div><div>「それに、バイオリンは各々、昼の仕事とは別途で演奏依頼の仕事が入ってたりするのよ。あぁこの日はホテルで演奏だ、あぁその日はバーだ、あの日は結婚式の演奏だ、って全然練習の都合も合わなくってさ」</div><div><br></div><div>私はうん、うんと頷き人形のように終わらない美希の話を延々と聞いていた。</div><div>こうして終わらない美希の悩みや愚痴を聞くのも5年目であり、その道としてはかなりの玄人だ。他の誰にも彼女をあつかうことはできないだろう。大して人に自慢できない経験が積まれていく。</div><div>レモネードを飲み干して、紅茶を飲み干して、さて店を移るか、もしくは三杯目を頼むかのどちらかで迷っていた時、美希は言った。</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「あ！この間アンサンブルで章と弾いたよ」</div><div>「へえ。そうなんだ、聞いてなかった！フェイスブックで美希、告知してたっけ。章、元気だった？」</div><div><br></div><div>思わぬ名前が飛び出て、私の体はぴしと固まった。平静を装って、普通の返事をしたつもりだったけど、できていたか不安になった。</div><div><br></div><div><br></div><div>章は学生時代、男性経験の一切なかった私の、初めての相手だった。</div><div>トランペット奏者だけど、ピアニストとしての歴が長い人で、俗にいうイケメンだった。</div><div>一度彼のピアノのコンサートで、バンケットの手伝いをしたことがあった。その時に花束を持って、恍惚とした顔で会場に訪れた女子達が何人いたことか、今考えてもゾッとする人数だった。</div><div>彼と私は、デートを何回もしていた。だからてっきり、付き合っていると思っていたら、向こうの方はそんなこと、一切思ってなかったようだった。その事実は恋愛経験の乏しすぎる私にとってあまりにショックなことだった。一度、飲み会の時に、彼が男友達に洩らした言葉を聞いたことがあった。</div><div><br></div><div>「俺、特別な誰かって、よく分からないんだ。寂しくなって、女の子に触りたくなって、デートしたくなったとして。女の子誘って、恋人っぽいことしようと思えば、してくれるじゃん。じゃあ、わざわざ彼女作る意味って、何なの？」</div><div><br></div><div><br></div><div>私は彼のことがとても好きだったので、その発言をはじめ彼のことがトラウマになってしまい、それから二年ほど、音楽の場に行きづらくなった。それでもやっぱり音楽は好きで、こうして出戻ってホルンを吹いている。</div><div>彼はそんな感じで、私にとって幾分苦い思い出だった。そして、私と章がそんな関係であったことを、おそらく誰も知らない。</div><div><br></div><div><br></div><div>「元気、元気。あの人いると集客楽なの、正直！ふふふ」</div><div>「あはは、だろうね」</div><div><br></div><div>「それで、実はね。その時告白されて。付き合うことになったんだ、章と」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>楽しそうに笑う美希の声が遠くに聞こえた。慌てて口元に笑顔を浮かべて、「そうなの！おめでとう」と言ってから、またグラスの底の、氷の溶けたのをズズズ、と啜った。口が渇いてたまらなかった。</div><div><br></div><div><br></div><div>「あーあー、宝くじあたったら私、ストラディバリウスっていうバイオリンがほしいな。何億当たっても買えないかもしれないけど！柚は、何がほしい？」</div><div><br></div><div>店の外に出て、駅まで歩いている途中、彼女はそんなことを言った。</div><div><br></div><div>「うーん、そうだね、私も新しい楽器が欲しいかなぁ。でも、それより欲しいものが、いっぱいあるな。エステとか、行きたい」</div><div>「なにそれー！柚はそんなんしなくていいよう！あ、駅ついちゃった！」</div><div><br></div><div>じゃあまた指揮トレで会おうね、と手を振る美希は、体と同じくらいのサイズのバイオリンケースを抱えていて、とても華奢に見えた。素敵な洋服に、サラサラの髪の毛に、可愛い顔立ちの美希。あんな小さな体で、いつも楽器を抱えて走り回って。</div><div>美希が誰よりも頑張り屋なことは、私はよく知っていた。きっと、章も彼女のそういうところに惹かれたに違いなかった。</div><div>あれから数年が経っていて、私も、美希も、たくさんのことを経験して、たくさんのことが変わって、きっとその中で変わらないものもあって、私たちは音楽を続けている。</div><div>きっと、彼も、彼の中で何かが変わって、変わらないものもあって、そうして美希を、好きになって、大切にしたい誰かを知って、</div><div>おつきあいをはじめたのだ。</div><div><br></div><div>その日の帰り道、私はいつものようにミスタードーナツに寄り、家族の好きなポンデリングと、私の好きなオールドファッションを買って、いつものように譜面を見ながら地下鉄に乗り、いつものように家に帰って、いつものように眠りについた。</div><div>その日の帰り道はとても、</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>とてもとてもとてもとても、</div><div><br></div><div>美希を、羨ましく思った。</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>______</div><div>とにかく音楽家はやめといた方がいいね</div><div>(明日はDJを書く)(エモ系)(1番やばそう)</div><div><br></div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/fusui-0318/entry-12279966551.html</link>
<pubDate>Thu, 01 Jun 2017 21:36:17 +0900</pubDate>
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<title>バンドマンの話</title>
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<![CDATA[ <div><br></div><div>「あのさぁ、音狂ってねえ？」</div><div>「えっ」</div><div><br></div><div>達也はアトリエZの、綺麗に木目の整ったベースを身体から降ろしながら、顔を上げた透に吐き捨てるように言った。</div><div><br></div><div>「最近お前どうかしてるぞ。俺タバコ吸ってくるわ。それまでにチューニングしてろ」</div><div><br></div><div>健治ィ、コーラいる？と頭を掻きながらスタジオの重たい扉を開ける達也を見て、透はぷつんと耳が痛くなった。いつもは気にならない空圧の変化が今日はやけに気にかかった。あー、おねがあい、と間延びしたドラムの健治の声が、閉まる扉に吸い込まれていく。健治は、いつもはトールにも聞くのにねぇ、と額の汗を拭いている。</div><div><br></div><div>透はいつも達也が選ぶこのスタジオが好きだった。</div><div>そこまで値段が高くない割に、レンタルできる機材の質も、反響して響く音も、皆が集まりやすいこの薬院内では最高レベルだった。</div><div>何よりここは扉や壁の防音がしっかりしていて、透が初めて黒の扉を開けたとき、まるで外の世界から切り離された聖域のように、突然に、心臓まで届く低音を聞いたことを、未だに忘れられないでいる。</div><div>しかし、20分前、透はその聖域への扉が、いつもよりずっと重たく感じられたのだった。</div><div><br></div><div>「トール、最近ほんとどうしたのよ」</div><div><br></div><div>ぬるそうなコーラを煽りながら、健治が言った。</div><div><br></div><div>「あぁ、なんだか。...」</div><div>「ま、言いたくないならいいけど」</div><div>「最近」</div><div><br></div><div>「彼女に振られた」</div><div><br></div><div>健治は途端嬉しそうに目を輝かせて口元をにやつかせた。予想はついていたけど腹立たしいことこの上ない。</div><div><br></div><div>「えーウケるなんでなんでよ」</div><div>「浮気がバレちゃってさ」</div><div><br></div><div>ははぁ、と健治はいやらしい目つきになる。</div><div><br></div><div>「ひょっとしてこないだうちのライブに来てくれてたミカちゃん？やるねぇ」</div><div>「いやぁ、ミカじゃなくてさ、ハルカだよ。大学で軽音部やってるっていう」</div><div><br></div><div>あ〜、ハルカちゃん。と頷いている健治は、どうやらハルカの顔が思い出せないようだった。透はアンプに足を置いてハァとため息をこぼした。</div><div><br></div><div>「彼女から、テメェいい加減にしろよ！って部屋メチャクチャにされた。女って本気でキレたら男より口悪いんじゃねえかなって。いつもどんな風にあの鬼の人格をひた隠しにしてるんだろうな」</div><div><br></div><div>開放弦を鳴らしていく透の指が力なく床に落ちていく。</div><div><br></div><div>「姉貴がいないトールには斬新だったかぁ。女は怒ると怖いよ。だから、俺女の子怒らせたことないもん」</div><div>「あー、そうなのかな。なぁ、これG、ちゃんと音合ってるよな」</div><div>「いや、ごめん。全然ぶっ飛んでる。なんかさ、耳だけじゃないよ。最近ほんとおかしいもん。もうさ、トール今日帰ったら？達也には俺から言っとくからさ。これ以上お前ら一緒に合わせても喧嘩にしかなんないっしょ。」</div><div>「いや...来週俺来れないからさ。」</div><div>「あぁ、なんか前から言ってたね。傷心旅行にでも行くわけ？」</div><div>「ユキコと沖縄に行くことになってる」</div><div>「ハァ？！いや、いいけどさ！達也の前で言うなよ、それ！それにな！」</div><div><br></div><div>そう声を荒げた健治の言葉が、開いた扉で遮られた。</div><div><br></div><div>「あー、なんか取り込み中だったか？」</div><div>「いや、違くて...」</div><div>「で、俺の前で、何を言うなって？トール。」</div><div><br></div><div><br></div><div>透と健治は、背中に冷たい汗をかくのを感じ、あぁ、早く帰りたい、と切実に思った。</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「ハァ、んなことでバンドに支障でてんの。もし続いたらメンバーから外すぞ、お前」</div><div>「まぁまぁ達也。人間調子でないこともあるからさ」</div><div>「...自分では、別にショックとか、そんなんなかったんだ。ただ、怒られてるとき、あぁまたか、早く終わればいいのになって思ってた。でも後から、その...なんつうか。ジワジワと何かきてる」</div><div><br></div><div>馬鹿じゃねえの、と達也は今日初めて口を緩ませた。それをみた2人は最近ずっと続いていた、3人の中でピンと張りつめていた何かも一緒に緩んだ気がして、少し安堵した。</div><div><br></div><div>「音楽やってて、金もない俺らみたいなのに近づいてくる女なんか全員頭弱いんだから、付き合ってる女が悪いんだっつの」</div><div>「いや、達也？全員じゃないからね？あと俺も彼女いるからね？」</div><div>「カートコバーンも言ってたろ。偽りの自分を愛されるより、そのままの自分を憎まれる方がいいって」</div><div>「ニルヴァーナ？」</div><div>「ああ。お前さ、一丁前に悲しんでるけどな、一生1人の女といれるのかよ？少なくとも今はちげえだろ？そんな余裕ねえだろ？」</div><div>「いや、まぁ、そうだけど」</div><div>「そうだけどじゃないね。そうなんだよ。俺たちまだ25だぜ。まだまだまだまだ遊び足らねえし、十分な金もねえし、彼女の守りだけじゃねえんだよ、俺らのすべきことは。全力で働いて、全力で遊んで、全力で音楽もする。違うか？」</div><div>「違わない...と思う」</div><div>「なら今目の前のことに集中しろ！今目の前にあるのは何だ？俺たちと音楽だろ？人に迷惑かけんなよ。俺らがそれぞれ、なんとか都合合わせて練習してるこの貴重な時間にまでお前の問題持ち越してんじゃねえ。」</div><div><br></div><div><br></div><div>「...まぁそうだな。うん、そうだよな。悪かった」</div><div><br></div><div>彼の思いは、ハッキリと、真っ直ぐに伝わってくる。達也がボーカルを担当するとき、箱中がその真っ直ぐな歌声に惚れる理由は、絶対に彼の人柄にあると思った。彼の真っ直ぐな歌声と、シンプルで、強い低音の演奏に、透は合わせて、自分たちの音を皆に、世界中に聞かせたいと、ずっと感じていたのだった。</div><div><br></div><div>「俺、お前らと頑張って音楽やりたい。全力でさ。最近、本当に悪かった。しっかりする」</div><div>「それでこそトール」</div><div>「それでこそギタリスト」</div><div>「へたれギタリスト」</div><div>「へたれ女好きギタリスト」</div><div>「へたれ女好きギタリスト借金あり」</div><div>「ちょっと、うるさいよ！」</div><div><br></div><div>3人の笑いの混じった声が、スタジオで甲高く舞った。</div><div><br></div><div>「あ、ところで来週、トールは女と沖縄で練習来れないってさ」</div><div>「あ？！お前ふざけんなよ！！」</div><div>「わー！！俺ちょっと喉が渇いてきちゃったなぁ！」</div><div><br></div><div><br></div><div>3人の音楽は、まだまだ止まない。</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>____</div><div>多分達也はアトリエZを弾くタイプじゃないと思う</div><div>もっとベンベンいうほうのベースを弾くと思う爆笑</div>
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<pubDate>Thu, 01 Jun 2017 14:05:55 +0900</pubDate>
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<title>シロとクロが大学生だったら</title>
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<![CDATA[ <div>パラレルワールド</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「もしもし！シロ！お前どこにいんだよ！」</div><div>「あー、第五研究室」</div><div>「飯を買ってくるから待ってろっつったろ！ったく！そこにいろよ！動くな！！」</div><div><br></div><div>プツリと切れた通話に、渋い顔をしたシロは、持っていた携帯電話を自分から1番遠い椅子にひょいと放り投げた。椅子の柔らかなクッションにぽすんと落ちた携帯電話が、再び振動するのを見なかったことにして、シロは研究室のパソコンの電源をつけた。</div><div><br></div><div>「ナインティーン、クロロード！」</div><div><br></div><div>扉の向こうのクロが研究室の認証機器に声を張り上げているのを耳にしてシロはふうと溜息を漏らした。</div><div>ここ数日間、クロの機嫌はとても悪かった。</div><div><br></div><div>1週間前、2人が研究成果を外部に発表するや否や、その論文は世界中の学者を驚愕させ、すぐさま新聞の一面を飾りメディアの格好の餌食となった。</div><div>マスコミに取り囲まれ、2人はその個性的な外見もあってか朝昼夜と報道された。</div><div>警備を越えて押し迫る報道陣のせいで学院中が大騒ぎになっていた。</div><div>もともとシロとクロは、世界トップレベルを誇る教育機関である学院長の息子と、世界的に有名な医師家系の次期継主ということで、幼少期からその存在は周囲によく知られていた。</div><div>大学の試験では、主席とほぼ同率二位で入学したという2人であり、とりわけ学生の間では有名だった。</div><div>それが今回の報道の件で、今や2人の名を知らない者はおらず、最近では道を歩く度にカバンから何か物が紛失しており、翌日にはネットで高値で売られているという始末だった。</div><div>お陰で、ゆっくり外で食事を摂ることもままならず、唯一2人が身を潜めることができるのは、ID認証の必要な自らの研究室のみだった。</div><div><br></div><div>「あー！飯買えた！学食のおばちゃんに頼んで裏口から渡して貰えるようになったお陰で最近はかなりマシんなったわ」</div><div>「...おつかれ」</div><div>「お前、勝手に動くんじゃねえ！1人でいるときに取り囲まれてみろ！どうしようもできねえだろうが」</div><div>「ああ」</div><div>「あぁイライラする。あの無能なサルどもが」</div><div><br></div><div>買った弁当を放り投げて椅子に倒れこむクロをシロはちらと一瞥する。</div><div>「飯食えば」</div><div>「ちょっと俺気になってることがあるからさ、お前先に食っとけよ。ちゃんとオレンジジュースも買ってきてやったよちゃんシロ」</div><div>「ちゃんシロ...」</div><div><br></div><div>その時、クロの横に、先ほど放り出されたシロの携帯電話がブルブルと振動した。</div><div><br></div><div>「クロ、携帯とってくれ...って、おい！」</div><div>「あ？またこいつから電話きてんの？ったくしつけえな、もしもし？」</div><div>「ばっ...！クロ！！」</div><div><br></div><div>シロが携帯電話を奪い取る前にクロは通話ボタンを押し、シロへの電話に応答した。クロから電話を取ろうと伸ばしたシロの手の関節を、クロは左手で押さえて阻止する。</div><div><br></div><div>『もしもし？シロくん？あの、まだまだ大変そうだね、最近、会えなくて心配だなって思って...』</div><div>「俺もお前に会えなくてすげえ寂しい」</div><div>『えっ...！』</div><div>「おいクロ！！！」</div><div>「だからさ、1週間研究室のスタッフに弁当届けてくれないか？毎日飯食うのもさー、大変なんだよ、あははっ！」</div><div>『ちょっ...その声、クロ？！もう最ッ低！！』</div><div>「なー、届けてくれよ。そしたらシロがもっかい抱いてくれるってさ。ってあぁ、切れてるわ。つまらねぇ奴」</div><div>「抱いてねえよ、このクソ馬鹿が！」</div><div><br></div><div>携帯をシロの胸ポケットに入れ、なんだ、抱いてねえのかよと鼻で笑いながらクロはパソコンの前に移動した。</div><div><br></div><div>「あのさあ、シロ、教えといてやるけどさ、俺もお前も恋愛なんか一生できっこないんだからさ、あんま女に優しくしてやんなよ」</div><div>「...恋愛をしたいわけではないけど、一生できないって決めつけることもないだろ」</div><div><br></div><div>クロは目を丸くしてパソコンの画面を見つめながら大きく嘲笑した。瞳に液晶画面からの光が写り込んで揺らいだ。<br></div><div><br></div><div>「無理無理！んな希望持ってたらいつか女からぶっ殺されるぞ。最初に言っとけよ、俺はあなたの身体しか見てませんってさ」</div><div>「そう言ってた方が、苦しまないのかな...」</div><div>「当たり前だろ」</div><div>「だったら、一生孤独だな」</div><div><br></div><div>カチャカチャとクロのタイピングの音が研究室に響いていた。クロの瞳にもう光は写り込んでいなかった。</div><div><br></div><div>「そういう星のもとに生まれたんだよ」</div><div><br></div><div>クロは嘲笑うかのようにそう言うとおもむろに席を立ち、プリンターの前に移動した。</div><div>「できた」</div><div>「なんだ、それ、模型か？」</div><div><br></div><div>3Dプリンターから印刷されたそれは、軽い素材で作られた模型の地図だった。</div><div><br></div><div>「ああ。俺たちが報道されている間、裏で世には公表”できない”大事なコトが、起きてやがる。俺たちをダシに使いやがって、絶対ぶちのめす」</div><div>「何が起きてるんだ？」</div><div><br></div><div>クロは優しくシロに微笑みかけ、口を開いた。</div><div><br></div><div>「The great escape」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>______</div><div><br></div>
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<pubDate>Wed, 31 May 2017 20:10:28 +0900</pubDate>
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<title>てんさいせいねん4</title>
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<![CDATA[ <div><br></div><div><br></div><div>「グレッド隊長！」</div><div>「遅いぞ！そいつは？」</div><div>「こいつは、D1地区で丸腰でクロチシムに襲われそうになっていた男です。怪しいので、取っ捕まえてきました」</div><div>「...おっさんがアンラッチャーの親玉なのか？」</div><div>「テメェ！隊長をおっさん呼びにするな！」</div><div>「おっさん。俺は...記憶がところどころないんだ。この虫たちがこの世界を蔓延る前の記憶が。俺は、この世界が今どうなってるのか知りたい。ずっと聞きたかった。アンタ達は、何故この虫たちと戦っている？このクロチシムを殺せば、この異様な惨事の理由がわかるのか？」</div><div>&nbsp;「ふむ...理由が分かるのか、という問いには、分かると答えよう」</div><div>「なぜそう言い切れる？」</div><div>「その答えを言う前に、お前の潔白を証明してもらう必要がある。お前は俺たちの敵となる存在か？味方となる存在か？お前の目的によっては、俺はお前をここにいることを許しはしない」</div><div>「...お前の仲間を知っている。隣だが、同じビルに暮らしている。少なくとも、俺はそいつの敵ではない」</div><div>「何？！それなのにアンタはあの危険区域にいたの？そいつの名前はなんだ！言え！」</div><div>「ショーン」</div><div>「ほう、ショーンか...何故得体も知れないお前とショーンが一緒にいる？」</div><div>「記憶をなくしてから、さまよっていたところを、危険だからと匿ってくれたんだ。アンラッチャーになるようにずっと言われていた。でも自分のことも、この世界のことも俺は何もわかっちゃいない。そんな状態で、何かと戦うことはできなかった。だから断っていた」</div><div>「そうか。ならば話は簡単だ。戦うことを選べ。</div><div>この世界は崩壊寸前だ。この虫どものせいでな。お前がお前自身を取り戻す前に、この世界は虫どもに食い尽くされて終わりを迎えてしまう。何かを知りたいというのなら、俺たちと戦え。お前はさっき、虫を殺せば何か分かるのかと言ったな。分かるさ。少なくとも、ここで死に絶えるよりはな。お前が俺たちの仲間にならないのなら、お前は何も知ることができない。今この状況で、戦わないのは、死ぬのと同じだ。虫どもが現れた今、このクレイヤで死ぬことは簡単なことだ」</div><div>「な...」</div><div>「ここで戦え」</div><div>「隊長！こんな身柄も分からないやつを...！いいんですか？！」</div><div>「ここにいる人間には、それしか残されていない。代わりに、教えてやれることは教えてやろう。どうだ？お前はこんなところで、何も分からず死んでいきたいのか？」</div><div>「違う...俺は生きて...生きて...この世界を...」</div><div>「ならば共に戦え。いいか。今日からお前はアンラッチャーだ。それがお前が世界を知る一番の近道だろう」</div><div>「一番の...近道」</div><div>「無知に身を滅ぼされるよりずっとな」</div><div>「...わかった」</div><div>「え、ええー！！」</div><div>「お前、名前は」<br></div><div>「俺は...」</div><div><br></div><div>『ロ...』</div><div><br></div><div><br></div><div>「いっ...！！」</div><div>「何だ？！どうした！」</div><div>「何でもない...俺は...俺は、シロだ。</div><div>シログレイズだ」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「お前もある程度は知っているだろうが、クロチシムに噛まれると、身体中にクロチシムの保有するウイルスがまわる。体内のウイルスの潜伏期間は3日間。この間に気がつかなければ、あとは骨髄細胞内の水分、活性酸素がなくなり、脆くなって終いにはバラバラ崩れ落ちる。建物に潜伏したときもおなじようなものだ。骨組の部分の金属を全て脆くさせるのだ」</div><div>「それで、自重に耐えきれずあちこちで建物が倒壊しているのか...」</div><div>「だから武装は必須だ。ちょっとでも油断をみせたら奴らは襲ってくるぞ。これを渡しておく」</div><div>「これはアンタ達の...見かけより軽いんだな...」</div><div>「クレイヤで長年研究されてきたものだ。着方はショーンに教えてもらえ。これで大抵のウイルスは浸入してこないようになっているはずだ。もちろん、クロチシムがもっているものもな」</div><div>「すごいな」</div><div>「クロチシムは蜘蛛のような足をもって集団で動いている。動きが早いため、できるだけ大きな集合体を狙っていく。少数、単体を狙ったり接近戦にするのは部が悪い。イリーのように体をあれほど早く動かせるのなら話は別だがな」</div><div>「グレッド隊長、私はまだまだで...」</div><div>「アンタ、イリーって名前なのか。動きが早いのは、アンラッチャーだから、というわけではなさそうだな...」</div><div>「私はスピード重視なだけだ。グレッド隊長に比べたら...」</div><div>「いいや。お前の動きは大したものだ。皆がこいつのように動けるわけではない。だから、普通のやつは、この光線銃を使うんだ。この熱光線を当てれば0.8コンマ秒対象の動きが停止する」</div><div>「ちょちょ、ちょっと待て。0.8コンマ？！」</div><div>「それだけあれば十分だ。動きを止めたら、このトリガーガードを二段階外し、内蔵されている弾丸をうつ」</div><div>「弾丸...どこに向かってうつんだ？」</div><div>「光線をあてた中でも一番クロチシムの多く集中している中心部だ。</div><div>...そうだな。この崩れた瓦礫に狙いを定めてやってみろ。熱光線をあて、トリガーを二段階はずす。そして、弾丸を放てば...」</div><div>「...！！！！！広範囲での爆発...！！銃の威力とは思えない！！」</div><div>「その弾丸は、プラズマ弾だ。熱光線に反応して最大限の威力がでるようになっている」</div><div>「そんな...元民間人が、これほどのものを持っているのか...」</div><div>「クレイヤを舐めないでよね！」</div><div>「それから、これが安全区域の記された地図だ」</div><div>「安全区域？...イリーと初めて会ったときも、安全区域と言っていたな。クロチシムが現れる場所が決まっているとでもいうのか？」</div><div>「それは私たちも、世界の研究者もまだ調査中なの。はっきりとここだから出ないと分かっているわけではないわ。</div><div>ただ、広い観点でいうと、静かなところ、寂れて何もないところ...そういったところは、世界中どこを見てもクロチシムの出現例はない。</div><div>でるのは、クレイヤのような発展都市や、文化や歴史がとても根深い都市、経済都市など...その中でもクロチシムが現れるのは...」</div><div>「ある、特定の場所を包囲するように出現するというデータがでている」</div><div>「虫がある特定の場所を、包囲している...？」</div><div><br></div><div>「それは...一言で言うとすれば、混沌の中心部」</div><div>「混沌の中心部...」</div><div>「そう。私たちアンラッチャーや国の調査では、クロチシムがより多く現れるのは、複雑怪奇な事件や事故、人物や建物、歴史の産物...その中心部の周囲なのよ」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/fusui-0318/entry-12264761041.html</link>
<pubDate>Tue, 11 Apr 2017 20:01:12 +0900</pubDate>
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<title>天才せいねんの会話3</title>
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<![CDATA[ <div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>『...ロ...ド』</div><div>お前どうしてそこにいるんだ？<br></div><div>『...ロ...』</div><div>お前ずっと、どこにいたんだ？</div><div>そうだよ俺、お前のこと探していたんだぞ！</div><div>『...ロ...』</div><div>そうだよ、そうだ、</div><div>『...』</div><div>お前は...俺の名前は...</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「...ロ!...ロ!...シロ！」</div><div>「大丈夫か？うなされてたよ」</div><div>「はぁ、はあっ......ここは...ショーン...？...」</div><div>「またあの夢か？」</div><div>「はー...そう...またあの夢だ...」</div><div>「あのさ。それ、どんな夢だっけ」</div><div>「...」</div><div><br></div><div>「その夢は...俺が...俺がいるんだ。</div><div>夢で...自分を見てる。そこにいる俺はまだガキで...細くて...」</div><div>「それから？」</div><div>「その俺が...こっちを見るんだ...それで、夢を見てる俺の、名前を呼ぶんだ...」</div><div>「名前？」</div><div>「何て言っているのか分からないんだ。でも、名前なんだ。それは分かるんだ...」</div><div>「名前ねえ...でも夢なんだろ、気にすることないよ」</div><div>「だな...」</div><div>「ただの夢だ、俺も自分を夢に見ることあるよ。気味悪いけど」</div><div>「ちょっと、外の空気にあたってくるよ」</div><div>「ああ」</div><div>「...夢...か」</div><div><br></div><div><br></div><div>「モヤモヤして遠くまで来てしまったな...外の空気といっても、あの虫のせいで酷い空気だ」</div><div>「...いつから、あんな虫が出るようになったのか...俺には思い出せない...」</div><div><br></div><div><br></div><div>「この音は...!!ビルの崩壊音?!この近くにまでクロチシムが侵食してきているのか?!」</div><div><br></div><div><br></div><div>「危ない!!!!!!」</div><div><br></div><div>「っってえ...!!!」</div><div><br></div><div><br></div><div>「(な、なんだ、女？！俺の背後からクロチシムが...!気づかなかった...!)」</div><div>「どいて!私がやっつける!!」</div><div><br></div><div><br></div><div>「このクソ虫、ぶっ殺す!!!」</div><div>「(す、すごい...あの女、あんなに全身武装しているのに、身体の動きが俊敏すぎる。あんな動きをしたら...関節と筋肉に負荷がかかりりすぎだ!!でも...)」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「すごい...!!」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「助けてくれてありがとう、大丈夫か？」</div><div>「アンタ、何してんだ!武装もしないで、こんなところで!!ここは今朝安全区域から外れたろ!!」</div><div>「あ、安全区域...?」</div><div>「...!!アンタ、アンラッチャーじゃ...ないの?!」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「この街も、本当に廃れてしまったな...昔は、たくさんの人が常に行き交ってて、国の技術を集結した発展都市の１つだったのに」</div><div>「そうよ...ここクレイヤは...国から選ばれた7つの発展都市のひとつだった...あのクソ虫のせいで、外部からのエネルギー供給も絶たれて、街はボロボロ。</div><div>生きている私たちだって平気で食い破って、ウイルスを撒き散らす。クレイヤはずっと世界のために、働いて貢献してきたのに。それが、虫に食われた途端、世界の方が見放すかのように食糧供給もままならなくなって...無残ね」</div><div>「アンタ、一体何者なんだ？民間人なのに、クロチシムを、あんないとも簡単に」</div><div>「アンタこそ何者なの？」</div><div>「俺は...」</div><div>「クレイヤの人間じゃない。クロチシムと闘わないクレイヤの街の人達は皆街を捨てていったわ。ここに残っているのはクロチシムを片付ける組織に属してるアンラッチャーだけ...でもアンタは違う」</div><div>「うぐぁっ!!!」</div><div>「素直に言えば取っ捕まえてアンタを牢獄にいれるだけで済ませてあげるわ。アンタ、このクロチシムを使って戦争をおこそうっていうレジスタントなんだろ？」</div><div>「ち...ちがう!俺はそんなんじゃ...!!」</div><div>「じゃあ、アンタ、こんな危険なところで、クソ虫を殺しもしないで、何してるんだ？！嘘をついていたら、タダじゃおかないわよ」</div><div>「俺は...分からないんだ！！」</div><div>「は？」</div><div>「記憶がところどころ、欠けてるんだよ！！」</div><div>「呆れた」</div><div>「うっ！」</div><div>「生きて世界を守るか、諦めて死ぬか、その二択しかない状況で、そんな頭の腑抜けた奴がいることにビックリよ」</div><div>「でも俺は...本当に分からないんだ。この虫が出てくる前の、記憶があまり、ないんだ」</div><div>「おめでたい奴ね」</div><div>「...」</div><div>「あんなに世界で大事件が続いていて忘れられるなんて、おめでたいにもほどがあるわ」</div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/fusui-0318/entry-12264357193.html</link>
<pubDate>Mon, 10 Apr 2017 13:47:14 +0900</pubDate>
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<title>天才青年の会話2</title>
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<![CDATA[ <div>ほんとすいません続き物ではなく、考えている作品の中から書きたいところだけ会話を書いているので、話の流れとか訳が分からないかと思います。もともと書くつもりがなかったから...ゴメンなさい！</div><div><br></div><div><br></div><div>______</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「まただ...」</div><div><br></div><div>「(また同じ夢を見たな...)」</div><div><br></div><div>「時計が止まったまま...いつ寝ていた？いつから起きていた？」</div><div><br></div><div>「(最近、自分の感覚がわからなくなってきていて...)」</div><div><br></div><div>「...ショーンに会いにいくか」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「よう、ショーン」</div><div>「おっ、やっと起きた？お前のぶんの飯もちゃんとあるよ、ほらっ」</div><div>「わわっ、サンキュ。この飯は...また、クロチシムと...やりあったのか？」</div><div>「そうだよ。この街を巣食っているあいつらを、一個一個掃除しておかなきゃね。」</div><div>「...なんであんなものが、あちこちで街を壊すようになっちまったんだろうな...昔はあんなのいなかったはずなのに...」</div><div>「ッ...!(まただ。昔のことを思い出そうとすると、頭が響くように痛くなって...)」</div><div>「......最近急激に増えたからな。お前の住んでたところにはいなかったのかもしれないな」</div><div>「そうかもな...」</div><div>「被害がないところは、まるで虫がでてこないっていうからな...田舎とか、人のいないところや...閑静なところ、とかな」</div><div>「俺は昔から、転々と住居をうつってしいたから、田舎だったり、都会だったり、色んな地を回ったが...クロチシム...この街に蔓延っている、雑食性のウイルス害虫...あんなのは、見たことがなかった」<br></div><div>「でも、現に、こうして存在しているからな。潰して行かなきゃ、この街どころか、世界中あの虫に全て食い破られちまう。</div><div>だから、お前も、早く加担してくれよ。あんな虫のせいで俺たちがジワジワ、侵食されて、壊されるのはゴメンだよ」</div><div>「ああ...殺していかなきゃな...お前みたいに、個人個人が集まってでも...。</div><div>虫のせいでほとんど供給のない飯だって、こうして支給してもらえるしな」</div><div>「そうそう。国がたちあげたクロチシムの討伐軍があるらしいけど、誰もまだその姿も見たことがないからさ。俺たち民間でも殺してかないと、生きてけないよ」</div><div><br></div><div><br></div><div>「それに、この虫を使って...戦争けしかけようとしてる奴らもいるってくらいだからさ。そんなこと始まる前にさ」</div><div>「...戦争...」</div><div>「殺し方、教えてやるから、お前も、俺らんとこ入れよ。飯をかき集めんのも、大変だろ？」</div><div>「そうだな...考えておくよ」</div><div>「でた、お前の”考えておくよ。”ずーっとそれだもんな」</div><div>「俺は...何も覚えてない...この世界のことを...俺のこともだ。だから何のために、戦うのかがわからないんだ...いてっ！」</div><div>「バカだなぁ！ったく、しめるぞ！！」</div><div>「わ、わるいわるい！もう言わないって！ちょっ、本気でいてぇ！！」</div><div>「あのなぁ！この世界を守るために、闘うんだよ！」</div><div>「世界を守る...」</div><div><br></div><div><br></div><div>「そうだ、分かるか、守るんだよ。</div><div>俺たちが生きてる世界を。</div><div><br></div><div>シロ！」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/fusui-0318/entry-12264326758.html</link>
<pubDate>Mon, 10 Apr 2017 12:24:19 +0900</pubDate>
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<title>てんさいせいねんの会話1</title>
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<![CDATA[ <div><br></div><div>青年Bの言葉</div><div><br></div><div>「俺は、知ってたんだ。あの地下室で、何かが起きてたことを」</div><div>「あいつに出逢う前から、ずっと」</div><div><br></div><div>ーどうして？</div><div><br></div><div>「一度だけ」</div><div>「親父に着いて行ったんだ」<br></div><div>「医師として、今日は解剖をするんだって」</div><div>「これは、この世の科学の、革命的な前進になるって」</div><div><br></div><div>ーそこで何を見た？</div><div><br></div><div>「俺と同じくらいの、小さな男の子の頭蓋骨を割るんだ」</div><div>「固いから、物凄い音なんだ、ガガガガ！ガガガ！あの研究室広いからすげえ響いて」</div><div>「頭がぱっくり割れて」</div><div>「最初は、そのまま針を刺してた」</div><div>「だけど、そいつの身体の方がもたなくて」</div><div>「(咳払いの音)」</div><div>「でも機械が...動いたんだ。」</div><div>「神経接続に成功した」</div><div>「わざわざ頭開かなくても、あの時だったら遠隔ですら信号はうけとれたはずなのに」</div><div>「ただただ、気持ち悪かった」</div><div>「グレイズ学院に行って、俺はそいつに出逢った」</div><div>「ビックリしたんだ」</div><div>「昔一度見た実験体が、動いてた。解剖って聞いていたのに」</div><div>「...あの日確実に死んだと思っていたのに」</div><div>「授業を受けてやがった」</div><div>「生身の姿で！」</div><div>「聞いても何も知らないっていうから」</div><div>「実験のショックで、全部記憶を失ってるんだと思って」</div><div>「前頭葉の方とか、すごいぶっ刺してたし...」</div><div>「でも、違ったんだな。あいつに頭ひらいた跡なんかなかった」</div><div><br></div><div>「あいつは、天才だった」</div><div>「実験とか関係なく、俺はあいつが特別な存在なんだって思ったんだ」</div><div><br></div><div>ー他に覚えていることは？</div><div><br></div><div>「...ないね」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「クロ！起きろ！」</div><div>「いって！」</div><div>「寝すぎだぞ。とっとと飯を食ってしまえ」</div><div>「あぁー...。寝すぎたのと、昨晩酒を飲みすぎたのとで頭がいてぇ。あと今頭蹴られたぶんで、今日一日は頭痛に苛まれる」</div><div>「アホが」</div><div>「もうシャワー浴びたの？今日のノルマ終わり？」</div><div>「筋トレとランニング、お前の作ったメニューは終わらせた。最近おかげでガッシリしてきたぞ」</div><div>「それはようござんした」</div><div>「お前もサボらないでやれよ」</div><div>「ん〜眠い...っていって！本を足の小指に落とすな！！わかったよ！！」</div><div>「健康な身体に、食事と運動は必須、だろ」</div><div>「ああはいはい昔はヒョロヒョロでなーんにもできなかったシロちゃんから怒られました僕」</div><div>「僕はやめろ」</div><div><br></div><div><br></div><div>「おい、誰かきたぞ。...まあ1人しかいねえか」</div><div>「どーもおふたがた！シロさん！頼まれてた資材っ！手配できましたよ！！」</div><div>「あぁ、ありがとな」</div><div>「カインマジでやめてくれ。お前の声でほんと頭いてえ。存在がいてえ」</div><div>「なんすか！クロさん今起きたんすか！さっさと顔くらい洗ったらどうです？！なんかこう...色々と汚いすよ！顔が！」</div><div>「クソが...俺たちが善意の固まりで置いてやってるっていうのに口の利き方がなってねえな、あ？どの顔が汚いって？」</div><div>「わー！すいませんって！でもぶっちゃけクロさん本当よだれの痕がきたねえ...じゃなくて最近マジで変っすよ！...ほら！こないだも暗号解読にあんなに時間かかって本当ヤバかったでしょう？！」</div><div>「...」</div><div>「最近あったかくなってきたから、たるんでるんじゃないすか！ねえシロさん！」</div><div>「あぁそうだな...たるんでるな、最近」</div><div>「シロまで言う？」</div><div>「たるんでます！」</div><div>「まぁ、そうだな、俺、たるんでるかもな...」</div><div>「いやぁそこで素直になられてもちょっとキモいっすよ」</div><div>「カイン」</div><div>「なんすかってうわっちょっとわっ、わっ、わっ！！いでっ！！」</div><div>「はは、あんまりうるせーと追い出しちまうぞ...あー俺ちょっと走ってくる、シロ」</div><div>「ああ」</div><div><br></div><div><br></div><div>「あいてて...初めてアレ、使われました...なんていうんでしたっけ、アレ...拳法、でしたっけ？最近やっぱ、変っすねえ」</div><div>「...ああ」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「あちい...」</div><div><br></div><div>「(シロは本当に誰とでも会話ができるようになった...シロが人と会話ができるようになって、カインみたいな物好きな奴らが俺らを見つけては接触するようになった...服を着ることも、食事をすることも、運動することもロクにできなかったあいつが...今は何でも平均以上の能力を身につけ始めてる)」</div><div>「(ただあいつは、日常生活で、何かに触発されて物を壊すことが多くなった...夜にうなされるのもここ数ヶ月、酷くなってきている...)」</div><div><br></div><div>「それがいいことなのか、悪いことなのかも...分からないな」</div><div><br></div><div><br></div><div>「帰って、俺が作っている電子マウスをシロに見せるか...かなり念入りに作ったから、今のシロなら確実に壊そうとするはずだ。レベル別にみせて反応の経過を測るか...」</div><div><br></div><div><br></div><div>「...？様子がおかしい...電波の音がしない...ファンも動いてない...？まさか、ここの居場所がバレたか...？！」</div><div><br></div><div><br></div><div>「...扉の先から音はしないな...」</div><div><br></div><div>「...カイン...？」</div><div>「クロさ...ん...う...」</div><div>「カイン？！大丈夫か？！誰がやった！！！シロはどこだ！！」</div><div>「うし...」</div><div>「カイン？！」</div><div>「後ろ...」</div><div>「後ろ...！？」</div><div><br></div><div><br></div><div>「クロ」</div><div><br></div><div>「...！！！！！」</div><div>「そこをどけ。クロ、俺はそいつを殺す」</div><div>「...シロ」</div><div>「どくんだ！クロ！！」</div><div>「(シロが何かを壊すときの目...血が集まって瞳が緑色に...！カインみたいな単純な奴にどうして...！)」</div><div>「カイン、てめぇシロに何したんだ！」</div><div>「な...何も...いきなりシロさんが...」</div><div><br></div><div><br></div><div>「クロ、どけ。そいつは十年前俺たちが殺したテロリストの生き残りだ」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>_______</div><div><br></div><div>テロリストの話めちゃ面白いのですが、犯罪の描写を書くのが死ぬほどめんどくさくて天才少年の会話1の後、全てはしょってしまってます〜〜</div><div>このままではぜ〜んぜん話が面白くないからこの次もざっくりはしょっていきます٩( ᐛ )و笑</div><div>次からカインでてきません！殺されてもいいレベルではしょってごめんなさい！！いつか書きます(多分書かない)</div><div>だってね！</div><div>まーーーだ本筋の物語はじまらないの！！ぜーーーんぜん進んでないのこの話！！！笑笑笑</div><div><br></div><div><br></div><div>シロの目は薄緑？青緑？みたいな色で、破壊衝動に襲われると血がのぼって？集まって？赤が混じるので目の色がはっきりとした緑？茶色？緑茶色？に変わります。</div><div>色素薄い人は皆ガチギレしたりすると目の色は変わるらしいんですけどアジア人だから分からないですね！！</div>
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<link>https://ameblo.jp/fusui-0318/entry-12262835291.html</link>
<pubDate>Wed, 05 Apr 2017 16:03:12 +0900</pubDate>
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<title>てんさいしょーねん4</title>
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<![CDATA[ どうでもいい設定1:シロは昔は薬漬けでしたがあんまり強い薬で副作用もひどく<div>脳内で軽度の内出血をおこしたのでお父さんが「キャー大変うちの息子が！」となってやめました。実はお父さんは息子が大好きです<div><div><br></div><div><br></div><div>このお話結構気持ち悪いです！↓</div><div>________</div></div><div><br></div><div><br></div><div>「シロ、逃げるぞ、ここから」</div><div>「え？」</div><div>「俺と、逃げるぞ。俺の言ってる言葉、ちゃんと理解してるか。」</div><div>「逃げるってどこにさ」</div><div>「わかんねえよ。でもすぐに逃げなきゃ。逃げなきゃダメだよ」</div><div>「なんで？」</div><div>「...ここにいちゃダメだ」</div><div>「...」</div><div>「シロの親父さんは、間違ってる。心も、脳も、その身体までお前を閉じ込めてなかったことにするつもりなんだ。シロ、シロはね、なかったことになんかできないよ。お前はお前なんだから。あんなことをできる人間はこの世に2人といないんだから」</div><div>「クロ？」</div><div>「シロ、俺はこの世界が嫌いだ。こんな世界だから、お前は閉じ込められなきゃならないんだ」</div><div>「俺も、こんな世界は嫌いだ...」</div><div>「......シロ、親父さんが呼んでたよ。会ってこいよ。地下研究室にいるって。普段近寄ったらダメだって言われてるんだろ。でも今なら来てもいいって。」</div><div>「父さんが？」</div><div>「うん。入室コードはお前の...だよ」</div><div>「わかった、行ってくる...」</div><div><br></div><div>「シロ、ごめん...。お前には、負けるけど、俺も...」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「シロ？！なんでここに！」</div><div>「と、父さん何してるんだ？何のよ、用事？」</div><div>「こっちに来るんじゃない。出て行きなさい」</div><div>「でも、で、でも来ていいって言われたんだ。ん、んん、何なんだ？物凄いに、に、匂い...色んなものが混ざった匂い...それに、音もする...凄く...」</div><div>「シロ！でていけ！」</div><div>「...父さんはい、いつも...そうやって閉めだして...俺にな、何を隠してるんだ」</div><div>「シロ、言い方が悪かった。話なら外で聞こう。こっちに来てはダメだ。目を閉じなさい」</div><div>「俺は...クロの言ってることがまだ分からない...けど、と、父さんがいつも俺に隠し事をしているのは、わ、わ、分かる」</div><div>「何も隠したりなんかしていない。シロ。動きを止めるんだ」</div><div>「うるさい！！」</div><div>「シロ！！！」</div><div>「...な...」</div><div><br></div><div>「何だ...これ...！！！！」</div><div>「見るんじゃない。目を閉じろ！」</div><div>「何だ...この沢山の機械は...人の体を模しているようで...全然違う...それより...何なんだ...何なんだ、この沢山の脳は！！！」</div><div>「シロ！」</div><div>「やめろ。俺に触るな、父さん。これは一体何なんだ...！父さんの研究していたことは学院を守るための制御工学じゃなかったのか」</div><div>「(まずいな、シロの話し方が通常に戻って、動きも俊敏になっている...嘘をつかずに少しでも簡潔に話をしなければ...)...そうだよ、シロ。僕の研究は、学院とこの世の正義を悪から守るためのものだ。そして何より...君から守るための。学院は、もう手遅れになってしまったけれど」</div><div>「父さん、まさか知っていたのか...」</div><div>「父さんが知らないと思っていたのかい？親はね、子どもが思っている以上に子どものことを理解しているんだよ」</div><div>「そんな...」</div><div>「僕がつくった学院の規律、ルール、システム...全てが複雑だった。だから、いつか君があの学院を壊す日が来るだろうと思っていた。予測よりも何年も早かったのは僕の過ちだ。学院を、シロを、守るためにずっと研究していた。ずっと...この生きた脳を使って」</div><div>「この脳は、生きてる...針とプラグを繋いで...機械に接続して...こんなに沢山の...一体誰のものを使って...！！！」</div><div>「これらはね、お前のものだよ、シロ」</div><div>「な...何言って...こんなに沢山の脳が...俺の...もの？」</div><div>「お前の脳は、機械そのものだ...その破壊衝動も、外部を対象にさえすれば、人の心を持った素晴らしい兵器となり得る」</div><div>「破壊衝動...？何言ってるんだ、父さん...嘘だ...だって俺はここに...」</div><div>「でも僕は、自分の息子を兵器になんかしたくないんだ。大事な息子だ。生きていてくれれば、それでいい。お前がどんな罪を犯しても、その誤ちの被害<span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">を、この機械が止められるはずだっ</span>たんだ。でも、お前は僕の予想をはるかにこえていた。こんなに早く世界を壊し始めるとはね。研究は間に合わなかった...</div><div>だから、施設にいれて、閉じ込めるほかなかったんだ。このままお前を野ざらしにしていれば、世界が崩壊してしまう。それだけは避けなければならない。</div><div>そして、僕は研究を続ける...お前の賢い脳が、生かされることなく、なくなっていくなんて、それはとても勿体ないことなんだよ」</div><div>「だ...だからって...こんな...う、ううう」</div><div>「シロ！どこに行くんだ！」</div><div><br></div><div><br></div><div>「ハァ、ハァ、気持ち悪い、何だ...何なんだ、この匂いは...さっきとは少し違う...何かが腐ったみたいな...すごい匂い...！！！」</div><div>「シロ、どこに行ったんだ？ここから早く離れなさい...」</div><div>「...何だ...これ...」</div><div>「シロ、ここに居たのか。ダメじゃないか」</div><div>「父さん...これは...」</div><div>「ああ、見てしまったのか...だから目を閉じて早く離れろと言ったのに」</div><div>「何で...」</div><div>「人間の肉体はよくできたものだ。よくできているからこそ、極めて無駄が多いからね。欲しいのは中央司令部である、脳だけなんだ。脳のシステムと命令を送る電気信号、それだけあればいいんだよ」</div><div>「ぐっ...！！！」</div><div>「だから、それは遺棄するんだ。脳を取り除いた、お前の身体をしたそれらは」</div><div>「...おえっ、うええっ、うえっ」</div><div>「シロ、君がその生を宿した時、僕はどれほど嬉しかったか。シロは人工受精で、皿の上で生まれた存在だったんだよ。通常人工受精の胚は２つに切り分けて１つは冷凍保存をする。だが、僕はそこからまた切り分けた。どんどん増えたその胚を、１つずつ冷凍した。大事にね」</div><div>「...わるい」</div><div>「あの24個の脳は君のクローンだよ。まだきちんと働かないだけでね。人のクローンの生命維持は法律で禁じられているけれど、脳だけならどうかな。</div><div>きちんと人として、生み育てたのはシロだけだ。僕は君を愛していて、それとは別の意味でその複雑すぎる脳を、愛していたんだ」</div><div>「きもち...きもちがわるい、」</div><div>「し、シロ」</div><div><br></div><div><br></div><div>「気持ち悪い」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「学院のときと同じ発火音...シロか？まさかシロが...何かを壊すと思っていたが...この家を丸ごと燃やすつもりか？」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「だいぶ煙が回ってる！早くシロを見つけないと...ヤバイな、なんでいないんだ...まさか、ショックでマインドコントロールがとけたりしてないよな...シロ...お前までいなくなったりしないよな...」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「くそッ！外に出ないと、燃えてしまう！！シロ、頼む...外にいてくれよ...！」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「シロ！！シロ！やっぱり外にいたのか！無事か？！」</div><div>「あぁ、無事だ」</div><div>「シ...」</div><div>「俺は壊すよ」</div><div>「...」</div><div>「それしかできない」</div><div>「...俺は...」</div><div>「...」</div><div>「目に焼き付けておく。忘れない...お前が...壊したこの家を...お前が燃やした...この家の全てを...お前の...意志を」</div><div><br></div><div><br></div><div>「クロ...お前は言ってくれた...俺が服もまともに着れない、お前以外の前ではろくに会話もできない、人よりどうしようもないこんな俺を、この世に2人といない天才と言ってくれたな。俺が今までずっと気にしていたことを、周りの大人が見捨てたことを、そんなことはどうだっていいんだって笑ってくれたな。俺が壊したものを、怯えもせず、嫌悪も抱かず、俺のことを破壊の神さまだって言ってくれたんだ。お前が、初めてだったよ...そんなことを言ったのは」</div><div>「シロ...」</div><div>「父さんだって...父さんだって...俺は...俺は父さんのことを...」</div><div><br></div><div>「シロ.........この家を去ろう...振り返らないで...歩こう」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>____</div><div><br></div><div>Children never know what parents think</div><div><br></div></div>
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<link>https://ameblo.jp/fusui-0318/entry-12262736998.html</link>
<pubDate>Wed, 05 Apr 2017 08:06:27 +0900</pubDate>
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<title>てんさいしょーねんの会話3</title>
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<![CDATA[ <div>&nbsp;</div><div>アイドルの続きを書きたいけど白黒坊やたちが邪魔してくる</div><div>______</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「おい、シロお前運動しなさすぎだぞ。ご飯も食べてるとこ見たことないし。お前んとこのハウスメイドはどうなってんの」</div><div>「ご飯...うーん、最低限食べてる。運動は...してないな」</div><div>「うちの使い人が聞いたら卒倒するな。運動と食事は、健康な身体に必須だって」</div><div>「分かった、食べるようにする。運動はできないけど」</div><div>「この家の周りでも走ってろよ。ここそこそこ広いからいい運動になるよ」</div><div>「あぁ、そうだな...でも、もう少ししたら、この家とお別れだ。走るどころか、歩き回ることもできなくなるな...」</div><div>「...は？」</div><div>「おれ、もうすぐ引っ越すんだ」</div><div>「いや、待て、何さっくり言ってんだよ</div><div>。聞いてねえよ。どこだよ。どこ行くの」</div><div>「分からないけど、俺は海の近くの施設に入るって。ドクターと両親が話し合って、一昨日くらいに決まった。流石に毎日工場の配達ルートを弄って、トーインチョコを横領して自宅に届けるのはダメだったかな。でも、クロも楽しかったろ、あれ、本当面白かっ」</div><div>「なんで？お前それでいいわけ？」</div><div>「いいって、何が」</div><div>「そんなんで、自分の居場所失っていいわけ？親とか、周りの大人とか、お前のこと何にも分かってない奴らにお前を、お前の人生を無茶苦茶にされていいわけ？」</div><div>「俺の居場所」</div><div>「そうだよ。海の近くの施設、それってつまりイーブス福祉施設のことだろう。あそこは、他者面会も一切禁じられた牢獄みたいなとこだ。あんなとこに行ったら、何にもなくなっちゃうぞ。あそこに行ったら一生、惨めに過ごして死んでくんだよ。周りがどんなうまい事言ったってな、あそこはお前のいていい場所じゃあない。それに、お前の今までつくってたあのコンピュータだって持ってはいけないぞ、なぁ、お前何であんなもん作ったんだ、シロ、何かを変えたかったからじゃないのか、お前を正当に扱わなかった奴らを見返してやりたかったからじゃないのか。シロ。違うのかよ」</div><div>「...」</div><div>「俺はお前の才能を見抜いてたぞ。このふざけた世界の大人たちにお前を取られてたまるかよ、クソッタレ」</div><div>「クロ、俺はどうしたらいいのか分からないよ」</div><div>「俺はお前を絶対にどっかに閉じ込めさせたりしない。どうすればいいのか2人で考えるぞ。シロさえいれば、絶対にこの世界は何とかなるんだ...」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「クロ、君は...」</div><div>「学院長...いや、シロの父さん」</div><div><br></div><div><br></div><div>「何でシロを施設に入れるって決めたんですか。シロは確かに頭おかしいし、普段全然なんにもできないし、ポーっとしてるし、会話もできないし、甘いものばっか食べて糖に犯された馬鹿野郎かもしれないけど、まぎれもない天才なんです！俺は知ってるんです！！ノーシュタイン家の次期当主の、俺が認めてるんです！シロは施設なんかにいるような奴じゃない！」</div><div>「施設、といえば聞こえはよくないかもしれないが、立派なところだよ。人もよく、環境もいい」</div><div>「そんなこと、関係ないね。俺は、シロを閉じ込めないでくれって、言いに来たんだ」</div><div>「君は僕の息子と一緒にグレイズ学院の爆発事件を引き起こした...違うかい？」</div><div>「な...」</div><div>「グレイズ学院がおとされた後、テロリストグループを拘束し、1人ずつ射殺していった謎の組織が現れた...国の情報が</div><div>相次いで盗まれた...それから、多くの文化遺産である古城や遺跡の不自然な埋没...こんなに大事件が続いているのに、どれも未だに真相が明らかになっていない...人々は次、いつその災厄が起きるか、混乱にのみこまれはじめている。国が総力をあげて、世界中に要請して犯人を探しているのに、一向に手がかりがでてこない。まさか、この巧みな技術とあまりに優れた...そう、優れすぎてしまった能力で、事件を起こした真犯人が2人の小さな少年であるとは、誰も夢にも思わないだろうからね」</div><div>「...」</div><div>「父親である僕が知らないと思ったかな？シロが、どれだけ天才であるか...その能力が、そのぶんどれほど危険であるのかを」</div><div>「そんな...でも、あなたは何も言わなかった...」</div><div>「僕はね、クロ。知らないふりをしているんだ。僕には責任がある。クロにはまだ分からないかもしれないが、シロの父親であるという責任と、学院をおさめる者であるという、２つの大きな責任がね」</div><div>「それで、全てを隠して、閉じ込めるんですか、シロのことを」</div><div>「そうだよ。それが一番正しいんだ。守るためにね」</div><div>「シロのことを？...自分のことを？それとも、この腐った社会を？」</div><div>「...クロ、君にはシロのことを忘れて学院を卒業してもらいたい。君は偉大だ」</div><div>「嫌だ！絶対に忘れない。シロは、この世界を変えるにふさわしい人間だ」</div><div>「この世界を変えるにふさわしいのは、クロ、君のお父様のような方のことだよ」</div><div>「違う！！あんなのはごまかしだ！！皆騙されてる！こんな世界はお遊びだ！！もしそうじゃないなら、どうしてこの世に、こんなにたくさんの犯罪がおきるんだ？どうして社会をよりよくしようとしても、苦しむ人がいなくならないんだ？皆見ないふりをしているだけだ。俺なら、もっと本物の世界を作れる...だから、今ある世界を壊さなきゃいけない。シロならそれができるんだ...あいつは、全てを破壊する、この世界を変えるんだ！！」</div><div>「シロが、全てを破壊する、か」</div><div>「そうだよ！！」</div><div>「君は知ってるかい、クロ。シロの頭の中はね、人間ではあり得ないほどの脳神経細胞ネットワークをもち、我々には考えられないほどたくさんの電気信号が行き交っているんだ。」</div><div>「...」</div><div>「何回か、シロの、無意識下の脳の生体信号を、アンドロイドが受け取ってどう動くのか、実験したことがある。実験の結果、そのアンドロイドは、どうなったと思う？」</div><div>「...！それは...」</div><div>「自分を粉々に破壊してしまった」</div><div>「自分を破壊...」</div><div>「彼はね、自分の事が嫌いなんだ。複雑すぎる自分の脳みそがね。あれは、機械そのものだ。通常の人間の体に処理できるものではない」</div><div>「機械...確かに、シロの暗算能力は...」</div><div>「小さい頃から、破壊衝動が止まらなかった。情報量に精神が耐えられないんだ。自分を傷つけ、自分を壊そうとした。放っておけばあのアンドロイドと同じことになるだろう。</div><div>僕は、シロを守ろうとした。僕の息子を。</div><div><br></div><div>色んな機関に協力を求め、時間をかけて、シロのマインドコントロールをした。破壊衝動をうまく閉じ込めた。脳の活動の3分の1以上は意識できなくなったはずだ。だから普段のシロの動きはとても遅く、限られたことしかできない。でもそれは全て強制的に外部から抑圧した結果だ。あれは既存している発達障害の類ではないんだ。</div><div>睡眠時にはマインドコントロールが効かないから、自分の身体を傷つけたりしないように訓練もしていった。ほぼ成功だった。ただ...」</div><div>「ただ？」</div><div>「閉じ込めた破壊衝動は、消える事はない。眠っていたり無意識下の中では、それは絶えず動いている。もし、シロがその目で、感覚で、何か複雑につくられたものを外の世界に感じてしまったら、彼の抑えられた破壊衝動は、一気に爆発して膨れ上がり、目の前にある緻密に積み上げられたものを全てを壊してしまうんだ。それが複雑であれば、あるほどにね」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「クロ。シロはね、全てを壊す神なんかじゃあない。シロは、ただ自分のことが嫌いというそれだけで、自分と似た複雑なものを壊し回ってる、ただの哀しい人間さ」</div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/fusui-0318/entry-12262512030.html</link>
<pubDate>Tue, 04 Apr 2017 13:28:04 +0900</pubDate>
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<title>てんさいしょーねんの会話2</title>
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<![CDATA[ <div><br></div><div>シロクロぼーやの会話そのに</div><div>____</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「お父さんの仕事を継がないのか、クロ」</div><div>「はぁ？やめてくれ。その台詞を聞きたくなくてこの家に毎日のように逃げてきてんのに」</div><div>「とても立派な医者だな。今月も掲載されてた、ドクタークロロード」</div><div><br></div><div>「親父は立派だ、気持ち悪いくらい」</div><div>「じゃあどうして...嫌がるの。父の栄光を超えられないと思ってる？」</div><div>「...そんなんじゃない。俺だってちゃんと意志を固めて研究すれば親父をはるかにしのぐって言われてる。でもさ、そんなこと頑張ったところで、こんっな俺たちが世のため、人のために働く大人になると思う？」</div><div>「ううん、無理かも」</div><div>「かもじゃなくて、無理なんだよ。俺は医師にはならない。絶対に」</div><div>「でも...俺たちは...何かにならなくちゃいけない。何者かに」</div><div>「はっ、シロ、バカだな、何かって何だよ。お前はお前だろ！天才少年シロ様だよ。この狂った世界を壊して壊してぶっ壊すんだよ。こっぱみじんに！！破壊神シロ様だ！！見たか、あの校舎！ドガーン！ドガーン！お前のパフォーマンス、最高だったぞ！」</div><div>「壊して壊して、か」</div><div>「俺は、お前が全てを壊した後の世界がみたいよ、シロ」</div><div>「...」</div><div>「俺はこのイカれた世界が大っ嫌いなんだよ」</div><div><br></div><div><br></div><div>「シロ、こんなんやるの？」</div><div>「あぁ、できないんだ、それ。ブレインフィルズっていうんだ。ただしく作れたら固まるようになってるやつ。家に来るドクターから毎日やるように言われてる、その形になるように...そこの紙に書いてある形につくれって」</div><div>「何、お前どこか悪いの？診てあげようか？薬だせねえけど」</div><div>「俺は大丈夫と思ってる。でも悪いって言われてる。父さんも母さんも酷い目で俺を見てる」</div><div>「どこが悪いんだよ」</div><div>「頭」</div><div>「脳神経とかじゃなくて？」</div><div>「よく分からない」</div><div>「ああそういうこと。ネジぶっ飛んでるからな、シロは。俺はサヴァン症じゃないかと思ってるよ。<span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">まともに服も着れないしフツーの基本動作ができないから。</span>あのわけわかんない超人的暗算能力のわりに、お前、俺以外とろくに会話もできないもんね。いや、俺と話せるから、そこは心因性か。でもな、そんなこたど〜〜〜〜だっていいんだよ」</div><div>「ふうん...」</div><div>「このブレインフィルズ？このツミキ...みたいなやつ？これ、シロにはできないのか？」</div><div>「全然」</div><div>「ちょっとやってもいい？」</div><div>「いいよ、俺こっちしてるから適当にやってろ」</div><div>「これをこうして...ちょっと邪魔だな...シロ、工具かりる」</div><div><br></div><div>「よし、これでいいや。ほら、見ろよ」</div><div>「え、」</div><div>「俺天才だな、いけっ！ペガサス、世界を壊せ！！ドーンドーン！」</div><div>「すげぇ、あり得ない...あの形にするのですら足りないはずなのに...どうして」</div><div>「普通に作るのだって、パーツが、足りなかったはずなのに...何でこんな複雑なものを、つくれるんだ」</div><div>「だって一応天才少年だから、お前に負けるけど」</div><div>「...うぅ」</div><div>「ん？」</div><div>「...気持ち悪い」</div><div>「え？って、おい！シロ！！」</div><div><br></div><div><br></div><div>「やめろって！」</div><div>「あ...痛...クロ...」</div><div>「何で壊すんだよ！！バカか？！お前は！」</div><div>「クロ...壊してしまった。悪い...」</div><div>「あぁそうだったな、お前は破壊の神様だったな」</div><div>「...」</div><div>「...もういいよ、今日は帰る」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div>「フェリス」</div><div>「は、はい...何でしょうか？シロ坊っちゃま」</div><div>「ブ、ブ、ブレインフィルズ」</div><div>「え？なんですか？」</div><div>「い、一度したことあるだろ、やり方知ってるだろ。フェリス、見せて」</div><div>「しかしあれは坊っちゃまがお医者様から完成させるように言われて...」</div><div>「こ、ここ、壊れたんだ」</div><div>「そうですか...では新しいものを２つ準備します」</div><div>「１つ、フェリスがやって、それを見せて」</div><div><br></div><div><br></div><div>「坊っちゃまできましたよ」</div><div>「あ...」</div><div>「これは、完成したものを見せたらいけなかったかしら...坊っちゃま？」</div><div>「馬...だ。う、馬だな」</div><div>「え、ええ」</div><div>「思ったより、か、簡単なつくり」</div><div>「ええ、少し頭をひねれば必ず坊っちゃまにもできるはずです、こちら置いておきますから。今日は家中の電気を止めてしまわれないよう、お願いしますよ。旦那様がお怒りになられる。どうやってるか、私にはそっちの方が分かりませんけどねえ...では、私失礼します」</div><div>「...」</div><div><br></div><div>「おかしいな...どうして、俺は、フェリスの作ったものは、気持ち悪くならないんだろう...あの時たしかに、気持ち悪くなって、それで...クロの作ったものを...気づいたら壊してた」</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div>
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<link>https://ameblo.jp/fusui-0318/entry-12262254268.html</link>
<pubDate>Mon, 03 Apr 2017 17:14:33 +0900</pubDate>
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