<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom">
<channel>
<title>キャニオン倉田の『シネマ殺鼠剤』</title>
<link>https://ameblo.jp/gaijin99/</link>
<atom:link href="https://rssblog.ameba.jp/gaijin99/rss20.xml" rel="self" type="application/rss+xml" />
<atom:link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com" />
<description>鋭利な刃物は危ない。欠けた瀬戸物は危ない。</description>
<language>ja</language>
<item>
<title>『エンド・オブ・デイズ』  バナナで正義を主張したい。</title>
<description>
<![CDATA[ <p>ヤカンって水が沸騰するとピーって鳴るじゃない？</p><p>倉田のうちのヤカンも、そういう風にファンキーでポップな雄叫びをあげちゃうんだけどさ。</p><br><p>こないだフィリピンからの刺客、ルビーちゃんが家に来た時も鳴ったの。</p><p>でさ、倉田も酔ってたんだよね。ピーってなってくれるから放送禁止用語をいっぱい言っちゃって良いんだと思ったんだ。</p><br><p>だから放送禁止用語でルビーちゃんを口説いてみたの。そしたらヤカンより倉田の方が声がデカイでやんの！！</p><p>あっはっはっはっはっは！笑っちゃうよね！！全部聞こえちゃってたってオチ！</p><br><p>フラれちゃった！あーっはっはっはっは！はは…はぁ…。肺が苦しい。</p><br><br><br><p>なーんてね！ウソ！</p><p>じゃあ、感想言いまーす！</p><br><br><p>今回の映画は『エンド・オブ・デイズ』。</p><p>この作品、有名なのかね？結構話題になった映画なんでしょうか。</p><p>アーノルド・シュワルツェネッガーが出てるんですけども。</p><p>でもなー。それすらも知らなかったってことはそんなでもないのかな・・・。</p><br><p>まあでもね。凄いですよ。</p><p>かなり純度の高いハリウッド映画です。</p><p>というか、アメリカ人の感性にピッタリ。もうホントに寸分の狂いもなくピッタリだわ。</p><p>「アメリカ人ってどんな映画が好きなの？」って訊かれたら、真っ先にこの映画紹介します。</p><br><p>もうなんでしょう。オカルト！そしてアクション！筋肉！っていうね。</p><p>個々の要素で既にアメリカ人の大半の心を鷲掴みにできるものが、3つ同時に出るんですもん。</p><p>圧が凄い。圧が凄い。</p><br><p>まずオカルトをダシにして、ここまではしゃげないですよ日本人は。</p><p>昔『八ツ墓村』の犯人をあえて本当の亡霊にした手法で作品に仕上げてましたけど、結局普通に金田一耕介が犯人を暴く方には勝てませんからね。</p><p>日本人の感覚としてはそうですよ。でもアメリカ人は違う。</p><p>オカルトがオカルトじゃない世界観を創り上げて、亡霊や悪魔を相手に本気で銃撃戦したり、警察を総動員して捜索ができるんですねー。</p><br><p>とりあえず映画のベースは１９９９年の人類滅亡説なんですけども。</p><p>１９９９年から２０００年に変わる数分前に悪魔がよみがえり人類を滅ぼすと。</p><p>で、その人類を滅ぼすには大昔に悪魔が選んだとされる女性を悪魔自身が見つけて、結ばれる事が必要。</p><br><p>で、この１９９９年になんで悪魔が蘇るのかっていうくだり！</p><p>神父のおっさんが主人公に切々と語るんですけどね、もう「早く悪魔を！早く悪魔を！！」っていう監督の猪突猛進っぷりが激しい。辻褄とか一切関係ないからね。</p><br><p>聖書のヨハネ黙示録からの出典で、そのヨハネが見る夢に獣の数字っていうのが出てくるんですって。</p><p>それが「６６６」なんですね。あのオーメンで有名な、あれですわ。</p><p>その６６６をまず逆さにすると。もうその時点でちょっと無理やりじゃないですか。６６６年じゃねえのかいって話で。</p><p>で、逆さにして９９９ね。で、こっからがビックリなんですけど、「その９９９に１を付けると・・・」って。</p><p>いやいやいやいや！勝手か！勝手に１付けんな！それ良しとしたらなんでもありだぞ？！</p><p>なんならその一言で主人公納得してますからね。いやいや指摘しろと。</p><br><p>でも現実にある予言なんてそんなもんでね。特に人類滅亡説に関する予言は。</p><p>だいたいそうやって力技で古文書を歪曲して、「ハイ滅亡です」ってお送りしてるわけですから。</p><br><p>日本人って、どちらかというとそういうのに対しては冷めた目で見るじゃないですか。</p><p>まず疑うというか。インパクトの度合いが桁外れですからね、滅亡って。リアリティがないからまず根拠や理由を求める。そこから、「この情報は限りなく誤報に近い」と踏んだ時点で、やっと楽しみ始める。</p><br><p>逆にアメリカ人はまず受け入れるんでしょうね。受け入れて楽しんでから、味が無くなってから疑い始めるって感じなんでしょうか。</p><br><p>もう特技なんでしょうね。日本人の多くが箸を上手に扱えるのと一緒で、アメリカ人の多くがオカルトを上手に扱える。オカルトの国の人だから。</p><br><p>その特技、僕個人的には羨ましい。</p><p>これって別にどっちの国民性が正解とかないですからね。もともとオカルトなんて輪郭のハッキリしないものなんだから。どう捉えてもいいわけですよ。</p><br><p>おそらく羨ましがるという事は、僕にそういうアメリカ人的感性は無いんでしょうな。</p><br><p>で、結局映画自体の評価はというと、物凄く低いです。えへ。</p><p>そういうアメリカ人の感性にガンガン合わせていってますからね。もうホントに腰の低い映画ですよ。</p><p>この映画において撮る側も観る側もアメリカ人とした場合、観る側の感性には憧れますけど、撮る側の感性に対しては全然ピンと来てません。</p><br><p>ということでね、星は１つです。</p><br><p>エンド・オブ・デイズ ： ★☆☆☆☆</p><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/gaijin99/entry-11112628302.html</link>
<pubDate>Tue, 20 Dec 2011 21:48:32 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『モテキ』　擬音だけで論破したい。</title>
<description>
<![CDATA[ <p>どうも、スヌーピーです。 <br>ワンワンワン！という事でね。 <br><br>昨日「モテキ」を観てきたんですけども。 <br><br>凄いですねこの映画。 <br>原作は一切読んでないですけど、ホントにこんな内容なんでしょうか。 <br><br>ストーリーの面白さとか、演出の斬新さとか色々評価する部分はあるんでしょうけど、個人的にはそこは特筆したいとは感じませんでした。当然そこも面白いんですけどね。 <br><br>自分的に一番面白いと感じたのは、素材のチョイスでした。 <br>主人公の趣味嗜好として出てくる有形無形問わず様々なモノのチョイスが、いちいち面白い。 <br><br>もうなんていうんでしょう。 <br>物語中のセリフで「サブカルクソ野郎」っていう言葉が出てくるんですけど、まさにそのサブカルクソ野郎垂涎のワードが満載。 <br><br>「ヴィレッジヴァンガード」とか「神聖かまってちゃん」とか、「バナナマン」とか、「ゴッドタン」とか、「進撃の巨人」とか、「ＴＥＮＧＡ」とか、「一人カラオケ」とか、「ももいろクローバーＺ」とか・・・もう鼻につくくらいのサブカル。 <br><br>「JUDY AND MARYは通ってこなかったけど、最近のYUKIは好きだよ」とか「B'zはあんまり好きじゃないんだけど」とかもう・・・。ホントにサブカルクソ野郎が言いそうなセリフでしょ。 <br><br>「毎月読んでる雑誌はクイックジャパン。あとロッキンオンジャパンかなー。休日は大抵フェスとか音楽系のイベント行ってまーす」みたいな奴は、この映画が世界で一番面白いと思う。 <br><br>冒頭はちょっと嫌いかなこの映画と思って観てたんですけど、だんだん意図が判ってきて面白くなりました。 <br>これ多分監督ワザとやってるんじゃないでしょうか。あえてこういうワードを集合させて構成する事で、遠回しに批判するというか。 <br>この手法、好きだわー。 <br><br>音楽のチョイスもサブカル臭ぷんぷんでしたからね。 <br>映画を観る前の段階で確実にPafumeとくるりを使ってくると思ったら案の定。あ、別にどっちも好きですよ！アーティスト自体を批判したいわけじゃないです。 <br><br>エンディングが「今夜はブギー・バック」だった時にはちょっと嬉しかったもん。純度100%のサブカル音楽が来た！みたいなさ。 <br>この歌、サブカル系に敏感に反応するクリエイティブ業の人間とカラオケ行くと、必ず歌う奴いますからね。 <br>「昔の歌だけど、皆が盛り上がれる曲」として何故か定着してます。 <br>要するにブルーハーツの「リンダ・リンダ」みたいな。 <br>必ず歌うという意味ではくるりも。 <br>ただ普通の人たちとカラオケ行ってもまず出ない選曲。たまに歌う人もいますけど、一切盛り上がんないですからね。結果他の奴が歌う嵐か湘南乃風で一掃されます。 <br><br>こういう特殊な人種を普遍的な存在として集合させると、そこに出てくる言葉やモノが生み出す「鼻につく」という感情が見事に爽快さに反転しますね。逆に清々しいとはまさにこの事でした。 <br>客をそういう気持ちにさせる為の細工というかこだわりが本当に細部まで行き届いてて、丁寧だなと思います。 <br><br>特に丁寧だなと思ったのは、そこまでサブカルのディープな部分には触れてない。メインカルチャーとサブカルチャーの境界線をちゃんと知ってて、そのラインぎりぎりでサブカルの方に転がるモノをチョイスしてる。だから「スタバ」とか「サブウェイ」みたいなちょっとメインカルチャーに転がるモノも上手く散らしてるんですよね。 <br><br>ちょっとおかしい設定といえば、主人公が年収230万しかないとかのたまわってる割には、結構良い所で酒飲んでんすよね。一回行けば5，6000円は軽く超えるだろっていう雰囲気の場所で飲んでるシーンが結構描かれてる。一人暮らしだったら結構大変だろってね。家賃がすげえ安いのかな。 <br></p><br><p>まあでもね、良い映画ですよ。</p><p>珍しいですよね。漫画が原作で、テレビドラマの映画化っていう叩かれやすいコンディションの中で。</p><br><p>星は4つ！！</p><br><p>モテキ ： ★★★★☆</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/gaijin99/entry-11112458817.html</link>
<pubDate>Tue, 20 Dec 2011 21:42:50 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『BECK』 石鹸で解決したい。</title>
<description>
<![CDATA[ <p>今回は『BECK』。</p><p>久々に劇場で観た映画って事で、その時に感想を書きたかったんだけど、完全にサボってましたね。</p><p>もうすぐDVDになるらしいから、突然思い出したように書いてますよ。</p><br><p>さっそくなんですけど、堤幸彦が監督っていう時点で、僕自身あんまり期待してなかったですねこの映画。</p><p>この人に対して、僕全くネームバリューを感じないんで。</p><br><p>演出家としての手腕は凄いと思います。それはドラマ『池袋ウエストゲートパーク』をみて感じてましたから。</p><p>でも監督をやると一切ダメですね。この人が監督する作品って、ちょいちょい小ボケを挟んでくるでしょ。小ボケっていっていいのか解りませんけど、緊張感の中にちょっとした緩和で差し込むユーモアみたいな。</p><p>言ってみればインテリ感漂う、オシャレで上品な笑いね。</p><p>それが面白ければいいんですけど、なんかね・・・薄っぺらいというか。やるならちゃんとやってくれよって感じなんですよね。まあ簡単にいうとつまんないボケの連鎖なんですよ。</p><br><p>そういう小ボケの集合体みたいな短編映画を一回観ちゃってるから、この人が監督っていうと、そのイメージしか出てこない。それがあの人の作風と言ってしまえばそれまでなんですけどね。</p><br><p>そういう監督への印象をそのままに、今回の『BECK』を観たわけですが。</p><p>結果的にそのイメージは覆りました。</p><p>でもねー、本当にそれだけでしたね。単純に今までのマイナスイメージが払拭されただけ。</p><p>決して監督として才能があるというプラスのイメージは芽生えませんでした。</p><br><p>本筋はいる前にちょっと話戻しますけど、ストーリーに挟み込む小ボケって、結局保険なんですよね。</p><p>物語上必要のない遊び（この場合は小ボケね）を入れる事によって確かに作品はユーモラスになりますよ。</p><p>でもそれを無くして、遊びなく普通にストーリー展開したらどうなの？って話なんです。</p><br><p>同じくストーリーに無意味な小ボケをはさんでくるタイプの作家に宮藤官九郎がいますけど、あの人はそういうの抜きにしても単純にストーリーや人物描写で充分客を引き込める才能があると思うんです。</p><br><p>でもそれが堤幸彦には感じられない。</p><p>おそらくこの人が小ボケ部分を排除して何かドラマなり映画なり映像作品を作ったら、退屈なものばっかりですよ。</p><p>『トリック』も過去に誰かやってきたような、ありふれた推理ドラマになりさがります。</p><br><p>保険を掛けないと面白くならない作品は、芯の部分で絶対に面白くないんです。</p><p>でもそういう作品をこの人は未だに作り続けてる。保険に頼り続けてる。</p><br><p>『BECK』もそう。</p><p>「原作漫画」という保険があるから、面白い作品に仕上がってますよ。</p><p>演出という才能はある人ですから、やっぱりフォーマットがあればそれを面白くすることに関しては凄いです。</p><p>充分映像として世に出せて、大衆の支持を得る作品に仕上げてきますよ。</p><br><p>でも結局原作という保険があるからこその面白さなんですよね。</p><br><p>そこばかりにこだわるなと言われるかもしれませんが、毎回その保険に頼ってる監督なので、その事実からは逃れられない。性格の悪い感想文かもしれないですけど、そこはしっかりと触れとかないとね。</p><br><p>何度もいいますが、『BECK』という映画は面白かったです。確かに。</p><p>終盤のライブシーンなんか凄く臨場感があって、久々に劇場で観るべき映画だと思うくらい感動しました。</p><p>でもそれはストーリーの展開上、ラストに持ってくるのはそのライブシーンしかあり得ないわけで、堤幸彦の才能ではない。</p><p>映画を作る人なら誰しもがそういう構成にするし、対立する人気バンドのファンをかっさらって、更に盛り上げるという流れも、主役側が名もなきバンドという設定ならオチとして十分あり得る展開です。</p><br><p>バンドの映画という基盤がありますから、やはり一番のピークはライブなんですよ。</p><p>でもそのライブのシーンが監督の才能ではなく、流れからのお約束みたいな展開で盛り上げてるワケですからね。</p><p>やっぱり監督としての手腕は評価できないですよね。</p><br><p>更に今回は監督という広い仕事を任されたばっかりに、逆に才能のある演出面がおざなりになっている部分が何個かありました。</p><p>原作ありきの映画なので、その原作の世界観を作中で説明しないといけない。</p><p>その説明の仕方がね、如何にも文章読んでますよというセリフで行われてるんです。</p><p>これねー、もうちょっと工夫できたと思うんですよね。</p><p>セリフに頼るなとは言いませんが、もうちょっと自然さがほしかった。本当にマンガに書いてある文章をそのまま読んだような感じでしたからね。</p><br><p>あと主人公のコユキが歌うシーン。</p><p>ボーカルとしての才能がずば抜けているという設定なんで、やっぱり役者本人に歌わせるのは無理があるわけですよ。なので実際に歌ってる映像にBGMをかぶせることで声を消して、周りの観客の反応で歌の巧さを演出するというやり方なんですけど、BGM自体に違和感がありましたね。</p><p>演奏はガンガンのロックなのに、歌にかぶせるBGMは柔らかいオーケストラ的な音楽っていうね。</p><p>これじゃ「演奏」と「歌声」に落差が生じて、逆にロックにあってない声質って事になりますよ。</p><p>てことは結果才能がないって事にもなりかねませんからね。あのBGMのチョイスは間違いでしょう。</p><br><p>監督をする事で、本職の演出面に悪影響を及ぼすってどうなんでしょうな。</p><br><p>堤幸彦監督にはとりあえず一回、原作もなく、ストーリーに関係ない小ボケもない、純粋にストーリーや構成に魅力がある作品を一個作ってほしいですよ。</p><br><p>それが面白かったらもうあとは小ボケを面白くするだけ！</p><p>芸人以外のクリエイティブ職に就いてる人間特有の、インテリ感たっぷりオシャレ笑いを脱ぎ棄てて、本当に面白い小ボケを連発できるようになったら僕はもう堤幸彦監督大好き！</p><br><p>毎回映画観ちゃう！</p><p>DVDも買っちゃう！</p><br><p>というわけでね。</p><p>ライブシーンは確かに迫力があって感動したので、星は３つですね。</p><br><p>以上！</p><br><p>BECK ： ★★★☆☆</p><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/gaijin99/entry-10819285274.html</link>
<pubDate>Thu, 03 Mar 2011 17:48:22 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『武士の一分』 ゼリーの中に隠居したい。</title>
<description>
<![CDATA[ <p>シャーペンの上についてる消しゴムって、美味しそうだよね。</p><br><p>まあ実際食べてたよ。</p><p>すげえいっぱい。</p><p>それでお腹いっぱいにしてた日もあったしね。</p><br><p>あの頃はよかったなあ。</p><p>クレンジングオイルで炒飯作ってた時代だよね。</p><br><p>よし！思い出に浸るのはこれぐらにして。</p><p>今日も述べちゃおうかな。陳述しちゃおうかな。</p><br><p>感想を！！</p><br><p>今回はね、こないだ書いた『隠し剣 鬼の爪』の続編で、『武士の一分』です。</p><p>木村拓哉主演で話題を集めてた当時は「○○剣」シリーズの続編とは知らず、話題性だけの大したことない作品だと思ってましたよ。正直ね。</p><br><p>ホントにねー、子供でした。</p><br><p>面白かったですよ。</p><p>最近は観る邦画観る邦画全て当たりで、毎回面白い言ってますけどね。</p><br><p>でも大分木村拓哉に助けられてる映画という感じはしました。</p><p>観るキッカケとしてやっぱり木村拓哉っていうのは効果が大きいですしね。</p><p>で、演技もライト過ぎず個性派過ぎず、ちょうどいいバランスの役者ですから、観てて疲れない。</p><br><p>ただ木村拓哉であるが故の弊害も感じましたね。</p><p>盲目の侍を主人公としているわけですから、ストーリーの核となるのは視力を失ってからなんで結果的には気にならなかったんですが、視力失う前のシーンがちょっと現代劇の匂いがしちゃうんですよね。</p><p>やっぱり木村拓哉はルックスが良すぎました。顔立ちが端整すぎる。</p><p>で、会話のテンポも、現代的なんですよね。ちょっとしたボケとツッコミみたいなやり取りがあっても、間の取り方が完全に2000年代のやり方でしたから。訛りでごまかせる範疇ではなかった。</p><br><p>あの感じですよ。必殺仕事人2009。あれはセットが大江戸なだけで、完全に現代劇ですもん。</p><p>メインの役者陣がジャニーズで固められてたもんだから、全然時代劇という感じがしなかった。</p><br><p>あそこまで過剰になっちゃうと台無しですが、この映画に関してはギリギリの所で押さえてましたね。</p><p>失明した後もあの演技を続けてたらつまんない作品になってましたよ。</p><br><p>気になったのはそんなもんですかね。</p><br><p>好きだった所を挙げると、効果音の引き立て方ですかね。</p><p>この映画はやたらと効果音が目立ちます。風の音、虫の声、鐘の音、結構細かい効果音までしっかり聞こえるように演出されていました。</p><br><p>盲目の剣士という事は、その分聴覚が研ぎ澄まされると。それを観る側に伝えるための手段なんでしょう。</p><p>上手く機能していましたね。</p><br><p>あとタイトルのセンスも好きです。</p><p>『武士の一分』、作中の主人公のセリフです。</p><p>本来この作品の原作タイトルは『盲目剣 谺返し』っていうんですけど、こっちにしちゃうと『隠し剣 鬼の爪』同様、クライマックスの決闘の際に何か特別な剣を使うんじゃないかっていう余計な期待が生まれると思うんですよ。</p><p>でもこの作品では特にそういった剣、言ってみれば『盲目剣』っていうのは出てこないんです。別にそういう必殺剣みたいなノリを見せたいシリーズではないですからね。</p><p>そういう観る側に生まれそうな先入観を、上手く避けたタイトル付けにはセンスを感じました。</p><p>あ、若干偉そうだな。</p><br><p>こんな感じですかね。</p><p>前作の『隠し剣 鬼の爪』に比べると、やや劣りますけど完成度は高いです。</p><p>最後もちょっと泣かせるオチでしたし。</p><p>星は４個いきますね。</p><p>入口は月９、出口は時代劇っていう構造ですから、時代劇あんまり受け付けないよという人にも薦められます。</p><br><p>以上。</p><br><p>武士の一分 ： ★★★★☆</p><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/gaijin99/entry-10602963332.html</link>
<pubDate>Wed, 28 Jul 2010 01:15:20 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『告白』　愛されるより禁煙したい。</title>
<description>
<![CDATA[ <p>倉田はね子供のころ貧乏だったんだ。だから手袋買ってもらえなかったんだよ。</p><br><p>かわりに冬場になったら内臓を抜きとったイカに手を突っ込んで暖をとっていたよ。</p><br><p>そして残った内臓は、バターで焼いてお風呂に浮かべていたよ。</p><p>そうすると風邪ひかないんだってさ。</p><br><p>そういう事してるからキャバクラ嬢に磯臭いって馬鹿にされるのかな。</p><br><br><p>さ！！</p><br><br><p>今回は『告白』。</p><p>初ですよ、劇場公開中の作品の感想を書くなんて。</p><br><p>この作品は、湊かなえ原作のミステリー小説を映画化したものなんですけどね。</p><p>はっきり言いまして、名作です。邦画で名作だなって感じたのは『キサラギ』以来ひさびさ。</p><p>原作ありきの映画っていまいちパッとしない事が多いんですよ。</p><p>それって多分捨てるべきところと拾うべきところがしっかり区別できてないからなんでしょうけど。</p><p>この映画はね、拾うべきところをしっかり拾って作れてるっていう、ホントに捨てるところが一つもない作品です。</p><p>大根みたいな映画ですね。</p><br><p>ストーリーはとある中学校の女教師が、自分の娘を担任しているクラスの生徒に殺されてしまいます。</p><p>その事件をキッカケに女教師は、犯人である生徒に対して復讐を計画するんですね。</p><p>その復讐がかなり狂気めいていて怖い。単純に「殺されたから殺し返す」っていう発想じゃないんですよ。</p><p>犯人はもう割れていて、その生徒に対してどういうやり方で復讐を果たすかというのがメインになってきます。</p><br><br><p>というかね、その主人公だけが狂気めいてるわけじゃないんですよ。</p><p>正直この映画に出てくる人、全員頭がおかしいです。</p><br><p>でもこの頭のおかしさが理にかなってるんですよね。</p><p>誰一人として、突飛なキチガイ行動を起こすわけじゃない。</p><p>必ず何か理由が存在して、その結果おかしくなってるんです。</p><p>筋の通った狂気といった感じでしょうか。</p><br><p>だから全部納得がいくんですね。</p><p>「この展開でこんな事するかね？」っていう不可解な行動をとる人間が誰もいない。</p><br><p>そういう人間たちが揃って一つのストーリーが出来上がってる。</p><p>もうそれが怖いですし、最大の魅力ですよね。</p><br><p>また最後の終わり方も凄く好きでした。</p><p>最後の最後に犯人である生徒に、女教師が「「これが本当の復讐であり、あなたの更生の第一歩だとは思いませんか？」っていうんです。</p><p>で、最後に「なんてね」って囁いて終了なんですけどね。</p><p>「あなたの更生の第一歩」なんて微塵も思ってないよ、という事をわざわざ言葉にして犯人の生徒にぶつけます。。</p><br><p>主人公の女教師は、あくまで復讐のために動いてるだけですから、その辺は感情のないロボットなわけです。</p><p>だからこの「更生の第一歩」云々は別に言わなくても良いんですよ。</p><p>でも敢えて言葉にした。敢えて言葉にすることで、復讐するべき対象をさらに蹴落としたんですね。</p><p>まあ、なんて性格の悪い。</p><br><p>映画では「なんてね」で暗転してしまいますが、多分この後の主人公は大爆笑でしょう。</p><p>まあジャンルとしてはミステリーでしょうけど、主人公目線で言うとこの映画はサクセスストーリーですから。プロジェクトＸとかガイアの夜明けと肩を並べる素敵なサクセスストーリー。そら笑うわな。</p><br><p>だからこの映画を観終わった後、重苦しい気分になるのは間違いなんですよ。</p><p>むしろスカッとするべきです。</p><p>まあ、教師と生徒どっちに感情移入するかにもよりますが。</p><br><p>あと血の演出も好きでした。</p><p>変に噴き出さず。かといって血のりをケチる事無くバンバン使ってましたね。</p><br><br><p>あんまりずっと褒めちぎるのもあれなんで、一個苦言を呈しておこうかな！</p><p>犯人とされる生徒は2人いるんですけど、片方（少年Ｂ）は心の病に侵されるんですね。復讐の一環で。</p><p>で、少年Ｂのあまりの狂いっぷりに母親もおかしくなっちゃって、結果殺しちゃおうって事になるんですよ。</p><p>そのシーンなんですけど、演出としてはふと思い立ったように殺しに行くんですよ。</p><p>「あ…殺しにいこう」っていう感じですね。「そうだ、京都いこう」みたいなテンションです。</p><br><p>その時ですね。殺しに行くために息子の部屋に向かうんですが、ちょっと重いＢＧＭが流れるんですよ。</p><p>おどろおどろしい感じの。</p><br><p>それはちょっと違いますよね。</p><p>ここは無音でしょう。そのＢＧＭのおかげでいかにも「今から殺しに行きますよ！」っていう意気込みが見えちゃう。それじゃダメなんですよ。もっと無感情を演出しないと。</p><br><p>そんなもんですかねー。</p><p>無理矢理探してこの少なさね！大根で言ったら、ちょっと虫が食ってる葉っぱの一部をくさしただけですよ。</p><p>ホントに捨てるところのない映画ですよね。</p><br><p>これは文句なしの満点ですよ。</p><p>ＤＶＤ出たら買っても良いくらいの名作でした。</p><br><p>以上。</p><br><p>告白 ： ★★★★★</p><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/gaijin99/entry-10601125622.html</link>
<pubDate>Mon, 26 Jul 2010 02:11:12 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『隠し剣 鬼の爪』 プラモの枠で傷つきたい。</title>
<description>
<![CDATA[ <p>やっぱり何が一番楽しいかって、金勘定だよね。</p><p>万冊を一枚一枚丹念に数えてる時が一番気持ちいい。</p><p>夢中になってる倉田がそこにいるね。</p><br><p>金勘定してる時は、ほとんど音とか耳に入ってないんじゃないかな。</p><br><p>こないだ妻が俺の貯金勝手におろして競艇行ったのを告白してきたんだけど</p><p>金勘定してたから聞こえてなかったもんね。</p><br><p>後で妻からもう一回聴いて腰抜かしちゃったけど。</p><br><p>あ、人類で初めて腰を抜かしたのは倉田のひいおじいちゃんだよ。</p><br><p>だから倉田の家系は代々腰抜かし家族なんだ。</p><p>倉田なんかはお母さんが腰抜かしたはずみで生まれてきたからね。</p><br><br><p>さ！！</p><br><br><p>今回の感想行っちゃおうかな。</p><p>レッツゴー！爆走兄弟！レッツ＆ゴー！</p><br><p>『隠し剣 鬼の爪』を観ました。</p><p>山田洋次監督で、永瀬正敏主演の時代劇ですね。</p><br><p>基本時代劇と言いますと、自分の場合黒沢映画が大半を占めているのですが、</p><p>たまには観ますよ！</p><p>『雨あがる』とかも好きでしたしね。</p><br><p>今公開中の『必死剣　鳥刺し』の「鳥刺し」っていうネーミングだけに興味があったのですが、</p><p>だんだんその「○○剣」シリーズに興味が湧いてきて観るに至りました。</p><p>だから鬼の爪と鳥刺しの間の『武士の一分』もしっかり観ました。</p><br><p>まあブログ的報告はこの辺にしまして。</p><br><p>僕的には相当良い映画でした。</p><br><p>殺陣のシーンが迫力あったとか、ハートフルで泣けたとかそういう次元の面白さではなく、</p><p>作品が放つ静けさに身を任せてたら、そのまま気持ちよく終わっていったって感じですね。</p><p>本当に日本人のために作った時代劇という感じがします。</p><br><p>ストーリー的には２部構成なんでしょうかね。</p><p>前半は主人公と、以前主人公の家で女中をしていた女性とのドラマ。</p><p>後半は、主人公と同じ師を持つ一人の侍が起こした謀反を発端にしたドラマです。</p><p>後半はその謀反を起こした侍との決闘と、その決闘の陰で行われていた家老の所業に対する復讐、二つの山場が設けられています。</p><br><p>前後半とも面白かったんですが、この映画が面白いポイントはどこか。</p><p>それは、演出の上手さなんですね。</p><br><p>スカシの技法を連続で使われるんです。</p><p>「あー、ここ名シーンになるはずなのに・・・」っていう落とし方が続くんですよね。</p><p>で、最後の最後もスカシを使ってくるんです。</p><p>普通なら怒りますよ。ていうか外人だったらもう怒ってるかも知らん。</p><p>でもスカして、スカして、スカしきって、結果その最後のスカシがキレのある演出として表現されている。</p><p>これは新鮮でしたね。今までにない感覚でした。</p><br><p>ちょっとネタバレになりますけど、最初のスカシは女中の女性との別れです。</p><p>海を眺めながら、女中に「実家に帰れ」と別れを切り出すシーンまではいいじゃないですか。</p><p>感動の別れを期待させますわな。</p><p>でも切りだして間もなくシーンは次の日の朝に飛び、「翌日目覚めると、きえ（女中の名前）はいなかった」と主人公のモノローグで終わります。</p><br><p>まず一発。感動の別れシーン、無し！</p><br><p>さらに次のスカシ。</p><p>謀反を起こした同門生の侍との対決シーン。</p><p>ここでは派手に殺陣をします。タランティーノも大好き、殺陣！サムライ！</p><br><p>お互い睨みあい、次の一閃で勝負が決まる所まできます。</p><p>当然期待度は高まります。</p><br><p>それなのにですよ、</p><br><p>ドーン！！</p><p>主人公に同行してた鉄砲隊が、しびれを切らして侍を狙撃！</p><br><p>関係無い奴が倒しちゃったよ！</p><p>しかも鉄砲だって！ずるい！</p><br><p>もうスカシもスカシでしょ。俺たちゃ刀の勝負を観たいの！</p><br><p>ここで二発。腕の立つ侍同士の決着シーン、無し！</p><br><br><p>こんな事で、この映画大丈夫なのかと。一個も山場無しかねと。</p><p>心配になりましたよ。</p><br><p>で、最後。</p><p>この同門生の侍の奥さんがね、決闘の前に謀反の対象となった家老にそれを見逃してほしいと頼みに行ってたんですね。殺さないでほしいと。</p><p>家老はそれを承諾するんですが、ちょっとね。色っぽい事をね、しちゃうわけです。</p><p>それなのに、主人公には決闘の中止は伝えません。ただ色っぽい事をしただけ。見逃してあげる事をダシに。</p><br><p>まあ、汚い話です。</p><br><p>じゃあ！と。</p><p>行きますよ行きますよー！成敗に！</p><p>ここで出てくるのが！！隠し剣鬼の爪ですよ。</p><br><p>一体どんなもんかと。期待度がグーン！と上がりますね。</p><br><p>城へと趣き、家老を廊下の陰で待ち受ける主人公。</p><br><p>やってきた家老の元にスッと片膝をつくと、さらにスッと家老の胸あたりを突きます。</p><p>そしてスッと立ち上がり、スッと家老から離れていきます。</p><br><p>カメラ前で針のような鬼の爪を胸元にしまう主人公。</p><br><p>？</p><br><p>あ、家老死んだ。</p><br><p>うわああああ！！死んだよ！</p><p>今の「スッ・・・」で死んだよ！</p><br><p>この演出！！まったくの無音。血も出さない。</p><p>しかも刺すところの接写は無く、定点カメラの長回しのみ。</p><br><p>ザ・「静」。</p><br><p>最大のスカシが最大のキレ味を表現しました！</p><p>これはねー、ちょっと鳥肌ですよ。</p><br><p>そのあと家老の死体を見た医者が「人間業じゃない」「恐らく体内は血の海だろう」と言いますが、そのセリフが一層この場面の真の迫力を物語ってますよね。</p><br><p>ここで変に「ザク！」とか効果音入れたり、血が噴き出したり、攻撃を助長するようなBGM入れたりしたら台無しですからね。この「抑え」を徹底した演出力は凄い。</p><br><p>とまあこんな感じです。</p><p>本当に悪く言うところがないですね。</p><p>ここまでされると、同じ山田洋次監督で同じ原作から出展された『武士の一分』も観たくなりますわね。</p><br><p>で、間髪入れずに観たわけです。</p><p>その感想はまた今後のブログで。</p><br><p>今日は以上！</p><br><p>隠し剣 鬼の爪 ： ★★★★★</p><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/gaijin99/entry-10597440291.html</link>
<pubDate>Thu, 22 Jul 2010 01:18:45 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『ブラック・ダリア』　冷めても美味しいと信じたい。</title>
<description>
<![CDATA[ <p>顔のパーツってさ、みんな漢字が簡単じゃない?</p><p>「目」、「口」、「耳」って形がすっきりしてるよね。</p><p>でもさ、何で「鼻」だけこんなにぐちゃぐちゃした漢字なんだろ。</p><br><p>多分象形文字なんだろうけど、誰の鼻をモデルに漢字を考えたんだろうね。</p><p>そいつの鼻、ぐちゃぐちゃ？</p><br><p>まあ、よくわかんないですけどね昔の事は。</p><p>漢字考えた奴は天才ですけど、その辺の事ももっと文献に残してほしかったなあ。</p><br><p>なんて思ってます。</p><br><p>拘置所で。</p><br><p>さ！！</p><br><p>久々に書こうかな、感想。</p><br><p>今日見た映画は『ブラック・ダリア』です。</p><p>公開当時観たかったんですけど、結局DVDで初見になっちゃいました。</p><p>撮ったのがブライアン・デ・パルマっていう僕の大好きな監督だってのを最近知って、急遽借りたんですけどもね。</p><br><p>ブラック・ダリア事件っていう実際にアメリカであった事件をベースに作ってます。</p><p>「ブラック・ダリア」っていうのは被害者女性の通称。黒を好んで着ていた事からこの名前で呼ばれていたようですね。</p><br><p>この事件を担当する刑事が、被害者女性の知人である資産家の娘と関係をもったのをきっかけに、その一家とブラック・ダリアとの繋がりが暴かれていくというストーリー展開です。</p><br><p>ストーリーの軸はそのブラック・ダリア事件なんですけど、そこに別の問題も絡んできます。</p><br><p>主人公の刑事は元ボクサーなんですが、その当時ライバル関係にあったボクサーも同じく刑事で、そいつとパートナーを組んでブラック・ダリア事件の捜査に当たります。</p><p>そのパートナーの刑事っていうのがある問題を抱えてて、それがもう一つの映画の肝になっています。</p><br><br><p>あらすじだけを読むと、割と普通のサスペンスですよね。</p><p>そうなんですよ本当に。「この作品、総括して何だ？」って効かれたら、「ただのサスペンス」ですって答えますよ。</p><br><p>それ以上でも以下でもない。</p><p>だから、退屈です。正直ね。</p><br><p>この監督は昔はね！</p><p>「スカーフェイス」やら「ミッドナイトクロス」やら、数々の名作を残してる人なの！</p><br><p>それが今回はちょっと好かされた感じでしたね。</p><p>ブライアン・デ・パルマがつくる映画っていうのは、わかりやすい脚本に攻撃的な演出が最大の魅力だと思うんですよね。一回観ただけで脳裏に焼きつくような1シーンが必ずあった。</p><p>それが今回の映画には全く無し！それがまず残念なところですよね。</p><br><p>今回の映画は、「判りにくい脚本に地味な演出」っていう本人最大の魅力の真逆を観る側にお届けしてるんですよね。それじゃあ、面白くなるわけ無いですよ。</p><br><p>で、この「判りにくい脚本」ね。</p><p>何が判りにくいか。</p><br><p>伏線が細か過ぎ、そして最初から出し過ぎ。</p><br><p>あんなの、単なる嬉しがりですよ。</p><p>伏線の貼り方と回収の仕方を最近覚えたみたい。</p><br><p>始まって7，8分くらいの細かいセリフまでが伏線になってるとはどういう事かと。</p><p>映像に数秒しか映らない、ちょっとした小道具までが伏線になってるとはどういう事かと。</p><br><p>そりゃあね！そりゃあね！そういうの見慣れてる人にはいいかもしれませんよ。</p><p>日ごろからミステリー小説読み耽ってる人とかには、むしろ当たり前のことかもしれない。</p><br><p>でもね、正直覚えてないですよー。</p><br><p>上映時間は2時間なんですけど、冒頭に伏線が用意されてるって事は終盤までの約1時間半そのシーンをしっかりと覚えておかないといけないわけですからね。</p><br><p>無理無理無理。</p><p>そこまで伏線に対して貪欲に観てないもん。</p><br><p>伏線貼ってるからには、終盤での回収によって「ああ、あの時のあれがね！」みたいなスッキリ感を味わいたいわけじゃないですか。こっちとしては。</p><p>それもできやしない位の規模で「伏線」って言われても、あまり効果的ではないですよ。</p><p>冒頭に伏線を張るなら、上映時間をもっと短くまとめるべきでしょう。</p><br><p>だからちょっと失敗ですよね、この映画は。</p><p>刺激的な事件を題材にするまでは良かったんだけど、本格サスペンスに走った時点で負け戦でした。</p><br><p>で、これ原作があるんですってね。</p><p>「L.Aコンフィデンシャル」っていうこれも映画になってる小説なんですけど、そのシリーズの一つらしいです。</p><br><p>てことは原作ありきで映画を作ると失敗するっていうことでしょうかね。</p><p>史実を基にするのは一回「アンタッチャブル」で成功してるからいけるみたいだし。</p><br><p>だから、あれだ。</p><p>スタンリー・キューブリックと同じタイプですね。</p><p>原作に縛られると面白い映画を作れなくなるっていう。</p><p>キューブリック好きですけど、「シャイニング」は全然面白くないですからね。</p><br><p>でも何個か好きな部分はあるんですよ。</p><p>特に資産家の妻を演じてる女優が上手い上手い。</p><p>完璧に頭おかしい女を演じきってます。</p><br><p>そういうちまちまと存在するいい所を拾い集めた結果、星は2個ってことで。</p><br><p>ブラック・ダリア ： ★★☆☆☆</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/gaijin99/entry-10585542392.html</link>
<pubDate>Fri, 09 Jul 2010 02:54:36 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『フルメタル・ジャケット』 赤ちゃん丸飲みしたい。</title>
<description>
<![CDATA[ <p>皆には内緒だよ。</p><br><p>実は倉田はね、穀物の種類に入るんだ。</p><p>だから１６雑穀とかよくいうでしょ？あれの一つは倉田なんだ。</p><p>雑穀米にはもれなく俺が入ってるからよろしく。</p><br><p>でも特質するような栄養素はなにも無いんだ。</p><p>貯金も無いしね。</p><p>そして常識も無いんだ。</p><br><p>満員電車で大辞林を広げて読んでるからね。</p><p>こないだは山手線で「セックス」っていう言葉にラインを引いたよ。</p><br><br><p>まあ、そんな倉田豆知識はさておき。</p><br><p>今回観たのは『フルメタルジャケット』。スタンリー・キューブリック作の戦争映画ですね。</p><p>恒例のあえて名作に手を出して、おこがましく感想を言うシリーズの幕開けだ。</p><br><p>映画の構成は前編と後編に分割されます。</p><p>前編では新兵が受ける軍事訓練の苛酷さを描き、後半はそいつらの戦場での行動を描いています。</p><br><p>この２部構成というスタイルに対して考えるのはまず、前後編のどっちが魅力的だったか。</p><p>っていう事になると思いますが！個人的な意見では、断然前半ですね。</p><br><p>教官の個性が凄すぎるというのは言うまでも無く、「微笑みデブ」を軸にすることで、彼の成長ぶりと精神が狂っていく展開がしっかり見所になってますから。</p><br><p>もっというと、正直後半が面白くない。</p><p>軸となる人物が変わる上に、そいつ自体大して面白みのあるキャラクターではないんです。</p><p>だから後半のオチも大したことない。「うん・・・まあ、そりゃそうなるか・・・」程度の気持ちのままスタッフロールですよ。</p><br><p>やっぱり後半もあのブタを主人公に置くべきでしたね。</p><p>若干ネタバレしますが、自殺しちゃうんですよ。ブタくん。</p><p>散々いじめられた腹いせに卒業前日に教官を殺して、その後自殺してしまう。</p><br><p>でもその教官殺し自体も要らないかなと。</p><p>精神が狂ったままで卒業していった方が絶対よかった。</p><p>「教官殺し＝精神の崩壊」っていう表現方法なんでしょけど、それをやらなくても頭がおかしくなった事を伝える手法はもっと他にもあったでしょうからね。</p><br><p>もっとネタバレしちゃうと、ブタくんは、訓練中に射撃の才能を見いだされるんですよ。</p><p>つまり実戦ではどの新兵よりも活躍が期待できる存在なんですよね。</p><br><p>だったらブタくんは戦場に行かないとでしょ。</p><p>前半だけにとどめるのはちょっと惜しい。後半にも絡めるべきでしたよね。</p><br><p>メインはブタくんじゃなくても良いですから、裏の主人公的な感じにすると面白いような気がしますけどね。</p><p>軸にされる部隊とは別な部隊にブタくんを所属させて、メインのヤツが噂で聞くみたいな演出で。</p><br><p>頭の狂った人間が、人を殺す才能を発揮してガンガン戦果を挙げてる。つまり軍事的には評価されるべき対象になっているっていう「異常さ」。戦争だからこそ肯定される「異常さ」ね。</p><br><p>オチのベトコンの女の子を射殺するシーンも、ブタくんにやらせた方がよっぽど衝撃的なオチになると思いますけどね。結果それも戦果として評価される行動なわけですから。普通なら狂人扱いなのにですよ。</p><br><p>平和によって否定される「異常」は、戦争では肯定される「異常」に変わる。</p><p>そういうメッセージの戦争映画の方がよりリアルだと思うし、魅力のある映画に変わると思いました。</p><br><p>この作品は反戦映画らしいですけど、そんなに包括的な主張で映画撮らなくても良いですよね。</p><p>キューブリックの場合はもっとピンポイントな主張で映画を撮った方が、良い意味でクセが出て味のある映画になると思いますけどね。</p><br><p>こんなところでしょうか。</p><br><br><p>フルメタル・ジャケット：★★☆☆☆</p><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/gaijin99/entry-10507157431.html</link>
<pubDate>Tue, 13 Apr 2010 02:33:33 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『パーフェクト・ワールド』 洗濯物たたみたい。</title>
<description>
<![CDATA[ <p>こないだ朝起きたら、育ってきた朝顔のツルに胸倉掴まれてました。</p><br><br><p>今回観たのは『パーフェクト・ワールド』。</p><p>ジャンルは大好物のロードムービーでした。俺はいちいちロードムービーを選んでくるね。</p><p>無意識に借りちゃうんだ。</p><br><p>やっぱり失踪願望があると、勘もそっち方面に偏るのだろうね。</p><br><p>今回の設定は脱獄犯と、そいつが誘拐した子供っていう異色な組み合わせでした。</p><p>この組み合わせだと、子供主体のストーリー展開になりがちな気がしてたんですが、観終わってみるとそうでもなかった。</p><p>むしろ脱獄犯の過去や、旅に出る動機の方がしっかり設定されてましたから。</p><p>それと子供の成長ぶりや要所要所の活躍が相まって、丁度いいバランスを作り出してましたね。</p><br><p>でも万人受けはしないでしょうね。</p><p>映画としてのバランスは良いけど、皆が皆面白いと思える映画じゃないです。</p><p>おそらくお母さん連中は結構いけすかねえ映画だと思います。</p><br><p>この映画は、少年が脱獄犯との旅を通して、母親の決めたルールを壊していくっていうのがテーマなんですよ。</p><p>だから家族といた時より、誘拐された後の方が活き活きと成長しているわけです。</p><br><p>そういう場面をたたみかけてくるっていうことは、結果母親という存在の否定に繋がります。</p><p>まあ母親目線だと、気持ちの良い映画では無いですわな。</p><br><p>逆に子供目線で見ると、非常に楽しい映画なんじゃないでしょうか。</p><p>ある種チャイルド向けの映画かもしれません。</p><br><p>あとね！</p><p>これは言っておきたいと思う事が一つあるんですよ。</p><p>ＤＶＤ観終わった後に他の人の感想を読んだんですけど、その中に気になるコメントがありました。</p><br><p>「最後が予想できちゃいました」</p><br><p>っていうね。</p><p>それを理由に映画を低評価してるんですよ。</p><br><p>んー。まあ、別にいいんですよ。</p><p>その人の感性と言うか、解釈ですからね。</p><br><p>でもちょっと待てよと。</p><p>この映画の肝はオチなのか？っていう話ですよ。</p><br><p>俺は違うと思いますね。</p><p>ていうか、監督もそこにこだわってはいないと思います。</p><p>だからこそオチをオープニングに持ってくる、まわりオチの演出を利用してるわけですからね。</p><br><p>別に予想できちゃっていいんですよ。俺だって予想できましたし。</p><br><p>そういう映画じゃないんだよなー、この作品は。</p><p>むしろ「過程」を楽しむ映画だと思います。</p><br><p>うーん。なんだろうな・・・。</p><p>なんかオチに重きを置いてる人、多くないですか？</p><p>そこだけを見ちゃうと、結局どんでん返しのある映画にしか心を打たれなくなっちゃいますよ。</p><br><p>最近そういうラストの衝撃にこだわりすぎた映画ばっかり見てたんで、ちょっとそういう感想に対して違和感を感じちゃいましたね。</p><br><p>以上。</p><br><p>パーフェクト・ワールド：★★★★☆ </p><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/gaijin99/entry-10466558489.html</link>
<pubDate>Wed, 24 Feb 2010 01:45:29 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>『題名のない子守唄』 母性本能くすぐりたい。</title>
<description>
<![CDATA[ <p>倉田の「く」は、空爆の「く」！</p><p>倉田の「ら」は、らしくないじゃんの「ら」！</p><p>倉田の「た」は、たちつてとの「た」！</p><br><p>じゃあ「き」は？</p><p>せーの！</p><br><p>キリストの受難！！！</p><br><p>ということで僕です。</p><br><p>今回の映画は「題名のない子守唄」。</p><p>ジュゼッペ・トルナトーレ監督作で、「ニューシネマ・パラダイス」とか「マレーナ」を撮った人です。</p><br><p>タイトルの感じからすると、ジャンルはヒューマンドラマ。しかも感動物といった感じですけど、中身は全然違う。</p><p>もうドロドロもドロドロ。ヒアルロン酸みたいな映画です。</p><br><p>主人公は海外からイタリアにやってきた女性。</p><p>とある金細工の工房を営む夫婦に、家政婦として雇ってもらおうと近づきます。</p><br><p>本当に序盤なんですけど、もうこの辺からヒアルロンっぷりが出てきてます。</p><p>どうしても家政婦になりたかったんでしょうね。既に雇われていた家政婦のおばあちゃんを事故に見せかけて殺害。そして堂々の家政婦宣言ですよ。</p><br><p>夫婦とはすぐに打ち解け、さらに娘とも非常に仲良くなります。</p><br><p>で、実はこの娘が・・・っていう展開になっていくんですけどね。</p><p>結構ネタバレ要素が多い映画なんでストーリーはこの辺までで端折ります。</p><br><p>でも感想は端折らない。なぜなら感想を書くブログだから。</p><br><p>作品自体は面白かったですよ。</p><p>あんまりオススメ！っていう感じではないですがね。</p><p>ただこういう映画を、「一人でミニシアターに映画観に行っちゃう私、オシャレ」とか思ってるスイーツ女に見せてあげたいです。</p><br><p>なんでしょう。</p><p>この監督「マレーナ」もそうでしたけど、女の本性とか執念みたいのを描かせると凄いですね。</p><p>人間の負の方面を描くのが上手っていう事は、僕が好きな監督ですね。</p><br><p>今回の映画は、そういう負の方面が「マレーナ」以上。</p><p>「マレーナ」では主軸をそこに置いてなかったですから。あくまでそういうニュアンスも含んでいるよってだけで。</p><br><p>でもこの監督、感動物も撮れるんですよ。</p><p>むしろ初期はそういう映画が多かった。で、評価も高いですしね。</p><br><p>ここからは個人的な意見なんですが、この監督は作品の出し方が上手だと思います。</p><br><p>最初に「ニューシネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」みたいに、大衆が受け入れやすい感動ドラマを多く発表することで、ファンを獲得することに成功してますよね。</p><p>その後に「マレーナ」「題名のない子守唄」いった自分の感性をより強めた映画をたたみかける</p><br><p>それによって感動物で付いたファンは新鮮な感じを得られるわけですね。</p><p>ああ、こんな作風もいけるんだ的な。</p><p>でも実際監督が描きたいストーリーは後者みたいなドロドロ劇だとおもうんですよ。</p><br><p>だから上手いなと。</p><br><p>この人みたいな作品展開をすることで、今後独自テイストが強い作品を発表しやすいんですよ。</p><p>感動物とドロドロ劇の両方で成功してるわけですから、双方をうまく展開することで本人のブランドは崩れにくくなりますね。</p><br><p>これが逆だった場合、彼はやりたい放題できなくなりますよ。</p><p>最初から独自色の強い作品を発表しちゃうと、通好みの監督になっちゃうでしょ。</p><p>で、その後に感動物を出すことによって当たるとしますよね。</p><p>そうするとライトなファンがそっちの作風に依存しちゃうと思うんですよ。</p><br><p>結果作品のニーズが感動物に限定されちゃう。</p><br><p>そうなっちゃうと終わり。</p><p>もう終わりです。</p><p>ファンやマスコミの声に左右されすぎて、無理矢理作品作ってハズしまくるジブリと一緒になる。</p><br><p>監督としては、やっぱり自分の感性は大切にしたいじゃないですか。</p><p>やりたい放題できる映画を作るのが醍醐味なわけですよ。</p><br><p>それをできるようなポジションに、自分を置くっていうのも大事なんですね。</p><p>そういう意味ではこの監督は大成功ですよ。</p><p>今後の作品もそうハズレは出てこないと思います。</p><br><p>以上。</p><br><p>題名のない子守唄：★★★★☆</p><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/gaijin99/entry-10464105499.html</link>
<pubDate>Sun, 21 Feb 2010 00:25:27 +0900</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
