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<title>ひよっこ麻酔科医の半熟日記</title>
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<description>タマゴからかえったばかりのひよっこ麻酔科医がニワトリになるまで。間違った思い込みや根本的な誤りを含んでいる可能性大。1年後に読み返して、「1年前の自分は、なんて未熟だったんだろう」と思えるように。</description>
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<title>冠攣縮性狭心症の既往のある患者の臨時腹腔鏡下胆嚢摘出術</title>
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<![CDATA[ 【症例】60台♀。40hrs前に発症の胆石胆嚢炎に対して臨時で腹腔鏡下胆嚢摘出術。2hs予定。<br><br>【合併症】2年前冠攣縮性狭心症（VSA）の診断でCa拮抗薬、フランドルテープ使用中。CAGでは0VD、UCGではAS mild、PG max=23mmHg、EF80%。時折数分持続する胸痛発作があり本日も来院時に胸痛があった。心電図は正常。145cm60kg、obesityあり。データ上はK=3.4やや低値、WBC9000、CRP8、体温37度台。昨日から何も食べていない、水を少し飲んでいるだけ。<br><br>【麻酔計画】挿管、Aライン、末梢2本。開腹になったらepi。<br>VSAの既往あるので、術中に発作が起こらないようにする。<br>術前K値低めなので、術前点滴は乳酸リンゲル液にKCL20mEqを混注したものをオーダー。<br>術中はBGAの値を見てK&gt;4を目標に補充し、また硫酸マグネシウム2gを補充する。<br>過換気、浅麻酔、hypovolemiaを避ける。<br>発症からそれほど時間も経っておらず、SIRSでもないので、それほど構えなくても大丈夫か。<br><br>【実際】<br>導入<br>酸素投与開始しレミフェンタニル12ml/hとProp800mg/hでciv開始。入室時SpO296%。<br>入眠を確認したところでロクロニウム60mgをivし、ラパロなので胃に空気が入らないようにマスク換気はしないで挿管しようとしたがすぐにSpO2低下してきたのでやむなくマスク換気。<br>すぐSpO2低下するし体型的にも無気肺がかなり起こりやすいとみて挿管したあとすぐにPEEP4をかける。<br>呼吸<br>BGAではP/F200程度と悪い。術中PEEPかけて様子見るしかないだろう。etCO2とPaCO2の差をチェックし、PaCO2が40程度になるようにetCO2を調節。<br>酸素化についてはPEEPを6まで上げ、P/Fは320まで改善。抜管も加圧で行った。抜管後も酸素化問題なし。<br>循環<br>末梢もう1本とりHESを1本投与。脱水はかなりあるので、定期のラパコレより入れないとダメだろう。血圧下がればフェニレフリン（場合によってはciv）必要かもしれないが心機能いいので大丈夫だろう。<br>AS mildあるが心機能はよく、意外と脱水もそれほどでもなかったようで、フェニレフリン1回使用で血圧は安定。<br>麻酔<br>術中はレミフェンタニル15ml/h≒0.4γ程度、Prop15ml/h、etSevo1%のやや深めのOAPSで行った。<br>手術開始時は痛がるが徐々に痛みの程度が軽くなってくるのか、後半はレミフェンタニルを徐々に下げていける。<br>フェンタニルは手術開始時200μg、あとは1時間毎に100ずつでtotal400μg。<br>手術終了時に術野で0.75%ロピバカインを使ってくれるので、覚醒時に創痛はほとんどない。<br>出血20Hr200でin/outで+2000。シバリングなし。<br><br>【考えごと】<br>ラパコレは前にいた病院では必ずepiを入れていたが、<br>ロピバカイン使うことも合って全然痛がらない。<br>全国的な流れでも、ラパコレにはepiを入れないようになっているようだ。<br>周術期冠攣縮のリスクとしては、<br>過換気、低K、低Mg、hypovolemia、浅麻酔、低潅流圧等があるが、<br>BGAや各種モニタリングによりそれらを避けることが重要だろう。<br>冠攣縮が起こった場合には、ニコランジル、ニトログリセリン等の投与が必要だが、<br>今回は起こらなかった。<br><br>【明日のために】<br>ラパコレは術後痛くない。<br>特に何事もなく手術が終わり、患者さんにとってはいいことだった。
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<link>https://ameblo.jp/geefoo/entry-11363443872.html</link>
<pubDate>Tue, 25 Sep 2012 07:41:41 +0900</pubDate>
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<title>脳出血後遺症のある患者の腹腔鏡下低位前方切除術の麻酔</title>
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<![CDATA[ 【症例】50代男性。直腸癌に対して腹腔鏡下低位前方切除術、側方リンパ節郭清。4hrs予定。<br>【合併症】脳出血の既往あり左片麻痺あり。高血圧でARB、α遮断薬、β遮断薬、Ca拮抗薬、利尿薬等多剤内服。血圧は120台と安定。血便があり輸血してHb9点台まで上昇。<br>【麻酔計画】epi、挿管、AラインFrotraq、CVシングル。術前心エコー等はされていないが、脳出血の既往から動脈硬化は進行していることや、降圧薬を多剤飲んでいることから、麻酔導入で血圧低下が起こる可能性も考え、一応三活を多めにつけておく（DOB+NAd）。貧血があり、側方リンパ節郭清である程度出血することが予想されるので、太い末梢をもう一本ほしいところ。<br>【麻酔の実際】<br>・通常左側臥位でepiをするが、入室後に患者さんに確認したところ左側臥位は難しいとのこと。右側臥位でepiをT12/L1から挿入しtest doseを注入。<br>・cold testで左右とも効いていることを確認し、フェンタニル50μg、ロクロニウム40mg、レミフェンタニル0.2γ、プロポフォール3μg/mlで導入。点滴全開でも落ちがいまいちで、なんだか末梢ルートがあやしい感じだが、一応薬は入っているようなのでそのまま導入。少し血圧が低下傾向となり、血圧が下がる要素しかないのでエフェドリン5mg ivした後に挿管。<br>・すぐさまヘッドダウン、CV挿入へ。エコーでスキャンするが内頚動脈と内頸静脈が離れている（重なっていない）タイプ。あまりいないけどこういう人はエコーで見ないとなかなか血管に当たらないことになる。（通常は、内頸動脈のすぐ隣に走っていることが多いので、ブラインドでやるならまず内頚動脈のすぐそばから狙っていくことが多いため）しかも内頸静脈はペタペタで血管内容量が減少しているんだろう。末梢18Gを看護師さんにとってもらう。試験穿刺をして血管には当たる。本穿刺で逆血は引けるがガイドワイヤーが何度やっても入っていかない、というか入るんだけど抵抗感がある。本当に入る時はするする入るものだから、ちょっとでも変な抵抗感がある時はやり直したほうがいいというのを経験的にわかってるので、何度もやり直すが入らない。こういうときのために一緒に消毒しておいた左頚部から刺すことにする。こちらは動脈の直近でスムーズに入った。右の長さ+2cmで17cm固定。後からCTを見直してみると、左の内頸静脈の方が右よりも明らかに太かった。こういう場合もあるから、右であまり粘らないで左から刺すべきだったか。<br>・Aラインは麻痺側からは原則とれない（いざとなればとるしかないが・・・）ので、健側から。ところがCVで時間がかかったことで焦ってしまいなかなか入らず、上の先生に入れてもらった。<br>・この間も意外とバイタルは安定。外液だけ700mlほど入ったところでBGAをとるとHb7点台。おぉもうこんなに低い。術中に2単位くらい入れなきゃダメかな、と予想して準備血を用意してもらう。50代と若いけど術前にも輸血しているので、外科の先生の心証もそれほど悪くはないだろう。<br>・ラパロ開始で血圧が一過性に上昇する。レミフェンタニル0.1γとフェンタニル最初から合計100μgで徐々にバイタルは安定してくる。しかしこういうときも術後痛がったりするので、シバリング対策が必要と考えてフルルビプロフェンとペチジンを取り寄せてもらう。<br>・輸液は外液を維持量程度に落とし、血圧低下やSVVの上昇に対してはHESのボーラス投与で対処するいつもの感じで。こうするとへたにinがかさまなくて済む。あまり外液ばかり入れると腸管浮腫がくる。アルブミン製剤も以前いた病院ではよく使っていたが、今の病院でアルブミンが使いづらくなってHESで代用してやってみると、ぜんぜんいけるんだということがわかった。<br>・昼交代を挟んで戻るともう吻合している。側方郭清があるわりに早いな、と思いつつ、少しずつ覚醒へ向けて準備する。Hrの量をみてin/outバランスを計算し、極端に+や－にバランスが偏らないようにする。足りなければ入れるし、多すぎれば絞るかラシックスを使うか、という感じ。今回は血圧がある程度保たれていたこともあってか尿の流出がとてもよく、－バランスに傾いていたので、途中から外液やHESを入れ気味にする。そうするとどうしても薄まってしまい、Hb=7まで低下したところでRCC2Uを投与。<br>・シバリング対策としてフルルビプロフェン50mg divとペチジン17.5mg iv、17.5mgをimとする。<br>・閉腹し「ありがとうございました」と外科Drが言った時点では、もう麻薬も〆てもらっていた。そこで急に「リンパ節郭清を忘れた！」と言われ再度麻酔を深くすることに。まだ抜管していなくて良かった。さて、どうしよう。こういうときどうしようか考えるのが楽しい。<br>・麻薬はもう〆てしまったが、フェンタニル1Aなら伝票を書き変えずに使えそうだ。それまで250μg使用して最後にフェンタニル50μgをepiに注入してから1.5時間くらい経っている。ひとまず25μgをivした。レミフェンタニルは使えないのでセボフルランを2%、TCIで2μg/mlとし、インフューザーをつないだ脇から2%Xyを3ml注入して気腹開始時の刺激を抑えるようにした。気腹開始時多少血圧は上昇したがバイタルは徐々に安定してきたのでセボフルランを1.5%に、TCIも血圧を見ながら徐々に下げていった。腹腔鏡なのでさすがに筋弛緩も足したが、途中からTOF=0でも自発呼吸が出現しetCO2アラームが鳴り出した。Pressure Controlモードにしてみると呼吸回数は12-13回もある。そうこうしているうちにリンパ節郭清は終わり、残りのフェンタニル25μgを追加し50μgをepiに注入。呼吸回数は8-10回に落ち着いた。閉創終了後純酸素8L/minとし、スガマデクスでリバースし、十分に自発呼吸が出ている状態でetSevも0.2以下となり、すやすやと眠っている状態。こういう時はヘタに刺激せず自然に醒めるのを待った方がいい。2-3分すると自然と開眼したので、口腔内と気管内をサクションし速やかに抜管。覚醒は良好。シバリングもなく落ち着いた状態で退室となった。退室していく患者さんの「もう手術終わったんですか？」という一言を聞くと、いい麻酔だったのかもしれないという気がしてくる。<br>・手術時間6h麻酔時間7hでin/outはin3300（うちHES800ml、RCC2U）、outがHr1700、出血カウント約500、+1100。バランスでいうと+2ml/kg/hとかなり控え目だが、術後の尿の流出もよく、inにはRCCも入っているので、こんなものでもいいんだろうという感じ。<br><br><br>【明日のために】<br>・CV、右でダメなら左がある。さっさと左を刺す勇気を。<br>・普通の麻酔なら誰でもできるようになる。どんな事態にでも対応できる実力をつけていく大切。<br>・終了間際のロピオンとペチジンが、シバリングをかなり防いでくれている。
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<link>https://ameblo.jp/geefoo/entry-11194014657.html</link>
<pubDate>Fri, 16 Mar 2012 01:18:17 +0900</pubDate>
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<title>外科の長時間ラパロの麻酔</title>
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<![CDATA[ 【症例】60代男性、160cm50kg、直腸癌に対してラパロ下切除。5hrs予定。<br>【合併症】特になし、ASA1。腫瘍はAV＝10cm、全周性で癒着が強い、側方リンパ節郭清も予定。<br>【麻酔計画】epi、CV、AラインFrotraq。シバリング対策が必要。<br>【麻酔の実際】T12/L1からepi、挿管、CV、A-line。<br>合併症のない若い人だし、フェンタニルは4Aくらいは使いたい。<br>レミフェンタニル0.05-0.1γで術中キープしてフェンタニルを使わないというのがうちの病院のやり方だけど、今日はシバリング対策としてフェンタニルをそこそこ併用しレミフェンタニルは0.03γで固定にしてみる。<br>輸液は、外液をどばどば入れるのもオシャレじゃないので、外液しぼって+血圧下がった時やボリューム欲しいときにHESをポイントポイントで使う、という感じでやってみる。こういう輸液のしかたの方が、外液じゃばじゃばという古典的な輸液法よりも術後合併症等が少ないよっていう報告が出てきているらしい。<br>エピはちゃんと効いている、はずだがやはり気腹の刺激でHR↑する。<br>BPも↓したのでhypoと考えてさっそくHESを100-150mlずつ入れてみるとバイタルは比較的安定。<br>フェンタニルは手術開始前に100μg、1時間後にBP↑したときがあり浅麻酔否定のため100μg、その2時間後にまだまだかかりそうということを確認して100μg iv。<br>手は温かく、ガスでもLacは上がっていないので、末梢循環はそれなりに保たれている。<br>術中時々in/outバランスを計算して、最終的に（出血量にもよるが）+1000-1500くらいのバランスで帰れるように意識して輸液を調節。<br>全体としては、最初は腸管がむくむのも嫌だし絞り気味で、最後はシバリング予防＆術後の低血圧を防ぐために、だんだんプラスバランスに傾けていく、という感じにした。最後の方は侵襲が強く、血管透過性も亢進しているだろうから、外液を入れても血管内に残らなさそうということで、HESをいくことに。だからといって外液もそれなりに入れないと浸透圧が上がって腎障害が起こりそうだし・・・半々くらいがいいかな。<br>バイタルはおおむね安定、でもレートや血圧が若干フラフラしていて、hypoか浅麻酔か・・・と思っていたが、後から考えると麻酔が浅かったのかもしれない。<br>こういう長時間手術で必発だけど、だんだん心拍数が上がってくる。<br>フェンタニル入れてもレミフェンタニル早送りしてもHES全開にしてもランジオロール使っても下がらない、心拍数の上昇がある。<br>手術侵襲そのもの・炎症によるもの？、のような話を聞いたことがあり、しばしばフルルビプロフェン＝抗炎症薬で心拍数が低下することを経験する。今回もそうだった。<br>モノがとれた所でバランスは＋1000もない。けど尿量も十分すぎるくらい保たれている。さっきまで温かかった指先は冷たくなっている。体温は大きな変化がない。<br>ふとレスピレーターの圧波形を見ると、変な波形になっている。<br>もしや・・・と思い、自発モードにしてみると、立派な自発呼吸が出ている。<br>経験上、こういう時はシバリング必発という法則がある・・・<br>閉創に入り、シバリング対策を開始。<br>フルルビプロフェンdiv、ペチジン17.5mgをiv、残り17.5mgをim。HESを1本早めにどーっと。<br>自発呼吸が出てからはプレッシャーサポートモードとして、呼吸回数が12回くらいだったのでフェンタニルの入れしろがあるだろうということで50μgをivし8回へ減少。ここまでで400μg使用。<br>最後にepiに50μgを入れてインフューザーをつなげた。<br>いくら対策してもシバリングするだろうな～という予想とは裏腹にシバリングせずすっきり覚醒。<br>自発呼吸も十分で抜管後のガスも問題なし。<br>手術6時間麻酔7時間in3000（うちHES1500）、出血600、尿量1200で＋1200のバランス。<br>バランスだけ見ると相当絞ったように見えるけど、実際1500mlはHESなわけで、3000全部外液というのと訳が違う。術後も血圧は安定（心拍数は90台、これは仕方ないかな）<br>長い手術ってわかってるから、最初からフルルビプロフェンを予防的に入れたりするのはどうなんだろうか。婦人科の長い手術だと最初と最後に1Aずつ入れたりする。<br>あと最初からランジオロールを使ってると頻脈になりにくかったりするのか？機序を考えると関係ないような気もするが興味あるところ。<br>HESも1000mlまでとか20ml/kgまでとか書いてあるものもあるけど、大量出血した人に10000以上入れてもなんともありませんでしたよ的な症例報告もあり、元気な人なら意外と入れても大丈夫なんだと思う。<br><br>【明日のために】<br>・シバリングしそうな人にはペチジンを。<br>・HESどかっと入れていい。あまり外液は入れなくていい。
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<link>https://ameblo.jp/geefoo/entry-11180351583.html</link>
<pubDate>Fri, 02 Mar 2012 00:03:05 +0900</pubDate>
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<title>高齢者の開腹胃全摘の麻酔</title>
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<![CDATA[ 【症例】80代男性。進行胃癌に対して開腹胃全摘術、4hrs予定。予想出血量500ml。<br>【合併症】HTでARBとCCB内服、UCGではAR1°、EF70%。Hb＝10台の貧血、eGFR 40台の腎機能低下あり。<br>【麻酔計画】Epi、挿管、AラインFrotraq、CVシングル、DOBは使いそうだ。<br><br>【麻酔の実際】<br>T8/9からepi。<br>型のごとく麻酔導入するとやはり血圧は下がりエフェドリンを連発。<br>CIも低めだしCVを挿入後DOB開始。<br>しかもなんだか脈圧がやたら大きく、収縮期血圧は100台でも平均動脈圧は50台と低め。<br>出血を考えるとあまり血圧は上げたくないが、腎機能もあまりよくなく、高齢で侵襲の大きい長時間の手術ということもあり、臓器血流維持目的にDOBを2-3γで使用、平均動脈圧60以上キープを目標に調節した。<br>最初に外液を全開気味で500mlほど落とし、BGAでHb＝8.9。<br>その後HESを1本を落として出血に備えて希釈しておく。<br>epiの効きはばっちり。レミフェンタニルは0.05γでOK。<br>腸間膜牽引症候群になるかなと思っていたがならず。<br>しかし術中2回ほど急に血圧が80前後まで下がることがあり、<br>フェニレフリン100μg one shot1回で回復。なんだったんだろう？<br>モノがとれた時点で出血カウント600。Hbは7.9。<br>輸血するかどうするか・・・<br>ScvO2があれば判定できるが、ないのでLacを見てみると、<br>DOB3γを使って末梢循環を確保しているからかずっと5mg/dlと低めで推移している。<br>これ以上は出血しないだろうし、とりあえず様子見。<br>手術終了時にはLac8、Hbも8.0。DOBは1.5γまで下げてBP120台。<br>手術4.5hrs麻酔5.5hrsでバランスは輸液2500出血600尿量300の+1600。<br>+2000位を目標に、特に絞ったつもりはなかったが、<br>開腹術としては結果的にかなり控え目のバランス。<br>高齢者にrefillingという負荷を考えると、あまり入れたくはない。<br>最初にもっと外液をどーっと入れてもよかったかな、とも思ったが、<br>あまり入れすぎると腸がむくむし、HESをどかどか入れるのもなんだか品がないし、<br>アルブミンはうちの病院ではあまり使えないし、ということでこういうバランスになった。<br>フェンタニルは術中100μg、+閉腹前に50μgをepi注してちょうどよく醒めた。<br>シバリングもなく手先は最後まで温かかった。<br><br>翌日のバイタルとデータはどうかな・・・<br><br>血圧も低くなく、Creも上がっていない。尿量も保たれていて多少のマイナスバランス。<br>ひとまず、よかった。<br><br>【明日のために】<br>高齢者は若い人に比べてあまり入れなくていいのかも。かもだけど。
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<pubDate>Thu, 16 Feb 2012 21:17:17 +0900</pubDate>
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<title>腎不全を合併した腋窩動脈-大腿動脈バイパス術の麻酔</title>
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<![CDATA[ 【症例】60台男性。重症両下肢ASOに対して右A-F bypass、4hrs予定。<br>【合併症】慢性腎不全で左前腕にシャント、未透析。Cre3、K4点台、フロセミド・球形吸着炭内服。<br>HTで3剤内服。CXpでCTR=60%、UCGでLVH diffuseとSAMあり、LVOTOなし、LA拡大、EF70%、弁はnp。ADLは車椅子でNYHAは判定不能。脳梗塞の既往あり。腎性貧血で最近ではHb10台（以前は11台）。<br>【麻酔計画】<br>前日にT12/L1からepi。<br>挿管、CVトリプル（カテコラミン、ダイレーター、ワンショットor輸液輸血ルート）、Aライン2つ（右radial、とれたら足背、いざとなったら浅側頭）<br>右腋窩動脈をクランプしたら右radialの圧が出なくなる・・・<br><br>【前日夜に考えたこと】<br>まず腎保護のためにある程度ボリューム入れるのと圧を保つのとhANP。<br>epiで血管拡張してしまうので、締めるか、入れるかだが、フェニレフリンもずっと使えるわけではないしNAdで締めると腎血流も低下してしまう。<br>LVHとSAMもあり、心収縮力アップさせるβ刺激はあまりしたくない。一時的な昇圧もフェニレフリン優先で。でも腎血流を考えると使い続けるわけにもいかない。<br>epiで開いた分ボリュームを入れつつ、PGE1とhANPで末梢を開きながら腎血流を保ちつつ、NAdで軽く末梢を締めて血圧を保つ、という方針に。シャント開存のためにも低血圧は避けなければならない。術終了時にはなるべくNAd減量させたい。<br>出血はそんなにしないはずだが、Hb7台くらいになったら早めに輸血を考慮したい。動脈硬化がひどく腎機能も悪く、心臓と腎臓の2臓器に障害が起こっており、coronaryも（CAG等はされていないが）狭窄がある可能性も十分考えられるので、ある程度のHbは保ちたい。<br><br>【麻酔の実際】<br>awakeで右RAからAライン。<br>挿管、CVトリプル。このあたりでの血圧低下にはフェニレフリンで対応。術野が広いのでepiは1.5%Xylをtotal10ml入れてロピバカインの持続を開始。<br>CVはproxymalに維持液+カテコラミン、medialにダイレーター類（PGE10.005γ、hANP0.025γ、ランジオロール5mg/hr）+CVP、distalを万一の輸血ルート（ヘパリンやカルシウムやメイロン等）とした。<br>血圧はフェニレフリン入れないと維持できないので、ランジオロール開始後にNAd0.1γで開始。<br>輸液はリンゲル液+K freeのHESを1本。この時点でHb＝7台。おっといきなり低いっすね。<br>バイタル的には安定している。<br>術野は広かったがepiが良く効いていて術中レミフェンタニルは0.05γで、フェンタニルも導入時の50μgのみで済んだ。<br>CVまで刺した後に足背に触れるがまったく見込みなし、ということで浅側頭動脈にカニュレーション。<br>RAとほぼ同じ値が出る！と感動。<br>ヘパリンを70U/kgivの3分後に右腋窩動脈クランプ。当たり前だがバイタルはほとんど変わらない。<br>デクランプでもほとんど血圧下がらず。<br>次は両側femoralのclamp。これでも血圧変わらず。<br>この間にdeclampに備えて少しボリュームを入れ、術後に備えてNAdを減らしDOBに変えていく。<br>トライアルとしてエフェドリンでβ刺激してみる、ちゃんと血圧も心係数も上がるのでDOB使ってもよさそうと判断。<br>両側femoralのdeclampではやはり血圧は低下するがフェニレフリン計0.3mgで落ち着く。<br>術中BE↓となり重炭酸リンゲル液をメインに入れていた。尿の出が今一つなのとKが5と高めに。GIするほどでもないので点滴を全てKフリーにしフロセミドをiv。NaHCO3もone shotで入れてみる。術後には4点台に低下。<br>Hbは7台で経過、femoral Aのデクランプ前にある程度ボリュームを入れ、術後マイナスバランスとなって濃縮してもHtが術前より極端に高くなることはなりそうと判断しRCCも開始。<br>手術終了時はHb＝9。手術3時間麻酔4.5時間でバランスは出血200、尿量500、輸液2800、RCC2Uで+2400、バランスで+7-8ml/kg/h、術野を考えると多めといえば多め。腎臓が悪くなかったらこんなに入れなくても済んだんだけど・・・という感じ。<br>術後はNAd0.05γ+DOB1.5γの状態でICUへ。<br>すぐにカテコラミンはオフされ、むしろ血圧高めとなり一時的にニカルジピンcivで降圧。Hrの流出とともに血圧も落ち着いてきた。<br>Hrの流出は非常に良好で術後の採血でもCreの上昇なし。Kも4点台。しかしMgが3.0と高値。重炭酸リンゲルのせいか？？腎不全の人は代謝性アシドーシスでだいたいBE低いからつい重炭酸リンゲル入れたくなっちゃうんだけどこれは危ないのかもしれない。適宜アセテートリンゲルなんかを使わなくちゃ。<br>術後Hr出るにつれて血は濃くなってきている。はたして輸血は必要だったのか・・・という気がしてきた。<br>【明日のために】<br>・腎不全患者の重炭酸リンゲル液には注意！（K、Mg）<br>・こういう人に「入れて出す」、という管理が正しいのかどうか？？<br>・SAM+といってβ刺激を恐れない。やってみてOKならDOBも普通に使える可能性が出てくる。
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<link>https://ameblo.jp/geefoo/entry-11140576799.html</link>
<pubDate>Fri, 20 Jan 2012 00:12:57 +0900</pubDate>
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<title>腹腔鏡下噴門側胃切除術の麻酔</title>
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<![CDATA[ 【症例】60代♂。170cm70kg。胃体部Caに対してラパロ噴切、5hrs予定。<br>【合併症】HTでARB等3剤内服、30本40年の喫煙歴、DMでA1c7.0、インスリンをHL6-6-6と寝る前ランタス20単位。腎症ありCre1.1、eGFRで50。<br>【麻酔計画】epi、挿管、AラインFrotraq、CVシングル。結構体格がいいので輸液をいつもの感じで入れて足りなくならないように。でも再建がけっこうややこしいのであまり入れすぎて腸管がむくものもどうかと思うのでなるべく控えたい。喫煙歴もあり酸素化のことを考えてもあまり薄いのは入れたくはない。<br>【麻酔の実際】T8/9からのepi。paramediaで5.5cm。<br>導入前に十分に酸素化し、挿管前に意識消失を確認後すかさずAラインをとり、固定してもらいながらマスク換気して挿管。これが一番時間が短縮できる。<br>CV挿入後手術開始。<br>1.5%XyEをtotal 8ml入れたらラパロ開始後もバイタル変動なし。レミフェンタニルは0.05γ。<br>Hbは11ある。多少出血するだろうから薄めようということで導入途中からHESを1本落とす。<br>epiでも血圧下がるかなと思いつつ全開気味で入れたがエフェドリン数回使用で落ち着いた。<br>しかしそのうち食道付近の操作で痛がる。<br>レミフェンタニルone shotとepiに1%Xyとフェンタニル50μgを注入したが抑えきれず、レミフェンタニル0.1γにup。<br>フェンタニルは手術開始前に75μg、手術開始後1時間後に75μgivとepiに50μgでtotal200μg。<br>高齢者のLDGなら0.05γでいけることもあるけど、噴門部や肝臓は0.1γ必要なことが多い。<br>SVVとバイタルを見ながら輸液を調節、血圧は徐々に低下傾向でありCIも低下してきたのでDOB1γで開始。<br>SVVはずっとひと桁だしフェンタニル使っていないわりに末梢も温かい。<br>手術は再建に時間がかかり結局6hrsかかる。手術後用事があり気持ちはあせっていた。<br>すぐ醒めるようにと思い、最後もフェンタニルを追加せず。<br>輸液は胃切除にしてはずいぶん入れなかった感じになってしまい、ope6hrs70kg麻酔7hrsでin3000のみ。<br>出血200、Hrはフロセミド5mg×2使用で600。<br>さて抜管抜管、と思い、早々にフェンタニルもレミフェンタニルも〆てもらったら、<br>抜管前からシバリング出現。<br>自発呼吸は十分すぎるほどだったので抜管したがシバリングおさまらず、<br>ガスでも酸素化は良くないがとりあえずICUへ移動。<br>ICUでもひどいシバリングでインスピロン6LでSpO290%台前半、PaO250台で10Lへup。<br>同時にペチジン1/2A ivし残りをim、ドロペリドール1mgをivし保温してもらう。<br>徐々に改善してきた感じでSpO2も99%へ上昇。<br>下腹部痛の訴えあり（エピが下まで効いていないか？）フルルビプロフェンdiv。<br>これが体温調節性シバリングにも効いてくれたりするといいなと思いながら・・・<br><br>翌日には酸素は4LまでdownしSpO2 99%。<br>採血ではCK5000（！）、Creも1→1.5へ上昇。<br>シバリングの身体に与えるダメージの大きさを痛感。<br><br>【反省点】<br>後になって振り返ると、どう考えても<br>①フェンタニルの使用量が少なかった（70kgtotal7hrsで200μgのみ）<br>②輸液も少なかった（total3000、4ml/kg/h）<br>もう一回やりなおせるとしたら・・・<br>①フェンタニルは最初に200μgくらいいれて、100μgを術中適当なタイミングで入れ、閉創開始時に50μgいれると良かったか。輸液絞ったとしてもフェンタニルは十分に使うべきだった！<br>長い手術でシバリングしそうだな～、というときは、フェンタニルとレミフェンタニルを〆ないで最後までとっておき、レミフェンタニルを多めに残したまま醒ましていき、レミフェンタニルが結構残っているのに醒めたり自発が出てきたりシバリングしたりしてきたら、その時点でフェンタニルやペチジンを入れたりしたほうが、覚醒に時間がかかってもそのほうが良かった。<br>②輸液も最初に1000-1500くらい、この体重なら1500くらいドカンと入れてよかった。SVVがひと桁だから入れなくていいかなという錯覚に陥っていた。尿量がほとんどとれず血圧も低下傾向にあったことを考えると、術中どんどんhypoになっていったんだろう胃の手術はサードスペースにどうしても逃げるし、心臓悪くないのでrefillingにも耐えられるはず。利尿ももう少しついたかもしれない。1500入れたくらいじゃ腸管が水っぽくて手術しづらいとか縫合不全が起こるとかいうことにはならないはず。<br><br>【考えごと】<br>hypoだったとしたらなんでSVVに反映されなかったのか・・・<br>この人は術前に心エコーはされていなかったが、脈圧がとても大きかった。収縮期-拡張期で100近く。<br>こっそりARがあったりして、SVVできちんと評価できていなかったのかもしれない。<br><br>【明日のために】<br>ラパロでエピが効いていてもしっかり使おうフェンタニル。<br>手術が長引いた時には、フェンタニルとレミフェンタニルを〆るのは最後で。<br>手術が長引いたら、抜管も時間をかけてゆっくり丁寧に。<br>SVVがひと桁だろうが入れるべき時には入れよう。<br>SVVを盲信すると痛い目に遭う。Afは見れば分かるが、隠れARがある可能性も。
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<link>https://ameblo.jp/geefoo/entry-11072974600.html</link>
<pubDate>Tue, 08 Nov 2011 23:50:45 +0900</pubDate>
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<title>ASA1の開腹肝切の麻酔</title>
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<![CDATA[ 【症例】50代♂。HCCの切除。5hr予定。170cm65kg。<br>【合併症】特になし。肝機能ほぼ正常。<br>【麻酔計画】CVはダブル（カテコラミン+PGE1）。あとはいつも通り。<br>【麻酔の実際】T9/10からepi。<br>ラパロだとT8/9にするが開腹だと臍からの横切開のことがあるのでやや下めの9/10から。<br>2%Xy2ml+1.5%XyE1mlでtestして左右とも冷感消失していることを確認。<br>フェンタニル50μg+レミフェンタニル0.5ml早送り+ロクロニウムpriming dose、TCI3μg/mlで開始しすぐに入眠を確認、挿管。<br>右内頚からCV挿入、Aラインfrotraq、胃管挿入。PGE1を0.005γ（肝血流↑、腎血流↑）、ウリナスタチン20万単位をiv。レミフェンタニルは0.1γで固定。<br>SVVはひと桁、CVPは4-5。術中はこれらと尿量をみながら血圧・体液管理をしたいところ。<br>あまり上げすぎると出血が増えるし、下げすぎると肝血流が減るし、どれくらいにしたらいいか悩ましいところ。<br>肝臓を脱転した時にBP下あり、エフェドリンと輸液早送りで対応。これはしょうがないか・・・と思いながらDOB1γで開始。血圧130台まで上昇あり0.5γまで減少、なくてもいいかと思いoff。<br>次にプリングルがかかるとBPやや↑、輸液はしぼったつもりで10ml/kg/hでin/out合計で5ml/kg/hくらいで経過。SVVはずっとひと桁をキープしている。あまり入れなくていいんだな。<br>プリングルをデクランプすると血圧は下がる。これはhypoということなのか？デクランプしても血圧が下がらないくらいまで入れた方がいいんだろうか。でも今まで困ったことはないし・・・<br>あとプリングル繰り返しているとレートが上がってくる。これはなんなんだろうか？SVVもひと桁だしhypoではないと考え術後の頻脈性不整脈の予防に効果があると考えられているランジオロールを10mg/hで開始。でもあんまり効いていないよう。<br>術野をずっと見ていても術者がうまいのか手術器具の進歩によるものかほとんど出血していない。<br>呼吸器設定をTV↓PEEPoffとしてCVPは3-4くらいまで下げる。<br>プリングル→内因性カテコラミン↑→BS↑してきたのでインスリンを少々使う。プリングルを終了するとそれ以上上がらないのでもともとDM等がなければ退室時にはoffできる。<br>まだ50代と若く、元々Hbは15もあり輸血するほど出血しなかったので、アルブミンだけ2本入れる。<br>手術4h麻酔5.5h出血400尿量1000in2200、+800のバランス。<br>開腹手術にしては少ない気もするが肝臓ならこんなものだろうか。<br>閉創開始時にフェンタニル50μg、TCIでPropもoff。sevoも切っていって手術終了3分後に抜管、シバリングもなく退室。<br><br>【明日のために】<br>合併症のない人の肝部切なら、ボリュームも血圧もそれほど制限なくできそう。
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<link>https://ameblo.jp/geefoo/entry-11060941242.html</link>
<pubDate>Thu, 27 Oct 2011 21:38:43 +0900</pubDate>
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<title>肝硬変と腎機能障害のある患者の胃癌肝癌同時手術の麻酔</title>
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<![CDATA[ 【症例】70代男性。胃癌と肝細胞癌に対して腹腔鏡下切除術予定（術式は術中所見で）。3-4hrs。<br>【合併症】数十年前からHBVの慢性肝炎、現在は肝硬変となりICG20%台、Child-PughB、Liver damageB。汎血球減少、PT延長あり。出血時間の延長はなく出血症状もない。腎機能障害ありeGFRで30台。<br>【麻酔計画】挿管、Epi、AラインFrotraq、CVトリプル（①カテコラミン②PGE1+ランジオロールやインスリン②hNAP）、末梢もう一本。PCは術中使えるように準備。前日にFFP4U輸血。<br>術式次第（胃は部切ではなく系統的切除、肝もRFAではなく肝部切）では出血が増える可能性もあるので多めに三活をつけておきカテコラミン表も用意。<br>肝硬変がありPropが残る可能性があるので、導入量、維持量を少なめに、手術終了のかなり前に切ってSevoで覚醒する感じで。フェンタニルもどれだけ残るかわからないので必要最小限で。<br>PGE1は肝、腎の血流保持の目的で、hANPは腎保護の目的で最初から使用。DOBもあった方がいいんだろうなあ。血管収縮薬は使いたくないので使わなくても済みますように・・・一応フェニレフリンもすぐ吸ってもらえるようにしておく。<br><br>【実際】<br>T8/9からのepi。<br>1.5%Xyl3mlで伸ばして0.75%ロピバカイン5ml/hで開始しながらフェンタニル25μg、TCI2.5、レミフェンタニル0.15γで開始してAラインの準備、入眠を確認後マスク換気の前にAラインをささっととる。<br>ラインを固定してもらっている間に筋弛緩を足して挿管。<br>チューブを固定してもらっている間にエコーで内頸静脈を確認。ゆっくり導入したからか血圧は案外下がらない。肩枕を入れCVトリプルを挿入。CVを入れ終わったら1.5%Xylを4ml追加、PGE10.005γ（術中DOBでCI↑しつつPGE1は0.01γまで↑）、hANP0.025γで開始したところで手術開始。肝血流と腎血流のことを考えて血圧はやや高めに維持したいところ、CIは2点台保たれていたものの80-90前後をフラフラしていたので、DOB1γで開始。2γまで上げてみたが、あまり反応はしない印象だった。肝硬変の人はカテコラミン感受性が低下しているからなのか。NAdを使うほどでもなかった。<br>レミフェンタニルは0.05γでいけるかなと思ったがやはりラパロは侵襲が大きく0.1γまで使用。<br>手術終了1時間前くらいからTCIoffとしSevoを少し上げた。こうしておくと術中のSevoの蓄積を少なくしPropの影響も無視できる。<br>手術は胃の部切、肝RFAで4hrsで終了、麻酔時間5hrs。出血も少なかった。<br>手術終了後すぐに開眼し覚醒。外科Drは覚醒するか心配していたが、肝硬変で覚醒遅延の原因となりうるフェンタニルとプロポフォールをこれしか使ってなかったらさすがに醒める（麻酔のうまいへたではなく）。手術終了5分後には抜管し退室。<br>バランスは輸液1300、輸血はRCC2E、FFP6E、PC20Eでtotal+2000。<br>肝臓は実質臓器だがこれくらいは入れてもいいんじゃないか。心不全はないようであるし。<br>FFPを入れたらHb10→8まで薄まった。臓器血流と酸素化のことを考えるとこの状態でHb8は足りない気がする、でも術後尿流出により濃縮され結局不要となるかも・・・と迷いながら結局入れた。けれど後になってみると不要だったかもしれない。<br>麻薬はフェンタニル25μg、レミフェンタニル1.4mgで済んだ。<br>入室時は末梢ががちがちに締まっていたが、積極的に加温&amp;RFAの内部発熱により体温は上昇し術後シバリングもなかった。<br>念のためDOB1γ残して退室したが、帰室後血圧十分保たれており徐々に減量。<br><br>【明日のために】<br>・肝硬変で気をつけたい、フェンタニルとProp。逆に、これさえ使わなければ覚醒は普通の人と同じ。<br>・輸血は早めに、と言われているが、実質臓器には逃げ場がない。
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<link>https://ameblo.jp/geefoo/entry-11058302478.html</link>
<pubDate>Tue, 25 Oct 2011 00:36:23 +0900</pubDate>
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<title>LMA好きな某病院の麻酔</title>
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<![CDATA[ 先輩Drが前にいたLMA好きの先生がいる某病院の麻酔法について・・・<br><br>γネイル<br>当院：epi+spinal、Aライン、アンダーマスク、インフューザー2ml/h<br>某病院：全麻LMA（自発呼吸を残して）、手術開始前にボルタレンsp<br>　導入が早く、γネイル自体術後も痛くないとのことらしい。<br><br>appe、LAC<br>当院：挿管epiAラインCV、胃管<br>某病院：LMA（Proseal+胃管）、epiなし<br>　LACくらいでは、術後痛くないらしい。Prosealに予めゼリーを塗った胃管を先端が隠れるくらいまで突っ込んでおき、それから入れる<br><br>腹臥位手術（内容にもよりますが）<br>当院：挿管<br>某病院；LMA（腹臥位の体位をとってから導入とか？LMAずれたらどうするんだろう）
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<link>https://ameblo.jp/geefoo/entry-11048019574.html</link>
<pubDate>Fri, 14 Oct 2011 21:12:39 +0900</pubDate>
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<title>術前貧血のある人は予後が悪い</title>
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<![CDATA[ Lancetでこういう記事を見つけました。<br>術前の貧血補正は、大事なんですね。<br><br>http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(11)61381-0/abstract<br><br>Preoperative anaemia and postoperative outcomes in non-cardiac surgery: a retrospective cohort study<br>非心臓手術患者の術前貧血、術後死亡および合併症リスク上昇と関連する：後ろ向きコホート研究<br><br><br>Summary<br><br>Background<br>Preoperative anaemia is associated with adverse outcomes after cardiac surgery but outcomes after non-cardiac surgery are not well established. We aimed to assess the effect of preoperative anaemia on 30-day postoperative morbidity and mortality in patients undergoing major non-cardiac surgery.<br>術前貧血は心臓手術後の予後を改善するかどうかは不明だが、非心臓手術では十分に検討されていない。我々は非心臓手術における術前貧血の、術後30日間の死亡率と罹患率（合併症の？）への影響を調査した。<br><br>Methods<br>We analysed data for patients undergoing major non-cardiac surgery in 2008 from The American College of Surgeons' National Surgical Quality Improvement Program database (a prospective validated outcomes registry from 211 hospitals worldwide in 2008). We obtained anonymised data for 30-day mortality and morbidity (cardiac, respiratory, CNS, urinary tract, wound, sepsis, and venous thromboembolism outcomes), demographics, and preoperative and perioperative risk factors. We used multivariate logistic regression to assess the adjusted and modified (nine predefined risk factor subgroups) effect of anaemia, which was defined as mild (haematocrit concentration &gt;29—&lt;39% in men and &gt;29—&lt;36% in women) or moderate-to-severe (≤29% in men and women) on postoperative outcomes.<br>要は、いろんな病院、いろんな手術の患者のデータを集めましたよということです。<br>軽度の貧血は男でHt 29-39、女で29-36、中等度から重度は男でも女でも29以下ということでした。<br><br>Findings<br>We obtained data for 227 425 patients, of whom 69 229 (30·44%) had preoperative anaemia. After adjustment, postoperative mortality at 30 days was higher in patients with anaemia than in those without anaemia (odds ratio [OR] 1·42, 95% CI 1·31—1·54); this difference was consistent in mild anaemia (1·41, 1·30—1·53) and moderate-to-severe anaemia (1·44, 1·29—1·60). Composite postoperative morbidity at 30 days was also higher in patients with anaemia than in those without anaemia (adjusted OR 1·35, 1·30—1·40), again consistent in patients with mild anaemia (1·31, 1·26—1·36) and moderate-to-severe anaemia (1·56, 1·47—1·66). When compared with patients without anaemia or a defined risk factor, patients with anaemia and most risk factors had a higher adjusted OR for 30-day mortality and morbidity than did patients with either anaemia or the risk factor alone.<br>22万人のうち7万人、30%が貧血がありました。<br>貧血が軽度でも、中等度から重度でも、30日死亡率はORで約1.4、合併症の罹患率は1.3（軽度）-1.5（中等度-重度）でした。貧血単独よりも、貧血＋他の術前合併症がある人の方が予後は悪かったようです。<br><br>【考えたこと】<br>・心臓手術では術前貧血が必ずしも予後を悪化させない、ということのようだけど、なぜなんだろうか？術中の血の出入りが激しいから？<br>・男でHt＜39というのはかなり軽度の貧血。それでも予後が悪くなるというのはちょっと驚きだった。<br>・術前の貧血がよくない、ということはわかったが、それを術前輸血で補正したら予後がよくなるかどうかは、この論文からはわからない。<br><br>【明日のために】<br>・たとえ軽度の貧血でも、術前にしっかりと補正することは、患者さんのためになるかもしれない。特に、他の合併症がある人の場合には。
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<link>https://ameblo.jp/geefoo/entry-11045473689.html</link>
<pubDate>Wed, 12 Oct 2011 06:45:47 +0900</pubDate>
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