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<title>gokameba55のブログ</title>
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<title>西湘バイバイ13</title>
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<![CDATA[ 頭<br>の中をジョニー・サンダースの「born to los e（負けるために生まれてきた）」が流れてい た。<br><br><br>シホちゃんは俺の話を興味深そうに聞いていた 。おそらく彼女の治療場面でもこんな表情で患 者の話に耳を傾けているのだろう。
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<link>https://ameblo.jp/gokameba55/entry-11978636670.html</link>
<pubDate>Sun, 18 Jan 2015 13:46:45 +0900</pubDate>
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<title>西湘バイバイ12</title>
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<![CDATA[ 「あなた はダメ男じゃない！そんな風に考えたらリハビ リは進まないよ。 」「退院して家にいる時もさ、例えば子供と公 園を散歩するだろ？うちの子が3歳の時だった 、俺より速くすたすかたと前に行って、待ってい るんだ。『父ちゃん遅いね』って。」俺は話に 夢中になってしまってほとんど泣きそうな気持 ちになった。自転車に乗って、子供と相撲を 取って、肩車して 、競走して、キャッチボールして。
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<link>https://ameblo.jp/gokameba55/entry-11975875560.html</link>
<pubDate>Sun, 11 Jan 2015 15:55:57 +0900</pubDate>
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<title>西湘バイバイ11</title>
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<![CDATA[ シホちゃんは下を向いてしばらく考えていた。 2分ぐらいそうしていただろうか。おもむろに 顔を上げて静かに言った。「私のこと好きだっ たの？」「そう。俺だけじゃなく俺たち全員。 」「俺たち？」シホちゃんはおうむ返しに聞い た。「ゴダイ、シライ、カンバラ、ミズシマ、 ホリウチ、通学仲間の。みんなダメ男だ。」「 ダメ男って？」「うまく言えないけど、君の旦 那のような順調な人生を歩いていない男。絵に 描いたようなビッグダディではない人。」「ゴ ダイさんもダメ男なの？」「俺もダメ男になっ ちまった。障害者イコールダメ男というわけじ ゃない。 脳の手術の直後は認知症のような症状がでた。 小学生レベルのわり算もできなくなった。理性 がなくなってある時リハビリ室で車椅子に座っ ていたんだ。誰かの見舞い客が俺の目の前に紙 袋をぽんと置いた。そしたら俺は無性にそれが欲しくなってね。中身が何かも知らないのに。たぶん菓子折か何かだろう。それを盗りたい衝動を抑えるのに必死だったよ。済んでのところで泥棒になるところだった。その時以来、車椅子に乗る俺を見る職員や周りの人の視線が文字通り『上から目線』に思えてね、みんなが俺を馬鹿だと思っているんだなあ、俺は本当にダメ男になっちまったなあと実感した日々だったよ。俺のリハビリデイズは。」<br><br>
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<pubDate>Sat, 03 Jan 2015 18:28:26 +0900</pubDate>
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<title>西湘バイバイ10</title>
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<![CDATA[ 「どうしたの？」テーブルの向こうのシホちゃんに声をかけられてはっと我に帰った。「いや、昔のことを思い出してね。ほら、あの芦ノ湖へ行った…。」「ああ、あの時。」彼女の表情がふっと緩む。「実はあの船の上で、君に告白したかったんだよね。」自分でもびっくりした。そんなつもりはなかったのに。もののはずみで今告白してしまった。
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<link>https://ameblo.jp/gokameba55/entry-11966846925.html</link>
<pubDate>Sat, 20 Dec 2014 15:45:18 +0900</pubDate>
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<title>西湘バイバイ9</title>
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<![CDATA[ 登山電車で強羅に行った後、俺達はケーブルカ ー、ロープウェイと乗り継いで芦ノ湖に浮かぶ 赤い遊覧船にのった。甲板で俺は彼女を離れた 場所から見つめた。風になびく長い髪が逆光に 映えて金色に輝き、とても美しかった。俺はそ の場で彼女に駆け寄って告白してキスしたかっ た。でもその勇気がなく、何となくノロノロ歩 みよった。シホちゃんの方から話しかけてきた 。「ねえ。ゴダイさんて彼女とかいるの？」「 いないよ。」本当だった。いたらなんであなた を誘って芦ノ湖クルーズなんか。「アユカワさ んは？彼氏はいるの？」「いるよ。」「えーっ 。」 驚いた。初耳だった。少なくとも山ザル では彼女と付き合っている男はいない。そうい う噂もなかった。「ど、どんな人？」あわてて 吃りながら尋ねた。「鉄道おたく。何か彼にい い情報なんかがないかと思って私は湯本の駅で バイトしているの。」それは知っていた。箱根 湯本の駅の売店でバイトして、時にはホームで 温泉まんじゅうを立ち売りする彼女の姿を俺も 見たことがある。<br><br>俺より5歳上の通学仲間のシライさんは酒飲み の辛党のくせに帰り にわざわざ箱根湯本に寄ってシホちゃんからま んじゅうを買っていたりしたものだ。シライさ んはとにかくもてる男でプレイボーイの典型の ように俺は見ていた。女には不自由しない彼に とってもシホちゃんは別格だったらしい。一体 どこに魅力があるのだろう？黒目がちな瞳か？ 確かに美人ではある。スタイルは抜群にいい方 ではない。現代風な面と古風な面を合わせ持っ たような性格や彼女から醸し出される雰囲気が 男を惹き付けるのだろう。<br> <br>
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<link>https://ameblo.jp/gokameba55/entry-11961363028.html</link>
<pubDate>Sat, 06 Dec 2014 18:03:42 +0900</pubDate>
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<title>西湘バイバイ8</title>
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<![CDATA[ 「自分が一番輝いていた時代ね。私ならその話 をじっくり聴くわ。なぜならそこからその人の 尊厳が取り戻せるのだから。リハビリテーショ ンの基本でしょ？」彼女はそう言って微笑んだ 。髪型こそ年齢相応に肩にかかるくらいのショ ートにしているが表情は昔と変わらない。彼女 の言葉を聞いて俺は懐かしい思いにとらわれた 。リハビリテーションの基本。その人らしさ を取り戻すこと。 久しく忘れていた言葉。現役の理学療法士でな くなってからずいぶん経つ。「アユカワ、ワタ ナベさんは今、STやってるの？」俺は彼女の苗 字を言い直して尋ねた。「うん。二宮の総合病 院に勤務しているの。」「実家は湯河原だった よね？」「今は二宮で旦那と二人で住んで いるの。」「二宮っていえばカンバラが住んで いるよ。大学の先生をしているらしい。」カン バラは山ザルの通学仲間 の１人だ。人のことを言える立場ではないが今 一つパッとしない男だった。<br><br>何をやっても様にならない「ダメ男」を絵に描 いたような男で俺は心のどこかでカンバラのこ とを蔑んでいたのだろう。脳腫瘍になったのも そんなおごり高ぶった心のなせる業かもしれな い。そのカンバラが今や見事に「リハビリテー ション」して大学の講師をしていて俺がダメ男 になった。閑話休題。シホちゃんとの会話は続 く。リハビリテーションの基本を思い出させて くれてありがとう。今や立派な現役のSTだ。夫 君のことについて触れた。 「旦那さんはどう いう人？」「ああ、鉄道会社に勤めているの。 」と、彼女は有名な鉄道会社の名前を挙げて言 った。 「あ、例の人だね。」「そう。あの人 と5年前に結婚したの。」「そうかい。そらは おめでとう。」<br>
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<link>https://ameblo.jp/gokameba55/entry-11958316308.html</link>
<pubDate>Sat, 29 Nov 2014 11:06:54 +0900</pubDate>
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<title>西湘バイバイ7</title>
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<![CDATA[ 彼女らしい快活な口調だ。そして俺の左腕のあ たりを大胆に組んで介助して くれた。（信じられない…）美人で学生時代の マドンナだった彼女と腕を組むという体験に年 甲斐もなく俺は嬉しくなってしまった。シホち ゃんと腕を組んで歩歩く時が来るなんて…。 障害者になって良かったと思ったことは1度も ないがこんなラッキーもあるものだ。それはと もかく彼女のおかげで何とか段を昇り、店内に 入ることができた。 中の雰囲気は20年前と全 く変わっていない。外観と同じような煉瓦風の 壁。古い木のテーブルとどっしりとした椅子。 メニューも変わっていないようだった。何を撰 んでよいのかわからなかったが、俺は「マンデ リン」、彼女は「キリマンジャロ」を注文した 。 ゜「この店は昔と全然変わっていないな。 」と俺が話しかけた。 「うん。でも私たちは変わった。」「俺がこう いう身体になったのは知っていた？」「うん。 風の噂で。」「病院でずっと寝ていたり施設で 毎日同じような日々を過ごしているとやたらと 昔のことばかり思い出すんだよ。小学校時代か ら大学生の時代のことまで。もちろん山ザルの ことも。リハビリの仕事をしていた時代、患者 がやたらと昔ばなしばかりするのが不思議だっ たよ。学生時代の運動会で1位になった。近く の川で鮎を釣った。こちらにとってはどうでも いい話ばかりなんだよ。でも今はそういう話を したい気持ちはわかる。障害を持った身体にと ってどうがんばっても手に入れられない過去の 栄光だからだということがわかる。」
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<link>https://ameblo.jp/gokameba55/entry-11955496106.html</link>
<pubDate>Sat, 22 Nov 2014 13:27:42 +0900</pubDate>
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<title>西湘バイバイ6</title>
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<![CDATA[ 俺とシホちゃんはその時は<br><br>一旦小田原に戻って「箱根フリーパス」という 切符を買って箱根巡りの旅に出た。 梅雨の晴れ間のいい天気の日だつた。ロングシ ートに並んで座った俺たちは 登山鉄道の線路脇に植えられている紫陽花の花 々を他の観光客と同様に一つ一つ感嘆しながら 見入ったものだ。 コーヒー屋の少し手前で俺は立ち止まった。障 害を負ってからこのかた、店などに入る前に段 差を確める癖がついている。段差は…あった。 高さ 20センチ位のが3段。 きっと昔からあったのだ ろうがその頃はそんなことは全く気にも留めな かった。健常とは、障害とは、そういうものな のだ。 シホちゃんが怪訝そうに聞いた。「どうしたの ？」「段差がある。手すりがあれば何とかなる んだけど。」「平気よ。入りましょ。」
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<link>https://ameblo.jp/gokameba55/entry-11953027358.html</link>
<pubDate>Sun, 16 Nov 2014 13:23:43 +0900</pubDate>
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<title>西湘バイバイ5</title>
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<![CDATA[ この 軽さが良かったのか、つらい実習が終わった開 放感が手伝ったのか、この時も彼女はあっさり OKしてくれた。 少なくとも俺たちの知っている範囲で彼女と付 き合っている男はいなか<br><br>った。誰かとデートし たという話も聞いたことがなかった。
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<link>https://ameblo.jp/gokameba55/entry-11949609612.html</link>
<pubDate>Sat, 08 Nov 2014 09:17:24 +0900</pubDate>
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<title>西湘バイバイ4</title>
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<![CDATA[ 俺が親しくしていたのは4、5人であった。男ば かりの中の紅一点がアユカワシホだった。山ザ ルは日本全国から様々な年代の者たちが集まっ てくる。高校卒が入学条件だがなぜか俺たちの 学年にはいろいろな人生経験を積んだ男どもが 多かった。シホちゃんは1年浪人して19歳で入 学してきた。俺は大学を卒業して数年たってか ら入ったので彼女より7歳上だった。「そうか 。もうすぐシホちゃんも40か。」女性の年を気 にするのはマナー違反だがそんな不謹慎なこと を考えてしまった。 「久しぶり。立ち話も何 だからとりあえずどこかに入ろうか？ 「ええ 。」彼女はあっさりOKした。俺たちは学生時 代によく行った煉瓦風な外観のクラシカルな店 構えのコーヒー屋に行くことにした。店の周り の横丁は歩行者天国になっていて店と同様に煉 瓦畳が敷いてある。顔を合わせたのがその横丁 だったのだ。コーヒー屋には 学生時代によく行ったと言っても通学グループ 5、6人で入ったので彼女と2人きりで入ったの は初めてであった。<br><br>彼女と2人きりで話すのはこれで2回目だ。1回 目は学生の時、卒業の年、3年生の最後の実習 が終わった後、 レポートを提出しに学校に立ち寄った時だ。彼 女と顔を合わせた俺は、お互いヒマだからどこ かへ行こうと、軽い気持ちで声をかけた。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/gokameba55/entry-11947517549.html</link>
<pubDate>Mon, 03 Nov 2014 11:09:07 +0900</pubDate>
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