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<title>猫まみれroom</title>
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<description>妄想小説を書きます腐です承知で読んで頂ければ嬉しいです苦手な方は回れ右！で。。。</description>
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<title>★お知らせ★</title>
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<![CDATA[ かなりお久しぶりです。<br><br>えー。かなり放置してまいりましたが、こちらで書かせていただいてましたお話を登場人物名を変えて某所へも投稿したいと考えました。<br><br><br>それに伴い、今後はそちらへ一本化しようと思います。<br>どれくらいの方に読んでいただけているかはわかりませんが、<br>また、どこかでお目にかかれましたらば。<br><br>ありがとうございました。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/goro-sakura/entry-12206884873.html</link>
<pubDate>Thu, 06 Oct 2016 01:18:18 +0900</pubDate>
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<title>あとがき　～song7　リンゴジュース</title>
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<![CDATA[ <p>はい。</p><p>どれくらいぶりでしょう。</p><p>（なんか毎回いってるけど。）</p><p>　　</p><p>今回は貞嗣のお話でした。</p><br><p>雑誌を解して宙の目線でってのを前回で終わりにしようと思ってたんですけど、そういえば貞嗣が雑誌に触れてないなと思い書きました。</p><br><p>といってもパラパラとめくっただけですけどね（笑）</p><br><p>ここで貞嗣と宙の馴れ初めに触れようかなとも思ったのですが、それはまた別の時に。</p><br><p>ってか貞嗣｢30分だけ待ってみる｣って言いつつ待ってないし！！</p><p>アンタ毎回そんな感じなんじゃない！？</p><br><p>宙、来てるかもよ？？</p><p>ちゃんと待ちなさいよ！！</p><br><p>ってカンジなのですがコレが貞嗣なのでしょう（笑）</p><br><p>さて。</p><p>コレでこの雑誌のお話は終わり。</p><br><p>ちょっとでもメンバーについてどんな人物かがみえてきたでしょうか？？</p><br><p>書きたいことが伝われば嬉しいのですが。</p><br><p>それではまた。</p><br><p>（次はどんな話にしようかなぁ…）</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/goro-sakura/entry-12047618549.html</link>
<pubDate>Tue, 07 Jul 2015 13:15:23 +0900</pubDate>
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<title>『俺たちに明日はある』　～song7　リンゴジュース　</title>
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<![CDATA[ <p>お昼過ぎに始まった収録はスムーズに進んで夜の手前には滞りなく終了した。　</p><p>　</p><p>OKの声が掛かると片瀬君と悟楼ちゃんはスッと出入り口の方に動いて挨拶をするスタッフの間を縫いながら足早にスタジオを後にしていった。</p><p>いち早くスタンバイしていた2人が真っ先に現場を後にするのが何だかオモシロイなぁと思う。</p><br><p>宙を探すとセットの片隅で夏目君と小さな会議を開いている。</p><p>いつもの事。</p><p>どんなに忙しくても、どんなにチョットした事でも終わった後には2人で寄ってああして話し合っている。</p><p>僕からしたら何をそんなに話す事があるのか謎なんだけど。</p><p>でも、あの2人が居るから面白くなっているのも本当だから、スゴイとおもう。</p><br><p>その小さな会議は直ぐには終らない事を僕は知っている。</p><p>そんな2人を背中で見送って僕も楽屋へと帰る。</p><br><p>カチャリと扉を開けると花の残り香だけを漂わせて案の定、悟楼ちゃんはもう既にいなかった。</p><p>僕が来るまで１０分も経ってはいないハズだ。</p><p>｢ほんと、いつも早いんだから…｣</p><br><p>少し呆れながらテーブルの上に並べられたドリンクの中からパックジュースを一つ選んでぷすりとストローを刺した。</p><p>ちゅるりと吸い上げると舌に甘さを感じて、ゴクリと飲み込むと火照り気味の喉ををひんやりと冷ましながら、少し疲れが癒された気がした。</p><br><p>メイクを落して、衣装を着替えている間にも楽屋に来るまでに挨拶しきれなかったスタッフが入れ替わりにやってきては頭を下げて去っていった。</p><br><p>（悟楼ちゃんはコレが面倒なんだろうな）</p><p>　</p><p>頭の片隅でズルイなんて思いながら本心はその賢さが羨ましかったりもして。<br></p><p>僕には出来そうもないから無下にあしらう事なんてしない。</p><p>僕はそんな横柄なヤツじゃないし、スタッフがいてくれてこその僕だって充分解っているし、僕の対応が僕だけに返って来るわけじゃないことも、この業界が長ければ痛いほどわかっているつもりだ。</p><br><p>恐らく僕がこうしている事を悟楼ちゃんはわかっているのだろう。</p><p>ソレを勝手に任されていると思うとなんだかちょっと嬉しいのは確かだし。</p><p>　</p><p>プツリと人の往来が途切れて、もう気を抜いても大丈夫だと僕のセンサーがOKサインを出した。</p><p>｢ふぅーーーっ…｣</p><p>一つの仕事から解放されて、やっとソファーに腰を深く下ろす。</p><p>　</p><p>ズズーっと音を立てて勢いよくジュースを吸い上げると200ｍｌの細いパックはペコリと凹んで括れを作った。</p><p>ストローを口から離してゴクリと喉を鳴らす僕の傍らで、失った空気を取り戻した紙パックは少し歪に形を復元させた。</p><br><p>上目遣いに楽屋の時計を見やると楽屋に戻って30分経過するまで後10分。</p><br><br><p><br></p><p>特に約束をしているワケじゃない。</p><p>だから楽屋を覗くかどうかもわからない。</p><p>ただ1度、理由はわからないケドふいにアイツが楽屋を覗いたことがあった。</p><p>もう、だいぶ前の事だけれど。</p><p>口では冷静を装ってそっけない言葉をかけてきたけど、瞬間にパッと咲いた笑顔は見逃さなかった。</p><br><p>どんなにスケジュールが詰まっていても30分だけ待ってみる。</p><p>もしかしたら、僕が帰ったあと覗いてるのかもしれなけど。</p><p>でも、直ぐ楽屋に戻ってきた時だって覗くことなんてなかったから、きっと別の日も同じだと思う。</p><p>別に悲観的になっているんじゃない。</p><p>もしも覗いたときに僕が居なかったら寂しいとおもうから。</p><p>アイツのそんな顔が容易に浮かんでしまうから。</p><p><br>目線を落としたテーブルの上には収録前にアイツが嬉しそうに抱えて行った雑誌と同じモノが置かれていた。　</p><br><p>（ほら、やっぱり。悟楼ちゃん読んでるじゃん）<br></p><p><br></p><p>無造作に置かれていた例の雑誌は端にが上向きに跡を残して、ソレが新品ではない事を主張している。</p><p>本番の前までは何の興味もなかった雑誌を貞嗣は手にとりパラリと表紙を開いた。</p><p>　</p><p>パラパラと適当にページをめくる。</p><p>キラキラと笑顔をコチラに振りく後輩アイドル達が視界に入ってはあっという間に消えていってく。</p><p>その中に自分達も含まれているワケで。</p><p>でも、アイドルと呼ぶには少し引け目も感じる歳だなと思ってみたり、逆にソレが誇らしかったり。</p><p>なんだか複雑な気持ちになるばかりで、途中でページをめくるのを辞めてしまった。</p><br><p>｢ふぅ…。｣</p><br><p>チラリと再び見上げた時計はさっきから然程すすんでいなかった。</p><p>パックを手に取り中身を吸い上げるとズズッと音を立てるばかりでもう中身は残っていなかった。</p><br><p>（時間切れ）</p><br><p>飲み終えたパックをポイっとゴミ箱に捨てると貞嗣は持て余した時間に痺れを切らして自分で定めた時間よりも早くの楽屋のドアをカチャリと開けて雑誌を持ち帰ることもなく仕事場を後にした。</p><p>　</p><p>　</p><p>＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿</p><p>＿＿＿＿＿</p><p><br>あとがきsong７　リンゴジュース　</p><p><br></p><p>に続く。。。</p><p><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/goro-sakura/entry-12026875532.html</link>
<pubDate>Fri, 15 May 2015 12:55:36 +0900</pubDate>
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<title>あとがき　～song6　I Wanna Be Your Man　</title>
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<![CDATA[ <p>こんばんは。</p><p>久方ぶりに　いくみです。</p><br><p>やっとupすることができました。</p><br><p>忙しかったのもあるのですが、なかなかストーリーを持って行きたい方にもっていくことが出来ず、着地点も二転三転し、挙句にこういう形になりました。</p><br><p>どうも宙が気が多いようです（笑）</p><br><p>メンバーの事をアレコレわかっているつもりで、一番自分の事をわかっていない。</p><p>って言うのが表現出来てたらいいんですが、伝わるでしょうか</p><p>＞＜？</p><br><p>最後は貞嗣視点で締めました。</p><p>初めは｢無意識下で“悟楼を好きな宙”｣を雑誌の受け取りを介して伝えられればと思ったのですが、いざ書いてみれば｢メンバーみんなの手に渡ったものが自分に返って来て嬉しい｣ともとれるな。</p><p>とも思い、修正しようかとも考えたのですが、読む方の受け取り方でどちらにも転がる事が出来ればいいな。と思ってそのままに。</p><br><p>むしろ、どっちのも転ばなかったら申し訳ございません。</p><br><p>宙は貞嗣と恋人同士。だけど、無意識下では…そんな宙を貞嗣は…という内容でした。</p><p>そして、2人の中では片瀬と悟楼が付き合ってる事になっているような…（汗）</p><br><p>宙を追ってのストーリーはコレにて、ひと段落させるつもりです。</p><br><p>さて、次はどのように展開させようか…。</p><br><p>ではまた。</p>
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<link>https://ameblo.jp/goro-sakura/entry-11996040097.html</link>
<pubDate>Sun, 01 Mar 2015 16:37:20 +0900</pubDate>
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<title>『俺たちに明日はある』　～song6　I Wanna Be Your Man　</title>
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<![CDATA[ <p>スタジオを去ろうと少し重みのある観音扉の片側に触れた瞬間、 稼動部分が擦り合い無機質な高い音を立てながら 反対側の扉がキィッと鳴ってこちらへ押し開けられた。<br id="yui_3_2_0_3_142479762386746"><br id="yui_3_2_0_3_142479762386748">押し開けられた扉の隙間から、向こう側の空気に乗って甘いアロマの匂いが鼻に纏わる。<br id="yui_3_2_0_3_142479762386752"><br id="yui_3_2_0_3_142479762386756">自分と同じタイミングで誰かがやってくるとは思わなかったから、鼻をかすめた香りの主は直ぐにわかっても目で捉えた時には<br id="yui_3_2_0_3_142479762386762"><br id="yui_3_2_0_3_142479762386764">「あっ…」<br id="yui_3_2_0_3_142479762386768"><br id="yui_3_2_0_3_142479762386772">としか出ず、言葉が続かなかった。<br id="yui_3_2_0_3_142479762386776"><br id="yui_3_2_0_3_142479762386780">（悟楼ちゃん。）<br id="yui_3_2_0_3_142479762386786"><br id="yui_3_2_0_3_142479762386788">出なかった音は僕の中に飲み込まれて、悟楼ちゃんは僕のそんな姿を流し目で見ながら歩みを止めずに前を通り過ぎて行った。<br id="yui_3_2_0_3_142479762386792"><br id="yui_3_2_0_3_142479762386798">普段なら「おはよう」とか「お疲れ～」とか声を掛けられるんだけど、まさか誰かが入ってくるとは思っていなかったから、不意をつかれて思わず口ごもってしまった。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867102"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867104">ソレを察して悟楼ちゃんも声を掛けてこなかったのだ。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867110"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867112">声を掛ければ同じテンションで返ってくるし、掛けなければ今みたいに掛けられることはない。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867120"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867122">悟楼ちゃんのアクションはいつだって相手次第だ。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867126"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867130">「よぉ！悟楼」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867134"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867138">僕の前を通り過ぎていった背中を見つめていると、奥の方から片瀬君の弾んだ声が聞こえた。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867142"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867144">さっきと同じように片手を挙げて片瀬君は悟楼ちゃんと距離を縮める。</p><p>でも、悟楼ちゃんに気づいたのは、僕に気づいてくれたよりも早かった気がする。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867152">しかも、笑顔で小走り気味に片瀬君は悟楼ちゃんに駆け寄るように見えた。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867156"></p><br><p>僕の心が少しザワリとしたけれど、ソレには気づかない振りをした。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867162"></p><br><p>片瀬君の周りにいたスタッフ達は片瀬君のお気に入りを知ってるかの様にスッと身を引いて持ち場に戻っていく。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867168"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867170">ザワリとした心にモヤモヤがプラスされて、説明がつかない感覚に襲われる。</p><p><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867172">悟楼ちゃんの元に駆け寄った片瀬君はさっき僕が渡した雑誌をペラペラとめくりなから終始にこにこと話しかけている。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867176">あの２人にはパーソナルスペースなんか存在しないかの様にくっついて、何がそんなに楽しいんだか。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867184"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867186">初見らしい悟楼ちゃんに一生懸命に片瀬君は話しかけてる。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867192">雑誌の内容に読み入る悟楼ちゃんの顔をこれまた一生懸命覗き込んで。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867200">何がそんなに気になるのか。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867208"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867212">まじめに話し込んでいるのかと思えば体勢を変えるほど笑ったり。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867216">あの文に笑えるところなんて１つも無かったハズだ。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867224"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867228">目線の先で捉える片瀬君は僕の憧れている片瀬君じゃない。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867232">もう、ただの一人ドコにでも居る普通の男だ。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867240"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867244">（何。アレ。）<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867248"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867252">２人を見ているとさっき無視した感情がジワジワと色濃くなってくるのを感じた。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867256">ついさっきまでの心地よい感情は、もうみあたらない。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867260"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867262">もうすっかり白けてしまった。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867270"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867272">「…なんかつまらないの。」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867280">「何がつまらないの？？」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867288">「うわぁ！！」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867292"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867296">ぼそりと呟いた独り言に肩越しから反応が返ってきて情けない叫び声を上げてしまった。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867302"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867304">「貞ぽん！急に背後から脅かさないでよ」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867312">思わず、強い口調で反応してしまう。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867316">「えー。普通に声かけただけなのに、なんで怒られんのかなぁ」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867328">宙の肩越しからひょっこり顔を覗かせた貞嗣は口では不満をもらしながらも、そんな事を気にも止めない様子で緊張感ひとつない、のほほんとした雰囲気を纏わせている。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867332"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867336">「てかさぁ、何そのヘンテコなポーズ」</p><p>少し舌足らずな口調で貞嗣に指摘されて自分を認識する。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867348"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867352">悟楼に声を掛けそびれた片手が空中に浮いたままなのである。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867356">自分の滑稽さに恥ずかしくなったが、貞嗣の前でアタフタとするのはもっと滑稽に思えて<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867364"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867368">「あぁ…なんでもないよ。気にしすぎなんじゃない」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867372"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867376">なんて素っ頓狂な答えを返して、不自然だった手をなるべく自然に後ろにもっていきササッと襟足をかきながら、さっき片瀬君と話していた場所にまた同じように腰を下ろした。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867380"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867384">「ふ～ん…」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867388"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867392">納得いってるのかいないのか。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867396">貞嗣はしゃがみ込む宙の隣に立ち、壁に背中を預けて気もそぞろに言葉を返した。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867404"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867408">二人の目線の先には、相変わらずな二人。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867412">セットのチェアに腰掛けて隣合わせで笑い合っている。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867424">さっき話題の中心であったであろう雑誌は既に二人の元を離れてテーブルの上。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867428">もう、話題は次へ移っているのだろう。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867436"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867440">それでもやはり、片瀬君は話しかけて聞き手は悟楼ちゃん。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867444">話しに頷いたり、リアクションしたり。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867452">それが、2人の心地よい関係で悟楼ちゃんが無理にそうしているわけじゃない。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867460"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867464">フレンドリーな片瀬君は人に迷い無く触れる。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867468">面白いときや共感したときは勿論、撮影なんかでも。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867476"></p><p>とりわけソレは悟楼ちゃんに多い気がする。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867484">人目を憚る事もなく、悟楼ちゃんもそれを自然に受け入れて、そこには2人の世界があるようで。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867492"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867494">（あの2人つきあってるんだろうか)<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867502">「あの2人つきあってるのかな？」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867510"></p><p>一瞬、口に出してしまったかと思うほど、僕が思うのと同時に貞ぽんが呟いた。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867518"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867522">その事にビックリして顔を向けると、貞ぽんはまだ2人から視線を外さずに居る。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867528"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867530">下から見上げる貞嗣の横顔が薄暗いスタジオの隅で僅かな光に照らされ、彫りの深さが強調される。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867538">普段は本当に自分より１つ年上なのかと疑うほど頼りなくて、少年ぽさを覗かせるが、改めて見ると男臭くて端整で、さっきまで間の抜けた返事を返していた男とは思えない程、凛々しく見える。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867546">切れ長の目がセクシーだと思うのは惚れた欲目だろうか。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867550"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867554">「そう思わない？」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867560">質問の言葉と同時に急に僕へ向けられた視線は、恋人に見惚れていた視線とバチリと音を立てる程に勢いよくぶつかり、僕は思わず目を見開いた。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867566"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867570">ついさっきまであの2人に感情がささくれていたハズの自分が、今は隣に立つメンバーの顔を見て心と思考を奪われていた事にハッとした。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867574"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867578">ホントどうかしてる。調子が狂う。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867582"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867586">またも襟足をクシャクシャと掻きながら<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867590">「僕等がそうだからって一緒にしない方がいいよ」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867598">と、冷静さを装って冷たく言い放ってしまった。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867606"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867610">しまった。言い過ぎたと思ったけど、そうしなければバランスが保てない。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867614"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867618">「うーん。そーかなぁ…」</p><p>僕の言葉に興味なんかないのか。</p><p>それとも貞ぽんが鈍感なのか、無頓着なのか。</p><br><p>冷たく言い放たれた事なんて少しも気に留めずに、もう既に前を向いて視線を2人に戻している。</p><p>そんな恋人の態度に肩透かしをくらった気分で僕も貞ぽんの後をおって2人を再び視界にいれた。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867636"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867638">相変わらず楽しそうに会話が弾んでいる様子。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867642">きちんと姿勢良く座る悟楼ちゃんに対して、片瀬君は座る部分にまで足を上げて体育座りをしている。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867650">その姿は決して行儀がいいとは言えないんだけど、片瀬君らしい。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867658"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867662">（ホント、2人は真逆だよね…）<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867666"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867670">悟楼ちゃんはキチンとしている。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867674"></p><p>というより、硬い。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867682">背筋をピッのばして一見きちんとして見えるけど、実は体が硬いだけなんだよ。　<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867692">だから踊りも変になっちゃうし。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867700"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867702">苦手なのはわかるけど一応、僕ら『歌って踊れる』なんて世間から言われてるんだから、少しぐらい上手くなろうとしてもいいじゃない。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867706"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867710">そもそもさ、踊ることわかってこの世界に入ってきてるのにダンスが苦手っておかしくない？<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867716"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867718">大体、片瀬君のあのカンジだって、すっごいマスコミとかから突っ込まれてるのに、悟楼ちゃんが「片瀬君らしくていいよ」とか変に褒めるもんから、全然直す気ないし。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867722"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867726">悟楼ちゃんはいつもそうだ。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867730"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867734">「…っ！」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867738"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867740">僕のするコトにだって「宙がそれでいいと思うなら、いいんじゃない？」なんて自分ではダメだといわずにコッチを試してくる。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867744">そんな事を言われたら、例え正しかったとしても間違ってるかもって思っちゃうじゃん。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867754"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867756">悟楼ちゃんてなんかツンとしてるんだよね。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867760">立ち振る舞いだって上品振ってるカンジで、服装も清楚でシックで、流行を掴みながらも左右されることはないなんて、僕がやりたい事をスッとスマートにやってのけるから腹が立つ。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867768"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867772">言葉遣いや態度だって人によって変わる事はなく常に相手と一定で。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867778">あんなんだから同年代の子達から一歩引いて見られるんだよ。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867784">あの人達も、もっと悟楼ちゃんの中をみるべきなんだよ。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867792">そしたら、悟楼ちゃんがどんな人間かわかるのにっ！！<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867800"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867804">「……っ！！」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867808"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867812">まぁ、それは20年近く一緒に居る僕たちメンバーに対しても同じで。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867816"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867820">そんな悟楼ちゃんの事を少し前までは冷たいなとか、そっけないなと感じで苦手だったんだけど、今なら何となくそれが「大人」って事なんだとわかる。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867824"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867828">思い返せば悟楼ちゃんは10代の頃から変わらない。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867832">あの頃から悟楼ちゃんは大人だったんだ…<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867840"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867844">僕は…<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867848"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867852">「宙っ！！」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867856"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867860">いきなりの大声が自分の名前を呼ぶ音で、いつの間にか自分の世界に行っていたことに気づく。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867864">「おい、宙。大丈夫か？」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867876">「あ。うん…大丈夫、大丈夫。問題ない」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867880">まだハッキリ状況が飲み込めない頭で適当に返事を返した。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867888">（えっと…なんでこうなったんだっけ？？）<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867900">自分が自分の世界に行ってしまった原因をつきとめようと時間を遡る。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867904">（先ずは直近の記憶が夏目くんで…夏目君が僕の名前を呼ぶ前は確か…）<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867912"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867916">夏目君？<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867920">夏目君！<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867928">「夏目君っ！？いつの間にっ」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867940">「お前、ホント大丈夫かよ…」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867944"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867948">クセのある眉の上げ方であきれた様に言葉を吐き捨てる夏目を宙は、ハトが豆鉄砲を食らったような顔で見上げ出ていた。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867952"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867956">「お前、俺が何回呼んでもぼーっとしたまんまでよぉ。衣装に着替えてねぇのお前だけだぞ」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867960"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867964">夏目君に言われてメンバーを確認すると確かに皆、衣装に着替えている。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867972">そもそも、夏目君が楽屋から出てスタジオに居ることからして、本番が近いのだ。<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867976"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867980">「間抜けな面してねぇで、さっさと着替えて来い。」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867988">「あっ。うん！」<br id="yui_3_2_0_3_1424797623867992"><br id="yui_3_2_0_3_1424797623867996">慌てて腰を上げ、勢いよく観音扉を押し開けてスタジオを後にする宙を夏目は｢ったく、しょうがねぇな｣と小さく呟いて見送った。</p><br><p><br id="yui_3_2_0_3_14247976238671000"><br id="yui_3_2_0_3_14247976238671004">「宙っ」<br id="yui_3_2_0_3_14247976238671008"><br id="yui_3_2_0_3_14247976238671012">楽屋へと繋がる廊下を少し走ったところで、背後から自分を呼ぶ声に反射的に身をひるがえした。<br id="yui_3_2_0_3_14247976238671016"><br id="yui_3_2_0_3_14247976238671020">「悟楼ちゃん」<br id="yui_3_2_0_3_14247976238671024"><br id="yui_3_2_0_3_14247976238671028">声のした方へ体を返すと、悟楼ちゃんが僕の後を追ってきていたみたいで。<br id="yui_3_2_0_3_14247976238671032"><br id="yui_3_2_0_3_14247976238671036">「コレ。宙のでしょ？ありがとう。返すよ。」<br id="yui_3_2_0_3_14247976238671044">「あ…うん。ありがとう」<br id="yui_3_2_0_3_14247976238671048"><br id="yui_3_2_0_3_14247976238671052">差し出されたのは僕が持ってきていた雑誌だ。<br id="yui_3_2_0_3_14247976238671056">ココへ持ってきたときより少しくたびれている。<br id="yui_3_2_0_3_14247976238671060">別にわざわざ返してもらわなくても楽屋にはまだ同じものが何冊も積みあがっているんだけど。<br id="yui_3_2_0_3_14247976238671064"><br id="yui_3_2_0_3_14247976238671066">「早く着替えておいで」<br id="yui_3_2_0_3_14247976238671090">「うん」<br id="yui_3_2_0_3_14247976238671098"><br id="yui_3_2_0_3_14247976238671100">悟楼ちゃんの言葉に促されて踵をひるがえして、再び僕は自分の楽屋へ急いだ。</p><br><br><p><br id="yui_3_2_0_3_14247976238671114"><br id="yui_3_2_0_3_14247976238671116">「悟楼ちゃん、アレ楽屋で読んでたよね？」<br id="yui_3_2_0_3_14247976238671138">「ん？そうだね」<br id="yui_3_2_0_3_14247976238671146"><br id="yui_3_2_0_3_14247976238671148">二人の後に続いて出てきた貞嗣が悟楼に疑問を投げつけた。<br id="yui_3_2_0_3_14247976238671162">が、それがどうしたの？と言わんばかりの悟楼の口ぶりに、｢あぁ、やっぱり悟楼ちゃんには敵わないな｣と、少し困ってしまって親指の爪で眉を引っ掻きながら、バタバタと遠のく宙の背中を見つめた。<br id="yui_3_2_0_3_14247976238671170"><br id="yui_3_2_0_3_14247976238671172">(あーあ。あんなに大事そうに両手で抱え込んじゃて・・・ホント、気づいてるのかな、あんな嬉しそうな顔して受け取ってる自分に・・・)</p><br><br><br><br><br><p>＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿</p><p><br>あとがきsong6　I Wanna Be Your Man　</p><p><br></p><p>に続く。。。</p><p><br></p><br><br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/goro-sakura/entry-11928198471.html</link>
<pubDate>Sun, 21 Sep 2014 17:49:52 +0900</pubDate>
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<title>あとがき　～song5　ココニイルコト</title>
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<![CDATA[ <p>こんばんは。</p><br><p>ちょっとプライベートがバタバタしていてなかなか更新できずでした。</p><br><p>前回、宙目線だったので引き続き宙目線でしかも宙の行動を追って表現してみようと、</p><p>こんな話しになりました。</p><br><p>なにやら宙は色々、背負ってるみたいですね～。</p><br><p>そして、片瀬のカリスマ性やカッコよさをもっともっと書きたかったんですけど、</p><p>書いてみたら片瀬紹介みたいな文になったので、ココはサラっと流すことに。</p><p>（ただ、私が書くのを諦めただけなんですけど（汗））</p><br><p>さて、スタジオを後にした宙は次に誰と会うことになるのでしょうか？？</p><br><p>はたまた、何も起こらず…なのか？？</p><br><p>そして、更新は出来るのか！？</p><br><br><p>待つともなしに待ってみてください☆</p><br><p>ではでは～</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/goro-sakura/entry-11916718869.html</link>
<pubDate>Fri, 29 Aug 2014 01:44:00 +0900</pubDate>
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<title>『俺たちに明日はある』　～song5 ココニイルコト</title>
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<![CDATA[ <p>カチャリ。</p><br><p>夏目君の楽屋の扉を後ろ手で閉めて。</p><br><p>さて。右へ行こうか、左へ行こうか迷った。</p><br><p>右に進めばメンバー各自の楽屋を抜けて自分の楽屋に辿り着く。</p><p>左へ進めば、スタッフたちがコーナー準備を進めてくれているスタジオ。</p><br><p>収録までにはもう少し時間が掛かりそうだから、楽屋でのんびりしたい気もする。</p><br><p>でも、先ほど不意に沸いた自分のインスピレーション。</p><p>それを感じて、何だか今はクリエイティブな気分。</p><br><p>僕は左に進む事にした。</p><br><p>丸めた雑誌で自分の肩をポコポコと叩きながら、妙なリズムを刻む。</p><p>歩みを進めるブーツ音と相まって再現不可能の名のない音楽が生まれた。<br></p><p>そんなとりとめのない事に満足して扉を押し開けると、ガヤガヤと働く人々の音がする。</p><br><p>ゆっくりと首と目を使ってぐるりと辺りを見回す。</p><br><p>大勢のスタッフが忙しなく時間と戦っている。</p><br><p>スタジオ中央に組まれたセットだけが明るく照らしだされているのに対して、外側は暗い。</p><br><p>あの明るい場所に立つのは僕たち5人。</p><p>暗がりで支えてくれるのは、その何十倍もの人たち。</p><br><p>(僕たちの存在は何て滑稽なんだろう…。)</p><br><p>再び見渡すと、暗がりの中で雰囲気を変えて華やいでいる場所を見つけて僕の行動が静止する。</p><br><p>華やぐ輪の中心には僕の憧れる人。そして今でも緊張してしまう相手。</p><p>夏目君より数ヶ月だけ年下で、日本中が注目する人。</p><br><p>髪を切れば、日本中が髪を切り、身に着けたアクセサリーや服は値段が高騰した末、入手困難になる。</p><p>ドラマで役を演じれば、その職業を誰もが目指す。</p><p>口癖が流行語になり、仕草までもをカッコイイと真似される。</p><br><p>そして間違いなく人気もNO1。</p><p>それだけに、謂れの無いやっかみや批判も多い。</p><p>その声にいちいち反応はしないけど、耳に入ってしまったら明らかに顔に出る。</p><p>そこがまたいい。ムスッとした顔で眼光鋭く睨みを利かす。</p><br><p>正直、憧れる。</p><p>僕は「いつもニコニコ、アイドル笑顔」の人だから。</p><br><p>自分の意志を持っていてそれを貫く強さもある。</p><p>間違ってる事は間違ってるっていう。いや、言っちゃう。</p><p>それが原因でトラブルになったことは数えきれないけど。</p><br><p>もうちょっと上手く生きればいいのにって思う。</p><br><p>けど、顔を真っ直ぐに上げて、どんな無理難題からも決して逃げない。</p><p>そして、間違いもちゃんと認めて謝れる人。</p><br><p>世間から偶像化されて噂される人は実はとても人間味溢れている。</p><p>だからこそ魅力的なのだと思う。</p><p>そんなスターオーラを発しながら</p><p>「自分は裏方作業とかが好き。向いている」</p><p>と言っちゃうから、参っちゃう。</p><br><p>見るともなしに見ていると、輪の中心から僕に気づいて、すかさず声をかけてくれる。</p><br><p>「おぅ！宙」</p><br><p>右手を軽く上げながら、そう言葉を発すると僕の方へ来てくれて。</p><p>出来ていた輪は僕に軽く会釈をして、星屑が流れるようになくなり、歩みを止めた僕のところで新たな光が射す。</p><br><p>「なに？宙が本番前にコッチくるなんて珍しいじゃん」</p><br><p>まるで、僕は片瀬君の家に遊びに来たお客さんみたい。</p><br><p>「うん。ちょっとね。そんなカンジだったの」</p><p>「ん～…。そっか」</p><br><p>僕の説明出来ない気持ちの説明に、目の奥ををじっとみつめて全てを解って頷いてくれる。</p><p>やっぱり流石片瀬君だと思う。</p><br><p><br>「あ、もしかしてソレ今度でるやつ？ちょっと見して」</p><br><p>片瀬君に言われて丸めた雑誌を手渡すとパラパラとめくって自分たちの記事をじっくり読み始めた。</p><p>僕は片瀬君の目線と表情を交互に追う。</p><br><p>ピクリと眉が動く。</p><p>眉間にシワが寄る。</p><p>不意に息がもれる。</p><br><p>丁寧に端から端まで一通り読み終わると、スタジオの壁に背中を預けてズルズルと身をかがめていき、長髪の自分の前髪をくしゃくしゃとかきあげながらボソリと呟いた。</p><br><p>「相変わらずテキトーな事言ってんな…」</p><br><p>はぁ…、と溜息をつくと、あまり面白くなさそうな顔で、何だか納得がいってなさそう…</p><p><br>その様子に僕はビクリと空気を強張らせてしまう。</p><br><p>体の前で小さく折り畳まれた両足。</p><p>膝の上に両腕を乗せながら、暫くスタジオで働くスタッフの仕事をじっと見つめている。</p><br><p>何を思い、何を感じ、どんな考えを巡らせているのか。</p><br><p>大体、わかるんだけど。</p><p>ちゃんと考えれば、多分あてる事もできるんだけど。</p><p>でも、ソレはしたくない。</p><br><p>片瀬君は僕の考えの中になんか納まっちゃったらいけない。</p><p>常に僕の想像を超えていて欲しい。</p><br><p>暫くスタッフを見つめながら思いを巡らせて納得したのか</p><br><p>「で、もう何か考えてたりするの？」<br><br>立ったままの僕は上目遣いで問いかけられる。<br></p><p>その様子にさっきまでのモヤモヤしたものは一切無かった。</p><p>向けられた瞳には力強い光が捉えられているように感じる。</p><p>この、暗がりのスタジオの中でどうしたらそんな力強い光を捉える事が出来るのか。</p><br><p>どうしてそうやって切り替えられるのかな…。</p><p>片瀬君が僕だったら、僕が抱えてるモヤモヤしたものもなくなるのかな…。</p><p><br>片瀬君が放つ光にあてられて、自分が自分の闇に飲まれそうな感覚に襲われた。</p><p>その浮かび上がる何かに絶えられなくて、片瀬君と隣同士になって片瀬君の真似をして同じように座ってみる。</p><br><p>僕の動きから目を逸らさずに、目線が同じ高さになると、やさしく笑って、僕の言葉を待っている。</p><br><p>「ん～。考えてるよ～。色々。…楽しみだよね。どうなるか…」</p><br><p>ぽつりぽつりと単語を繋いで目線を合わせないで話し始めた僕を片瀬君はまだ、覗き込んでくる。</p><p>言葉を聞くというより、話している顔を見られている。そんな気がする。</p><p>あまりに揺るがない視線に僕の心が見透かされそうだ。</p><br><p>「……片瀬君は？片瀬君は何か考えてる？」</p><br><p>僕自身でさえ目を背けている感情を見透かされるのが怖くて、僕は夏目君に聞いたのと同じ事を問いかけた。</p><br><p>「俺？ん～何にも。何にもわかんないし、なにしていいかわかんない」</p><br><p>ようやく僕から目線を外してくれて、伏目がちに答えてくれる。</p><br><p>「ん～…俺は、そういうの自分の曲のトコとかは出来ても、全体とかはチョット無理かな～。宙とか夏目はそーゆーのやっててくれるじゃん。すげぇとも思うし、みてて大変そうだなって思うから、俺にも何かできねぇかなって思うんだけど…でも、やっぱ色んなトコの意見聞いて、自分の意思以外も受け入れてって無理だよね。だからすげぇと思うし、すげぇ有り難いし、すげぇ感謝も尊敬もしてる。…うん。」</p><p>「…あ、ありがとう…」</p><br><p>凄く分かってくれている事が嬉しかった。</p><p>素直に褒められて、むずむずして。</p><p>思いっきり笑顔になりそうなんだけど、照れくさいから笑顔がこぼれない様に口を結ぶとムニュムニュ、ヒクヒク動いて、余計変な顔になってしまっていると思うんだけど。</p><br><p>「宙にはさ、うん…ホント色々…。それは、多分、他のヤツ等もだけど…特に夏目はしてると思うよ。口に出さねぇけど」</p><p>「そうかな？…僕は夏目くんと作りたいんだけどね…。でも、ダメだって。…僕に任せるっていわれちゃった…」<br>「…そっか。ん～…でもソレはやっぱ多分、アイツもお前が作るステージが好きって事なんじゃねぇかな」</p><p>「え？」</p><br><p>それは、自分では考え着かなかった事で。</p><p>とても意外な言葉だった。</p><br><p>「そうかな？」</p><br><p>それが本当だったら、とてつもなく嬉しい。</p><p>心の奥から自信や誇らしさが溢れてくる。</p><br><p>「うん。見てて思う。アイツはお前の作るステージとか空間とか。衣装もそうだけど、好きだと思うよ。だって、snlp大好きなアイツの事だせ？納得いってなかったら任せたりしないって」</p><br><p>そう力強く言って僕の肩をポンポンと２回叩いて腰を上げると、またスタッフの人たちの方へ歩き出そうと２、３歩僕から離れたトコロでくるっと僕の方に向きかえって</p><br><p>「俺はさ、作ったりとかはチョット無理だけど、ステージの上に立ったら任せてよ。メチャクチャ何が何でもみんな全部引っ張って盛り上げるから。そこは絶対約束する」</p><br><p>言い終わると僕に向けて、ありったけの力を込めて「ぐっ」と拳を前に突き出す。</p><p>それだけで僕は安心出来た。</p><br><p>いつもこだわるあまり、全てがギリギリで直前で色々と変えてしまう事が多い。</p><p>周りに迷惑をかけているのは解ってるんだけど、それでも納得いかないから。</p><p>変更した方がよりいいモノになるハズだから。妥協はしたくない。</p><br><p>そうすると、ろくにリハも出来ず開演しちゃってぶっつけ本番になってしまう。</p><p>片瀬君だって心元ないハズなのに、先陣切って胸を張ってくれる。</p><p>みんなが迷わないように、拳をあげ声を上げ引っ張っていってくれる。</p><br><p>僕が出す無理難題や無茶苦茶な要求をスタッフが受け入れてくれるのも、直前で変更するパフォーマンスにダンサーが文句１つ言わないでやってくれるのも、常に片瀬君が周りで支えてくれる人達を大切にしていてくれるからで。</p><br><p>それはコミュニケーションが苦手な僕には到底無理な事。</p><br><p>それでも「後のことは任せておけ」と言ってくれる事が嬉しかった。</p><br><p>にぎり出された拳にコクコクと頷きながら笑顔を返すと、その拳から「びっ」と親指を立てて満面の笑みを返してくれた。</p><br><p>「合格」と言われたようで、少し泣きそうになった。</p><br><p>スタッフの方へ歩いていく片瀬君も少し気分がよさそうに見えたのは見間違えじゃないハズ。</p><br><p>暫く、その背中を見送って心が落ち着いた頃、僕はスタジオを後にして楽屋に戻ることにした。</p><br><p>（そーゆー俺も、お前の作る舞台でパフォーマンス出来んのメチャメチャ楽しみにしてるんだぜ）</p><br><p>スタジオを去る背中にまたも気づいた片瀬はやさしく言葉を呟いきかけた。</p><br><br><br><p><br>＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿</p><p><br>あとがきsong５　ココニイルコト</p><br><p>に続く。。。</p><br><p><br></p><br><br><br><br><br><p><br><br></p><p><br><br><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/goro-sakura/entry-11889889277.html</link>
<pubDate>Sun, 06 Jul 2014 19:46:32 +0900</pubDate>
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<title>あとがき　～song4　それが僕の答え</title>
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<![CDATA[ <p>こんにちわ。おひさしぶりでっす。</p><br><p>回を重ねる毎に長くなってますが…</p><br><p>今回は夏目と沢木のお話ですね。</p><br><p>今回明らかになったのはsnlpの中で夏目が一番上で</p><p>沢木が一番下。ということ。その差は５歳ということですね。</p><br><br><p>そして、沢木も病んでいる。…と。</p><br><p>このグループ病んでる人多くない？（笑）</p><p>大丈夫なの？？（笑）（笑）（笑）</p><br><p>さてさて、書いてるうちに着地点を見失い、無理やり着地させた感があるのですが。</p><br><p>次はどんな話で誰を書こうかな～…♪</p><br><p>次こそはカワイイ話になりますように！！</p><br><p>では、また次回！！</p>
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<link>https://ameblo.jp/goro-sakura/entry-11888300356.html</link>
<pubDate>Thu, 03 Jul 2014 19:00:18 +0900</pubDate>
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<title>『俺たちに明日はある』　～song4　それが僕の答え</title>
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<![CDATA[ ○去年はどんな年でしたか？<br><br>夏目「そうですね。お陰さまで個人個人の活動も充実してましたし、実りのある1年だったんじゃないでしょうか」<br><br>片瀬「自分は2年前に演じたドラマの役を、続編として演じさせてもらえて、しかも同じチームで1つの作品をまた出来たってのが嬉しかったですね」<br><br>野上「僕は舞台とドラマとやらせてもらって。すごい楽しかったですし、グループとして歌も２曲くらい出させてもらったんで、よかったと思います。アルバム出せなかったのが残念なんで、今年は出せたらいいな」<br><br>百合岡「僕もですね、去年からずっとドラマとか映画とかお芝居させてもらってて、大変だったんですけど、ファンの子とか喜んでくれるので、「よかったよ」とかいっぱい言ってもらえて超よかったです。はい」<br><br>沢木「新しくバラエティが１本始まりましたね。去年ずっと続いたのが終わっちゃって残念だったので、よかったと思うし、これから続けられるように頑張りたいですね。あとコンサート出来なかったのが心残り」<br><br>○今年の目標を１つお願いします。<br><br>夏目「これ以上、老いない（笑）」<br><br>片瀬「ライヴをやる」<br><br>野上「あまり目標とか決めないんで…」<br><br>百合岡「もうちょっと、しっかりした大人になりたい」<br><br>沢木「楽しいことを、いっぱいいっぱいしたいですね」<br><br><br>○最後に今年はデビュー20周年の年ですね。FANに一言。<br><br>夏目「ちょっと色々、考えてるんでついてきて下さい」<br><br>片瀬「ずっと応援してくれてる方も、最近の方も楽しい1年になると思うんで、覚悟けよ！」<br><br>野上「去年とかね、ファンのかたとか会えなかったんで去年の分も含めて楽しめたらと」<br><br>百合岡「今から超たのしみ！もう、楽しみしかないよね」<br><br>沢木「去年は個人の活動がいっぱいあって、なかなかｓｎｌｐ（スナルプ）としての活動がすくなかったんですけど、今年はいっぱいあると思うので、楽しみにしていて下さい」<br><br><br>今年、デビュー20周年という節目を迎える彼らｓｎｌｐ5人。20年たった今でも様々なジャンルでＴＯＰとして走り続ける彼らから今年も目を離すことは出来そうにない。<br><br><br>￣￣￣<br><br>夏目はタバコを口の端に咥えて、サンプル版として楽屋に積まれた一冊を手に取り自分たちの記事に目を通す。<br>表紙には新春号と書かれているが発売されるのは２ヶ月後だし、取材されたのは、先月だったかと思い返す。<br><br>紙面には後ろ３人、前２人で並びポーズをとっている姿。独特のオーラを放つ自分たち。<br>それは雑誌を手に取る者を妙に威圧する。<br>５人で写った下に書かれた記事は５人で話したように読み取れるが、実際にはアンケート形式で行われたものだし、年が明けた２０周年の予定なんて自分たちにはわからない。<br><br>多くの発言をする立場に居るのだから自分の発する言葉には責任を持ちたいと思っているのに、相変わらず適当な事を言ってるな…と思いながら、それをいちいち気に留めていてはキリがないと自分を納得させる。<br><br>いつ頃から自分の疑念をやり過ごす事を覚えたのだろうか。<br>青臭い頃は自分の言葉じゃない、こんなのFANの子に出せないと片瀬と2人でよく突っかかったものだ。<br>それでも、刷られた文字は変わることは無かったし、大人が悪かったと謝ることもなかった。<br><br>だったら現実にすればいい。そう考えをかえた。<br>若い自分たちには容易いことではなかったけど、だったら容易く出来るポジションまで上りつめてやろうとおもった。<br><br>コンコン。<br>「夏目くん、居る～？宙だけど」<br>「…どうぞ。」<br><br>丁寧に楽屋の主の返事を待ち、応答を聞いてからガチャリと扉は開けられた。<br>宙の手には夏目の楽屋同様に詰まれていた雑誌が丸めて握られている。<br><br>「相変わらず楽屋はトイレの横なんだね。まだ吐いちゃうの？」<br>少し切なそうに眉をしかめて一番年下が一番年上の表情を伺う。<br><br>「…いんや。大丈夫。…念の為だ。」<br>「ああ。精神安定剤みたいな？相変わらず神経細かいね～。」<br><br>それは、お前もだろ。<br>でも、そう成長させてしまったのは自分の責任かもしれないけど。<br><br>宙に向けて、ふぅーーーっとタバコの煙を自分の思いを乗せて長く吹き出す。<br><br>「ちょっとちょっとー。やめてよねーもぉ～」<br><br>自分に向けられた悪戯な煙を着ていたジャケットと大きな手でパタパタとかき消しながら涙を滲ませ夏目に訴えると、クククッと喉を鳴らし夏目は無邪気に笑う。<br>その笑顔につられて宙も自然と笑顔になる。<br>さながら一心同体だ。<br><br>「夏目君さ、タバコやめなよ。それからお酒も。もう歳なんだし。」<br>「うっさい。歳ったてまだ３６だよ。だいたいお前と５コしかかわんねぇじゃねぇかよ」<br>「もう、十分歳だって～」<br><br>大きな口で笑いながら飾らない自分で飾らない夏目とじゃれあう。<br>そんな兄弟に似た時間がたまらなく愛おしい。<br><br>「あ、夏目君も読んだ？」<br>丸めた雑誌を嬉しそうに開きながら問う。<br>「ああ。読んだよ。」<br><br>無邪気にじゃれてくる弟から一瞬で雰囲気を変えて対個人として話してくる。<br>その様に嬉しく思いながら、やっぱり少しドコか寂しさを感じる。<br>勝手なモノだ。と、ぷっと短く煙を吐く。<br><br>「あのね。次のコンサートなんだけど、記念になる年だからのステージも特別なスペシャルなカンジにしようと思ってんの。」<br><br>snlpはステージをセルフプロデュースしている。<br>アイドルグループにしては珍しいらしいけど、型にハマったアイドルでは居たくなかった。<br>言われたままやるのでは、やらされているだけだ。もっと何か新しい事をしなければ、生き残っていけないと思った。<br>デビュー当時、スタッフに口出しをして邪険に扱われたり相手にしてもらえない事もあったけど、今ではその事が懐かしい。<br>初めは自分だけがスタッフとつくっていたけど、ここ数年は宙にほとんど任せている。<br><br>「今までのステージって丸だったり四角いだけだったけど、どっちも入れて尖ってる部分とかも作る。ステージがギミックチックでもいいよね。それも僕らにしか出来ないカンジの。過去を振り返るのは１０周年でやったから、20周年では《未来》を表したいのよ。お客さんとの距離も今まで以上に近くに感じられる様に。特効とかも使って、火とか水とか光とか音とか全部やりたい。やっちゃう。光とかもレーザーとか使って後ろの方まで届くように。でも、今までのカンジじゃなくてもっと最新効果とか使って。あ、ライブ進行に合わせて光とかも古いカンジからだんだん新しくなるとか面白いかも。」<br><br>瞳をキラキラさせて自分の中にある爆発せんばかりのイメージを身振り手振りで早口に全て吐き出す。<br>耳だけ傾けて一言一句聞き逃さない。タバコを指に挟んで頬杖をつきながら遠い目で想像してみる。<br>宙の話したステージ。自分たちを見つめるお客さん。パフォーマンスするsnlp。<br>揺らめくペンライトとウチワの波。<br>見つめるお客さんの顔は…間違いなく笑顔だ。<br>悪くない。楽しそうだ。<br><br>「んでクレーンとかはもちろん使っちゃうよね。大砲から飛び出ちゃったりヘリからパラシュートで降りてくるとか、どうかな？悟楼ちゃん高いとこ駄目だけど、これくらい頑張ってもらっちゃう。夏目君は？夏目君のイメージはどんなカンジ？」<br><br>あまりにとめどなく出てくるイメージに宙自身が高揚し、夏目に問いかける頃にはランナーズハイの様に不思議な感覚にとらわれていた。<br><br>常々、snlpの事ばかり考えている夏目君は自分よりもっと素晴らしい、もっとすごい事を考えているんでしょ？そう言いたげにイメージを吐き終えた宙が自分に向けた顔は底抜けに期待に溢れ、容易に宙の感情が読み取れた。<br><br>「俺はまだ何も考えちゃいないよ。お前が考えるだろうと思ってたからね」<br><br>宙の期待とは反対にあっけらかんと答えると嬉々としていた空気が一瞬ピタリと止まり静寂した。<br><br>『あぁ…。駄目駄目。ちゃんと考えてよ。なんで僕に全部任せちゃうのさ？僕は夏目君と作りたいんだよ。』<br><br>そう言おうとしたけど、止めた。<br>夏目君の考えてることは大体わかる。<br><br>夏目くんと僕はよく似ている。<br>考え方や捉え方、口ぶりや態度、味覚までもが重なる。<br><br>グループ結成当初まだ何も解らない知らないガキんちょの俺を常に傍に置き、時には親のように口うるさく、時には兄のように態度で示し生き方を教えてくれた。<br><br>夏目君は仕事をする時は必ず一緒に居てくれたし、どんな時だって僕をちゃんとみてくれていたんだ。<br>夏目君が見ていてくれることが、嬉しかったし優越感でもあった。<br>だから、例えばワザと高いところから身を乗り出しちゃうような危険な事をやって気を引いてみたりした。<br>夏目くんには本気で怒られてすごく怖かったけど、夏目くんの気を独り占め出来た様で嬉しかった。<br>バラエティで誰も言わない突拍子もない発言をしてみた時も怒られるかと思ったけど夏目君は「宙はそれでいいよ。それがお前の持ち味だ。型にハマらず、枠に捉われるな」と咎める事なく褒めてくれて誇らしかった。<br><br>でも、snlpがどんどん人気になって、僕個人でも冠番組を持たせてもらえるようになって、環境は少しずつ変わっていった。<br>夢中で走り続ける中でふと気づけば、夏目君は僕の事を褒めることも況して叱ることもなくなった。<br>前を歩く存在じゃなくて、遠くかけ離れた所から僕をじっと見つめているカンジ。<br>時には並んで、時には一歩も二歩も後ろから着いてくるような時だってある。<br><br>その事に気づいたとき、あの頃のように気を引きたくてまた少し危険な事をしてみた。<br>でも慌てて僕の下に駆けよって制止してくるのはスタッフばかりで、夏目君はざわつきに一瞬だけ顔を上げて、僕の姿を見ただけで、あの頃のようには叱ってはくれなかった。<br><br>あの時からもう十何年も経っているのに、僕はそこはかとした寂しさに囚われたままでいる。<br>本来、独り立ち出来たと、一個人として認めてもらえたと喜ぶべきなんだろうけど僕はそうはならなかった。<br>突き放されたような孤独感に心を締め付けられ続けている。<br><br>夏目君は、僕の手を離してすごい先の未来を見つめ、そこを目指して走り続けてる。<br>僕の事が重荷だったんじゃないかって思う時があるくらい。<br>僕は先になんて行きたくない。<br><br>今ではメンバーそれぞれが別の分野でトップクラスの評価を受けて主役として頑張ってるけど、僕はあの時のままがいい。<br>主役にはなれなくても、出す歌がヒットしなくても、コンサートが小さな会場でも夏目君が僕を見てくれていて、どんな仕事をするにもメンバーみんなで横に並んで手を繋いでいたあの時がいい。<br><br>でも、そんなことを言ってはきっと、時代からも世間からも置いていかれて夏目君ともsnlpで居ることするらも出来なくなる。<br>そんな事はわかりきっている事。<br>アイドルやタレントが消耗され続ける業界でデビューから20年経ってメンバー全員が三十路を迎えた今でもアイドルとしてsnlpとして求め続けられ需要され続けるのは、僕たちが未知の可能性を切り開き、成し遂げ前進し続けるからこそなのだとわかっている。<br><br>「え～そうなの？うーん。わかった。でも、構成とかイメージとか相談したいから、夏目君もちょっと考えてみて。」<br><br>だから、僕は毎回そう返すんだ。<br>口角を思いっきり上げて、出来るだけの笑顔で。<br><br>夏目君は気づいてるかな。わかってるのかな。<br>僕の心の空洞に。<br><br>きっと、大丈夫。気づかれてはいない。<br><br>僕を前へ押し出すのはきっと、夏目君の考えがあるからなんだろう。<br>僕は、それに答えなくちゃいけない。<br>答えることが僕がsnlpで居るためには必要なことだから。<br><br>大丈夫。僕なら出来る。<br><br>「…あぁ。わかった。考えとくよ」<br><br>その言葉を聞いて、自分を納得させて。<br><br>夏目君の楽屋を後にしようとドアノブに手をかけた時にふっと沸いてきた。<br><br>「あ、それから、曲も1曲作ってもらうかも。それもお願い。」<br><br>僕の咄嗟の提案に片方の頬だけを少し上げて、癖のある真一文字の眉を少し八の字にして<br><br>「ん。了解。」<br><br>と短く答えてくれる。<br>その顔はとてもとても柔らかい。<br><br>僕の空洞が少し埋まる。<br><br><br>ふーーーーっと、タバコの煙を長く吐く。<br><br>（わりぃな宙。俺とお前は似てるけど違う。幼い頃からあれだけ時間を共有していれば、思考や嗜好が似るのは当たり前だけど、お前には俺にないセンスがあんだよ。俺は考えて考えて考え抜いてでしか答えを見つけられないけど、お前は直感や感覚的センスがある。それは俺が出す答えとは全くベツモノ。snlpを俺以外に任せられるとしたお前だと思ってるから―――――。）<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿<br><br><br>あとがきsong３　それが僕の答え<br><br><br><br>に続く。。。<br><br><br><br><br><br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/goro-sakura/entry-11846872324.html</link>
<pubDate>Sat, 10 May 2014 20:38:10 +0900</pubDate>
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<title>あとがき　～song３　バタフライ</title>
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<![CDATA[ <p>はい。</p><br><p>いくみです。</p><br><p>というわけで（どういうわけ？）、妄想３つ目でした。</p><br><br><p>登場人物とストーリのおさらいしておきま～す。</p><br><p>・野上悟楼（のがみ　ごろう）…フェロモン、色気、憂いetc...垂れ流し、だだ漏れの「たらし」男（ｂy久志）。　体のラインは細め。身長高め。髪はくせっ毛。髪は触らせない。左利き。アイドルグループ「スナルプ」所属。久志からの愛称は「さくら」。一人称は僕。</p><p>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　</p><p>　　　　　　　　　　　　　　　　　</p><p>・久志（ひさし）…髪長め。日本を代表するロックバンド「cry」のメンバー。ギター担当。一人称は俺。</p><br><br><p>前回までに出てきた登場人物。名前にふりがなが有ったほうがいいかと思い、加えました。</p><br><p>今回のお話でグループ全員登場しきる。と書いたんだけど。登場しきったんだけど。</p><p>まさかのメンバーじゃない人視点からのストーリー展開（汗）</p><p>しかもグループ名出します。って書いたのですが、２つ出てきちゃった（笑）</p><br><p>夏目、村瀬、百合岡、沢木、野上が所属するグループ「SNLP(スナルプ)」。</p><p>今回のお話でグループ名の由来とか、メンバーの年とか書こうと思ったのですが、説明ったらしくなってしまって、次回以降にすることにしました。</p><p>それでなくても今回長くて、説明くさい。。。</p><br><p>そして、久志のバンド「cry」。</p><p>最初、バンド名出すつもりなかったんだけど、会話上出したほうがスムーズだったので。</p><p>今後出てくるかは謎。それくらいのかんじです。</p><br><p>ストーリーとしては</p><p>ある音楽番組で久志が悟楼を知って、魅力に嵌った過去を思い出しながら、悟楼の影にチラつく人に拭えない不安を抱いているっていう話です。</p><br><p>このお話は蜘蛛（悟楼）が張ったくもの巣にかかった蝶（久志）が、今も巣に絡まってもがく。</p><br><p>みたいなイメージだったんですけど、表現するの、なかなか難しいです；　；<br></p><p>出会ってから、２人がくっつくまでの話もまた、別でかければな～と、今回省きました。</p><br><br><p>１，２，３と３つ書いてきてこの登場人物で物語進んでいくと思います。</p><br><p>２，３と重め暗めだったんですけど、１の様な可愛らしい話もかきたい</p><br><p>書いていけたらと思います。</p><br><p>登場人物多いし、それぞれのストーリーをそれぞれ単独として書ければいいんだけど、大ラストがどうしても１つしか浮かばない＞＜。</p><br><p>ではでは。</p><br><p>妄想４つめで～ノシ<br><br><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/goro-sakura/entry-11841341670.html</link>
<pubDate>Sun, 04 May 2014 19:15:08 +0900</pubDate>
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