購書偶記 https://ameblo.jp/goushu/ 漢籍に興味があり、購入した書籍の紹介等。月末に給料が入ると本屋等で書籍を購入するので、月末から月初めに更新して、残りは休眠状態かも。 ja-jp 『逸周書』謚法解 https://ameblo.jp/goushu/entry-10406084623.html  本当に久しぶりにブログを更新したついでに、アクセス解析をちょっとみたら"逸周書"で検索してきた人がいるらしく、ちょっと気になったので『逸周書』をグーグルで検索してみた。検索結果をみると謚法解(諡法解)に関するものが多く目に付いた。中国史のみならず日本史の分野でも謚号に対する関心が結構高いようだ。更に謚法解の原文を見てみたいが見れないというようなことを言っている人もちょくちょく見かける。 ところで、古代中国の漢籍に対する知識がある程度ある人には今更な話だが、『逸周書』の謚法解の篇はまるごと『史記 2009-12-08T03:02:42+09:00 段/干木? 段干/木? https://ameblo.jp/goushu/entry-10403824842.html 以前、T_Sさんがhttp://d.hatena.ne.jp/T_S/20091108/1257613394で、『新唐書』に載る系図の怪しさの一例として、唐の皇室の李氏の祖先とされる段干木についてとりあげられていたが、それについてちょっと調べたことをメモって置く。この段干木という人物について『通志』氏族略並びに『路史』注に引用する後漢・応劭の『風俗通』に姓『段』名『干木』とあるらしい。(張澍の輯本による、原典未確認)『元和姓纂』(岑仲勉の四校記を使用)の段氏の項目の案語(多分孫星衍のもの)や、張 2009-12-05T07:14:57+09:00 一騎紅塵 https://ameblo.jp/goushu/entry-10287698971.html そろそろ『周易注疏』の続きを読んでみようかと、十三經注疏を手にとって見たが前読んだ部分をすっかり忘れてしまっていて、いまいちやる気が出ない。それはそうと、スーパーによった折に「妃子笑」という品種のライチがあったので、買ってみた。そのスーパーに貼ってあったはり紙の説明によると、唐代に楊貴妃がそのおいしさににっこり微笑んだという伝説から名づけられた.みたいなことが書かれていたが、確かこれは伝説というか、晩唐の詩人の杜牧の詩が由来だったはず、ということでちょっと調べてみた。「過華清宮絶句三首」の詩のう 2009-06-26T04:53:42+09:00 周易・乾・文言 第二節4 https://ameblo.jp/goushu/entry-10149588624.html 最近疲れている上に、非常に難解なことから易経を読むのを暫くお休みしていましたが、とりあえず続きができたので載せます。文言伝第二節4番目の分段。阮元本では九三の爻辭に対する文言伝を3段に分けているが、宋13巻本周易注疏では丸々一段とする。このブログでは阮元本に従う。[経]九三曰、君子終日乾乾、夕惕若厲、无咎。何謂也。子曰、君子進德脩業、忠信所以進德也。脩辭立其誠、所以居業也。知至至之、可與幾也。知終終之、可與存義也。「脩業」「脩辭」は宋13巻本周易注疏では「修行」「修辭」に作る。疏の中の「脩」字も 2008-10-10T08:20:50+09:00 9月の購書録 https://ameblo.jp/goushu/entry-10147448412.html 8月は忙しかったりしてあまり本屋に行けなかったので、その反動か9月は大量に買ってしまった。通販で注文したほか、この間、本屋に行った際『易學集成』は自分で持ち帰ったが、そのほか持ちきれない分は後日の宅配を頼んでおいたものが、結構早く届いた。通販分校補本 太平廣記(2冊 宋・李昉等撰 中文出版社 1972年 影印本)經典釋文序録疏證(唐・陸徳明撰 呉承仕疏證 台聯國風出版社 中文出版社 1933年原刊 1974年影印)『校補本 太平廣記』は出版説明によると清康熙7年(1668)孫潛手校談本を底本に他 2008-10-05T01:05:58+09:00 購書録 https://ameblo.jp/goushu/entry-10144659291.html ここ一週間ほど、帰宅後疲れてすぐ寝てしまう状態が続いたので、更新もままなりませんでした。とりあえず、今日は本屋によって本を購入してきたので久しぶりに購書報告を。易学集成(全3冊 楊世文等編 四川大学出版社 1998年 影印)今『周易正義』を読んでいるが非常に難解なので、何か参考になる資料はないかと本屋で物色していたところこの本を発見。『周易略例』など易学の通論に関する書籍5種、王・韓注など義理易に関する書籍9種、『京氏易』など象数易に関する書籍5種、『太極図説』など易に関する図説10種の計29種 2008-09-28T01:48:50+09:00 周易・乾・文言 第二節3 https://ameblo.jp/goushu/entry-10141040060.html 文言伝第二節3番目の分段。[経]九二曰、見龍在田利見大人、何謂也。子曰、龍德而正中者也。庸言之信、庸行之謹、閑邪存其誠、善世而不伐、德博而化。易曰、見龍在田、利見大人、君德也。[疏]○此釋九二爻辭文言伝のこの部分は乾卦九二の爻辭を解釈したもの。最初に九二の爻辭「九二曰、見龍在田利見大人」を引用して「何の謂(いい)ぞや」と疑問を仮設するのは、この前の初九の爻辭を解説した文言伝と同じで、疏では説明を省略している。○子曰龍德~「子曰、龍德而正中者也」の解釈。正中というのは疏によると九二の位が(下卦の) 2008-09-19T06:09:50+09:00 周易・乾・文言 第二節2 https://ameblo.jp/goushu/entry-10140665564.html 二日連続で帰宅後速攻寝てしまったので更新が止まっていましたが、気を取り直して続きを文言伝第二節2番目の分段。前にも述べたように、宋13巻本周易注疏ではここまでを最初の分段に区切る。[経]不成乎名、遯世无悶、不見是而无悶、樂則行之、憂則違之、確乎其不可拔、潛龍也。テキストの問題として『經典釋文』では「不成乎名」が「不成名」となっており、注に一本「不成乎名」に作るとする。阮元の校勘記ではこの部分の疏が「不成就於令名」となっており、経文の「乎」と疏の「於」が対応しており、周易正義が基にした経文も「不成 2008-09-18T07:55:39+09:00 周易・乾・文言 第二節1 https://ameblo.jp/goushu/entry-10139438808.html [経]初九曰、潛龍勿用、何謂也。子曰、龍德而隱者也。不易乎世、[注]不爲世俗所移易也。まず文言伝第二節最初の分段。阮元本では明らかに文章の途中でぶった切って疏が入っているが、宋13巻本周易注疏では文章が一段落する次の分段でまとめて疏を入れている。[疏]○此第二節乾卦・文言伝の第二節がここから始まることを示す。原文では「此第二節釋初九爻辭也」となって文言伝の第二節で初九の爻辭を解釈するというように読み取れてしまうが、文言伝冒頭の疏によると「明六爻之義爲第二節」とあって、乾卦・文言伝の第二節は乾の六 2008-09-15T06:58:24+09:00 周易・乾・文言 第一節8 https://ameblo.jp/goushu/entry-10139011284.html 文言伝第一節文言曰、元者善之長也~の続き疏○但乾卦象天~前までは乾の四徳を論じてきたが、ここで乾以外の卦にも四徳の全部または一部がそなわっている事について議論する。疏によれば易の卦は陰陽が合わさって成ったものでみな徳をもつことができるし、乾以外にも四徳をそなえているものがある。ただ、乾卦に比べて他の卦では徳が劣っている。だから乾卦では、ただ「元亨利貞」と言うのみで、乾の四徳の包含しないものがないことを示し、ほかの卦では「元亨利貞」の前後に物事を叙述して(「元亨利貞」の含む意味を狭めて)いるのだ、 2008-09-14T02:56:23+09:00