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<title>南アルプスの少女モモ</title>
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<description>昭和の子どもの山の暮らし日記</description>
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<title>つららで遊ぶ</title>
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<![CDATA[ 南アルプスのふもとは、とっても寒い❄️<br>夏は、涼しいけどね。<br><br>学校に行く途中に、山の斜面を削って、岩がむきだしになっているところがあった。上からポタポタと水がしたたっていた。その水が冬になると凍って、つららを作る。モモちゃんは、つららの季節が大好きだった。つららは、その岩の壁の端から端までずっーと並んでいた。一本が3、40センチくらいあったかな？<br>モモちゃんたちは、つららを根元からぼきぼきと折って手に取った。手袋をはずして、手の平でぎゅっと握って、手の平のキーンとする冷たさが、手の甲の方まで突き向けたような気がした。次にはみんなつららをなめる。つめた〜い！でも、のどがかわいているから、おいしい。山からしみ出てる水だから、最高だよ。<br>つららを2本、両手に持って、ブンブン振り回したり、チャンバラごっこをしたりしながら、お家に帰ったよ。
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<link>https://ameblo.jp/guchinchi3/entry-12724830100.html</link>
<pubDate>Thu, 03 Feb 2022 14:29:34 +0900</pubDate>
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<title>土器探し</title>
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<![CDATA[ モモちゃんのお姉ちゃんの担任の先生は、遠藤先生という、男の先生だった。やる気満々な先生で、山の中の小さな小学校に、新風を吹き込んでいた。<div><br><div>遠藤先生の趣味は、考古学だった。</div><div>そのため、お姉ちゃんたちの5年生のクラスは、縄文時代や弥生時代とかについて、先生から興味深い話をたくさん聞いていて、すっかり考古学に夢中になっていた。</div><div><br></div><div>秋のある日、お姉ちゃんたち5年生は、授業で、土器拾いにいくことになった。</div><div>お姉ちゃんは、前の晩から、そわそわして、とても楽しみにしていた。</div><div>お姉ちゃんたちは、バスにゆられて、中道町という、山梨県内で、土器が発掘されている町へ向かった。</div><div><br></div><div>その晩、夕ご飯を食べながら、まだ、興奮が冷めずにいるお姉ちゃんから、土器拾いの話をたっぷりと聞いた。畑の土を掘ったら、中から土器のかけらが出てきたそうだ。お姉ちゃんは、はるか縄文時代の人が使っていた土器のかけらを自分が持っていることに、たいそう感激していた。</div><div>お姉ちゃんは、土器を袋から出して見せてくれた。全部で5つだった。</div><div>「わあ、すごい」</div><div>のぞきこんでいるモモちゃんに、お姉ちゃんは言った。</div><div>「これ一個あげる」</div><div>わあ。こんな宝物もらっちゃった！</div><div>モモちゃんは、おみやげやさんで買った、赤い、ちりめんの布でできた宝箱に、大事にしまった。</div><div><br></div><div>次の日は、日曜日だった。</div><div>お姉ちゃんが言った。</div><div>「このへんにも、土器があるかもしれない！</div><div>山の畑のところとか、中道町の畑のかんじと似てるから、土器が出るかもしれない！土器を探しに行こう！」</div><div><br></div><div>お姉ちゃんに付いて、モモちゃんも土器さがしに行くことになった。</div><div>このとき、モモちゃんは、いいことを考えついてしまったのだった。</div><div><br></div><div>さて、山の畑に着いた。</div><div>お姉ちゃんは、</div><div>「あんたは、このへんを探して。私はあっちの畑を探すから」</div><div>と言って、向こうへ行った。</div><div>モモちゃんは、しばらくシャベルで、畑の土をカリカリやってみた。たしかに、似たような小石はたくさんあるけど、やっぱり土器とは違う。</div><div>モモちゃんは、家からこっそり持ってきた、お姉ちゃんからもらった土器を、はたけのへりにおいて言った。</div><div>「お姉ちゃん　これ土器かなあ？」</div><div><br></div><div>お姉ちゃんは、すぐさまこっちにやってきた。</div><div>モモちゃんが土器を渡すと、手の平にのせて、よーく見て言った。</div><div>「あー‼️これ絶対土器だよ‼️すごい‼️やっぱりここにも縄文人が住んでたんだ‼️」</div><div>と言って、興奮していた。</div><div>「でも、ほんとにこれ土器かなあ？」</div><div>とモモちゃんが言うと、</div><div>「これ絶対土器だよ！火で焼いたあともあるもん。明日、学校で遠藤先生に見せてくる！」</div><div>お姉ちゃんは、赤い顔をして、目を輝かせて言った。</div><div><br></div><div>次の日、学校から帰ってきたお姉ちゃんは、がっかりした様子だった。遠藤先生に見せたら、確かにそれは土器だったんだけど、このあたりで、土器が見つかるはずはないから、誰かが、学校の帰りにでも、そこを通って、置いていったんじゃないか、と言われたそうだ。</div><div><br></div><div>「ふうん」</div><div>とモモちゃんは、知らん顔して言った。</div><div><br></div><div>モモちゃんのいたずらは、大成功となった。</div><div>お姉ちゃん、ごめんね！</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div><div><br></div></div>
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<pubDate>Sat, 28 Nov 2020 13:24:32 +0900</pubDate>
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<title>ハチの子の踊り食い</title>
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<![CDATA[ モモちゃんたちの夏の遊びで、欠かせないのは、ハチの巣採りだ。<div>夏になると、村のあちこちで、ハチの巣を目にする。目にする、と言っても、簡単に見つかるわけではない。さがすのだ。</div><div>モモちゃんの住んでるところは、山の斜面だから、よそのお家の屋根の後ろに、人の通れる道があったりする。軒下にハチが巣を作ったりしている。または、木の陰とか、物置の脇とか。モモちゃんたち小学生が、背伸びしなくても取れるところに、巣はある。</div><div><br></div><div>今日も、モモちゃんは、さっちゃんたちといっしょに、ハチの巣を探した。</div><div><br></div><div>あ、ハチがいた！</div><div><br></div><div>ハチが、屋根下や、せまいところに入っていくのを追いかけると、たいてい巣を作っている。</div><div>はちの巣は、小さいのだと、直径３センチくらい、大きいのだと、7センチくらいある。</div><div>そして、幼虫の面倒をみる大人のハチが、5匹から10匹くらい、巣の表面にくっついていて、ほかにも、大人のハチがたくさんいて、巣のまわりをブンブン飛んでいる。</div><div>モモちゃんは、1メートルくらいの木の枝を探してくると、さっちゃんたちといっしょに巣に近寄り、巣をパン！っとたたいた。<span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">はちの巣は、くっついていた雨樋から離れて、地面に転がった。</span>幼虫の世話をしていた大人のハチたちは、驚いて、一斉にまわりに広がった。モモちゃんたちは、かけっこの「ヨーイ！ドン」の時のように、瞬発力抜群に、走って逃げた。ハチは、しばらく追いかけてきたけど、すぐに戻って、元あった巣のまわりをブンブンとんだり、地面に転がった巣にくっついたりした。モモちゃんは、もう一度、棒で巣を遠くへ転がした。大人のハチたちは、しばらく巣をさがしていたけれど、そのうちにあきらめて、どこかへ飛んでいった。モモちゃんは、ハチの巣を手に入れた。</div><div><br></div><div>ここからがお楽しみ。</div><div>とったはちの巣を見てみると、幼虫がびっしり入っていた。モモちゃんは、はちの巣の薄い丸いフタをはがして、幼虫の頭を持って、引っ張り出して、手の平にのせた。幼虫は、薄黄色のからだをもにょもにょと動かしていた。夏の強い日差しに照らされ、内臓が紫色に透けていた。</div><div>口に入れると、ハチの子は、舌の上で、ブチュっとつぶれて、甘い汁が口の中に広がった。</div><div>みんなで分けて食べた。</div><div>おいしかった。</div><div>なかには、色が黒くて、脚もできていて、もうすぐ飛べそうな子もいた。硬くておいしそうじゃないから、そういうのは捨てちゃった。</div><div>今日ははちの巣、3こ取って食べた。</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div>
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<pubDate>Thu, 13 Aug 2020 16:34:42 +0900</pubDate>
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<title>泳げた！</title>
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<![CDATA[ モモちゃんたちは、夏休み、ほぼ毎日、泳ぎます。だって、暑いじゃない？こんなにも暑い夏の日は、冷たい水に入るのが、いちばん気持ちいいでしょう？<div>でもね、実は、モモちゃんは小3まで、全く泳げませんでした。</div><div>クラスの中でも、泳げないのはモモちゃん1人だけ。だから、学校のプールの時間は、とても憂うつでした。</div><div>自由に泳いでいい時間になると、宗吉先生に、</div><div>「モモちゃん、こっちへおいで」</div><div>と声をかけられ、宗吉先生から、顔を水につける指導を受けるのです。みんなが楽しそうに、プールを縦横に行き来して、水しぶきや歓声をあげている時に、ひとりぼっちで。</div><div>だからモモちゃんは、学校の水泳の時間が大嫌いでした。</div><div><br></div><div>モモちゃんは、顔を水につけることすらできなかったけど、水に入るのだけは好きでした。</div><div>今日は、近所の子どもたちで、川に行って遊ぼう、ということになりました。</div><div>モモちゃんたちは、家で水着を着て、その上に洋服を着て、水着バッグを持って、川へ行きました。部落を流れている川には、大淵（おおふち）と呼ばれている、深いところがあって、そこでだけは泳ぐことができました。</div><div>みんなは、大淵に着くと、早速川の中へ入っていきました。浅い方から深い方へ、みんなバチャバチャとバタ足のしぶきをあげました。モモちゃんは、浅いところに脚をのばしてすわりました。山の川の水は、冷たくて、最高に気持ちがいいのです。</div><div><br></div><div>ふと、横を見ると、知加子ちゃんが、顔を水に付けて、バタ足を始めました。モモちゃんはびっくりしました。だって、知加子ちゃんは、まだ1年生で、小さい1年生の中でも、とびきり小さいから、集会のときも、いちばん前なのです。そのあどけなくて小さい知加子ちゃんが、黄色い水着を着て、モモちゃんの横で、バタ足してるのです！</div><div>モモちゃんは、しばらく知加子ちゃんを見ていました。そして、<br></div><div>（あんな小さい知加子ちゃんが泳げるんだから、私にだってできるはず！）</div><div>と思い、思い切って、バタ足をしてみることにしました。両腕を前にまっすぐ伸ばして、上半身をスーッと水面にすべらせて、脚をバタバタさせました。そのとき、モモちゃんのからだは、スーッと水面に浮かんだのでした。</div><div>およげた！！</div><div>知加子ちゃんと同じように、水にからだを浮かせて、バタ足で、前に進めたのでした。</div><div>やったあ！およげた！</div><div>なんて、うれしいんでしょう！なんて楽しいんでしょう！</div><div>泳ぎながら、水の中を見ると、裸眼だから、少しぼやけていたけど、小さな魚が泳いでいるのが見えました。川底には、色や模様の違う、まあるい形の小石が、敷き詰められていて、陽の光に照らされた川面がゆらゆらと揺れているのを、見事に映しているのでした。</div><div><br></div><div>男の子たちは、大淵の端の岩のところから深いところに向かって、飛び込んだりしていました。</div><div>モモちゃんもいっしょになって、飛び込んだり、泳いだりして遊びました。</div><div><br></div><div>モモちゃんの夏休みの過ごし方が、わーっと変わった日でした。</div><div><br></div>
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<pubDate>Sun, 09 Aug 2020 17:35:50 +0900</pubDate>
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<title>シールのお花</title>
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<![CDATA[ 　夏は、いろんな花が咲き乱れていて、外に出るのが楽しいです。<div>　モモちゃんたちは、ひまわりの花は、咲き終わったら種をとって食べます。</div><div>　山のあさがおは、自然のものは紫色で、ひるがおは、ピンクです。これらは、花を摘んで、水を入れたコップの中に入れて、棒でつぶして色水にします。</div><div>　イタドリの花は、白くて細かくて、ふんわりぶら下がっています。茎の部分を折って、皮を爪で、シューっとはがして、歯で噛んで食べます。</div><div>すっぱい汁は吸えるけど、茎は硬いから、あまり食べるところないよ。</div><div>　タチアオイの花は、シールのお花だよ。</div><div>花びらをひっぱって取ってね、付け根の、厚みのあるところを薄く2枚にはがすとね、ネバネバしていて、シールになるよ。</div><div>モモちゃんたちは、タチアオイの花びらを、花の頭や、ほっぺやおでこや手の平にくっつけて遊んだよ。夏だけの、特別な遊びだよ。</div><div>　あと、夏の花といったら、ホタルブクロ。</div><div>日陰の涼しいところに咲いているよ。ぷっくりとして、かわいい花だよ。</div>
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<pubDate>Tue, 04 Aug 2020 11:48:07 +0900</pubDate>
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<title>あぶはちとらず</title>
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<![CDATA[ <span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">夏休み。</span><div style="border: 0px; margin: 0px; padding: 0px; vertical-align: baseline; max-width: 100%;"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">モモちゃんたち姉妹は、居間でアイスを食べていました。そしたら、窓から、アブが入ってきました。大きなアブでした。夏になると、モモちゃんたちのいる、南アルプスのふもとには、アブはたくさんいるので、モモちゃんたちは、べつに驚きません。だけど、せっかくアイスを楽しく食べているのに、ブンブンいってうるさいから、お母さんを呼びました。</span></div><div style="border: 0px; margin: 0px; padding: 0px; vertical-align: baseline; max-width: 100%;"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">お母さんが、座敷ほうきで、アブを追いかけていると、こんどはハチがきました。お母さんは、</span></div><div style="border: 0px; margin: 0px; padding: 0px; vertical-align: baseline; max-width: 100%;"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">「これじゃあ『あぶはちとらず』になっちゃう！」と言いながら、2匹を追いかけました。</span></div><div style="border: 0px; margin: 0px; padding: 0px; vertical-align: baseline; max-width: 100%;"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">ハチは、窓から外へ出ていきました。アブは、お母さんにつかまりました。</span></div><div style="border: 0px; margin: 0px; padding: 0px; vertical-align: baseline; max-width: 100%;"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">お母さんは、アブの胴の真ん中から下の横しまみたいになっている部分のしっぽの方を、半分ひっぱって取って、かわりに鼻紙を、鼻血が出たときみたいに筒状にまるめて、アブのおしりに差し込みました。そして、まどから外へはなしました。</span></div><div style="border: 0px; margin: 0px; padding: 0px; vertical-align: baseline; max-width: 100%;"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">アブは、平気なふうで、明るい真夏の庭へと飛んでいきました。</span></div><div style="border: 0px; margin: 0px; padding: 0px; vertical-align: baseline; max-width: 100%;"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">モモちゃんたちは、目をまるくして、見ていました。</span></div><div style="border: 0px; margin: 0px; padding: 0px; vertical-align: baseline; max-width: 100%;"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">「アブって、あんなになっても飛べるんだぁ」</span></div><div style="border: 0px; margin: 0px; padding: 0px; vertical-align: baseline; max-width: 100%;"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">と感心しながら。</span></div><div style="border: 0px; margin: 0px; padding: 0px; vertical-align: baseline; max-width: 100%;"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><br></span></div><div style="border: 0px; margin: 0px; padding: 0px; vertical-align: baseline; max-width: 100%;"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">こうして、モモちゃんは、初めて聞く、</span></div><div style="border: 0px; margin: 0px; padding: 0px; vertical-align: baseline; max-width: 100%;"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">「あぶはちとらず」</span></div><div style="border: 0px; margin: 0px; padding: 0px; vertical-align: baseline; max-width: 100%;"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">ということわざを、しっかりと体得して、覚えたのでした。</span></div>
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<link>https://ameblo.jp/guchinchi3/entry-12615355790.html</link>
<pubDate>Mon, 03 Aug 2020 15:55:35 +0900</pubDate>
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<title>あぶはちとらず</title>
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<![CDATA[ 夏休み。<div>モモちゃんたち姉妹は、居間でアイスを食べていました。そしたら、窓から、アブが入ってきました。大きなアブでした。夏になると、モモちゃんたちのいる、南アルプスのふもとには、アブはたくさんいるので、モモちゃんたちは、べつに驚きません。だけど、せっかくアイスを楽しく食べているのに、ブンブンいってうるさいから、お母さんを呼びました。</div><div>お母さんが、座敷ほうきで、アブを追いかけていると、こんどはハチがきました。お母さんは、</div><div>「これじゃあ『あぶはちとらず』になっちゃう！」と言いながら、2匹を追いかけました。</div><div>ハチは、窓から外へ出ていきました。アブは、お母さんにつかまりました。</div><div>お母さんは、アブの胴の真ん中から下の横しまみたいになっている部分のしっぽの方を、半分ひっぱって取って、かわりに鼻紙を、鼻血が出たときみたいに筒状にまるめて、アブのおしりに差し込みました。そして、まどから外へはなしました。</div><div>アブは、平気なふうで、明るい真夏の庭へと飛んでいきました。</div><div>モモちゃんたちは、目をまるくして、見ていました。</div><div>「アブって、あんなになっても飛べるんだぁ」</div><div>と感心しながら。</div><div><br></div><div>こうして、モモちゃんは、初めて聞く、</div><div>「あぶはちとらず」</div><div>ということわざを、しっかりと体得して、覚えたのでした。</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div>
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<pubDate>Mon, 03 Aug 2020 14:08:28 +0900</pubDate>
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<title>山の子のうた</title>
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<![CDATA[ 小学校で、集会の時、いつも歌う歌があります。<div>「山の子のうた」という歌です。</div><div><br></div><div>歌詞はこうです。</div><div><br></div><div>　　　　　山の子のうた</div><div><br></div><div>&nbsp; &nbsp;1. 歌声が</div><div>　　あの小道にひびけば</div><div>　　あのもりかげ　あの谷間</div><div>　　山にこの歌</div><div>　　山の子は</div><div>　　山の子は</div><div>　　歌が好きだよ</div><div><br></div><div>　2. 雨が降り</div><div>　　てるてるぼうずが泣いても</div><div>&nbsp; &nbsp; &nbsp; &nbsp;わたしたちは泣かないで</div><div>　　山を見つめる</div><div>　　山の子は</div><div>　　山の子は</div><div>　　みんな強いよ</div><div><br></div><div>　3.雲がさり</div><div>　　青い美空が見られりゃ</div><div>　　歌いましょう　山鳩の</div><div>　　あにといもうと</div><div>　　山の子は</div><div>　　山の子は</div><div>　　みんななかよし</div><div><br></div><div>朝、ちょうど雨がやんだころ</div><div>校庭に集まって全校集会で、みんなでこの歌を</div><div>歌っていたら、まわりの山にかかっていた霧が、</div><div>少しづつ、上に上がっていきました。そして</div><div>まわりが、だんだん明るくなってきました。</div><div><br></div><div>「山の子のうた」の歌詞の中で、モモちゃんは</div><div><br></div><div>　　♪山の子は</div><div>　　　山の子は</div><div>　　　　みんな強いよ♪</div><div><br></div><div>というところが一番好きです。</div><div>　　</div>
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<pubDate>Wed, 24 Jun 2020 13:43:20 +0900</pubDate>
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<title>ひとりで衣替え</title>
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<![CDATA[ 今日は、6月1日だ。<div>待ちに待った、衣替えの日である。</div><div>少し前から、「今日は、暑いから、半袖でもよかったな」と思う日が度々あった。</div><div>モモちゃんは、大好きな、黄色いひまわりが右胸のところに描いてある、お気に入りのＴシャツを頭に描きながら、お蔵の重たいカギを握りしめ、お蔵へ向かった。</div><div>お蔵は、お家の横に並んで立っている。</div><div>鍵を開けるのは、小3のモモちゃんにはちょっと難しいので、おばあちゃんに開けてもらった。</div><div>重たいお蔵の扉を開けると、真っ暗なお蔵に陽の光が入った。そして、プーンと、お蔵独特の匂いがした。古い木材と、湿った土のにおい。この匂いを嗅ぐと、「あー、お蔵に来たんだなあ」と感じる。</div><div>話はそれるけど、おばあちゃんは、私たち姉妹がなにか悪いことをすると、よく「お蔵に入れるぞ」と言っておどかした。モモちゃんと妹のなみは、「やだ〜！」</div><div>と言って泣いて謝るけど、おねえちゃんは、平気な顔して、自分の読みたい本を持って、堂々とお蔵に入っていく。きっと、おねえちゃんも、お蔵の匂いが好きなのだろう。</div><div>さて、モモちゃんは、懐中電灯で足下を照らしながら、お蔵の急な階段を上がって、二階に行った。奥の方に、ブリキでできたこどものための衣装箱が、3つ重なって置いてある。モモちゃんは、いちばん上の箱が、自分のだったらいいのにな、と思いながら、懐中電灯の光を衣装箱にあててみた。マジックで書いた、お母さんの字は、「モモ」じゃなかった。「さなえ」だった。</div><div>モモちゃんは、すこしがっかりした。その衣装箱には、ひとりの子供の冬物が、全部入っているから、モモちゃんの力では、どかすのが、なかなか大変だったからだ。</div><div>「よっこらしょ」</div><div>とどかすと、下の箱には、「モモ」と書いてあった。やったあ。</div><div>フタを開けると、</div><div>「わあ」</div><div>いつものお気に入りの夏物が、きれいに並んで顔を出した。このひまわりのＴシャツも、この白いつりスカートも、このえりが白くて、水色地に細かい花模様のワンピースも、いよいよ着られる！</div><div>モモちゃんは、これから夏に向かって、この夏物たちを着て、夏を過ごすと思うと、本当にワクワクした。</div><div>気に入ったのをたくさん持ち出して、かわりに冬物をしまって、ブリキのフタを閉めた。</div><div><br></div><div>プールが、川遊びが、虫取りが、草花を摘んで遊ぶのが、楽しみになってきた！</div><div><br></div>
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<pubDate>Mon, 01 Jun 2020 04:05:59 +0900</pubDate>
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<title>しいたけの菌を植えた</title>
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<![CDATA[ 学校から帰ると、お母さんが言いました。<div>「茶十のおじちゃんが、しいたけを育てるんだけど、モモちゃんたちに手伝ってほしいって」</div><div>茶十、というのは、部落で唯一の食料品や、日曜雑貨を売っているお店です。</div><div>「へえ。なにするの？」</div><div>と聞くと、</div><div>「しいたけの菌を木に植えるんだって。」　</div><div>と、お母さんが言いました。</div><div><br></div><div>日曜日の朝。</div><div>モモちゃんは、近所のさっちゃんと妹といっしょに、茶十のお店に行って、おばちゃんに言われたとおり、新倉橋を渡って、</div><div>川の向こう側の道を、少し奥へ進みました。</div><div>暗い松の林が広がっています。</div><div>にぎやかな声が聞こえる方へ行くと、おじちゃんと、村の子供達が作業の準備をしていました。</div><div>木の幹に、ドリルで穴をたくさんあけてありました。その穴に、小さいコルクみたいな菌をトンカチで埋めていくのが、モモちゃんたち子どもの仕事でした。</div><div>はじめてやる、しいたけ作りのお手伝いは、とっても面白かったです。</div><div>帰りには、</div><div>「アルバイト代」だと言って、封筒に入ったお金をもらいました。なんと、5千円も入っていました。うれしかったな。</div><div><br></div><div><br></div><div><br></div>
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<pubDate>Sat, 25 Apr 2020 10:25:24 +0900</pubDate>
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